2006年04月30日

【サンディエゴ】LRTグリーンライン効果大

昨年7月に5億600万ドルかけて開通した,サンディエゴトロリー(LRT)の
グリーンライン(Green Line)が,期待に反することなく乗客を集めている
ことが,昨年終わりに行われた当局の調査で,明らかになりました.

調査は,乗客の車内での聞き取り調査,SDSU学生によるインターネットを
通じたオンライン調査と,SDSUトランジットセンター駅の乗降客数調査
の,3通りの方法で行われています.
SDSU : San Diego State University サンディエゴ州立大学

San Diego Trolley System Map & Timetables (路線図)
(MTS 公式サイトへのリンク)
MTS : San Diego Metropolitan Transit System (運営)
SANDOG : San Diego Association of Governments
SDTI : San Diego Trolley, Inc. (運行会社)

グリーンラインは,上記リンクから路線図をご覧いただくとわかる通り,
サンディエゴのダウンタウンには立寄らず,郊外のショッピングモール
からSDSUを通り,Amtrakや通勤列車(Coaster),路線バスとの乗継駅で
あり,またサンディエゴ発祥の地となるオールドタウン州立歴史公園が
近くにある,オールドタウントランジットセンター駅を結びます.
Old Town San Diego State Historic Park
(公式サイトへのリンク)

調査結果 :
トロリー(LRT)を利用した理由は,次の通りです.
(3項目まで選択可ですので,合計は100%になりません)
1. 自動車を持っていないから 39.2%
2. 道路の渋滞を避けたいから 28.2%
3. 自動車の運転にかかる費用が負担だから 25.4%
4. 駐車場の争奪戦を避けたいから 21.6%
5. 自然を守りたいから 19.6%
6. 路線バスより早いから 14.5%
7. 読書の時間やリラックスできる時間が多くとれるから 13.3%
8. 運転するより楽だから 11.3%
以下省略

グリーンラインの駅への足は,徒歩が34%弱と最も多く,次いでバスが
26%と続きます.トロリーの乗換えは路線図を見る限りでは多いと思われ
たのですが,ブルーラインとオレンジラインあわせても,17%弱に留まっ
ています.
下にリンクを載せている,SANDAG ニュースレターからダウンロードした
PDFファイル(Green Line ridership survey presentation)14ページ目
に,利用者の居住地を郵便番号ごとに整理した,Where Riders Liveと
いう地図がありました.

今のところグリーンライン専属の新型低床車,シーメンス製Avanto S70
も,乗客の受けがよろしいようで,全体の印象でも82.4%が好意的にとら
えています. Light Rail Vehicle, S70, San Diego, USA
(Siemens 公式サイトへのリンク)

そのほか,下記で紹介しているサイトにも掲載されていますが,抜粋して
紹介しておきます.
* 一日18500人の利用客のうち,4割近い7200人は新規の乗客で,この4割の
うちの更に4割近くは,過去1年間に全く公共交通機関を使っておらず,
週に1回以下しか使っていなかった人も2割近くいました.
* グリーンラインの開通前は,自動車を利用していた人が25%,出かけ
なかった人が27%弱いて,これだけで過半数を占めます.バスやLRTを利用
していたのは,41%でした.
* グリーンラインの開通により,一日4600回の自動車通行が減り,SDSU
構内の駐車台数が一日2000台分減りました.
* グリーンライン利用者のうち,66%は通勤通学客で,利用者全体の半数
近くが,インターネットを使って運転状況などの情報を得ていました.
* グリーンライン開通後,週に5日以上利用する人が約10%増えて63%弱
になり,週に1日以下の利用者は開通前の32%強から大幅に減って,13%弱
になりました.
* SDSUトランジットセンター駅の利用者数は,2005年11月現在で一日
7100人で,このうちの8割はSDSUのキャンパスへ向かいました.オールド
タウントランジットセンターと並びグリーンラインで最も多い駅です.
* SDSUの学生へのオンライン調査では,68%が車を持っていましたが,
78%がLRTグリーンラインをよく利用しています.

New Green Line Trolley gets high marks from public
(4/21付け SANDAG ニュースレターへのリンク)
SANDAG survey finds Green Line a passenger draw
(4/24付け San Diego Daily Transcript via Yahoo! News へのリンク)

サンディエゴ トロリー 過去ログ :
2005年9月 トロリー利用者急増中
2006年4月 LRT車内TVで広告収入
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2006年04月29日

【DB】目的地での切符も一緒に買おう

ドイツ版の新幹線とも言えるICEが,乗入れ先のスイスでBLSの電気機関車
と正面衝突し,先頭部分が大破して,後ろの客車も三分の二が脱線した
ものの,数人の怪我だけだったようですので,それはさておき...

ドイツ鉄道(Deutsche Bahn, DB)では,5/01から目的地のバスや市電の
乗車券,一日乗車券なども,切符とあわせて販売することになりました.
これは日本で例えるなら,東京駅のJRの窓口で,新大阪までの新幹線の
切符と同時に,大阪市交通局の一日乗車券が買えるようなものです.

今回は,VDV(ドイツ交通工業会,ドイツ交通事業連盟,ドイツ交通事業者
協会などと翻訳されています)と,ドイツ鉄道(DB)が協力,FIFAワールド
カップで試合が開催される,下記12都市で実施されます.
VDV : Verband Deutscher Verkehrsunternehmen
試合開催都市
Berlin, Dortmund, Frankfurt, Gelsenkirchen, Hamburg, Hannover,
Köln, Kaiserslautern, Leipzig, München, Nürnberg, Stuttgart.

シティモビール(City mobil)と名付けられたこのサービスは,DBの全ての
旅行センターや,自動券売機,オンラインからも買えるようです.
DBのリリースに,提供される都市名,提携している運輸連合名,取扱い
乗車券の金額とともに,有効な範囲(料金ゾーン)も記されています.
Schneller mobil mit City mobil
(4/26付け Deutsche Bahn AG プレスリリースへのリンク)

目標は,全ての長距離切符で,公共交通機関に乗れるようにすることに
ありますので,このサービスはワールドカップ開催期間だけのものでは
なく,その後も摘要都市を拡大させるようです.報道もありました.
Bahn verkauft Tickets für Bus und Straßenbahn
(4/27付け Berliner Morgenpostニュースへのリンク)

なお,ドイツ鉄道では,すでに日本で言うところの特定市内の扱いを,
年会費を支払った会員向けに行っています.年会費の金額により割引が
受けられる,BahnCard(バーンカード)で100キロ以上の切符を購入する
と,目的地の定められた範囲内で,バスや路面電車に乗車できるという
ものです.こちらはCity-Ticketと名付けられ,追加料金は不要です.
(リンクは,Deutsche Bahn AG 公式サイト)

推測になりますが,すでにシティチケット(City-Ticket)という前例で
協力関係があったからこそ,今回のシティモビールという切符の代売も,
それほど困難なく導入できたのではないでしょうか.
シティモービルは,鉄道の利用頻度が低く,到着地で公共交通機関の切符
売り場を探すのに時間が掛かりそうな,どちらかというと一見の客向けの
サービスと言えそうで,ワールドカップ大会期間中に先駆けて実施する
のは,正にいいタイミングでしょう.

ちなみに,2006FIFAサッカーワールドカップの64全ての試合入場券は,
VDVとの取り決めで,試合当日,試合の行われる都市のバスや電車に,
Kombiticket(コンビチケット)として無料で乗車できるそうです.
Kombiticket (Mit Bus und Bahn zur WMへのリンク)
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2006年04月28日

【ベルリン】BVG 3つの先送り

ベルリンの続報がありますので,ご紹介します.
BVGではタトラ車(KT4D,KT4Dt,T6A2/B6A2)を,2010年までに引退させる
ため,100%低床車両を購入しようとしていて,この決定が間もなくとある
と思われてきましたが,今月ではなく6月に延期されたようです.
また,路線の一部短縮が検討されていますが,その決定も先送りされた
という報道がありました.
BVG : Berliner Verkehrsgesellschaft
BVG vertagt Beschluß über Streckenschließung
(4/25 付け Die Welt ニュースへのリンク)

先送りになった理由は,上記報道にありますが,実はよくわかりません.
いずれにしても,2つの議論(低床車購入と路線短縮)は,6月に行われる
監査役会の会議(Aufsichtsratssitzung)に延期されるとのことです.

車両購入は,400両もの老朽化したタトラ車両(Tatra-Bahnen)の置換え
用として,5億ユーロが投じられることになっています.

一方,路線短縮は,ベルリンのPankow地区とKöpenick地区の路線が対象
になっていますが,いずれも利用者が少なく,不経済だからというのが
理由です.ベルリンの北部にあるPankow地区には,現在M1が中心部から
路線を延ばしています.東部のKöpenick地区には,60番台の路線が細かく
張り巡らされています.これらの一部が存亡の危機にあるようです.

路線の閉鎖に関する報道もありました.
Fünf Strecken der Tram droht das Aus
(4/13付け Berliner Zeitung ニュースへのリンク)
5区間とありますが,Pankow地区で1系統(M1)2区間,Köpenick地区では
3系統(60,61,68)の3区間,いずれも末端区間が,存廃の俎上に載せられて
いるようです.

Linie M1
Pankow Kirche? - Schiller Str.
Pankow Kirche? - Rosenthal-Nord

Linie 60
Bölsche str. - Alten Wasserwerk
Linie 61
S-Bahnhof Friedrichshagen - Rahnsdorf
Linie 68
Strandbad Grünau - Alt-Schmöckwitz
(S-Bahnhof Grünau - Strandbad Grünau は,残すようです)

Das Liniennetz mit Straßenbahnlinien im Vordergrund
2005/12/12現在の路面電車 路線図 (PDF 121 KB)
(BVG 公式サイトへのリンク)

さて,3つ目の先送りは,5/28に予定されていたU55の部分開業が,やはり
延期されそうだという話です.

Kanzler-U-Bahn(首相の地下鉄)とも揶揄されるこの路線は,ドイツ鉄道が
威信を掛けて新装開業させるベルリン中央駅(Berlin Hauptbahnhof)と,
旧帝国議会(Reichstag)や,現在の連邦議会(Bundestag)が建つ場所まで
を結ぶ,わずか600mだけがFIFAワールドカップ開催にあわせて先行開業
される予定になっていましたが,BVGは,たった2駅600mのために,60万
ユーロに及ぶ運営費を負担したくないとして,延期を検討していました.
ここまでの経緯は,「U55 開業お預けか?」も,ご参照ください.

先日のBerliner Morgenpost紙によれば,連邦運輸次官が,書簡でベル
リンの同僚に,ワールドカップ(WM)開催期間中にU55を開業しないという
計画に,連邦政府は異議を唱えないことを伝えたそうです.
連邦政府から提供された資金の返却を求められないのなら,BVGは無理
して先行開業させる必要もなくなります.
このことは他の報道には見られませんが,"Nun ist es endgültig:"と
いう言葉で同紙は記事を切り出していますので,これが最終決定なの
でしょう.
Während der WM kein Zugverkehr auf der U-Bahn-Linie 55
(4/26付け Berliner Morgenpost ニュースへのリンク)
WM : Weltmeisterschaft (ドイツ語で世界選手権の意味)

最後は余談になりますが,中央駅のホームに関してです.
あと1ヶ月でICEの南北ルートが開通し,中央駅にも地下ホームが生まれ
ます.地上から太陽光が差し込む構造や,地下線では剛体架線を採用する
など話題も豊富ですが,トリビアとして番線の話です.
中央駅では,高架線ホームに11番線から16番線を割振り,地下に1番線
から8番線を割り当てています.さて9番線と10番線はどこでしょう?

地上を9番から始めては,しまりが悪いので11番からはじめた...
ではなく,地下に9-10番線のスペースがあり,将来はSバーン(S21)が利用
することになっているのだそうです.この記事にありました.
In einem Monat öffnet der neue Hauptbahnhof
(4/26付け Berliner Morgenpost ニュースへのリンク)
S21用の9-10番線と,ドイツ鉄道の1-8番線の間に挟まれて,U55のホーム
があるようですので,U55(いずれはU5になる)用のホームは,何番になる
にしても,通し番号ではないようです.

関連過去ログ :
U55 開業お預けか?
路面電車 中央駅行は2009年?
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2006年04月27日

【メトロノース】ヤンキースタジアム行

ニューヨーク・ヤンキースの本拠地,ヤンキー スタジアムには,現在
地下鉄に最寄り駅(161st Street-Yankee Stadium)がありますが,実は
球場のすぐ西側を,メトロノース鉄道(Metro-North Railroad),ハドソン
線(Hudson Line)が走っています.メトロノース鉄道には駅がありません
が,MTAに対して,ここに駅を設置するように求める声が,もう何年も
前からあがっていました.
MTA : Metropolitan Transportation Authority

一方,ヤンキースタジアムには,新球場設置の計画があり,通りを挟んだ
隣りに新しい球場を建設し,2009年には移設することになっています.
New Yankee Stadium (英語版 Wikipediaへのリンク)

昨日のニューヨークタイムス紙によれば,パタキ州知事,ブルームバーグ
市長の指示により,MTAは中止された計画のために積み立てていた資金の
一部を取り崩し,それを新球場近くにハドソン線の新駅を設置するための
資金に振り向けることになります.

中止された計画とは,クイーンズを走る地下鉄Nラインの終点,Ditmars
Boulevard / Astoria駅から,ラガーディア空港まで延長するというもの
でした.計画は前市長(Rジュリアーニ氏)が長年温めてきたもので,数年
前には中止になっていました.

このラガーディア空港(La Guardia Airport)への地下鉄延長計画には,
中止後も,用意されていた6億4500万ドルの資金が残されています.今回
このうちの4千万ドルが,新ヤンキースタジアム駅へ投入されることに
なるのでした.これまではたった500万ドルしかメトロノースには予算が
ありませんでしたが,これが4500万ドルになります.
Discarded Rail Link for Airport May Help Build Stadium Station
(New York Times ニュースへのリンク)

ラガーディア空港延長計画中止に関しては,次のようなニュースが検索で
見つかりましたが,タイトルだけ見て中身は読んでいません.
Vallone Says ‘No’ To N Train Extension To LaGuardia Airport
(1999/7/08付け Western Queens Gazetteニュースへのリンク)
N Train Extension To LaG Scrapped
(2003/7/16付け Western Queens Gazetteニュースへのリンク)

ニューヨークタイムス紙によれば,新駅は10両編成対応のホーム4本を
備え,試合がある時は,グランドセントラルターミナル駅(Grand Central
Terminal)から,シャトル列車が運転されることになりそうです.

位置的には,グランドセントラルを出発し,ノースメトロの最初の駅,
Harlem-125th Street駅を過ぎ,他の2線が分岐したあと,ハドソン線単独
になったあたりで,車庫に隣接して旅客営業は現在行われない,乗務員
専用のHighbridge停車場よりは,手前にあたります.

バードアイ北向き画像へのリンクを載せておきますが,現在の球場が画面
右上にあり,新球場は画面の正面上に出来るものと思われます.
メトロノースのハドソン線は,画面下を左右に走っています.地下鉄は
現在の球場の向こう側を走っていて,この角度からは見えません.画面を
下にスクロールしていくと,すぐハーレム川が見えてきます.
Yankee Stadium (Windows Live Localへのリンク)

Google Mapsでは,全体の位置関係を把握できるでしょう.
新球場は,Macombs Dam Parkの位置にできるようです.メトロノースは
画面下中央から左上に向けて斜めに走っていて,地下鉄は逆に画面右上に
向けて斜めに走っています.(River Ave.の表示のあたりが駅所在地)
Macombs Dam Park // Yankee Stadium
(Google Mapsへのリンク)

ニューヨーク市の公園局では,河岸と新球場を結ぶ歩道橋を建設します
が,メトロノースの新駅も,その歩道橋に接続することになりそうです.
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2006年04月26日

【ニューヨーク】地下鉄に強酸で落書き

先日,ドイツのベルリンで,まっさらな路面電車が,わずか10日の間に
落書きなどでひどい姿になったことをご紹介
したばかりですが,今度は
ニューヨークの地下鉄で,新手のグラフィティが流行りだしているという
浮かない話です.

ニューヨークの地下鉄と言えば,1980年代までは落書き電車の代名詞の
ようなものでした.それを長年にわたる駅のリニューアルと,ステンレス
車両の導入で克服してきた経緯があるだけに,意外に思われるかもしれ
ません.しかし,今度の落書きは,ペンキではなく,簡単には消せない
ガラスエッチングの一種なのです.

ガラスに細工するエッチングでは,表面を残す部分に覆いを被せ,残りを
強酸性の薬品で腐食させますが,この薬品(腐食液)に,ペンキや靴磨き
クリームを混ぜて,窓ガラスに落書きするというのが,今のグラフィティ
です.これは昔のペンキによる落書きのようには簡単に落とせず,ガラス
交換しかありません.
半年ほど前から見られるようになった,このエッチング式落書きは,今
では,ほぼ全ての路線の,ほとんどの列車に見られるようになってしまい
ました.唯一の救いは,2000年前後から導入の新型車両には,窓ガラスに
ペットボトルの素材になっている,ポリエチレン・テレフタレートの被膜
(米国ではMylarとして知られる)があるため,落書きされても,それを
剥がすだけで済むというものです.
新車とは,恐らくボンバルディア製R142と,川崎重工製R142Aのことだと
思われます.

昔の落書きと比べ,芸術的センスの欠如もさることながら,厄介なことも
増えています.ガラスを腐食させる薬品は有害で,乾かないうちに指に
でも触れると,やけどの恐れがあります.しかも,昔のグラフィティは,
車庫に忍び込んで書くというのが主流で,その意味では乗客には全く無害
でしたが,今は乗客がいる営業列車で描きますので,危険が伴います.

ちなみに,窓ガラスの交換は1枚につき$130だそうです.
全車両をMylarでコーティングしてしまえば事は簡単かもしれませんが,
費用と有効性の問題から,決定には至っていません.
Graffiti Back in Subways, Indelibly This Time
(New York Timesニュースへのリンク)

ニューヨーク市には,アンチグラフィティ法(Anti-Graffiti Law)という
ものがあり,今年1月から施行されています.しかし,言論の自由を奪う
憲法違反だと,ニューヨーク市は訴えられています.
New York's graffiti law said to violate free speech
(Reuters ニュースへのリンク)
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2006年04月25日

【ソルトレイクシティ】利用増で中古LRV投入

ガソリン価格の値上げが影響を及ぼし,全米の公共交通機関で利用者数が
増加しています.このニュースは,CNNでも報じているほどですので,
耳にされているかたも多いでしょう.

下記記事では,ワシントンDC,サンフランシスコなどの例と共に,ユタ州
ソルトレイクを挙げています.
それによれば,ソルトレイクのLRT(TRAX)の利用者数は,前年比で50%の
増加となりました.ガソリン代が高くなったためにTRAXを利用している
と言う人も増えています.
その需要に応えるためUTAでは,サンノゼVTAから買い取った中古のLRVを
10編成投入したそうです.しかし,その車両は混雑時にその重量で車体が
沈み,車高が低くなったことで,ドア開閉時にホームと接触するトラブル
があるそうです.
Drivers switch to public transit
(USA Today ニュースへのリンク)
UTA : Utah Transit Authority
VTA : Santa Clara Valley Transportation Authority

サンノゼから買った中古のライトレール車両とは.UTDC製のものだと思わ
れますが,その車両は,VTAが近畿車輛製の低床車両を導入した際に,
まだ当時17年しか使用されていなかったのに,全車がお払い箱になって
しまったという,少々不運な車です.(下記リンク先は仕様を掲載)
UTDC (Formerly used by San Jose VTA)
(The North American Light Rail Information Siteへのリンク)
UTDC : Urban Transportation Development Corporation (カナダ)

次に,下記報道によれば,元サンノゼのLRVは,1編成18万ドルでソルト
レークシティに買い取られました.新車なら250万ドルするところです.
しかし,修繕費を考えると,それほどお徳ではなかったかもしれません.
来年で製造20年を迎えることもあり,雨漏りがあるなど,あちこちガタが
きているようですし,乗客の評判も芳しくないようです.
Rolly: 'New' trains on TRAX need some duct tape
(Salt Lake Tribune コラムへのリンク)

サクラメントでも,同型車をサンノゼから買いました.しかし,詳しい
経緯はわかりませんが,結局は車庫で眠っているようです.
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2006年04月24日

【ヴァランシエンヌ】街中でお披露目運転

ベルギー国境に近い,ノール県ヴァランシエンヌ(Valenciennes)(または
バランシエンヌ)では,9年間に及ぶ調査と住民対話ののち,今年トラム
ウェイの第一期路線が,めでたく開業する運びになっています.大半が
国とヨーロッパ投資銀行が負担した,2億5千万ユーロをかけ,工期4年で
路面電車を復活させた街の仲間入りを果たします.

路面電車は,中心部のバスを半分に減らし,システム全体で30%の運転
頻度を高めることにより,自動車の交通量が1割減になることが期待され
ていると,ヴァランシエンヌとその周辺で路線バスを運行,トラム運行も
引き受ける,Transvillesの責任者は語っています.

関連リンク集 :
Valenciennes (ヴァランシエンヌ市 公式サイトへのリンク)

Transvilles (公式サイトへのリンク)
Les plans du réseau (PDFファイル版,路線図へのリンク集)

Siturv 公式サイトへのリンク
Siturv : Syndicat Intercommunal pour les Transports Urbains
de la Région de Valenciennes

Siturvは,35のコミューン(communes),人口35万人に及ぶ地域の都市交通
のための協議会(シンジケート)
Le Tram, une nouvelle ligne de vie (路面電車 路線網計画)
La ligne 1 (今回開業する第一期区間の簡単な路線図)

昨年2月には,AlstomからCITADISの第一号編成が納入されています.
(そのことを告げる,Siturv 公式サイトへのリンク)
La 1ère rame du Tramway arrive à Valenciennes

ヴァランシエンヌ向けCitadisの画像を見るとわかりますが,先頭部分が
V字型に突き出ています.これがヒトの鼻にも例えられそうですが,Vは
もちろんヴァランシエンヌ(Valenciennes)のVを意図しています.
il y a dèjà des photos (画像はここでも見られます)
TRAMWAYS DE VALENCIENNES (上記ページのリンク元)
(TRAMATEURS ファンサイトへのリンク)

今年はじめより,車庫周辺などで試運転が開始されていたそうですが,
先週の金曜,お披露目で招待客らを乗せた運転が,街中でありました.
そのことを報じるサイトがあります.
Le tram de Valenciennes se dévoile
(4/21付け France 3ニュースへのリンク)
Joyeuse entrée du tramway en ville
(4/21付け Le Soir en ligne ニュースへのリンク)

下段のニュースサイトは,ベルギーのものです.ですがフランス3より
はるかに詳しい内容です.その記事によれば,今回開業する区間の所要
時間は25分,表定速度は時速25キロ,距離は9.5キロほどですが,いずれ
延長されて,34キロにまでなる予定だそうです.
開業日は6/16の予定です.それまでは,80名いる運転手の訓練とともに,
まだまだ試運転が続けられます.

今年前半フランスで路面電車が復活する都市は,5月にミュールーズが
あり,ヴァランシエンヌはそれに次ぐことになりますが,上記記事には
読み間違いでなければ,6/16に開業でも当面は非営業で,旅客営業開始は
7/01からとなり,最初の土日(7/01-02)は運賃無料サービスと,読める
部分がありますので,乗りに行かれる方は要確認かもしれません.
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2006年04月23日

【サクラメント】また電車で跳ね橋を渡ろう

サクラメントと西サクラメントの間に,路面電車を復活させる計画が,
また少し前進しました.
と言っても何か形になったわけではなく,両市とその公共交通機関を管轄
する両事業者(原語ではtransit districts)の四者が,数週間以内に,
この計画を共同で進めることに同意する署名を行うことになりそうだ,
というところまでです.

西サクラメント市が属するYolo郡で,路線バスを運行するYoloバス(Yolo
County Transportation District)は,今月初めに計画に参画することに
合意しており,西サクラメント市議会も,下記報道が出た夜に行われる
投票により,参加に賛成することになるだろうとみられています.
サクラメント側も,LRTとバスを運行するSacramento Regional Transitが
今週にも委員がこの件を取り上げるでしょうし,サクラメント市議会は,
5/16に是非を問う投票を行うとしています.

四者の公式サイト
サクラメント市 City of Sacramento
交通事業者 Sacramento Regional Transit District
西サクラメント市 City of West Sacramento
交通事業者 Yolo County Transportation District

サクラメント ビー紙の報道
State officials on board with W. Sac streetcar link
(4/19付け Sacramento Bee ニュースへのリンク)

1月にも「LRTではなくストリートカー希望?」で紹介しているように,
両市の市長はどちらも,この路面電車復活に乗り気です.第一期区間は
2.5マイル(4キロ)の路線で,建設費5千万ドル,2008年開業を目指して
います.

資料を基に独自に構成したもので,公式のものではありません.
SacRT-Yolo

西サクラメント市の市役所(West Sacramento City Hall)から,West
Capitol Avenue上を走り,Raley Field(野球場)を過ぎ,タワーブリッジ
を渡ってサクラメント市に入る,オレンジ色の点線が,ストリートカーの
予想路線です.このルートはもちろんのこと,起点終点も決まっている
わけではありません.
青色の点線は,十日ほど前にご紹介した,ライトレールの延長区間です.

サクラメント川を渡るタワーブリッジ(Tower Bridge)は,跳ね橋ですが,
そこに路面電車を通すことは,工学的には問題なさそうです.上記報道に
よれば,1941年までの僅か6年間ですが,一時期は片側に自動車用2車線
と,複線軌道の路面電車が走っていたそうです.

タワーブリッジは,Yoloバスの公式サイトのトップページに背景として
使われているようですし,下記サイトで西サクラメント市側から眺める
こともできます.
Tower Bridge (Sacramento / Yolo) (A9.comへのリンク)
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2006年04月22日

【ポートランド】運賃無料ゾーン見直しか?

ポートランドの話題が続いてしまいますが,ダウンタウンを中心にした,
米国随一の規模を持つ運賃無料ゾーン(Fareless Square)が,設置から
31年目を迎えた今,存亡の危機に立たされています.
以前から存廃に関する議論はありました.指定範囲内では,無料でバスや
LRTのMAXに乗降できることが影響して,好ましくない行動(undesirable
behavior)が横行するなど,治安が悪くなる面が指摘されていました.
今回は,市民によるTriMetへの予算諮問委員会が出した報告書の中に,
TriMetに差し迫っている財政危機への警告とともに,フェアレススクエア
(Fareless Square)問題を見直すようにとの申し出があったものです.
TriMet : Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

TriMetは,原油高からくるガソリン価格の高騰や,従業員のヘルスケア
費用が掛かるなどにより,経費が上昇しています.また財政上の安全性を
保つための資金も見つけなければなりません.そうした状況の下では,
運賃無料ゾーン制度を見直すべきではないかというのです.これには,
ポートランド市運輸局(City of Portland Office of Transportation)が,
毎年TriMetに支払っていた,運賃無料ゾーンへの補助金を来年から中止
すると,市議会に通告していたということも背景もありました.年間
27万4千ドルが,運賃を無料にした穴を埋めていたのです.

報告書では,無料運賃地区を全廃するのではなく,バスだけ有料化して
ライトレールのMAXは区間内だけの利用は無料のままというような案も
提案しています.バスの運転手には,無料ゾーンから乗った運賃を支払わ
ない乗客が,有料区間まで乗っているかどうかを確認するのは困難という
問題が,以前からありました.

しかし,現時点では何もまだ決まっていません.当然ながら多くの反対が
寄せられるでしょう.一つの目処として,来年着工が予定され,2009年
に見込まれる,ライトレールのグリーンライン開業までに決めるよう,
委員会はTriMetとポートランド市に要求しました.

Panel urges review of TriMet free zone
(Portland Tribune ニュースへのリンク)

公式サイトでは,市民予算諮問委員会からの報告書を,PDFファイルで
公開しています.
Is Fareless Square Changing? (レポートへのリンク)
Fareless Square (ゾーンの地図へのリンク)
(TriMet 公式サイトへのリンク)

トランジットモール(バスモール)へのLRT乗入れの一件に関しては,あれ
から週2回発行のTribune紙をはじめとして,数多くの問題点指摘や意見を
目にしたものの,大きな進展は報じられていません.

TriMetのサイトでは,モールを走るMAXのCG動画を,3/31にアップデート
したらしく,新らしいバージョンが公開されています.
自動車とバスの信号機とは別に,MAX専用の信号機があり,赤から青に
変わる交差点では,車よりMAXのほうが先に発進できます.
MAX on the Mall: How will it work? (CGビデオへのリンク)
(TriMet 公式サイトへのリンク)


おまけ : ストリートカーの車庫入口を隣接道路から見るサイト
高架道路の下にあるため,衛星写真では様子を伺うことすらできません
が,A9.comからなら入口を横から垣間見ることができます.
下記リンク先で表示される地図上で,ポートランド市電は,NW Northrup
通りを西向き(画面左)に,NW Lovejoy通りを東向き(画面右)に,それぞれ
走っています.

Northwest Lovejoy Street 15th avenues
この通り(NW Lovejoy St.)は,路面電車の車庫への分岐器交換のため,
4/27まで閉鎖されています.
Northwest Marshall Street 15th avenues
車庫はこの通りで分断されますが,この画像を見る限り線路は通じている
ようです.路面電車に乗ったままでは,この光景は見られません.
現在リンク先では,チェコ製LRVとともに,ビンテージトロリーの姿も
見ることができます.
Northwest Northrup Street 15th avenues
この週末,この通り(NW Northrup St.)も,架線工事で閉鎖されることに
なっています.

(いずれもA9.comへのリンク)
画面右下の8コマある欄に空白の画像が出来てしまう場合は,中央の地図
上にあるループのアイコンを,気持ちだけ左右に動かしてもらえると,
表示される場合があります.小さな8コマは,クリックで拡大可能です.


ポートランドの路面電車も,今週土曜のほぼ終日と日曜の午前中は運休で
バスによる代行になります.これは,ロープウェイの発着するサウスウ
ォーターフロント地区への延長
に際して増備される車両を,受け入れる
ための車庫改修の一環です.
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2006年04月21日

【ポートランド】こちらのロープウェイは...

先日,ニューヨーク(ルーズベルト島)のロープウェイが故障し,半日も
しかも未明にかけて空中で閉じ込められた騒ぎがありましたが,いまだ
運転再開の目途は立っていないようです.
奇しくもその半日後,オレゴン州ポートランドでは,停電ではなく資金
難で建設が中断されそうになっていたロープウェイが,ポートランド市
からの追加資金援助を受けて,何とか工事継続になったという話があり
ました.
このロープウェイは,OHSU(オレゴン健康科学大学)のキャンパス同士を
結ぶものですが,ウィラメット川(Willamette River)の河畔にあたる,
サウスウォーターフロント地区(South Waterfront district)再開発とも
連動しています.
OHSU : Oregon Health & Science University

もともと丘の上に施設を持っていたOHSUが,その拡張のため,川べりの
サウスウォーターフロント地区に用地を確保しますが,河畔と丘の上を
結ぶ交通機関が必要でした.通常ならシャトルバスあたりに落ち着くの
ですが,ロープウェイ(索道)に決まります.他の方法よりも所要時間が
短く,周辺住民の居住性も損なわないからというのが理由だったようで,
確かに高低差のある二点間を結ぶには,最適だったかもしれません.
初期投資額は別として,保守や長期的なコストと,開発への影響も有利と
みられ,サウスウォーターフロント地区再開発を促進させるものとして,
OHSUや,その付属病院以外にも利益をもたらすということでした.

しかし,建設コストの見積り額が甘く,また鉄鋼材の値上げなども重な
り,当初の見込み額より,はるかに多額の資金が必要となることが,次第
にわかってきました.現時点では5700万ドルとされています.当初資金の
大半を負うはずだったOHSUは,結局その半分以上を市からの資金に頼る
ことになったのです.市民から反対意見などが続出しましたが,結局,
市議会は増資を承認することになりました.
City Council gives final OK on PDX tram
(4/19付け kgw.com ニュースへのリンク)
CITY COUNCIL WATCH South Waterfront plan approved, 3-2
(OregonLive.com ニュースへのリンク)

このロープウェイ(米語ではAerial Tram)の概要がわかるサイト :
The Portland Aerial Tram
(City of Portland 公式サイトへのリンク)
OHSU Transformation Portland Aerial Tram
(OHSU 公式サイトへのリンク)
Portland Aerial Transportation, Inc.
(PATI 公式サイトへのリンク)

完成予定は今年秋の予定です.
ところで,そのロープウェイの河畔側,サウスウォーターフロント側は,
ポートランド市電(ストリートカー)も9月に延長されてきます.この延長
に伴い車両数を増やしますが,3編成が間もなくチェコからやってくる
はずです.その3編成を受入れるため,高速道路の下に設けられた車庫の
改修工事が行われていて,周辺道路が現在通行止めになっています.
またストリートカー(路面電車)も,土曜の朝から日曜の午前中一杯は,
バス代行になるとのことでした.
Portland Streetcar upgrades will open traffic to detours
(4/19付け The Oregonian ニュースへのリンク)

チェコの工場で製作中のストリートカー画像など
Anticipation is Making Me Wait
(3/10付け Portland Transport ブログへのリンク)
Three More Streetcars (at the framing stage)
(2005/10/27付け Portland Transport ブログへのリンク)

ストリートカー延長先の終点と,ロープウェイの発着場所建設現場と思わ
れる場所の衛星写真
SW Gibbs street (Google Mapsへのリンク)
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2006年04月20日

【ベルリン】路面電車 中央駅行は2009年?

ベルリンの新しい中央駅へのアクセスについて,タイムリーなニュースが
ありました.路面電車のM10系統を中央駅(レーアター駅)まで延長させる
案がありましたが,そのルートが決まったようです.

ベルリンには,路面電車が22系統ありますが,そのうちMetroTramと呼ば
れている系統が9つあります.旧来からのStraßenbahnlinien(13あり)とは
意図的に呼び方を変えているようで,系統番号の前に「M」が付けられ
ています.MetroTramは,早朝から深夜まで毎日20時間運転され,運転
間隔も最低10分ほどで,昔の路面電車とは一線を画しています.中央駅
まで伸びてくるM10系統も,もちろんそのMetroTramの一つです.

M10はドイツ鉄道がダイヤ改正を行う5/28に,Prenzlauer Berg地区の,
現在の終点Eberswalder Straße(U2乗換え駅)から東に1.4キロ伸びて,
Sバーンのベルリン北駅(Nordbahnhof)までやってきます.

延長区間の概要は,下記ファンサイトで詳しく紹介されています.
Berlin-Straba.de (M. Götze氏のサイトへのリンク)
左側のメニューにある「Strecken」をクリックし,Eröffnungen欄にある
「2006 Bernauer Straße」をクリックすると,内容を見ることができ,
延長部分の詳細な配線図もあります.


M10を,北駅から中央駅(Berlin Hauptbahnhof - Lehrter Bahnhof)へ延長
する話は,以前からあったそうです.しかし一番近道となるインヴァリー
デン通り(Invalidenstraße)の沿道から,反対意見が出ていました.道路
渋滞を恐れてBIと称される,市民運動にまで発展していたようです.
BI : Bürgerinitiative Invalidenstraße

しかし,ベルリン市の都市開発大臣?(Stadtentwicklungssenatorin)は,
インヴァリーデン通りを,四車線に拡張した上で,MetroTramを車道と
分けずに併用軌道で通すことにすると発表しました.
工事は,2007年に始まり,2009年には終える予定で,その時点で中央駅
は,ベルリンの東側に路線網をはる路面電車と,初めて接続されることに
なります.
地下鉄(Uバーン)は,「U55 開業お預けか?」でも紹介しているように,
BVGとしては,いずれブランデンブルグ門駅(Brandenburger Tor)に改名
される,現在のウンターデンリンデン駅(Unter den Linden)まで完成した
時に,中央駅も開業させたいとしています.
BVG : Berliner Verkehrsbetriebe

今回5/28に北駅までのM10延長に際して大半を占める,ベルナウアー通り
(Bernauer Straße)でも,実は,渋滞を恐れた沿線からの反対があり,
計画が出てから何年も議論が重ねられていたそうです.しかし,今回と
同様に,道路を四車線に拡張して,路上に軌道を敷くことになった経緯が
ありました.ちなみに,場所はベルリンの壁の跡地のすぐ西側にあたり,
一時は壁の跡地を買い取って,そこを路面電車に走らせる話もあったよう
です.ベルナウアー通りには,現在もベルリンの壁の跡地があり,文献
センター(Dokumentationszentrum)もあります.

一連の報道 :
Der Hauptbahnhof bleibt eine Insel
Grafik: Der Ausbau der Invalidenstraße (gifファイル)
(Tagesspiegel ニュースへのリンク)
下段のリンクでは,元記事からもリンクされている地図が見られます


Freie Fahrt - Vierspurig zum Hauptbahnhof
(Die Welt ニュースへのリンク)

Zur Eröffnung ist noch nicht alles fertig
Vierspurig zum Hauptbahnhof
(Berliner Zeitung ニュースへのリンク)
上段は中央駅へのアクセスを中心にした記事,下段はインヴァリーデン
通り(Invalidenstraße)のことを中心にした記事


M10系統の,北駅までの延長に関する記事
Straßenbahn macht rüber
(4/13付け Tagesspiegel ニュースへのリンク)
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2006年04月19日

【ベルリン】U55 開業お預けか?

ベルリンの話題が続きます.
ベルリンで行われる,サッカーワールドカップ2006の決勝戦の日までの
カウントダウン時計が先日話題となっていましたが,そのベルリンでは,
別に5/28に向けたカウントダウンが,もしかしたらあるかもしれません.
それは,ベルリン新中央駅の本格開業の日です.
Berlin Hauptbahnhof - Lehrter Bahnhof
(Berlin Hbf 公式サイトへのリンク)

これまでベルリンを発着するICEなどの長距離列車の大半は,ツォー駅
(Zoologischer Garten)からの発着となっていました.この機能を中央駅
(Hauptbahnhof)に集約,さらにベルリンを南北に貫く長距離列車も走れる
路線を新設し,中央駅で東西を走っている従来からの路線と交差させて,
一大交通拠点を作り上げようというものです.
中央駅には,レーアター駅(Lehrter)の場所が選ばれました.連邦政府の
議事堂が近くに出来て,政府関係のビルに近いこと,必要な土地があり,
都心にありながら,あまり開発されていなかったことなどが理由でした.

その中央駅には,長距離線だけではなく,従来からの近郊列車やSバーン
など,ドイツ鉄道(DB)の流れをくむ鉄道は集まってきますが,元々あまり
開発されていなかった場所ということもあり,BVG(ベルリン交通局)の
鉄道,Uバーン(地下鉄)や,東側が中心だった路面電車(MetroTram)の,
路線網からは孤立していました.
BVG : Berliner Verkehrsbetriebe

BVGでは,地下鉄U5系統を,中央駅へ延長させる工事を開始しましたが,
ベルリン市の財政難ということもあり,建設途上で計画が中断されてしま
います.ところが,資金を出した連邦政府は,建設を続けるか金を返すか
どちらかだとベルリン市に迫り,両者の妥協の結果,ドイツ鉄道の南北
新線と一緒に建設され,ほとんど完成に近い状態の区間だけ,先行開業
することで落ち着きました.U5との接続は,2010年までに着工し,2020年
までに開業することで合意しているようです.
先行開業区間は,中央駅とSバーンの地下駅,ウンターデンリンデン駅
(Unter den Linden)間ですが,U5とは接続しないばかりか,ほかのどの
Uバーンとも連絡しません.系統もU55となります.
単線で開業する10分間隔のピストン輸送なら,連邦資金を返却するより
マシと,BVGは考えたからのようです.
その後,ウンターデンリンデン駅の工事が地下水の問題で遅れることが
判明します.ベルリンの地下鉄工事では,地下水問題はよくあることだと
のことです.ワールドカップ開催にあわせ,DB中央駅本格開業と同時に
今年5/28に開通するのは,中央駅と国会議事堂駅(Reichstag/Bundestag)
の間の,わずか600mだけとみられていました.

ここまでの前置きは,こちらのサイトなどを参考にしています.
Berlin Hauptbahnhof (Lehrter Bahnhofの変遷)
U55 (Berlin U-Bahn) (下記ドイツ語版の英訳)
(英語版 Wikipediaへのリンク)
Kanzler-U-Bahn (周辺地図あり)
(ドイツ語版 Wikipediaへのリンク)

600mだけの路線で,1分にも満たない区間ながら,BVGのオンライン時刻表
ではU55が出てきていたそうです.少なくも先週まではの話です.
しかし,今は5/28以降の日付で試しても,Reichstag/Bundestag (Berlin)
にはバスでしか行けない検索結果しか出てきません.

BVGはU55を,ワールドカップ開催にあわせて開通させたくない,という
ような記事が,先週出ていたのです.
Stummel-U-Bahn fährt doch nicht zur WM
(4/12付け Berliner Zeitung ニュースへのリンク)
Die U 55 rollt nicht zur WM – aber keiner will es sagen
(4/13付け Tagesspiegel ニュースへのリンク)

金の無駄遣いという批判があるようですが,結局お金が理由のようです.
600mとはいえ,車両の保守に年間60万ユーロを要します.それに対して,
どれだけ乗客が見込めるかというと,正しくどこにも行かない路線です
し,観光客は地下より地上を行くでしょう.一応一日6500人が見込まれて
いますが,乗客数は別としても,距離が短すぎるため収入がほとんど算出
できないようです.しかし,5月に開業しなければ,連邦政府から7千万
ユーロの返済を求められるでしょう.そのこともあり,Tagesspiegel紙の
見出しにもありますが,誰も開業延期を口にしたがらないそうです.

U55独自のサイトもありました.下段のリンクには周辺地図もあります
が,開業日に関する情報は見つけられませんでした.
U55 | U-Bahn-Shuttle der BVG
U55 Lehrter Bahnhof – Brandenburger Tor als U-Bahn-Shuttle
(BVG 公式サイトへのリンク)

現時点で中央駅の公式サイトには,U55との乗換えが案内されたまま.
Weiter geht's mit Bus, U- oder S-Bahn
(Berlin Hbf 公式サイトへのリンク)

しかし,BVGにもU55のページや,ダイヤ改正の特集ページもあるものの,
プレスリリースを含めて,特に案内は出ていないようです.つまりは5/28
開業は,やはりないのでしょうか.
Fahrplanwechsel 2006 bei den Berliner Verkehrsbetrieben
ダイヤ改正案内 (BVG 公式サイトへのリンク)
たしか,MetroTram(路面電車)にも,中央駅へ路線を延ばしてくる計画が
ありますが,こちらの予定も遅れています.

衛星写真のリンクをはっておきます.画面上に中央駅,画面下に議事堂が
見えていますが,いずれも建設中で,少し古いものでしょう.
Hauptbahnhof - Lehrter Bahnhof / Bundestag 衛星写真
(Google Live Localへのリンク)
現時点でGoogle Earthでは,もっと新しい画像が見られます.緯度経度
52.520127,13.373190 を入力すれば,すっ飛んでいってくれるでしょう.
(座標はBVG国会議事堂駅(Reichstag/Bundestag)予定地)

U55は,他から独立した路線ということもあり,地下鉄では珍しい交流
電化の試験区間としようとした時期もありました.交流で供給される電力
を,一旦直流に変換して,さらに電車内で交流化して交流電動機を回す
よりも,交流のまま給電したほうが施設面でのコストを下げられるのでは
ないかと目論んだからです.U55でうまくいけば,その後全線を交流電化
していくというものでした.(下記リンクはその計画概要を報じるサイト)
Has DC traction power had its day?
(FindArticle International Railway Journalへのリンク)
しかし,地下でも浅いところを走るベルリンの場合,トンネル上の住民
への電磁障害の影響があり,また,アースを全て取り替える必要がある
など,とても投資効果に見合わないという結果が出たため,交流電化の
試験もお流れになったそうです.
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2006年04月18日

【ベルリン】電車が6日で滅茶苦茶に

車両への落書きに悩まされるBVGは,車内外ともに無傷の路面電車を1両
用意して,16日間の間でどれだけの被害に遭うか実験を行いました.
今月初めに,スプレー書きはもちろん,引っかき傷もないような状態に
クリーンアップされた低床車両(GT6)の1103編成を,路面電車(MetroTram)
M6系統に投入していましたが,10日目で運用から外すことになりました.
あまりにも被害がひどかったからです.10日後とはいえ,実質的には6日
しか運行されていないにもかかわらず.スプレーなどによる落書き,窓
ガラスなどのキズが許容範囲を超えてしまったのです.

BVG プレスリリースへのリンク
BVG : Berliner Verkehrsbetriebe (ベルリンの交通局)
03.04.2006 BVG ist dem Vandalismus auf der Spur
13.04.2006 Erschreckendes Ergebnis des Tests
上段の4/03付けプレスリリースは,実験前のもので,現時点ではリンクを
外されているようです.Google検索で初めて見つかりました.車番や投入
路線名は記されていませんので,これらが公開されていないのであれば,
M6番系統を走る1103号車が,特に狙われたわけではないようです.
下段の4/13付けプレスリリースでは,具体的な被害内容とともに,小さな
画像で車内の被害状況を見せています.被害総額は2千ユーロとか.

一般の報道サイト
BVG-Test abgebrochen: Tram voller Graffiti
(4/13付け meinberlin.deニュースへのリンク)
BVG zieht Tram nach Vandalismus aus dem Verkehr
(4/14付け Die Weltニュースへのリンク)
このほかにも数多くのニュースサイトで報じられています


10日間だけで蒙った被害額2千ユーロを,大人普通運賃で何回分に相当
するかを記した報道もありました.それによれば約953回分になります.
この大人普通運賃2.1ユーロは,ベルリンの路面電車(MetroTram)が走る
運賃ゾーンのA(Sバーン環状線の内側)と,路線の大部分が属すB(同外側
からベルリン市境まで)の両方をまたがる場合のものです.
加えてBVGが,2005年一年でかけた落書きやヴァンダリズム対策費用は,
実に530万ユーロに及ぶとのことです.

GT6N (Seite 2) 1056 - 1105 1103の画像もあり
(M. Götze氏 個人サイトへのリンク)

スプレーによる落書き,壁やガラスへの引っかき傷など,ヴァンダリズム
防止対策では,マンハイムのRNVやフランクフルトのVGFなどが,車内監視
カメラで効果をあげていることが伝わってきています.車内監視カメラは
カールスルーエでも導入されるほか,フランクフルトで導入される新車
にも,全体の2割ほどの車両に導入されます.これらは,いずれも監視に
よる抑止効果を狙ったものです.

関連記事 :
【カールスルーエ】車内監視カメラ設置の目的
【フランクフルト】2008年からの地下鉄新車ほか

本題からは外れますが,BVGではタトラ車(KT4D)置換え用として,最大
210編成に及ぶLRVを,どこに発注するか注目が集まっていますが,今月
にもメーカー名が発表されるはず,という情報もあります.
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2006年04月17日

【タコマ】路面電車復活話が実現味を?

ワシントン州タコマでは,すでに運賃無料のLRT,Tacoma Linkが2003年
から走っています.いずれシアトルタコマ空港からCentral Linkが延長
してくる可能性もあります.(計画承認の住民投票は,来年11月の予定)
そのタコマで,路面電車(ストリートカー)がレトロ調の車両で復活する
かもしれないという話があります.

草の根運動からスタートした路面電車復活は,タコマ市の環境と公共事業
委員会で満場一致の賛同を得て,市が実現可能性を探る調査を行うという
決議案を,市議会に推薦することになりました.次の市議会で投票される
とのことです.調査にあたっては,タコマ市は周辺地域の協議会や,この
地域でバス運行など,交通機関を担っているPierce Transitと,Sound
Transitとも協力していくことになります.
Council committee supports streetcar resolution
(4/13付け Tacoma Daily News へのリンク)

草の根運動のサイト
Bring Back the Streetcar!
(Tacoma streetcar 公式サイトへのリンク)
サイトには路線図案や,画像を合成して街中を古典的な車両が走る姿も
見せていて,現在のタコマリンクを主に西と南に延長する形で,路線を
巡らせることを提案しています.

主な目的は,交通混雑と大気汚染の緩和,タコマの再活性化にあります.
路面電車(ストリートカー)は,街が元気を取り戻し,人が集まるように
なることを促進させる実績があるとしています.実績があるとは,紛れも
なくお隣りオレゴン州ポートランドの市電のことでしょう.

タコマ 過去ログ : LRTの昇圧と大型LRV乗入れへ
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2006年04月16日

【シアトル】LRT空港線 今夏着工へ

シアトルで建設中のLRT(Central Link)が,シアトルタコマ空港まで行く
ことを既成事実のように扱ってきましたが,実は先週Port of Seattle
(シアトル港湾局)のコミッショナーが承認し,その後に港湾局との合意を
Sound Transit(Central Linkを運営する事業者)の役員が承認して,漸く
正式に建設が決まりました.着工はこの夏になり,開業予定は先行する
タクウィラ(Tukwila)までのCentral Linkから遅れること半年,2009年
12月を目指します.その翌年開催されるバンクーバー冬季五輪に間に合わ
せるためです.

タクウィラ(Tukwila International Blvd/ Southcenter Blvd Station)
までのCentral Linkに対して,そこから1.7マイル南下して空港までを
結ぶ路線を,Airport Linkと呼んでいます.
Airport Link/SeaTac (路線概要)
SeaTac/Airport Station (駅概要)
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)

正式決定を告げる公式発表と報道
Light rail to the airport a reality
(4/13付け Sound Transit ニュースリリースへのリンク)
'Line to nowhere' is no more
(4/14付け Seattle Post Intelligencerニュースへのリンク)
Light Rail Extension To Sea-Tac Airport Approved
(4/14付け KOMOニュースへのリンク)
Light-rail link to airport approved
(4/14付け Puget Sound Business Journalニュースへのリンク)

開業後の空港とシアトルのダウンタウンまでは,33分が見込まれます.
現在運転されている,キング郡のMetro Transitによるバスは,概ね50分
以上掛かっていますので,ライトレールはやや遠回りに見えるものの,
乗車時間では競争力がありそうです.
しかし,空港駅は空港ターミナルビルからやや離れた駐車場の4階に建設
され,チェックインカウンターまで連絡橋で300m強,徒歩4分かかると
されています.
その時間と移動の手間を考えると,空港旅客の利用者数は,思惑が外れる
かもしれません.2020年の予測では,一日3000人とされていましたが,
今回の記事では2500人となっています.
空港駅予定地と周囲の位置関係は,公式サイトのAirport Link/SeaTac
確認できるほか,Windows Live Localでインタラクティブに見ることも
できます.
SeaTac Airport Station (西向きバードアイ)
(Windows Live Localへのリンク)
また,駐車場とターミナルの位置関係がわかる空港の公式サイトの地図
へのリンクも紹介しておきます.
Airport Ground Transportation (空港アクセスのりば案内)
(Port of Seattle 公式サイトへのリンク)

一度は建設費の高騰から,空港の手前までの建設となっていましたが,
建設費に回る税収が予想以上に高くなることや,空港手前までの建設で
費用を節減できたこともあり,計画は復活します.
しかし昨年夏,格安運賃を売り物にする航空会社が,近接空港への転出
計画を発表したため,再び危うくなったこともあります.このあたりの
話は過去ログでも紹介しています.

LRT空港乗入れ一歩前進ほか
LRTの空港乗入れに赤信号? (3)
LRTの空港乗入れに赤信号? (2)
LRTの空港乗入れに赤信号? (1)
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2006年04月15日

【ラスベガス】LRT建設されず

ネバダ州クラーク郡ラスベガス ヴァレー,盆地と言ってもいいこの土地
には,年間3500万人近いカジノなどへの訪問者は別にしても,165万人が
生活しているそうです.しかも年々人口は増え続け,比例して道路混雑も
激しさを増していきます.日に百台もの自動車が,新たにラスベガス
ヴァレーの交通混雑に輪をかけているのだそうです.

そこに,大量輸送できる公共交通機関を建設することが,かねてより検討
されてきました.なにしろ今は路線バスしか走っていないのです.
その経緯はこれまでにも紹介してきましたが,このほどRTC委員会は,
その輸送機関をBRTにすると,結論を出しました.
BRT : bus rapid transit (バス ラピッド トランジット)
RTC : Regional Transportation Commission of Southern Nevada

ただし,BRT案も路線は当初提案されていたヴァレー南部のヘンダーソン
まで含む33マイルではなく,まずはラスベガスのダウンタウンと,現在
モノレールの終点になっているサハラホテルとを結ぶ区間から開始し,
その後で徐々に路線延長を検討することになります.
また,今回委員会が出した結論は,RFG建設を決定付けるものではなく,
あくまで環境影響調査(EIS)に取り掛かるというところまでです.

Steering Committee(助言委員会)が推していた,ディーゼル駆動による
LRT案は,RTCが目指す大量輸送機関 RFGには採用されませんでした.
RFG : Regional Fixed Guideway (Project Information)

現時点で上記サイトのStatus Update欄には,4月の委員会で,RGFはMAX
のような,ゴムタイヤ式の高速輸送機関を採用することとし,その環境
影響調査(EIS)に着手するとあります.
MAX : Metropolitan Area Express 専用レーンによるBRT

ライトレールではなく,エキスプレスバスになったことを報じるサイト
RTC approves mass transit system
(KVBCのニュースへのリンク)
RTC takes buses over light rail for rapid transit line
(Las Vegas Review-Journalのニュースへのリンク)
いずれのページにも簡単な路線図があります.

LRTがボツになったのは,費用が高いこともさることながら,軌道系交通
機関の弱点である,路線の柔軟性がないことも指摘されています.一度
敷いてしまった線路に縛られることを嫌ったわけですが,ルートが今一つ
定まっていないことや,ヘンダーソンへ南下する際に利用が計画されて
いた,ユニオンパシフィック鉄道の沿線に反対派がいることなども影響
しているようです.
ヘンダーソンの反対派は,BRTが交差する周辺道路の混雑を招き,それが
地価を下げることを恐れていて,また,自動車中毒の地域には,大量輸送
機関は馴染まないと主張しているのです.委員会はヘンダーソンへの路線
延長を,利用者が少ないと見られることもあり,後回しにした格好です.

前述の通り,まずサハラホテルから北に向かい,ラスベガス市のダウン
タウンに至る区間からとなりますが,そこは既にRTCが今のダウンタウン
から北に伸びているMAXを,モノレールと接続させるDowntown Connector
MAXとして,モノレール延長が頓挫してから計画を進めていた場所です.
今後はそれがRFGと統合されるのでしょう.開業は2008年後半か,2009年
前半が見込まれています.
また,現在ダウンタウンと北のネリス空軍基地を結ぶMAX路線も,RFGに
組み込まれることになるようです.

現在ラスベガスとその周辺の路線バスを運行しているのは,ストリップを
走る二階建てのバス The Deuceや,前述のMAXも含めてCATです.
CAT : Citizens Area Transit
RTCより業務を委託されているCATは,Connex/ATCが経営しています.
昨年9月にConnexがATCを合併して生まれたConnex/ATCは,米国で最大の
規模をもつ民営交通事業者で,Veolia Transportationが親会社です.
そのConnex/ATCも,今回RFGがBRTになることを歓迎していて,資金提供の
可能性があるそうです.
Veolia Transportation Facts (公式サイトへのリンク)

下記リンクでは,モノレールのサハラホテルの駅を,北から南に向かっ
て俯瞰した画像が見られるはずです.モノレールは,元々ここからダウン
タウンに向かって北上する(画面では下に伸びる)計画がありました.
しかし,連邦政府から資金が出ないこともあり,その計画は頓挫した
状態です.東(画面左)に曲がっていくモノレール軌道の行き着く先には
車庫がありますが,カーブのところをダブルクリックして拡大し,西向き
画像に回転させる(左側のコンパスにあるWをクリックする)と,北(画面
下)に延長できる構造になっていることがわかります.
Las Vegas Monorail Sahara Station
(Windows Live Localへのリンク)


ラスベガス RFG関連 過去ログ :
2006年 1月 RFGはBRTとDLRT二案並列推薦へ
2006年 1月 建設見積り額上昇でLRT不利に
2005年8月 危うしLRT案(BRT案の台頭)
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2006年04月14日

【サンディエゴ】LRT車内TVで広告収入

カルフォルニア州サンディエゴでは,バスだけでなくトロリーと呼ばれる
LRTにも,車内にテレビを設置することになりました.残念ながら生放送
ではありませんが,ニュースやスポーツ,天気予報などの文字情報を,
無線LANを使って一日2回更新するとのこと.それに加えて画面を分割し,
次の停車駅(バス停)名の案内と,その後のリストをスクロール表示する
そうです.もちろんCMも入ります.
バスは車内2か所に,トロリー(LRV)には6か所または8か所に,モニターが
早ければ秋までに設置されることになっています.

今回サンディエゴで,車内にテレビを設置する2社の交通事業者 :
MTS : Metropolitan Transit System (バスとLRT)
North San Diego County Transit District (TVはバスのみ)

ニュースなどコンテンツとコマーシャルの提供は,フロリダ州オーランド
に拠点を持つ,Transit Television Network(Transit TV)になりますが,
SANDAGからの申し出に応えたのは,この1社だけでした.
SANDAG : San Diego Association of Governments

モニターの設置などは,Transit TVが全額負担します.MTSなどは経費
負担がないばかりか,Transit TVが取ってきた広告料からも分け前がもら
えます.交通事業者にとっては,リスクを負わずして収入を得られるわけ
です.ただし,乗客の反応を見極めるために,昨年10月からバス5台と
トロリー(LRV)2台で実験が行われていました.その結果,82%が賛同した
というもので,この度システム全体に広げることにしたようです.
TVs, too, will ride bus
(4/12付け San Diego Union Tribuneのニュースへのリンク)

Transit TVにしてみれば,モニター設置などの負担と引換えに広告収入を
得られます.このビジネスモデルを,現時点で米国の6都市圏で展開して
いました.アトランタやシカゴなどの大都市も含まれます.
Advertising and Television Content on Transit Systems - Transit TV
Transit Routes ... (採用交通事業者一覧)
programming (番組例)
(Transit Television Network 公式サイトへのリンク)

6か所の中には鉄道を運営する事業者もありますが,TV設置はバスだけに
留まっています.ただし,アトランタのMARTAには,高速電車(地下鉄)
車内にTVがあります.これは別の会社によるものでした.
MARTA : Metropolitan Atlanta Rapid Transit Authority
アトランタのMARTAが運営する高速電車で,2005年春よりTV放送を行って
いるのは,The Rail Network
(the rail network 公式サイトへのリンク)

余談になりますが,サンディエゴのトロリー(ライトレール)では,4/13
未明に,夜間はLRTブルーラインの線路を走っている貨物列車が脱線し,
復旧するまでの間は単線運転となったため,メキシコ国境手前まで達する
ブルーラインのダイヤが,午前中いっぱい乱れました.
Freight car derailment disrupts trolley service
(4/13付け San Diego Union Tribuneのニュースへのリンク)

サンディエゴのトロリーには,貨物列車と線路を共用している区間があり
ます.今回の現場は,サンディエゴの南,ナショナルシティ(National
City) 24th Street駅の南側だそうで,Google Earthで見ると,木材工場
らしき場所があります.そこから引込み線が出てブルーラインに合流して
いますので,関係あるかもしれません.
San Diego Trolley System Map
(MTS 公式サイトへのリンク)
San Diego Track Map
(www.nycsubway.org へのリンク)

National City 24th Street駅に進入する,San Ysidro/Tijuana行
SanDiego1
ホームの高さを除けば,日本の私鉄でも見られそうな光景です
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2006年04月13日

【サクラメント】雨でLRT延長延期ほか

本来なら昨年10月に,Folsom(フォルソム)までライトレールのゴールド
ラインが延長された際に,サクラメントの都心側でも,Kストリートの
トランジットモールから,Iストリートにある Amtrakのサクラメント駅,
(Sacramento Valley Station)まで0.55マイル延伸される予定でした.
しかし,不運なことが重なり工事が遅れて完成は今年9月とされていた
ところに,今度はこの春の長雨がたたります.またまた5週間ほど遅れる
ことになるそうです.

サクラメントのRTは,ゴールドラインと呼ぶLRT路線の終点の両端を,
郊外ではフォルソンまで延ばし,ダウンタウン側では長年待ち望まれた
アムトラックの発着する駅までの延長を計画し,両方あわせて,およそ
2億5600万ドルを費やしてきました..
RT : Sacramento Regional Transit District
Folsom Station Map (路線図など)
Amtrak Light Rail Extension (計画概要)
(RT 公式サイトへのリンク)

ダウンタウン側が遅れたのは,先住民族の遺構が見つかったこと,地図に
記載されていなかった,水道ガス電気などの管が道路下を走っていて,
それらを移動する必要があったのと,軌道そのものも数フィート(1m前後
か?)移動させる必要が生じたからでした.そこに連邦政府のビルがあり,
9.11以降の保安上の懸念から,線路を遠ざけられたのです.

そこへもってきて,先月来の長雨で,工事は再び停滞しています.
先月より待望のレールを敷くことになっていましたが,それには道路を
掘り返して,露出した土が乾いた状態になっていなければなりません.
しかし降り続く雨で,土が乾く間がなかったようです.この雨が工期を
長引かせたばかりではなく,昨年190万ドル追加した予算に,また上乗せ
する必要がでてくる模様です.
Cloudy forecast for light rail
(Sacramento Beeのニュースへのリンク)

この調子では,早くても11月ごろになりそうな路線延伸ですが,たどり
つくAmtrak駅で待ち受けているのは,サンフランシスコ,オークランド,
サンノゼなどと,カルフォルニア州の州都サクラメントを結ぶ,Capitol
Corridorと呼ばれる列車です.
このキャピトル コリドーは,Amtrakのスタッフにより運行される,
ディーゼル機関車牽引の二階建て客車列車で,ベイエリアではユニオン
パシフィック(Union Pacific)鉄道の線路上を,サクラメント側では
サザンパシフィック(Southern Pacific)鉄道の線路上を走ります.
ちなみに,列車1回走行で1マイル1ドル又は2ドルの通行料が,貨物鉄道
会社に支払われているとか.運転は概ね2時間ごと,所要時間は例えば
オークランドとサクラメント間で,2時間弱です.
The Capitol Corridor Stations (公式サイト路線図)
(サンフランシスコへは,エメリーヴィルで接続する連絡バスか,リッチ
モンドでBARTに乗換える必要があります.また,線路容量の都合でサン
ノゼへも,現在は一部がバス代行になっています)


この列車の利用者数の伸びが好調だそうで,それはゆったりした車内で
自動車よりもくつろげることもさることながら,ハイウェイの渋滞に巻き
込まれずに済むメリットがあるからのようです.後述しますが,いずれ
これにインターネット接続などの魅力も加わることになるでしょう.
しかし,今夏までの利用には忍耐が必要です.1月の定時運転率は44%と
いう低さでした.これは途中災害に見舞われた区間があることと,サン
ノゼで行われている軌道工事の影響があるからだそうです.
Capitol Corridor still growing
(4/10付け Tri-Valley Heraldのニュースへのリンク)

キャピトルコリドーを運営しているのは,CCJPAという組織ですが,実は
BARTから役員が派遣されていて,事実上BARTの経営です.
CCJPA : Capitol Corridor Joint Powers Authority
BART : Bay Area Rapid Transit

以前からキャピトルコリドーでは,ごく一部の車両で無線LANが使える
実験を行っていました.それがキャピトルコリドーだけではなく,BARTを
はじめとした,ベイエリアの主要鉄道で使えるようにする構想が発表され
ています.IT関連ということで,日本語の記事もありました.
米サンフランシスコ近郊の通勤列車網、WiMAX技術を用いたネット接続
提供へ
(MYCOM PC WEBのニュースへのリンク)
Development Of Mobile Wireless Network
(CCJPA プレスリリースへのリンク)
Browsing the Net on the rails
(4/11付け Mercury Newsのニュースへのリンク)
現在のWi-Fi Train Schedule (無線LANが使える列車の予定)
1年前は1両だけだったのが,いつの間にか車両は増えていますが,イン
ターネット接続は有料になったようです.1年前は使用車両にめぐりあえ
なかったので使えませんでしたが,たしか無料だったような気が...

Mobile Internet Service On The Capitol Corridor!
(CCJPA 公式サイトへのリンク)

サクラメントLRT延長関連 過去ログ : LRTゴールドライン10/15延長
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2006年04月12日

【ドレスデン】2010年には全車低床化へ

ザクセン州ドレスデンの路面電車の低床化が,また一歩進みます.
この月曜,ボンバルディア(Bombardier)に発注していたNGT D8 DD形式の
第一編成(2601)が,同社バウツェン(Bautzen)工場よりドレスデンに到着
しました.2008年半ばまでに30編成が納められることになっています.
Neuer Straßenbahntyp für Dresdens Schienen
(Dresden-News.com のニュースへのリンク)
Neuer Straßenbahntyp für Dresdens Schienen
(Das Informationsportal für den öffentlichen Personenverkehr)
下段は公共交通機関のリリースなどをまとめたポータルサイトですので,
記事の内容はDresden-News.com と同じですが,NGT D8 DDの外観と車内
レイアウトがわかるDVB出典の資料を見ることが出来ます.左側の小さな
画像をクリックしてください.


下記サイトにはビデオクリップもあり,車内の様子から運転台まで見る
ことができます.ただし,動画とはいえ,Testfahrtと表示した車両が
動くのは,最後の数秒に小さく遠ざかっていくだけです.
Neue Straßenbahnen
(Dresden Fernsehenのニュースへのリンク)

NGT D8 DDとは,
NGT : Niederflurgelenktriebwagen 低床+連接+動力車
D8 : Drehgestelltechnik (台車メカニズム) 車軸数 8
DD : Dresden ドレスデン向け
を意味しています.全長30m(30.040 mm)は,現時点で営業運転中の世界
最長の路面電車,同じドレスデンDVB AGが所有するNGT D12 DD(45m)の
短縮型に相当します. DVB AG : Dresdner Verkehrsbetriebe AG
Niederflurgelenktriebwagen NGT 8 DD (諸元表)
(DVB AG 公式サイトへのリンク)
タイトルがNGT"D8"DDではなく,在来のNGT"8"DDになっていますし,
画像も,そのドレスデンに23編成ある41mの第一世代低床車,NGT 8 DD
ですが,数値は今回の第二世代 NGT D8 DDのものです.


座席定員68,立席103(1平方メートルに4人計算),合計171名定員のこの
LRVは,お値段が200万ユーロ,うち半分に連邦資金が使われます.
営業運行開始は7月を予定していて,1, 8, 10 または12番系統に投入され
るとのことです.Liniennetzplan der DVB AG (路線図)

ドレスデンでは,1995年より低床車両を導入しています.
最初はNGT 6 DDで,今回第一号が届いたNGT D8 DDと同じ30m車でした.
その後,需要増にあわせて延長版のNGT 8 DD(前述)が登場,2003年には
第二世代とも言うべき,長さ45.09mのNGT D12DDへと続きます.
第一世代もDWA Bautzen,現在のボンバルディア バウツェン工場で生まれ
ています.DWA(Deutsche Waggonbau AG)は,その後ボンバルディアに吸収
され,NGT D12DDと今回の第二世代低床車は,ボンバルディアのFlexity
Classicモデルが採用されました.この間の技術革新とノウハウ吸収に
より,より良いものが出来上がっているようです.

DVB AGのサイトによれば低床車両は現在115編成を数えます.
Zahlen & Daten über unsere Fahrzeuge
(DVB AG 公式サイトへのリンク)
これに対して,非低床車両は141編成あります.今回のNGT D8 DDが30編成
揃った時点で,低床車両は非低床車両のタトラ車(Tatra)を追い抜いて
145編成になりますが,実際は全部が稼動しているわけではないようで,
読み違えでなければ,その時点でタトラ車(Tatra)は,せいぜい10-15編成
のみの運用になり,2010年には全廃となる予定だそうです.
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2006年04月11日

【スマートカード】ツインシティ いまだ未解決

2003年に予定されながら,技術的な不具合で導入が延び延びになっていた
ミネソタ州Metro Transitのスマートカード(Go-To card)は,今年第二
四半期にも完全導入しようとしている現在の計画が,また遅れることに
なるかもしれません.
Go-To card (Metro Transit 公式サイトへのリンク)

Metro Transitは,ミネアポリスとセントポールのツインシティと周辺の
7つの郡で,バスとLRTを運営する事業者で,LRTはHiawatha Lineです.
また,ミネアポリスとセントポールをLRTかBRTで結ぶ計画もあります.

Go-To cardは,日本でもお馴染みの,リチャージ(再入金)可能な非接触式
ICカードのプリペイドカードで,開発はサンディエゴに拠点をおくCubic
Transportation Systemsが担当し,本来なら,2003年8月には全米初と
なる導入が予定されていたのですが,同じ会社によるワシントンDCの
カード名 SmarTripに先を越されたほか,シカゴにも先行され,今では
ボストンも段階的に導入を行なっている最中です.

ライトレールのHiawatha Line(ハイアワサ ライン)開業前に導入が予定
されていたわけで,ライトレールのホームには運賃引落し機が設置されて
いるようですが,まだ本格稼動していないことになります.

導入が大幅に遅れているのは,カードがMetro Transitの要求を満たして
いないためで,業を煮やしたMetro Transit側は,先月下旬に先週末を
期限とする最後通牒をCubic社に送っていました.43か所に及ぶ問題点を
解決する手段を示せというものです.
場合によっては法廷沙汰になる可能性もありましたが,とりあえず誠意
ある回答が寄せられたのか,どうやらそれは回避されるようです.
Transit card talks continue
(Pioneer Pressのニュースへのリンク)

43点ある問題箇所を,どうやって解決するのか十日以内に示すよう書面が
Metro TransitからCubic社に送られたことを知らせる報道.
Transit fare card hobbled by kinks
(3/29付け Pioneer Pressのニュースへのリンク)

Transit 'Smart Card' still isn't making the grade
What isn't working
(4/03付け Minneapolis-St. Paul Star Tribuneのニュースへのリンク)

これまでにも従業員など身内で実験を重ねているわけですが,下段の記事
では,そこで浮かび上がった43ある問題点のうちのいくつかを紹介して
います.それによれば,このようなことが問題になっています.
* 運賃引落しの場所(路線名)と日時を正確に記録できない
* カード残高照会や,使用記録の照会に時間が掛かりすぎる
* 切符検査用携帯端末が上手く機能しない,バッテリーが一日持たない

同じ会社の同じ機能のカードのはずなのに,ワシントンDCでは導入されて
いるのが不思議です.
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2006年04月10日

【デンバー】LRTストの影響は果たして...

コロラド州デンバーと,その周辺の公共交通機関を担うRTDの組合が,
先週一週間ストライキを行いました.この月曜から平常に戻りますが,
先週はライトレール全線と路線バスの過半数,中心部のモールを走る
無料シャトルバス,MallRideが運休となっていました.
RTD : Regional Transportation District
MallRide :16丁目モール(16th Street Mall)内無料シャトルバス
(Downtown Denver Partnership, Inc. 公式サイトへのリンク)

前回デンバーが交通ストに見舞われたのは,1982年の春です.その時は
1ヶ月もストが続き,その後RTDは多くの利用者を失いました.スト以前の
利用者数に戻るには,2年近くを要したといいます.
時は流れ,その間にバスの台数は1.5倍に増えて,LRTも整備されてきて
います.そのLRTは,今年11月にもT-REXプロジェクトに含まれる30キロ
に及ぶ区間が開業し,LRT路線長が倍増することにもなっています.
また,今後も総額47兆ドルに及ぶ鉄道網計画(FasTracks)が控えていて,
その財源の一部となる売上税導入の賛同はすでに住民から得ていますが,
今回のストの影響が何らかの形で現れる可能性もゼロではないでしょう.

RTD 利用者 概要 (対象地域の人口 約250万人)
* 旅客数一日平均 約27万5千人(22万5千人というサイトもあり)
* ローカルバス 約11万人 (州法により,バスの45%は日頃から非組合員
により運転されることになっていて,その分はスト中も運転されました)
* エクスプレスバス 約7000人 (スト中はごく一部を除き運休)
* ライトレール 約2万8千人 (スト中は全面運休)
* MallRide 約5万人 (スト中は全面運休)
モール内の移動手段として定着している低床ハイブリッドバスが,無料
とはいえ,LRTより倍近くも利用者数が多かったとは,少々驚きです.
Downtown Denver's free bus service for commuters and tourists
(RTD 公式サイトへのリンク)

スト突入当初は,公共交通機関への依存度が高い米国東海岸でのストとは
異なり,道路大渋滞などのニュースはあまり見られませんでした.
公共交通機関への依存度が徐々に高くなっているとはいえ,通勤で使わ
れる割合は,わずか5%だそうです.完全に運行を停止したわけではなく,
約半数のバス運行が行われていることもあり,それほどの混乱がないの
かとも思われました.それでも,たとえLRTやバスが止まっても,道路が
それほど混雑しないのなら,その存在意義が問われてしまいます.

道路混雑があまり報道されなかったのは,24年ぶりのストということも
あり,労使交渉の行方のほうが,関心が高かったからかもしれませんし,
実際混雑し始めたのは,スト2日目以降だったのかもしれません.いずれ
にしても先週中ごろ,スト終結への道筋が見え始めたころから,東海岸の
大都市ほどでないにしても,やはり道路は多少混雑していたことが伝わ
ってきました.

州運輸省によれば,ハイウェイの交通量は,前週と比べて6%の増加です
が,前週は学校が春休みのところも多かったので,単純には比較できない
ようです.また,一部のハイウェイでは増加が見られませんでした.
Overuse clogs popular routes to downtown
(4/06付け Denver Postのニュースへのリンク)

スト中のサバイバルガイドでは,Carpool,タクシー,自転車など代替
手段が紹介されていました.Carpoolとは,近所同士で通勤時に車を共用
することで,登録制になっています.
Strike survival guide
(4/02付け Rocky Mountain Newsのニュースへのリンク)

デンバー中心部では,スト期間中に料金を便乗値上げする駐車場もあった
そうです.また,場所の争奪戦も以前には見られないほど熾烈でした.
Parking Lots Increasing Prices During RTD Strike
(4/05付け cbs4denver.comのニュースへのリンク)

24年振りのストで得た教訓を書き出したコラムがあります.
Commuters strike out without RTD
(4/09付け Denver Postのコラムへのリンク)
このコラムニストは,駐車料金の値上げと場所の不足,ハイウェイだけ
ではなく中心部の道路も混雑したこと,学校の問題,通勤時間が伸びた
ことなどを挙げたあと,ライトレールの功績を認めていて,FasTracks
計画に反対するのは間違っているとも書いています.
また,今回労使の仲裁に入らなかったコロラド州州知事は,2004年に行わ
れた,FasTracks建設のための売上税を認めるかどうかの住民投票の際
に,(FasTracksのような)大量交通機関は,道路混雑緩和にはほどんど
無力だと言っとかで,それは誤りだったとも指摘しました.
この共和党の州知事(Bill Owens氏)は,別名12車線のビル(Twelve-Lane
Bill)だそうですので,道路族なのでしょう.
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2006年04月09日

【ニース】中心街でもレール敷設開始

CANCAが発表したところによると,ニースの目抜き通りでも路面電車の
レール敷設が始まったようです.すでに末端部などでは昨年5月以来,
軌道が敷かれ始めていましたが,ニース中心部では工事が長く行われて
いても,レールが姿を見せたのは先週が初めてで,工事によって長い間
不便を強いられていた沿線の人たちに朗報であり,象徴的な瞬間と報道
されているようです.
Tramway de Nice
(CANCA Direction Tramway 公式サイトへのリンク)
CANCA : Communauté d'Agglomérations Nice-Côte d'Azur
ニース市と,その郊外の市町村など,複数の自治体が集まった共同組織
で,CANCAの場合は,24の地方自治体から構成されています.域内人口は
50万人近くで,その7割がニース市に集まっています.


Avenue Jean Médecinでレール敷設が始まったことを告げる報道 :
Nice : les rails du tramway sur l'avenue Jean Médecin
(4/06付け Nice Rendez-Vousのニュースへのリンク)
Nice : première soudure des rails du tramway sur Jean Médecin
(4/06付け Sophia Netのニュースへのリンク)

4/06(木)の朝9時から,ジャン・メドサン通り(Avenue Jean Médecin)で
開始されたニース中心部のレール敷設工事は,その後も11月には旧市街地
近くのジャン・ジョレス通り(Boulevard Jean-Jaurès)でも,同様に行わ
れる予定だそうです.

資料を基に独自に構成したもので,公式のものではありません.

Nice tramway2

なお,現場ではレールが通りに設置されるのと同時に,レール溶接作業も
始まっているようで,前述のNice Rendez-Vousのサイトでは,その溶接
作業の様子も画像入りで紹介しています.テルミット溶接が行われている
ようで,特に記事の後半は,その作業内容に割かれています.
画像は,コンクリート道床の上に枕木を設置しただけの場所に,レールを
敷いて溶接している絵ですし,周囲が見えるわけではありませんので,
これだけではとても路面電車の軌道工事には見えません.

これまでの地味な,道路下にあった地下埋設ケーブルなどの移設工事に
比べて,見応えのある工事にはなりますが,各工区で半年ずつの工期に
なるそうです.

テルミット溶接の作業手順を画像で紹介しているページ :
新しいレールを溶接する。
(碓清総合文化研究所へのリンク)
ふれあい鉄道フェスティバル(2004)-3
(コンデジ画像館(鉄道のサイト)へのリンク)

ニースのJean-Médecin通りをビジュアルに見る方法 :
1. Google Local (サテライトモード) Place Masséna
リンク先で表示される衛星写真では,マッセナ広場(Place Masséna)は,
画面下になり,そこから斜め左上に伸びる道路が,Jean-Médecin通りで,
いつの撮影か不明ですが,すでに工事が始まっているようです.

この他,リアルタイムではありませんので,軌道工事の進捗状況を見る
ことはやはりできませんが,A9.comのように,通りに沿って画像が収録
されているので,どんな通りにトラムを走らせようとしているか,雰囲気
をつかめるのが,下記サイトです.
2. Your Yellow Pages search (PagesJaunesのサイトへのリンク)
入力フォームに,
Address欄 : 3 avenue Jean-Médecin
(文字化けする場合は, 3 avenue Jean-Medecin でも大丈夫)
City欄 : Nice
これだけ入力して「Search」ボタンを押します.
検索結果がいくつか出てきますが,表示された「Photo」のうち,どれ
でもいいですが,例えば「Cabinet Martin Nice」の「Photo」をクリック
すると,別ウィンドウで建物の画像が出てきます.その右隣りには道路
上に矢印が上下左右出てきますので,まずは左側のをクリックします.

最初に3番地,つまり奇数番地を入力しました.通りの若い番地を背に
して奇数番地は向かって左です.Jean-Médecin通りは大雑把に南から北に
向かう道路ですので,奇数番地は通りの西側(東向き)になります.

道路上の矢印のうち,左側に向いた矢印をクリックすると,道路の南方が
見れるというわけで,これで通りの南側が見えてきたら,何度か前進して
(上向きの矢印をクリックして)いくと,マッセナ広場の入口に出て上向き
矢印がなくなるはずです.そこで表示される画像は,マッセナ広場を北
からみたものでしょう.バッテリー走行になる広場です.

次は,Uターンします(イラストの道路上の円を描く矢印をクリック).
その後また上向きの矢印をクリックすると,今度はJean-Médecin通りを
北に向かって進むことができます.クリスマスの飾り付けがある道路を
何度もクリックして北上していくと,やがてまた上向きの矢印が消滅する
でしょう.そこは通りの名前が変わるところで,道路とSNCFの二重高架が
見えているのではないでしょうか.そこで右か左の矢印をクリックする
と,現在位置が住所で確認できます.

同じ方法で,他の通りも見ることが出来ますし,他の街でも大きな都市
なら同様に可能です.


工事が始まって久しくなりますので,上記サイトが見せる光景は,現実の
ジャン・メドサン通りではもう見ることが出来ませんが,路面電車が走る
同通りの想像図を,公式サイトがJPGファイルで載せています.
Perspective de l'avenue jean Medecin avec le tramway
一方下記リンクは,架線のないマッセナ広場の想像図(JPGファイル) .
Perspective de la Place Masséna avec le tramway
(いずれもCANCA Direction Tramway 公式サイトへのリンク)


ニースのバッテリートラム,路面電車関連 過去ログ :
2006年3月 LRVバッテリー走行お披露目
2006年2月 トラム開業遅れと部分開業の可能性
2005年11月 来秋の納入に向けたLRV1号車
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2006年04月08日

【リトルロック】路面電車411号車到着

アーカンソー州リトルロック(Little Rock)と,アーカンソー川の対岸
ノースリトルロックを走るレトロ調の路面電車リバーレール(River Rail)
は,2004年11月に開業,昨年1周年を迎えた際に紹介しています.

現在の2.5マイル(約4キロ強)の路線を0.9マイル延長し,前大統領を記念
するクリントン ライブラリー(Clinton Library)までの工事が行われて
います.現時点での予定では,運行するCATAのサイトによれば11月にも
延長できる運びとなっています.
CATA : Central Arkansas Transit Authority
River Rail Streetcar (現在の路線図あり)
(CATA 公式サイトへのリンク)

車両はGomaco社製 Birney(バーニー車)のレプリカ3両で運行されています
が,路線延長に伴い2両増備されることになっていて,その1両が早くも
リトルロックにやって来ました.2週間程の検査後,営業に入るとか.
ちなみにお値段は,867,619ドルとのこと.
1st of 2 new streetcars joins River Rail family
(Arkansas Democrat-Gazetteのニュースへのリンク)

在来の3両(1947年に営業を終えたリトルロックの路面電車から継続する
番号が付けられた408,409,410)と,外観も少し異なるようですが,新しい
2両の最大の特徴は,速度制御とブレーキにあります.速度制御を現代
仕様にすることと,ダイナミックブレーキ導入により,乗り心地を滑らか
にするばかりか,無接点の制御器?を使うことができ,また,ブレーキ
シューの磨耗を減らせるなど,保守量を減らすことにもなります.
今回報道では触れられていませんが,速度制御はチョッパ制御になった
ようですし,ダイナミックブレーキ(電気ブレーキ)と,通常のブレーキに
加えて,すでにレールブレーキも装着していますので,これで3種類の
ブレーキを持つことになりました.なお,上記報道によれば,在来3両も
同様のアップグレードを受けるとのことです.

今週リトルロックに届いた,やはり連番となる411号車と,アイオア州の
Gomaco Trolleyで製造中の412号車の画像は,現在同社のサイトで見る
ことができます.412号車のほうも,この秋にはリトルロックに届けら
れるそうです. Replica Birney Trolleys - April 2006
(Gomaco Trolley Companyのサイトへのリンク)

一方延長工事のほうは,今年1月から開始されていますが,クリントン
ライブラリー近くに設置される分岐器が届くのが10月になるため,完成が
11月以降になってしまうとのことです.
2004年11月に開業した第1期区間の建設費は,8割が連邦からの資金で
賄われ,残りの2千万ドルを,リトルロック市,ノースリトルロック市,
プラスキ郡(Pulaski County)で分担しあいました.
今度の第2期区間は,記念図書館がリトルロック側にあるため,同市が
建設費890万ドルの41.7%を負担,残りはプラスキ郡33.3%,ノースリトル
ロック25%となっているそうです.

今回の報道によれば,開業以来16ヶ月間?の利用者数は23万人,先月は
月間13,360人とのことです.先月(2006年3月)は,各種イベントがあった
ため,いつもより多少人数が多いような感じがしますが,一日平均431人
ですし,23万人が16ヶ月間の数字なら,平均以下か開業当初はかなりの
人数が乗っていたことになります.
リバーレールは,リトルロックとノースリトルロックのダウンタウンを
ループ軌道で循環し,アーカンソー川を渡って両者を結ぶだけで,どこに
行くわけでもない路線ですし,朝は土曜を除いて11時からの運行という
こともあり,通勤客の利用は全くないと思われます.LRTとは異なり,
道路混雑緩和が目的ではありませんので,利用者数はそれほど重要では
ないかもしれませんが,開業から1年半近くたって,沿線への経済効果が
あったのかどうかは,わかりません.


リトルロック リバーレイル(River Rail) 参考サイト :
Gomaco Trolleys In Little Rock, Arkansas
Replica Birney Trolleys #408, #409 and #410
(Gomaco Trolley Companyのサイトへのリンク)
Arkansas Vintage Trolley Systems
(Railway Preservation Resourcesのサイトへのリンク)
Little Rock, AR (延長分を含む路線図へのリンクあり)
(APTA Heritage Trolley and Streetcar Siteのサイトへのリンク)

過去ログ :
2005年11月 リバーレール ストリートカー開業1周年
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2006年04月07日

【シーメンス】米国サクラメント工場拡張

シーメンス(Siemens)といえば,ドイツの会社というイメージがあります
が,米国にも鉄道車両の組立工場があります.Siemens Transportation
Systems, Inc.
という会社名で,カルフォルニア州サクラメントの郊外に
本社と工場があり,1984年から操業していました.
その工場では,地元サクラメントのLRT車両をはじめとして,カナダを
含む北米の鉄道事業者に向けた,ライトレール車両の製造を行っています
が,これまでは,ヨーロッパで製造された部品を,最終的に組立てる工程
だけに留まっていて,車体から製造していたわけではありませんでした.

しかし,今後も需要増が見込めると判断したシーメンスは,650万ドルを
かけて工場を拡大します.これにより,車両構体から製造できるように
なったそうで,手始めにカナダのカルガリーのLRT向け車両(SD-160)と,
サウスカロライナ州シャーロットのLRT向け車両(S70)を,車両構体から
手掛けるとのことです.最初の車体は,7/01にお目見えの予定とか.
Light-rail plant to supply two models worldwide
(Sacramento Beeのニュースへのリンク)速報扱いで報じられています
Siemens plant expands light-rail work, goes global
(Sacramento Business Journalのニュースへのリンク)

低床ノンステップ車両のS70は,すでにテキサス州ヒューストン,カル
フォルニア州サンディエゴ(グリーンラインの一部)に導入されている他,
前述のシャーロットに新設されるLynxからも受注済です.
高床ホームにも対応できるSD160は,ユタ州ソルトレイクシティ,現在
ストライキ中のコロラド州デンバー(今年11月開業予定のT-REX向けで,
現路線は直流モータのSD100),そしてカナダのカルガリーで導入されて
いて,昨年10月にはエドモントンからも受注しました.

STS Rolling Stock (STS 公式サイトへのリンク)
STS : Siemens Transportation Systems, Inc.
上記サイトには,STSが手掛けた車両の一覧が載っていますが,そのうち
S70とSD160のみが,車体からの製造になるようです.

各車種の概要 : (英語版 Wikipdeiaへのリンク)
Avanto (tram) (S70を含むブランド)
Siemens SD-160
その他にも,STSのサイトにPDFファイルがあります.

車両構体から製造できることにより,今後このLRV2車種は北米だけでは
なく,世界市場への売り込みが可能になります.サクラメント ビー紙に
よれば,スコットランドからの照会がすでにあったとのこと.
こちらかもしません.車種決定は今年の終わりだそうです.
Trams in Edinburgh (Tramtime 公式サイトへのリンク)
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2006年04月06日

【ウィーン】U6 旧型車マニラへ

ウィーンで地下鉄(U-Bahn)を名乗りながら,他の地下鉄とは異なる路面
電車風の車両が用いられているのがU6です.走行路線は19世紀の末まで
遡る,シュタットバーン(Wiener Stadtbahn)が地下鉄に生まれ変わった
こともあり,他と同じ地下鉄車両を走らせられなかったそうです.

このU6を走る路面電車タイプの車両(E6+c6)は,最近では1995年から投入
されている,Tタイプ車両に取って代わられています.また,「2005年
輸送実績と今後の計画発表
」でも紹介していますが,低床車のタイプT
車両は増備されることになっています.Tタイプは幅が広く収容能力が
高いほか,低床で乗降ステップがない現代仕様です.
1980年代前半に生まれたE6/c6は,引退するにはまだ早すぎるとはいえ,
両運転台で両側にドアを持つ車両は,ウィーンでは他に活躍の場を見出せ
そうにありません.そこでこの度,E6/c6のほとんどと言える40編成が,
フィリピンのマニラで第二の生活を送ることになりました.マニラ側と
引渡しの調印が行われたそうです.
40 Wiener U-Bahn-Garnituren für die Philippinen BILD
(Bundesministerium für Verkehr, Innovation und Technologie プレス
リリースへのリンク)


いくつかのニュースサイトでも報じられています.
Alte U6-Garnituren für Inselreich
(Heuteonlineのニュースへのリンク)
40 U6-Garnituren auf die Philippinen verkauft
(Krone.atのニュースへのリンク)
U6 40 Garnituren für Philippinen
(wienweb.at のニュースへのリンク)
Wiener U-Bahn-Garnituren für Phillipinen
(vienna.at(Vienna Online)のニュースへのリンク)

マニラで走る前には,空調の導入,ドア口の高さ調整,電気ケーブルの
新調などの改造が施されるようで,専門家らが,経済面と技術面の詳細を
詰めていきます.
マニラは行ったことがありませんが,ライトレール LRT-1で使用される
のでしょうか.マニラのLRTAのサイトには,まだ何も載っていないよう
です. LRTA : Light Rail Transit Authority
Manila Light Rail Transit System
(英語版 Wikipediaへのリンク)

ウィーンの地下鉄に詳しい下記サイトによれば,Tタイプだけの運用に
なることにより,U6の最高速度は時速60キロから同80キロに引上げられ
るようです.Tタイプ車両導入後は,全列車に低床車両を組み込むため,
E6+c6が単独で運行されることはなく,E6+c6は必ずTタイプと連結させ
られていましたが,この連結で問題が生じることも多く,しばしば運休に
追い込まれていたそうです.それも昔話になるのでしょう.
Die Wiener U-Bahn
(Horst Prillinger氏のサイトへのリンク)

U6では,19世紀末のオットー・ワーグナー(Otto Wagner)の手による駅舎
でさえ,現在はエレベータなどが設置されて車椅子対応です.
しかし,ステップなし低床車で,車体幅が2,65mあるTタイプの車両でも,
ホームと車両の隙間は車椅子には広すぎるほど開きます.それを解消する
ように要請を受けて,WLではTタイプの車両の全てのドア口に,黄色の
ゴム製の縁を取り付けたそうです.これで隙間を6センチ縮めて,車椅子
でも乗降が容易になるようにしました.WL :Wiener Linien
U6-Garnituren mit Gummileisten für Rollifahrer ausgerüstet
(3/29付け ウィーン市のプレスリリースへのリンク)
また,下記サイトに小さな画像があります.
Wiener Linien GmbH & Co KG
(Wiener Linien 公式サイトへのリンク)
[29.03.2006] Neues Service für behinderte Menschen のところ
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2006年04月05日

【Combino】バーゼル車の改修に遅れが

BVB(バーゼル交通会社)は,改修のためコンビーノをドイツのシーメンス
(Siemens)工場へ,昨年11月に1編成(310)を送り出していましたが,所定
の車体強度を得たかどうか,更に調査を要すことが判明したため,当初
予定ではこの春戻ってくるはずが,今秋にずれ込むことになりました.
BVB : Basler Verkehrs-Betriebe
Zusätzliches Prüfprogramm verzögert Combino-Sanierung
(BVB ニュースリリースへのリンク)

ここでは「改修」としましたが,原文はドイツ語で「Sanierung」です.
この言葉には,治療,近代化,復旧などの意味があります.

これは推測ですが,試験的にドイツに送られた1編成がバーゼルに戻って
から,更に詳細にわたり検査が行なわれることになっていて,そこで問題
ないとされて,初めて残りのコンビーノも改修を行いたいとしていました
ので,2007年末までにとされていたその予定も,当然遅れるでしょう.

このことで,BVBはシーメンスに対してungehalten,「怒っている」と
いう表現が報道で使われています.
Sanierung der Combino-Trams verzögert sich erneut
(Basler Zeitungのニュースへのリンク)

なお,報道によればベルンでもこの影響を受けるようです.
15編成あるコンビーノの改修が,Bernmobilによれば2ヶ月遅れます.
ベルンのコンビーノは,バーゼルより早く4月終わりまでに15本中7本が
改修される予定です.これは,バーゼルとはタイプが異なるからとあり
ます. (原文がドイツ語のため誤訳の際はご容赦ください)

コンピーノ(Combino)問題は,2004年3月にアルミ製車体に小さな亀裂が
できやすく,衝突など衝撃が加わると天井が抜け落ちる可能性があると,
当時考えられたことを,シーメンスが明かしたため生じました.対象と
なった12万キロ以上走っていたコンビーノを,運用から外す事業者が続出
したのです.

亀裂が生じるのは,設計時の予想を超える「ねじり力」が車体にかかる
ためです.特にS字カーブの通過が問題でした.また,亀裂の生じやすさ
は,走行距離だけではなく,モジュールの組合せによっても変わります.
一番亀裂ができやすいのが,両運転台タイプで7車体を持つ編成という
ことが,その後の調査研究で判明しています.
5車体のベルン車より7車体のバーゼル車が時間を要すのは,このためかも
しれません.

コンビーノの車体強化改修は,シーメンスによれば3段階に分けられる
そうです.第一段階は,車体連接上部で生じるねじり力が,モジュールに
及ぼす影響を軽減させることで,これは各事業者で行なわれます.
第二段階では,車体と台車の結合に起因する影響力から,モジュールに
及ぼす影響を軽減させることで,これは工場での対応になり,ヨーロッパ
内の車両は,ドイツのシーメンス社が面倒をみます.ちなみに広電は日本
国内での対応とのことです.
第三段階は,モジュールを耐用年数30年を成就するように,亀裂などが
生じないように強化することです.これも工場対応で第二段階と平行して
行なわれます.
この段落は下記サイトを参考にしました.誤訳誤解している可能性もあり
ますし,詳細を知りたいかたは下記サイトをご参照ください.

Three-stage programme puts Combino trams back on track
(Railway Gazetteのサイトへのリンク)


Combino バーゼル車の話題 過去ログ :
2006年2月 隠されたコンビーノ衝突事故
2005年11月 車体改良でコンビーノ旅立つ
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2006年04月04日

【スタテン島】MTAをバス運行で訴える

ニューヨークのスタテン島行政区は,マンハッタン南端からフェリーで
約30分離れています.黄色のスタテンアイランドフェリーは,その航路が
自由の女神像の近くを通ることから,TVや映画などでもお馴染みですし,
島内にはニューヨークの地下鉄を運営するMTAの子会社が,通勤鉄道を
走らせています.MTA : Metropolitan Transportation Authority
Staten Island Railway System Map (MTA 公式サイトへのリンク)

これまで公共交通機関では,スタテン島鉄道とフェリーを乗り継いで
マンハッタンに出る方法が一般的でしたが,最近は一部に公共交通機関が
未整備の区間が残るものの,別ルートも通勤者に利用されています.
スタテン島と隣のニュージャージー州ベイヨンを隔てる,キルヴァンカル
海峡(Kill Van Kull)をベイヨン橋(Bayonne Bridge)でひと跨ぎして,
そのままベイヨンを北上,34th Streetでハドソンベルゲンライトレール
(Hudson-Bergen Light Rail)に乗り継ぐという方法です.このルートは
主にニュージャージー州に職場を持つ人に利用されますが,Exchange
PlaceでPATHに乗り換えれば,ローアーマンハッタンだけでなく,ミドル
マンハッタンにも容易に行くことが出来ます.

実は,もう既にこのパークアンドライドの34丁目通り駅に駐車している
車のうち,平日は四分の三をスタテン島住民の車が占めているそうです.

位置関係の把握には,こちらの地図が参考になるかもしれません.
スタテン島 (Staten Island)
PATH : Port Authority Trans-Hudson
(どちらも,Wikipedia 日本語版へのリンク)
Hudson-Bergen Light Rail System Map (GIFファイル)
(NJ Transit 公式サイトへのリンク)
HBLRのシステムマップでは,スタテン島は一番下になります.

このうちの未整備の区間,スタテン島とHBLRの駅の間に,路線バスを走ら
せようという動きがあります.スタテン島行政区の区長や,商工会議所
(Staten Island Chamber of Commerce)が中心となり,HBLRがまだ計画
段階にあった1990年代後半から,すでに構想があったようです.
実際デモンストレーションとして,昨年MTAがストを決行した時には.
バスをチャーターしてスタテン島から34丁目通り駅まで通勤客らを運び
ましたし,今年もすでに試験走行を貸切バスで行っているそうです.

Red and Tanという民営バス会社による路線バスも,スタテン島とジャー
ジーシティの間を走っていますが,一日に数本しかありません.これを
本格的に行うために,スタテン島はMTAに働きかけていました.しかし,
MTA側はこれを拒否します.他の州(ニュージャージー州)での乗客扱いが
違法だと言うのです.

スタテン島とMTAの両者の溝が埋まらないため,スタテン島の区長と商工
会議所は,MTAを裁判所に呼び出すことにしました.ここまでが今回の
ニュースです.
Lawsuit seeks a bus link to N.J. rail line
(Staten Island Advanceのニュースへのリンク)

州をまたがる地上交通機関としては,ニューヨーク州とコネチカット州に
またがるメトロノース鉄道(Metro-North Railroad)や,ニュージャージー
州とペンシルベニア州などにまたがるNJ Transitなどの例が,すぐ近くに
あります.これらは鉄道のため許されているというものでもないらしく,
FMCSAという連邦の組織が,MTAはニューヨーク市から20マイルの範囲内
なら問題ないとしているそうです.
FMCSA : Federal Motor Carrier Safety Administration
商工会議所側が発行している参考資料
SICC 06/2004 Focus (PDFファイル)
(Staten Island Chamber of Commerceのサイトへのリンク)

スタテン島鉄道は,MTAの子会社が経営していますし,将来地下鉄に併合
される話もあるようです.ベイヨンへの路線バスができると,鉄道利用者
が減る可能性もありますが,そのような利害関係でMTAが拒否しているの
かどうかは不明です.もう一つ影響を受けそうなスタテン島フェリーは,
ニューヨーク州の州運輸省による運営です.

なお,ニューヨーク市としても,スタテン島の抱える交通状況を改善する
ための短期的目標の一つに,スタテン島とHBLR駅を結ぶバス路線の需要
を,MTAが見極めることを挙げていました.
Mayor Bloomberg Announces Recommendations to the Staten Island
Transportation Task Force

(3/27付け ニューヨーク市プレスリリースへのリンク)

人口増加で交通問題に悩まされているスタテン島には,50年以上前に廃止
された北岸の鉄道復活や,島内のLRT建設を望む声もあります.
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2006年04月03日

【BART】ソフトのアップグレード失敗

3月のBARTはトラブルが多く,利用者は何度も災難に見舞われました.
最後の週には,週明けから2日連続して列車を制御するコンピューターの
不調からダイヤが乱れましたが,とどめは3日連続となる,水曜夕方ラッ
シュ時のシャットダウンでしょう.3万5千人もの利用者が,車内や駅で
足止めをくったそうです.

きっかけは,運行管理のソフトウェア更新でした.BARTでは1989年から
90年代はじめに開発されたATOの要となる現在のソフトを,14ヶ月かけて
更新する準備を行っていました.そして更新作業は,列車本数が少ない
土曜(3/25)朝に無事終了します.
しかし,その週末のうちは問題ありませんでしたが,月曜(3/27)の朝の
ラッシュを迎えた段階で不具合が生じます.オークランドにある集中制御
システムと,列車のコンピュータを接続するソフトがダウンしてしまった
のです.
通常ならオークランドのコンピュータが車上コンピュータに取って代わり
運転を続けられますが,今回はオークランドのコンピュータが列車位置を
把握できず,肩代わりができなかったため,安全上,全列車を停止させる
ことになります.BARTのシステム担当者が修理して30分程度で運転再開
できましたが,朝9時ごろまでダイヤが乱れ,朝の通勤に影響を与えま
した.こともあろうに,同じことが火曜(3/28)にも起きます.

ソフト更新に携わっていたBARTのシステム担当者は,更新した新ソフトの
せいと考え,水曜(3/29)に更新ソフトのバックアップをインストールする
ことにします.本来なら列車の動いていない時間帯に行なうべき作業で
したが,一刻も早く不具合を解消したかったのです.
それは夕方のラッシュの真っ最中の時間帯でした.バックアップをロード
した瞬間ネットワークがオーバーロード,オークランドのコンピュータ
指令が各列車に届かなくなり,システム全体がマヒする事態となって
しまったのです.列車はATOからマニュアル運転に切替えて最寄の駅まで
移動し,そこで停止しましたが,今度は復旧までに70分を要しました.

一連の記事は,現地時間の火曜日から見られますが,金曜(3/31)日にBART
から詳細発表がありましたので,その日の報道から選びました.
BART snafu traced back to operators
(3/31付け Inside Bay Areaのニュースへのリンク)
IT upgrades slow BART trains in San Francisco
(3/31付け ComputerWorldのニュースへのリンク)
BART officials explain delays
(3/31付け San Jose Mercury Newsのニュースへのリンク)

復旧に際しては,古いソフトに戻したようです.このトラブルで運行管理
ソフトの更新は,5ヶ月先まで掛かるだろうと見られていて,現在原因の
究明が急がれています.ベイエリアの通勤者にはお疲れさまでした.
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2006年04月02日

【ウィーン】抜打ちではない切符検査ほか

乗車前に切符提示を求められない,自己申告システム(honor system),
いわゆる信用乗車制では,抜き打ちでの乗車券所持検査があってこそ成り
立つものですが,実はその日ごとの検査対象路線が,事前に公開されて
いる都市もあります.速度違反取締り場所の事前通告のようなものです.

ウィーンでは,次のサイトで日付と路線名を知ることができます.
Schwarzkappler-Info
(Der Standardのサイトへのリンク)
Schwarzkappler Warnung
(vienna.atのサイトへのリンク)
Fahrscheinkontrolle
(VORmagazinのサイトへのリンク)

Der Standardのサイトでは,コメントも受付けていますし,有料でSMS
(ショートメッセージ)を携帯電話に送ることもできます.
vienna.atのサイト(Vienna Online)では,今日の分という表示で日付が
ないところに一抹の不安が残りますが,他サイトでは載せていない路線も
挙げて,たとえば朝は要注意とか警告しています.

もちろん,これらは当局が意図的に流しているもので,Der Standardの
冒頭には,検査対象路線で多くの切符を買ってくださることに感謝する
云々という文章が載っています.
Wiener Linienの狙いは,正にそこにあります.違反者には60ユーロの
罰金が待っています.事前に路線を警告しておけば,少なくともその路線
利用者は,その日だけでも切符を事前に買うでしょう.広大な路線網を
抱える交通事業者にとっては,抜き打ちで行うより効果があるのかも
しれれません.

英語のブログですが,ウィーンの検査員を話題にしたものがありました.
"Schwarzkappler-Info"
(Metroblogging Vienna ブログへのリンク)

この公開は今に始まった話ではなく,少なくとも6年前には既にウェブ
サイト上にありました.その効果かどうかはわかりませんが,不正乗車客
(Schwarzfahrer)の割合は,以前にも紹介していますが,例年4%から6%
ということだそうです.「2005年輸送実績と今後の計画発表

6年前に10日間ほどウィーンに滞在し,毎日のようにあちこち出かけた
ことがありますが,切符の検査員に遭遇したのは1日だけでした.土曜日
だったのですが,相次いで乗った路面電車2本と地下鉄の3回連続です.
事前にサイトをチェックしていたわけではありませんが,それまで全く
出会わなかったのに,続く時には続くものだと思ったものです.


ウィーン 最近の交通関係の話題 :
U-Bahn- und S-Bahn: Teilsperren zu Ostern
(ウィーン市 公式サイトへのリンク)
イースターの休暇期間に,ウィーン市内の中心を走り抜けるSバーンが
10日間(4/08-17),地下鉄U6号線がイースターの週末の3日間(4/15-17),
いずれも工事の都合で部分運休になります.イースターの時期は利用者が
少ないため,この時期が選ばれたそうです.

Kampagne gegen "Duft von Leberkässemmel"
(Der Standardのサイトへのリンク)
米国あたりでは通勤車両での飲食は,はっきりと禁止されていますが,
ウィーンでも臭いの強い食べ物を食べるのを,車内では禁止しようという
動きがあるようです.乗客への調査によれば,好きな香りではラベンダー
85%,バニラ73%に対して,タマネギとレバーケーゼ(Leberkäse)はゼロ
ということで,レバーケーゼを挟んだ,おいしそうなゼンメルのサンド
イッチの画像も記事に載っているのですが,車内で食べるのはご法度に
なりそうな雲行きです.
Leberkäse : レバーなどを使ったミートローフ状のハムというかパテの
ようなもの.肉の蒲鉾という表現も近いかもしれません.

このニュースを取り上げた日本語のブログがありました.
車内の食べ物のにほい
(まつげのつぶやき ブログへのリンク)
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | オーストリア このエントリーを含むはてなブックマーク

2006年04月01日

【ニューオリンズ】路面電車運行の区間延長

3月に予定されていた,カナルストリート線(Canal Street Line)の電車
復活が,少し遅れましたが4/02からとの発表がありました.
(4/01に紹介するのは気が引けましたが,これはホントの話です)

Canal Street transit line restored
(3/31付け Times Picayuneのニュースへのリンク)
ただし,上記記事の段階では,途中でわかれてシティパーク(City Park)
へ向かう,Carrollton spurが路面電車の運行になるのは,数ヵ月後に
なることになっていました.

ところが,NORTAのサイトには,Carrollton spurの電車運転時刻も載せて
いて,カトリーナ以前のルートへ復帰するとあります.
NORTA : New Orleans Regional Transit Authority
現在公式サイトでは,トップページにアドバイザリー(Advisory)が掲示
されていますが,2006-03-31付けで4/02からのダイヤ改正詳細がまとめ
られています.
電車時刻表によれば,およそ30分に1本の割合の運転に留まりますので,
二手に分かれた先の区間では,1時間に1本程度です.そのため,平行して
走るバスの運転も残ります.電車本数が少ないのは,車両数が増えない
のに,距離が伸びるため止むを得ないことです.既に紹介している通り,
リバーフロント線と共に,カトリーナ以前にはセントチャールズ線を
走っていた深緑色の電車が走ります.この辺りの経緯は,過去ロゴを
ご参照ください.

Times Picayune紙の記事か,NORTAのサイトのどちらかが間違っている
わけですが,日付が改まって4/01付けのTimes Picayune紙の記事で解消
されました.シティパーク(City Park)へ向かう Carrollton spurも,
同時に電車運行開始となるようです.
Canal streetcar to run to City Park
(4/01付け Times Picayuneのニュースへのリンク)

3/31付けの記事では,Carrollton spurが電車運行再開から取り残される
のは,分岐地点の交差点の信号機を制御する機器を新たに購入する必要が
あることが,先週になって判明したからだそうです.
これがないと,路面電車は直進なら問題ありませんが,右左折する際は
自動車と衝突する危険性があります.そのためカスタムメイドのスイッチ
ボックスをドイツから買わなければならないそうで,FEMAの承認待ちと
いうことでした.FEMA : Federal Emergency Management Agency

4/01付けの記事によれば,その機器は間に合わないものの,交差点では
RTAの係員の手により,文字通り手信号で交通整理を行なうとあります.
これで一件落着でした.

Carrollton Avenue and Canal Street
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
リンク先の画像では,キャナル通り(Canal Street)の中央を走る本線と,
交差点で分岐して右側に曲がり,カロルトン街(Carrollton Avenue)の
中央を進む支線が見えるはずです.

4/01までは,カナルストリート線の電車運行は,フレンチマーケットから
クロザ通り(Crozat Street)まででした.今回の復活路線を延長できる
のは,ボストンからコンバータを借りられたことによります.

カトリーナ以降 ニューオリンズ 過去ログ一覧 :
2006/2/01 ボストンから助っ人来る
2005/12/21 セントチャールズ線は2006年秋の再開か
2005/12/15 路面電車 2005/12/18営業再開予定
2005/12/13 路面電車 復活に向けた試運転
2005/11/16 電車復帰への道は険しそう
2005/10/06 交通機関に4700万ドル
2005/10/02 セントチャールズ線バス代行で
2005/9/05 路面電車の車庫も浸水か?
暫定路線図
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