都心部は地下路線を新設し,郊外では地方鉄道を転換してライトレール化
したポルトガルのポルト(Porto / Oporto)のメトロ(Metro do Porto)は,
ユーロトラム(Eurotram)と呼ばれたボンバルディア(Bombardier)の100%
低床車(Flexity Outlook)を70本以上所有し,2002年に開業して以来,
今日まで5系統70キロ近くまで路線を伸ばしてきました.
この先も延長計画があり,ポルトの東にあるGondomarまでの計画線は,
すでに調査も終えているようで,追加車両もボンバルディアと,30本の
Flexity Swiftを契約,その第一号は2008年にお目見えする予定です.
これまでは,延長区間は2007年中に着工予定と伝えられてきましたが,
どうも最近の報道によれば,それが少し先送りになりそうな気配です.
理由は,延長路線そのものの問題ではなく,メトロドポルトの運営体制に
根ざすもののようです.
ポルトのメトロ(Metro do Porto)を運営する会社は,1993年にポルトの
首都圏(AMP)が主体になって設立されます.ポルトを含む14の市町村で
構成されるAMPを統治する,JMPと呼ばれる委員会が,その60%近い株を
所有して経営してきました.残りは大半をSTCPとポルトガル政府が占め,
わずかながらCPやリスボンのメトロなども,株主に名を連ねています.
AMP : Grande Área Metropolitana do Porto
JMP : Junta Metropolitana do Porto
STCP : Sociedade dos Transportes Colectivos do Porto
CP : Caminhos de Ferro Portugueses (ポルトガル鉄道)
JMPが主導権を握る運営は,毎年赤字続きで経営を圧迫してきました.
利用者は伸びていますが,経費が掛かりすぎているようです.そのことに
加えて,昨年秋にはカード絡みの不祥事もあったらしく,現時点で10%の
株を所有するポルトガル政府が,融資と引き換えにポルトのメトロ経営権
掌握に乗り出し,JMPも受け入れたというのが,今年2月中旬の話です.
3月に入ってから,2006年の赤字が1億2200万ユーロにまで膨れ上がって
いることが明らかにされ,メトロが破綻して運行停止になるのでは?とも
ささやかれていたようです.また,延長工事の開始時期をめぐり,政府と
JMPの意見が対立していることも明らかになりました.年内に着工したい
JMPに対して,国は2009年としていたのです.
そうした中で先日,運輸長官が2008年秋までは,着工は無理との発言を
行ないました.国がポルトのメトロ(Metro do Porto)の経営を掌握する
のに要する手続きなど,もっと時間が必要だということのようです.
また,メトロ(Metro do Porto)がコンセッション(concessão)を与えて
いる企業共同体のNormetroとの昨年更新した契約が,2009年まで続くこと
も,どうやら関係あるようです.
Normetroは,1998年以来メトロからコンセションを獲得していて,この
コンソーシアムにはボンバルディアも加わっています.昨年行なわれた
更新には,郊外向けとなる30本の70%低床車Flexity Swift購入も含まれて
います.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
株主比率 Empresa estrutura societária
(Metro do Porto, SA 公式サイトへのリンク)
2007年内の延長工事は着工されそうにないと伝える記事 :
2007/03/28 Expansão do Metro do Porto não será este ano
(Portugal Diário ニュースへのリンク)
2007-03-28 Metro do Porto só em 2008
(Correio da Manhã ニュースへのリンク)
どちらも,関連記事へのリンクがあります.ここまでの紹介は,かなり
端折っているところもありますので,正確なところは,日を遡って記事を
ご覧になることをお勧めします.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ポルト関連 過去ログ :
2006/9/20 D線開通1周年で1千万回の利用
2007年03月31日
2007年03月30日
【セビリャ】メトロ両端にトラム路線構築へ
スペイン,アンダルシア州の州都で人口72万を超えるセビリャ(Sevilla
/ Seville)でも,ライトレール車両規格のメトロ(Metro de Sevilla)を
建設中です.1号線は予定より遅れていますが,現時点では2008年9月末の
開業を目指しているところになります.この他にもメトロ2号線から4号線
までの計画があり,今月に入って,これらの路線プロジェクトも正式に
始動したところです.
メトロ1号線は,セビリア中心部では地下を走る東西に伸びる20キロ弱の
路線になりますが,その路線の西端にあたる,アルハラフェ(Aljarafe)
地区で,ループ線を描く路線の路面電車,Tranvía del Aljarafeの計画が
ありますが,当局の担当者が,このうち最も早い区間を,2008年末に開業
させたいと発言したことが,先日の報道で大きく取り上げられました.
アルハラフェ(Aljarafe)は,セビリア都市圏として近年急速に人口が増え
ていて,周辺の人口は35万を超えるとウィキペディアのスペイン語版に
記載があります.これは,コルドバやグラナダをも上回るものです.この
うち,路面電車の沿線には17万4千人が暮らしているとされています.
アルハラフェの路面電車は,4つの工区にわかれるようで,最も早く建設
される区間とは,メトロ1号線の西側の終点となるCiudad Expo駅がある
Mairena del Aljarafeと,その北にある住宅地のBormujosを結ぶもので,
メトロ1号線は,2008年の9/30に開業が予定されていますので,その3か月
後には,接続する路面電車も走らせたいというのが,当局の意向です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
少し古い資料ですし,路面電車のものではありませんが,メトロ1号線の
建設開始案内と,Aljarafe地区の路線を描いた地図 (12/01/2004)
Comienzan las obras de la Línea 1 en el tramo del Aljarafe
メトロ1号線路線図 Línea 1 del metro de Sevilla Mapa de la Red
システム全体像 (衛星画像に書き込まれた古いもの) Mapa de la Red
(Metro Sevilla 公式サイトへのリンク)
公共建設と交通の当局が,2008年末開業を目指すと発言した記事 :
29 de marzo de 2007 La Junta prevé estrenar el tramo Mairena-
Bormujos del tranvía en 2008
(ABC Sevilla ニュースへのリンク)
29.03.2007 El tranvía circulará por el Aljarafe en otoño de 2008
(20 minutos ニュースへのリンク)
その前日には,路線の詳細が報じられていました.
28 marzo 2007 La Junta adjudica a tres empresas el proyecto del
tranvía del Aljarafe
(Noticias de Bormujos ニュースへのリンク)
これはDiario de Sevillaの記事ですが,路面電車の早期開通で恩恵を
受けると思われる,地元Bormujosのサイトが取り上げていたものを紹介
します.挿絵には,パリのメトロとおぼしき車両が使われていました.
この記事によれば,全長28キロに及ぶアルハラフェのトラム計画では,
総額2億6400万ユーロ,建設に12か月間と見積もられているようです.
最初に開通させる,メトロ1号線Ciudad Expo駅とHospital de Bormujosの
間の所要時間は,11分と見込まれています.
また,同じくメトロ1号線に接続させる形で,セビリアから南南西15キロ
近くにあるドス エルマナス(Dos Hermanas)と,同じく西南西15キロの
アルカラ デ グアダイラ(Alcalá de Guadaíra)を結ぶトラム計画もある
ことが,記事の最後のほうでわかります.
セビリャと言えば,中心部のメトロセントロ(Metrocentro)を何度も紹介
してきました.今月中旬,レンタル車両もCAFからと決まったようで,
セビリャのメトロ1号線向けの車両か,あるいは,バスク自治州ビトリア=
ガステイス(Vitoria-Gasteiz / Vitoria)で建設中の市電向け車両から,
4/20までに借り受けてくることになります.
試運転は5月から開始される予定ですが,旅客営業に入るのは,今年9月か
10月になる模様です.この一連の記事も紹介しておきます.
20 de Marzo de 2007 El tranvía echará a andar con trenes prestados
del Metro de Sevilla o Vitoria
(Diario de Sevilla ニュースへのリンク)
19 de marzo de 2007 La empresa CAF-Santana construirá los trenes
del Metrocentro por 20,9 millones
(ABC Sevilla ニュースへのリンク)
19.03.2007 El tranvía circulará por la Avenida desde el 5 de mayo
(20 minutos ニュースへのリンク)
20 minutosの記事によれば,メトロセントロ(Metro_centro)は,1189mの
複線区間に加え,今年創建五百年を迎えたというセビリア大聖堂前では,
180mの単線があるとありますが,現地の画像をみる限り,その場所では
どうもガントレット(gantlet),いわゆる単複線になっているようです.
その大聖堂前の単線区間は,バッテリー走行可能な本採用の車両が配備
され次第,いずれ永続的に架線が取り外されることになっています.
他に,389mの単線もありますが,これは車庫への引込み線でしょう.
セビリャも航空画像が見られるようになりました.ただし,現時点で収容
されているのはメトロセントロ建設中で,道路を掘り返しています.
Catedral de Santa María de Sevilla (南向き)
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
メトロ1号線とメトロセントロ,今回話題になったアルハラフェや,その
ほか登場した地名の位置関係を,簡単な図にしてみました.クリックで
別ウィンドウに拡大表示されます.
なお,近郊電車のセルカニアス(Cercanías)は入れられませんでした.
また,この図は正確ではありません.
青がメトロ1号線で,薄い部分は地下区間を表し,破線は延長構想です.
アルハラフェの路面電車はオレンジ色,メトロセントロを緑色で表示して
みました.いずれの路線も,現時点では未開業です.
その他は,AVEの発着するSanta Justa駅を黒,川を薄い水色でそれぞれ
示しています.道路は省略しました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
これまでの主なセビリャ関連 過去ログ リスト :
2007/2/19 メトロセントロの車種決定?
2006/12/26 聖週間には架線取り外し?
2006/11/10 市電工事ストリーミングビデオに
2006/10/20 市電工事が観光に打撃
2006/9/16 市電建設工事中に遺跡見つかる
2006/8/05 大聖堂前は仮設の架線で
/ Seville)でも,ライトレール車両規格のメトロ(Metro de Sevilla)を
建設中です.1号線は予定より遅れていますが,現時点では2008年9月末の
開業を目指しているところになります.この他にもメトロ2号線から4号線
までの計画があり,今月に入って,これらの路線プロジェクトも正式に
始動したところです.
メトロ1号線は,セビリア中心部では地下を走る東西に伸びる20キロ弱の
路線になりますが,その路線の西端にあたる,アルハラフェ(Aljarafe)
地区で,ループ線を描く路線の路面電車,Tranvía del Aljarafeの計画が
ありますが,当局の担当者が,このうち最も早い区間を,2008年末に開業
させたいと発言したことが,先日の報道で大きく取り上げられました.
アルハラフェ(Aljarafe)は,セビリア都市圏として近年急速に人口が増え
ていて,周辺の人口は35万を超えるとウィキペディアのスペイン語版に
記載があります.これは,コルドバやグラナダをも上回るものです.この
うち,路面電車の沿線には17万4千人が暮らしているとされています.
アルハラフェの路面電車は,4つの工区にわかれるようで,最も早く建設
される区間とは,メトロ1号線の西側の終点となるCiudad Expo駅がある
Mairena del Aljarafeと,その北にある住宅地のBormujosを結ぶもので,
メトロ1号線は,2008年の9/30に開業が予定されていますので,その3か月
後には,接続する路面電車も走らせたいというのが,当局の意向です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
少し古い資料ですし,路面電車のものではありませんが,メトロ1号線の
建設開始案内と,Aljarafe地区の路線を描いた地図 (12/01/2004)
Comienzan las obras de la Línea 1 en el tramo del Aljarafe
メトロ1号線路線図 Línea 1 del metro de Sevilla Mapa de la Red
システム全体像 (衛星画像に書き込まれた古いもの) Mapa de la Red
(Metro Sevilla 公式サイトへのリンク)
公共建設と交通の当局が,2008年末開業を目指すと発言した記事 :
29 de marzo de 2007 La Junta prevé estrenar el tramo Mairena-
Bormujos del tranvía en 2008
(ABC Sevilla ニュースへのリンク)
29.03.2007 El tranvía circulará por el Aljarafe en otoño de 2008
(20 minutos ニュースへのリンク)
その前日には,路線の詳細が報じられていました.
28 marzo 2007 La Junta adjudica a tres empresas el proyecto del
tranvía del Aljarafe
(Noticias de Bormujos ニュースへのリンク)
これはDiario de Sevillaの記事ですが,路面電車の早期開通で恩恵を
受けると思われる,地元Bormujosのサイトが取り上げていたものを紹介
します.挿絵には,パリのメトロとおぼしき車両が使われていました.
この記事によれば,全長28キロに及ぶアルハラフェのトラム計画では,
総額2億6400万ユーロ,建設に12か月間と見積もられているようです.
最初に開通させる,メトロ1号線Ciudad Expo駅とHospital de Bormujosの
間の所要時間は,11分と見込まれています.
また,同じくメトロ1号線に接続させる形で,セビリアから南南西15キロ
近くにあるドス エルマナス(Dos Hermanas)と,同じく西南西15キロの
アルカラ デ グアダイラ(Alcalá de Guadaíra)を結ぶトラム計画もある
ことが,記事の最後のほうでわかります.
セビリャと言えば,中心部のメトロセントロ(Metrocentro)を何度も紹介
してきました.今月中旬,レンタル車両もCAFからと決まったようで,
セビリャのメトロ1号線向けの車両か,あるいは,バスク自治州ビトリア=
ガステイス(Vitoria-Gasteiz / Vitoria)で建設中の市電向け車両から,
4/20までに借り受けてくることになります.
試運転は5月から開始される予定ですが,旅客営業に入るのは,今年9月か
10月になる模様です.この一連の記事も紹介しておきます.
20 de Marzo de 2007 El tranvía echará a andar con trenes prestados
del Metro de Sevilla o Vitoria
(Diario de Sevilla ニュースへのリンク)
19 de marzo de 2007 La empresa CAF-Santana construirá los trenes
del Metrocentro por 20,9 millones
(ABC Sevilla ニュースへのリンク)
19.03.2007 El tranvía circulará por la Avenida desde el 5 de mayo
(20 minutos ニュースへのリンク)
20 minutosの記事によれば,メトロセントロ(Metro_centro)は,1189mの
複線区間に加え,今年創建五百年を迎えたというセビリア大聖堂前では,
180mの単線があるとありますが,現地の画像をみる限り,その場所では
どうもガントレット(gantlet),いわゆる単複線になっているようです.
その大聖堂前の単線区間は,バッテリー走行可能な本採用の車両が配備
され次第,いずれ永続的に架線が取り外されることになっています.
他に,389mの単線もありますが,これは車庫への引込み線でしょう.
セビリャも航空画像が見られるようになりました.ただし,現時点で収容
されているのはメトロセントロ建設中で,道路を掘り返しています.
Catedral de Santa María de Sevilla (南向き)
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
メトロ1号線とメトロセントロ,今回話題になったアルハラフェや,その
ほか登場した地名の位置関係を,簡単な図にしてみました.クリックで
別ウィンドウに拡大表示されます.
なお,近郊電車のセルカニアス(Cercanías)は入れられませんでした.
また,この図は正確ではありません.
青がメトロ1号線で,薄い部分は地下区間を表し,破線は延長構想です.
アルハラフェの路面電車はオレンジ色,メトロセントロを緑色で表示して
みました.いずれの路線も,現時点では未開業です.
その他は,AVEの発着するSanta Justa駅を黒,川を薄い水色でそれぞれ
示しています.道路は省略しました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
これまでの主なセビリャ関連 過去ログ リスト :
2007/2/19 メトロセントロの車種決定?
2006/12/26 聖週間には架線取り外し?
2006/11/10 市電工事ストリーミングビデオに
2006/10/20 市電工事が観光に打撃
2006/9/16 市電建設工事中に遺跡見つかる
2006/8/05 大聖堂前は仮設の架線で
2007年03月29日
【マラガ】コスタデルソル東部は低床車で(2)
スペイン南部のコスタデルソル(Costa del Sol)に,早ければ2008年5月
にも,低床車が本当に走ることになるかもしれません.
現在,アンダルシア州マラガ(Málaga)から30キロ近く東の,トレデルマル
(Torre del Mar)から,北に4.7キロのベレスマラガ(Vélez-Málaga)まで,
路面電車が2006年10月から開業していて,CAF製の100%低床車が走って
います.そのトレデルマルから,今度は海岸線に沿ってマラガに向かう,
17キロの区間の認可が,アンダルシア州の当局からおりた模様です.
CAF : Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles
トレデルマルから約17キロ西,マラガから約12キロ東のリコン デ ラ
ビクトリア(Rincón de la Victoria)には,将来マラガからライトレール
規格のメトロマラガ(Metro de Málaga)3号線がやってくることになって
います.マラガのメトロ線が計画通りに全て完成すれば,マラガRENFE駅
やバスターミナルだけでなく,マラガ空港(AGP / Aeropuerto de Málaga)
からも,メトロ2号線と3号線を介して,コスタデルソルの東端に近いトレ
デルマルへ,さらに北のベレスマラガまで,ライトレールで結ばれること
になるのです.
もっとも,マラガメトロの1号線と2号線の開業予定は,昨年の段階では
2009年になっています.最近も建設費が急騰しているという報道があった
ばかりです.3号線がリコン デ ラ ビクトリア(Rincón de la Victoria)
まで行くことに至っては,まだ構想の域を出ていないようです.
トレ デル マルとリコン デ ラ ビクトリアの間は,N-340(道路)に沿って
軌道が建設される模様で,3社からなる共同体の入札価格は223万ユーロ,
完成までの期間は14か月とのことです.
N-340は,カディスからバルセロナまで,千キロ以上に及ぶ地中海沿いの
道路で,Google Earthで見る限り,トレデルマルとリコンデラビクトリア
の間は,風光明媚な海沿いを走っているようです.ただ,片側1車線しか
ないですし,隣は砂浜で,陸側にはすぐそばまでリゾート地のような?
住宅が迫っている場所もあるように見えます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28.03.2007 El tranvía entre Vélez y Rincón tendrá en mayo de 2008
trazado definitivo (20 minutos ニュースへのリンク)
La Junta adjudica el proyecto que llevará el tranvía a Rincón
(Diario Málaga Hoy ニュースへのリンク)
予想ルート : Torre del Mar - Rincón de la Victoria
(Google Maps へのリンク)
リンク先で表示される軌跡は,Googleがデータに基づく道路を示したもの
ですので,実際の路線とは異なる場所があると思われます.
昨年10月に開業した,人口6万5千(記事では6万8千とも)のベレスマラガ
(Vélez-Málaga)の路面電車は,車庫の中で脱線したことが一度あったよう
です.その他には,開業からの5か月間で,7件の交通事故に遭っている
ことが報じられています.相手側の信号無視や交通違反が原因です.
09.03.2007 (20 minutos ニュースへのリンク)
Vélez descarta las barreras para evitar choques contra el tranvía
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
コスタデルソル ライトレール関連 過去ログ :
2006/9/22 【マラガ】コスタデルソル東部は低床車で
ベレスマラガ トラム関連 過去ログ :
2006/9/23 【べレスマラガ】県からの資金なしの路面電車
2006/10/04 【べレスマラガ】10/11営業運行開始予定
にも,低床車が本当に走ることになるかもしれません.
現在,アンダルシア州マラガ(Málaga)から30キロ近く東の,トレデルマル
(Torre del Mar)から,北に4.7キロのベレスマラガ(Vélez-Málaga)まで,
路面電車が2006年10月から開業していて,CAF製の100%低床車が走って
います.そのトレデルマルから,今度は海岸線に沿ってマラガに向かう,
17キロの区間の認可が,アンダルシア州の当局からおりた模様です.
CAF : Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles
トレデルマルから約17キロ西,マラガから約12キロ東のリコン デ ラ
ビクトリア(Rincón de la Victoria)には,将来マラガからライトレール
規格のメトロマラガ(Metro de Málaga)3号線がやってくることになって
います.マラガのメトロ線が計画通りに全て完成すれば,マラガRENFE駅
やバスターミナルだけでなく,マラガ空港(AGP / Aeropuerto de Málaga)
からも,メトロ2号線と3号線を介して,コスタデルソルの東端に近いトレ
デルマルへ,さらに北のベレスマラガまで,ライトレールで結ばれること
になるのです.
もっとも,マラガメトロの1号線と2号線の開業予定は,昨年の段階では
2009年になっています.最近も建設費が急騰しているという報道があった
ばかりです.3号線がリコン デ ラ ビクトリア(Rincón de la Victoria)
まで行くことに至っては,まだ構想の域を出ていないようです.
トレ デル マルとリコン デ ラ ビクトリアの間は,N-340(道路)に沿って
軌道が建設される模様で,3社からなる共同体の入札価格は223万ユーロ,
完成までの期間は14か月とのことです.
N-340は,カディスからバルセロナまで,千キロ以上に及ぶ地中海沿いの
道路で,Google Earthで見る限り,トレデルマルとリコンデラビクトリア
の間は,風光明媚な海沿いを走っているようです.ただ,片側1車線しか
ないですし,隣は砂浜で,陸側にはすぐそばまでリゾート地のような?
住宅が迫っている場所もあるように見えます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28.03.2007 El tranvía entre Vélez y Rincón tendrá en mayo de 2008
trazado definitivo (20 minutos ニュースへのリンク)
La Junta adjudica el proyecto que llevará el tranvía a Rincón
(Diario Málaga Hoy ニュースへのリンク)
予想ルート : Torre del Mar - Rincón de la Victoria
(Google Maps へのリンク)
リンク先で表示される軌跡は,Googleがデータに基づく道路を示したもの
ですので,実際の路線とは異なる場所があると思われます.
昨年10月に開業した,人口6万5千(記事では6万8千とも)のベレスマラガ
(Vélez-Málaga)の路面電車は,車庫の中で脱線したことが一度あったよう
です.その他には,開業からの5か月間で,7件の交通事故に遭っている
ことが報じられています.相手側の信号無視や交通違反が原因です.
09.03.2007 (20 minutos ニュースへのリンク)
Vélez descarta las barreras para evitar choques contra el tranvía
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
コスタデルソル ライトレール関連 過去ログ :
2006/9/22 【マラガ】コスタデルソル東部は低床車で
ベレスマラガ トラム関連 過去ログ :
2006/9/23 【べレスマラガ】県からの資金なしの路面電車
2006/10/04 【べレスマラガ】10/11営業運行開始予定
2007年03月28日
【シャーロット】LRT計画反対署名にCATS反撃
ノースカロライナ州シャーロット(Charlotte)都市圏で進行中のライト
レール計画を阻止すべく,反対署名を集めるためのウェブサイトが立ち
上がっていて,今月初めの時点で約3万人まで集まっているそうです.
署名人数の目標は47,875人.これだけ集めると,今年11月の選挙で計画の
大きな財源となっている,メクレンバーグ郡(Mecklenburg County)で物を
買う時に課せられる売上税0.5%分を,公共交通の整備に使っている現在の
税制の是非を,住民に問うことができるようになるのです.
この0.5%のトランジット売上税は,1998年の投票時に58%の賛成多数で
住民に承認されて,翌年から摘要されているものです.
反対派の言い分としては,ライトレール建設はお金の浪費で,人口密度が
高くないシャーロット市とその近郊(メクレンバーグ郡)では,バス路線の
整備で十分だというものです.その意見を通すために,トランジット税の
仕組みを断ち切ろうと試みているのでした.
トランジット税の是非が,もう一度住民投票にかけられそうになるとみた
シャーロット市の首脳陣は,11月の投票で,この交通整備用財源が消滅
した時のことを想定し,それがもたらす影響を口にし始めました.仮に
この税が廃止されると,代わりに財産税が値上がりすることになるだろう
というものです.
それにあわせて今週初め,実際にバスを運行し,ライトレールも運営する
CATSのCEOは,トランジット税が廃止されることになったら,路線バスの
充実はおろか,反対に路線網や運転時間帯を縮小せざろう得なくなると
して,想定されるシナリオを発表しました.
CATS : Charlotte Area Transit System
0.5%の売上税は,CATSの昨年の予算1億1280万ドルのうち,60%を占めるに
まで至っています.CATSでは,これを元にライトレールだけではなく,
路線バス網の拡充をも行ってきました.これが断ち切られると,バスも
大きな影響を受けます.トランジット税の制度が導入される前の路線バス
網は小規模で,お粗末なものだったそうです.ここで財源を失うことは,
その時代に戻ることを意味していました.
LYNXブルーライン(ライトレール)の約9.3マイル(約15.5キロ)に及ぶ路線
建設費は,4億6270万ドルにまで膨れ上がっていますが,この建設費の
約半分は,連邦(FTA)から補助金が出ています.
FTA : Federal Transit Administration
CATSではトランジット税が廃止された場合,考えられる4つのシナリオを
発表しました.いずれも財産税を値上げすることを前提にしたもので,
その上げ幅により将来が決まります.
それによれば,財産税の増税が最小限に留まった場合,ライトレールの
運行停止(まだ開業していませんが,実施時には開業しているはず)と,
バス路線の大幅縮小と運転時間短縮という結果になります.
もしも,このシナリオになった場合には,住民は財産税の値上げよりも
大きな負担になると思われるツケを,更に支払う可能性もあります.
ライトレールを運行しない場合,その建設を援助した連邦政府に,代金を
返済しなければならないのです.なお,これは非現実的とされています
が,ライトレールのシステム一切合財を,第三者に売りに出すという手も
あるにはあるようです.
その他の話題としては,今月半ばにシーメンス(STS)が,リンクス ブルー
ライン(LYNX Blue line)向け車両(S70モデル)の16本目をシャーロットに
運び込み,これでCATSとの契約分は完納したという発表がありました.
STS : Siemens Transportation Systems Inc.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
3/1/2007 Petition would put transit tax on ballot
3/7/2007 City shows need for transit tax
3/27/2007 Erasing one tax could increase another
(News 14 Charlotte ニュースへのリンク)
CATSの想定するシナリオを,より詳しく掲載した記事 :
Mar. 27, 2007 CATS: Tax cut may mean bus cuts
(Charlotte Observer ニュースへのリンク)
サイト訪問者の投票も行われていて,閲覧した時点でトランジット税の
廃止に反対なのは,57%となっていました.廃止すべきは43%です.
0.5%の公共交通整備向け売上税を廃止すべく,住民投票にもう一度かける
ために,署名を集めているサイト : Stop The Train Mecklenburg
閲覧した時点でアクセスカウンターは,1万2千台を示していました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
シャーロット ライトレール関連 最近の過去ログ リスト :
2007/2/15 Lynx部分先行開業も視野に
2006/11/17 2030年大量輸送計画承認
2006/11/16 トロリー運転再開も遅れ
2006/9/29 5年後に決定延期とLRT危機
2006/9/09 LRT設計問題で経費膨れる
レール計画を阻止すべく,反対署名を集めるためのウェブサイトが立ち
上がっていて,今月初めの時点で約3万人まで集まっているそうです.
署名人数の目標は47,875人.これだけ集めると,今年11月の選挙で計画の
大きな財源となっている,メクレンバーグ郡(Mecklenburg County)で物を
買う時に課せられる売上税0.5%分を,公共交通の整備に使っている現在の
税制の是非を,住民に問うことができるようになるのです.
この0.5%のトランジット売上税は,1998年の投票時に58%の賛成多数で
住民に承認されて,翌年から摘要されているものです.
反対派の言い分としては,ライトレール建設はお金の浪費で,人口密度が
高くないシャーロット市とその近郊(メクレンバーグ郡)では,バス路線の
整備で十分だというものです.その意見を通すために,トランジット税の
仕組みを断ち切ろうと試みているのでした.
トランジット税の是非が,もう一度住民投票にかけられそうになるとみた
シャーロット市の首脳陣は,11月の投票で,この交通整備用財源が消滅
した時のことを想定し,それがもたらす影響を口にし始めました.仮に
この税が廃止されると,代わりに財産税が値上がりすることになるだろう
というものです.
それにあわせて今週初め,実際にバスを運行し,ライトレールも運営する
CATSのCEOは,トランジット税が廃止されることになったら,路線バスの
充実はおろか,反対に路線網や運転時間帯を縮小せざろう得なくなると
して,想定されるシナリオを発表しました.
CATS : Charlotte Area Transit System
0.5%の売上税は,CATSの昨年の予算1億1280万ドルのうち,60%を占めるに
まで至っています.CATSでは,これを元にライトレールだけではなく,
路線バス網の拡充をも行ってきました.これが断ち切られると,バスも
大きな影響を受けます.トランジット税の制度が導入される前の路線バス
網は小規模で,お粗末なものだったそうです.ここで財源を失うことは,
その時代に戻ることを意味していました.
LYNXブルーライン(ライトレール)の約9.3マイル(約15.5キロ)に及ぶ路線
建設費は,4億6270万ドルにまで膨れ上がっていますが,この建設費の
約半分は,連邦(FTA)から補助金が出ています.
FTA : Federal Transit Administration
CATSではトランジット税が廃止された場合,考えられる4つのシナリオを
発表しました.いずれも財産税を値上げすることを前提にしたもので,
その上げ幅により将来が決まります.
それによれば,財産税の増税が最小限に留まった場合,ライトレールの
運行停止(まだ開業していませんが,実施時には開業しているはず)と,
バス路線の大幅縮小と運転時間短縮という結果になります.
もしも,このシナリオになった場合には,住民は財産税の値上げよりも
大きな負担になると思われるツケを,更に支払う可能性もあります.
ライトレールを運行しない場合,その建設を援助した連邦政府に,代金を
返済しなければならないのです.なお,これは非現実的とされています
が,ライトレールのシステム一切合財を,第三者に売りに出すという手も
あるにはあるようです.
その他の話題としては,今月半ばにシーメンス(STS)が,リンクス ブルー
ライン(LYNX Blue line)向け車両(S70モデル)の16本目をシャーロットに
運び込み,これでCATSとの契約分は完納したという発表がありました.
STS : Siemens Transportation Systems Inc.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
3/1/2007 Petition would put transit tax on ballot
3/7/2007 City shows need for transit tax
3/27/2007 Erasing one tax could increase another
(News 14 Charlotte ニュースへのリンク)
CATSの想定するシナリオを,より詳しく掲載した記事 :
Mar. 27, 2007 CATS: Tax cut may mean bus cuts
(Charlotte Observer ニュースへのリンク)
サイト訪問者の投票も行われていて,閲覧した時点でトランジット税の
廃止に反対なのは,57%となっていました.廃止すべきは43%です.
0.5%の公共交通整備向け売上税を廃止すべく,住民投票にもう一度かける
ために,署名を集めているサイト : Stop The Train Mecklenburg
閲覧した時点でアクセスカウンターは,1万2千台を示していました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
シャーロット ライトレール関連 最近の過去ログ リスト :
2007/2/15 Lynx部分先行開業も視野に
2006/11/17 2030年大量輸送計画承認
2006/11/16 トロリー運転再開も遅れ
2006/9/29 5年後に決定延期とLRT危機
2006/9/09 LRT設計問題で経費膨れる
2007年03月27日
【ニース】新生トラム架線下走行始める
南仏ニース(Nice)で今年開業予定のトラムの試運転が,3/26には架線下で
行われたという報道がありました.その他にもニース市電の話題が幾つか
ありますので,まとめて紹介してみます.
試運転開始の記事の中に,タイトルにsous tensionと入っているものが
あります.これを架線下と解釈しましたが,ニースでは中心部の一部で
架線のない区間を設けて,そこではバッテリー駆動による走行です.今回
それに対して架線集電で走ったというよりは,昨年12月にトラム車両を
市民にお披露目した際に,車両基地から展示会場まで,完成した市電の
レール上を,軌陸車に牽引されて走ったことがあったので,それに対して
の表現だと思われます.もちろん,今回の試走では,架線は通電されて
トラムは,Centre de MaintenanceとSquare Boyerの間を自走しました.
Centre de Maintenanceは,V字型の路線のうち,北西側の突端にあたる
車両センターです.Square Boyerは地名で,現在トラムの公式サイトに
掲載されている路線図では,これが停留所名のようにも見えますが,前回
ご紹介しているように,電停名が公募で決められて,Square Boyerに設け
られる停留所は,Gorbellaになったのではないかと思われます.
停留所名には,3200通の応募があり,このうち1100通がインターネット
からのものだったそうです.
この他,今月上旬には,トラム建設に際して,欧州投資銀行(EIB,仏語
ではBEI)から,1億5千万ユーロの援助を受けることになったようです.
BEI : La Banque européenne d’investissement
なお,今回の試運転の記事のなかに,ニースのトラムが開業する時期に
触れたものがありました.それによれば,現時点では2007年9月末です.
ただし,営業開始は翌日(10月初め)になるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
トラム試験走行 公式のお知らせ :
22/03/2007 Lundi 26 mars 2007 > Tramway : Premiers essais de la
rame sous tension / Opération confirmée ! (Communauté
d'Agglomération Nice Côte d'Azur ニュースリリースへのリンク)
試運転に関して,記事がいくつかあります.Nice Premiumには画像も掲載
されていました.路面電車が通ることで歩道が狭くなり,渋滞を避ける
スクーターが走ると,ベビーカーなどは危険にさらされることになった
という,沿線からの苦言も呈されています.
26 mars 2007 Nice : Ça roule pour le Tram !
(Nice Premium ニュースへのリンク)
2007-03-26 Premiers essais de la rame du Tramway sous tension
(Actualités de Nice, Provence & Monaco ニュースへのリンク)
3月中旬に出された,停留所の名前が決まったという記事 :
2007-03-14 Les noms des futures stations à la Foire Internationale
(Actualités de Nice, Provence & Monaco ニュースへのリンク)
Le nom des stations du TRAMWAY de NICE à la FOIRE INTERNATIONALE
2007-03-11 (Nice Rendez-Vous ニュースへのリンク)
3月上旬に報道された,EIB(BEI)関係の記事 : (他多数あり)
2 mars 2007 La Banque Européenne d'Investissement finance le
tramway de Nice (Nice Premium ニュースへのリンク)
路線図 : La ligne 1 Le parcours (Le site du tramway de la
Communauté d'Agglomération Nice Côte d'Azur 公式サイトへのリンク)
ニースで復活するトラムは,汚職問題なども絡み,進行が当初の計画より
大幅に遅れています.現時点では9月末開業を目指しているようですが,
今後ももしかしたら足を引っ張る可能性がある問題の一つとして,以前
にもご紹介している,工事現場で発見された遺跡の発掘作業があります.
2007年1月現在,V字型の路線の底のほうにあたる,Porte Pairolièreと
Pont-Vieuxで,道路を6mも掘り返す作業が行われていました.
Pont-Vieuxは,ニース旧市街地(Vieux-Nice)の縁に位置しており,停留所
名では,Vieux Nice - Cathédraleと,Vieux Nice Opéraの間ぐらいに
あたりになりそうです.
ペロリエール門(Porte Pairolière)は,ガリバルディ(Garibaldi)広場の
入口にあります.ここから,16世紀ごろの城砦の跡が発見されました.
Les fouilles archéologiques autour du tramway
PDFファイルによる詳細な報告書 :
12/02/2007 Avec le tramway, Nice retrouve ses racines
(Communauté d'Agglomération Nice Côte d'Azur 公式サイトへのリンク)
これらの場所には,少なくとも今年1月の時点では,レールが全く敷か
れていません.試運転がこのさき運転区間を延ばしたり,架線レス区間の
バッテリー走行を実地で試す際には,マッセナ広場(Masséna)の少し東側
にある,渡り線を使ってということになるのでしょう.
* Boulevard Jean Jaurès (東向き) ここにポイントが見えます
* Porte Pairolière (西向き) 遺跡発掘現場の一つ
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ニースのトラム関連 過去ログ リスト :
2007/2/11 半分以上の電停名を公募で
2006/4/09 中心街でもレール敷設開始
2006/3/25 LRVバッテリー走行お披露目
2006/2/25 トラム開業遅れと部分開業の可能性
2005/11/22 来秋の納入に向けたLRV1号車
行われたという報道がありました.その他にもニース市電の話題が幾つか
ありますので,まとめて紹介してみます.
試運転開始の記事の中に,タイトルにsous tensionと入っているものが
あります.これを架線下と解釈しましたが,ニースでは中心部の一部で
架線のない区間を設けて,そこではバッテリー駆動による走行です.今回
それに対して架線集電で走ったというよりは,昨年12月にトラム車両を
市民にお披露目した際に,車両基地から展示会場まで,完成した市電の
レール上を,軌陸車に牽引されて走ったことがあったので,それに対して
の表現だと思われます.もちろん,今回の試走では,架線は通電されて
トラムは,Centre de MaintenanceとSquare Boyerの間を自走しました.
Centre de Maintenanceは,V字型の路線のうち,北西側の突端にあたる
車両センターです.Square Boyerは地名で,現在トラムの公式サイトに
掲載されている路線図では,これが停留所名のようにも見えますが,前回
ご紹介しているように,電停名が公募で決められて,Square Boyerに設け
られる停留所は,Gorbellaになったのではないかと思われます.
停留所名には,3200通の応募があり,このうち1100通がインターネット
からのものだったそうです.
この他,今月上旬には,トラム建設に際して,欧州投資銀行(EIB,仏語
ではBEI)から,1億5千万ユーロの援助を受けることになったようです.
BEI : La Banque européenne d’investissement
なお,今回の試運転の記事のなかに,ニースのトラムが開業する時期に
触れたものがありました.それによれば,現時点では2007年9月末です.
ただし,営業開始は翌日(10月初め)になるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
トラム試験走行 公式のお知らせ :
22/03/2007 Lundi 26 mars 2007 > Tramway : Premiers essais de la
rame sous tension / Opération confirmée ! (Communauté
d'Agglomération Nice Côte d'Azur ニュースリリースへのリンク)
試運転に関して,記事がいくつかあります.Nice Premiumには画像も掲載
されていました.路面電車が通ることで歩道が狭くなり,渋滞を避ける
スクーターが走ると,ベビーカーなどは危険にさらされることになった
という,沿線からの苦言も呈されています.
26 mars 2007 Nice : Ça roule pour le Tram !
(Nice Premium ニュースへのリンク)
2007-03-26 Premiers essais de la rame du Tramway sous tension
(Actualités de Nice, Provence & Monaco ニュースへのリンク)
3月中旬に出された,停留所の名前が決まったという記事 :
2007-03-14 Les noms des futures stations à la Foire Internationale
(Actualités de Nice, Provence & Monaco ニュースへのリンク)
Le nom des stations du TRAMWAY de NICE à la FOIRE INTERNATIONALE
2007-03-11 (Nice Rendez-Vous ニュースへのリンク)
3月上旬に報道された,EIB(BEI)関係の記事 : (他多数あり)
2 mars 2007 La Banque Européenne d'Investissement finance le
tramway de Nice (Nice Premium ニュースへのリンク)
路線図 : La ligne 1 Le parcours (Le site du tramway de la
Communauté d'Agglomération Nice Côte d'Azur 公式サイトへのリンク)
ニースで復活するトラムは,汚職問題なども絡み,進行が当初の計画より
大幅に遅れています.現時点では9月末開業を目指しているようですが,
今後ももしかしたら足を引っ張る可能性がある問題の一つとして,以前
にもご紹介している,工事現場で発見された遺跡の発掘作業があります.
2007年1月現在,V字型の路線の底のほうにあたる,Porte Pairolièreと
Pont-Vieuxで,道路を6mも掘り返す作業が行われていました.
Pont-Vieuxは,ニース旧市街地(Vieux-Nice)の縁に位置しており,停留所
名では,Vieux Nice - Cathédraleと,Vieux Nice Opéraの間ぐらいに
あたりになりそうです.
ペロリエール門(Porte Pairolière)は,ガリバルディ(Garibaldi)広場の
入口にあります.ここから,16世紀ごろの城砦の跡が発見されました.
Les fouilles archéologiques autour du tramway
PDFファイルによる詳細な報告書 :
12/02/2007 Avec le tramway, Nice retrouve ses racines
(Communauté d'Agglomération Nice Côte d'Azur 公式サイトへのリンク)
これらの場所には,少なくとも今年1月の時点では,レールが全く敷か
れていません.試運転がこのさき運転区間を延ばしたり,架線レス区間の
バッテリー走行を実地で試す際には,マッセナ広場(Masséna)の少し東側
にある,渡り線を使ってということになるのでしょう.
* Boulevard Jean Jaurès (東向き) ここにポイントが見えます
* Porte Pairolière (西向き) 遺跡発掘現場の一つ
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
ペロリエール門(Porte Pairolière)
ガリバルディ広場を背にして,西向きの図
Jaurès finds, view from east (by fraise flickr)

(Taken on January 21, 2007)
ガリバルディ広場を背にして,西向きの図
Jaurès finds, view from east (by fraise flickr)

(Taken on January 21, 2007)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ニースのトラム関連 過去ログ リスト :
2007/2/11 半分以上の電停名を公募で
2006/4/09 中心街でもレール敷設開始
2006/3/25 LRVバッテリー走行お披露目
2006/2/25 トラム開業遅れと部分開業の可能性
2005/11/22 来秋の納入に向けたLRV1号車
2007年03月26日
【パドヴァ】ゴムタイヤトラム3/24遂に開業
今年は,イタリアのヴェネト州(Veneto),パドヴァ(パドバ)(Padova /
Padua)に,電気運転による路面電車が走ってから,ちょうど100年目に
あたるそうです.馬車の時代から数えると174年目になるとか.その路面
電車は1954年に廃止されてしまいますが,計画から15年,予定より大幅に
遅れながらも,新しいトラム(Metrotram)が,3/24に遂に開業しました.
今度のトラムは,ゴムタイヤを履いたトランスロール(Translohr)です.
また,一部区間ではパンタグラフを下ろして,バッテリーで走ります.
このトランスロール(Translohr)に車種が決まってからも,5年の歳月が
過ぎていました.
今回の開通は,既にご紹介の通り,街の北側にあるFS駅(Stazione)から,
南のGuizza地区まで,バッテリー走行する架線レス区間(675m)を含んだ,
1号線(linea Sir 1)の一部です.パドヴァには,全部でトラムが3路線,
3号線まで計画があるようですが,1号線以外がどれだけ進展しているの
かは,よくわかりません.
FS : Ferrovie dello Stato Spa (イタリアの鉄道会社,元国鉄)
南端に設けられる車両基地が未完成のため,現在はFS駅近くにある仮説の
車庫を使い,トランスロール4本のち,2本を営業運行に就かせます.
StazioneとGuizzaの起終点間の所要時間は,当初21分強とみられていま
したが,各停留所での時間が20秒で計算されていて,これでは無理との
指摘を受け,停車時分を30秒にし,所要時間は24分になった模様です.
ただし,市のサイトからダウンロードできるブローシャなどには,22分と
記載されています.
所要時間が若干伸びたことと,折返し時間の確保のため,これは運転手が
要求したようですが,2本体制の間は,トラムの運転間隔が35分になって
しまいました.今月初めまでは,30分間隔の計画だったのです.また,
運転時間帯も,朝7時台から夕方6時台までの限定的なものです.
Guizzaの車両基地が完成し,トランスロールの本数を増やせるようになり
次第,運転本数が増やしていく予定です.
先週末の3/22には,無事に当局から認可が下りていました.また,問題が
残っていたらしい分岐器は,開業日までに改修されたようです.
3/25は,環境保護の日曜(domenica ecologica)でした.これは,大気汚染
への対策ととして,10時から18時の間,古い町並みの残る市内中心部への
自動車の乗入れが禁止になる日です.この日はバスに乗る際は,乗車券を
1回買うだけでいいようです.もしも,違反して車を乗り付けると,罰金
74ユーロだとか.
この土日にはトラムは運賃無料で運転されましたが,今日3/26からは,
APSの運行する路線バスと同じ運賃(市内75分間1ユーロ)が必要です.
APS : Azienda Padova Servizi
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
開業案内 Corse gratuite sabato 24 e domenica 25 marzo 2007
3/26からの時刻など (3/21改訂) Tram: biglietti e orario corse
(Comune di Padova 公式サイトへのリンク)
FS駅(Stazione)発 トラム時刻表 2007/3/26現在
6 | 55
7 | 30
8 | 05, 40
9 | 15, 50
10 | 25
11 | 00, 35
12 | 10, 45
13 | 20, 55
14 | 30
15 | 05, 40
16 | 15, 50
17 | 25
18 | 00
地元紙では,大幅に紙面を割いているようです.認可が下りたころから
週末にかけて,主な記事だけを紹介しておきます.
23 Marzo 2007 Tram: è arrivato l'ultimo "ok"
24 Marzo 2007 Ore 11, il tram comincia il suo viaggio
(Il Gazzettino On Line ニュースへのリンク)
開業式典の模様 :
trampadova Metrobus Tram Padova flickr by Andrea Omizzolo
Windows Live Local bird's eyeを参考に,路線図を書いてみました.

青線が架線集電,緑が架線なしでバッテリー走行しているものと思われる
区間.その他,黒線はFS線,灰色の線は道路を表します.停留所の位置は
推測している場所もかなりあります.正確ではありません.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
パドヴァのメトロトラム=トランスロール 関連過去ログ リスト :
2007/3/04 トラム3/24営業開始を発表
2007/1/12 【Translohr】パドヴァ続報とメストレ情報
2006/11/14 【クレルモン=フェラン】一ヶ月遅れの運転開始
2006/10/21 トランスロールを改良?
2006/10/15 【トランスロール】案内輪逸脱はパドヴァでも
2006/10/09 架線レス区間も試運転開始 (非営業運転開始)
2006/9/12 トランスロール11月に延期 (遅れの原因)
2006/8/03 トランスロール9月運行開始 (幻に..)
Padua)に,電気運転による路面電車が走ってから,ちょうど100年目に
あたるそうです.馬車の時代から数えると174年目になるとか.その路面
電車は1954年に廃止されてしまいますが,計画から15年,予定より大幅に
遅れながらも,新しいトラム(Metrotram)が,3/24に遂に開業しました.
今度のトラムは,ゴムタイヤを履いたトランスロール(Translohr)です.
また,一部区間ではパンタグラフを下ろして,バッテリーで走ります.
このトランスロール(Translohr)に車種が決まってからも,5年の歳月が
過ぎていました.
今回の開通は,既にご紹介の通り,街の北側にあるFS駅(Stazione)から,
南のGuizza地区まで,バッテリー走行する架線レス区間(675m)を含んだ,
1号線(linea Sir 1)の一部です.パドヴァには,全部でトラムが3路線,
3号線まで計画があるようですが,1号線以外がどれだけ進展しているの
かは,よくわかりません.
FS : Ferrovie dello Stato Spa (イタリアの鉄道会社,元国鉄)
南端に設けられる車両基地が未完成のため,現在はFS駅近くにある仮説の
車庫を使い,トランスロール4本のち,2本を営業運行に就かせます.
StazioneとGuizzaの起終点間の所要時間は,当初21分強とみられていま
したが,各停留所での時間が20秒で計算されていて,これでは無理との
指摘を受け,停車時分を30秒にし,所要時間は24分になった模様です.
ただし,市のサイトからダウンロードできるブローシャなどには,22分と
記載されています.
所要時間が若干伸びたことと,折返し時間の確保のため,これは運転手が
要求したようですが,2本体制の間は,トラムの運転間隔が35分になって
しまいました.今月初めまでは,30分間隔の計画だったのです.また,
運転時間帯も,朝7時台から夕方6時台までの限定的なものです.
Guizzaの車両基地が完成し,トランスロールの本数を増やせるようになり
次第,運転本数が増やしていく予定です.
先週末の3/22には,無事に当局から認可が下りていました.また,問題が
残っていたらしい分岐器は,開業日までに改修されたようです.
3/25は,環境保護の日曜(domenica ecologica)でした.これは,大気汚染
への対策ととして,10時から18時の間,古い町並みの残る市内中心部への
自動車の乗入れが禁止になる日です.この日はバスに乗る際は,乗車券を
1回買うだけでいいようです.もしも,違反して車を乗り付けると,罰金
74ユーロだとか.
この土日にはトラムは運賃無料で運転されましたが,今日3/26からは,
APSの運行する路線バスと同じ運賃(市内75分間1ユーロ)が必要です.
APS : Azienda Padova Servizi
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
開業案内 Corse gratuite sabato 24 e domenica 25 marzo 2007
3/26からの時刻など (3/21改訂) Tram: biglietti e orario corse
(Comune di Padova 公式サイトへのリンク)
FS駅(Stazione)発 トラム時刻表 2007/3/26現在
6 | 55
7 | 30
8 | 05, 40
9 | 15, 50
10 | 25
11 | 00, 35
12 | 10, 45
13 | 20, 55
14 | 30
15 | 05, 40
16 | 15, 50
17 | 25
18 | 00
地元紙では,大幅に紙面を割いているようです.認可が下りたころから
週末にかけて,主な記事だけを紹介しておきます.
23 Marzo 2007 Tram: è arrivato l'ultimo "ok"
24 Marzo 2007 Ore 11, il tram comincia il suo viaggio
(Il Gazzettino On Line ニュースへのリンク)
開業式典の模様 :
trampadova Metrobus Tram Padova flickr by Andrea Omizzolo
Windows Live Local bird's eyeを参考に,路線図を書いてみました.
青線が架線集電,緑が架線なしでバッテリー走行しているものと思われる
区間.その他,黒線はFS線,灰色の線は道路を表します.停留所の位置は
推測している場所もかなりあります.正確ではありません.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
パドヴァのメトロトラム=トランスロール 関連過去ログ リスト :
2007/3/04 トラム3/24営業開始を発表
2007/1/12 【Translohr】パドヴァ続報とメストレ情報
2006/11/14 【クレルモン=フェラン】一ヶ月遅れの運転開始
2006/10/21 トランスロールを改良?
2006/10/15 【トランスロール】案内輪逸脱はパドヴァでも
2006/10/09 架線レス区間も試運転開始 (非営業運転開始)
2006/9/12 トランスロール11月に延期 (遅れの原因)
2006/8/03 トランスロール9月運行開始 (幻に..)
2007年03月25日
【ヘルシンキ】問題の低床車は契約破棄も?
低床車が既に導入されている街へ,中古の路面電車が売却されることは,
あまり例がないかもと,ろくに調べもせずに前日書いてしまいましたが,
ドイツからフィンランドのヘルシンキ(Helsinki)への例がありました.
あわせて最近の状況が現地有力紙の英語版に掲載されていましたので,
今回はその紹介です.
ヘルシンキの都市交通を担っているHKLでは,1999年から100%低床車を
ヘルシンキ市内の路面電車網に導入しています.
HKL : Helsingin kaupungin liikennelaitos
バリオバーンまたはバリオトラム(Variobahn / Variotram)と呼ばれる
モデルで,当時のADtranzが製造していました.40本の発注でしたが,
これが故障続きでなかなか実力を発揮せずにいたのです.
ヘルシンキという厳寒の地に起因する障害に加えて,同型の台車がドイツ
では問題なく走っているのに,ヘルシンキでは走行不安定になるという
ような台車の問題もありました.低床化のために,モータと車輪を直結
したこともあり,バネ下重量が大きくなりすぎたようです.
製造元のADtranzは,その後Bombardierに吸収され,修理や改修などは,
Bombardierが行なうようになりました.
さらに,追い討ちをかけるように,2004年に発覚したコンビーノ問題が
直接関係するのかどうかは判りませんが,車体強度の問題が持ち上がり,
バリオバーンに襲い掛かります.その修理のためには,車両をドイツの
工場まで運ぶ必要がありました.
そのためHKLは車両不足になり,ドイツのマンハイムやルートヴィヒス
ハーフェンから,車齢30年程度の路面電車を購入したというものです.
ウィキペディアの記載によれば合計8本を購入し,下で紹介する新聞記事
によれば,1本あたり改造費込み50万ユーロ前後だったようです.なお,
この購入費を捻出するために,ヘルシンキには広告電車が走り,その広告
収入でマンハイムの中古車両の購入費の70%を賄ったとのことでした.
そして先週掲載された記事は,車体強度問題の修理のためドイツに送った
車両がヘルシンキに戻ってきたものの,仕様にあった車両寿命40年には
及ばないことが判明し,HKLはボンバルディアとの契約破棄も視野に入れ
ているというものでした.この問題はまだまだ続きそうです.
バリオバーンには,いくつかの種類がありますが,ヘルシンキ向けの車両
は,ドイツのケムニッツや,オーストラリアのシドニーで導入されたハブ
モータを使用するタイプです.
なお,バリオバーン(Variobahn)の販売権は,現在はStadler Rail AGに
引き継がれ,ドイツのボーフム,ミュンヘン,ニュルンベルクなどは,
同社と購入契約を結び,同タイプの車両を近々導入予定です.
一方ヘルシンキにお古を売却したマンハイムとルートヴィヒスハーフェン
には,やはりバリオバーンが導入されていますが,こちらはハブモータを
使わない駆動による部分低床車で,タイプが異なります.
更に余談になりますが,ハブモーターと言えば,昨日紹介のグラーツも,
リンツと同じモデル名のCityrunnerという低床車ながら,ハブモーターを
採用した別タイプが走っています.実にややこしい話です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21.3.2007 (Helsingin Sanomat ニュースへのリンク)
Helsinki considers calling off low-carriage tram order from Germany
この記事の下段に,過去の記事へのリンクがあり,それをたどっていく
と,2005年4月付けでマンハイムから購入した時のことを記した記事にも
行き着きます.
電車車種紹介 HKL Tram Traffic Fleet
HKL 201-240が問題の低床車で,マンハイムからの中古はHKL 151-154,
ルートヴィヒスハーフェンからのは,HKL 150.各リンク先に詳細があります.
路線図 HKL Tram Traffic Routes
(HKL 公式サイト英語版へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
あまり例がないかもと,ろくに調べもせずに前日書いてしまいましたが,
ドイツからフィンランドのヘルシンキ(Helsinki)への例がありました.
あわせて最近の状況が現地有力紙の英語版に掲載されていましたので,
今回はその紹介です.
ヘルシンキの都市交通を担っているHKLでは,1999年から100%低床車を
ヘルシンキ市内の路面電車網に導入しています.
HKL : Helsingin kaupungin liikennelaitos
バリオバーンまたはバリオトラム(Variobahn / Variotram)と呼ばれる
モデルで,当時のADtranzが製造していました.40本の発注でしたが,
これが故障続きでなかなか実力を発揮せずにいたのです.
ヘルシンキという厳寒の地に起因する障害に加えて,同型の台車がドイツ
では問題なく走っているのに,ヘルシンキでは走行不安定になるという
ような台車の問題もありました.低床化のために,モータと車輪を直結
したこともあり,バネ下重量が大きくなりすぎたようです.
製造元のADtranzは,その後Bombardierに吸収され,修理や改修などは,
Bombardierが行なうようになりました.
さらに,追い討ちをかけるように,2004年に発覚したコンビーノ問題が
直接関係するのかどうかは判りませんが,車体強度の問題が持ち上がり,
バリオバーンに襲い掛かります.その修理のためには,車両をドイツの
工場まで運ぶ必要がありました.
そのためHKLは車両不足になり,ドイツのマンハイムやルートヴィヒス
ハーフェンから,車齢30年程度の路面電車を購入したというものです.
ウィキペディアの記載によれば合計8本を購入し,下で紹介する新聞記事
によれば,1本あたり改造費込み50万ユーロ前後だったようです.なお,
この購入費を捻出するために,ヘルシンキには広告電車が走り,その広告
収入でマンハイムの中古車両の購入費の70%を賄ったとのことでした.
そして先週掲載された記事は,車体強度問題の修理のためドイツに送った
車両がヘルシンキに戻ってきたものの,仕様にあった車両寿命40年には
及ばないことが判明し,HKLはボンバルディアとの契約破棄も視野に入れ
ているというものでした.この問題はまだまだ続きそうです.
バリオバーンには,いくつかの種類がありますが,ヘルシンキ向けの車両
は,ドイツのケムニッツや,オーストラリアのシドニーで導入されたハブ
モータを使用するタイプです.
なお,バリオバーン(Variobahn)の販売権は,現在はStadler Rail AGに
引き継がれ,ドイツのボーフム,ミュンヘン,ニュルンベルクなどは,
同社と購入契約を結び,同タイプの車両を近々導入予定です.
一方ヘルシンキにお古を売却したマンハイムとルートヴィヒスハーフェン
には,やはりバリオバーンが導入されていますが,こちらはハブモータを
使わない駆動による部分低床車で,タイプが異なります.
更に余談になりますが,ハブモーターと言えば,昨日紹介のグラーツも,
リンツと同じモデル名のCityrunnerという低床車ながら,ハブモーターを
採用した別タイプが走っています.実にややこしい話です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21.3.2007 (Helsingin Sanomat ニュースへのリンク)
Helsinki considers calling off low-carriage tram order from Germany
この記事の下段に,過去の記事へのリンクがあり,それをたどっていく
と,2005年4月付けでマンハイムから購入した時のことを記した記事にも
行き着きます.
電車車種紹介 HKL Tram Traffic Fleet
HKL 201-240が問題の低床車で,マンハイムからの中古はHKL 151-154,
ルートヴィヒスハーフェンからのは,HKL 150.各リンク先に詳細があります.
路線図 HKL Tram Traffic Routes
(HKL 公式サイト英語版へのリンク)
flickrで画像を探してみました
derailment By 1541 (flickr)

(Taken on March 3, 2006)
一瞬ドイツの街に見えますが,ヘルシンキだそうです
trams by 1541 (flickr)

(Taken on April 28, 2006)
derailment By 1541 (flickr)

(Taken on March 3, 2006)
一瞬ドイツの街に見えますが,ヘルシンキだそうです
trams by 1541 (flickr)

(Taken on April 28, 2006)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年03月24日
【グラーツ】ウィーンの中古で急場をしのぐ
オーストリアのシュタイアーマルク州にあるグラーツ(Graz)には,人口
こそ30万人に満たない程ですが,30キロ以上に及ぶ路線に,8つの系統を
もつ路面電車が走っています.現有車両は60本以上を数え,すでに半数
近くが低床化されており,そのうちの18本が100%低床車です.近いうちに
低床区画を持つ在来車を含めて,全車の低床化を目指しているそうです.
ところが,ここにきて低床化率を下げる現象が生じることになります.
ウィーンで使われてきた1960年代の車両を,5本購入するというのです.
もちろん,低床区画などありません.
グラーツでは,3つの系統で路線延長が計画されています.それに伴う
車両不足を補うため,本来であれば,新しい低床車を購入するところなの
ですが,今すぐには資金が出せない状況下で,低床の新車と比べものに
ならないほどの低価格で購入できる,ウィーンの旧型車は魅力的でした.
低床式の新車なら,1編成に約300万ユーロは掛かります.これに対して,
中古なら,改造込みで50万ユーロで済むのでした.1本あたり30万ユーロ
という記事もあります.
ドイツあたりの旧型車が,東欧などで余生を送ることは珍しくありません
が,一時的にしても,低床車が既に導入されている街へ行くのは,あまり
例がないかもしれません.
グラーツでは,新車を今後も導入しないというわけではありません.45本
もの購入を予定しており,既に公示もしているそうです.
しかし,これらがグラーツの街を走るのは,最初の15本で2009年になる
見込みです.今回の中古購入は,それまでのつなぎになるようです.
暫定的とはいえ,低床区画がなく空調もないお古の投入を,利用者らは
好意的に受取っていないようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
買い取るグラーツ側と売り出すウィーン側の双方で記事が出ています.
22.03.2007 GVB kontern Kritik mit "Bim-Qualitätsoffensive"
(Kleine Zeitung ニュースへのリンク)
23.03.2007 "Neue" Straßenbahnen aus den 60er-Jahren
(ORF Steiermark ニュースへのリンク)
23.03.2007 Wien verkauft der Stadt Graz alte Trams
(wienweb.at ニュースへのリンク)
24.03.2007 Wien verscherbelt alte Bims
(ORF Wien ニュースへのリンク)
ボンバルディア(Bombardier)の100%低床車,FLEXITY Outlook Cシリーズ
(旧名称 Cityrunner)や,低床区画を持つ車体を組み込んだ在来車などの
低床車両の案内 : Unsere Dienstleistungen Straßenbahn
路線延伸計画 : "Graz tramt"Ausbau Linien 4+ 5+ 6+
(GVB 公式サイトへのリンク)
GVB : Grazer Verkehrsbetriebe
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
こそ30万人に満たない程ですが,30キロ以上に及ぶ路線に,8つの系統を
もつ路面電車が走っています.現有車両は60本以上を数え,すでに半数
近くが低床化されており,そのうちの18本が100%低床車です.近いうちに
低床区画を持つ在来車を含めて,全車の低床化を目指しているそうです.
ところが,ここにきて低床化率を下げる現象が生じることになります.
ウィーンで使われてきた1960年代の車両を,5本購入するというのです.
もちろん,低床区画などありません.
グラーツでは,3つの系統で路線延長が計画されています.それに伴う
車両不足を補うため,本来であれば,新しい低床車を購入するところなの
ですが,今すぐには資金が出せない状況下で,低床の新車と比べものに
ならないほどの低価格で購入できる,ウィーンの旧型車は魅力的でした.
低床式の新車なら,1編成に約300万ユーロは掛かります.これに対して,
中古なら,改造込みで50万ユーロで済むのでした.1本あたり30万ユーロ
という記事もあります.
ドイツあたりの旧型車が,東欧などで余生を送ることは珍しくありません
が,一時的にしても,低床車が既に導入されている街へ行くのは,あまり
例がないかもしれません.
グラーツでは,新車を今後も導入しないというわけではありません.45本
もの購入を予定しており,既に公示もしているそうです.
しかし,これらがグラーツの街を走るのは,最初の15本で2009年になる
見込みです.今回の中古購入は,それまでのつなぎになるようです.
暫定的とはいえ,低床区画がなく空調もないお古の投入を,利用者らは
好意的に受取っていないようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
買い取るグラーツ側と売り出すウィーン側の双方で記事が出ています.
22.03.2007 GVB kontern Kritik mit "Bim-Qualitätsoffensive"
(Kleine Zeitung ニュースへのリンク)
23.03.2007 "Neue" Straßenbahnen aus den 60er-Jahren
(ORF Steiermark ニュースへのリンク)
23.03.2007 Wien verkauft der Stadt Graz alte Trams
(wienweb.at ニュースへのリンク)
24.03.2007 Wien verscherbelt alte Bims
(ORF Wien ニュースへのリンク)
ボンバルディア(Bombardier)の100%低床車,FLEXITY Outlook Cシリーズ
(旧名称 Cityrunner)や,低床区画を持つ車体を組み込んだ在来車などの
低床車両の案内 : Unsere Dienstleistungen Straßenbahn
路線延伸計画 : "Graz tramt"Ausbau Linien 4+ 5+ 6+
(GVB 公式サイトへのリンク)
GVB : Grazer Verkehrsbetriebe
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年03月23日
【アムステルダム】カーゴトラム資源回収も
オランダのアムステルダム(Amsterdam)で,GVBの市電を拝借したカーゴ
トラム,シティカーゴ(CityCargo)の試運転が,今月上旬から開始された
ことは既にご紹介していますが,本格的に運転される暁には,外周道路
周辺の集配所から市内中心部に設けられる中継点まで荷を運んだ後に,
帰りには廃品を運び出すことになりそうです.
GVB : Gemeentelijk Vervoers Bedrijf
廃品回収業者が,カーゴトラムを運営するCityCargoと,契約を交わした
ことが,一斉に報じられていました.
アムステルダムで運行予定のカーゴトラム,シティカーゴは,荷物を市内
中心部の中継点で電気自動車に引渡したあとは,空車で外縁部の基地まで
戻る予定だったようです.市内からの発送品がないのかどうか気になる
ところですが,シティカーゴが運行されるようになれば,この回送になる
はずだった帰り道も無駄にしないように,紙やプラスチックなどのゴミを
運ぶというものです.
契約した回収業者は,現在アムステルダム市内にゴミ回収車を走らせて
いますが,各種の規制に悩まされていたようです.
なお,記事に使われているVuilnistramは,ゴミのトラムという意味に
なりますが,契約を交わしたVan Gansewinkelは廃品回収からリサイクル
まで行っているようですので,資源回収とタイトルを付けてみました.
アムステルダムの件では,ただ単に廃品回収だけかもしれません.どちら
にしても,回収は,紙やプラスチックなど乾燥したものに限られます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
この件は,ANPで配信されて,各メディアが取り上げています.
22-03-2007 Vuilnistram in Amsterdam
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
リサイクル業者?Van Gansewinkelの公式発表 :
22/03/2007 Afval per vrachttram de Amsterdamse binnenstad uit
(Van Gansewinkel ニュースリリースへのリンク)
アムステルダムで試験運行が開始された貨物路面電車,シティカーゴは,
他国の言語でも紹介されています.例えば,イタリアでは簡単なコメント
と,トラックを模した塗装の2台目の画像も載っていました.
Amsterdam, un tram sostituirà i camion in città
(La Repubblica ニュースへのリンク)
フランス語の記事 :
16/03/2007 Amsterdam expérimente le tram de fret
(Moniteur-Expert ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
アムステルダム CityCargo関連 過去ログ :
2007/3/09 カーゴトラム試運転始まる
2006/12/06 シティカーゴ1月から実験へ
2006/11/25 カーゴトラム実現化へ前進
トラム,シティカーゴ(CityCargo)の試運転が,今月上旬から開始された
ことは既にご紹介していますが,本格的に運転される暁には,外周道路
周辺の集配所から市内中心部に設けられる中継点まで荷を運んだ後に,
帰りには廃品を運び出すことになりそうです.
GVB : Gemeentelijk Vervoers Bedrijf
廃品回収業者が,カーゴトラムを運営するCityCargoと,契約を交わした
ことが,一斉に報じられていました.
アムステルダムで運行予定のカーゴトラム,シティカーゴは,荷物を市内
中心部の中継点で電気自動車に引渡したあとは,空車で外縁部の基地まで
戻る予定だったようです.市内からの発送品がないのかどうか気になる
ところですが,シティカーゴが運行されるようになれば,この回送になる
はずだった帰り道も無駄にしないように,紙やプラスチックなどのゴミを
運ぶというものです.
契約した回収業者は,現在アムステルダム市内にゴミ回収車を走らせて
いますが,各種の規制に悩まされていたようです.
なお,記事に使われているVuilnistramは,ゴミのトラムという意味に
なりますが,契約を交わしたVan Gansewinkelは廃品回収からリサイクル
まで行っているようですので,資源回収とタイトルを付けてみました.
アムステルダムの件では,ただ単に廃品回収だけかもしれません.どちら
にしても,回収は,紙やプラスチックなど乾燥したものに限られます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
この件は,ANPで配信されて,各メディアが取り上げています.
22-03-2007 Vuilnistram in Amsterdam
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
リサイクル業者?Van Gansewinkelの公式発表 :
22/03/2007 Afval per vrachttram de Amsterdamse binnenstad uit
(Van Gansewinkel ニュースリリースへのリンク)
アムステルダムで試験運行が開始された貨物路面電車,シティカーゴは,
他国の言語でも紹介されています.例えば,イタリアでは簡単なコメント
と,トラックを模した塗装の2台目の画像も載っていました.
Amsterdam, un tram sostituirà i camion in città
(La Repubblica ニュースへのリンク)
フランス語の記事 :
16/03/2007 Amsterdam expérimente le tram de fret
(Moniteur-Expert ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
アムステルダム CityCargo関連 過去ログ :
2007/3/09 カーゴトラム試運転始まる
2006/12/06 シティカーゴ1月から実験へ
2006/11/25 カーゴトラム実現化へ前進
2007年03月22日
【ベルリン】市の介入でBVGトラム一部存続?
ベルリン(Berlin)のBVGに,不採算を理由に他の一部区間と共に末端部の
路線廃止を示唆されていた,ベルリン北部のPankow地区で東西にわかれて
いるメトロトラム(MetroTram)M1号線のうち,Pankowから北西に向かう
路線のほうは,どうやら区間廃止を免れそうな気配です.
BVG : Berliner Verkehrsbetriebe
停留所名で言えば,M1系統のGrabbeallee/ Pastor-Niemöller-Platzと,
Rosenthal Nordの間で,ここは主に単線ですが,経費に見合う利用者が
望めるからというのが理由で,600万ユーロとされる改修費用を投じる
価値があると,ベルリン市政府が判断しました.さらに北西部への路線
延長も,視野に入れている模様です.
同じM1系統でも,Pankowからわかれて北東に向かう路線(Schillerstraße
へ向かう路線)や,その他の市電廃止検討区間の去就は判りません.
これは,ベルリン市政府で交通関係も司る,開発大臣が明らかにしたもの
です.Senator für Stadtentwicklungは,現在は環境,住宅,交通関係も
管轄しています.下記で紹介する記事には,Verkehrssenatorinとして
登場していました.
ベルリン市政府(Senat)は,2007年末で今の契約が切れるBVGと,契約の
更新に際して内容の見直し交渉を,この4月から開始しますが,これまで
よりも強い影響力を持とうとしています.
よくわかりませんが,ベルリンを走るSバーン(S-Bahn)と同様に,市はBVG
に対しても,ダイヤ改正から設備の開発や保守に至るまで,強力な発言
力?を持つことになるようです.予算配分さえBVGが勝手に決めることが
出来なくなるのかもしれません.しかし同時に,市政府は,これらに対し
責任を負うことにもなります.
新契約は,2008年から発効し,2020年8月までの長期間に及びます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
M1が救済されると伝えている記事 :
22.03.2007 Tram M1 gerettet
(Berliner Kurier ニュースへのリンク)
22.3.2007 DIE TRAM M 1 DARF WEITERFAHREN
(taz Berlin ニュースへのリンク)
M1の一部存続に先立ち,市政府がBVGへの影響力を増すつもりであると
伝える記事 :
22.3.2007 http://www.taz.de/pt/2007/03/22/a0231.1/text.ges,1BVG sollen besser spuren
(taz Berlin ニュースへのリンク)
21.03.2007 Senat erhöht seinen Einfluss auf die BVG
(PR-Inside.com (Pressemitteilung) へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ベルリン トラム 一部区間存廃問題 過去ログ :
2006/8/04 トラム68系統 5年間は存続へ
2006/6/30 トラム一部路線廃止を検討中
2006/4/28 BVG 3つの先送り
路線廃止を示唆されていた,ベルリン北部のPankow地区で東西にわかれて
いるメトロトラム(MetroTram)M1号線のうち,Pankowから北西に向かう
路線のほうは,どうやら区間廃止を免れそうな気配です.
BVG : Berliner Verkehrsbetriebe
停留所名で言えば,M1系統のGrabbeallee/ Pastor-Niemöller-Platzと,
Rosenthal Nordの間で,ここは主に単線ですが,経費に見合う利用者が
望めるからというのが理由で,600万ユーロとされる改修費用を投じる
価値があると,ベルリン市政府が判断しました.さらに北西部への路線
延長も,視野に入れている模様です.
同じM1系統でも,Pankowからわかれて北東に向かう路線(Schillerstraße
へ向かう路線)や,その他の市電廃止検討区間の去就は判りません.
これは,ベルリン市政府で交通関係も司る,開発大臣が明らかにしたもの
です.Senator für Stadtentwicklungは,現在は環境,住宅,交通関係も
管轄しています.下記で紹介する記事には,Verkehrssenatorinとして
登場していました.
ベルリン市政府(Senat)は,2007年末で今の契約が切れるBVGと,契約の
更新に際して内容の見直し交渉を,この4月から開始しますが,これまで
よりも強い影響力を持とうとしています.
よくわかりませんが,ベルリンを走るSバーン(S-Bahn)と同様に,市はBVG
に対しても,ダイヤ改正から設備の開発や保守に至るまで,強力な発言
力?を持つことになるようです.予算配分さえBVGが勝手に決めることが
出来なくなるのかもしれません.しかし同時に,市政府は,これらに対し
責任を負うことにもなります.
新契約は,2008年から発効し,2020年8月までの長期間に及びます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
M1が救済されると伝えている記事 :
22.03.2007 Tram M1 gerettet
(Berliner Kurier ニュースへのリンク)
22.3.2007 DIE TRAM M 1 DARF WEITERFAHREN
(taz Berlin ニュースへのリンク)
M1の一部存続に先立ち,市政府がBVGへの影響力を増すつもりであると
伝える記事 :
22.3.2007 http://www.taz.de/pt/2007/03/22/a0231.1/text.ges,1BVG sollen besser spuren
(taz Berlin ニュースへのリンク)
21.03.2007 Senat erhöht seinen Einfluss auf die BVG
(PR-Inside.com (Pressemitteilung) へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ベルリン トラム 一部区間存廃問題 過去ログ :
2006/8/04 トラム68系統 5年間は存続へ
2006/6/30 トラム一部路線廃止を検討中
2006/4/28 BVG 3つの先送り
2007年03月21日
【ミュンヘン】十年越しの市電新線くわ入れ式
ミュンヘン(München / Munich)で3/20に,市電の新設路線の鍬入れ式が
行なわれました.1997年の市議会による決議からここまで10年を要して
います.今後,軌道建設のための作業と目に見えるような形の工事は,
今年7月から行なわれ,その後も順調に運んで,開通までにはまだあと2年
掛かる見込みですが,ミュンヘンでは39年振りの市電新線になります.
ここまで10年も要したのは,路面電車建設反対派との論争や,市民集会,
沿線住民との交渉などに加えて,騒音防止の問題や,交通流動,景観設計
などに,時間が掛かったからのようです.昨年になってようやく正式な
ゴーサインが出ていました.建設されるのは,ミュンヘン中心部からみて
北にある,公園都市(Parkstadt)と名づけられて,5万人の住民と大量の
雇用が見込まれる,シュヴァービング(Schwabing)地区への公共の足と
して,これ以上自動車の交通量を増やさない為にも,活躍が期待されて
いるトラム23系統です.
23系統は,UバーンのMünchner Freiheit駅(U3, U6)から約3km北に伸び,
途中7か所に電停が設けられ,2009年秋の開通後には10分間隔で,環状
道路のFrankfurter Ringまで約8分で結ばれ,一日1万8千人の利用が予想
されています.
この路線の計画と建設には,SWMなどが,バイエルン州のGVFG法に基き,
4820万ユーロを投じることになっているそうです.
SWM : Stadtwerke München GmbH (ミュンヘン市の公共サービスなどを
管轄する会社)
GVFG : Gemeindeverkehrsfinanzierungsgesetzes (地域交通融資法?)
この路線の3キロのうち,半分以上に相当する約1.7キロが,芝生軌道に
なります.また,途中に道路を跨ぐ84mのアルミスチール製ロープによる
斜長橋?(Tragseil-Brücke)が設けられ,その橋は市電と歩行者,自転車
専用になります.これは,ハイライトとして紹介されていました.
なお,一部ではかつて貨物線として使われていた敷地跡を利用しますが,
ここには第二次世界大戦中の不発弾が埋もれている可能性もあるようで,
調査の結果次第では,一時退避を伴う作業が必要かもしれないそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
今後の詳細な予定まで記された,公式発表 :
20.03.2007 Spatenstich: Neue Tram in die Parkstadt Schwabing
Tramlinie 23 geht im Herbst 2009 in Betrieb
(SWM ニュースリリースへのリンク)
23番トラムの概要 : (中に路線図へのリンクもあります)
Die neue Tram 23 (MVG 公式サイトへのリンク)
MVG : Münchner Verkehrsgesellschaft
ミュンヘン市の市電をはじめとする,地下鉄Uバーン,バスなどの公共
交通機関を運営する組織
いくつかの記事でも紹介されました.
20.03.2007 Schwabing · Anschluss für die Parkstadt
(Münchner Wochenanzeiger ニュースへのリンク)
20.3.07 Baubeginn für die neue Tram 23 in München-Schwabing
(Muenchen24.info ニュースへのリンク)
21.03.2007 Tram 23 stößt Tor zum Norden auf
(Garmisch-Partenkirchener Tagblatt ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ミュンヘン市電 23系統新設関連 過去ログ :
2006/7/03 市電の新路線が認可される
行なわれました.1997年の市議会による決議からここまで10年を要して
います.今後,軌道建設のための作業と目に見えるような形の工事は,
今年7月から行なわれ,その後も順調に運んで,開通までにはまだあと2年
掛かる見込みですが,ミュンヘンでは39年振りの市電新線になります.
ここまで10年も要したのは,路面電車建設反対派との論争や,市民集会,
沿線住民との交渉などに加えて,騒音防止の問題や,交通流動,景観設計
などに,時間が掛かったからのようです.昨年になってようやく正式な
ゴーサインが出ていました.建設されるのは,ミュンヘン中心部からみて
北にある,公園都市(Parkstadt)と名づけられて,5万人の住民と大量の
雇用が見込まれる,シュヴァービング(Schwabing)地区への公共の足と
して,これ以上自動車の交通量を増やさない為にも,活躍が期待されて
いるトラム23系統です.
23系統は,UバーンのMünchner Freiheit駅(U3, U6)から約3km北に伸び,
途中7か所に電停が設けられ,2009年秋の開通後には10分間隔で,環状
道路のFrankfurter Ringまで約8分で結ばれ,一日1万8千人の利用が予想
されています.
この路線の計画と建設には,SWMなどが,バイエルン州のGVFG法に基き,
4820万ユーロを投じることになっているそうです.
SWM : Stadtwerke München GmbH (ミュンヘン市の公共サービスなどを
管轄する会社)
GVFG : Gemeindeverkehrsfinanzierungsgesetzes (地域交通融資法?)
この路線の3キロのうち,半分以上に相当する約1.7キロが,芝生軌道に
なります.また,途中に道路を跨ぐ84mのアルミスチール製ロープによる
斜長橋?(Tragseil-Brücke)が設けられ,その橋は市電と歩行者,自転車
専用になります.これは,ハイライトとして紹介されていました.
なお,一部ではかつて貨物線として使われていた敷地跡を利用しますが,
ここには第二次世界大戦中の不発弾が埋もれている可能性もあるようで,
調査の結果次第では,一時退避を伴う作業が必要かもしれないそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
今後の詳細な予定まで記された,公式発表 :
20.03.2007 Spatenstich: Neue Tram in die Parkstadt Schwabing
Tramlinie 23 geht im Herbst 2009 in Betrieb
(SWM ニュースリリースへのリンク)
23番トラムの概要 : (中に路線図へのリンクもあります)
Die neue Tram 23 (MVG 公式サイトへのリンク)
MVG : Münchner Verkehrsgesellschaft
ミュンヘン市の市電をはじめとする,地下鉄Uバーン,バスなどの公共
交通機関を運営する組織
いくつかの記事でも紹介されました.
20.03.2007 Schwabing · Anschluss für die Parkstadt
(Münchner Wochenanzeiger ニュースへのリンク)
20.3.07 Baubeginn für die neue Tram 23 in München-Schwabing
(Muenchen24.info ニュースへのリンク)
21.03.2007 Tram 23 stößt Tor zum Norden auf
(Garmisch-Partenkirchener Tagblatt ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ミュンヘン市電 23系統新設関連 過去ログ :
2006/7/03 市電の新路線が認可される
2007年03月20日
【リンツ】登山鉄道の低床化と市電乗入れへ
オーストリアのリンツ(Linz)に,2.9キロ区間で標高差255mを上り下り
する,粘着式では世界で最も急勾配と言われる鉄道(Pöstlingbergbahn)が
あります.
Pöstlingbergbahnは,リンツ郊外のペストリングベルク(Pöstlingberg)
地区を走る鉄道で,2008年で110年目を迎えることになりますが,2008年
初めから1年余りの間は,暫定的に運休することになります.それは,
利用者増を狙い,リンツ市電と直通運転を行うべく,改軌工事が施される
からです.
ペストリングベルク鉄道(Pöstlingbergbahn)は軌間1000mmで,リンツ市電
(Linzer Straßenbahn)は同900mmです.市電が先に建設されていました
ので,ペストリングベルク鉄道が900mmで建設していれば,もっと早くに
直通運転が果たせたのかもしれませんが,ドイツ語版ウィキペディアに
よれば,急坂を上るモータを収容するために,当時の技術では900mm用の
車体では幅が足りず,1000mmが採用されたそうです.この軌間の差で,
リンツ市電の3系統がUrfahr駅まで来ているにもかかわらず,レールが
つながっていないのが現状でした.
2006年7月に改軌計画が決定されて,あわせて市電乗入れに必要な新型
車両も4本も発注されます.先週末,その新車の外観と,製造メーカーが
FTDに決まったと,発表されていました.
FTD : Fahrzeugtechnik Dessau AG
新車は,オーストリアの法令に基づき,100%低床が求められます.市電を
走る低床車Cityrunner(現在のFlexity Outlook)と同じく,ドアの高さは
320mmになりました.
外観については,レトロ調にするかどうか,二案が出ていたようですが,
オーストリア連邦の文化財担当の省庁(Bundesdenkmalamt)の意見もあり,
レトロ調が採用されることになりました.
4本の新車導入に加えて,1950年代製造の在来車3本も,改軌にあわせて
改造されます.車体や座席などはそのままに,台車と電動機が交換され
ますが,将来の需要増に応えられるように,2本連結運転ができるように
総括制御化も施されます.
新車は4本で955万ユーロ,在来車改造は535万ユーロで,改軌工事などを
含めた,計画全体では3200万ユーロと見積もられています.
全て順調に進めば,2009年3月末には,ペストリングベルク鉄道が僅かな
距離ですが市電の線路上を走り,ドナウ川を渡って中央広場(Hauptplatz)
までやってくることになります.運転時間も,これまでの20時すぎの終電
ではなく,22時まで延長されます.
市電直通により,多くの観光客が,車やバスではなく鉄道で訪れるように
なることが,期待されているのです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
市電やPöstlingbergbahnを運営する,LINZ AGの公式発表 :
16.03.2007 Die neuen Fahrzeuge für die Pöstlingbergbahn
上記リンク先に,車両の仕様から工事の概要までの情報が,網羅されて
います.一方,下のリンク先は,昨年7月の改軌決定時の発表です.
06.07.2006 Start zur Revitalisierung der Pöstlingbergbahn
(LINZ AG ニュースリリースへのリンク)
リンツ市内 系統図 : Linz Linien Linienplan
(LINZ AG LINIEN 公式サイトへのリンク)
Pöstlingbergbahnは,中央駅からみて北西の方角にあり,リンク先の図
では,左上のほうにあります.
新車のイラストでは,下記記事が他紙より大きめの画像を使っています.
車体は在来車と同じくクリーム色ですが,赤と緑?の帯が入ります.
16.03.2007 Pöstlingbergbahn im neuen Gewand
(ORF ニュースへのリンク)
この他にも,かなりの数の記事が出ていました.
17.03.2007 Neue Pöstlingbergbahn kommt aus der ehemaligen DDR
(OÖNachrichten ニュースへのリンク)
Pöstlingbergの案内(英語版) : The Pöstlingberg Railway
(LINZ AG LINIEN 公式サイトへのリンク)
ペストリングベルク鉄道の麓側の駅(Talbahnhof)と,ÖBBの線路をはさ
んで,市電3系統のループ(Bergbahnhof Urfahr)が,辛うじて確認でき
そうな衛星画像 :
Bergbahnhof Talstation - Mühlkreisbahn(ÖBB) - Bergbahnhof Urfahr
(Kommunalfinder - Der Linzer Stadtplan - へのリンク)
画面右下のほうに移動させていくと,ドナウ川を渡る橋のすぐ先(画面下)
に,中央広場も見えてきます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
する,粘着式では世界で最も急勾配と言われる鉄道(Pöstlingbergbahn)が
あります.
Pöstlingbergbahnは,リンツ郊外のペストリングベルク(Pöstlingberg)
地区を走る鉄道で,2008年で110年目を迎えることになりますが,2008年
初めから1年余りの間は,暫定的に運休することになります.それは,
利用者増を狙い,リンツ市電と直通運転を行うべく,改軌工事が施される
からです.
ペストリングベルク鉄道(Pöstlingbergbahn)は軌間1000mmで,リンツ市電
(Linzer Straßenbahn)は同900mmです.市電が先に建設されていました
ので,ペストリングベルク鉄道が900mmで建設していれば,もっと早くに
直通運転が果たせたのかもしれませんが,ドイツ語版ウィキペディアに
よれば,急坂を上るモータを収容するために,当時の技術では900mm用の
車体では幅が足りず,1000mmが採用されたそうです.この軌間の差で,
リンツ市電の3系統がUrfahr駅まで来ているにもかかわらず,レールが
つながっていないのが現状でした.
2006年7月に改軌計画が決定されて,あわせて市電乗入れに必要な新型
車両も4本も発注されます.先週末,その新車の外観と,製造メーカーが
FTDに決まったと,発表されていました.
FTD : Fahrzeugtechnik Dessau AG
新車は,オーストリアの法令に基づき,100%低床が求められます.市電を
走る低床車Cityrunner(現在のFlexity Outlook)と同じく,ドアの高さは
320mmになりました.
外観については,レトロ調にするかどうか,二案が出ていたようですが,
オーストリア連邦の文化財担当の省庁(Bundesdenkmalamt)の意見もあり,
レトロ調が採用されることになりました.
4本の新車導入に加えて,1950年代製造の在来車3本も,改軌にあわせて
改造されます.車体や座席などはそのままに,台車と電動機が交換され
ますが,将来の需要増に応えられるように,2本連結運転ができるように
総括制御化も施されます.
新車は4本で955万ユーロ,在来車改造は535万ユーロで,改軌工事などを
含めた,計画全体では3200万ユーロと見積もられています.
全て順調に進めば,2009年3月末には,ペストリングベルク鉄道が僅かな
距離ですが市電の線路上を走り,ドナウ川を渡って中央広場(Hauptplatz)
までやってくることになります.運転時間も,これまでの20時すぎの終電
ではなく,22時まで延長されます.
市電直通により,多くの観光客が,車やバスではなく鉄道で訪れるように
なることが,期待されているのです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
市電やPöstlingbergbahnを運営する,LINZ AGの公式発表 :
16.03.2007 Die neuen Fahrzeuge für die Pöstlingbergbahn
上記リンク先に,車両の仕様から工事の概要までの情報が,網羅されて
います.一方,下のリンク先は,昨年7月の改軌決定時の発表です.
06.07.2006 Start zur Revitalisierung der Pöstlingbergbahn
(LINZ AG ニュースリリースへのリンク)
リンツ市内 系統図 : Linz Linien Linienplan
(LINZ AG LINIEN 公式サイトへのリンク)
Pöstlingbergbahnは,中央駅からみて北西の方角にあり,リンク先の図
では,左上のほうにあります.
新車のイラストでは,下記記事が他紙より大きめの画像を使っています.
車体は在来車と同じくクリーム色ですが,赤と緑?の帯が入ります.
16.03.2007 Pöstlingbergbahn im neuen Gewand
(ORF ニュースへのリンク)
この他にも,かなりの数の記事が出ていました.
17.03.2007 Neue Pöstlingbergbahn kommt aus der ehemaligen DDR
(OÖNachrichten ニュースへのリンク)
Pöstlingbergの案内(英語版) : The Pöstlingberg Railway
(LINZ AG LINIEN 公式サイトへのリンク)
ペストリングベルク鉄道の麓側の駅(Talbahnhof)と,ÖBBの線路をはさ
んで,市電3系統のループ(Bergbahnhof Urfahr)が,辛うじて確認でき
そうな衛星画像 :
Bergbahnhof Talstation - Mühlkreisbahn(ÖBB) - Bergbahnhof Urfahr
(Kommunalfinder - Der Linzer Stadtplan - へのリンク)
画面右下のほうに移動させていくと,ドナウ川を渡る橋のすぐ先(画面下)
に,中央広場も見えてきます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年03月19日
【テネリフェ】車両基地操業開始で開業近づく
レールがつながって,開業間近の路線全線でLRVの試運転が可能となり,
いよいよライトレールの営業運行が近づいてきた感のある,カナリア諸島
テネリフェ(Tenerife)で,一足早く車両基地(el edificio de talleres
y cocheras)が,3/16に操業を開始しました.
2万平方メートルの車庫には,5車体にそれぞれ別の色を配色した20本の
シタディス(Citadis)が当面収容されますが,将来はこれが,35本までの
増強に対応できるようになっています.
また,車両基地内には,PCCと呼ばれる中央管理センターが設けられ,
12.5キロの路線上の,今どこをLRVが走っているのか,リアルタイムで
位置を把握できるばかりでなく,そのLRVの乗客数から,乗務員の名前
までもが,スクリーン上に表示されますし,全部で車内外160個に及ぶ
カメラや,8か所の沿線の要所や電停などに設けられたカメラで,絶えず
安全を確認できるようになっています.なお,これらのデータ伝送には,
無線LANが使われているそうです.
PCC : Puesto Central de Control
今月に入ってから,この手のライトレール車両基地が完成し,操業を開始
したというニュースが相次いで入ってきています.米国のシアトルと,
イタリアのパレルモですが,これらは,各々2009年と2010年末に開業が
予定されています.
これに対して,MTSAが運行するメトロ テネリフェ(Metro Tenerife /
Tranvia de Tenerife)では,開業する直前の操業開始となりました.
MTSA : Metropolitano de Tenerife, S. A.
さて,そのテネリフェ トラムの開業日ですが,これはまだ正式には公開
されていないようで,記事によって諸説あります.
2月の時点で4/25から5/10の間という報道があり,今月に入ってからは
4月末から5月初めというように,やや範囲が狭められました.ちなみに,
先週末の時点では,5/01開業説が有力です.
今後も順調に進めば,その頃にはカナリア諸島テネリフェ島の中心都市,
サンタ・クルス・デ・テネリフェ(Santa Cruz de Tenerife)も,世界中で
路面電車が走る,約360の都市の仲間入りです.もっとも,20世紀初頭
から,電車が走っていた時期もあり,ここでも復活になります.
復活とは言っても,スペイン本土でもまだ少ない路面電車が初めての人が
ほとんどの中で,先週も試運転中に2件目となる自動車との接触事故が
ありました.観光客が運転する車側の信号無視?のようですが,MTSAでは
今週から,トラム運転開始に際して注意を呼び掛けるキャンペーンを,
マスメディアを通じて6月まで行うことにしています.
サンタ・クルス(Santa Cruz)のIntercambiadorから,ラ・ラグーナ(La
Laguna)のLa Trinidadまで,途中19の電停が設けられた12.5キロの区間
を,37分かけて走る電車には,一日4万4千人の利用が見込まれています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
車両センターの運用開始を伝えるMTSAのリリース :
16/03/2007 Talleres y Cocheras, centro operativo de tranvías
pionero en Europa
(Metropolitano de Tenerife, S. A. 公式サイトへのリンク)
最近の報道 :
16/03/2007 El tranvía ya tiene casa
(Canarias 24 horas ニュースへのリンク)
17 DE MARZO DE 2007 La apertura de las cocheras marca la cuenta
atrás para el estreno del tranvía
17 DE MARZO DE 2007 Otro incidente en menos de un año
17 DE MARZO DE 2007 Unas 200 cámaras vigilan el recorrido y el
interior del tranvía (El Día ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
テネリフェ・ライトレール関連 過去ログ :
2006/12/28 【芝生軌道】テネリフェ島でも採用される
2006/11/23 スペイン国王LRTに初乗車
2006/10/12 ライトレール2007年4月開業へ
いよいよライトレールの営業運行が近づいてきた感のある,カナリア諸島
テネリフェ(Tenerife)で,一足早く車両基地(el edificio de talleres
y cocheras)が,3/16に操業を開始しました.
2万平方メートルの車庫には,5車体にそれぞれ別の色を配色した20本の
シタディス(Citadis)が当面収容されますが,将来はこれが,35本までの
増強に対応できるようになっています.
また,車両基地内には,PCCと呼ばれる中央管理センターが設けられ,
12.5キロの路線上の,今どこをLRVが走っているのか,リアルタイムで
位置を把握できるばかりでなく,そのLRVの乗客数から,乗務員の名前
までもが,スクリーン上に表示されますし,全部で車内外160個に及ぶ
カメラや,8か所の沿線の要所や電停などに設けられたカメラで,絶えず
安全を確認できるようになっています.なお,これらのデータ伝送には,
無線LANが使われているそうです.
PCC : Puesto Central de Control
今月に入ってから,この手のライトレール車両基地が完成し,操業を開始
したというニュースが相次いで入ってきています.米国のシアトルと,
イタリアのパレルモですが,これらは,各々2009年と2010年末に開業が
予定されています.
これに対して,MTSAが運行するメトロ テネリフェ(Metro Tenerife /
Tranvia de Tenerife)では,開業する直前の操業開始となりました.
MTSA : Metropolitano de Tenerife, S. A.
さて,そのテネリフェ トラムの開業日ですが,これはまだ正式には公開
されていないようで,記事によって諸説あります.
2月の時点で4/25から5/10の間という報道があり,今月に入ってからは
4月末から5月初めというように,やや範囲が狭められました.ちなみに,
先週末の時点では,5/01開業説が有力です.
今後も順調に進めば,その頃にはカナリア諸島テネリフェ島の中心都市,
サンタ・クルス・デ・テネリフェ(Santa Cruz de Tenerife)も,世界中で
路面電車が走る,約360の都市の仲間入りです.もっとも,20世紀初頭
から,電車が走っていた時期もあり,ここでも復活になります.
復活とは言っても,スペイン本土でもまだ少ない路面電車が初めての人が
ほとんどの中で,先週も試運転中に2件目となる自動車との接触事故が
ありました.観光客が運転する車側の信号無視?のようですが,MTSAでは
今週から,トラム運転開始に際して注意を呼び掛けるキャンペーンを,
マスメディアを通じて6月まで行うことにしています.
サンタ・クルス(Santa Cruz)のIntercambiadorから,ラ・ラグーナ(La
Laguna)のLa Trinidadまで,途中19の電停が設けられた12.5キロの区間
を,37分かけて走る電車には,一日4万4千人の利用が見込まれています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
車両センターの運用開始を伝えるMTSAのリリース :
16/03/2007 Talleres y Cocheras, centro operativo de tranvías
pionero en Europa
(Metropolitano de Tenerife, S. A. 公式サイトへのリンク)
最近の報道 :
16/03/2007 El tranvía ya tiene casa
(Canarias 24 horas ニュースへのリンク)
17 DE MARZO DE 2007 La apertura de las cocheras marca la cuenta
atrás para el estreno del tranvía
17 DE MARZO DE 2007 Otro incidente en menos de un año
17 DE MARZO DE 2007 Unas 200 cámaras vigilan el recorrido y el
interior del tranvía (El Día ニュースへのリンク)
いにしえのひとコマ?
1930.Santa Cruz tranvia en el muelle
by ]V[orlock (flickr)

1930.La Laguna Ctra La Cuesta
by ]V[orlock (flickr)

これらの画像に関しての詳細は,わかりません.
1930.Santa Cruz tranvia en el muelle
by ]V[orlock (flickr)

1930.La Laguna Ctra La Cuesta
by ]V[orlock (flickr)

これらの画像に関しての詳細は,わかりません.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
テネリフェ・ライトレール関連 過去ログ :
2006/12/28 【芝生軌道】テネリフェ島でも採用される
2006/11/23 スペイン国王LRTに初乗車
2006/10/12 ライトレール2007年4月開業へ
2007年03月18日
【サラゴサ】地下鉄か市電かで議論が白熱?
スペイン北東部にあり,スペインで5番目に多い65万近くが暮らす,古代
ローマ帝国からの歴史ある街,サラゴサ(Zaragoza).
近年は高速鉄道の整備が進み,マドリードと1時間半近くで結ばれる他,
バルセロナへの時間短縮も近く図られることになっていますし,サラゴサ
空港(ZAZ)には,欧州の大都市から格安航空会社を含め,定期便が就航
しています.そして,2008年には万国博覧会も開催予定です.
しかし,外とのつながりは充実してきたのに対して,市内交通には軌道系
交通機関がなく,路線バスだけが頼りの状態です.郊外からの自動車で
中心部は渋滞が絶えない状況に陥っていました.
それを改善すべく,また,CO2排出量削減や大気汚染の緩和も目指し,
市内の移動を容易にするための軌道系交通が求められています.
大方の市民は賛成しているようですが,その軌道系交通機関を何にするか
で,市民の間でも意見がわれているようです.メトロ(地下鉄)か,トラム
(路面電車)かです.
先日,マドリードの市長選の話を持ち出しましたが,5/27のスペイン地方
選挙では,このサラゴサの市長選挙も注目かもしれません.党派によって
地下鉄か路面電車かの意見がわかれ,選挙の争点にもなっているのです.
サラゴサでは,2003年からPSOEが,地元のCHAと組んで市政を掌握して
います.このPSOE+CHA政権は路面電車派で,すでに市の計画として,路面
電車建設計画を立てており,市の公式サイトにも案が載っています.
これに対して野党のPPは,より高速で大量に輸送できる,地下鉄建設を
唱えています.もう一つ,PARという政党があり,これも先週になって,
7路線75キロに及ぶ,地下鉄路線網構築20年計画なるものをぶち上げて
いました.
サラゴサ市政の政党一覧 :
PSOE : Partido Socialista Obrero Español (スペイン社会労働党)
CHA : Chunta Aragonesista (アラゴン州の政党で,穏健民族主義政党
と訳したサイトがあります)
PP : Partido Popular (スペインの国民党で,現在は国政でも野党)
PAR : Partido Aragonés (アラゴン州の政党で,アラゴン党?)
そうした中,選挙前に道筋をつけるかのごとく,PIT(環境にやさしい交通
計画?)と,EUが求めている二酸化炭素排出量削減基準に適合するため,
PSOE-CHA連合が牛耳る?市側は,路面電車計画を推し進めています.
PIT : Plan de Movilidad Sostenible
このPITの中には,市電のみならず,駐車場や,中心部の一部道路の歩行
者専用化計画なども,含まれているようです.
路面電車計画を推進するPSOEが,最近委託して行なった電話での聞き取り
調査によれば,62%が地下鉄と路面電車の建設に賛成し,うち48%が路面
電車派,28%が地下鉄派だったようです.
また,歴史ある街並みの景観を守りたいという声を反映させたいのか,
CHAは,サラゴサ中心部の一部では,路面電車には架線レスの区間を設け
たり,電停のデザインを周囲と調和のとれたものにしたり,路面電車の
走る場所を修正する案を提言し,多勢の強みを生かしてか?,市議会も
これらを承認した模様です.
サラゴサの中心部では架線を外した,市が計画する南北を結ぶ約13キロの
路面電車の第一次路線は,2008年9月に終了する万国博覧会のあとに着工
される見込みで,営業開始は2010年とみられています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
市が推し進める路面電車計画の進展を追える記事群 :
14.03.2007 El tranvía dispondrá de trazado alternativo y
funcionará sin catenaria
16.03.2007 El pleno sobre el Plan de Movilidad impulsa hoy
el proyecto del tranvía
(20 minutos ニュースへのリンク)
17/03/2007 El tranvía se libera finalmente de la catenaria en el
centro de Zaragoza
17/03/2007 Las obras no empezarán antes de la Expo y estarán
acabadas en el 2010
(El Periódico ニュースへのリンク)
17-Marzo-2007 El Ayuntamiento de Zaragoza peatonalizará el casco
histórico de la ciudad
(Terra España ニュースへのリンク)
サラゴサ市民の多くが,軌道系交通機関を求めていることが,調査結果
から明らかになったと伝える記事 :
14/03/2007 (El Periódico ニュースへのリンク)
La mayoría de los zaragozanos quiere tener metro y tranvía
市の提案する計画(Plan de Movilidad Sostenible) :
Propuesta de Red de Tranvía-Metro Ligero y autobuses urbanos, suburbanos y comarcales
(Ayuntamiento de Zaragoza 公式サイトへのリンク)
下にある添付資料欄に,PDFファイルで計画図が収められています.
Anejo 1: Trazados de las alternativas de metro-ligero tranvia
サラゴサの将来を真剣に考えるなら,選挙のことに惑わされることなく,
大局的にモノを見たほうがいいと,諭すかのような意見も出ています.
この中で筆者は,地下鉄(metro)か,路面電車(tranvía)か,というモード
選択よりも,都心を地下で通すのか,それとも地表を走らせるのかが肝要
であり,フランクルフトやミラノの例を挙げて,選挙で地下鉄か路面電車
かを問うのはナンセンスだと言いたげです.この筆者自身は,2路線か
3路線の地下路線(Metroとは記していない地下を走る鉄道)が必要と最後に
記しています.
15/03/2007 "Metro y tranvía", por Juan Bolea
(El Periódico ニュースへのリンク)
ただし,地下を通す場合には,遺跡など埋没物を避けるため,地下深く
トンネルを掘らなければならず,かなり余計に経費が掛かるようです.
ここで,場所も状況も全く異なりますが,カナダのトロントの話も最新
情報として,引き合いに出しておきます.
トロントのTTCが,15年にわたって61億カナダドル(約52億米国ドル相当)
を投じる,ライトレール路線の120キロ建設計画を発表しています.
Fri. Mar. 16 2007 TTC reveals multi-billion dollar light rail plan
(CTV.ca ニュースへのリンク)
TTC : Toronto Transit Commission
トロントには,すでに地下鉄も路面電車も走っていますが,車を持たない
人でも市内の移動に不便をかけないように,15年かけて,低床車両の走る
ライトレール路線を建設していこうとするものです.
(バス以外に公共交通を持たないサラゴサとは全く状況が異なります)
そのトロントでも,70キロもの地下鉄路線網があるだけに,新たに計画
される路線は,なぜ地下鉄でないのか,という声もあったようです.
しかし,地下鉄はライトレールの10倍の建設費が掛かるということで,
それに見合う利用者数を得られない限り,地下鉄建設は困難との考えを,
TTCは示していました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ローマ帝国からの歴史ある街,サラゴサ(Zaragoza).
近年は高速鉄道の整備が進み,マドリードと1時間半近くで結ばれる他,
バルセロナへの時間短縮も近く図られることになっていますし,サラゴサ
空港(ZAZ)には,欧州の大都市から格安航空会社を含め,定期便が就航
しています.そして,2008年には万国博覧会も開催予定です.
しかし,外とのつながりは充実してきたのに対して,市内交通には軌道系
交通機関がなく,路線バスだけが頼りの状態です.郊外からの自動車で
中心部は渋滞が絶えない状況に陥っていました.
それを改善すべく,また,CO2排出量削減や大気汚染の緩和も目指し,
市内の移動を容易にするための軌道系交通が求められています.
大方の市民は賛成しているようですが,その軌道系交通機関を何にするか
で,市民の間でも意見がわれているようです.メトロ(地下鉄)か,トラム
(路面電車)かです.
先日,マドリードの市長選の話を持ち出しましたが,5/27のスペイン地方
選挙では,このサラゴサの市長選挙も注目かもしれません.党派によって
地下鉄か路面電車かの意見がわかれ,選挙の争点にもなっているのです.
サラゴサでは,2003年からPSOEが,地元のCHAと組んで市政を掌握して
います.このPSOE+CHA政権は路面電車派で,すでに市の計画として,路面
電車建設計画を立てており,市の公式サイトにも案が載っています.
これに対して野党のPPは,より高速で大量に輸送できる,地下鉄建設を
唱えています.もう一つ,PARという政党があり,これも先週になって,
7路線75キロに及ぶ,地下鉄路線網構築20年計画なるものをぶち上げて
いました.
サラゴサ市政の政党一覧 :
PSOE : Partido Socialista Obrero Español (スペイン社会労働党)
CHA : Chunta Aragonesista (アラゴン州の政党で,穏健民族主義政党
と訳したサイトがあります)
PP : Partido Popular (スペインの国民党で,現在は国政でも野党)
PAR : Partido Aragonés (アラゴン州の政党で,アラゴン党?)
そうした中,選挙前に道筋をつけるかのごとく,PIT(環境にやさしい交通
計画?)と,EUが求めている二酸化炭素排出量削減基準に適合するため,
PSOE-CHA連合が牛耳る?市側は,路面電車計画を推し進めています.
PIT : Plan de Movilidad Sostenible
このPITの中には,市電のみならず,駐車場や,中心部の一部道路の歩行
者専用化計画なども,含まれているようです.
路面電車計画を推進するPSOEが,最近委託して行なった電話での聞き取り
調査によれば,62%が地下鉄と路面電車の建設に賛成し,うち48%が路面
電車派,28%が地下鉄派だったようです.
また,歴史ある街並みの景観を守りたいという声を反映させたいのか,
CHAは,サラゴサ中心部の一部では,路面電車には架線レスの区間を設け
たり,電停のデザインを周囲と調和のとれたものにしたり,路面電車の
走る場所を修正する案を提言し,多勢の強みを生かしてか?,市議会も
これらを承認した模様です.
サラゴサの中心部では架線を外した,市が計画する南北を結ぶ約13キロの
路面電車の第一次路線は,2008年9月に終了する万国博覧会のあとに着工
される見込みで,営業開始は2010年とみられています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
市が推し進める路面電車計画の進展を追える記事群 :
14.03.2007 El tranvía dispondrá de trazado alternativo y
funcionará sin catenaria
16.03.2007 El pleno sobre el Plan de Movilidad impulsa hoy
el proyecto del tranvía
(20 minutos ニュースへのリンク)
17/03/2007 El tranvía se libera finalmente de la catenaria en el
centro de Zaragoza
17/03/2007 Las obras no empezarán antes de la Expo y estarán
acabadas en el 2010
(El Periódico ニュースへのリンク)
17-Marzo-2007 El Ayuntamiento de Zaragoza peatonalizará el casco
histórico de la ciudad
(Terra España ニュースへのリンク)
サラゴサ市民の多くが,軌道系交通機関を求めていることが,調査結果
から明らかになったと伝える記事 :
14/03/2007 (El Periódico ニュースへのリンク)
La mayoría de los zaragozanos quiere tener metro y tranvía
市の提案する計画(Plan de Movilidad Sostenible) :
Propuesta de Red de Tranvía-Metro Ligero y autobuses urbanos, suburbanos y comarcales
(Ayuntamiento de Zaragoza 公式サイトへのリンク)
下にある添付資料欄に,PDFファイルで計画図が収められています.
Anejo 1: Trazados de las alternativas de metro-ligero tranvia
サラゴサの将来を真剣に考えるなら,選挙のことに惑わされることなく,
大局的にモノを見たほうがいいと,諭すかのような意見も出ています.
この中で筆者は,地下鉄(metro)か,路面電車(tranvía)か,というモード
選択よりも,都心を地下で通すのか,それとも地表を走らせるのかが肝要
であり,フランクルフトやミラノの例を挙げて,選挙で地下鉄か路面電車
かを問うのはナンセンスだと言いたげです.この筆者自身は,2路線か
3路線の地下路線(Metroとは記していない地下を走る鉄道)が必要と最後に
記しています.
15/03/2007 "Metro y tranvía", por Juan Bolea
(El Periódico ニュースへのリンク)
ただし,地下を通す場合には,遺跡など埋没物を避けるため,地下深く
トンネルを掘らなければならず,かなり余計に経費が掛かるようです.
ここで,場所も状況も全く異なりますが,カナダのトロントの話も最新
情報として,引き合いに出しておきます.
トロントのTTCが,15年にわたって61億カナダドル(約52億米国ドル相当)
を投じる,ライトレール路線の120キロ建設計画を発表しています.
Fri. Mar. 16 2007 TTC reveals multi-billion dollar light rail plan
(CTV.ca ニュースへのリンク)
TTC : Toronto Transit Commission
トロントには,すでに地下鉄も路面電車も走っていますが,車を持たない
人でも市内の移動に不便をかけないように,15年かけて,低床車両の走る
ライトレール路線を建設していこうとするものです.
(バス以外に公共交通を持たないサラゴサとは全く状況が異なります)
そのトロントでも,70キロもの地下鉄路線網があるだけに,新たに計画
される路線は,なぜ地下鉄でないのか,という声もあったようです.
しかし,地下鉄はライトレールの10倍の建設費が掛かるということで,
それに見合う利用者数を得られない限り,地下鉄建設は困難との考えを,
TTCは示していました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年03月17日
【ボストン】ボーイング製の車両ついに引退
ボストン(Boston)のMBTAグリーンラインのD線で,ラッシュ時だけ運用
されていた,ボーイング LRV(Boeing-Vertol製)が,今週でとうとう営業
運転から引退したそうです.
MBTA : Massachusetts Bay Transportation Authority
このあとは,大半がスクラップとなる運命で,1本だけがマリン州で保存
されるほか,約6本が架線の氷結防止のための車両として,余生を送る
ことになるようです.オレンジ色の軌道検測車(Track Geometry Test
Car)に生まれ変わっている車両もあります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 16, 2007 End of the line for T pioneers
(Boston Globe ニュースへのリンク)
Boeing-Vertol製造のLRVのことは,ここで改めて詳細を書くこともない
と思いますが,簡単に振り返ると,1976年12月にボストンでデビューして
います.今回最後の営業運転となったのと同じ,グリーンラインのD線
(Riverside Line)が舞台でした.それから30年が経ち,昨日(3/16)は,
当地も大雪で大変だったようです.
* Subway Map 地下鉄全線の系統図
* Subway Green Line グリーンラインの駅一覧
(MBTA 公式サイトへのリンク)
3/15に運転された様子を,下記リンク先でも見ることができます.
by cem6357 (flickr)
Next To Last MBTA Boeing LRV Run 3/15/2007
ボーイング製のLRVが製造されていた当時,米国で路面電車が走る街は
数少なくなっていましたが,新世代の路面電車として期待されました.
しかし,その後の故障続きで,その期待は裏切られていきます.
ボストンでは,その後1986年から導入された,近畿車輛製のType 7が,
グリーンラインの主役になっていきました.その辺りの経緯を詳しく知り
たいかたには,英語版ウィキペディアが役立つでしょう.
US Standard Light Rail Vehicle (Wikipedia へのリンク)
ボーイング製LRVが最後の旅客営業を行なっているころ,大陸を隔てた
北西部のシアトルでは,近畿車輛製LRVが,車庫の外では初めてとなる
試運転の準備を,静かに迎えていたようです.
March 15, 2007 Sound Transit starts intensive light rail testing
(Sound Transit // News Releases へのリンク)
March 16, 2007 Sound Transit begins light-rail train tests in Sodo
(Seattle Times ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
されていた,ボーイング LRV(Boeing-Vertol製)が,今週でとうとう営業
運転から引退したそうです.
MBTA : Massachusetts Bay Transportation Authority
このあとは,大半がスクラップとなる運命で,1本だけがマリン州で保存
されるほか,約6本が架線の氷結防止のための車両として,余生を送る
ことになるようです.オレンジ色の軌道検測車(Track Geometry Test
Car)に生まれ変わっている車両もあります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 16, 2007 End of the line for T pioneers
(Boston Globe ニュースへのリンク)
Boeing-Vertol製造のLRVのことは,ここで改めて詳細を書くこともない
と思いますが,簡単に振り返ると,1976年12月にボストンでデビューして
います.今回最後の営業運転となったのと同じ,グリーンラインのD線
(Riverside Line)が舞台でした.それから30年が経ち,昨日(3/16)は,
当地も大雪で大変だったようです.
* Subway Map 地下鉄全線の系統図
* Subway Green Line グリーンラインの駅一覧
(MBTA 公式サイトへのリンク)
3/15に運転された様子を,下記リンク先でも見ることができます.
by cem6357 (flickr)
Next To Last MBTA Boeing LRV Run 3/15/2007
ボーイング製のLRVが製造されていた当時,米国で路面電車が走る街は
数少なくなっていましたが,新世代の路面電車として期待されました.
しかし,その後の故障続きで,その期待は裏切られていきます.
ボストンでは,その後1986年から導入された,近畿車輛製のType 7が,
グリーンラインの主役になっていきました.その辺りの経緯を詳しく知り
たいかたには,英語版ウィキペディアが役立つでしょう.
US Standard Light Rail Vehicle (Wikipedia へのリンク)
ボーイング製LRVが最後の旅客営業を行なっているころ,大陸を隔てた
北西部のシアトルでは,近畿車輛製LRVが,車庫の外では初めてとなる
試運転の準備を,静かに迎えていたようです.
March 15, 2007 Sound Transit starts intensive light rail testing
(Sound Transit // News Releases へのリンク)
March 16, 2007 Sound Transit begins light-rail train tests in Sodo
(Seattle Times ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年03月16日
【Ansaldobreda】ベイエリアに拠点を移す
イタリアのナポリに本社を置く,鉄道車両メーカーのアンサルドブレダ
(Ansaldobreda, S.P.A.).そのUS子会社のAnsaldoBreda Inc.が,米国
向けの拠点を,西海岸のベイエリアに移そうとしています.同社のウェブ
サイトを見ても,本社はニューヨークから,カルフォルニア州コントラ
コスタ郡(Contra Costa County)のピッツバーグ(Pittsburg)にある工場の
住所になっていました.今後は,マサチューセッツ州Littletonにある
工場も,ベイエリアに集約されるものと思われます.
米国でのこれまでの実績は,合併する前のブレダ(Breda)が,1982年に
クリーブランドのLRVや,ワシントンDCのメトロ車両を製造したところ
から始まり,西海岸への進出は,ロサンゼルスのメトロ,レッドラインと
パープルライン向けの車両(A650),約100本の製造が皮切りでした.
その後は,サンフランシスコMuni向けのライトレール車両,約150本も
手掛け,現在は,再びロサンゼルスMTA向けとして,LRV(2550シリーズ)
50本を製造しているところです.
LA向けのP2550の後は,確定した契約はありませんが,アンサルドブレダ
では,カルフォルニア州こそ,鉄道車両製造の需要が全米で最も大きい
地域とみているのです.
今,全米各地で公共交通の利用者が,未曾有の増加をみせています.
2006年の前年比の数字をみても,ライトレールは6%弱,BARTなどメトロは
4%,路線バスは2%強という増加率を示しており,特に鉄道利用者の増加が
目立ちます.
ベイエリアは,米国内としては公共交通が充実していますが,それにも
まして,アンサルドブレダでは,カルフォルニア州こそ,今後20年間で
鉄道車両に投資する金額が,米国で一番高い州とみているようです.
その中でも,特に注目されているのが,BARTの車両更新です.予定では
2013年から全669本の在来車の新車への置換えが開始されることになって
いて,これは,金額にして21億ドルにのぼる契約だそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Wed, Mar. 14, 2007 Rail car builder settles in Bay Area
(The Contra Costa Times ニュースへのリンク)
(Contact Us) HEADQUARTERS Pittsburg, California Office
アンサルドブレダの西海岸での実績 :
Light Rail LOS ANGELES
Light Rail SAN FRANCISCO
Heavy Rail MTA Metro Red Line
(AnsaldoBredaInc. 公式サイトへのリンク)
各種乗車率の数値は,下記ページよりPDFファイルで資料を得られます.
Public Transportation Ridership Statistics (APTA へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
(Ansaldobreda, S.P.A.).そのUS子会社のAnsaldoBreda Inc.が,米国
向けの拠点を,西海岸のベイエリアに移そうとしています.同社のウェブ
サイトを見ても,本社はニューヨークから,カルフォルニア州コントラ
コスタ郡(Contra Costa County)のピッツバーグ(Pittsburg)にある工場の
住所になっていました.今後は,マサチューセッツ州Littletonにある
工場も,ベイエリアに集約されるものと思われます.
米国でのこれまでの実績は,合併する前のブレダ(Breda)が,1982年に
クリーブランドのLRVや,ワシントンDCのメトロ車両を製造したところ
から始まり,西海岸への進出は,ロサンゼルスのメトロ,レッドラインと
パープルライン向けの車両(A650),約100本の製造が皮切りでした.
その後は,サンフランシスコMuni向けのライトレール車両,約150本も
手掛け,現在は,再びロサンゼルスMTA向けとして,LRV(2550シリーズ)
50本を製造しているところです.
LA向けのP2550の後は,確定した契約はありませんが,アンサルドブレダ
では,カルフォルニア州こそ,鉄道車両製造の需要が全米で最も大きい
地域とみているのです.
今,全米各地で公共交通の利用者が,未曾有の増加をみせています.
2006年の前年比の数字をみても,ライトレールは6%弱,BARTなどメトロは
4%,路線バスは2%強という増加率を示しており,特に鉄道利用者の増加が
目立ちます.
ベイエリアは,米国内としては公共交通が充実していますが,それにも
まして,アンサルドブレダでは,カルフォルニア州こそ,今後20年間で
鉄道車両に投資する金額が,米国で一番高い州とみているようです.
その中でも,特に注目されているのが,BARTの車両更新です.予定では
2013年から全669本の在来車の新車への置換えが開始されることになって
いて,これは,金額にして21億ドルにのぼる契約だそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Wed, Mar. 14, 2007 Rail car builder settles in Bay Area
(The Contra Costa Times ニュースへのリンク)
(Contact Us) HEADQUARTERS Pittsburg, California Office
アンサルドブレダの西海岸での実績 :
Light Rail LOS ANGELES
Light Rail SAN FRANCISCO
Heavy Rail MTA Metro Red Line
(AnsaldoBredaInc. 公式サイトへのリンク)
各種乗車率の数値は,下記ページよりPDFファイルで資料を得られます.
Public Transportation Ridership Statistics (APTA へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年03月15日
【チューリッヒ】コブラ量産車で車輪問題
チューリッヒ(Zürich)のVBZが運行する路面電車網に,続々と投入されて
いる,Be 5/6形式の通称コブラ(Cobra-Tram)の量産車に,問題が浮上して
いるようです.
VBZ : Verkehrsbetriebe Zürich
スイスのメーカが主体となって,早々にコンセプトを開発したものの,
その後に登場したモジュールデザインのシステム低床車に市場を奪われ,
結果的に採用したのはチューリッヒだけに留まっている,悲運の100%低床
車両のコブラ(Cobra).
2001年に量産先行車6本がVBZ路線でデビューしますが,ギアボックスに
亀裂が発見されたり,ドアの不具合などの初期故障に見舞われます.
正式に導入が決定されたのは2003年で,先行車で培ったものを反映した
量産車は2005年末に完成,その後は,2006年春から月2~3両のペースで,
2010年までに68両が納入されることになっています.
今回,問題となっているのは,車輪寿命の短さです.量産車が走り始めて
から一年近くが経過していますが,車輪の磨耗が早いため,10万キロから
15万キロで交換しなければならないことが,判明しました.交換には,
車輪の費用だけで2700スイスフランを要するそうです.
同じコブラでも,先行車では交換は20万キロ以上でしたし,Tram 2000
などの在来車両は,およそ36万キロごとの交換で済んでいるそうです.
元々,コブラ(Cobra)では,低床化を実現するために,車輪径(直径)を,
新品で560mmまで小さくしています.これが500mmに減ると交換です.
(100%低床車のシティランナー(Cityrunner)も,車輪径が560mmか580mm)
また,これに加えて,コブラは長さが約36mで,重量が40トン近くあり
ますが,これを,6対の車輪ペアで支えています.一方,部分低床を実現
させたSänfteを含む,在来車(長さ約29m,重量約33トン)は,8軸で支えて
いるのと比べると,コブラの車輪には,6割近く重い輪重が掛かっている
ことになるそうです.
量産先行車との差,バンデージ(Bandage)の位置が異なる?,は釈然としま
せんが,VBZでは,車輪径の小ささと輪重の大きさが,磨耗を早める原因
ではないかとみています.
コブラは,他の100%低床車と同じように,左右が独立して回転する車輪を
採用しています.左右の車輪を結ぶ車軸がないことにより,車内の床面を
低くとることが可能になる反面,踏面勾配による操舵(ガイド)機能が期待
できなくなるため,何らかの方法で車輪をガイドしなくてはなりません.
コブラでは,隣接する車体との角度を利用して,連接部からリンクを伸ば
して機械的に操舵させる方法で,これを解消しています.このリンクに
よるガイドが不十分だと,特にフランジの磨耗が,激しくなるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
コブラ(Cobra)の紹介 : Das Cobra-Tram :: Cobra in Kürze
(VBZ 公式サイトへのリンク) Cobra in Kürzeに諸元があります.
あいにく,オンラインで読める記事は有料です.購読制のTages-Anzeiger
(スイスの全国紙)に,下記の見出しで記事が出ています.
05.03.2007
Die Räder der Cobra-Trams altern zu schnell
06.03.2007
«Die Cobra läuft hervorragend»
英語による情報提供もありますが,こちらでは10万キロがギアボックスの
話になっており車輪は5万キロごとの交換となっています.
こちらの情報は,スイスの有力紙,NZZ(Neue Zürcher Zeitung)の日曜版
(NZZ am Sonntag)からだそうです.
05.03.2007 - Wear and tear on the Cobras
(Trams of Zürich ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
チューリッヒのコブラ関連 過去ログ :
2005/12/23 コブラ量産車が落成
いる,Be 5/6形式の通称コブラ(Cobra-Tram)の量産車に,問題が浮上して
いるようです.
VBZ : Verkehrsbetriebe Zürich
スイスのメーカが主体となって,早々にコンセプトを開発したものの,
その後に登場したモジュールデザインのシステム低床車に市場を奪われ,
結果的に採用したのはチューリッヒだけに留まっている,悲運の100%低床
車両のコブラ(Cobra).
2001年に量産先行車6本がVBZ路線でデビューしますが,ギアボックスに
亀裂が発見されたり,ドアの不具合などの初期故障に見舞われます.
正式に導入が決定されたのは2003年で,先行車で培ったものを反映した
量産車は2005年末に完成,その後は,2006年春から月2~3両のペースで,
2010年までに68両が納入されることになっています.
今回,問題となっているのは,車輪寿命の短さです.量産車が走り始めて
から一年近くが経過していますが,車輪の磨耗が早いため,10万キロから
15万キロで交換しなければならないことが,判明しました.交換には,
車輪の費用だけで2700スイスフランを要するそうです.
同じコブラでも,先行車では交換は20万キロ以上でしたし,Tram 2000
などの在来車両は,およそ36万キロごとの交換で済んでいるそうです.
元々,コブラ(Cobra)では,低床化を実現するために,車輪径(直径)を,
新品で560mmまで小さくしています.これが500mmに減ると交換です.
(100%低床車のシティランナー(Cityrunner)も,車輪径が560mmか580mm)
また,これに加えて,コブラは長さが約36mで,重量が40トン近くあり
ますが,これを,6対の車輪ペアで支えています.一方,部分低床を実現
させたSänfteを含む,在来車(長さ約29m,重量約33トン)は,8軸で支えて
いるのと比べると,コブラの車輪には,6割近く重い輪重が掛かっている
ことになるそうです.
量産先行車との差,バンデージ(Bandage)の位置が異なる?,は釈然としま
せんが,VBZでは,車輪径の小ささと輪重の大きさが,磨耗を早める原因
ではないかとみています.
コブラは,他の100%低床車と同じように,左右が独立して回転する車輪を
採用しています.左右の車輪を結ぶ車軸がないことにより,車内の床面を
低くとることが可能になる反面,踏面勾配による操舵(ガイド)機能が期待
できなくなるため,何らかの方法で車輪をガイドしなくてはなりません.
コブラでは,隣接する車体との角度を利用して,連接部からリンクを伸ば
して機械的に操舵させる方法で,これを解消しています.このリンクに
よるガイドが不十分だと,特にフランジの磨耗が,激しくなるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
コブラ(Cobra)の紹介 : Das Cobra-Tram :: Cobra in Kürze
(VBZ 公式サイトへのリンク) Cobra in Kürzeに諸元があります.
あいにく,オンラインで読める記事は有料です.購読制のTages-Anzeiger
(スイスの全国紙)に,下記の見出しで記事が出ています.
05.03.2007
Die Räder der Cobra-Trams altern zu schnell
06.03.2007
«Die Cobra läuft hervorragend»
英語による情報提供もありますが,こちらでは10万キロがギアボックスの
話になっており車輪は5万キロごとの交換となっています.
こちらの情報は,スイスの有力紙,NZZ(Neue Zürcher Zeitung)の日曜版
(NZZ am Sonntag)からだそうです.
05.03.2007 - Wear and tear on the Cobras
(Trams of Zürich ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
チューリッヒのコブラ関連 過去ログ :
2005/12/23 コブラ量産車が落成
2007年03月14日
【Combino】バーゼル全面改修車の営業復帰ほか
シーメンス工場で改修(Sanierung)を受け,2006年12月にバーゼル(Basel)
へ戻っていたBVBのコンビーノ(Combino)310号車が,3/13にトラム6系統で
営業運転に復帰したそうです.全車が一斉に運用から外された,悪夢の
ような日から,実に三年が経過していました.
BVB : Basler Verkehrs-Betriebe (バーゼル交通会社)
営業運転復帰に先立ち,前日にはマスコミ向けの試乗会が開催されたよう
で,その体験を記した記事もありましたが,綿の上を走っているみたい
だと,乗り心地に関して賛辞ともとれる言葉が,使われていました.
改修後の乗り心地が良くなることは,改修作業の一環で,車体の揺れを
制御する装置を設置したことで予想されていましたが,この装置と車体
強度を補強したこともあり,車両重量が嵩むことになります.これを軽減
するために,座席を軽量の新型のものに交換していました.車両の重量増
は,270キロまでに留めることが出来たそうです.
改修作業は大幅に遅れましたが,このあとは順次工場に送るだけとなり,
現在の予定では,欧州サッカー連盟(UEFA)主催のEURO2008大会の輸送が
開始される2008年6月までに,28本中26本の改修を終えて,輸送に支障が
出ないようにして,2008年11月に,全車の改修が終了する見込みです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
12.03.2007 Der erste sanierte Combino fährt wieder
(BVB 公式サイトへのリンク)
12. März 2007 Drei Jahre nach Grounding: Reparierter Combino
wieder auf den Schienen (Die OnlineReports ニュースへのリンク)
12.03.07 Der erste sanierte Combino fährt wieder
(20min.ch ニュースへのリンク)
この他にも記事はありましたが,一部は登録制で読めませんでした.
一方で,コンビーノを世界で初めて導入したドイツのポツダム(Potsdam)
では,最近まで遅々として改修が進まないコンビーノを,シーメンスに
返却することも検討されていたようですが,バーゼルBVB車の改修作業が
軌道に乗る見通しとなったため,16本全てをそのまま所有して,2008年末
までに,シーメンスの工場で改修作業を受けることになったようです.
13.03.2007 Combinos bis Ende 2008 saniert
(PNN (Der Tagesspiegel) ニュースへのリンク)
14.03.2007 ViP hält an Combinos fest
(Potsdam ABC ニュースへのリンク)
コンビーノ問題が起きる前は,ポツダムのViPは旧型車の置換えとして,
新車を48本導入する予定でした.2004年春の時点で,営業運行に入らない
プロトタイプの1本を除き,16本のコンビーノが納入されていましたが,
そこでコンビーノは打ち切りとなりました.その後は,19本を購入する
ことに計画が変更されましたが,車種はコンビーノ(Combino)以外で,
ということになっていました.
ViP : Verkehrsbetrieb Potsdam GmbH
19本の新車導入は,今年5月末に決定が下されます.車体幅が2.3mに広く
なるそうで,費用は3800万から5700万ユーロと見積もられています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
コンビーノ改修遅れの問題 過去ログ リスト :
2007/3/01 【ベルン】コンビーノの改修全車で終了
2006/12/22 【バーゼル】改修コンビーノの第一号戻る
2006/9/13 【バーゼル】2008年秋に全コンビーノ復帰か
2006/4/05バーゼル車の改修に遅れが
2005/11/25 【バーゼル】車体改良でコンビーノ旅立つ
へ戻っていたBVBのコンビーノ(Combino)310号車が,3/13にトラム6系統で
営業運転に復帰したそうです.全車が一斉に運用から外された,悪夢の
ような日から,実に三年が経過していました.
BVB : Basler Verkehrs-Betriebe (バーゼル交通会社)
営業運転復帰に先立ち,前日にはマスコミ向けの試乗会が開催されたよう
で,その体験を記した記事もありましたが,綿の上を走っているみたい
だと,乗り心地に関して賛辞ともとれる言葉が,使われていました.
改修後の乗り心地が良くなることは,改修作業の一環で,車体の揺れを
制御する装置を設置したことで予想されていましたが,この装置と車体
強度を補強したこともあり,車両重量が嵩むことになります.これを軽減
するために,座席を軽量の新型のものに交換していました.車両の重量増
は,270キロまでに留めることが出来たそうです.
改修作業は大幅に遅れましたが,このあとは順次工場に送るだけとなり,
現在の予定では,欧州サッカー連盟(UEFA)主催のEURO2008大会の輸送が
開始される2008年6月までに,28本中26本の改修を終えて,輸送に支障が
出ないようにして,2008年11月に,全車の改修が終了する見込みです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
12.03.2007 Der erste sanierte Combino fährt wieder
(BVB 公式サイトへのリンク)
12. März 2007 Drei Jahre nach Grounding: Reparierter Combino
wieder auf den Schienen (Die OnlineReports ニュースへのリンク)
12.03.07 Der erste sanierte Combino fährt wieder
(20min.ch ニュースへのリンク)
この他にも記事はありましたが,一部は登録制で読めませんでした.
一方で,コンビーノを世界で初めて導入したドイツのポツダム(Potsdam)
では,最近まで遅々として改修が進まないコンビーノを,シーメンスに
返却することも検討されていたようですが,バーゼルBVB車の改修作業が
軌道に乗る見通しとなったため,16本全てをそのまま所有して,2008年末
までに,シーメンスの工場で改修作業を受けることになったようです.
13.03.2007 Combinos bis Ende 2008 saniert
(PNN (Der Tagesspiegel) ニュースへのリンク)
14.03.2007 ViP hält an Combinos fest
(Potsdam ABC ニュースへのリンク)
コンビーノ問題が起きる前は,ポツダムのViPは旧型車の置換えとして,
新車を48本導入する予定でした.2004年春の時点で,営業運行に入らない
プロトタイプの1本を除き,16本のコンビーノが納入されていましたが,
そこでコンビーノは打ち切りとなりました.その後は,19本を購入する
ことに計画が変更されましたが,車種はコンビーノ(Combino)以外で,
ということになっていました.
ViP : Verkehrsbetrieb Potsdam GmbH
19本の新車導入は,今年5月末に決定が下されます.車体幅が2.3mに広く
なるそうで,費用は3800万から5700万ユーロと見積もられています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
コンビーノ改修遅れの問題 過去ログ リスト :
2007/3/01 【ベルン】コンビーノの改修全車で終了
2006/12/22 【バーゼル】改修コンビーノの第一号戻る
2006/9/13 【バーゼル】2008年秋に全コンビーノ復帰か
2006/4/05バーゼル車の改修に遅れが
2005/11/25 【バーゼル】車体改良でコンビーノ旅立つ
2007年03月13日
【Google】シャトルプログラムで理想の通勤?
公共交通の話ではなくなりますが,米国を代表するソフトウェア会社,
Google(グーグル)の通勤シャトルバスの話題です.おそらく日本語で紹介
した記事を,他でもご覧になれたかもしれませんが,今日はご辛抱を.
従業員の通勤用として,朝夕の送迎車を用意する会社が米国でもあります
が,カルフォルニア州マウンテンビュー(Mountain View)に本社を構える
Googleでも,本社への通勤の足を提供する,社員向けのGoogleシャトル
プログラム(shuttle program)があります.しかし,運行範囲や運転数,
輸送人員,車内の設備など,どれをとっても他を圧倒しています.
マウンテン ビュー(Mountain View)と言えば,こちらをご覧のかたなら,
VTAのライトレールや,Caltrainの駅を思い浮かべるかもしれません.
ただ,実際にGoogle本社に近いのは,CaltrainのSan Antonio駅です.
Googleシャトルは,シリコンバレー(Silicon Valley)に位置するマウン
テンビューを中心として,西はサンフランシスコ市内まで,北は54マイル
(約87キロ)離れたコンコード(Concord)まで,南には38マイル(約61キロ)
離れ,モントレー湾岸にあるサンタ クルス(Santa Cruz)まで,運行され
ています.
その路線長は,実に230マイル(約370キロ)に達しますが,これは,BARTの
路線の倍以上の距離になります.そして,多くは従業員の家の前と思われ
ますが,路線上に40か所の乗降場所があります.運転本数は一日132回を
数え,本社の全従業員の十分の一に相当する,1200名が利用しています.
BART : San Francisco Bay Area Rapid Transit District
シャトルには,定員37名乗りの車両を32台用意しているそうです.その
外観にはGoogleの文字は一切なく,見た目にはGoogleシャトルかどうか,
判別できないように考慮され,燃料も,循環型エネルギーに位置づけられ
ているバイオディーゼル燃料を使い,環境にも配慮しています.
その車内は,これまた目を見張るもののようで,シートは革張り,今や
必需品とも言える無線LANももちろん装備されて,インターネットへの
接続も思いのままだそうです.
Googleでは,これに加えて,このシャトル運行のために,専任のチームを
本社内に設け,日々の混雑状況を把握し,従業員の住居を確認しつつ,
最適ルートを絶えず模索しているとのことです.
Googleでは,元々無料ランチなど,充実した福利厚生サービスで知られて
いましたが,コンピュータ ソフトウェア業界では,優秀な人材確保の
競争にしのぎを削るなかで,このシャトルプログラムも,強力な武器と
なっているようです.
この話は,米国でもここまでやれば,車を自宅に置いて通勤してくれる
という,公共交通のモデルになるのではないかという見方も,一瞬しま
したが,ドアツードアで無料なら,運行スケジュールによる多少の時間的
制約があっても,何処でも誰でもそうするかもしれません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 10, 2007 Google’s Buses Help Its Workers Beat the Rush
(The New York Times ニュースへのリンク)
コンコード(Concord)のBART駅から,グーグル本社まで,公共交通を利用
して移動するとなると,BART - SF Muni Bus - Caltrain - Santa Clara
VTA Busの4つの乗り物を使って,運賃は$12.95,所要時間は乗換えや待ち
時間も含めて,2時間47分と出ました.朝7:30に出て到着は10:17です.
from Concord (BART station) to Google Headquarters by transit
入力フォーム : 511 TakeTransit(SM) Trip Planner
(511.org Plan a trip on transitへのリンク)
少し時間を変えて,BARTでMillbraeまで行き,そこでCaltrainに乗換える
と,今度は3時間以上も掛かってしまいました.
どちらも,CaltrainのSan Antonio駅から先のSanta Clara VTA Busが,
30分間隔の運転のため,待ち時間が長くなってしまっています.これが
もしも,San Antonio駅までなら,所要時間は2時間前後で済み,運賃も
$11.20です.Caltrainの最寄駅から会社までは,送迎バスがあることが
前提です.
同じルートを自動車で移動することを考え,Google Mapsで検索すると,
55.6マイルで約1時間と出てきました.所要時間には,もちろん渋滞は
考慮されていませんが,シャトルなら,途中で渋滞に遭遇しても,複数の
乗車のためHOVレーン(high-occupancy vehicle lane / carpool lane)を
通行することができ,渋滞を尻目に走ることができるでしょう.
from Concord (BART station) to Google Headquarters by road
(Google Maps へのリンク)
最近では,渋滞や工事の情報をリアルタイムで反映させ,拠点間の所要
時間を予測するサイトも登場しています.
Calculate your driving time!
(MTC 511.org へのリンク)
一番遠いコンコードからなので,2時間以上も掛かると思われたかもしれ
ませんが,サンフランシスコ市内からでも,公共交通のみの利用では,
同じくらいの時間が掛かります.
たとえば,Salingerさん一家がかつて住んでいた,2311 Broadway St,
San Francisco, CA 94115 からでは,22番のバスと,Caltrainを乗り継い
でも,CaltrainのSan Antonio駅までで,乗車時間だけで1時間40分掛かり
ました.車なら距離にして40マイルもなく,US-101を順調に走れれば,
本社前まで1時間前後でしょう.
(Salinger一家は架空のものですが,住所は実在します)
シャトルの運行を管理するマネージャ職の概要と,応募資格 :
Google Jobs Transportation Manager - Mountain View
(Google 公式サイトへのリンク)
Google創業者が所有しているという,プライベートジェットの画像 :
Untitled Boeing 767-238/ER (Airliners.net へのリンク)
類似の記事をすでにお読みになっていたり,誤訳や誤解で内容が間違って
いましたら,ご容赦ください.
Google(グーグル)の通勤シャトルバスの話題です.おそらく日本語で紹介
した記事を,他でもご覧になれたかもしれませんが,今日はご辛抱を.
従業員の通勤用として,朝夕の送迎車を用意する会社が米国でもあります
が,カルフォルニア州マウンテンビュー(Mountain View)に本社を構える
Googleでも,本社への通勤の足を提供する,社員向けのGoogleシャトル
プログラム(shuttle program)があります.しかし,運行範囲や運転数,
輸送人員,車内の設備など,どれをとっても他を圧倒しています.
マウンテン ビュー(Mountain View)と言えば,こちらをご覧のかたなら,
VTAのライトレールや,Caltrainの駅を思い浮かべるかもしれません.
ただ,実際にGoogle本社に近いのは,CaltrainのSan Antonio駅です.
Googleシャトルは,シリコンバレー(Silicon Valley)に位置するマウン
テンビューを中心として,西はサンフランシスコ市内まで,北は54マイル
(約87キロ)離れたコンコード(Concord)まで,南には38マイル(約61キロ)
離れ,モントレー湾岸にあるサンタ クルス(Santa Cruz)まで,運行され
ています.
その路線長は,実に230マイル(約370キロ)に達しますが,これは,BARTの
路線の倍以上の距離になります.そして,多くは従業員の家の前と思われ
ますが,路線上に40か所の乗降場所があります.運転本数は一日132回を
数え,本社の全従業員の十分の一に相当する,1200名が利用しています.
BART : San Francisco Bay Area Rapid Transit District
シャトルには,定員37名乗りの車両を32台用意しているそうです.その
外観にはGoogleの文字は一切なく,見た目にはGoogleシャトルかどうか,
判別できないように考慮され,燃料も,循環型エネルギーに位置づけられ
ているバイオディーゼル燃料を使い,環境にも配慮しています.
その車内は,これまた目を見張るもののようで,シートは革張り,今や
必需品とも言える無線LANももちろん装備されて,インターネットへの
接続も思いのままだそうです.
Googleでは,これに加えて,このシャトル運行のために,専任のチームを
本社内に設け,日々の混雑状況を把握し,従業員の住居を確認しつつ,
最適ルートを絶えず模索しているとのことです.
Googleでは,元々無料ランチなど,充実した福利厚生サービスで知られて
いましたが,コンピュータ ソフトウェア業界では,優秀な人材確保の
競争にしのぎを削るなかで,このシャトルプログラムも,強力な武器と
なっているようです.
この話は,米国でもここまでやれば,車を自宅に置いて通勤してくれる
という,公共交通のモデルになるのではないかという見方も,一瞬しま
したが,ドアツードアで無料なら,運行スケジュールによる多少の時間的
制約があっても,何処でも誰でもそうするかもしれません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 10, 2007 Google’s Buses Help Its Workers Beat the Rush
(The New York Times ニュースへのリンク)
コンコード(Concord)のBART駅から,グーグル本社まで,公共交通を利用
して移動するとなると,BART - SF Muni Bus - Caltrain - Santa Clara
VTA Busの4つの乗り物を使って,運賃は$12.95,所要時間は乗換えや待ち
時間も含めて,2時間47分と出ました.朝7:30に出て到着は10:17です.
from Concord (BART station) to Google Headquarters by transit
入力フォーム : 511 TakeTransit(SM) Trip Planner
(511.org Plan a trip on transitへのリンク)
少し時間を変えて,BARTでMillbraeまで行き,そこでCaltrainに乗換える
と,今度は3時間以上も掛かってしまいました.
どちらも,CaltrainのSan Antonio駅から先のSanta Clara VTA Busが,
30分間隔の運転のため,待ち時間が長くなってしまっています.これが
もしも,San Antonio駅までなら,所要時間は2時間前後で済み,運賃も
$11.20です.Caltrainの最寄駅から会社までは,送迎バスがあることが
前提です.
同じルートを自動車で移動することを考え,Google Mapsで検索すると,
55.6マイルで約1時間と出てきました.所要時間には,もちろん渋滞は
考慮されていませんが,シャトルなら,途中で渋滞に遭遇しても,複数の
乗車のためHOVレーン(high-occupancy vehicle lane / carpool lane)を
通行することができ,渋滞を尻目に走ることができるでしょう.
from Concord (BART station) to Google Headquarters by road
(Google Maps へのリンク)
最近では,渋滞や工事の情報をリアルタイムで反映させ,拠点間の所要
時間を予測するサイトも登場しています.
Calculate your driving time!
(MTC 511.org へのリンク)
一番遠いコンコードからなので,2時間以上も掛かると思われたかもしれ
ませんが,サンフランシスコ市内からでも,公共交通のみの利用では,
同じくらいの時間が掛かります.
たとえば,Salingerさん一家がかつて住んでいた,2311 Broadway St,
San Francisco, CA 94115 からでは,22番のバスと,Caltrainを乗り継い
でも,CaltrainのSan Antonio駅までで,乗車時間だけで1時間40分掛かり
ました.車なら距離にして40マイルもなく,US-101を順調に走れれば,
本社前まで1時間前後でしょう.
(Salinger一家は架空のものですが,住所は実在します)
運行を委託されている会社のサイト : The Bauer's Fleet
(Bauer's Worldwide Transportation 公式サイトへのリンク)
Bauer's Limo Buses
by luistxo (flickr)

(Taken on June 13, 2006)
(Bauer's Worldwide Transportation 公式サイトへのリンク)
Bauer's Limo Buses
by luistxo (flickr)

(Taken on June 13, 2006)
シャトルの運行を管理するマネージャ職の概要と,応募資格 :
Google Jobs Transportation Manager - Mountain View
(Google 公式サイトへのリンク)
Google創業者が所有しているという,プライベートジェットの画像 :
Untitled Boeing 767-238/ER (Airliners.net へのリンク)
類似の記事をすでにお読みになっていたり,誤訳や誤解で内容が間違って
いましたら,ご容赦ください.
