2006年06月30日

【ベルリン】トラム一部路線廃止を検討中

旧東ベルリンとその周辺で,今もドイツ最大の路線網を誇る路面電車が
運行されていますが,その一部をBVGは廃止したがっています.路線の
補修に多額の資金を投入しなければならないのに,それに見合う乗客が
いないというのが理由のようです.
今月はその話題が何度か報道されました.結論はこの秋に持ち越しとなり
ましたが,その区間をまとめてみました.
記事そのものは,すでにサイト上では見れなくなっているものが多いの
ですが,後述の68番のトラムに関するサイトや,ProTramBerlinのサイト
などに内容が一部残っていますので,詳細はそちらをご参照ください.

Das Liniennetz mit Straßenbahnlinien im Vordergrund
(PDFファイルの路線図 129KB)
(BVG 公式サイトへのリンク)
BVG : Berliner Verkehrsbetriebe

路線名と,廃止が取りざたされている区間の一覧 :
電停名称は,BVGのサイトからとりました.UはUバーンの,SはSバーンの
駅をそれぞれ示しています.なお,このリストは一度でも報道で取り上げ
られたことのある区間で,実際に廃止になるかどうか,ここに記された
区間通りに廃止になるかどうかなど,現時点では未定です.


Linie M1
Grabbeallee/ Pastor-Niemöller-Platz = Rosenthal Nord
Grabbeallee/ Pastor-Niemöller-Platz = Schillerstraße

Linie M2
Heinersdorf = Am Steinberg

Linie 12
Pasedagplatz = Bernkasteler Straße
Stahlheimer Straße/ Wisbyer Straße = U Eberswalder Straße
Zionskirchplatz = Brunnenstraße/ Invalidenstraße

Linie 21
S+U Lichtenberg/ Siegfriedstraße = Betriebshof Lichtenberg
Loeperplatz = Bersarinplatz
U Frankfurter Tor = Treskowallee/ Ehrlichstraße

Linie 27
Pasedagplatz = Bernkasteler Straße
Buschallee/ Hansastraße = Hauptstraße/ Rhinstraße

Linie 60
Bahnhofstraße/ Seelenbinderstraße = Alten Wasserwerk

Linie 61
Bahnhofstraße/ Seelenbinderstraße = Rahnsdorf/Waldschänke

Linie 62
S Mahlsdorf = Mahlsdorfer Straße/ Gehsener Straße
Müggelheimer Straße/ Wendenschloßstraße = Wendenschloß

Linie 68
S Grünau = Alt-Schmöckwitz

トラム68番のうち,廃止が検討されているのは,電車に乗ってしまえば
15分もしない区間ですが,実はドイツで一番景観のよい路線と言われ,
うまい日本語がありませんが,岸辺の鉄道という意味の,Uferbahnとも
呼ばれているそうです.
各報道でも,何度もこの68番トラムの一部区間を取り上げています.
現時点で最新の記事 :
25.06.2006 Grüne Linie auf der roten Liste
(6/25付け Tagesspiegel ニュースへのリンク)

非公式ながら,関連記事を転載して情報も豊富なサイト :
Uferbahn (Linie 68) (トップページ)
Presseinformation (関連報道を掲載しているページ)
(Peer Hauschild氏のサイトへのリンク)

68番に限らず,廃止への抗議活動も行っている?グループのサイト :
ProTramBerlin.de - für Ausbau statt Abbau der Straßenbahn
(ProTramBerlin へのリンク)
メニューバーのStilllegungの中から,Zum Themaを選択し,その中にある
Übersichtをクリックすると,Übersicht gefährdeter Streckenが表示
されます.上記の,廃止危惧区間のリストでも参考にしました.

廃止が検討されている区間の,位置関係や距離感がつかめる図を,PNG
ファイルで作成してみました.
PNGファイル : 大きさ:2005x1838ピクセル,ファイルサイズ:446KB
bvg-netz03.png
黒 : BVG Straßenbahn (路面電車/市電) 細線は単線区間
黄色で覆われた部分が廃止を検討されている区間,薄赤い数字がそこを
走る系統番号を示しています.
青 : BVG U-bahn (Uバーン/地下鉄)
緑 : Berlin S-bahn (Sバーン)
橙 : DB ドイツ鉄道
資料を基に独自に構成したもので,正確ではないかもしれません


ベルリン市電の一部区間存廃は,秋まで結論が出ないようですが,市外
でも,路面電車存亡の危機がありました.
ベルリン市のすぐ東側のSchöneiche(シェーナイヘ)と,さらにその東の
Rüdersdorf(リューダースドルフ)を走るトラム88番です.

この路線は,ベルリンSバーンのFriedrichshagen駅から伸びていて,
88という系統番号も,ベルリン交通局(BVG)と重複がないような数字に
なっています.しかし,軌間が1000mmのため,BVGとの直通運転はでき
ません.正式には,Schöneicher-Rüdersdorfer Straßenbahn(SRS)という
名称で,同じくベルリンのSバーンRahnsdorf駅から路線を東に伸ばし,
有名なWoltersdorfer Straßenbahn(87番)(ヴォルタースドルファー)とは
全く別の路線です.
上記PNGファイルの図にも載せていますので,位置関係を確認できます.

こちらは,管轄するMärkisch-Oderland(メルキッシュ=オーダーラント)郡
からの資金援助が,2010年以降は得られないかもしれないとされていた
点が問題となっていました.こちらも何度か結論を先送りされた結果,
6/28に結論が出て,どうやら廃止の心配はなくなった模様です.

上段は決定延期を告げる報道,下段は存続決定を伝える報道 :
25.05.2006 Entscheidung zur Tram 88 erneut vertagt
(5/25付け Märkische Oderzeitung ニュースへのリンク)
30.06.2006 Die Straßenbahnlinie 88 ist nicht mehr in Gefahr
(Berliner Zeitung ニュースへのリンク)

SRS関連サイト :
Schöneicher-Rüdersdorfer Straßenbahn GmbH
Ihre Fahrpreise (路線図と料金表)
(SRS 公式サイトへのリンク)

Hauptseite (トップページ)
Die Strecke der SRS(Tram 88) (路線図)
(Tram 88 e.V. Förderverein der SRS へのリンク)
Schöneiche-Rüdersdorfer Straßenbahn
(ドイツ語版 Wikipedia へのリンク)


関連過去ログ : 2006/4/28 BVG 3つの先送り
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2006年06月29日

【運賃無料】軒並み2桁の利用者増加率に

高温無風が予報され,スモッグが発生しやすくなると発令される,Spare
the Air day(スペア・ディ・エア・デー)で,ベイエリアの公共交通機関
25社が,一斉に運賃を無料にできる予算が今年は3日分あり,そのうちの
2日分が,先週の木金に実施されたところまで既に紹介済ですが,翌週の
月曜(6/26)もスペアディエアデーになり,結局のところ平日3日連続で
運賃無料となりました.シーズンは10月までありますが,現時点では,
この先Spare the Air dayでも運賃は無料になりません.
2006/6/23 今年最初のSpare the Airで

運賃が無料なら,当然乗客は増えます.BARTでは,いち早くその数字を
公開していました.
Monday Spare the Air BART ridership is 2nd highest in history
Friday's Spare the Air Day BART ridership results
Thursday's Spare the Air ridership results were BART's best ever
(BART プレスリリースへのリンク)

利用者増加数は,木曜(6/22)実施時がもっとも多く,通常より10%多い
3万3千人の増加で,これはBARTが参加した2004年以降の運賃無料スペア・
ディ・エア・デーの中で最高記録,月曜(6/26)がこれに次ぐ同9%増の2万
8千人増でした.

BARTでは,これらが全て車通勤からの乗換え増加とみなし,運賃が無料に
なったことにより需要が新たに創出されたとは考えていないようですが,
その前提を基にすれば,走る自動車台数がそれだけ減ったことにより,
木曜は726トン分,月曜は616トン分の汚染物質を,放出せずに済んだのと
等しいそうです.

利用者増加はBARTだけに留まらず,他の交通機関でも同様です.
金曜の時点でMTCが速報を出していました.
June 23, 2006 Transit Ridership Surges as Passengers Spare the Air
Double Digit Increases at Most Agencies
(MTC プレスリリースへのリンク)
MTC : Metropolitan Transportation Commission


鉄道関係では,
サンノゼを走るVTAのライトレールが通常比24%増(3万7千人/日),
VTA : Santa Clara Valley Transportation Authority
サンノゼとサンフランシスコを結ぶ通勤鉄道,Caltrainで木曜の朝にサン
フランシスコ側のターミナルを利用した人数が通常比6.4%増(96人増),
通勤鉄道のACEの利用客が前週比19%増(1790人/日),
ACE : Altamont Commuter Express
この他,ほとんどのバスやフェリーなどで,2桁の増加率とのことです.
下記に紹介する報道の中でも,増加率のことが書かれていて,なかでも
サンフランシスコ・クロニクル紙の記事は,末尾にまとめています.

この件では数多くの報道があり,代表的な記事を紹介しておきます.
Ridership takes leap on Spare the Air day
When the fare is free, commuters give transit a try
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
Officials want to extend free transit rides
(San Jose Mercury News ニュースへのリンク)
Three free days of Bay Area transit fuel calls for more
(Inside Bay Areaニュースへのリンク)
MTC looks to extend free transit days
(Contra Costa Timesニュースへのリンク)

Spare the Air dayでは,汚染物質が放出される行為を最少に留めようと
する住民がいます.普段は自動車通勤の人も,その日は公共交通機関に
乗り換えようとするのでしょう.運賃を無料にすることで,その行為を
後押ししているようです.

運賃無料による損失は,各交通事業者が負担したわけではありません.
連邦や州からの資金に加えて,ベイエリアで自動車を登録する際に課せ
られる,$4の追加料金により支えられています.
補填は金額にして一日260万ドル,BARTだけでも93万6千ドルが必要です.
報道にもあるように,さらに資金を投入して,運賃無料の日を増やそう
という意見が持ち上がっています.

運賃無料化で,その日の公共交通機関への移行は大量にありましたが,
肝心の大気汚染のほうは,一部地域で連邦の基準を超えてしまいました.
光化学スモッグで目を痛める成分である,オゾンの数値が基準より高く
観測されたのです.しかし,この運賃無料で車からバスや鉄道,フェリー
への移行が無ければ,もっと事態は悪くなるだけと考えられています.

また,運賃無料でなくても,公共交通機関に乗換えてくれるかどうかが
課題です.今回試しにバスや鉄道などを利用してみた人たちが,これなら
(有料でも)普段の通勤に使えると感じ,日頃も車を家に置いて出勤する
ようになるのが理想なのでしょう.
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2006年06月28日

【リヨン】11月末開業のLEAで試運転開始

リヨン(Lyon)で3番目のトラムウェイ路線となる,T3が試運転を開始した
ようです.このLigne T3は,LEAと呼ばれていますが,リヨン都市圏の
東方面への路線という言葉の略称です.
LEA : Ligne de l'est de l'agglomération

T3(LEA)は11月末の営業開始,開通式は12/06が予定されています.
1億7700万ユーロと2年の歳月を掛け,パリやマルセイユに向けたTGVが
頻繁に発着する,リヨン Part-Dieu駅から東に伸びている,CFELという
古い貨物線を,LRTに転用しました.
Gare Part Dieu - VilletteからMeyzieu - ZIまで14.7kmを,途中8か所に
停車して,25分で結ぶことになっています.

路線の概要 (簡単な路線図あり) : Le tramway Lea
"La pose des rails aux carrefours commence" (PDFファイル)
下段のPDFファイルは,踏切工事に関するもので,2005年10月時点での
ものですが,2枚目により詳細な地図が掲載されています.
(SYTRAL 公式サイトへのリンク)
SYTRAL : Syndicat mixte des Transports pour le Rhône et
l'Agglomération Lyonnaise

今月下旬までリヨンに住んでいらっしゃったかたの,日本語によるT3に
関するブログがありました.昨秋T1延長の際にもお世話になっています.
トラムT3号線(LEA)の建設状況(T)
(マオ猫日記 へのリンク)

下記サイトでは,工事が始まる前のCFELの様子を見ることが出来ます.
CFEL : Chemin de fer de l'Est lyonnais
(Les pages ferroviaires de Grizzli Béat へのリンク)

リヨンのトラム全般のことなら,Tramway de Lyon
(フランス語版 Wikipedia へのリンク)

Sytralのプレスリリースによれば,今回の試運転はリヨン Part-Dieu駅
(Gare Part Dieu - Villette)から,Gare de Villeurbanneまでの3キロ
区間のみとなっています.全線での試運転が開始されるのは,7月末に
なるそうで,途中26か所ある踏切での遮断機や警報機の作動も確認される
ことになります.今回は,踏切では警察官が安全を確保しました.
Tramway Lea - T3 : la première rame sur les rails PDFファイル
(SYTRAL プレスリリースへのリンク)

報道によれば,試運転の速度が時速3キロというようにも読めます.
Le tramway Léa fait ses premiers pas
(20 Minutes ニュースへのリンク)

地元発信のブログも紹介していますが,途中で停電か何かでCitadisが
立往生し,道路(avenue Felix Faure)をふさいでしまったため,人力で
踏切から押し出したというようなこともあったようです.
夜間に行われたらしい試運転の様子が,画像入りで紹介されました.
Bienvenue LEA ! (Lyon en Lignes へのリンク)

リヨン Part-Dieu(パーデュー)駅前(西口)では,北からやってきたT1が
電停を出た直後に西に折れ,Centre commercial La Part-Dieu(ショッ
ピングモール)の下をくぐっていきますが,西に曲がらずに南下する軌道
と分岐器もすでに用意されています.
T3(LEA)も同じリヨン Part-Dieu(パールデュー)駅からの出発ですが,
それを使うのではなく,駅の反対側(東口,正式にはSortie Villette)
にある電停,Gare Part Dieu - Villetteからの発着です.
このため既存のトラムT1やT2と,今回のT3では,車両は同じCitadisに
見えますが,レールがつながっているかどうか,よく判りませんでした.
しかし,前述の「マオ猫日記」によれば,T3の線路は東口から北に進んで
T1と合流しているとのことです.
駅前から南に伸びる線路は,計画路線のT4で使うのでしょう.
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2006年06月27日

【バーゼル】6週間トラム計画運休で9路線影響

また部分運休の話になってしまいますが,スイスのバーゼルでは軌道改良
工事のため,来週(7/03)から8/13までの6週間にわたり,街の真ん中で
数多くの路線が通る区間を閉鎖します.路面電車だけではなく,もちろん
車なども全面通行止めです.

トラムの運休期間は,ちょうど学校の夏休みにあわせました.交通量も
普段より少ないからです.
通常の路線図(下記リンク先)と,工事運休期間中の路線図(下記リンク先
にあるPDFファイル版)を見比べてみてください.後者では長距離列車や
近距離列車が発着するバーゼルSBB駅の周囲を除くと,トラム路線の要に
あたる中心街が空白になっています.工事で分断される区間はバスで代行
され,電車は前後の区間で折返し運転となるほか,BLTの1路線が全線で
運休となりますが,路線図を見比べるだけでも,6週間という長さです
から,随分と思い切った措置のように見えます.

運休は工事を24時間行うため止むを得ないことのようですが,そもそも
工事は,地下に750個もの鋼鉄製バネ(Massefeder- System)を設置して,
それで軌道を支えるようにするものです.
これは沿線の音楽ホールへの振動,騒音を緩和するための措置で,その
断面図が下記リンク先にあるPDFファイルにありますが,これで騒音は
20デシベルも減るとのことです.
ミュージックホールは,ちょうど電停Barfüsserplatzの角にある,シュ
タット・カジノ(Stadtcasino)の中にあるMusiksaalと思われます.
また,この工事とは別に,市役所前を走る区間(Marktgasse)の,すでに
40年が経過したレール,ガス管,水道管などの交換も同時に行われます.

Sperrung Steinenberg
この中にPDFファイルへのリンクがあり,その中に期間中の路線網,時刻
などの詳細が記されています.
(BVB 公式サイトへのリンク)
BVB : Basler Verkehrs-Betriebe
Liniennetz (公式サイトの通常時期の路線図)

軌道工事は,コンサート中の煩わしい騒音と振動を和らげるためです.
LAGEPLAN (Stadtcasino Baselの所在地地図)
DER MUSIKSAAL (Stadtcasino Basel内 音楽ホールの案内)
(Stadtcasino Basel 公式サイトへのリンク)

周辺には音楽ホールだけではなく,Theaterという電停があり,通りの
名前もTheaterstrasseというように,劇場も複数あります.
LAGEPLAN (Stadttheaterなど,劇場の所在地)
(Theater Basel 公式サイトへのリンク)

BVBでは,すでに今月初めに案内を公式サイトに出していたようですが,
運休を来週に控えて,ニュースでも取り上げられました.
やはり懸念は,工事中に人通りが絶えて,沿線の商店に影響が及ぶのでは
ないかということです.5年前にも似たようなことがあったそうです.
今回の工事は来年始めまで続きますが,トラムの運休は6週間だけに留め
たようです.
Gleisbau in der Innerstadt: Sechs Wochen ohne Trams
(20minuten ニュースへのリンク)
Basler Steinenberg erhält neue Tram-Schienen
(Basler Zeitung ニュースへのリンク)

報道によれば掛かる費用は,Theaterstrasseで行われる振動と騒音の緩和
のための軌道改修工事が1980万スイスフラン,市役所前のMarktgasseの
改修が200万スイスフランとなっています.(1スイスフラン=約95円)

今年6月上旬の日曜の昼下がり,Steinenbergと呼ばれる通りの様子.
(電停名で言えば,BankvereinとBarfüsserplatzの間)
すでに工事が行われていることがわかります.
左は坂を下ってくる西向き(手前がBarfüsserplatz),画面左に見える
建物が Stadtcasino.画面右に折れる通りが Theaterstrasse.
Steinenberg1.jpg Steinenberg2.jpg
右は坂を上ってくる東向き(手前がBankverein)で,画面右に見える
建物が Stadtcasino.

追記 : 2006/7/09
工事が開始されてから,ウェブカメラで様子が公開されています.
立体交差にするような勢いで道床を掘り下げていましたが,人の
背の高さほどに達した段階でならし始めました.
Steinenberg Webcam
(BVB 公式サイトへのリンク)

同じ画像を,15時間半前までさかのぼることができるサイト
Sammlung der letzten 50 Bilder
(mobotix.ch - Picture Viewer へのリンク)

カメラは,下記リンク先の地図の画面上で左から右を見ている格好です.
"Steinenberg" Basel (Zonenpläne 125m)
(GeoPortal Basel-Stadt へのリンク)

そういえば場所は異なりますが,チューリッヒ中央駅前の改造工事
の際にも,ウェブカメラで公開されていた記憶があります.

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2006年06月26日

【ウィーン】今年108歳の駅が修繕で夏季閉鎖

ウィーンの元シュタットバーン(Wiener Stadtbahn,ウィーン環状鉄道
と紹介されることもある鉄道)で,現在はUバーン6号線(U6)の一部となっ
ている19世紀の世紀末に開業した高架鉄道では,オーストリアを当時も
今も代表する建築家,オットー・ワーグナー(Otto Wagner)が駅舎を設計
しましたが,100年以上前の姿そのままで,今でも現役で使っている駅が
いくつかあります.

そのうちの一つ,Gumpendorfer Straße駅が,修繕工事のため7/03から
9/01までの夏休み期間,一時閉鎖されることになりました.この駅は旅行
客に馴染みの深い西駅(Westbahnhof)の一つ南に位置し,駅舎もホームも
記念物に指定されていますので,共に修繕は入念に行われるようです.
U6-Station Gumpendorfer Straße in den Sommerferien gesperrt
(ウィーン市 公式サイトへのリンク)

短信ながら,報道もされています.
Station Gumpendorfer Straße wird gesperrt
(ORF.at ニュースへのリンク)
U6: Gumpendorfer Straße über Sommer zu
(wienweb.at ニュースへのリンク)

非公式サイトながら,わかりやすい路線図 :
U-Bahn Wien | Netzplan Wien S-Bahn und U-Bahn
City only (PNG, 51K) (Horst Prillinger氏のサイトへのリンク)

オットー・ワーグナー (オットー・ヴァーグナー)
(日本語版 ウィキペディアへのリンク)

左 : Gumpendorfer Straße駅舎とウィーンのトラム(ULF)
左側の高架がU6で,駅前の路面を市電が2系統走っています
右 : 駅と高架橋のディテール
背後に走っているのは,1995年から導入されている低床車(T)
Gumpendorfer1.jpg Gumpendorfer2.jpg

ホームの様子
Gumpendorfer3.jpg

ウィーン U6関連 過去ログ :
2006/4/06 U6 旧型車マニラへ
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | オーストリア このエントリーを含むはてなブックマーク

2006年06月25日

【マディソン】路面電車フォーラム開催

ウィスコンシン州(Wisconsin)では,大きな街としてはミルウォーキーが
一番知られていますし,路面電車ファンにはPCCカーが走るケノーシャ
(Kenosha),建築が好きなかたにはラシーン(Racine)が,まず思い浮かぶ
のかもしれません.
その州の州都マディソン(Madison)には,LRTが選ばれるかもしれない,
周辺の地域交通整備計画があります.また,それとは別に,マディソン市
の現市長が,選挙中に公約の中に掲げたストリートカーの計画があり,
先週そのフォーラムが開かれました.

フォーラムは,Madison Streetcar Feasibility Studyの一環として開催
され,参加者は150名ほどだったようですが,いくつかメディアも取り
上げています.
こちらでも何度か紹介しているアーカンソー州のリトルロック(Little
Rock)や,シアトルの近くのタコマ(Tacoma)から,それぞれストリート
カーやライトレールに関係のある人を呼び,その効果を力説してもらった
ようです.

例えば,タコマでは予測では2010年の水準に,乗車数が既に達している
こと,1万3千人のワシントン州立大学の学生が,駐車場の不足もあって
利用していること,バスでは得られなかった顧客が沿線に訪れるように
なったことが紹介されたそうです.
タコマでは,路線バスの利用に関しては,ある種のstigma(不名誉とか
汚名)があるとされていたそうです.しかし,LRTの開通によりこれが払拭
され新たな関心を呼んだのか,路線バスの利用も増加したとのことです.
(ポートランドの市電に関しては,様々な話が出ていますが,タコマの
話題は珍しかったので,取り上げてみました)


Streetcar forum hears about success and style
(Wisconsin State Journal ニュースへのリンク)
Mayor, Advocates Make Pitch for Streetcars Here
(Madison Commons ニュースへのリンク)

マディソンに話を戻しますと,想定されているルートがいくつかあり,
同じルートがTransport 2020の選択肢のいくつかにも選ばれています.
そのため,Transport 2020の路線案を見れば,雰囲気をつかめます.
Transport 2020 (トップページ)
Alternatives Maps (各候補の路線図)
(Transport 2020 公式サイトへのリンク)
地図の中で,Street Runningのある候補が該当します.なお,LPAという
略語が出てきますが,これはLocally Preferred Alternativeのことで
しょう.LRTもその選択肢の中に含まれると思います.

なお,報道では全く触れていませんが,Downtown Trolley, Inc.という
組織があり,サイト上でもかなり具体的な提案がされていました.1935年
まで走っていた先代の路面電車のルートなども掲載されています.
Downtown Trolley, Inc. (トップページ)
Madison Streetcar System, 1880-1935
(Downtown Trolley, Inc. 公式サイトへのリンク)
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2006年06月24日

【Everett】路面電車復活へ調査に乗り出す

ボーイング工場が近くにあることで知られるエバレット(Everett)に,
路面電車が復活することになるかもしれません.1923年まで市街には電車
が走っていたとのことですし,シアトルとエバレット間を結ぶインター
アーバン(Interurban)の鉄道線も,1939年までありました.
Everett : エバレットが一般的ですが,エヴァレットとも表記されます
し,実際にはエヴァリットと聞こえます.


エバレット市は,サンフランシスコの交通コンサルタントに,市電が走る
ようになれば,どれだけの人数が利用するか,費用はどれくらいになる
のか,考えられる路線はどこになるかなど,調査を40万ドルで依頼しま
した.10月中ごろには報告があるそうです.

市では,中心街とウォーターフロントの再開発を推し進めていて,それら
を結ぶ車以外の移動手段を模索しています.そこで海側のマリーナと,
川側のリバーフロントを連絡するストリートカーが浮上したのです.
Waterfront streetcars an option for Everett
(The Heraldニュースへのリンク)

かつての路線に関する詳細は,記事に記されたルート(通りの名前)以外
不明ですが,下記サイトにはインターアーバンのことが記されていて,
その路線図のエバレットの部分に,それとなく市電があったことを示す
線も描かれています.
Interurban rail service between Everett and Seattle begins
on April 30, 1910.

(History Ink. のサイトへのリンク)

現在,シアトルとエバレット間は公共交通機関では路線バスが主ですが,
鉄道も存在しています.ただし,通勤客向けにSound Transitが走らせて
いるコミューターレールのSounderが朝夕2本,それにシアトルとカナダの
バンクーバーを結ぶAmtrakが,2本停車するだけです.ルートも,以前の
インターアーバンとは異なり,シアトルから海沿いを北上しています.
Sounder Commuter Rail Schedules (Sound Transit 公式サイトへのリンク)
このページには,シアトル〜タコマと,シアトル〜エバレットの両方が
掲載されています


エバレットの駅の衛星写真 :
3201 Smith Ave Everett, WA 98201 (Google Mapsへのリンク)
(Sounder Commuter Rail // Everett Station)

19世紀終わりごろから1923年まで,私営の路面電車が走っていたという
Hewitt Avenueは,駅の少し北側を東西に走っている通りです.
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2006年06月23日

【運賃無料】今年最初のSpare the Airで

気象条件からオゾン値が連邦の定める基準値を超えると予測される日を
Spare the Air day(スペア・ジ・エアー・デー)と呼ぶそうです.

ベイエリアでは4年前から,Spare the Air dayの日のうちで,その年の
予算に応じ毎年最初の何日かは,公共交通機関の運賃を無料とする制度を
採用してきました.
今年は6/01から10/13までのうち,最初の平日3日間が対象となりますが,
早くもそのうちの2日が,この木曜と金曜(6/22,6/23)になりました.
この2日間,ベイエリア地域内の25の交通事業者が運行するバスや電車
などの運賃が,無料となります.特に断りがないようですので,ケーブル
カーも含まれているでしょう.

これは言うまでもなく,大気汚染を少しでも緩和するために,普段自動車
通勤の人も,この日は自動車を家に置いてバスや電車などで通勤してもら
うことを促すためのもので,各交通事業者に対して運賃収入分を補填する
資金の額は,今年750万ドルにのぼります.
大半の670万ドルが連邦のCMAQプログラムから,87万ドルがTFCAなどから
となっています.
CMAQ : Congestion Mitigation and Air Quality Improvement
TFCA : Transportation Fund for Clean Air

多数の報道があります.最初は木曜だけの指定でしたが,その後に金曜も
追加されました.
Onslaught of heat, pressure triggers free transit
(Inside Bay Area ニュースへのリンク)
Summer's here -- heat, smog too Transit agencies offer free rides
for Spare the Air Day
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)

交通機関のサイトにも情報があります.
Ride BART free Thursday, June 22 AND Friday, June 23
(BART 公式サイトへのリンク)
511.org - Spare the Air
(511.org Metropolitan Transportation Commission へのリンク)

Spare the Air dayは,気温,風力,気圧などの気象条件により宣言され
ますが,詳細は下記公式サイトから得られます.
Spare the Air -- Bay Area Air Quality Management District
(Bay Area Air Quality Management District のサイトへのリンク)

報道によれば,4年前にSpare the Air dayの日に運賃無料化を実施した
際には,1つだけだった事業者数が,2004年にはBARTが参加,昨年は20と
なり,今年は前述の通り25まで増えました.
参加事業者名は,上記511.orgのサイトなどで確認できます.

昨年は2日分,それも朝の通勤時間帯(朝4時から9時まで)のみ無料とする
だけの資金しかありませんでしたが,結局1回だけしか摘要されず,それ
でも普段より2万1千人多くが公共交通機関を利用したようです.今年は
終日摘要され,3日分の資金があります.これで2日分消化しましたので,
残りはあと1日,次にSpare the Air dayが宣言される平日となります.
通勤者向けということで,土休日は宣言されても無料になりません.

flickr で見る,Spare the Air Day
この中にも画像がありますが,Muni Metroの自動改札機には,No Fare!
とシールが貼られていたようです.
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2006年06月22日

【デンバー】コミューターレールは電車かDCか

FasTracks計画の一部に,デンバーのユニオンステーション(Denver Union
Station)から北西へ,Boulder(ボルダー)と,Longmont(ロングモント)に
向けた通勤鉄道路線がありますが,この車両を電車にするか,ディーゼル
カーにするかで,RTDでは難題に直面しているそうです.
運転開始は2014年ということで,まだかなり時間がありますが,車両の
タイプにより,駅の配線や設計が左右されます.

計画線の路線図 : US 36 Corridor/Longmont Extension
(FasTracks RTD 公式サイトへのリンク)
RTD : Regional Transportation District

ディーゼルカー(DMU)は,米国ではこれまでほとんど見られず,馴染みが
ありませんでしたが,ニュージャージー州南部のリバーライン(River
LINE)がディーゼル駆動のLRVを走らせ始めましたし,各地に同様の計画が
あります.

下記記事では,項目ごとに電車(EMU)とDMUの数値を並べています.
100フィート(30m強)離れた時の騒音レベルでは,DMU:80デシベル,EMU:
79デシベルと,1デシベル差になっていました.今どきの電車は変調音で
うるさいのでしょうか.他の項目でもサイズ以外に大差なく,大きな開き
があるのは,価格差がDMU:360万ドル,EMU:280万ドルとなっているほか,
加速度がDMU:1.4 mphps(0.62m/s/s),EMU:2.5 mphps(1.11m/s/s)となって
います.(加速度の換算は間違っているかもしれません)
EMU : Electric Multiple Units
DMU : Diesel Multiple Units

EMUの場合には,電車線(架線)を張る必要がありますが,記事によれば,
走行するのが専用線にも関わらず,それに反対する人たちもいます.
RTD considers how to power transit
(Longmont Daily Times-Call ニュースへのリンク)

なお,この路線では既存の貨物線を使うため,RTDが既に走らせている
ライトレール車両(LRV)を流用することはできません.貨物鉄道と同じ
線路を走る際には,法令により,衝突時に乗客の安全を守るため,貨車と
同じ程度のサイズが車両に求められるからです.カルフォルニア州のサン
ノゼ(VTA)のケースは,特例扱いでしょう.

RTDでは,一般からの意見も聞いたりして,8月にDMUかEMUかの決定を下す
とみられています.

デンバー 関連過去ログ :
2005/12/01 空港への鉄道はLRTが不利に
2006/4/10 LRTストの影響は果たして...
2006/5/17 LRTを路面電車に変換?
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2006年06月21日

【Alstom】APSがイノベーション賞受賞

先週パリで開かれていた(らしい)国際公共交通の見本市で,AlstomのAPS
(Alimentation par de Sol),地表集電システムが,技術革新賞(Trophée
de l’Innovation)を受賞していました.エネルギーと環境の分野で,
ボンバルディアやシーメンス,ボルボといった強豪を退けての栄冠です.
APS wins innovation award
(英語版 Alstom 公式サイトへのリンク)

Alstomのプレスリリースでは,架線レス路面電車の手段として,ボルドー
(Bordeaux)で採用されたAPSの他,ニース(Nice)で使われるバッテリー
方式や,オランダのロッテルダム(Rotterdam)で2005年より試験が重ね
られているという,慣性を利用したフライホイール(inertia flywheel)を
装備したCITADISのことも,簡単に触れています.
2nd Public Transport Trade-Fair - ALSTOM places passengers
at the heart of innovation

ALSTOM is rewarded for its APS and passes an important milestone
with its flywheel
(英語版 Alstom プレスリリースへのリンク)

APSについての,簡単な英語での説明ページもありました.
APS, power from the ground up
(英語版 Alstom 公式サイトへのリンク)

ボルドー Tramway 関連過去ログ :
2006年3月 二期工事と芝生の撤去ほか
2006年2月 Tramパークアンドライドの話題ほか
2006年1月 架線レスを売り込み開始?
2005年12月 ワイヤレストラムのその後
2005年10月 トラム延長と架線レスのゆくえ
2005年8月 地表集電は信頼性を取戻したか
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2006年06月20日

【ベルリン】中央駅裏に謎の軌道?

今回はメディアからの紹介ではなく,ニュースでもありません.
ベルリン中央駅(Berlin Hauptbahnhof)の北側,正確には北西の角にある
交差点の真ん中に,路面電車のレールが複線で敷かれています.
先月延長されたMetroTramのM10系統が,Sバーンの北駅(Nordbahnhof)
から中央駅(Hauptbahnhof)まで伸びてくるのは,2009年が予定されて
おり,着工も2007年からとなっているはずです.

現在の中央駅,元のレーアター駅(Lehrter)の北には,インヴァリーデン
通り(Invalidenstraße)がほぼ東西に通っています.この通りには1963年
まで,西ベルリンの市電が東西の境界となる橋の手前まで走っていたと
のことですから,その名残りがまだ残っているのかと思いました.
1954 - 1967 Das Ende der Straßenbahn in Berlin (West)
(Berlin-Straba.de へのリンク)

しかし,あれだけの大工事だった中央駅です.古い軌道が奇跡的に残った
のでしょうか.Google Earthなどは,現時点でも工事中の時の衛星写真を
見ることができますが,それを見る限り,軌道を確認することはできま
せん.ということは...

ベルリンの移り変わりを,克明に記録した画像を載せている個人サイトが
あります.とてつもない資料ですが,このうち中央駅とその周辺を追跡
している画像に,どうも,軌道を新設したと思わせるものがあります.

Ecke's Homepage
左側のメニューから,項目ごとの刻々と変わる状況が,年月を追って見る
ことができるようになっています.
Die Baustelle Berlin Hauptbahnhof aufgenommen am 18.09.2005
2005年9月の段階に撮影されたという画像のうち,34-36番目の画像に,
問題の場所が写っていますが,この時点では工事中で軌道も何も見えま
せん.(34, 35, 36)

Die Baustelle Berlin Hauptbahnhof aufgenommen am 09.10.2005
しかし,10/09に撮影されたという画像の,19-20番目の画像を見ると,
軌道を新たに敷いているように見えます.(19, 20)
下記で紹介しているドイツ語の掲示板によれば,9月下旬に軌道敷設が
目撃されていました.

Die Baustelle Berlin Hauptbahnhof aufgenommen am 30.10.2005
10月下旬に撮影されたという画像の,2番目の画像では,軌道が敷かれて
いることが,かすかに判明できます.(02)
(いずれも,Ecke's Homepage へのリンク)

新設となると,その意図は何でしょう.正式に計画が決定される前です.
デモンストレーション,それとも新しい軌道の耐久試験か何かが行われて
いるのでしょうか.自動車の通行が激しい交差点の中だけに敷かれている
のです.
事情をご存知のかた,あるいは別の推測をお持ちのかた,下記へコメント
いただけると幸いです.
ベルリン交通関係の掲示板にも,昨年9月末に関係するスレッドがあり
ます.他にも例があるようですが,結局よくわかりませんでした.
Nochmals Straßenbahn zum Hbf/Lehrter Bf
(Berliner Nahverkehrsforum へのリンク)

インヴァリーデン通り(Invalidenstraße)を中央駅から北東に進むと,
やがて旧東ドイツの領域に入りますが,そこにもレールが残っています.
こちらは有名でしょう.Google Mapsでさえ,その姿を垣間見ることが
できます.(下段のリンク先)
52.525729,13.36799 (工事中のベルリン中央駅)
52.528888,13.377378 (Invalidenparks前)
道路上の色が薄く変わっている部分が廃止軌道跡
(Google Mapsへのリンク) 数字は緯度経度

左は東向き(ベルリン中央駅の新駅舎と謎のレール),右は西向き(左手に
見えるのはSバーンの高架).2006/6/07撮影.
Invalidenstr120.JPG Invalidenstr126.JPG

旧東ドイツ側の軌道跡は,中央駅前の軌道と異なり,周囲はアスファルト
ではなく石畳のままになっています.かれこれ60年前近くのものになるの
でしょうか.インヴァリーデン公園の壁の彫刻があるところで,245番の
バス1階席(車中)より撮影.
Invalidenstr165.JPG

ベルリン市電と中央駅,関連過去ログ : 路面電車 中央駅行は2009年?
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2006年06月19日

【タコマ】LRTの走る道路で陥没相次ぐ

ワシントン州タコマ(Tacoma)で3年前から運行されている運賃無料のLRT,
Tacoma Linkは,少々厄介な問題を抱えることになりました.
LRTの走るパシフィック・アベニュー(Pacific Avenue)で,道路に穴が
できるようになってしまい,しかも記事は道路が沈むと表現するほど,
一部では急速に増えるその勢いが盛んな状態に,1年ほど前からなって
いるのです.

原因は地下が脆弱で標準以下の土壌だからのようですが,2002年に行なわ
れたLRT建設工事の際には,誰もこのことに気付きませんでした.その
ツケが,道路の修復費用200万ドルとして返ってきます.

LRTを建設し運営するSound Transitは,工事中に土壌検査をタコマ市から
要求されたわけでもなく,軌道敷設を行なっただけで道路工事ではない
ため,道路下の土壌の調査を行なわなかったことを非難されているわけ
ではありませんし,ライトレール車両の重みが理由ではないともされて
いるようです.タコマ市がLRT建設時に調査を求めていれば,気がついた
のではないかということですが,その時点で市の誰もそれほど土壌が悪い
ことを認識していませんでした.

タコマ市では,すでにシアトルとタコマを結んでいる通勤鉄道のSounder
Commuter Railの延長工事に,この道路修繕費として見積もられる2百万
ドルを含めて,連邦政府に求める構えです.もしも,その資金が出され
れば,早ければ来年に工事ができるかもしれませんが,それ以降になり
そうな雰囲気のようです.

市議会議員らはこの話を聞いて動転していますが,何より一番被害にあう
のは,沿線の商店主らです.工事が始まれば,沿線の商店はまた苦しむ
ことになるからです.LRT建設工事の時も,いくつかの店は耐えられずに
撤退していました.生き残った店も今度も大丈夫とは限りません.
なお,ライトレールの軌道は,問題ないようです.
Slumping street could cost $2 million
(Tacoma News Tribune ニュースへのリンク)
Repair of sagging street could cost $2 million
Street near light rail could 'sink into a goo'
(Seattle Post Intelligencerニュースへのリンク)
Seattle PIのサイトでは,APの記事を配信


Tacoma Link Schedule (路線図あり)
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)

タコマの話題 過去ログ :
LRTの昇圧と大型LRV乗入れへ
路面電車復活話が実現味を?
建設費1マイル1000万ドル
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2006年06月18日

【ル・マン】市電復活に投資銀行から融資

フランス西部のペイ・ド・ラ・ロワール地域圏に属し,24時間レースで
名を知られるル・マンでも,路面電車が復活することになっています.

第一期路線の15.4kmと30か所の電停,23本の車両Citadis購入に必要な
予算は,2億9千万ユーロとみられています.
新しい市電の計画概要は,市の公式サイトにありました.
Ville du mans (トップページ)
(ル・マン市 公式サイトへのリンク)
左側に表示されるメニューを,次のように順にたどっていくと,トラムの
ページにいくことができます.
Circuler → Les travaux du tramway → Le tramway
「En savoir plus sur le plan du réseau »」をクリックすると,路線図
(PDFファイル)を見ることもできます.

今回ニュースは,欧州投資銀行(BEI)が1億2千万ユーロを融資することを
発表したことです.ル・マン都市共同体(Le Mans Métropole)とBEIの代表
が,最初の6千万ユーロ分の契約を先週交わし,残りも共同体の銀行を
通じて行なわれます.
この1億2千万ユーロは,主に15.4kmの路線(ル・マン市の東部から中心
部を通り,南東部へ抜ける第一期路線),30か所の電停,Citadis23本の
購入に向けられます.
120 millions d’euros pour la construction du tramway du Mans
(Banque européenne d'investissement プレスリリースへのリンク)
Banque européenne d'investissement : 欧州投資銀行 (BEI)

一部を抜粋して報じるサイト :
Tramway du Mans : la BEI s’engage à hauteur de 120 M€
(Batiactu ニュースへのリンク)

欧州投資銀行は,この5年に都市交通へ150億ユーロをの融資しています.
このうちフランスには25億ユーロが向けられました.その都市名がプレス
リリースにも列記されていますが,最近路面電車を開業(復活を含む)や
路線を延長させたり,近々延長や開業の予定のある都市のほとんどが
挙げられています.
除かれているのは,パリ,カン,グルノーブル,マルセイユ,ニース
ぐらいでしょう.

BEIからトラム向け融資を受けた都市 :
Bordeaux, Lyon, Montpellier, Mulhouse, Nancy, Nantes, Orléans,
Rennes, St Etienne, Strasbourg, Toulouse, Valenciennes
これに今回Le Mansが加わるということでしょう.
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2006年06月17日

【ミュルーズ】7/04までは暫定営業?

ヴァランシエンヌのケースとは逆に,正式開業日よりも先に旅客営業を
始めたのが,アルザスのミュルーズ(Mulhouse)です.
ミュールーズでは,5/13の午後から乗車できるようになり,この日はバス
もトラムも無料でした.そして一日おいた5/15から5/19までは,南北を
走る1号線が45分間隔,東西を走る2号線が12分間隔で運転され,大統領が
参列した開業式典の行なわれた5/20は,やはりトラムもバスも無料で,
トラムは全線12分間隔で20時まで運転されました.

その後5/22からは,全線で12分間隔,20時まで運転されています.
しかし,7/04までは月曜から土曜までの運転で,夜8時以降の夜間は運転
されませんし,日曜は一切走りません.7/04までは暫定運転なのかも.

その他にも,とりあえず運転を開始させたと思われるところとしては,
例えば電停や車内にLEDによる文字案内表示がありますが,これはまだ
稼動していないようです.車内の放送も,今時珍しく肉声アナウンスでし
たが,これはいずれ自動放送に切り替わるのではないでしょうか.また,
Formation(訓練運転)と表示されたトラムも走っていました.

道路信号は優先されますが,切り替えのタイミングが非常に遅いのか,
景気良く走っていても,信号が進行に切り替る前に電車が先に交差点に
到達してしまい,急停車を余儀なくされることもしばしばです.一部では
運転手が運転台のボタンを押して,信号の切り替えを促しているような
ところもありましたが,ひどい場合には電停の間の交差点全てで一旦停車
するというような感じになり,動きがスムーズではありません.

ボルドーの時のような大きな問題は抱えていないと思われますが,開業
から1ヶ月も経っていなければ,こんなものでしょうか.

過去ログ : 2006/5/06 アーチを持つ電停


東西南北の2路線が交差する,Porte Jeune付近 (Ligne Sud / Nord)
Mulhouse1.jpg

Bel Air (Ligne Ouest / Est)
Mulhouse2.jpg

Porte Haute (Ligne Ouest / Est) アーチに早くも落書きが...
Mulhouse3.jpg

追記 : 2006/7/05
いつの間にか,トラムとバスを運行するSoléaのウェブサイトが一新
されて,やっとトラムが入った路線図や系統図がサイト上からダウン
ロードできるようになりました.
Soléa : Les transports de l'agglomération mulhousienne

スケジュールを確認すると,平日と土曜の日中は15分間隔で運転
されることになったようです.7/04まで12分間隔でした.
一方,これまで運休していた日曜と祝日は,午前中は30分間隔,
その後は夕方まで20分間隔で運転されることになります.
なお,日祝日の朝は7時台が始発です.時刻表は上記Soléaの
公式サイトで確認できます.

ところで,7/05はストが決行されたようで,バスも電車もほとんど
動いていない(通常の5-10%の運転)という報道もありました.
Grève des transports suivie à Mulhouse
(7/05付け Nouvel Observateur ニュースへのリンク)


追記 : 2006/7/07
ドイツから日曜にミュルーズに行く人に朗報です
鉄道でミュルーズへ行くには,通常ストラスブールやスイスのバー
ゼルからになりますが,2006年の日曜のうち,14日間に限っては,
ドイツのMüllheim(ミュルハイム)から,普段は旅客列車が通ら
ない貨物線を使って,ミュルーズまで直通列車が走ります.

Müllheimは,フライブルクとバーゼルの間にあり,ICEは停車し
ませんが,Müllheimとミュルーズの間には,平日には路線バスが
走っていますし,そのバスは時間帯によってはフライブルクまで
運転されます.フライブルクからミュルーズに向かう際には,
実はバーゼル経由よりも近道なのです.
ドイツからでは,バーゼル経由は三角形の二辺を行くことになり
ますし,一旦スイスに入国しなければなりません.バーゼルでは
一部でユーロが使えるものの,スイスフランを用意しなければ
ならないかもしれず,スイスが目的地でなければ,いずれも少々
面倒な話です.スイスを経由しない直通列車なら,これらを解消
するでしょう.もっとも,バーゼルはトラム天国ですので,寄ら
ない手はないという意見があるかもしれませんが.

ドイツとフランスを直通する列車は,14回だけの運転で,年内の
日曜日全てで運転されるわけではありません.
下記サイトに詳細が記されていますが,使用される車両はSNCFの
新鋭DMU(ディーゼルカー)で,フランスとドイツの国境周辺で
使われている,X 73900になるそうです.
Start für grenzüberschreitende Ausflugsverkehre Müllheim
(Baden) – Mulhouse am 9. Juli 2006

(7/06付け Deutsche Bahn AG プレスリリースへのリンク)
時刻表や料金などは,下記PDFファイルに掲載されています.
Eventverkehre Mulhouse-Müllheim/Réouverture occasionnelle
de la ligne Mulhouse-Müllheim
(PDFファイル)
(Regio-Verbund GmbH へのリンク)

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【ヴァランシエンヌ】営業運転は7/03から

5年前トヨタが近くに工場を建てているヴァランシエンヌ(Valenciennes)
(またはバランシエンヌ)でも,40年振りに路面電車が復活しました.
6/16に開通式が行なわれたことが報じられました.
Inauguration en grande pompe de la première ligne de tramway à
Valenciennes
(Yahoo! Actualités ニュースへのリンク)
記事はAFPのもので,他サイトでも同じ内容が掲載されています


AFP作成による,Les tramways en Franceの地図は良い資料になるかも
しれません.フランス全土の地図上に,トラムを開通させている都市名と
開通年,それに建設中の都市名と開業予定年が記されています.
Les tramways en France (Yahoo! Actualités ニュースへのリンク)

しかし,以前にも紹介しているように,昨日は開通式と招待客の乗車のみ
で,一般の人が乗れるようになるのは,7/01からです.その土日は10時
から18時まで無料で乗車することができ,通常の営業運転は7/03からと
いうことになっています.

6/17から6/30までの2週間近くは,à blanc,sans voyageursです.
フランスでは,「Sans Voyageurs」と表示されたトラムは非営業で,通常
は乗れませんし,blanc(ブランク)には白という以外に空白,空(カラ)と
いう意味があります.
Siturvのサイトには,トラムのブローシャらしきものがPDFファイルで
ダウンロードできるようになっており,そこには7/01まで乗るのは辛抱
するようにというようなことが記されていました.

もしかしたら,トラム運転手の訓練のためというより,車や歩行者などの
周囲が,トラムの復活に慣れるまで旅客営業しないということなのかも
しれません.
Inauguration du Tram (開業を告げるチラシ? のPDFファイル版あり)
(Siturv 公式サイトへのリンク)
Siturv : Syndicat Intercommunal pour les Transports Urbains
de la Région de Valenciennes

Siturvは,35のコミューン(communes),人口35万人に及ぶ地域の都市交通
のための協議会(シンジケート)

その他の関連サイト :
Transvilles Le TRAM arrive...
(Transvilles 公式サイトのトラムウェイのページへのリンク)
Les plans du réseau (PDFファイル版の路線図のリンク集)

Tramway de Valenciennes (フランス語版 Wikipedia へのリンク)
最近できたばかりのようですが,路線図と画像があります


過去ログ : 2006/4/24 街中でお披露目運転
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【クレルモン=フェラン】中心部でトラム試運転

クレルモン=フェラン(Clermont-Ferrand)で,最も有名な中心部にある
公共の広場 place de Jaude(ジョード広場)を,この冬に開業予定のゴム
タイヤ式路面電車車両トランスロール(Translohr)が,白昼に走ったと
いう報道がありました.広場には電停が設けられ,軌道もありますので
試運転だったわけですが,現地時間6/13のことだそうです.画像も掲載
されています.
Le tramway est à Jaude !
(Cyberbougnat Bestofclermont.com ニュースへのリンク)

昨年12月にはモックアップが置かれましたが,今度はTranslohrの実物
です.この広場は,長らく工事中だったそうですが,土曜の夜から再開
されるので,今晩はお祭りになるようです.広場にはトラム電停(Jaude)
が設けられるようで,その電停の画像も載っていました.
Inauguration de la Place de Jaude
(Cyberbougnat Bestofclermont.com ニュースへのリンク)

Le tram et le nouveau réseau (路線図)
(SMTC - Le tram 公式サイトへのリンク)

クレルモン=フェラン 過去ログ : 2006/2/14 電停プロトタイプ公開

追記 : 2006/6/19
この週末,place de Jaude(ジョード広場)でトランスロール(Translohr)
が公開されたらしく,画像が追加されました.
Visite du Tram
(Cyberbougnat Bestofclermont.com ニュースへのリンク)
下のほうにある「Découvrez plus de photos dans nos galeries」の
クリックで,車内の様子が中心ですが,更に画像を見ることができます.

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2006年06月16日

【アトランタ】市電計画路線の延長案

ジョージア州アトランタ(Atlanta)には,高速電車が東西南北に2路線が
すでにありますが,それに加えて南北を走る目抜き通りのピーチツリー
ストリート(Peachtree Street)に,路面電車を復活させる計画が進行中
です.市長が今年始めに任命した特別委員会(タスクフォース)により,
現在計画が練られているところですが,タスクホースの前身とも言える
非営利団体,Atlanta Streetcar, Inc.が想定した路線を,南側に2マイル
延長することにしたようです.

そこでアトランタの周囲を循環する予定の,ベルトライン(Beltline)と
接続することになります.
ベルトラインもまだ現実のものではありませんが,都心から2〜4マイル
(3.2〜6.4km)離れたところを,ぐるりと囲む全周35kmの貨物線や線路用地
があり,そこを将来LRTか鉄道に転用しようという構想です.
The BeltLine Partnership: (トップページ)
Maps (全体像,地域別の詳細地図など)
(公式サイトへのリンク)

南側への延長により,南部での開発が促進されるのが期待されるほか,
アトランタ市電は南北2か所でベルトラインと連絡することになり,特に
今回の延長案により,南側の接続地点では,MARTAの高速電車(オレンジ
ライン)も駅を新設することで,アトランタの軌道系公共交通機関が,
そこで乗換え可能になります.
MARTA : Metropolitan Atlanta Rapid Transit Authority
Getting There >> Schedules & Maps >> Rail (高速電車 路線図)
(公式サイトへのリンク)

これまでの路線は,アトランタのミッドタウンやバックヘッド(Buckhead)
など,裕福な人たちが住む地域を通るだけでしたが,アトランタ市の一部
を素晴らしいものにしようとしているのではなく,市全体を素晴らしい
ものにしようとしているのだという,市の公共住宅機関の言葉を記事では
引用していました.

ピーチツリー・コリドー・タスクフォース(Peachtree Corridor Task
Force)では,来年の早い時期までに,市長への提言を予定しています.
New streetcar plan extends to S. Atlanta
(The Atlanta Journal-Constitution ニュースへのリンク)

アトランタ ストリートカー : Atlanta Streetcar (トップページ)
Proposed Route (計画中の路線図) 今回の延長案はまだ未反映
(公式サイトへのリンク)

関連過去ログ :
ベルトライン構想ほか
ピーチツリーストリートに電車を
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2006年06月15日

【ポツダム】ベルリン新車購入を契機に

ベルリンの西隣にある,ブランデンブルク州の州都ポツダムを走る路面
電車は,シーメンスのコンビーノ(Combino)をいち早く導入しました.
しかし,例の車体強度疑惑の問題により,発注を途中で取消したため,
車両19本分が旧型車両の置換え用として足りない状態です.

今回ベルリンが210本という大量の路面電車を購入することを決めたのを
受けて,ポツダムでは共同購入を目論んでいるようです.単独で発注する
より安くあげられるのが狙いです.
しかし,軌間は同じ標準軌で問題ないものの,車体幅がひっかかります.
ベルリンが2.4mを採用したのに対して,ポツダムではタトラ車が2.2m,
コンビーノでも2.3mなのです.

そこでポツダム市電を運営するVerkehrsbetrieb Potsdam GmbH (ViP)
では,2.4m幅の車両が通行できるか,改修の必要があるか,28.9km全線で
調べることにしたそうです.

ベルリンの購入価格,1本270万ユーロを元に計算すると,ポツダムでは
新車19本を5130万ユーロで手にすることができます.
軌道の改良が必要になっても,千万ユーロの範囲に収まるだろうと,ViP
では考えています.
なお,車体幅は2.40m対応だけではなく,2.65mへの対応の可否とコストを
調査します.車体幅2.65mの車両が通れるようになれば,市電区間だけ
でなく,ドイツ鉄道の本線へ乗入れ可能な車両を走らせることも可能に
なるからだそうです.どこかに渡り線を設ければ,ベルリン中央駅から
ポツダム市内まで直通で行けるようになるかもしれません.

Potsdam prüft Umbau des Tram-Netzes
Halbes Tram-Netz breit genug für Berliner Bahn
(Potsdamer Zeitungsverlags ニュースへのリンク)
後から出た記事(下段)によれば,タイトルの通り,2004年以降改良工事が
行なわれた半分の路線で,2.4m幅車両の走行は可能だそうです.

ベルリンの新車に関しては,ここでFlexityという名前も出されました
が,ボンバルディア(Bombardier)自身は,まだ何も表明していません.
しかし,下記ニュースによれば,何度も閉鎖がささやかれるブランデン
ブルク州Hennigsdorfの同社工場で,最終組立て工程だけでも行ないたい
ということが記されているほか,Flexityファミリーでも新モデルとして
扱われるのか,Flexity Berlinという名称まで出てきました.
Die BVG kauft für 570 Millionen Euro ein // Neue Straßenbahnen
sollen bei Bombardier in Hennigsdorf gefertigt werden
(Tagesspiegel ニュースへのリンク)

関連記事 : 【ベルリン】市電の新型車両導入決定
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2006年06月14日

【LA】オレンジラインはLRTでも良かった?

LAでバス専用道を走るBRT(bus rapid transit)のオレンジラインは,昨年
10月末より営業を開始していますが,15年後に見込んでいた利用者数に,
わずか7ヶ月間で達成していたことが明らかになりました.それだけ利用
者数が予想を超えてあったということで,初期の段階の調査でも,20%の
利用者は新たに公共交通機関を利用した人だったことが判明していて,
ガソリン代が値上げしたことで,自動車通勤に掛かる費用が増えている
ことが,利用者数を押し上げているようです.

MTA全体でみても,通勤鉄道が昨年比18%の増加,バスは10%の利用者数
増加となっていますが,BRTオレンジラインは,開業以来31%の伸びを示し
ています.(オレンジラインの伸び率が何を対象にしているかは不明)
MTAでは,すでにバスを4台増やしていました.
MTA : Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority(Metro)

3億3300万ドルを掛けた14マイルの専用道路を走るバス・ラピッド・ トラ
ンジットは,利用者数が一日2万2千人に達しようとしていて,今後3万人
や4万人にもなると見られ,8億9800万ドル掛けたライトレールのゴールド
ラインよりも,人数が多くなると考えられています.これは嬉しい悲鳴を
通り越し,供給不足の問題になってきます.

これを解決するためには,運転間隔を短縮するか,バスの定員を増やす
か,あるいはLRT化が考えられます.
運転間隔は,現在3分間隔のバスの運転を,20秒間隔で運転する必要が
ありますが,運転本数が増えれば,それだけ事故の可能性も高くなること
でしょう.やはり,BRTではなく,LRTで建設しておけば良かったのにと
いうことになってきますが,BRTがオレンジラインで選択されたのは,
LRTでは建設費用が掛かり過ぎるからでした.バスは専用道を走ります
ので,今からLRT化も不可能ではないかもしれませんが,その間の代替
手段が必要ですし,費用も余計に掛かりそうです.

MTAではこのまま増加が続くのかどうか,今のところ状況を見極めている
ようですが,同時にバス製造メーカーと,より収容力のある車種の件で,
話をし始めているとのことです.
Orange Line heads toward overcapacity
(Los Angeles Daily News ニュースへのリンク)

LA オレンジライン 関連過去ログ :
2005/10/20 オレンジライン開業秒読み
2005/10/29 平面交差のバス専用道
2005/11/24 BRTオレンジラインは成功?
2005/12/03 BRTオレンジラインは事故多発?
2006/2/13 BRTオレンジラインを防音
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2006年06月13日

【ベルリン】市電の新型車両導入決定

先週末よりドイツ語のフォーラムで噂されていた,ベルリン交通局の路面
電車新車購入の件が,ようやくBVGのプレスリリースと報道で明らかに
されてきました. BVG : Berliner Verkehrsgesellschaft

現在のタトラより車体幅が広く(2.4m),もちろん低床車両になり,車両の
長さは30mと40mになる模様です.現在最も新しい車両でも,幅は2.3mで
長さが27mですので,一部報道では,ジャンボトラム(Jumbo-Tram)と紹介
して気を引いています.

予定では210本購入のうち,4本が先行試作車として2008年と2009年の2年
に亘り試運転を行い,その後2010年より148本が,残りは2015年からに
なるようです.総額5億7千万ユーロに及びますが,最初の4本だけでも
1310万ユーロ,最初の量産車148本分は4億ユーロになります.
Neue Fahrzeuge für die BVG
Aufsichtsrat beschließt Anschaffung von Straßenbahnen und Bussen
(BVG プレスリリースへのリンク)

Länger, breiter: BVG schafft Jumbo-Tram an
(Berliner Zeitung ニュースへのリンク)
BVG kann 570 Millionen Euro für 210 neue Trams ausgeben
(Berliner Morgenpost ニュースへのリンク)

車種は何になるのか,噂ではボンバルディアのIncentroに,もう決まって
いるという話でしたし,Berliner Zeitung紙でもIncentroという言葉が
出てきます.地元ブランデンブルク州で生産して雇用促進を図る目的も
あるのか,いずれにしても,間もなく詳細が明らかになるでしょう.

関連過去ログ : BVG 3つの先送り
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2006年06月12日

【シャーロット】LRV間もなく到着

サウスカロライナ州シャーロットのCATSが,ライトレールのLynxブルー
ラインで走らせる,最初のLRVがカルフォルニア州サクラメントにある
シーメンス工場から,送り出されたそうです.
一旦ロサンゼルスへ向かい,そこからアリゾナ州,ニューメキシコ州,
テキサス州,ルイジアナ州,アラバマ州,テネシー州を経て,運ばれて
いくそうです.シャーロット到着時には,地元メディアからの報道がまた
あることでしょう.今回は16本のうちの1本目です.
CATS : Charlotte Area Transit System

シーメンスのサイトには,先月のポートランドでのS 70受注のニュースが
掲載されているだけで,代わりに下記サイトが取扱っています.

Siemens Transportation Systems Delivers Charlotte's First Light
Rail Vehicle; The First Siemens S70 LRV Heads East

(Business Wire (press release)へのリンク)

4月にご紹介していた,車両構体からの製造ではないと思われ,ドイツ
から運ばれた部品を組み立てた,従来の方式によるものでしょう.

シャーロット ライトレール 関連過去ログ :
2006/3/28 Lynx成功の鍵はzoning変更に
2006/2/14 渋滞緩和策の切り札が渋滞を招く?
2005/12/16 LRT工事本格化でトロリー運休
2005/8/27 LRT開業まであと1年半

S 70 関連過去ログ :
2006/5/11 【ポートランド】新MAXはAvanto顔に
2006/4/07 【シーメンス】米国サクラメント工場拡張
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2006年06月09日

【パリ】T3向けCitadis 全車揃う

パリに今年12月に復活する市電,TMS(Le tramway des Maréchaux Sud)
向けの車両Citadisの,最後の搬入が先日の夜ありました.Alstomの工場
があるLa Rochelleから,22時間の行程だそうです.
このT3用の新車は,昨年9月からほぼ1ヶ月に2本の割合で,21本全てが
搬入されたことになります.
La fin des livraisons pour le tramway des Maréchaux sud -
Les éléments de la dernière rame arrivent par convoi exceptionnel

(Ville de Paris 公式サイトへのリンク)

上記発表の中の,Son parcours :以降は搬入ルートです.
今回のものではありませんが,トレーラーに載せられて道路を走行する,
前回の模様が画像つきで公開されています.
Citadis à la Porte d’Italie 25 mai 2006
(MétroPole へのリンク)

5月に開始された一部区間での試運転は,8月にも全線に拡大される予定
で,運転手の訓練も順調に進んでいるようです.
この試運転の模様が,テレビで放映されたらしく,それをキャプチャー
してアップロードしたものがありました.フランス2のニュースのよう
ですので,日本でも放映されたかもしれません.
tramway Taken: 16 May 2006, Posted by isa71
(Dailymotion へのリンク)

今月に入ってからも,試運転の開始に伴い,路面電車が走ることへの安全
面での啓蒙も,より一層力を入れ始めていました.
Ça tram pour moi ! (Ville de Paris 公式サイトへのリンク)
公式サイトにPDFファイルがあります.
Le tramway expliqué aux enfants !
(le tramway des Maréchaux à Paris 公式サイトへのリンク)


パリ市電 関連過去ログ :
2005/9/10 68年振りのトラムウェイ(路面電車) (T3向け車両搬入)
2005/10/15 路面電車69年目の復活に向けて発進 (T3で試運転開始)
2005/12/12 T3延長計画の公開討論会ほか (CNDP開催決まる)
2006/1/24 【イルドフランス】2006年はトラム年!?
2006/3/20 桜並木を走りそうなトラムT3
2006/5/03 T3 試運転区間を徐々に延長
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2006年06月08日

【セントラルコリドー】LRT決定に王手

ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)〜セントポール(St. Paul)間の
セントラルコリドー(Central Corridor)は,BRT(bus rapid transit)では
なく,LRT(light rail)が建設されることが,ほぼ確実になりました.
意見を言えるコメント期間が終了し,Central Corridor Coordinating
Committeeは,正式にLRTを推薦しました.この委員会には,両市の他,
両市が属する2郡の代表者,ミネソタ州の州運輸省,ミネソタ大学から
成っています.
この推薦を受けてMetropolitan Councilでは,6/21に検討を行なった上
で,最終的には6/28に投票で決定します.Metropolitan Councilとは,
ミネアポリスなどを治める広域自治体で,Metro Transitという組織を
通じて,ライトレールのハイアワサライン(Hiawatha line)やバスなどの
公共交通機関を運営しています.委員会からの推薦は承認されることが
期待されています.

両市の市長がLRT賛成派でしたので,サプライズではありませんし,これ
までもLRT建設を前提とした雰囲気でしたが,今月末はこれが確定した
となりますと,基本設計を行なう認可を,連邦政府(FTA)に求めていく
ことになります.(FTA : Federal Transit Administration)
Trains, not buses on Central Corridor
(Minneapolis-St. Paul Star Tribune ニュースへのリンク)
City weighs in on light-rail details
(Pioneer Press ニュースへのリンク)

Pioneer Press紙のほうでは,セントポール市長のタスクフォースが提案
する内容を一部掲載しています.
そこでは,電停を増やすことも視野に入れています.電停が増えれば乗降
の利便性は高まりますが,その分所要時間が増えるため,難問だという
ことも認識されています.また,現在の路線バスを,2ブロックずつ停車
の形で存続させ,LRTの電停は800mから1マイル(1.6km)ぐらいにすること
も,考えられているようです.

【セントラルコリドー】 関連過去ログ :
2006/1/04 【セントポール】ミネアポリスと結ぶLRT建設を新市長が表明
2006/2/28 【セントポール+ミネアポリス】両都市と中間の温度差
2006/5/14 【セントラルコリドー】バスより遅いLRT
2006/5/23 【セントラルコリドー】公聴会始まる
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2006年06月07日

【ライプツィヒ】WM輸送後 旧型タトラ引退へ

ライプツィヒ(Leipzig)では旧東独で唯一ワールドカップドイツ大会の
試合が開催される都市で,観客の輸送には市電が大変重要な役割を果たす
ことになっています.路面電車には団子運転ができますが,市電の主要
路線では,2分間隔の運転が予定されているほどで,約400本の車両が使わ
れるとのことです.

しかし,市電を運行するLVBでは,ワールドカップ後に216本の旧型車両を
引退させると表明しました.
LVB : Leipziger Verkehrsbetriebe

Leipziger Verkehrsbetriebe wollen Tatra-Bahnen ausmustern
(Freie Presse ニュースへのリンク)

旧型車両とは,チェコスロヴァキア製のタトラ車両(Tatra-Bahnen)のこと
です.ライプツィッヒでも,近代化されていないタトラは,恐らくTatra
T4D (Typ 33a, b)のことだと思われますが,2009年までに消滅し,更に
2015年までには,近年近代化されたTatra T4D-M (Typ 33c, d, e)も,
消え去る運命です.1988年から製造の比較的新しいT6A2 (Typ 35)は,
28本と少数ですが,去就は判りません.

この記事によれば,LVBが新車投入に投じた経費は,昨年7760万ユーロに
なったと報じています.また,2005年は5630万ユーロの増収だったこと,
年間利用者数は0.1%しか伸びず1億2330万人だったことから,増収は昨年
運賃を5.4%値上げしたことによる効果だったことが挙げられています.
この8月にも運賃は4%の値上げが予定されます.
昨年の収支は5382万ユーロの赤字,2004年比で158万ユーロ改善されて
いるということですので,少しは赤字額が減ったようです.

ベルリンやドレスデンでもタトラ置換えの話題があります.まだ先の話
ですが,ライプチヒでもということになります.

2006/5/20 【ライプツィヒ】WM輸送で備えは万全?
2006/4/12 【ドレスデン】2010年には全車低床化へ
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2006年06月06日

【ニューオリンズ】路線網大幅縮小は回避

先週の話になりますが,FEMAからの資金援助が打ち切られる6月末以降
には,場合によっては路線網の大幅縮小の可能性もRTAが示唆していた
件で,連邦政府からの資金投入が予想より多額になることがわかり,RTA
では存続規模をまだ決めていないものの,「救援終了後の不安」で紹介
していたような,最悪の事態は回避される見込みです.
RTA : New Orleans Regional Transit Authority
FEMA : Federal Emergency Management Agency

RTAは,来年少なくとも1880万ドルを連邦からの支出として受取ることに
なりましたが,その金額は,利用者数などを反映して決められるらしく,
本来なら被災後の水準で算出され,この半分程度の額になるはずでした.
しかし,FTAが先週の金曜日,被災前の利用者数で計算することに決めた
のです.
FTA : Federal Transit Administration

これなら,バス25路線とストリートカー2路線を,土日も夜間も維持可能
と見られています.
New Orleans troubled transit system gets some relief
(6/03付けTimes Picayune ニュースへのリンク)
記事はThe Associated Pressのものです


なお,それとは別の話になりますが,今年のハリケーンシーズンに備え,
FEMAなどでは,RTAのバス3000台とAmtrakの列車を,緊急時の避難用に
使うことになるようです.RTAのバスドライバーが避難した際には,州兵
(National Guard)の部隊がバスを運転します.
Hurricane evacuation plan calls for buses, trains
(5/31付け Metro Magazine ニュースへのリンク)

追記 : 2006/6/24
FEMAからの補助金が,ハリケーンシーズンが終了する11/30まで延長
されることが,正式に決まったそうです.
Buses roll through summer in N.O.
New Orleans buses get extended federal subsidy (AP)
(6/23付け Times Picayune ニュースへのリンク)
上段はウェブサイト3ページに及ぶ詳細な記事,下段はAP通信による
短信です.
人口が激減したことにより,これまでRTAの運営を支えてきた売上
税が減少し,さらに被災後の運転再開時から運賃を徴収していない
ため,危機が伝えられていました.なお,運賃収受は8/06から再開
されることになります.

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2006年06月05日

【LAX】LRTグリーンライン乗入れは如何に?

ロサンゼルス国際空港(Los Angeles World Airports),LAXへ飛行機と
自動車以外の公共交通機関でたどり着くには,路線バスに乗るしかあり
ません.3月から運行が開始された,LAXとユニオン駅の間を直行する高速
バス,FlyAwayが便利ですが,実は1.5マイル(約2.4キロ強)の場所に,
LRTの駅があります.

1995年に開通したグリーンライン(Green Line)のAviation駅には,空港の
各ターミナルを循環する無料シャトルバスのうちの1路線が立寄ります.
東側からLAXに近づくLRTのグリーンラインは,Aviation駅の手前で高速
道路の中央から離れ,独自の高架線路でAviation駅に滑り込みます.
駅の北西方向に空港がありますが,Aviation駅を出たグリーンラインは,
間もなく南にカーブを切り,空港から離れていってしまいます.
しかし,駅のすぐ西側に,空港へ向けた分岐が後から容易にできるように
準備工事が施されています.

Aviation station (Windows Live Local Bird's eyeへのリンク)
バードアイは,東向きです.表示される画面の右側に,Aviation駅があり
ます.屋根が目印になるでしょう.そして画面上そのすぐ下に,LAXへ
向けて画面上左にカーブを切る,高架の準備工事が確認できるでしょう.
道路脇の地上を左右に走っているのは貨物線です.

ここまで工事が行なわれましたが,結局LAX側との調整がつかず,反対派
の声にも押されて,今の状態のまま10年以上が経過しています.現時点
では,ここから先に空港方面に延ばすことは,構想はあっても優先順位は
低く,LRTを運営するMTAも,予算を一切つけていません.
LA市長も,地下鉄レッドラインをサンタモニカ方面へ延長させることには
意欲的ですが,こちらは無関心のようです.

ただ,ここにきて370億ドルに及ぶカルフォルニア州のインフラ向け州
公債に公共交通機関への資金が含まれるようになり,その是非はこの秋
にも州民による投票で問われますが,もしも住民によって承認されると,
グリーンラインに資金が回ってくる可能性があるというものです.
Can Green Line make the train to plane connection?
PHOTO GALLERY: Green Line link to LAX?
(Daily Breeze ニュースへのリンク)

実際にはどうなるか全くわからない話ですし,現場を見ると,準備工事の
高架の先にはハイウェイが立ちはだかり,かなりの急勾配で地上に降り
なければなりません.素人目にも,無理ではないかと思われるほどです.
また,LAXのようなターミナルがリング状に複数ある空港では,ターミ
ナルごとに駅を設けるわけにもいかず,結局はニューヨークのJFK空港
や,サンフランシスコのSFO空港のように,無人運転のピープルムーバー
に乗換えなければならないでしょう.

なお,最初に記した高速バス,FlyAwayは,1ヶ月に16000人が利用して,
一日あたり535人ですが,それでも予想を超える好成績を残しているそう
です.また,当初見込まれていた所要時間45分は,多くの便が35分以下で
到着してしまい,HOV(high-occupancy vehicle)レーンを走る効果が
如実に現れています.
FlyAway Bus Service to LAX Off to a Good Start
(4/26付け Government Technologyニュースリリースへのリンク)

このことから,仮にグリーンラインがLAXへ延長されても,LAのダウン
タウン方面にはこの高速バスの方が早いということになり,グリーン
ライン利用は空港勤務者など,限定的になるかもしれません.
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2006年06月04日

【Yakima】イサクワから助っ人で復活へ

ワシントン州中南部にあり,シアトルの南西に位置するヤキマ(Yakima)
には,1940年代後半までインターアーバン(interurban)電車として使用
されていた車両を走らせる,博物館的要素も兼ねるヴィンテージトロリー
の,ヤキマ・ヴァレー・トロリー(Yakima Valley Trolley)があります.

毎年夏の時期になると,週末だけの運転が行なわれていましたが,今年は
少し違っています.というのも,昨年8月に2マイル以上に及ぶ架線を盗ま
れてしまったからです.新たに架線を張る費用は40万ドル以上と見積もら
れていますが,運営している非営利団体には大きな負担です.
架線の盗難は,その銅がカネになるからで,違法薬物購入目的の犯行と
当局はみているようですが,そのせいで電車を動かせなくなりました.

しかし,ここからがニュースです.こちらでも一度紹介したことのある
同じワシントン州イサクワ(Issaquah)が,発電可能なガソリンカーを貸し
出すことにしたのです.この発電車を連結すれば,トロリー程度の電車を
走らせることは可能ということで,今週金曜に行なわれるコンベンション
開催に合わせて,復活できる見通しが立ちました.

実はイサクワでは,数年前に路面電車走行実証に際して,当時ヤキマから
電車をデモンストレーション用に借りていたという経緯があり,その後は
そのおかげもあって,今では自前で車両を保有するほどになりました.
今回はその恩返しになります.今日はちょっとした美談でした.
Yakima's wireless trolley will get assist from Issaquah
(Yakima Herald-Republic ニュースへのリンク)

Yakima Valley Trolley
(公式サイトへのリンク)
Washington Vintage Trolley Systems Yakima
(Railway Preservation Resources へのリンク)

関連過去ログ : 【イサクワ】小さな町の路面電車への取組み
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2006年06月03日

【リンツ】南西への通勤路線実現化へ

すでに路面電車3路線が走るリンツから,南西にあるLeondingに向けた
新路線建設が,州政府から承認?されたようです.(abgesegnet)
5.5キロの路線は,1億5千万ユーロの建設費が見込まれますが,リンツが
首都になっているオーバーエーステライヒ州(Oberösterreich)が,その
8割を負担,路線延長先のレオンディンク(Leonding)市が2割負担です.

着工は2007年半ばで,その2年後の開通を目指します.リンツ側の起点は
リンツ中央駅で,そこからしばらく地下を走り,地上に顔を出してから
は,連邦道路の中央分離帯に既にある緑地帯の中を専用軌道で走ります.
トンネルも既存ですし,地上の用地も確保されているため,2年という
短期間で完成させられるようです.
路線図は,OÖNachrichtenの記事に掲載されていました.

この路線は,リンツへの通勤客輸送用に特化され,5.5キロを15分,表定
速度は時速22キロに達しますが,これは,電停の間隔を中心部のほぼ倍,
平均して500mにまで広げることにより,可能になるもようです.開業後
には一日平均2万人の利用が見込まれ,リンツに通勤する日に約15万人の
うちの三分の一,5万人が通うリンツ南西部の道路混雑を緩和すると期待
されています.

Neue Straßenbahn am Linzer Stadtrand
(ORF Oberösterreich ニュースへのリンク)
Nun ist es fix: Ab 2009 fährt Straßenbahn bis Leonding
(OÖNachrichten ニュースへのリンク)

新路線が通ると思われる道路の中央分離帯の画像
Kremstal-Bundesstraße B139
(ドイツ語版 Wikipediaへのリンク)

Linz Linien Linienplan (路線図)
(LINZ AG LINIEN 公式サイトへのリンク)
地下のリンツ中央駅というのは,てっきりトラムの駅と思いましたが,
トラムの路線図とOÖNachrichtenの記事の地図を比べてみると,そうでは
なく,Untergaumbergや,Gaumbergを通るので,Linzer Lokalbahn(LILO)
の線路のようです.LILOは,Leonding Lokalbahn駅も通りますが,先が
長いので競合することはないでしょう.
Strecke der Linzer Lokalbahn (LILO 路線図)

LILOのリンツ中央駅が地下化されているわけではないと思いますので,
記事にあるU-Bahnのようにとか,トンネルというのは,よく判りません.
LILOの下記ページには,2006年11月に統合駅オープンと記されています.
Technische Daten der LILO
ただし,実際には昨年11月に供用済で,Nahverkehrsgleisと呼ばれる,
近距離路線専用ホームがÖBBのホームに隣接して新設されて,LILOは自前
のターミナルから移ってきたようです.

リンツでは,以前こんな話題も紹介していますが,こちらはトラム路線
での話です.
トラム地下駅に迷い込む自動車
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2006年06月02日

【Newark】City Subwayの延長区間

初夏に開業予定の,ニューアーク・シティ・サブウェイ(Newark City
Subway)の新線に関する報道を見つけました.
恐らく現時点で既に試運転が盛んに行われているのだと思われますが,
開業日は依然発表されていません.

また,これまでの記事と同様に,ニューアークのやや中心から離れた,
ブロードストリート駅(Newark Broad Street Station)から,ペンステー
ション(Newark Penn Station)への交通が良くなること,沿線の美術館
などの学芸施設,マイナーリーグの野球場への足が確保できること,
ニューヨークの地下鉄郊外駅のような開発が期待されていることなどが
記されていて,特に目新しい部分はありませんが,開業後の詳細が少し
ずつ明らかにされています.

平日はピーク時に10分間隔,ピーク以外では15分間隔ですが,これが土日
になると30分間隔になります.30分サイクルは,ブロードストリート駅
でのNew Jersey Transit(NJ Transit)の通勤列車への接続に考慮したもの
になるそうです.しかし,沿線でのイベント開催時には増発も可能です.
在来の路線とは直通運転は行わず,全てペンステーション(Newark Penn
Station)での乗換えになります.

車両は,近畿車輛製LRVが5本追加されました.計21本になります.
2億ドル強をかけた新線は,2007年夏の時点で一日平均2千人,その3年後
までに3550人の利用を見込みます.ちなみに,在来のシティ・サブウェイ
(Newark City Subway)は,現在一日18,450人が利用しているそうです.
Newark light rail gains steam
(Newark Star Ledger ニュースへのリンク)

5月上旬の様子が,ファンサイトに掲載されています.下記掲示板の一番
上の発言にあるリンク先に,十数枚の画像が収容されています.
NCS to Broad St Station
(RAILROAD.NET Forum へのリンク)
欠番になっているファイルも存在しています


新線区間の地図は,下記サイトにリンクがあります.
Newark City Subway (NCS) Extension to Newark Broad Street Station
(NJ Transit 公式サイトへのリンク)

Newark Star Ledgerの記事の最後にもあるように,この先ライトレールは
南に延長されて,ニューアーク・リバティ空港(Newark Liberty Int'l
Airport)へも行く構想もあります.これは,Newark-Elizabeth Rail Link
と称されていて,今回の新線は,その一部に相当します.
Newark-Elizabeth Rail Link
(英語版 Wikipediaへのリンク)

過去ログ :
2006/2/12 この夏新たな一頁

追記 : 2006/6/20
開業日が7/17と報じられました.
New subway extension service begins July 17
(6/19付け Press of Atlantic City ニュースへのリンク)
記事はAssociated Press 配信のものですが,NJ Transit公式サイト
の発表は,これを追記した時点ではまだありません.

posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国北東部 I このエントリーを含むはてなブックマーク

2006年06月01日

【シアトル】LRV試運転区間が完成

2009年開業を目指して建設中のCentral Link(LRT)で,シアトル南部の
2駅が完成しました.Stadium Stationと,SODO Stationです.

SODOは,SoDo地区にあるからですが,SoDoは,元々South of the Dome
からきていました.ドームはキングドームのことです.しかし,キング
ドームが2000年に閉鎖されてからは,South of Downtownの略とされて
いるそうです.野球とフットボールの両方を行っていたキングドームの
代わりに,野球のセーフコ・フィールド(Safeco Field),フットボールの
Qwest Fieldが,隣接して建設されました.今回完成したスタジアム駅
は,セーフコ・フィールドの東側にあります.
Stadium Station (Bird's eye)
(Windows Live Local へのリンク)
仕様が少し変わったので,少々見づらくなりました.初期画面ではセー
フコフィールド(Safeco Field)の可動式屋根が見えるだけですが,左側の
Welcomeの右横にあるX印をクリックして,そのウィンドウを閉じると,
LRTのスタジアム駅予定地が見えてきます.現時点ではまだ工事中の時の
データのようですので,駅の様子はうかがえません.


Link Light Rail Projects (全体の計画概要.路線図あり)
SODO - South Downtown (区間ごとの概要)
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)

スタジアム駅は,島式ホームになり,近くに中線(pocket track)を設け,
臨時電車を出せるようにします.ホームは400フィート(120m強)の長さが
ありますが,これは通常の倍の長さで,LRV4本分が停車できます.

Central Linkでは,15.6マイル(約25キロ)の路線のうち,4マイルが高架
区間,3マイルがトンネルを含む地下区間,残りが地上の走行となって
います.今回完成した駅は,いずれも地上駅になります.
なお,シアトル都心とタクウィラ(Tukwila)間の13.9マイル(22.36キロ)の
工事進捗状況は,45%だそうです.

完成した2駅を含む1.3マイル(2キロ強)の区間では,レールはもちろん,
架線も張られ,信号や通信設備も整備されて,いつ電車が来てもおかしく
ないように仕上がっているそうですが,これは,この秋から近畿車輛製の
LRVが,ここで試運転を開始する予定だからです.
Sound Transit completes first two Central Link light rail stations
(Sound Transit ニュースリリースへのリンク)

報道は1つしか確認できていませんし,内容もニュースリリースそのまま
ですが,雰囲気のわかる画像を使っていますので,一度アクセスする価値
があるかもしれません.
Milestone stations for Sound Transit
(Tacoma Daily News ニュースへのリンク)

SODO駅は,下記サイトでも3月時点の完成目前の姿を見れます.
SODO light rail station and tracks
Photo of the Week (March 3 - March 10, 2006)
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)


関連 過去ログ :
2005/10/24 Central Link向けLRV建造中
2006/1/20 ビーコンヒル トンネル掘削始まる
2006/4/16 LRT空港線 今夏着工へ
2006/5/07 LRV完成と,LRT北進
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