2006年05月31日

【ウィーン】Uバーン新車は9月に延期

ウィーン地下鉄(U-Bahn),U1, U2, U3, U4向け次世代向け車両,Vタイプ
は,先行試作車が2000年末より投入され,量産車はこの春から営業運行に
就いている予定でした.しかし,それが9月まで延期されていたことが,
明らかにされています.

量産車は,納入も遅れが繰り返されていました.2002年6月に発注された
25編成(4M2Tの6両編成)は,最終的に2009年までの納入となっています.
2000年11月オーストリアのKaprunで発生した,ケーブルカー火災事故を
教訓に,安全基準が厳しくなったことも,遅れた理由の一つに挙げられて
いますが,11編成が揃った現時点でも,当局から承認が下りないのです.

原因はブレーキの不調にあるようです.新しい車両は,少々意味不明です
けど,ブレーキがある程度無い状態にある?ということで,ブレーキ製造
メーカーをシーメンスに変えて,新たに取り付けています.
それに加えて,車両基地での検査作業では,新車は下から行なわなければ
ならない?のに,Erdberg駅に隣接する車両基地は,リフトで対応できる
ピット線?が1線しかないという問題もあるようです.

延期される9月というのは,U1路線の北側の終点が現在のKagranから,
Leopoldauまで延長される時のことを指しています.

少し前になりますが,報道がありました.
Neue U-Bahn braucht noch neue Bremsen
(5/23付け derStandard.at ニュースへのリンク)

報道の最後の段落には,在来車両の数編成が,すでに金がなくてぴいぴい
している状態?で,検査間隔を5千キロから7500キロに引き上げたと記され
ていますが,これもU4での頻発する故障が理由だそうです.

Vタイプ車両の説明(非公式 英語版) : V stock
(The Vienna Metro Systemへのリンク)

過去ログ 2006/3/14 地下鉄新車の量産車登場ほか
この時点では,春に投入される予定でした.
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2006年05月30日

【ベルリン】チャリティートラムほか

日曜に年2回の鉄道ダイヤ改正が行われたドイツでは,路面電車の路線
新設もありました.カールスルーエでは新路線が開通,1997年以来となる
系統建替えが行われたようです.
ベルリンでは,以前ご紹介していたMetroTramのM10系統が,かつて壁が
あった場所に沿って,西に延長されました.1650万ユーロをかけた路線
延長は,その通りでは42年振りの市電復活だそうですが,昔は2番系統と
して走っていたその区間は,今も市内交通網の形成には欠かせません.

暫定的な終点となるベルリン北駅(Nordbahnhof)では,目の前のインヴァ
リーデン通り(Invalidenstraße)を別のMetroTramの路線が走っています
が,そのInvalidenstraßeがまだ改造されていないからか,合流せずに
手前でM10の線路は途切れています.このため折返し運転の必要から,
100万ユーロかけて渡り線を設置したそうです.

東西統一後の16年間で,ベルリンでは16キロの市電路線が建設されました
が,いずれも西側への路線復活で,今回のM10系統は2路線目です.
しかし,今後も大規模な路線拡張計画はなく,Alexanderplatzへの乗入れ
2線目となる路線が2007年なかばに,それと,M10の中央駅への延長が,
2009年に予定されているのみとなります.

数多くの報道がありました.
Mit der M 10 direkt zum Nordbahnhof
(Berliner Zeitung ニュースへのリンク)
Zweite Tram-Strecke in den Westen wird heute eröffnet
Straßenbahn zum Mauermuseum
(Tagesspiegel ニュースへのリンク)

延長区間の概要は,下記ファンサイトで詳しく紹介されています.
Berlin-Straba.de (M. Götze氏のサイトへのリンク)
左側のメニューにある「Strecken」をクリックし,Eröffnungen欄にある
「2006 Bernauer Straße」をクリックすると,内容を見ることができ,
延長部分の詳細な配線図もあります.


画像は,こちらでも見ることが出来ます.
[B] M10 U Prenzlauer Bg, Eberswalder S - S Nordbahnhof eröffnet
(Straßenbahn-Forum ドイツ語掲示板へのリンク)

下記掲載の作図では,次のようになります.
3. U-Bahnhof Eberswalder Straße (U2乗換え)
2. U-Bahnhof Bernauer Straße (U8乗換え)
1. Nordbahnhof (北駅)
HBF : Hauptbahnhof (中央駅)

もう一つ,カラフルな特別塗装のトラムが,ワールドカップ開催期間中に
ベルリンの中心部を走るというニュースもありました.

これは,UNITED FOR AFRICAとPUMAという2団体による,チャリティーの
ためのキャンペーンの一環で,アフリカから今回5か国が出場しますが,
大会にあわせて,アフリカ問題にも目を向けてもらいたいという意図の
ようです.

報道とニュースリリースの一部 :
Hier fährt die Charity-Tram
So engagieren sich Promis für Afrika
(Berliner Morgenpost ニュースへのリンク)
UNITED FOR AFRICA TRAM OPENING – GET ON IT!
(PUMA ニュースリリースへのリンク)(英語版)
チャリティートラムには,低床車(GT6)が使用されますが,その画像は,
下記サイトに小さく載っていました.
UNITED FOR AFRICA TRAM OPENING – GET ON IT!
(5/22付け openPR.de (Pressemitteilung) へのリンク)

Berliner Morgenpostの記事から読み取れるチャリティトラムの走行路を
作図してみました.紫色の線を走ると思われます.

bvg-netz1.png

運行時間は,正午から深夜24時までで,7/09までの運行.
運賃としては無料ですが,その趣旨から寄付が必要とのことです.

追記 :
時刻表と,車内外の画像がファンサイトにアップロードされていました.
車両はGT6と案内しましたが,T6A2 modが使われているようです.
PUMA-Tram (Berlin-Straba.de ファンサイトへのリンク)


関連過去ログ :
2006/4/20 路面電車 中央駅行は2009年?
2006/4/28 BVG 3つの先送り

チャリティトラム走行ルート (地名表記)
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2006年05月29日

【ニューオリンズ】救援終了後の不安

米国では間もなくハリケーンシーズンを迎えますが,ルイジアナ州ニュー
オリンズ(New Orleans)の公共交通機関は,新たな試練を迎えようとして
います.連邦政府(FEMA)からの補助金が,6月末で終了するのです.
バスやストリートカーを走らせるRTAでは,人員削減と,大幅な路線網の
縮小を迫られる可能性があります.
RTA : New Orleans Regional Transit Authority
FEMA : Federal Emergency Management Agency

想定される最悪のケースでは,8割のレイオフとなり,カトリーナ被災前
には1340名いた従業員が,現在は約800名ですが,連邦からの補助金が
途絶えたあとは,150名にまで減らさなければならない可能性があり,
路線網も,被災前には46のバス路線が,現在は28路線のみ復活している
ものの,それが17路線にまで減らされて,更に土日と夜間の運転も休止
ということになります.
バス路線は,セントラル ディストリクト(Central Business District),
CBDに集約されるため,レイクビュー(Lakeview)地区や,東部地区では,
全く路線バスが走らない状況になります.
路面電車(ストリートカー)は,被災後に復活した1路線だけ維持できます
が,やはり土日と夜間は運休です.現在は2路線が復活していますが,
RiverfrontかCanalか,どちらかが残るのかは言及されていません.

もっとも,RTAの責任者は,連邦からの援助がある6月末までは,運賃を
無料にしていたものが,その後は有料化により運賃収入が得られることに
なりますので,その他からの収入もあわせて,3500万ドル以上を得られる
と当てにしていて,最悪のシナリオは免れたいとしています.
この金額があれば,バス25路線とストリートカー2路線を,土日も夜間も
維持できるのだそうです.
一方,コンサルタントらは,運賃収入と,売上税やホテル税などは,3000
万ドルと見積もっています.ハリケーン被災前には9500万ドルでした.

Deep cuts to New Orleans transit system may be on the horizon
RTA prepares for big cuts in June
(5/27付け Times Picayune ニュースへのリンク)
上段は,The Associated Pressの記事で,下段のダイジェスト版です.
今回の報道の詳細は,下段のほうをご参照ください.


カトリーナ以降 ニューオリンズ 過去ログ一覧 :
2006/4/01 路面電車運行の区間延長
2006/2/01 ボストンから助っ人来る
2005/12/21 セントチャールズ線は2006年秋の再開か
2005/12/15 路面電車 2005/12/18営業再開予定
2005/12/13 路面電車 復活に向けた試運転
2005/11/16 電車復帰への道は険しそう
2005/10/06 交通機関に4700万ドル
2005/10/02 セントチャールズ線バス代行で
2005/9/05 路面電車の車庫も浸水か?

非公式路線概略図 (PNGファイル)
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2006年05月28日

【ニース】工事補償の適用範囲拡大へ

ニースでの路面電車建設工事は,工事そのものへの障害だけではなく,
汚職問題が絡み,その関係で担当する会社が入れ替わるなどで,遅れが
積み重なっています.ただでさえ工事で沿線のビジネスは影響を受けます
が,遅れにより更に損害が大きくなります.

それを受けてCANCAは,新たに620万ユーロを投じて,工事による補償を
受けられる条件の緩和を発表しました.
CANCA : Communauté d'Agglomération Nice Côte d’Azur
ニース市と,その郊外の市町村など,複数の自治体が集まった共同組織
で,CANCAの場合は,24の地方自治体から構成されています.域内人口は
50万人近くで,その7割がニース市に集まっています.


これまでの範囲は不明ですが,トラムの工事が行なわれる通りの両側50m
まで,補償の対象が拡大されます.これにより,千以上の商店主らが,
対象に加わることになるようです.また,250mまでの範囲で,金利ゼロの
ローンが組めるようになりました.
ニースの実業界7000軒のうち,これまで23%が対象だったのに対して,
この措置で65%が恩恵を受けられるようになるとのことです.

しかし,620万ユーロもの経費が新たに掛かったこともあり,ニース市電
への心配が絶えることはなさそうです.

3年前に設立された,補償委員会(commission d'indemnisation)では,
これまでに372件を取扱い,このうち三分の二にあたる215件で,310万
ユーロを支払ってきているともありました.

NICE TRAMWAY La CANCA élargit les critères d’indemnisation
(5/23付け Nice RendezVous ニュースへのリンク)
Travaux du tramway à Nice : 6,2 M€ de plus pour les indemnisations
(5/25付け Sophia Net ニュースへのリンク)
La CANCA renforce son soutien aux commerçants
(5/25付け Le Petit Niçois ニュースへのリンク)

ニースのトラムウェイ リンク集 :
Tramway de Nice (トップページ)
voir le plan (公式路線図) (他にもPDFファイル版あり)
(公式サイトへのリンク)
Un tramway pour Nice
(ニース市公式サイトへのリンク)

ニース市電 非公式路線概略図 (PNGファイル)

過去ログ :
2005/11/22 来秋の納入に向けたLRV1号車
2006/2/25 トラム開業遅れと部分開業の可能性
2006/3/25 LRVバッテリー走行お披露目
2006/4/09 中心街でもレール敷設開始
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2006年05月27日

【タコマ】建設費1マイル1000万ドル

2003年から運賃無料のLRT,Tacoma Linkが走るワシントン州タコマには,
それに加えてヴィンテージトロリー(レトロ調の路面電車)を走らせて,
路線網を拡大する構想があることを,以前ご紹介していました.
2006/4/17 路面電車復活話が実現味を?
今回は,それに必要な具体的数字などを,新聞社のコラムニストが紹介
している記事を見つけました.

草の根運動がきっかけとなるこの構想も,実現可能性を探る調査,費用
分析,ルートのオプションなどを求める決議案が,6/06には市議会により
投票されるところまで進展しています.また,その二日後には,有志を
募る集会も計画されているようです.
Streetcar network not just nostalgic – it’s practical, too
(The NewsTribune ニュースへのリンク)
この記事を執筆したコラムニストは,記事のタイトルでも想像がつくよう
に,ストリートカーのシンパのようです.構想を昨年8月にも記事にして
いたとありますし,調査では選択肢としてBRT(bus rapid transit)案も
出されますが,路面電車派の市議会議員とともに,BRT案がしぼむことを
望んでいます.

車両購入費は1両60万ドルで,8両の導入を計画していますので,計480万
ドルになります.
建設費は,1マイル1000万ドルで見積もられました.24マイルの計画です
ので,2億4千万ドルになります.
1マイル1000万ドルの根拠は,ワシントンDCでの路面電車向けに,最近
コンサルタントが使用したものだそうです.

ちょうどタイミングよく,national Community Streetcar Coalitionと
いう組織がまとめた,米国で路面電車を復活させた例を,数字で比較する
表が,別のブログで紹介されていました.
それによれば,ポートランドでは1マイル1138万ドル,リトルロックで784
万ドル,ケノーシャ300万ドル,となっています.費用には車庫などの分
も含まれます.この他に,タンパ2435万ドルという数字もありますが,
タンパだけは,土地買収費用も含むそうです.
The Economic Development Benefits of Streetcar
(Portland Transport ブログへのリンク)
表では,復活後に開発などで投資された総額を,建設費に対する利益率の
形で表示していますが,ポートランドの4112.5%を筆頭に,軒並み4桁の
パーセンテージが並んでいます.

タコマに話を戻すと,年間の運行経費には,1時間1マイルあたり5ドル
として計算され,年間233万ドルと見積られます.これにはニューオリ
ンズでの実績が使われました.

これらを総合すると,少し計算が合わないのですが,20年間で2億8940万
ドルが必要ということになります.建設費と年間の運営費を賄いますが,
運賃収入や,広告収入は含まない数字とのことです.

元々は,不動産ブローカーが昨年立ち上げたサイトに,路線図などを含む
計画内容が,紹介されています.
Tacoma Streetcar (公式サイトへのリンク)
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2006年05月26日

【落書き対策】ベルリン市電が特効薬試す

スプレーによる落書き,壁やガラスへの引っかき傷などのヴァンダリズム
は,車内監視カメラの設置により,ある程度の抑止効果があると,ドイツ
では報告されていますが,被害を受けたあと,少しでも短時間に,しかも
安く元通りにする方策が,今週は新中央駅のオープンで,多くのメディア
が注目するベルリンの,市電に導入されているという報道が,ひっそりと
ありました.

ベルリンの路面電車は,短期間に被害にあうことを,先月紹介していま
した. 【ベルリン】電車が6日で滅茶苦茶に

ddpが報じるところによれば,BVGとブランデンブルク州の会社が共同で
開発した,ほとんど無色の特殊なラッカー塗装(Sprenkellack)を,車内の
GRP(ガラス強化プラスチック)に塗布しておくことで,落書き被害に遭っ
ても,簡単に除去できるようです.
BVG : Berliner Verkehrsgesellschaft (ベルリン交通局)
Sprenkellack =直訳は斑点ラッカーですが,いい言葉がありません.

低床車両のGT6など市電車両が検査入場や修理の際に,この措置を既に
約80本に施しているのだとか.
Neues Verfahren zur Graffiti-Beseitigung an Berliner Trams entwickelt
(Yahoo掲載 Deutscher Depeschendienst ニュースへのリンク )

共同で開発した会社のサイトにも,情報があります.
Herzlich Willkommen auf unserer Internetseite (トップページ)
Instandsetzung der GFK-Innenausstattung + Versiegelung von Oberflächen
im Innenbereich
(ガラス強化プラスチック向けラッカー塗装)
Produkte (Glasschutzfolien) ガラス保護ホイル(箔)
(mt-decore へのリンク)

ddpの記事によれば,この会社では引っかき傷や,エッチング剤による
窓ガラスの傷の修復方法や,足元のカバーが蹴破られたりした場合の,
簡単に短時間で修復できる方法を,現在研究しているそうです

報道では触れられていませんが,窓ガラスへの対策として,ガラス保護
ホイル(箔)のことが,mt decoreのサイトに載っていました.

ニューヨークの地下鉄では,やはりエッチングに使われる腐食液による
窓ガラスの被害が多くなっています.
【ニューヨーク】地下鉄に強酸で落書き
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2006年05月25日

【マイアミ】市電復活への道(近況)

マイアミ市のダウンタウンに,6.75マイルの南北ループと,2.89マイルの
東西ループの,2つのループ路線をもつストリートカー,マイアミ市電の
建設を目指す計画は,順調に進んでいるようです.マイアミには,1940
年台まで,路面電車が走っていました.

住民への説明会も,第2次ワークショップが6/01に市の主催により開催
されますし,6月から11月末まで地形測量も行なわれることとなり,その
業者が選定されています.測量では,予定されている9マイル超の路線の
地形や地質などの調査だけに留まらず,ユーティリティ(=電気,ガス,
水道などの,道路に沿って設置された,電柱,ガス管,水道管など)や,
排水溝なども対象になります.

9月か10月までに環境分析を終えて,正式なルートと配線なども決定し,
市の委員会(Miami City Commission)が,プロジェクト承認を検討する
ことになっているようです.

資金調達も,見通しが立っているようで,最終的な財務計画を2007年春
にまとめるために,7月にも検討されはじめることを,計画者らは期待
しています.
Transit officials to ask city for land survey for streetcars
(Miami Today ニュースへのリンク)

記事にもありますが,市民集会などで質疑応答された内容は,公式サイト
FAQのページに反映されているとのこと.以前にも紹介していますが,
内容が確かに充実しています.また,マイアミらしい懸念として,路面
電車の架線がハリケーン襲来に耐えられるかという問題もありました.
これには特効薬は示されませんが,その架線が,景観を損なわないのかと
いう問いに対しては,トロリー線のみの直接吊架式なら,カテナリ式の
ライトレールや,トロリーバスのようなワイヤーだらけになりませんし,
景観改善(landscaping)や樹冠(tree canopy)により,シングルワイヤーが
目立たなくされるという説明が,なされています.

Miami Streetcar Project
(マイアミ市 公式サイトへのリンク)
このページから,路線図やFAQのページへのリンクなどがあります.

マイアミ ストリートカー 関連過去ログ :
路面電車計画に東西線の追加 2006年3月
予算が高騰し,開業も遅れますが,重要な場所を結ぶ必要から,東西の
路線が計画に追加されています.
路面電車計画に補助金獲得へ 2006年2月
建設費を賄うためには,連邦政府から資金を得る必要があり,そのため
市の担当者は,連邦政府の役人との会談を用意しました.
ストリートカー復活へ弾み 2005年11月
米国上下両院の予算交渉委員会が,マイアミ市の計画するダウンタウンの
ストリートカー計画に,200万ドルを与えることを承認していました.
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2006年05月24日

【バーゼル】試合経過はトラムでも

スイスのバーゼルで市電を走らせるBVBでは,隣国ドイツで開催される,
ワールドカップ開催期間中,午後の試合は動きがあり次第,BVBの本部
からスピーカーを通じて,市電の運転手と乗客に知らせることにした
そうです.これは午後の試合については全試合,スイスの試合は夜間
でも行なわれます.

日本だと,長距離列車の文字放送や山手線ならドアの上に,結果なら
表示されるかもしれませんが,さすがに試合の途中経過ともなると,
少なくともリアルタイムに準じては行なわれないでしょう.

同じく無線を使う,警察,消防,救急などでは,そのような特例措置は
ないというようなこと,SBB(スイス連邦鉄道)では,駅や車内での案内は
実施されないことも,記事には記されているようです.
Tramgäste werden laufend mit WM-Resultaten beliefert
(20minuten ニュースへのリンク)

BVBでは,日本でもお馴染みのFCB(FCバーゼル)対FCZ(FCチューリッヒ)
の,スイススーパーリーグの試合でも,すでに実績があるとか.
ただし,前回バーゼルで行なわれたタイトル戦?では,FCZが土壇場で
勝利を収めたため,試合後は混乱状態となり,BVBではトラムの運行を
停止したほどだったそうです.このニュースはなぜかオーストリアの
サイトだけが検索に引っかかります.
Zürich mit Last-Minute-Treffer Meister - Hooligans rasten aus
(sport1.at ニュースへのリンク) ほか多数あり
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2006年05月23日

【セントラルコリドー】公聴会始まる

建設されれば,米国では初?のインターシティLRTとなる,ミネソタ州の
ミネアポリス〜セントポール間のセントラルコリドー(Central Corridor)
は,先日も高速バスより時間が掛かることが明らかにされていましたが,
今年4月にまとまった,Central Corridorの現状と将来の選択肢を表した
DEIS,Draft Environmental Impact Statement(環境影響表明書草案)を
元に,住民らが意見を述べることができる公聴会が,今週から始まって
います.DEISの環境は,経済効果なども含む,広義の環境です.

意見は,公聴会の場だけではなく,6/05まで受付けることになっていて,
その後その内容が吟味され,Central Corridor Coordinating Committee
が,ミネアポリスなどを治める広域自治体で,Metro Transitを通じて
ライトレールのハイアワサライン(Hiawatha line)やバスなどの公共交通
機関を運営するMetropolitan Councilに,LRTにするか,BRT(bus rapid
transit)にするかを推薦,最終的にはMetropolitan Councilが,6月中に
LRTかBRTか,それとも,これまでのバスだけに留めるかの決定を,下す
ことになっています.

DEIS全文は,数百ページに及ぶ膨大な量があり,分割してPDFファイルで
公開されています.要約だけでも35ページ,4.1MBの容量でした.
Links and Documents (Central Corridor 公式サイトへのリンク)
Draft Environmental Impact Statement (DEIS) Document
(posted April 17, 2006) の項目
DEISは,Ramsey County Regional Railroad Authorityという組織が,
とりまとめたそうです.

公聴会の開催には,報道機関も関心を寄せています :
Central Corridor Hearings
(5/21付け Star Tribune ニュースへのリンク)
Light rail friends, foes itch to speak
6:30 tonight at the Radisson Metrodome, 615 Washington...
Light-rail embraced at first hearing
(Pioneer Press ニュースへのリンク)
Is light rail right for University Ave.?
(5 Eyewitness News ニュースへのリンク)
Will LRT and change come to central corridor neighborhoods?
(Minnesota Public Radio ニュースへのリンク)
Many at hearing support proposed LRT line
(Star Tribune ニュースへのリンク)

LRTの建設費8億4千万ドルは,2002年に見積もられ,インフレを考慮した
2008年時点のものですが,BRTは,同じ条件で2億4100万ドルです.
この差を地元が納得するかどうか,費用対効果を認めるかどうかに
かかってくるわけです.所要時間に関してDEISによれば,LRTが35分の
ところを,BRTは42分でした.もっとも所要時間は机上の計算で,あく
まで予測でしょうから,あまりあてにできないのかもしれません.

LRT対BRTという構図は,ネバダ州ラスベガスでも最近結論が下されて,
そちらはBRTになりました.ラスベガスにBRTが既に開業していたことも,
影響を及ぼしたことでしょう.一方,ミネアポリスにはハイアワサライン
(Hiawatha line)というLRTの成功例があります.おまけに,ミネアポリス
もセントポールも市長がLRT派です.

対立の構図だけではなく,今後の需要増に,バスの増車で対応できたと
しても,今のままでは騒音や排気ガスの問題が残るという,日本でも交わ
されていそうな議論から,2年の工事期間に耐えられるかどうか,たとえ
生き残れても,今度はLRT開通後に土地の価格が急騰して,どちらにして
も,地元の零細商店や企業には不利益ではないかという不安など,様々な
反応が報道されています.

各ニュースもDEISも,じっくり読めば参考になりそうな話がいろいろ出て
くると思います.

過去ログ :
2005/11/14 【ミネアポリス】バスに乗らなかった人がLRTに乗る
2006/1/04 【セントポール】ミネアポリスと結ぶLRT建設を新市長が表明
2006/2/28 【セントポール+ミネアポリス】両都市と中間の温度差
2006/5/14 【ミネアポリス】バスより遅いLRT
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2006年05月22日

【シャーロット】店名に「ライトレール」

2007年開業後には,Lynxと呼ばれることになるサウスカロライナ州シャー
ロット(Charlotte)のライトレール沿線に,Light Rail restaurantと,
ライトレールそのものずばりを名付けられたレストランが,先週オープン
したそうです.

これは,LRTが走るSouth Boulevardに,元々Flamingo Restaurantとして
親しまれていたファミリーレストランが,LRT工事に伴って閉店していた
ものを,新しいオーナーが工事終了後に名前を改称して営業を再開した
もののようです.メニューにも,さっそくライトレールウィング(Light
Rail Wings)(手羽先)なるものが登場しているとか.全部のメニューに
ライトレールをかぶせるわけではないものの,Light Railがお店のテーマ
だと,新店主は語っているそうです.
Flamingo changes name to Light Rail restaurant
(5/17付け The Charlotte Observer ニュースへのリンク)

以前の店名で住所を検索し,衛星画像で見てみましたが,記事にもある
ように,駅前ではなく,電停と電停の中間に位置しているようで,Lynx
開業後も,乗客の利用を目当てにしているわけではなさそうです.
Light Rail Restaurant 8045 South Boulevard Charlotte, NC 28273
(Google Maps へのリンク)
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2006年05月21日

【デュッセルドルフ】地下用の低床車登場

ノルトライン=ヴェストファーレン州の州都デュッセルドルフとその周辺
に,シュタットバーン(ライトレール)や路面電車,バスなどを運行する
Rheinbahnは,地下と地上の両方を走れる低床車の第一号を公開しました.

これまで地上を走る路面電車(Straßenbahn)には,1996年から70%の部分
低床車(NF6)や,2000年以降は100%低床のコンビーノの派生バージョン
(NF10とNF8)を投入してきましたが,一部に地下区間があり,路線系統
番号にUが付くシュタットバーン(Stadtbahn)には,低床車が導入されて
きませんでした.
今回第一号がお目見えしたのは,車両番号が3301,形式名はNF8Uと呼ばれ
ます.形式名は,8軸の低床車(NF:Niederflur)と,Uは地下対応という
意味なのでしょう.

シーメンスとの契約では,確定15本,オプション61本で,計76本分の
価格は,1億7500万ユーロです.
Neue Stadtbahnen Flach durch den Tunnel
(Rheinische Post ニュースへのリンク)

この記事では,これで高床車両用ホームが不要になると報じています.
hässlichen Hochbahnsteigeという表現を使っていますが,hässlichには
醜いとか不恰好という意味がありますので,高床ホームは,そんな風に
とらえられていたのでしょうか.
ただし,今回は1本だけですし,秋からデュッセルドルフで走行試験が
開始されるということで,ホームを実際に不要にできるのは,まだまだ
先の話になりそうです.

Rheinbahnでも,すでに車両一覧の中に,今回のNF8Uを入れています.
この一覧は,イラストと本数,導入年,メーカ名,形式名まで記されて
いて,しかも現役車両だけではなく,Linie Dの古典的な車両から,低床
車両のプロトタイプ(VÖV Niederflur Prototyp)まで掲載されていると
いう,なかなかマニアックなつくりです.
Rheinbahn Fahrzeugpark (所有車両一覧)
Silberpfeil II (Niederflur-U-Bahn) 3301
(Rheinbahn 公式サイトへのリンク)

公開された画像やイラストでもわかりますが,コンビーノと同じ銀色を
施され,Silberpfeil 2(シルバーアロー2)という表現も使われます.
3000番台は,地下も走れるシュタットバーン用車両に割り当てられている
のでしょう.現在の車両(GT8SU)は,1970年代前半の導入ですので,
置換えも不思議ではありませんが,NF8Uは,計画中の新しい地下路線,
Wehrhahnlinie用として考えられています.

そのWehrhahn線のことは,最新情報が下記サイトに掲載されています.
Wehrhahn-Linie: Die Weichen sind gestellt
(デュッセルドルフ市 公式サイトへのリンク)

建設コスト4億9440万ユーロとみられる3.4キロの新線は,非常に大雑把な
言い方をすれば,これまでの地下路線と直交する,少々方角的に無理が
ありますが,デュッセルドルフのさしずめ地下鉄東西線のような位置づけ
でしょうか.もちろん,3.4キロだけの運転ではなく,両端の地下出入口
から既存の地上路線が乗り入れてくるのだと思われます.
Stadtbahn-Streckennetz (路線図JPGファイルへのリンクあり)
Wehrhahn-Linie (概要)
(デュッセルドルフ市 公式サイトへのリンク)

ニュースにもNF8Uの小さな画像がありますが,搬送の模様がファンにより
撮影されていて,画像が公開されています.
Düsseldorf - NF8U , 6Bilder
(Straßenbahn-Forum へのリンク)
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2006年05月20日

【ライプツィヒ】WM輸送で備えは万全?

ザクセン州ライプツィヒ(Leipzig)では,先日2本の路面電車が交差点で
衝突して,24名が重軽傷者を負うという事故がありました.詳細はまだ
明らかにされていませんが,信号やポイントに事故当時不具合があった
形跡は確認されておらず,アルコール検査は陰性だったものの,どちら
かの運転士による過失が疑われている状況です.

サイト上でも事故現場の多くの画像が流れていますが,衝突したのは2本
とも初期の部分低床車(NGT8)で,4系統と10系統の,いずれも都心から
郊外に向かう電車でした.夕方だったため,乗客も多かったのだと思わ
れます.1本は連接部で車内がむき出しになる状態まで「く」の字形に
折れ曲がっていました.

事故画像のスライドショー :
Straßenbahnen in Leipzig zusammengestoßen
(Leipziger Volkszeitung ニュースへのリンク)

画像を含む,多くの情報が行き交うドイツ語の掲示板 :
Schweres Straßenbahnunglück auf der Kreuzung Georg-Schumann/
Lindenthaler Str.
(Das L-NV Diskussionsforum へのリンク)

ライプチヒは,今回のワールドカップドイツ大会で,旧東ドイツでは唯一
試合が行なわれる都市です.
観客の半分以上を公共交通機関が輸送するとされていて,特に路面電車は
大きな役割を果たすことになっています.
部分低床車(NGT8)同士の衝突事故は,ちょうど4年前にも起きています.
しかし,一連の事故で,その安全性を問うような声は,少なくとも検索
した限りでは見つかりませんでした.

事故による損害は,当初50万ユーロと報じられていましたが,その後は
損傷の激しさが明らかになったからか,80万ユーロとも百万ユーロとも
言われています.
ドイツでの事故では,このように損害額が見積もられることが多くあり
ますが,先日もヘッセン州カッセルで,自動車との接触事故があり,
そちらは軽度だったのか4万ユーロという数字でした.

6/11を皮切りに,計5回のワールドカップの試合観客輸送対策として,
市電の重要路線(Schwerpunktlinien)では2分間隔で運行させたり,午前
零時過ぎまで夜間も15分間隔で電車を運行するなど,通常より22本多い
車両を投入し,2万8千人の輸送を行なうことを,ライプツィヒで市電と
バスを運行するLVBでは予測しています.
市電は,スタジアムのそばに4か所の電停があり,臨時を含めた6つの
系統が輸送にあたります.ドイツ鉄道の発着する中央駅からも,11分の
距離とのことです. LVB : Leipziger Verkehrsbetriebe

また,市の外縁部には東西南北いずれの方角から自動車で来ても,パーク
&ライドの駐車場が待ち受けています.パークアンドライドの駐車場から
は,場所にも寄りますが,近いところで市電で16分,最も時間の掛かる
ことになる市の東側からでも,都心を通り抜けて35分でスタジアム最寄り
電停まで到達できるようになるそうです.
試合当日には通常の8か所が10か所に増強されて,6850台が収容可能な
他に,都心部にも立体駐車場7000台分があります.

パークアンドライドの駐車場の位置を示す地図 :
上段は試合のある日のもの,下段は都心部の駐車場,この他に,通常の
時期のものは,P+R Normalverkehrをクリックすると表示されます.
Park+Ride in Leipzig zur FIFA Fußball-WM 2006
Parken in Leipzig (Innenstadt)
(BMW Parkinformationen へのリンク)

WM(Weltmeisterschaft)輸送体制のことを報じるニュース :
Bahnen sollen Fans ins Stadion bringen
(5/10付け Mitteldeutsche Zeitung ニュースへのリンク)
Per Park & Ride zum Stadion
(5/10付け mephisto 97.6 ニュースへのリンク)

LVBでも,他の都市と同様に,ワールドカップ特設ページがあります.
WM Verkehrsplaner
(LVB 公式サイトへのリンク)

この他にもインフラ関係で,詳細は不明ですが,スタジアム前の市電が
走る通り,Jahnalleeでは,車道と軌道を完全に分離して,交差点では
市電が地下を走る立体交差化が施されたようです.下記リンク先では,
工事がおおかた終了したJahnalleeの様子を画像で見ることができます.
[L] Neue Jahnallee (m6B)
[L] Jahnallee im Wandel (m10B) (変遷)
(Straßenbahn-Forum へのリンク)
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2006年05月19日

【ベルリン】期間限定のSバーン新路線ほか

ベルリンでは,2週間後に控えたダイヤ改正と,その後のワールドカップ
ドイツ大会開催にあわせた臨時輸送体制の話題でもちきりです.すでに
新しい中央駅は紹介していますので,今回はSバーンの情報です.

2002年に運転を再開した高架の環状線(Ringbahn)は,これまで一周には
63分を要していましたが,今改正から60分で一周できるようになります.
また,ワールドカップ開催期間中,Sバーンは24時間運転を行います.
Bald fahren die Ringzüge der S-Bahn immer im Kreis
– eine Runde in 60 Minuten

24h Mobilität - Mit der S-Bahn schnell von A nach B
Interaktives Streckennetz (路線図インタラクティブ版)
(S-Bahn Berlin GmbH 公式サイトへのリンク)

加えて大会開催中は,期間限定のSバーン新路線が登場することになり
ました.ベルリンのSバーンと言えば第三軌条の電車ですが,新路線は
交流電車によって運転されます.

このSバーンは,今回ダイヤ改正で新規開業する南北縦貫トンネルを走る
ことになり,運転期間は6/08から7/10まで,区間は環状線の駅である
ゲズントブルンネン駅(Gesundbrunnen)から,新装開業のベルリン中央駅
(Hauptbahnhof)と,ポツダム広場駅(Potsdamer Platz)を経由,やはり
Sバーン環状線の駅である,ズュートクロイツ(南クロイツ)駅(Südkreuz)
(Papestraßeから改称)までを結びます.
このわずか11キロ12分の距離ですが,早朝から深夜までの20分間隔で,
フランクフルトやミュンヘンのSバーンでもお馴染みの,423形交流電車が
走ります.ちなみに車両は,両市から借りるのだそうです.
Baureihe 423 (S-Bahn) (423系電車の画像)
(Lokomotive-Online.de へのリンク)

運転区間のGesundbrunnenとSüdkreuzの間は,環状線だけでなくSバーンが
地下を南北に走り抜けて連絡していますが,ベルリン中央駅を経由しない
ため,ICEなどの長距離優等列車が停車する中央駅の利便性を少しでも
高めるためには,臨時系統を新設して補完する必要があるのでしょう.
新設トンネルには近郊列車も走りますが,それだけでは運転頻度が低く
不便なのです.この新系統は,S-Bahn Berlin GmbHのサイトではなく,
ドイツ鉄道(DB)のプレスリリースから発表されました.
Während der FIFA WM 2006:
S-Bahn-Züge auf der neuen Nord-Süd-Verbindung

(Deutsche Bahn AG プレスリリースへのリンク)
下記リンク先に,簡単な地図があります.(Bild vergrößernで拡大)
Das Bahnkonzept für reibungslosen Zugverkehr in Berlin
(Deutsche Bahn AG 公式サイトへのリンク)

報道では,このシャトルサービスを,SバーンのS21系統構想を先取りする
形になると報じているようです.
Bahn überrascht mit WM-Shuttle-Service
(Die Welt ニュースへのリンク)


資料を基に独自に構成したもので,公式のものではありません.また,
正確ではない可能性もあります.


berlin-s-bahn.png
青 : Sバーンの環状線(S41, S42)
緑 : 他のSバーン路線
橙 : 臨時増発される交流版Sバーンが走る区間
紫 : ドイツ鉄道の中距離,長距離路線

ところで,通常の観光や,サッカーの試合観戦だけなら問題はないかも
しれませんが,一部の過激な思想の者が,集団で外国人に暴行を加える
危険性があるとして,立入らないほうがいいとされる地域を,ドイツの
アフリカ系団体が発表していました.日本語でも報道されているようです
が,ベルリンの一部や,ブランデンブルク州,ザクセン州,ザクセン=
アンハルト州の全域が含まれています.

ベルリンでは,Treptow-Köpenick地区の特にケペニック(Köpenick)と,
パンコウ地区(Pankow),それにSバーンのオストクロイツ(東クロイツ)駅
(Ostkreuz)と,リヒテンベルク駅(Lichtenberg)の周辺が,No-Go-Areasと
指定され,危険とみなされています.
訪問者は,これらの場所では肌の色が違うだけで,襲撃される可能性が
ありうるという認識を大会後でも持たれて,慎重に行動されたほうがいい
かもしれません.

Ostkreuz駅は,Sバーンの環状線と,東方面への路線が交差します.
ベルリン東駅(Ostbahnhof)とは別の駅です
Lichtenberg駅は,東方面への路線上にあり,Sバーンの他にも近郊列車,
地下鉄(U5系統),市電(21系統)などが集まります.
KöpenickとPankowは,ベルリン市電が路線を張り巡らしている地域で,
一部路線では廃止が取り沙汰されています.

ここでは地図の掲載された英語報道へのリンクを紹介しておきますが,
この件に関する情報は,No-Go-Areas Berlin などをキーワードにした
検索を行うと,他のサイトへのリンクも得られます.
World Cup fans warned of race attacks
(4/30付け 英国 Telegraph ニュースへのリンク)
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2006年05月18日

【セントラルコリドー】バスより遅いLRT

ミネソタ州ミネアポリスとセントポールを11マイルで結ぶ,セントラル
コリドー(Central Corridor)は,正式決定はまだのはずですが,両市の
市長がライトレール支持派ということもあってか,事実上ライトレールに
決まっているような状況です.来週にもLRT案の詳細が,一般に公開され
るそうですが,それに先立ち地元新聞が,LRTは現在の高速バスよりも
所要時間が長くなることを,明らかにしました.

それによれば,Metro Transitが運行する高速道路経由の急行バスが,
朝のラッシュ時でも両市を24分で結ぶのに対して,ライトレールは35分と
見積もられているそうです.
ライトレールと同じUniversity Avenueを走る,やはりMetro Transitが
運行する,一部のバス停が通過となる快速バスでも,朝のラッシュ時で
35分と変わりません.
Metro Transit (公式サイトへのリンク)

ライトレールは,起点から終点への所要時間になると,43分です.
ミネアポリス側 終点 : 計画中のノーススター通勤鉄道駅
Minneapolis Downtown Station (地図)
(Northstar Corridor 公式サイトのリンク)
セントポール側 終点 : ユニオン駅 (Union Depot)
Route Maps (Central Corridor 公式サイトへのリンク)


所要時間短縮のメリットがないことに,一部の支援者や,ミネアポリス
市長は,驚きと共に不満が残るようです.現在の路線バス利用者からは,
早くもライトレールの急行運転を望む声もあがっていました.
一方,セントポール市長は,2030年に予測されている,一日平均4万人の
利用者の多くは,両市間の往来になるだろうとしながらも,所要時間は
重要な要素とは思わないと言っています.
また,他のLRT支持派らも,LRTは混雑の激しくなってきている高速道路の
代替手段であること,路線バスより一度に多くの乗客を,よりスムーズ
に,そして確実に輸送できる点をあげたり,自動車での移動は,それだけ
みれば時間が短くても,駐車場を探したり,その料金のことを考えると,
35分のライトレールでも,訴求力が増しそうだと言っています.

ミネアポリスでは,2004年から,LRTハイアワサライン(Hiawatha line)が
走っています.こちらではかなりの区間が専用軌道で,交差点でも信号が
優先され,時速80キロまで出して走行できますが,セントラルコリドー
では,大半はユニバーシティアベニュー(University Avenue)を,車と
並走する形となり,時速56キロまで抑えられます.

セントラルコリドーでも,ハイアワサライン同様に,優先信号が設けられ
ます.ただし,ハイアワサラインで周辺道路に問題を引き起こした教訓
から,青信号の延長だけではなく,信号のタイミングによっては電停での
停車時間を少し延長するという,ややトーンダウンした信号優先措置に
より,停留所間で停止しないように調節されて,11マイル(約17.6キロ)を
43分で走ります.これは時速25キロ弱に達します.

Proposed light rail slower than express bus
Graphic: Proposed light rail/transit central corridor (地図)
How long does it take? (所要時間比較)
(5/16付け Star Tribune ニュースへのリンク)


2005/11/14 バスに乗らなかった人がLRTに乗る
2006/1/04 【セントポール】ミネアポリスと結ぶLRT建設を新市長が表明
2006/2/28 【セントポール+ミネアポリス】両都市と中間の温度差
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2006年05月17日

【デンバー】LRTを路面電車に変換?

コロラド州デンバーでは,2004年に住民投票により承認されたFasTracks
計画があります.これは,デンバーから少なくとも3方向に通勤鉄道を
走らせるもので,47億ドルに及ぶプロジェクトになります.

FasTracksには,それだけではなく,ダウンタウンの交通整備も含まれて
いて,現在ライトレールの終点となっている,30th and Downingから,
通勤列車が停車する予定の40th and 40th駅までの延長もあります.

FASTRACKS Plans (計画全体図あり)
Downtown Denver Transit Connections (ダウンタウン拡大図あり)
Central & CPV Corridor Enhancements
(RTD 公式サイトへのリンク)
30th and Downingから,40th and 40th駅予定地までの延長計画図は,
最下段のCentral & CPV Corridor Enhancementsに掲載されています.

40th and 40th駅は,デンバーのユニオン駅(Union Station)から,DIA
空港(デンバー国際空港)までを連絡する,通勤鉄道のEast Corridorが
停車することになっています.

すでにライトレールが30th and Downingまでやって来ているため,その
先への延長も,当然ライトレールでと考えられていましたが,ここにきて
それをストリートカー(路面電車)に変更する案が浮上してきました.

Streetcar(路面電車)なら,専用軌道を設けることもなく,ダウニング
通り(Downing Street)上を併用軌道で走れるため,LRT延長案では予定
される,ダウニング通り西側の建物立ち退きが不要になるというのが,
変更案が持ち上がってきたきっかけのようです.

トランジットプランナーらが,LRTやバスを運営し,FasTracks
計画の主体ともなっているRTDに,この案の詳細を説明したとの報道が
あり,加えて今日と明日(5/17-18)に,デンバー市内で一般住民向けの
公聴会が開催されることが判明しました.
RTD : Regional Transportation District

Streetcar plan rolled out
(5/13付け Denver Post ニュースへのリンク)
Streetcars possible alternative to light rail through Five Points
(Rocky Mountain News ニュースへのリンク)

現在の終点周辺の衛星画像 (Windows Live Localへのリンク)
30th and Downing
衛星画像で見ても,そのままダウニング通りを北上していくためには,
確かに通りの西側に立ち退いてもらう必要があることが判ります.

なお,これらの記事によれば,路面電車案は,1994年開通のデンバーの
LRTダウンタウン区間,30th and Downingまでの一部も,ライトレール
から路面電車に変換してしまうようです.

元々延長の目的が,40th and 40th駅予定地周辺に経済的発展の機会を
与えることにありますし,現在Dラインとして運行されるライトレールの
ダウンタウン区間には,一部で単線区間が残り,増え続ける需要増加に
対応できない恐れがあること,南部からの直通需要に関しては,2002年に
開通したCentral Platte Valley (CPV),現在のCラインが複線でユニオン
ステーションの裏まで来ているため,それはCラインで賄えることなどが
あるのでしょう.

デンバー市内のDライン軌道の様子 :
26th and Welton St. 交差点 (単線区間)
18th and California St. 交差点と,18th/California電停
18th/Californiaでも単線ですが,反対方向が1ブロック離れた通りを
走っていますので,実質的には複線です.
(いずれも,A9.com へのリンク)

一方,FasTracksで計画されている通勤鉄道が,どのモードになるのか,
RTDでは選択肢を2つにまで絞ったようです.
すでに昨年12月にも,DIA空港までのイーストコリドー(East Corridor)
では,Union Pacificが軽量で頑丈ではないLRVが,貨物列車と一緒の
軌道を走るのは好ましくないとして反対していましたが,やはりLRT案は
排除され,ディーゼル機関車による客車牽引案も除かれて,ディーゼル
カーか電車か,ということになったようです.最終的な決定は,今年の
終わりごろになるとのことです.
RTD narrows options for rail site, train type
(Denver Post ニュースへのリンク)

2005/12/01 空港への鉄道はLRTが不利に
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2006年05月16日

【ボルドー】無賃乗車と事故件数ほか

ボルドーで発行されている新聞,SUD OUEST紙には,以前トラム(tramway)
関連の報道専用ページがありました.開業から2年近くに及ぶトラブルが
ほぼ解消した今では,ボルドーの交通全般の話題を扱っていることになっ
ていますが,やはりトラムの話題は多い状況です.
Circulation à Bordeaux
(SUD OUEST ニュースへのリンク)
現時点では,2003年10月,開業直前からの記事へのリンクが残されていま
すが,以前はもっと多くの記事があったように記憶しています.


今回は,最近の記事の中から紹介します.
まず最初は,先週の記事から電車と自動車や歩行者との事故数です.
記事では,40キロに及ぶフランス随一の路線網を持つナント(Nantes)の
件数が紹介されています.これによれば,2005年一年間で181件だった
そうで,このうち自動車と関係するのが141件でした.
季節により波動があるようで,10月から12月が高めに推移しているとの
ことですが,これはやはり日暮が早まるなど,季節の変わり目であること
に理由があるようです.
キロあたりの件数では,10万キロあたりナントでは4.42件になります.
同じ基準でみると,ストラスブール(Strasbourg)は4件,地元ボルドーは
4.9件の割合だそうです.
09/05/06 Les drames du tram
(SUD OUEST ニュースへのリンク)

次に,無賃乗車の割合が3月下旬の記事に載っていました.
記事の本来の趣旨は,ボルドーの切符の検査員が,報酬の増額を希望して
いるというもののようで,無賃乗車率の問題ではないようです.
それによれば,2005年の無賃乗車で徴収された罰金は,90万5千ユーロ
でした.これにはボルドー市電だけではなく市バスでの分も含まれます.
この金額ではピンときませんが,無賃乗車の割合が13.9%,2004年には
14.3%だったと読めるくだりがあり,読み違いでなければ,この数値は
かなり高いことになります.
これがボルドー特有の現象なのかどうか,よく判りませんが,ドイツでは
3%前後ですし,旧東ドイツでは,1%未満というところもあるようです.
ウィーンでは4%から6%,米国でもごく一部の例外を除いて5%から6%前後
ですから,ボルドーの水準がどれだけ高いか,一目瞭然でしょう.
29/03/06 Les contrôleurs veulent leur part du gâteau
(SUD OUEST ニュースへのリンク)

余談ながら,不正乗車や無賃乗車を表す言葉として,Schwarzfahrという
ドイツ語がありますが,フランス語でそれに該当する言葉が見つからず,
このキーワードでは検索できない状況です.

ボルドー Tramway 関連過去ログ :
2006年3月 二期工事と芝生の撤去ほか
2006年2月 Tramパークアンドライドの話題ほか
2006年1月 架線レスを売り込み開始?
2005年12月 ワイヤレストラムのその後
2005年10月 トラム延長と架線レスのゆくえ
2005年8月 地表集電は信頼性を取戻したか
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2006年05月15日

【ワシントンDC】地下鉄カーペット撤去?

ワシントンDCとその周辺で,WMATAが運営する第三軌条方式のMetrorail
は,郊外は高架,都心では地下を走る,ワシントンの地下鉄です.
事故があったばかりというのに,見当違いの話題で恐縮ですが,その
Metrorailの車両では,座席にクッションがあり,床には絨毯が敷き詰め
られています.座席のクッションは日本では珍しくも何ともありません
が,通勤電車の床にカーペットを敷いているとなると,驚きかもしれま
せん.米国でも,こことベイエリアのBARTくらいなものでしょう.

しかし,その絨毯は,これから存亡の危機に立たされます.
ベイエリアのBARTは,絨毯なしの車両を走らせて,しばらく様子をみると
昨年8月にご紹介していました.その後の情報はありませんが,今度は
ワシントンの番です.
2005/8/10 【BART】カーペットをはがされる

そもそも車内に絨毯が敷かれているのは,今から30年前の開業当時に,
少しでも多くの乗客に乗ってもらいたかったからです.
黙っていてもお客が乗ってくる日本とは事情が異なり,米国では地下鉄の
座席にクッションを置くというのも珍しく,当時,この電車ならしばらく
使ってみるかという気持ちにさせることに成功したことでしょう.

ところが,利用者数は順調に増え続け,特に昨今ではガソリン価格が高く
なったこともあり,米国はどこも記録的な利用増にうれしい悲鳴です.
ワシントンのMetrorailも例外ではなく,ここ2ヶ月でいろいろ記録を更新
している様子は,プレスリリースのタイトルだけ見ても明らかでしょう.
Metrorailは,今やニューヨークに次いで,米国で第二番目に混雑する
地下鉄になっています.

April 10, 2006 March Metrorail Ridership Shatters Records
April 21, 2006 Metro sets Three High Ridership Days in a Week
(WMATA プレスリリースへのリンク)
WMATA : Washington Metropolitan Area Transit Authority

この夏,カーペットを滑り止め効果のあるビニールに交換された地下鉄
1編成が,試験的にお目見えするそうです.BARTと同様に,WMATAでも,
これで乗客の反応を確かめるためです.
カーペットは,見た目に豪華さを与えるだけではなく,防音効果がある
ことや,むき出しの床より防水面でも優れていますが,一方で,汚れが
いつまでも目立つとか,ひどい臭いがするという弱点もありました.

そして何よりも,費用が掛かります.
カーペットやクッションに掛かる経費を,路線延長などに少しでも振り
向けられないか,ということのようです.
ウールのカーペットは台湾製で,1両分は5200ドル.これが952両分必要
です.更にカーペットは週に一度は掃除機をかけられ,最低でも2ヶ月に
一度は洗浄されて,5年ごとに交換されていきます.
1年間に汚れたカーペットと,磨り減った座席クッションの交換で百万
ドル以上がかかり,この年間100万ドルには,クリーニング代は含まれて
いません.また,その修繕や取替えは,車輪やブレーキの面倒をみている
メカニックの担当だとか.

WMATAは,落書きを許さないノーグラフィティ(no-graffiti)方針を貫く
ために,汚れた座席はすぐに交換しなければなりません.車両の清掃には
年間で600万ドルが投じられています.

5/10に報じられた,WP紙スタッフライターによる記事 :
Metro Considers Pulling The Rug From Under Riders
(Washington Post ニュースへのリンク)
WP紙記事のさわりをAPが配信したため,いくつかのニュースサイトでも
報じられています.タイトルが異なるものの内容は同じ.
Metro to Test Removing Carpet
(WJLA ニュースへのリンク)
Metro May Eliminate Carpet in Subway Cars
(WTOP ニュースへのリンク)

flickr で見る,Metrorail 寸描
It Floats (座席とクッション)
クッションは,ヴァージニア州の囚人が製造するもので,価格は17ドル
から35ドルとのことです.
(edwardaggie98のフォトへのリンク)
m e t r o (Mr. Pompiersのフォトへのリンク)
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2006年05月14日

【フェニックス】LRT衝突事故への対策

フェニックス(Phoenix)のダウンタウンから,テンペ(Tempe),メサ(Mesa)
に至るMETRO(Valley Metro Rail)は,現在この地域でバスを運行する公営
企業のValley Metroが運行することになっています.
Light Rail Project Alignment (路線図)
(Valley Metroのサイトへのリンク)
開業は2008年12月予定でまだ先の話ですが,すでにレール敷設工事などは
開始されていますし,この秋にも近畿車輛製LRVの半製品が届くことに
なっています.半製品というのは,バイアメリカ法で部品の60%以上を
米国製にする必要があるため,基本的に車体の製造は東大阪で行なわれ
るものの,最終組立作業はアリゾナ州で行われるからです.
VMR Valley Metro Rail (想像図あり)
(Kinki Sharyo International LLC公式サイトへのリンク)

Valley Metroでは,他の都市での実例を参考にして,LRTを少しでも良い
状態にしようと試みています.LRT建設工事期間中に影響が及ぶ沿線への
対策でも,他都市の沿線住民を呼んで体験談を講演してもらったりして
いました.

そして今度は,やはり頭を悩ませる安全対策です.
米国道路安全保険協会(Insurance Institute for Highway Safety)では,
2000年にフェニックスのことを,信号無視では米国の首都だと表現して
いました.また,ヒューストンのLRT事故では,衝突のうち四分の三は,
自動車の左折時(日本では右折に相当),または赤信号を無視して横から
自動車が飛び出してきたケースで占められています.

テキサス州ヒューストンのLRTと同様に,フェニックスとその周辺でも,
専用軌道ではなく,自動車や歩行者と同じ道路を走る併用軌道が占める
割合が多くなりました.1996年に行われた調査では,10か所のLRTが調査
対象になりましたが,併用軌道は全体の3割だったにもかかわらず,衝突
事故は9割が併用軌道で起こっていました.

Valley Metro Railは,総延長(20マイル)も,事故が多発する交差点の
数(156か所)も,ヒューストンの実に3倍以上あります.
安全対策に,今から取り組んでも,早すぎることはないようです.併用
軌道区間が多くても,事故件数が米国の平均並に留まっている,ユタ州
ソルトレークのようになって欲しいと願っているのです.

自動車とライトレールを分離する道路のレイアウト,衝突を最小限に
留める信号機のタイミング,ユニークな車両設計,大掛かりな公共安全
キャンペーンの実施など,色々な都市の安全対策を参考にした結果,
これらを併用していくようです.
Valley Metro learns from others' light-rail failures
(5/11付け Arizona Republic ニュースへのリンク)

記事には,ヒューストンの事故の多さは,FTAとテキサス州運輸省の間で
ダブルチェックが行われなかったからとあります.
その理由として,2004年のスーパーボール開催までに開業させたいという
時間的な問題と,資金がほとんど地元から出ていたこと,そして法の抜け
穴があったことを挙げていました.

最後に,記事の右側には,LRVのイラストがあります.拡大表示させる
と,バンパーの後ろに工夫があるように見えますが,どこにユニークさが
あるのかは,よく判りません.Valley Metro Railや,近畿車輛USAなどの
サイトを見ても,何も見つかりませんでした.


2005/10/27 LRVモックアップ公開へ
2006/1/12 LRT工事期間中の手厚い対策
2006/2/27 LRT運賃で経費の三分の一を
2006/3/07 LRTレール敷設開始ほか
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2006年05月13日

【Fライン】ハリーに続いてトンネルへ

サンフランシスコのMuniが運行する,路面電車のFラインは,2000年に
マーケットストリートの端,エンバーカデロ(Embarcadero)から,西へ
フィッシャーマンズワーフ(Fisherman's Wharf)地区まで路線を伸ばし
ましたが,さらに西に進む気配です.

Fライン,F Market lineは,説明するまでもなく,サンフランシスコや
世界中で使われたビンテージトロリーを集めて運転している鉄道です.
Muniによる運行ですが,運営はMSRが財政面で支えています.
Muni : San Francisco Municipal Railway
MSR : Market Street Railway

MSRには,かねてよりEライン計画がありました.Fラインとは異なり,
マーケットストリート(Market Street)を走らず,フィッシャーマンズ
ワーフから,エンバカデロを経由して,Caltrainのサンフランシスコ側
終点(4th and King Streets)に至る,全線湾岸を走るルートです.
Fラインを走る電車は,片運転台ですので,終点にはループが必要で,
その関係で導入が遅れているようですが,現在建設中のサードストリート
ライトレール(Third Street light rail)にも,ループが設けられます.
Market Street Railway (トップページ)
MSR's vision for the E-line
(Market Street Railway 公式サイトへのリンク)

その話とは別に,Eラインはフィッシャーマンズワーフから西に進み,
フォートメイソンセンター(Fort Mason Center)まで線路を伸ばそうと
いう話も数年前から出ていて,今回はそれを進める国立公園局(National
Park Service)が,公聴会を開催したというニュースです.
Historic F-line streetcars may extend to Fort Mason
(5/10付け Examiner.com ニュースへのリンク)
平日でしたが,午後6時から公聴会があることを報じるニュース :
Meeting to consider Fort Mason Muni line
(5/04付け San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
National Park Service considering proposal to extend Muni to
Fort Mason

(5/04付け KESQ ニュースへのリンク)

フォートメイソンセンターは,美術館や劇場など,文化芸術施設が数多く
建ち並ぶウォーターフロントの一角です.イベントは年間に1万5千回以上
開催され,訪問者は150万人以上と言われています.
Fort Mason Center
direction (地図あり)
(Fort Mason Center 公式サイトへのリンク)

そこにたどり着くには,元は陸軍の施設だったフォートメイソン(Fort
Mason)の丘が立ちはだかっています.しかし,幸いにも1914年に鉄道用
トンネルが造られていたのでした.鉄道は,陸軍が物資輸送用に建設した
ものの,1960年代以降は,ほとんど使われていません.単線のトンネル
ですが,それを今回利用することになります.というか,トンネルがあっ
たからこそ,持ち上がった話かもしれません.

フォートメイソンは,1970年代から国立公園局が,隣接するゴールデン
ゲート レクレーションエリア(Golden Gate National Recreation Area)
とともに,管轄していました.国立公園局が絡むのはこのためです.
国立公園局とMuniなどは,2004年に延長計画の実現性の予備調査を行っ
ていて,ゴーサインが出ていました.
トンネルの再利用は決まっていますが,そこに至る路線には複数の案が
あります.
E-line: stop and go
Next Stop: Fort Mason?
(Market Street Railway 公式サイトへのリンク)

問題となる資金は,詳細を市民集会開催後に報じたExaminer紙によれば,
台所が火の車状態のMuniの予算からではなく,FHWAからの資金を当てに
するようです.FHWAは,国立?公園へのアクセス改善に資金を提供できる
のです.火曜に開催された市民集会は,環境影響報告の皮切りとなるもの
ですが,その報告は完成まで1年半を要します.本格的に資金調達に動く
のは,その後になるそうです.
FHWA : Federal Highway Administration (米国連邦道路局)

バードアイ画像へのリンク (Windows Live Local)
Fort Mason at the tunnel's west portal (トンネル西側出口)
Aquatic Park / National Maritime Museum (トンネルの東側)

タイトルのハリーに続いてというのは,1971年の映画Dirty Harryで,
Clint Eastwood扮するSFPDの刑事ハリーがトンネルの東側に出てくる
シーンがあったと,F Market lineに関するWikipedia英語版のトリビアに
ありましたので,そこからもじってみました.
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2006年05月12日

【ポートランド】東側への市電延長ほか

オレゴン州ポートランドの市電は,地域の再活性化の触媒となった近代
的ストリートカーのさきがけとして,米国他都市から注目を浴びることも
多いのですが,同じポートランド市内でも,ウィラメット川(Willamette
River)対岸の南東部へ,ストリートカー(路面電車)を延長したいという
計画が少し前からありました.市電がパール地区(Pearl District)などの
再生に貢献したことと同じことが,川の東側,イーストサイドでも起こる
ことを期待してのことです.

今月初めには,どの通りにストリートカーを走らせるか,幾つかの選択肢
があり,その説明がOpen houseという形で,平日ですが,夕方から夜に
掛けてありました.今週は,その公聴会(Public hearing)が,やはり夜
開催されています.

Eastside Transitと命名されたプロジェクトは,いくつかの案を出して
比較検討する,Alternatives Analysisの段階に入っています.
上段のリンク先では,現在の進行状況と今後の流れ,下段では具体的な
ルートの案が説明されていて,路線案はPDFファイルで見ることができる
ようになっています.
選択肢は,1ブロック離れた2本の通りを単線ループで走らせるか,又は
1本の通りに複線で走らせるか,などとなっていますが,この他に電車を
全く通さない"no-build"という選択もあります.
Eastside Transit Alternatives Analysis
Eastside transit analysis alternatives description
(Metro 公式サイトへのリンク)
Metro : ポートランド都市圏130万人の地域自治体

オープンハウス開催を知らせるブログ :
Eastside Transit Alternatives Open House
(5/01付け Portland Transport ブログへのリンク)
公聴会の後に計画の前進を伝える報道 :
Plans moving forward on eastside streetcar
(5/11付け OregonLive.com ニュースへのリンク)

構想としては,川を挟んだ両側を循環するループ運転もあがっています.
ループの西側半分は,もちろん現在の路線です.
Oregonian紙の記事(OregonLive.com)によれば,2007年末の着工,数年
後の開通を目標としています.
ループ完成には2億ドル,東側部分だけに留め,コンベンションセンター
などがあり,MAXと接続ができるロイド地区(Lloyd District)までなら,
9900万ドルと見積もられています.


それとは全く次元の違う話題ですが,Oregonian紙には,こんな話も掲載
されていました.
市電が走る通りの路肩に設けられている駐車スペースに,車を止めて外に
出ようとした32才の男性がいました.ドアを開けた瞬間,運悪く市電が
横を通過し,車のドアは剥ぎ取られてしまいます.男性はポートランド市
を相手取り,駐車スペースに近すぎる軌道の設置は,設計上の欠陥である
ことを主張,ドア修理代(1722ドル強)の弁償を求めた裁判があったとか.

米国の街中では,パーキングメーターの有無を問わず,路肩に合法的に
駐車できる通りが多いと思います.通りに直角に駐車できるほど道幅が
ない場合には,平行に止めなければなりません.
ポートランドの事故現場の場合,電車は一方通行の通りの中央ではなく
路肩寄りを走っています.道幅も決して広くありません.このため路肩に
大きめの車が,あまり幅寄せされずに駐車していると,電車との間は僅か
になってしまい,サイドミラーなどが出しっぱなしだと,ミラーが電車に
接触しても不思議ではない状況になります.
市電の運転手も,これにはかなり神経を払っているようで,時には電車を
止めてミラーを自らの手で収納するような話を聞いたことがあります.
しかし,突然ドアが開いたのでは対応できません.
Watch out for passing streetcars, lawsuits
(5/11付け OregonLive.com ニュースへのリンク)

このケースはあきれた話ですし,レイアウト自体も日本には前例がない
上に,馴染みもありませんが,もしも路肩走行を考える時には,注意しな
ければならない問題かもしれません.
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2006年05月11日

【ポートランド】新MAXはAvanto顔に

TriMetの理事会は,シーメンスST(Siemens ST)から,ライトレールMAXの
追加車両21本を購入する契約を承認したとの報道があり,その想像図が
公開されました.一方,LRT建設に伴い,工事期間中は現在バス専用の
トランジットモール(バスモール)から,路線バスが締め出されることに
なっていますが,来年1月より実施される,その代替バスルートも発表
されています.一部のバスが,市電(ポートランドストリートカー)の走る
通りを迂回する案もありましたが,採用されませんでした.

TriMet unveils new MAX train
Updated bus relocation plan unveiled
(TriMet ニュースリリースへのリンク)

迂回ルートの詳細と地図は,下記リンクに掲載されています.
I-205/Portland Mall Light Rail Project
Relocating Bus Service for Construction
(TriMet 公式サイトへのリンク)

TriMet : Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon
MAX : Metropolitan Area Express
Siemens ST : Siemens Transportation Systems, Inc.

マスメディアでは,MAX新車よりも,トランジットモール工事中にバスが
迂回するルートが決まったことのほうを,大きく扱っています.
TriMet unveils its sleek new MAX train design
(Katu.com ニュースへのリンク)
TriMet reveals new plans for moving buses line
(Portland Business Journal ニュースへのリンク)
TriMet updates plan to detour buses during transit mall work
(OregonLive.com ニュースへのリンク)
TriMet reroutes buses for light rail construction
(kgw.com ニュースへのリンク)

リリースでも報道でも触れられていませんが,シーメンス製であること
や,公開されたイラストを見ると,MAXの新車はヒューストンや,サン
ディエゴでも実績がある,Avantoと呼ばれる低床車モデルと思われます.
シーメンス車の採用は,ウェストサイドMAX(Westside MAX)用SD660以降
続いています.
Avanto (Siemens ST 公式サイトへのリンク)
transportation.usa.siemens.comを含めて現時点では,シーメンスからの
プレスリリースは,ありません.

これまでの,どちらかというと直線多用で武骨な印象のあったマスクが,
丸みを帯びた流線型に変わります.記事タイトルに「sleek」が使われて
いますが,これは賛辞と受け止めていいでしょう.
座席定員が,これまでの3種類あるMAXよりも12席ほど増え,76席になって
います.これは運転台を片側だけにしたことが,寄与しているとのこと
です.TriMetのリリースでは触れていませんが,メディアは窓が大きく
なったことも強調していました.1本のお値段は350万ドルです.

この新車は,2009年9月に開業予定の,I-205/Portland Mallライトレール
(=グリーンライン)に投入されることになります.
今回初めて片運転台方式が採用されますが,郊外側の終点,Clackamas
Town Centerはループになるわけでもなさそうで,これまでのMAXと同様,
折返しのようです.一方,都心側ではトランジットモールを走りますが,
1ブロック離れた一方通行の通りを,それぞれ単線で上下して,PSU近くで
ぐるりと回ります.下記リンク先の地図では,この都心だけの循環運転も
可能な配線になっているように見えますので,運転台が片側だけで済む
のは,そのためなのかもしれません.
ただし,郊外と都心を結ぶ路線では,25mクラスの1本だけでは,供給量
不足で,現状でも2本を併結しているほどですので,以前雑誌か何かで
紹介されていたような気がしますが,2本を運転台が外側になるように,
背面で連結するのでしょう.
Proposed Station Design & Locations on the Portland Mall
(TriMet 公式サイトへのリンク)
PSU : Portland State University

追記(5/12) :
シーメンスからのプレスリリースが出ました.
Siemens to deliver more low-floor LRVs to
Portland, Oregon (USA) -Every third light rail vehicle in the
States made by Siemens

(Siemens プレスリリースへのリンク)
Fourth Delivery to Portland Calls for 21 S70 Light Rail Vehicles
(Siemens ST ニュースリリースへのリンク)

Avantoという名前は出ていませんが,"S 70"というLRV形式名が載って
います.なお,2本が半永久的に連結され,全長58.7mで運転されるとも
ありますので,ダウンタウンのトランジットモール内を片運転台だけの
1本だけで運行されることは無さそうです.
その他の追加情報としては,7500万ドルの契約となること,オプションが
3本あること,2008年に第一号が搬入できる予定などがあります.


2005/12/31 バス通りにLRT乗入れ
2006/1/14 バス通りにLRTが走る懸念(2)
2006/2/04 バス通りにLRTが走る懸念(3)
2006/2/09 新規交通事業予算2つ獲得
2006/2/15 モール改造ちょっと待った!
2006/2/22 モール改造計画への論議は続く
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2006年05月10日

【スタテン島】MTA 州間路線バスを検討

自動車を持っていない人も,ニューヨークのスタテン島から,フェリー
以外の方法でも通勤できるようになりそうな雰囲気です.

1ヶ月前にスタテン島商工会議所(Staten Island Chamber of Commerce)が
中心となってMTAを相手取り,路線バスを隣りのニュージャージー州まで
運行するように求めていたことがありました.
2006/4/04 MTAをバス運行で訴える

この件で,州選出の民主党上院議員が,MTAの責任者と会談,MTAでは,
ハドソンベルゲンライトレール(Hudson-Bergen Light Rail)が走っている
隣州のベイヨン(Bayonne)まで,州をまたいだ路線バスを運行することを
検討することになりそうだと,報道がありました.
MTA : Metropolitan Transportation Authority
(ニューヨークで地下鉄やバスを運行する,ニューヨーク市都市交通局)

上院議員だけでなく,下院議員も手を貸して,New York State Public
Authorities Lawを改訂し,ニュージャージー州側の交通事業者(New
Jersey Transit)と,ニューヨーク州側のNew York City Transit(MTA)の
間の合意を助長することにより,現行ではNew York City Transitの免許
により禁じられているニュージャージー州内での路線バスの客扱いを,
可能にするような方向に持っていきます.

具体的なことは,まだ明らかではありませんが,キルヴァンカル海峡
(Kill Van Kull)をベイヨン橋(Bayonne Bridge)で渡り,ベイヨンまで
路線バスが頻繁に走るようになれば,多くの通勤者らが車を家に置いて
利用するだろうとされています.これにより渋滞が緩和されることが期待
されているのです.
Schumer: MTA likely to study Bayonne bus link
(5/08付け Staten Island Advance ニュースへのリンク)

Bayonne Bridge
(Port Authority of New York and New Jersey 公式サイトへのリンク)

一方,ベイヨンでは,ハドソンベルゲンライトレール(Hudson-Bergen
Light Rail)が,現在の終点,22nd Streetから8th Streetへの延長計画
に,州が資金を提供することが正式に決まったとの報道もあります.
建設工事の日程や,新駅開業予定日は未定ですが,ニュージャージー州
ベイヨンでは,4つ目のハドソンベルゲンライトレールの駅が誕生です.
Funds to stretch light rail to 8th St. in Bayonne
(5/04付け The Jersey Journal ニュースへのリンク)

英語版WikipediaのHudson-Bergen Light Railページには,延長案として
スタテン島(Staten Island)の項目もあります.
しかし,New Jersey Transit(NJ Transit)と,ニューヨーク州,ニュー
ヨーク市の協力が必要となり,可能性が低いとあります.
Hudson-Bergen Light Rail // Proposed extensions // Staten Island
(英語版Wikipediaの該当場所へのリンク)
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2006年05月09日

【バーゼル】新車はTangoに決定

経済性とリスク低減のために車両を共同購入しようとしながらも,入札
では満足のいくオファーが得られず,メーカーと個別に交渉していた,
バーゼルのBVB(バーゼル交通会社)とBLT(バーゼラント交通)は,最終的に
新車発注を,Stadler Rail AG(シュタットラー)のブランド名Tangoに決定
したとの報道がありました.

両者が共同発注することと,メーカーと個別交渉という話は,以前にも
ご紹介していました.BVB(バーゼル交通会社)とBLT(バーゼラント交通)
は,ともに市内で路面電車を走らせています.
BVBは緑色の電車,BLTは黄色地に赤帯の電車で,両者は一目瞭然です.
両者は中心部では軌道を共有し,運賃でもTarifverbund Nordwestschweiz
(TNW)に加盟し,SBB(スイス国鉄)やPTT(ポストバス)などとも共通です.
BVB : Basler Verkehrs-Betrieben
BLT : Baselland Transport

今回の報道によれば,合計60本(BVB40本,BLT20本)の総額は2億7600万
スイスフランになりますが,この8割は,国(スイス)から出るようです.

バーゼル向けTangoの仕様は,75%低床の45m連接車で,1本あたり459万
5千スイスフランです.これを1スイスフラン=91.5円(5/09現在)で換算
すると,4億2044万円になりました.耐用年数は40年の見込みです.
座席数94,定員276名は,現在の車両より1割増.車内の快適性にも重点が
おかれていて,座席間隔を在来車両より4cm広くし,空調を備えたり,
枕ばねには空気バネが採用されるとか.
また,ヴァンダリズム対策として,ビデオモニターの設置や,ガラス扉で
車内後部の三分の一を施錠できるようにもなるようです.

Tangoでは100%低床もできますが,従来の台車を使う部分低床に留めた
のは,BLTが導入したシーメンスのコンビーノ(Combino)の悪夢が影響して
いるようです.車体はアルミから鋼鉄製になり,台車も従来の車軸付きの
ものに戻りました.また,軸数が8から10に増えることで軸重が減り,
軌道の負担軽減も期待されています.
コンビーノ(Combino)のトラブルは,今回の契約にも反映されていて,
パーツによって2年から10年の保証付きとなるそうです.
Stadlerは,個々の部品などは既にチューリッヒ近郊の鉄道(Forchbahn)
や,Stadlerのスイスやドイツなどで採用されている近郊電車のブランド
FLIRTで,実績があったり試験されたものとして,不安はない模様です.
FLIRT : Flinker Leichter Innovativer Regional-Triebzug (Fast Light
Innovative Regional Train)

2008年からBLTでTango4本の試運転が開始されますが,このうち2本は測定
機器を満載した車両になるようで,試運転は丸2年続けられる予定です.

報道は多数ありますが,地元紙を紹介しておきます.やはり,Combinoの
問題と絡めた記事も出てきました(下段).
Stadler Rail soll neue Basler Trams bauen
Tram-Beschaffung: Aus der Combino-Erfahrung lernen
(Basler Zeitung ニュースへのリンク)

BLTでは現在トップページで大きく紹介されています.
Aktuell (BLT ニュースリリースへのリンク)
リンク先のページの,5/08付け(08.05.2006) BLT und BVB entscheiden
sich für Tango von Stadlerに,イラストとPDFファイルへのリンクが
あります.(Medienmitteilungのほうは,エラーで読めていません)

PDFファイルの内容は,下記掲示板にも転載されていて,車内のイラスト
なども紹介されています.なお,このトピックは昨年夏からのもので,
Tango発表後のやりとりは,途中からになっています.
BVB und BLT-Foren » Trambetrieb » Neue Fahrzeuge
(Tramforum Basel 掲示板へのリンク)

Stadler Rail AGは,スイスとドイツに拠点をおくグループ会社で,アド
トランツ(Adtranz)がボンバルディアに買収された際に,ヴァリオバーン
(Variobahn)などの低床車両の技術を引き継いだ,Stadler Pankow GmbH
などを傘下に持ちます. Stadler (公式サイトへのリンク)
同社のサイトにあるTangoの紹介 : Tango
このページからもリンクがありますが,Tangoは,ドイツのBogestraで
2007年にシュタットバーン(Stadtbahn)に導入されます.ただし,これは
低床車両ではありません.
Bogestra : Bochum-Gelsenkirchener Straßenbahnen AG

最後に,これは今だけの話で,時間が経って情報が増えれば解決する話
ですが,実は,各社の発注車両数内訳には疑問があります.
BVB40本,BLT20本と上では記しましたが,BLTのリリース(PDFファイル)
では,BVB20本,BLT40本になっているのです.BLTは1月の段階では15本
でした.BVBのサイトでは,今のところ発表がありません.

バーゼル 路面電車 関連過去ログ一覧 :
2005/11/25 車体改良でコンビーノ旅立つ
2006/1/29 トラム購入はメーカー個別交渉に
2006/2/04 隠されたコンビーノ衝突事故
2006/4/05【Combino】バーゼル車の改修に遅れが
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2006年05月08日

【チューリッヒ】Sバーン2階建て電車ほか

チューリッヒ(Zürich)のSバーン(S-Bahn Zürich)では,1960年代の電車に
加えて,1990年代からは,2階建て客車Doppelstock-Pendelzüge(DPZ)+
電気機関車 Re 460という組合せが主流になっています.今度はこれに
2階建て"電車"がこの夏にも加わることになっていました.
形式名RABe 514と,名付けられた2階建て電車(Doppelstocktriebzüge)
(=DTZ)は,昨年12月にチューリッヒで一般公開され,その後S14系統で
試運転を重ねてきました.12月の段階では,今月からS14系統で営業運転
に入り,その後のダイヤ改正以降は,S5系統に投入される予定でした.
Liniennetzplan ganzes ZVV-Gebiet (Sバーン路線図)
(ZVV 公式サイトへのリンク)

しかし,試運転の結果が思わしくなく,この予定が遅れるとの報道が届き
ます.理由や,どの程度遅れるのかは明らかにされていませんが,空調に
問題があるとの記述もあります.場合によっては,製造されたチェコの
プラハにあるシーメンス工場に戻される可能性もあるようです.
現地時間5/06付け報道 :
S-Bahn: Probleme mit neuen Zügen
(20minuten ニュースへのリンク)
Neue S-Bahn mit Verspätung
(Tages-Anzeiger Online ニュースへのリンク)

2005年12月公開時のプレスリリース :
Neuer Doppelstock-Triebzug in Zürich feierlich enthüllt
(2005/12/02 S-Bahn Zürich ニュースリリースへのリンク)
画像集 Neue S-Bahn Zürich - Desiro RABe 514
(Siemens Schweiz AG へのリンク)

RABe 514は,今どきの車両らしく,ホームからステップなしで乗降できる
ほか,RABe 514同士や,Re 460とも連結可能で,輸送力を高められると
期待されています.
2003年にシーメンスと35編成購入の契約を結んでいるほか,この3月には
追加で25編成が発注されました.2009年までに導入される見込みです.
その他,詳細を英語で紹介しているサイトがあります.
Double-deck multiple-units arrive on Zürich's S-Bahn network
(Railway Gazette へのリンク)


ところで,チューリヒとその周辺は,さまざまな種類の公共交通機関の
宝庫でもあります.鉄道,バス,路面電車はもちろん,トロリーバス,
ケーブルカー,チューリヒ湖を行き交う船までありますが,これらチュー
リヒ都市州全般の交通機関をまとめる組織ZVVでは,切符もこれら全てが
通しで使えるようにしています.
切符は,行程がいくつのゾーンにまたがるかによって,金額と制限時間が
決まりますが,その範囲内であれば,どのモードも利用可能なのです.
(長距離優等列車も利用できるようですが,未確認です)
Tageskarte / Einzelbillett (一日乗車券と1回乗車券)
Tarifzonenplan (運賃ゾーン地図)
(ZVV 公式サイトへのリンク)
ZVV : Zürcher Verkehrsverbund

ところが,今年初めに行われた調査では,半分以上の利用者がこのことを
知りませんでした.どうも,ZVVの切符がどこまで有効なのか判らず,
バスや電車を乗り継ぐたびに,二重に切符を買っていたようなのです.
この結果にショックを受けたZVVは,バスや電車の目立つ位置に,ZVVの
切符が有効であることを示すため,ロゴを貼ることにしたそうです.
ZVV: Kunden wissen zu wenig Bescheid
(4/28付け 20minuten ニュースへのリンク)
ZVV-Logo: Präsenz auf den Fahrzeugtüren
(4/27付け ZVV ニュースリリースへのリンク)
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2006年05月07日

【シアトル】LRV完成と,LRT北進

最初のCentral Link向けのLRVが,大阪の近畿車輛で日本国内での最終
組立行程を終えたと,Sound Transitのサイトで画像が公開されていま
した.内装はわかりませんが,外観は塗装も大半が終了しているようで,
いつでも走り出せそうです.ただし,シアトルに運ばれて走行試験に入る
のは,この秋まで待たなければなりません.

Photo of the Week (May 5-12, 2006)
Link light rail cars on the way
昨年10月の建造中段階の画像へのリンクも並べておきます.
Photo of the Week (October 21-28, 2005)
Light rail car under construction
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
完成想像図のイラストは,下記リンク先で.
ST Sound Transit Seattle, WASHINGTON
(Kinki Sharyo International LLC公式サイトへのリンク)

先月下旬には,Sound Transitの理事会で,Central Linkの北側への延長
が承認されました.まだSound Transit内部の話ですので,すぐに着工
というわけではありませんが,2008年に工事に取り掛かかれれば,2016年
までに完成できるとしています.FTAが最終承認を与えるまで,あと2年
掛かるとみられているのです.
FTA : Federal Transit Administration

計画通りにUniversity Linkが建設されると,シアトルのダウンタウンを
走るバストンネルから,キャピトルヒル地区(Capitol Hill)の下を抜け,
ワシントン大学(UW=University of Washington)が運営するアメリカン
フットボールの競技場Husky Stadiumまで,3.15マイル(5キロ強)が,地下
を走るライトレールで結ばれることになります.途中のキャピトルヒル,
終点のユニバーシティ地区(University District)は,人口密集地です.
このため,一日7万人の利用が見込まれ.ライトレール全体の利用者数が
一日11万4千人に押し上げられると予測されているそうです.

ライトレールとはいえ,全線が地下鉄のため,建設費は14億5千万ドルに
及ぶとみられています.当初は17億ドルでした.このうち7千万ドルを,
Sound Transitは連邦政府に求めようとしていますが,幸い昨年11月,
FTAがこのUniversity Linkにだけ,米国中にあるプロジェクトの中で,
一番高いランクを付けましたので,期待は大きいようです.

先月の報道と,ニュースリリース :
4/21 Key vote OKs rail line to UW (地図あり)
4/28 Light rail to go to UW
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
4/27 Sound Transit Board approves plan for University light rail
extension
(Sound Transit ニュースリリースへのリンク)

University Link (これまでの経緯と路線図)
Link Light Rail Projects (計画全体像と路線図)
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)


Central Link関連 過去ログ :
2005/9/18 バストンネル2年間の一時閉鎖
2005/10/13 LRT空港乗入れ一歩前進ほか
2005/10/24 Central Link向けLRV建造中
2005/12/20 【タコマ】LRTの昇圧と大型LRV乗入れへ
2006/1/20 ビーコンヒル トンネル掘削始まる
2006/3/10 "Sound Transit 2"一年遅れに
2006/3/31 LRT建設工事に伴う苦難
2006/4/16 LRT空港線 今夏着工へ
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2006年05月06日

【ミュルーズ】アーチを持つ電停

ミュルーズで路面電車が50年振りの復活を果たすまで,あと1週間.
試運転は3月半ばから開始されていますが,その翌日にはトラックと衝突
する事故にも見舞われました.50年前に路面電車と一緒に走った経験を
持つドライバーは,今ではもうほとんどいないでしょうから,無理もない
ことかもしれません.先が思いやられましたが,先日開業日が正式に発表
されていますので,予定通りに運んでいるのでしょう.

フランス語版Wikipédiaをはじめ,Light Rail Transit Association
サイトでも,新しいトラムの開業日は2006/5/13になっています.
ただし,実際には5/13(土)は,どちらかというと無料の試乗会のような
もので,その日もトラムに乗れるのは午後だけのようです.色々なイベ
ントも一緒に行われるのですが,それゆえ,その翌日5/14などに行って
も,乗れるかどうか,実はわかりません.公式の開業は,その次の土曜,
5/20なのです.

5/20は,開通式典が11時に行われ,その後フランス大統領が東西南北の
2路線12キロ全てに?乗車したあと,一般旅客が乗車できるようです.
5/20という日は,シラク(Jacques Chirac)大統領のスケジュールにあわ
せたものという話を,以前どこかで見たような記憶があるのですが,定か
ではありません.
Les actualités (最新ニュース一覧) (Sitram 公式サイトへのリンク)
Tramway : c'est parti ! (5/13と5/20の予定)
(Sitram 5/03付け ニュースリリースへのリンク)
Sitram : Syndicat Intercommunal des Transports de l'Agglomération Mulhousienne
ほとんど直訳になりますが,ミュールーズ都市圏の交通にかかわる地方
自治体共同の協議会といったところでしょうか.

ミュルーズ市公式サイトによれば,すでに4月下旬から旅客を乗せない
非営業の状態で,各電停にも停車しドアも開閉するという,本番さながら
の運行を,6分から8分間隔で行っているようです.
Actualité ("Marche à blanc du tramway"に記述あり)
TramTrain (トラム=トレイン 特集ページ)
(Ville de Mulhouse 公式サイトへのリンク)

Tram-train Actualités
L'Entreprise Tram-train
(SERM 公式サイトへのリンク)

かなり目立つ塗装をまとったCitadisの画像が,ドイツ語のフォーラムに
ありました.撮影は4/24のようです.
Tramway Mulhouse – 2 Wochen vor der Eröffnung (mB)
(Straßenbahn-Forumへのリンク)

フランス初のトラム=トレイン(TramTrain)ということになっていますが,
今年開業するのは,トラムの部分だけで,SNCFへ乗入れするのは,まだ
先で,2010年と言われています.
Le plan du réseau (路線図へのリンク)
(TramTrain 公式サイトへのリンク)

フランスならではの話題として,停留所などでのパブリックアートがあり
ます.ミュルーズも例外ではなく,南北と東西の2路線で別々の芸術家が
担当しますが,このうち東西を走る路線には,フランス出身で世界的に
有名なダニエル ビュラン氏(Daniel Buren)が選ばれます.それがなんと
電停に鋼鉄製のアーチを設置するのです.2路線が交差するPorte Jeune
以外の東西の路線の電停に,工期を三段階にわけ,ダニエル ビュラン氏
デザインの高さ8m,内径10m超のアーチが,お目見えするそうです.

アーチは,電停に於ける架線柱の役目も果たすほか,各電停に2本ずつ
建てられます.それは,Citadisの前と後ろのドアの位置をそれぞれ表す
ためだそうです.また,線路に沿って見る方向からは,全部で8色が電停
ごとに使い分けられているとか.百聞は一見にしかずということで,下記
リンクからCGと実写の画像を見ることができます.
遠くからも電停の位置がわかりますので,かなり実用的でもあります.
これだけでもミュールーズへ見に行く価値があるかもしれません.
Les arches de Buren (アーチ設置の概略説明)
Découvrez les arches de Buren (各電停のアーチを見れます)
En savoir plus sur la fabrication des arches (PDFファイル)
(TramTrain 公式サイトへのリンク)
Tramway : les arches de Buren s'installent (設置工事)
(Sitram 2005/9/13付けニュースリリースへのリンク)
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2006年05月05日

【フランクフルト】車内改札を一時休止

ついにと言うべきか,やっぱりと言うべきか,ワールドカップ期間中は,
電車でもバスでも,切符の検査は行われないということが,明らかにされ
ました.不正乗車は野放しにされますが,これもファンサービスのため
だそうです.

当時の西ドイツが2回目の優勝を果たした1974年大会でも,西ドイツが
大会ホストを務めていました.それから32年,今回の大会では,1974年
当時の試合開催地のうちデュッセルドルフ(Düsseldorf)が外れて,新たに
ニュルンベルク(Nürnberg),カイザースラウテルン(Kaiserslautern),
ケルン(Köln),そして旧東ドイツからはライプツィヒ(Leipzig)が唯一
加わりますが,いずれの開催地も,公共交通機関が観客輸送の一翼を担う
ことになります.
(カイザースラウテルンは,中央駅から徒歩でスタジアムまで行ける模様)


フランクフルト(Frankfurt)では,試合開催日に大量のスタッフを必要と
するということで,大会中の車内での検札廃止に踏み切りました.既に
その方針をとる都市や,追従する都市が他にも出てくるかもしれません.
今のところ,この話題を報じているのは1か所だけのようです.
Schwarzfahrer bleiben unbehelligt
(Frankfurter Rundschau ニュースへのリンク)

フランクフルトでは,6/13にグループGの試合が行われますが,記事に
よれば,対戦するトーゴでは,ファンは切符の自動券売機をまだ見たこと
すらなかろうと,VGFのスポークスマンは,遠回しに問題に言及したそう
です.検査員と切符購入に不慣れなファンの間で,切符を巡って無用な
摩擦が生じるのを防ぎたいからというのが,どうやら本音のようです.
VGF : Verkehrsgesellschaft Frankfurt

フランクフルトでは中央駅(Hauptbahnhof)から,Sバーン(S8, S9)に,
路面電車(Straßenbahn)21系統と臨時20系統が,スタジアムまでの輸送を
担いますが,観客席の位置により,どちらかを選ぶほうがいいようで,
例えば,メインと東ブロックは路面電車の電停のほうが近いそうです.
Die Austragungsorte // Frankfurt (試合日程,対戦国名などもあり)
(Mit Bus und Bahn zur WMへのリンク)

こういう話題ですから,公式の文書公開があるのかどうか判りませんが,
今の段階ではVGFのサイトには特に案内はなく,あくまでニュースサイト
が報じているだけです.
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2006年05月04日

【インスブルック】低床車受入れ準備工事

インスブルック交通会社(IVB)では,ボンバルディア(Bombardier)から,
100%低床車両の FLEXITY Outlook Cシリーズ(旧名称 Cityrunner)を,
22編成(オプション10編成)購入すると,昨秋発表していました.
総額5100万ユーロの契約です.FLEXITY Outlookは,同じオーストリアの
リンツ(Linz)とグラーツ(Graz)でも採用されていて,2007年の夏か秋には
最初の編成が,インスブルックに送られているはずです.

その低床車にあわせた,地上側の改修工事が開始されるとの発表が今回
ありました.公式サイトからの情報や,報道されている内容からかいつま
んでみると,まず,低床車にあわせた電停の改修があります.これは高さ
とか長さの関係でしょうか.なお,在来車両の車体幅は判りませんが,
新車は2.4mです.

それとともに,新しい低床車は在来車よりも軸重が40%大きいため,下水
道施設?(Kanalnetz)の約20のマンホール?縦坑?(Schächte)を,低床車の
重量に耐えられるように,10月末までに更新するなどしなければならない
そうです.作業は一つの下水溝あたり5週間かかります.

ちょっと計算があいませんが,FLEXITY Outlookは約37トンと下記報道に
ありますので,軸数で割ってみました.
FLEXITY Outlook(6軸) 37トン,軸重 約6.167トン
在来車(6軸) 19.5トン,軸重 約3.25トン
在来車(8軸) 25トン,軸重 約3.125トン

これらの改修工事の間も,多少の迂回措置が取られても,IVBが運行する
系統(1, 3, 6と,Stubaitalbahn)は,運休することないとしています.

Noch ein Jahr bis zur neuen Straßenbahn
(ORF.at ニュースへのリンク)
Innsbruck bekommt 22 neue Niederflur-Garnituren
(derStandard.at ニュースへのリンク)
Neue Tram bringt zahlreiche Baustellen bei IVB und IKB
(Tirol Online ニュースへのリンク)

IVB : Innsbrucker Verkehrsbetriebe GmbH
die tram kommt!
(IVB 公式サイトへのリンク)

インスブルックでは,同じFLEXITY Outlook(旧名Cityrunner)を,2001年
から導入し,スペインのヴァレンシア(Valencia)にも貸出ししたことが
ある,ポーランドのウッチ(Łódź)(Lodz)から借りて,発注した車両が到着
するまで,試験走行させる計画が当初あったそうですが,この1月に断念
していました.どうやら今回改修を行なう必要が判明したことが,原因の
一つだったのかもしれません.この部分は誤訳・誤解の可能性があります
ので,真相は,出典元の下記サイト,news欄,2006/1/16付ニュース,
"Leih-Niederflurbahn kommt doch nicht"をご参照ください.
Gegenwart und Zukunft von Innsbrucks Bahnen
(strassenbahn.tkへのリンク)

今回の件は他にもよく判らないことだらけです.derStandard.atの記事
では,新しい低床車に2億2千万ユーロが投じられるという書き出しで始ま
っています.こちらの冒頭にも紹介しているように,ボンバルディアとの
車両購入契約は5100万ユーロです.一方で,2006年に掛かる工事への経費
は,160万ユーロとのことです.差引きして残る1億7千万ユーロを超える
金額は,何に費やされるのでしょう.

また,2008年末までに,購入するFLEXITY Outlookが全て納入されるの
だと思われますが,それと同時に現在の在来車両を,全て交換すると読め
ます.これもderStandard.atの記事にありました.原文は次の通り.
"Ende 2008 soll der gesamte Fuhrpark ausgetauscht sein."

公式サイトによれば,IVBでは路面電車を30編成所有しているようです.
fuhrpark (IVB 公式サイトへのリンク)
下記サイトの"Fahrzeuge"メニューで数えると,廃車などもあり27編成に
なります.22編成+オプションなら,全車置換えなのかもしれません.
DIE Seite über Innsbrucks Straßenbahn
(Inntram.at へのリンク)
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2006年05月03日

【パリ】T3 試運転区間を徐々に延長

パリ市電のT3は,昨年10月に試運転が開始されたとお伝えしていました
が,それはどちらかと言えば車両(Citadis 402)のためのもので,新しく
開業する区間の西側に出来た車庫の周辺に留まっていました.

その後,今回開業する区間のうち97%が完成し,予定されている芝生の
植付けも75%が完了したところで,試運転も新しい段階に入ります.
5/02からは,西側の起点,15区のPont de Gariglianoから,3.2キロ東へ
進んだ14区のPorte de Vanvesまで,実際にトラムが走る時と同じように
交差点での信号機が制御され,本番さながらの試運転が行われます.

La ligne 15e arrondissement (15区 路線図)
La ligne 14e arrondissement (14区 路線図)
La ligne 13e arrondissement (13区 路線図)
いずれのページからも,ZIP形式に圧縮されたJPGファイルがダウンロード
できます.
(Un tram pour tous 公式サイトへのリンク)

試運転は毎朝行われるようですが,Citadis 4編成が使われて,試運転
区間でboulevard du General Martial Valinと,boulevard Victor通りを
横断する自動車は,信号機に従い路面電車に道を譲る必要があります.

今月中旬以降から7月末までは,Porte de Châtillonまで試運転区間は
延長されて4.2キロになり,13区にあるPorte d'Ivryまで7.9キロに達する
のは,8月になると予定されています.

公式サイトから,試運転が新しい段階に入ったと告げるPDFファイルを
ダウンロードできます.その中には,トラム接近を警告する信号と,歩行
者向け横断禁止の信号も掲載されていました.
Une nouvelle étape dans les essais du Tramway (PDFファイル)
(Un tram pour tous 公式サイトへのリンク)

地味な話題ですが,一部メディアも報じています.
5/02 Premier test grandeur nature pour le tramway
5/03 Le tramway des Maréchaux s'échauffe
(20 Minutes ニュースへのリンク)
この記事では,10月から"marche à blanc"を行うとあります.本番と同じ
状態で行われるとありますから,非営業ながら開業後のダイヤ通りに終日
運行が開始されるという意味かもしれません.

開業日は今年の終わりとされています.12月と思われますが,4月に発売
されたRailway Gazetteでは,記事の冒頭に今秋とあります.
Paris T3 forms a green corridor
(Railway Gazette へのリンク)

この記事によれば,T3(=TMS : Tramway des Maréchaux sud)建設には,
工事期間短縮のための新工法も採用されているようで,特に交差点での
レール敷設方法は,注目してもいいかもしれません.
それは,6mから8m(公式サイトでは10m)の長さのPCパネルに,前もって?
レールを埋め込んでおいたものを製造し,それらを道路上に並べていく
というもののようです.交差点1か所あたり,パネルは4枚から6枚に分け
られました.コンクリートが乾く時間を節約できることで,道路を閉鎖
しなければならない期間は,従来12週間程度かかっていたものが,この
工法では4週間で足りてしまうというものです.
PC : PC枕木でも知られる,プレキャストコンクリートの意味

この方法による工事の様子は,公式サイトに画像入りで載っています.
下記リンク先の,Hiver 2004/2005 :の後ろをご参照ください.パネルが
クレーンで吊るされ,所定の位置に設置される様子が撮影されています.
Les temps forts des travaux
(Un tram pour tous 公式サイトへのリンク)

LRT建設に際しては,工事中に影響を受けやすい商店街などにレールを
敷かなければならないことが多く,安全な方法で工事期間が短縮できるに
越したことはありません.

その他にも些細なことですが,460本建てられる架線柱のほとんどが,
街路灯を兼ねるそうで,これなど日本にも既にありそうですが,フランス
らしい洗練されたデザインに仕上がっているのでしょう.しかし,公式
サイトを見ても,この架線柱がどんなものかわからず,flickrで検索して
みても,スタイルは変わっているものの,街灯が別にあるものしか確認
できませんでした. Search / tramway Paris (検索結果)
ちなみに,"Station de tramway à Paris" Uploaded on 17 April 2006
では,電停に植樹された桜が開花している様子が伺えます.他のアップ
ロードを見ても,特に電車が趣味の人でもないようですので,白っぽい
花をいっぱい咲かせた,Cerisiers(桜)の木が目に留まったのかも.

パリ市電 関連過去ログ :
2005/9/10 68年振りのトラムウェイ(路面電車) (T3向け車両搬入)
2005/10/15 路面電車69年目の復活に向けて発進 (T3で試運転開始)
2005/12/12 T3延長計画の公開討論会ほか (CNDP開催決まる)
2006/1/24 【イルドフランス】2006年はトラム年!?
2006/3/20 桜並木を走りそうなトラムT3
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2006年05月02日

【ハイデルベルク】旧市街地にPPM導入?

ハイデルベルク(Heidelberg)で,今から30年近く前の1977-8年に,歩行者
天国(Fußgängerzone)とするのため路面電車が締め出された,街で一番の
メインストリートで旧市街地(Altstadt)を通っている,その名もずばり
ハウプトシュトラッセ(Hauptstraße)に,再び路面電車を走らせようと
いう計画が,1年半前からあるそうです.
ドイツ語版WikipediaのNahverkehr in Heidelbergによれば,これまで
にも,市電を地下化して通すなどの話はあったそうですが,実現されて
いません.

今度の計画は,交通,産業,調査研究の代表者らの連合体によって構成
される,Citybahn Heidelbergという計画チームが携わります.
Citybahnというと,旧ドイツ連邦鉄道の近郊列車の種別(CB)とか,ザク
セン州ケムニッツのシュタットバーン,City-Bahnを連想するかもしれま
せん.現に今のところCitybahnをインターネット内で検索しても,これら
しか出てきません.


計画は,ビスマルク広場(Bismarckplatz)とカールストーア駅(Sバーン駅)
(Karlstor)間の約1.8キロに11の停留所を設け,定員120名の電車が10分
間隔で,午前9時から未明の1時まで,土曜の夜には午前3時まで,走らせ
ようというもので,初期投資は電車5編成分を含めて1250万ユーロと,
見込まれています.
車体は,従来のハイデルベルクの市電と同等の長さですが,幅は2.2mと
一段と細くします.これはハウプトシュトラッセの道路幅が狭いことに
起因するのでしょう.どれだけ狭いか,下記リンクを紹介しておきます.

観光地としても有名なハイデルベルクで,商店などが多く集まる一番の
目抜き通りですので,通りの画像には事欠きません.
flickr で見る最近のメインストリート
Heidelberg - Hauptstrasse (旧市街地の路地)
Heidelberg - Hauptstrasse (旧市街地の俯瞰写真)
(Liv and Ryan氏の画像へのリンク)

下記リンク先には,歩行者天国になる前,自動車と路面電車がまだ走って
いるころの通りの画像もあります.
Die Hauptstraße als Lebensraum
(Stadt Heidelberg 公式サイトへのリンク)

これだけ狭い路地を,よく昔は路面電車が走っていたものだと思います
が,さらに驚くべきことに,今回の計画では,架線を張りません.
停留所で20秒ないし30秒の乗降扱いの間に,床下から軌道敷に設けられる
誘導ループ線?(Induktionsschleifen)により(バッテリーに?)給電される
と共に,フライホイール(Schwungrad)を車内に持ち,ブレーキで生じる
エネルギーを一時的に蓄えて利用できるようにして,電気とディーゼルの
ハイブリッドモーターで走るようです.この方式なら,道路を掘り返す
のも,15cmの深さまでで済むので,工事期間も短くできるのです.

これは,英国で今年2月から日曜だけの営業運転に就いた,PPMのことだ
と,この件を話題にした掲示板にあります.(下記にリンクあり)
PPM : Parry People Movers (公式サイトへのリンク)
このサイトによれば,PPM 170というモデルが,低床車両で座席定員が
80-90名,立ち席を含めて170名定員とありますので,これを細くすれば,
120名ほどになるのかもしれません.PPMは,バッテリーとLPG(液化石油
ガス)エンジンを搭載しています.

資金調達という難問が残されていますが,1250万ユーロのうち半分は,
国とバーデン=ヴュルテンベルク州が負ってくれると目論まれています.
開通後はRNVに組み込まれ,乗客は1乗車につき1ユーロを支払うことに
なりそうです.RNV : Rhein-Neckar-Verkehr GmbH
今回の計画では,観光客輸送も視野に含まれています.ケーブルカーの
Bergbahnの駅まで観光客でも行きやすくして,どちらも利用してくれる
ようになることを,期待しているのです.
ハウプトシュトラッセの小売業は,30年前に市電が去ってから1億700万
ドイツマルク,現在の通貨に単純換算で約5470万ユーロの損失に,甘ん
じてきたそうです(損失額の期間は不明).

Rollt "Citybahn" durch die Hauptstraße?
(4/28付け Morgenwebニュースへのリンク)
[HD] Mini-Tram für die Fußgängerzone
(Strassenbahn-Forumへのリンク)

狭い路地に電車を入れるため,あえて他の路線よりサイズを小さくする
だけでなく,架線レスにするためにPPMか,それに似たようなシステムを
採用するというのも面白いことながら,ドイツで街中に通勤輸送目的では
ない軌道が新設されるとなると,珍しいことではないでしょうか.

詳しいことはわかりませんが,ハイデルベルク旧市街の目抜き通りと言え
ども,中心街再活性化が必要とされ,それが目的なら,米国で今盛んに
計画されている,通勤客輸送や道路混雑緩和のためのLRTではなく,スト
リートカーやトロリーを街中に走らせるという発想に,近いのではないか
と思われます.
米国では,ライトレールよりも小型で軽量,工事期間が短縮できる路面
電車(ストリートカー)が,中心部を走る路線用として選ばれることが多く
なっていますが,ハイデルベルクでは,更に小型軽量化した,PPMという
選択肢だったわけです.
PPMの公式サイトには,コミュニティ ライトレール(Community Light
Rail)という言葉が出てきます.
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2006年05月01日

【アーリントン】路面電車とバスを併用

ワシントンDCからポトマック川を隔てた対岸のアーリントンは,アーリン
トン国立墓地,国防総省総司令部(The Pentagon,ペンタゴン)などで,
知られる機会が多いと思います.
(ペンタゴンは,厳密にはアーリントン郡からは独立しているペンタゴン
シティにあります)

アーリントン郡には,WMATAが運営しているMetrorail,ワシントンDCと
その周辺に路線を伸ばす地下鉄も走っていますが,その駅の一つから,
路面電車(ストリートカー)を走らせる計画があります.
WMATA : Washington Metropolitan Area Transit Authority

ペンタゴンシティ(Pentagon City)から,アーリントン郡(Arlington
County)を経て,隣接するフェアファックス郡(Fairfax County)のSkyline
地区まで,コロンビア パイク(Columbia Pike)という名の通りの,4.7
マイル(約7.5キロ)分の交通機関整備が求められていました.現在その
区間の路線バスは,平日で一日平均1万2千人を運び,道路の交通量も,
3万台に達しています.

フェアファックス郡のサイトに,計画図があり,下段のリンク(PNGファ
イル)にある地図は,非常に広範囲を描いていますが,話題の路線は,
大半が真ん中右端の黄土色の部分(アーリントン郡)に描かれている,
LRT/BRTと記された斜めの短い線です.
Transportation Plan Update
Attachment 5 - Alternate Format (4.3MB PNG)
(Fairfax County 公式サイトへのリンク)
メトロレールの駅は,WMATAサイト内にGoogle MapsのAPI利用の,インタ
ラクティブのものがありますので,そこで確認することも可能です.
ペンタゴンシティには,Pentagonと,Pentagon Cityの2つの駅があり,
どちらもブルーラインとイエローラインが通っています.
Metrorail street map
(WMATA 公式サイトへのリンク)

Pike Transit Initiative
(Pike Transit Initiative 公式サイトへのリンク)
このページからリンクの張られている,Large Map of Study Area (JPG)
では,対象地区全体像を見ることが出来ます.また,March 20, 2006
Public Meeting Presentationの,Columbia Pike Streetcar Simulator
では,WMVファイル(51MB)がダウンロードできますが,この動画では,
Google Earthベースと思われる背景の上を,路面電車が走るイメージが
描かれていて,ルートを容易に把握できます.要所では最近の風景に
電車の画像を貼り付けた想像写真も表示されます.

Columbia Pikeは,最近発展が著しい重要な交通ルートで,ここを改善
し,再開発する必要性を,アーリントンとフェアファックスの両郡とも,
何年も前から認識していました.経済的な発展に導くにも,大量輸送が
可能な交通機関が必要だったのです.そこで,より良い交通機関の整備の
ために,いろいろな案をいくつも出して比較検討すること(Alternatives
Analysis)を行っていたのでした.

検討された案は,4つありました.
1. バスのまま
2. ハイブリッドバスによるBRT(bus rapid transit)
3. ストリートカー(路面電車)
4. ストリートカー(路面電車)と,ラッシュ時にはバスが補助

これらを,コストと効果の面から検討していった結果,WMATAは,今年
1月に4番目の,ストリートカー(路面電車)とラッシュ時にはバスで補完
するという案が最適と推薦します.
4番目のストリートカーとバスの併用案は,3番目のストリートカー単独案
よりも費用を抑えられ,他の案よりも輸送量を確保できるというのが,
理由でした.

今回は,これを受けた形で,まずアーリントン郡が先週に,そして今日
5/01には,フェアファックス郡が,この案を承認することになると見ら
れています.
アーリントン郡がストリートカーとバスが補助する案を承認したことを
伝えるニュースリリース :
Board Endorses Streetcars for Columbia Pike
(Arlington County 公式サイト ニュースリリースへのリンク)

WMATAが1月に出した結論は,下記PDFファイルで見ることができます.
4案を比較検討した詳細な内容などは,このファイルで見られます.
Metro - Board meeting and committee agendas
Planning and Development Committee, January 5, 2006
Approval to Release the Columbia Pike Alternatives Analysis
Report to Arlington and Fairfax County
(PDFファイル)
(WMATA 公式サイトへのリンク)

メディアも報じています :
Board Backs Streetcar Line
(4/28付けWashington Post ニュースへのリンク)
Fairfax Poised to Get on Track With Arlington in Streetcar Plan
(4/30付けWashington Post ニュースへのリンク)
Fairfax County leaders to take up streetcar idea
(Daily Press ニュースへのリンク)(AP)

重要なステップの一つをクリアした後の流れとして,これからこの計画を
推し進める事業体を決める必要があります.すでにワシントンDCとその
周辺で地下鉄やバスを運営しているWMATAも候補の一つですし,
ヴァージニア州(Commonwealth of Virginia)自身とか,もしくは他の地域
のように非営利の民間団体を組織することも考えられます.この例として
は,最近ワシントンDCのモールに循環バスを走らせたDC Circulatorなど
があります.

そしてもう一つ,これが難関ですが,1億2千万ドルと見積もられている
費用を,どう確保するかです.
連邦政府(FTA)からの資金は期待できそうにありません.なぜなら,FTAの
New Starts programでは,専用軌道が条件のため,今回のケースでは併用
軌道となるため摘要されませんし,劇的に道路混雑を緩和できないこと
や,現行の路線バスよりも,所要時間が9分しか短縮できないことも,
マイナスです.新しいSAFTEA-LU法に基づく,Small Starts programなら
可能性がありますが,これを当てにせず,連邦政府以外からの資金調達を
考えなければならないようです.
FTA : Federal Transit Administration

アーリントン郡では,ポートランド市電の成功例に大いに触発されたよう
ですが,ワシントンポスト紙によれば,路面電車案に反対の市民グループ
もあるようです

ところで,沿線の再開発や再活性化と同時に通勤輸送を担うため,ピーク
時にはバスも併用するというのは,珍しいかもしれません.
ストリートカー(路面電車)の運転間隔は,メトロレール(地下鉄)に同調
させて6分間隔になりそうです.おそらくラッシュ時でもこの運転間隔は
変わらず,Metrobus(WMATAによる路線バス)が補完するのでしょう.
計画では,軌道はサイドリザベーション,つまり歩道寄りの車線に敷設
されますので,歩道から直接乗降が可能になります.ラッシュ時には,
路線バスと路面電車あわせて3分ごとの運転を行うようですが,どちらが
やって来ても,同じ場所から乗車できるのです.

なお,ワシントンDCでは,現在路面電車が建設中です.
グリーンライン Anacostia駅から,デモンストレーション用のストリート
カーを走らせることになっていて,年内には完成するようです.上記の
ワシントンポスト紙では,この夏と記されていますが,3月の時点でWMATA
のサイトでは.チェコのINEKONから購入する3両は,ポートランド市電の
延長用追加車両と抱き合わせ発注で,今年終わり頃の納入とあります.
ルートなどの詳細は,下記で確認できます.
Anacostia Demonstration Streetcar Project
(DC Transit Studies へのリンク)

Metro - Board meeting and committee agendas
Planning and Development Committee, March 2, 2006, 2006
Semi-Annual Status Report on Railcar Programs (PDF)
(WMATA 公式サイトへのリンク)

その他にも,「【ワシントンDC】道路改良工事と同時に軌道を」で紹介
した,ユニオン駅とオレンジラインのMinnesota Avenue駅の3.5マイル
(約5.6キロ)にも計画があります.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 米国北東部 I このエントリーを含むはてなブックマーク
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