2007年07月31日

【ニューオリンズ】路面電車の新線計画

超強力ハリケーンによる被災から,二年近くが経過するニューオリンズ
(New Orleans)では,いまだ数万人が避難生活を強いられているとか.
移動手段を公共交通に頼っていた人たちが街に戻らないため,地域交通を
支えるRTAは利用者数が被災前の20%以下になり,人員を整理し規模を縮小
しながら懸命の営業を行っています.当然,経営には余裕がありません.
RTA : New Orleans Regional Transit Authority

しかし,再建されつつある街中の将来の移動手段として,そろそろ路面
電車の新路線を真剣に検討する時期という意見もあるようです.地域が
大きく変貌しようしている時に,それを促進する媒体としての路面電車の
役割に,期待が持たれている様子です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
July 30, 2007 RTA hears pitch to add Loyola loop to streetcar
(New Orleans Times-Picayune ニュースへのリンク)

記事で紹介されている新路線を提言しているのは,Regional Planning
Commissionです.同組織の公式サイトによれば,ニューオリンズ周辺の
各地区で公選された役職者や,市民などで構成される委員会です.
Regional Planning Commission

提言しているルートは,カナル通り(Canal Street)から分岐して,ロヨラ
通り(Loyola Avenue)を南西に進み,市役所(City Hall)のそばを通った
のち,Amtrakが発着するNew Orleans Union Passenger Terminalに至り,
そこから南東に進路を変えて,現在セントチャールズ線(St. Charles
line)の暫定的な終点となっているリーサークル(Lee Circle)の手前で,
カナル通りに戻る通り(Carondelet Street)の路線に合流するというもの
で,記事のタイトルにもあるように,ループ運転を行うようです.
軌道は路上に敷かれて経費削減のために中央分離帯(neutral grounds)を
走らないとありますので,自動車と車線を共用する併用軌道でしょう.
また,セントチャールズ線がカナル通りからリーサークルまでは方向別に
単線で並走していますので,新路線も単線かもしれません.

NewOrleans07-1.png
黄色の破線が,検討されるロヨラ・アベニューなどの新線区間です.

ロヨラ・アベニューには,沿線に市役所やアムトラックの駅があるなど,
潜在的に需要があるものとみられ,そこに路面電車を走らせるのは,実に
20年近く前から検討されてきた構想なのだそうです.
問題は資金で,建設費は3千万ドルとみられています.これを二期に分け
1500万ドルずつとして,提言する委員は連邦政府から500万ドルの資金を
用意する手立てはついているようです.

RTAは,この提案に否定的ではありませんが,まだ,様子見の感があり
ます.今は,老朽化した路線バス車両の更新に手が一杯で,とりあえず
提案している委員会が,連邦予算獲得には不可欠な環境影響調査に着手
できるように支援することと,今後2年以内に,将来利用客がどれほど
見込めるかを調査するために,ロヨラ・アベニューのルート上にバスを
走らせて欲しいと言われている模様です.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ニューオリンズ RTA関連過去ログリスト :
2007/7/09 カナル通りの電車増発
2006/12/20 セントチャールズ線一部復旧
2006/8/06 運賃の収受再開
2006/6/06 路線網大幅縮小は回避
2006/5/29 救援終了後の不安
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2007年07月30日

【シャーロット】ライトレール開業11/26に

サウスカロライナ州シャーロット(Charlotte)で建設中のライトレール,
Lynxのブルーライン(Blue Line)は,ひょっとすると11月末の予定よりも
早く開業できるかもしれないとの期待がもたれていましたが,その芽が
半ば摘み取られてしまったようです.

予定より早い開業には,ライトレール計画の将来を左右する投票の前に,
実物を有権者に体験してもらうという重要な意味がありました.
すでにご紹介しているように,メクレンバーグ郡(Mecklenburg County)の
1998年に制定されたトランジット売上税の見直しを希望する署名が規定の
数に達したため,今年11月の選挙の際に住民投票で同地域のライトレール
計画などの主要財源となっている0.5%の売上税の是非が問われることに
なっているのです.

先週,新たに二週間ほどの工事の遅れが明らかになり,はじめは11月末も
危ぶむ報道が流れましたが,その後11/26の開業予定には影響がないと
いうことが判明,しかし,投票以前の開業は困難になってきた模様です.
二週間の遅れというのは,ブルーライン南端の軌道敷設工事で,それでも
CATSは,Lynxブルーライン(Blue Line)の開業を11/26予定としています.
CATS : Charlotte Area Transit System

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Jul. 26, 2007 CATS chief scolds light-rail builder
(The Charlotte Observer ニュースへのリンク)
07/25/2007 Officials expect no delay for light rail
(News 14 Carolina ニュースへのリンク)
News 14の報道によれば,早期開業の可能性が全くなくなったわけでは
ないように読めますが,果たしてどうなるでしょう.

シャーロット中心部(アップタウン)を始めとする路線の北部では,すでに
開業後は営業用車両となるシーメンス製の部分低床車Avantoが走り込んで
います.が,その際の警告音が慣れない沿線住民に不快に思われたり,
今年初めに発表されたノースカロライナ州立大学(UNCC)の報告が,ライト
レール計画に好意的だったのは,中立を欠いた立場だったからではないか
との疑惑が沸き起こり,それに対しての調査が開始されたりと,ここの
ライトレールは,依然として紙面を賑わせています.
UNCC : University of North Carolina at Charlotte
この調査報告は,CATSのライトレールの建設費と運営費は,他の類似する
都市のものと変わりないと結論付けていました.

LYNX Blue Line - South Corridor : Construction Update
中心部 : South Corridor - Center City Construction Update
(Charlotte & Mecklenburg County Government 公式サイトへのリンク)

アップタウンのバスターミナル(Charlotte Transportation Center)の
近くには,Lynxの駅も設けられます.
(Charlotte Transportation Center/Arena Station)
将来は地域交通の要となるその駅の予定地近くに,不意に試運転電車が
現れたところ :
CATS_Lynx1.jpg
ここでは道路よりも高いところを走り,交差する道路とは立体化されて
いますが,アップタウン内でも一部は平面交差で踏切があります.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

シャーロットのライトレールLynx関連 最近の話題 :
2007/6/27 Lynx車両基地完成で一般公開
2007/4/09 集まったLRT反対署名の疑問
2007/3/28 LRT計画反対署名にCATS反撃
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2007年07月29日

【シアトル】バストンネル2年ぶり9/24再開へ

シアトルの都心部を,南北に縦貫するハイブリッドバス専用のトンネルが
ありました.出入口を除いて途中のトンネル内にも3つの駅とも言える
バス停があり,周辺地域からの路線バスが,平日の早朝5時から夜7時まで
開かれているトンネル内から発着していました.過去形で書いているの
は,2005年9月から工事のため一時的に現在閉鎖されているからです.

そのバストンネル,Seattle Transit Tunnel(Metro Transit Tunnel)が,
予定の工期2年を終えて戻ってきます.先ごろ再開予定日が9/24と発表が
ありました.工事は,バス専用トンネルに建設中のライトレールをバスと
一緒に走らせるための改良です.
Sound Transitのライトレール,セントラルリンク(Central Link)は,
開業が2009年予定ですが,ハイブリッドバスは一足先にトンネル経由を
再開するというわけです.

トンネルの一時閉鎖直後から,それまで平日の朝から夕方までトンネルを
経由していた路線バスは,全て地上を走ることになり,並行するサード
アベニュー(Third Avenue)が,時間帯によりバス専用道路になっていま
した.トンネル再開とともに,バスは再びトンネル経由に戻りますが,
それまで並走する別の通りを走っていた他のバスがサードアベニューを
走ることになり,トンネル再開予定の9/24以降も,同通りは時間限定の
バス専用道のままとする市長の発表も,先日報道されています.

トンネル再開後は18のバス路線がトンネル経由に戻り,入れ替わりに22の
路線が新たにサードアベニューを走りますが,バス専用道路は,ごみと
犯罪を持ち込まれるだけだとして,ダウンタウン・シアトル・アソシエー
ション(Downtown Seattle Association)は懸念を示していると,記事は
取り上げています.
サードアベニューのバス専用道化で,バスの運転時間が26%改善されたと
いう報告もあがっており,トンネル再開後にも継続するのは,開通から
半世紀以上が経つ海岸沿いの高架道路,Alaskan Way Viaductの来るべき
建替え工事に備えてのこととも紹介しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
July 28, 2007 Downtown bus-only street to be permanent
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)

キング郡(King County)運輸省(Department of Transportation)の一部署
にあたり,同郡内の路線バスなどを運行するメトロトランジット(Metro
Transit)のサイトが,トンネル再開後の運行系統など詳細を専用ページを
使って紹介していました.
July 23, 2007 Downtown Seattle Transit Tunnel Reopening
(Metro Transit 公式サイトへのリンク)

出所は不明ですが,ライトレール車両は,既にトンネル内を走ったことが
あるようです.リンク先の画像は自走ではないかもしれません.
Seattle Light Rail (Part 2) Light rail vehicle in downtown tunnel
(SkyscraperCity 掲示板へのリンク)

最近のPhoto of the Weekから :
July 27 - August 3, 2007 A Look Ahead
July 20 - July 27, 2007 The Tukwila International Blvd Station
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
上段のリンク先では,LRVの2本併結運転の試験が行われた時のものです.
セントラルリンクでは,通常このスタイルで運転される予定とか.

バストンネル内では原則として許可なしでの写真撮影は禁止されていた
はずですが,Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り
付けておきます.

tunnel2 by arycogre (flickr)
tunnel2
Taken on December 31, 2003

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

シアトル バストンネル関連 過去ログ :
2005/9/18 バストンネル2年間の一時閉鎖
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2007年07月28日

【マドリード】ライトメトロML2とML3開業

マドリッドの南西に建設中だった,ライトメトロ(Metro Ligero)の2路線
が,ようやく開業しました.本来なら5月に開業しているはずでしたが,
その時期を逃したあとにも諸問題が沸き起こり,結局3か月近く遅れて
しまいました.

2路線の概要は次の通りです.
ML2
メトロ10号線コロニア ハルディン(Colonia Jardín)駅と,ポスエロ デル
アラルコン(Pozuelo de Alarcón)市を結ぶ8.7キロで,うち3.7キロが地下
もしくはトンネル区間となり,建設費は1億5170万ユーロでした.
ポスエロ デル アラルコン市には,8万人近くの人が暮らしています.
終点は,近郊電車セルカニアス(Cercanías)のAravaca駅に接続しており,
全線の所要時間は約30分です.
スペイン製100%低床車,シタディス(Citadis)12本で運用されます.

ML3
メトロ10号線コロニア ハルディン(Colonia Jardín)駅と,ボアディリャ
デル モンテ(Boadilla del Monte)市を結ぶ13.7キロで,うち3.7キロが
地下もしくはトンネル区間となり,建設費は2億1050万ユーロでした.
全線の所要時間は約35分で,ボアディリャだけで約4万人の利用が見込ま
れています.こちらもML2と同様に,スペインで製造された100%低床車
シタディス(Citadis)15本で運用されます.

開業が遅れた原因は,試運転期間中に少なくとも2回は脱線があり,軽い
車両で安定性を懸念した組合との交渉があったことや,歩行者や自動車
との安全が保てるのかという不安が持ち上がり,その対応に追われていた
からのようです.それに,信号の不具合なども重なりました.開業前日の
午後にも架線事故が起きています.

インターネット上に投稿された画像や,一部区間を除き建設途上の様子が
伺えるGoogle Earthの画像などを見る限り,幹線道路との交差はほとんど
立体化されているようで,ランナバウトを通るのも地下か高架ですが,
両端の街中では道路を横断する場所があったり,道路の中央に専用軌道が
設けられて,交差する道路とは平面交差になっているところがあります.

ボアディリャからメトロ10号線コロニア ハルディンまでは,従来も路線
バス574系統が走っていました.ライトメトロは運転本数が増えますし,
電車1本はバス7台分の輸送力があり,1時間で最大8千人と大幅に輸送量が
増加するだけでなく,数値化できないところでも乗り心地の向上があると
思われますが,所要時間だけはそれほど変わりません.
開業式典に出席した州知事は,駅数が多過ぎるので,乗降りのほとんど
ない駅を通過して時間短縮を図ることを要望していたと,ABC Madridが
報じています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ライトメトロの開業を伝える公式発表 :
27 de julio, 2007 (マドリッド自治州 公式サイトへのリンク)
La Presidenta inaugura el Metro Ligero a Boadilla y Pozuelo
26 de julio de 2007 El metro entra en servicio
(ボアディリャ デル モンテ市 公式サイトへのリンク)

いくつか記事も出ていました.
27.07.2007 Aguirre inaugura Metro Oeste
(Madridpress ニュースへのリンク)
27 de julio de 2007 Inaugurado, por segunda vez, el Metro Ligero
de Boadilla y Pozuelo
(TeleCinco ニュースへのリンク)
27/07/2007 Los Citadis de Alstom inician servicio comercial en
las líneas ML2 y ML3 del metro ligero de Madrid

(elEconomista.es へのリンク)
28 de julio de 2007 Esperanza Aguirre quiere acortar el tiempo
de recorrido y evitar paradas inútiles

(ABC Madrid ニュースへのリンク)

路線図,運転間隔など : Metro Ligero Oeste. La otra forma de ir.
(Metro Ligero Oeste, S.A. 公式サイトへのリンク)
この他にも,下記ページにあるTrazado Metro Ligeroをクリックすると,
ML3が走るボアディージャの地図を,PDFファイルで見ることができます.
Transporte público Futuro Metro Ligero
(Ayuntamiento de Boadilla del Monte 公式サイトへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

マドリッドのライトメトロ関連 最近の話題 :
2007/7/18 ライトメトロML1の利用低迷
2007/7/04 ライトメトロ2路線開業遅れる
2007/5/24 初のライトメトロ路線が開業
2007/1/29 ライトメトロの完成間近に(2)
2007/1/22 ライトメトロの完成間近に
2007/1/07 間もなくシタディス試運転
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2007年07月27日

【HandyTicket】非接触入力アシストタグ実験

ドイツでも,ケータイ(Handy)を車内外のリーダーにかざして公共交通の
運賃を支払うシステムを構築中で,この10月にも一部地域で実験が開始
されるそうです.
しかし,ドイツなどでは地下鉄を含めて鉄道は改札口を設けておらず,
入場出場という習慣がありませんし,路面電車やバスも,乗降時に運賃を
支払ったり,乗車券を提示することがありません.長年その方法に慣れ
親しんできた利用者が,携帯電話をリーダーにかざして乗車することは
できても,降車時に携帯をかざすことに馴染むかどうか,忘れるのでは
ないかという懸念が残ります.均一運賃なら問題ありませんが,ゾーン
ごとに運賃を決めている運賃連合が多いのが現状で,乗車時だけでなく
降車時の記録も必要になってきます.

それとは別に,携帯電話で専用サイトにアクセスし,そこで乗車券を購入
して携帯電話内に保存するという,いわゆるチケットレスの方式もあり
ます.停留所の券売機から買う代わりに自分の携帯電話で乗車券を買う
形です.現状は把握していませんが,すでに昨年から実験を行ったり,
導入した都市がドイツでも幾つかあるそうです.前もって乗車券を購入
する仕組みですので,出場時の記録は必要ありません.

このケータイ乗車券(HandyTicket)では,小さい画面上での購入手続きが
やや面倒という欠点がありました.乗車場所と降車ゾーン,券種などを
選択して購入完了までたどり着くのに,十回ほどのクリックが必要だった
のです.
それを解消しようというのが,フランクフルトやマインツ,ダルムシュ
タット,ヴィースバーデンなどを含むラインマイン地域の運賃連合である
RMVが,今月から実験を開始しており,計画通りならこの年末か来年早々
にも本格導入しようとしている,携帯アプリへの入力を非接触でアシスト
するタグです.
RMV : Rhein-Main-Verkehrsverbund

これは,バス停や電停などにチップ内蔵のタグを貼り付けておき,NFC,
近距離無線通信技術を備えた携帯電話をそのタグに近づけると,自動的に
アプリが立ち上がり,しかも,アプリはその後の操作がしやすいように,
タグの貼ってある停留所や駅名が既に入力された状態で表示されるという
ものです.アプリの起動にNFCが利用されています.
あとは,行き先(ゾーン名)と券種を選択し,最後に購入ボタンをクリック
するだけで切符を入手できますので,従来の10クリックから3クリックに
まで手順を減らせるというのが売り物です.
NFC : Near Field Communication (ISO 18092)
非接触型ICカードのための通信技術として開発され,国内各地でICカード
乗車券に搭載されているFeliCaも,このNFC(ISO 18092)に準拠している
規格です.


RMVでは,このチップ内蔵のタグをConTagと呼んでいます.その価格は,
停留所名の入力も含めて1枚3.5ユーロと廉価で,非接触式リーダーより
安く設置できることも魅力です.タグが安上がりなのは,アプリを予め
駅名を入力した状態で起動させたり時刻表を表示させるだけに留まり,
有効性をサーバに確認したり,タグ自体には表示機能がないからです.
URLを記録したQRコードを少し進化させたようなものなのでしょう.
今回は,約600個のConTagをフランクフルト市内59か所の駅や停留所の
券売機やポールに貼り付けて,300人が数ヶ月間実験を行います.

改札口のないドイツでは,この方式がしっくりくるのかもしれません.
しかし,RMVの実験は,先週RMVや関連企業などの公式サイトで発表されて
いるものの,関心を引かなかったのか,ニュース検索には何も引っかかり
ませんでした.その代わり,カード技術関連のサイトが紹介しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2007-07-24 German Transit Group Expands Mobile-Ticketing Trial
(Card Technology ニュースへのリンク)

NFC機能搭載のNokia 6131を,携帯電話乗車券購入の入力アシスト機能を
備えたConTagに近づけると,購入が簡単になると案内するRMVのページ :
(ConTagの画像も掲載されています)
* Wie funktioniert das RMV-HandyTicket für NFC-Handys?
* Mit der Zukunft in Berührung
(RMV 公式サイトへのリンク)

話は前後しますが,冒頭に記し,またCard Technologyの記事にも紹介
されている,乗降時にそれぞれ携帯電話をリーダーにかざし,自動的に
運賃が計算されて支払できる方法は,10月からベルリンSバーンの一部と
ポツダムの都市交通(ViP)や,ドイツ鉄道のベルリンとハノーバー間の
ICEで,実験が行われるそうです.

こちらはTouch&Travelと名付けられ,乗車前と降車後に,Touchpointと
呼ばれるリーダーに携帯電話をかざします.Touch&Travel
(ドイツ鉄道 Deutsche Bahn AG 公式サイトへのリンク)
左側のメニューにあるDie Ideeを開き,その下位メニューのEin Handy
für allesをクリックして表示されるページから,Touch&Travelの流れを
1分半ほどの映像で見ることができます.

降車後のタッチし忘れ対策としては,Touchpointを数多く設置して忘れ
にくくしているほか,乗車から数時間経過しても降車のタッチがない携帯
電話には,SMSでメッセージが送られます.タッチを忘れた場合には,
ホットラインに電話するよう案内しています.
乗車用と降車用のリーダーが林立する,香港の新界地区のライトレールの
プラットホームのような感じになるのかもしれませんが,Touchpointを
たくさん設置するのは,故障やヴァンダリズム対策でもあるようです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2007年07月26日

【カッセル】レギオトラムRT2が廃止に

カッセル(Kassel)のレギオトラム(RegioTram)のうち,当地で最初に電気
運転とディーゼル運転の両方が可能なハイブリッド式トラムを使用した
系統のRT2が,やはり廃止される模様です.運行開始から1年半という短さ
ですが,既に2006年12月のダイヤ改正で,当初の朝夕の3往復から朝の
6:27にカッセルの南東の郊外にあるヘシッシュ・リヒテナウ(Hessisch
Lichtenau)地区の始発駅を発車する,通勤通学用の片道1本だけに減便
されていました.
この系統は,実質的にカッセル市内線トラム4系統と重複していて,途中
カウフンゲン(Kaufungen)で貨物線にバイパスすることによる快速運転
だけが車両以外のトラム4系統との違いで,この貨物線が非電化のため,
ハイブリッド式レギオシタディス(RegioCitadis)の出番だったのでした.

なお,RT2は元々平日朝のみの運転ですが,現在は7/07から夏季運休に
入っていますので,既に平日でも運転されていません.実質的にもう運転
されることがないようで,地元紙が休み明けにRT2の再開はないだろうと
報じていたとのことです.

休み明けの8/20からは,RT2に代わる快速運転のトラム4系統(Tram 4)が
運転されるようで,カッセル市内到着はRT2とほぼ同じ時間を保ちます.
これは非電化の貨物線を走らない代わりに,幾つかの停留所を通過する
ことにより得られる時間短縮ですが,RT2時代と同様に通常のトラム4との
所要時間差は4分です.

レギオトラムRT2を走らせるために,Kassel-Waldkappel線上のニーダー
カウフンゲン駅(Niederkaufungen Bahnhof)とオーバーハウフンゲン駅
(Oberkaufungen Bahnhof)間の約2キロには,整備として30万ユーロが投じ
られました.そして,そのRT2は1年半走っただけで廃止となりますが,
NVVではイベント開催時などの臨時運行で,これからも使うことがある
かもしれないとして,無駄な投資ではなかったと主張しています.
NVV : Nordhessische Verkehrs-Verbund (北ヘッセン運輸連合)

廃止理由は利用低迷によるものらしく,全部で10本しかないハイブリッド
レギオシタディスの使用は,8月から市内線への乗り入れが予定される
RT4を優先するということのようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
25.07.2007 Regiotram gestrichen
25.07.2007 Nur noch normale Trams
(HNA Online ニュースへのリンク)

公式サイトにFlashで表示される路線網がありますが,すでにRT2は載って
いません.下記ページのFreizeittippsをクリックすると表示されます.
NVV Regiotram 公式サイト : Regiotram

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

この話に関連した日本語で読める資料として,鉄道ファン 2007年5月号
(第47巻第5号/通算553号)(雑誌06459-05)の160ページから,「第2世代に
入ったドイツのトラムトレイン,カッセルのレギオトラム」と題した記事
があります.既に読まれているかたも多いかもしれませんが,今冬ごろ
までの経緯を含めて大変詳しく解説されていて,参考になります.

ハイブリッド レギオトラム関連 過去ログ :
2007/6/28 レギオトラム8/19から市内直通へ
2006/12/31 RegioTram新系統と本数削減
2006/7/09 予算削減でRegioTramに打撃
2006/1/31 ハイブリッド レギオトラム早くもダウン?
2006/1/07 ハイブリッド トラム運転開始ほか
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2007年07月25日

【サラゴサ】トラムは南北,メトロは東西に

スペインの北東部に位置し,65万近くとスペインで5番目に多い人口の
サラゴサ(Zaragoza)市は,中心部を軸に市内を南北に縦貫する市電の建設
計画(proyecto constructivo)を,3つの企業からなるUTEに委ねる決定を
下しました.路線や車両の仕様などに加え,建設に際して沿道の商業への
影響を最小限とするような計画の詳細を練らせます.
UTE : Unión Temporal de Empresas
直訳すると臨時の企業連合ですが,厳密には異なるものの,ジョイント
ベンチャー(JV)のようなもの.


UTEは,アンダルシア州のコンサルタントで,同州マラガやグラナダの
ライトメトロとパルラの路面電車計画を立てた会社(Ayesa)や,ニース,
マルセイユ,ボルドーなどでトラム導入計画を手掛けたフランスのコン
サルタント企業(Ingerop)と,地元企業(Sering)の3社で構成されます.
金額は195万3千ユーロで,入札価格より50万ユーロ安くなりました.

南北を走る路面電車は,中心街の北部にあるゴヤ公園(Parque Goya)と,
市南部のバルデスパルテラ(Valdespartera)地区を結びます.中心部の
ルートは今のところ2案あるようですが,いずれも歴史のある街並みの
地表を通ることから架線なしでの走行が考えられ,その方法とあわせて
11か月後に決定されます.
着工は2009年初め,開業を今から4年後の2011年としていて,また少し
遅れることになることから,そのことをタイトルにする記事もあります.
平均速度が現在のバスの時速5キロからトラムの同20キロとなり,26か所
設けられる停留所には,20本から24本購入される予定の両運転台で200人
乗りのトラムが,最短4分毎に発着することになっています.

以前,サラゴサを紹介した際には,路面電車か地下鉄かで意見が割れて
いると記しました.その後,5月の統一地方選では,路面電車を支持した
PSOE所属の市長が再選されています.
PSOE : Partido Socialista Obrero Español (スペイン社会労働党)
それでも,市は地下鉄(メトロ)1号線計画の調査も,今回開始することに
なりました.行政レベルでメトロの話が進むのはこれが始めてです.
トラムが南北縦貫なのに対し,メトロは中心街を軸に市を東西に横断する
路線になるようです.

市の公式サイトにある発表と,いくつか報道機関が記事を出しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
23/07/2007 (Zaragoza Ayuntamiento 公式サイトへのリンク)
El Ayuntamiento de Zaragoza adjudica el Proyecto Constructivo de
la línea de tranvía entre Parque Goya y Valdespartera


23.07.2007 El tranvía que se preveía tener listo para la Expo no
funcionará hasta 2011
(20 minutos ニュースへのリンク)
23/7/2007 El tranvía empezará a circular por Zaragoza en la
primavera de 2011

(Aragón Digital ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

前回のサラゴサ紹介 : 2007/3/18 地下鉄か市電かで議論が白熱?
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2007年07月24日

【サクラメント】回生ブレーキの試験導入

サクラメントのライトレールが,回生ブレーキ(Regenerative brake)を
導入する試験を,RTのゴールドラインで行うという記事がありました.
サクラメントRT : Sacramento Regional Transit District
ゴールドライン : Gold Line (Downtown-Sunrise Folsom)

ブレーキにより発電する電気を架線に戻して有効利用する回生ブレーキ
は,日本国内では昔から広く使われていて珍しくも何ともありませんが,
サクラメントは米国の本拠地があるシーメンスの回生ブレーキシステムを
採用します.米国の主要鉄道ではサクラメントRTが初めてとのことで,
同じシステムは,ケルンとマドリッドで実績があると記事には記されて
います.(その他,下記で紹介のシーメンスの資料に記述あり)

ハイブリッドカーなどの登場により,小型で大容量のバッテリーは実用化
段階に入り,日本国内でも最近は変電所の中間にバッテリーを設置する
など,地上側の対応も見られます.シーメンスのシステムでは,車両には
あまり手を加えず地上に蓄電装置を設置しますが,バッテリーではなく
特殊なキャパシター(コンデンサー)を使います.キャパシターは,化学
変化を伴わずにエネルギーを蓄積できる点が,バッテリーと異なります.

ブレーキで生じるエネルギーは抵抗器を通じて熱になるだけでしたが,
沿線に設置するキャパシタ(コンデンサ)は,そのうち40%を再利用可能と
するため,RTではエネルギー消費量が7%減り,ピーク時の需要も8%減る
とみています.これは控えめに見積もって年間2万5千ドルの節減になり,
二酸化炭素放出量に換算すると175トンの削減になるのだとか.

また,環境に配慮するだけでなく,ライトレールの信頼性を高めることが
できる可能性があります.RTの期待は,むしろこちらが大きいようです.
実は,昨年猛暑で電力需要が膨れ上がった時,RTの変電所が機能しなく
なってライトレールが数時間立往生したという,苦い経験があるのです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
July 23, 2007 Light rail on green track
(The Sacramento Bee ニュースへのリンク)

ライトレール路線図 : System Map
(Regional Transit District 公式サイトへのリンク)

サクラメントRTのゴールドラインで試験が行われるシーメンスのシステム
は,Sitras SESと思われます.下記ページにそのシステムの概要を記した
PDFファイルへのリンクがあります.
The energy storage system Sitras SES
(Siemens AG へのリンク)
これによれば,米国オレゴン州ポートランドで,2002年8月から2003年
12月まで実験が行われています.その後,フルタイムでの導入は,2003年
7月のケルンとマドリードのメトロが最初のようです.また,ドレスデン
でも実験が行われましたが,採用にはならなかったようで,前述の2都市
以外では,ボーフムと北京が同システムを導入した模様です.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2007年07月22日

【ニース】バッテリー区間でも試運転開始

これまで街の中心部を通るトラムを導入したくても,景観を損なう架線が
問題で二の足を踏んできたところも,架線がなくても部分的にトラムを
走らせる技術が実用化されたことにより,最近は導入に前向きになって
きていると聞きます.
比較的長距離の場合は,ボルドーが最初に導入し,その後も導入予定の
都市が続いている地表集電のAPSがありますし,距離が短い場合には,
バッテリーが利用できるようになりました.
バッテリー駆動の場合は,専用の地上設備もほとんど不要で導入の障害が
あまり高くないと思われ,街の中心にある広場を通る時だけというような
使い方もできます.日本でも年内にはバッテリーでも走行が可能なハイ
ブリッド路面電車車両の試運転が営業線上で行われる予定と聞きますが,
ヨーロッパの現時点では,バッテリー走行を挟む架線集電トラムで営業
中のところは,ゴムタイヤ式トラムのパドヴァなど,限られています.
しかし,今後はその代表格となりそうなニースで,バッテリー走行区間を
含む区間の試運転が金曜に初めて行われました.

今秋開業予定のニースの新しい路面電車(Tramway de l’agglomération
Nice Côte d’Azur)は,3月下旬から試運転を重ねてきましたが,7/20に
第一期区間8.7キロのうち三分の二を100%低床車のシタディス(Citadis)が
通しで走る試験を行いました.試運転区間は,GorbellaとPlace Armée
du Rhinの間です.これは,V字形路線のうち北に伸びた両先端部を除く
南半分ですので,架線の張られていない2つの広場も含まれています.

バッテリー製造メーカのSAFTの社員などが乗り込んで各種データを採取
するなか,何の問題もなくマッセナ(Masséna)とガリバルディ(Garibaldi)
の両広場を走りぬけることが出来た模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2007-07-20 (Nice Rendez-Vous ニュースへのリンク)
TRAMWAY NICE CÔTE d'AZUR Première traversée de NICE réussie
22 juillet 2007 Le Tramway a traversé Nice
(Nice Premium ニュースへのリンク)
これらの記事には試運転の様子が伺える画像も豊富に掲載されています.

トラム路線概要 : La ligne 1 / Le parcours
(Tramway de l’agglomération Nice Côte d’Azur 公式サイトへのリンク)

今回の区間を走ることが出来たということは,遺跡の問題も解消されて
いると思われ,当初予定より遅れているものの,開業に向けての障害は
なくなったかのように見えますが,実は,まだ暗雲は残っていました.

試運転に先立つ先日,マルセイユ行政控訴裁判所(Cour administrative
d'appel de Marseille)が,ニースで建設中のトラムのDUPを取消すという
判決を出していたことが明らかになっていました.
DUPとは,公益宣言などと訳されているようですが,事業計画が公益に
つながると調査で認められ,この宣言を出すと事業を実現できるように
なり,土地の収用などが行えるようになるという行政手続だそうです.
大規模な公共事業には欠かせません.
DUP : Déclaration d'utilité publique

マルセイユの行政裁判所が取消を宣告したことで,これまでトラム建設の
後ろ盾となっていたDUPは無効となりますが,ニースの属するアルプ=マリ
ティーム県が認めていたトラム事業のDUPが取消された理由は,建設前の
公衆調査で,トラム建設後の自動車の駐車に関し,十分な情報を住民らに
提供していなかったからのようです.

なお,これで直ちにDUPを取り消されたトラムの建設が中止されることは
とりあえずなく,10月に予定される開業時期も変わらない見通しですが,
ニース市長やCANCAらは,行政裁判所の最上級機関であるコンセイユ・
デタ(Conseil d’Etat)にDUP取消を不服として上訴しました.
CANCA : Communauté d'agglomération de Nice-Côte d'Azur
しかし,もしもコンセイユ・デタがマルセイユ裁判所の下したDUP取消を
支持してしまうと,建設に要した土地?の収用などが全て無効となり,
深刻な事態を迎えそうです.
17 juillet 2007 Tramway de Nice : la déclaration d'utilité publique
(DUP) annulée en appel

(RivieraBiz.com ニュースへのリンク)
2007-07-18 CANCA TRAMWAY DE NICE Réactions à l'annulation de la DUP
(Nice Rendez-Vous ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ニースのトラム 関連過去ログ :
2007/3/27 新生トラム架線下走行始める
2006/3/25 LRVバッテリー走行お披露目
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2007年07月21日

【ウィーン】空転防止用の砂が問題に

環境にやさしい交通機関であるはずの鉄道が,ある分野では汚染の元凶に
加わっていたという話です.
ウィーンの街中を縦横に走る市電が使っているブレーキ砂(Sandbremse)
は,大気中の浮遊微粒子(Feinstaub),粉塵の原因になっていて,大気
汚染をもたらしているという調査結果が発表されました.

ドイツ語でQuarzsand,直訳すると石英砂ですがセラミックなどを原料と
する乾燥した微粒の砂は,一般には冬場の滑り止め散布剤としての使用は
禁じられているものの,路面電車や地下鉄では空転を防止してブレーキを
補助する砂として使用が続けられていました.

鉄道車両ではブレーキ性能を確実に維持するために,砂を散布する装置の
装着が例外なく法で義務付けられているそうです.砂にはQuarzsandと
呼ばれるキメの細かいものが用いられますが,踏面の乾燥状態を保ち,
高い粘着力を発揮するものが他にないからで,これを他の素材に変える
ことは,ブレーキ特性が変わることから現状では困難と言われています.
このため,従来は鉄道のブレーキ砂でのQuarzsand使用が認められてきま
したが,自動車と同じ程度に公害の原因となっているという結果が出た
以上,そうも言っていられなくなりました.運行事業者のWiener Linien
では,ブレーキ製造メーカに協力を仰ぎ,既に別の方法を模索していると
説明しています.

もっとも,ウィーン自慢の100%低床車ULFは,電動で砂を散布する装置を
備えていて,砂を効率よく撒く仕掛けになっています.これで従来の装置
と比べると砂の消費量を40%から50%にまで減らせることや,2014年までに
ULFはウィーン市電用車両全体の三分の二を占めることになることから,
この装置の効果も期待されているようです.
ULF : Ultra Low Floor

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
19. Juli 2007 Wiener Straßenbahn als Feinstaub-Verursacher:
Kritik von ÖVP
(derStandard.at ニュースへのリンク)
19.07.2007 Bim und U-Bahn als Feinstaub-Sünder
(wienweb.at ニュースへのリンク)
19.07.2007 Feinstaub: Wiener Linien schnüren Paket gegen Feinstaub
(Die Presse ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2007年07月20日

【ロンドン】Cross River Tram南半分先行か?

今週日曜から,パリ市が30分まで無料の自転車レンタルを,市内1500近い
無人のスタンドで開始したことは,日本語でも各所で紹介済みでしょう.
最近は自転車専用レーンも整備されているそうで,利用者の気分や天候
次第で,出かける際に,行きは自転車でも帰りはメトロでというような
使い方も奨励されています.
同様の試みを他都市が行っていても,パリが行うと世界中が注目するもの
ですが,2006年12月に市内に路面電車が復活した時もそうでした.これが
ロンドンでも世界各地で注目されるかもしれません.パリ市電が外縁部
だったのに対して,ロンドンではテムズ川を挟んで市内を南北に縦貫する
トラム計画があります.パリの時の反響を考えると,今ロンドンでも実現
すれば,路面電車がさらに見直される可能性が高いと思われます.
しかし,予定では2016年とのことで,ロンドンオリンピックにも間に合い
ません.もうそのころには,もしかすると大都市にトラムが復活しても,
珍しくなくなったと言う意味で話題にもならないかもしれないです.

そのロンドン市内を南北に縦貫するトラム計画は,Cross River Tramと
呼ばれ,地下鉄の混雑緩和や,これまで空白地域だった一部地域の公共
交通機関の整備が目的です.計画通り進むと,ユーストン(Euston)駅から
ウォータールー(Waterloo)駅の間を,ピーク時には2分ごとに路面電車が
走ることになるとか.
昨年11月には市内にトラム車両のモックアップまで用意され,すぐにも
走り出しそうな雰囲気でしたが,現実には財源や詳細なルートさえ,まだ
決まっていません.しかも,一部地域では反対の声も挙がっていました.

そうした中で先日,ロンドン市長が質問に答える形で,構想ルート上で
トラム建設に反対意見の出ている北部を後回しにして,計画が歓迎されて
いるテムズ川より南側を先行させる考えがあることを明らかにしたという
報道がありました.

テムズ川南岸で,域内に交通の便の悪いところを抱えることもあり,この
クロスリバートラム(Cross River Tram)を支持するランベス(Lambeth)と
サザーク(Southwark)の両特別区のカウンシル(Council)は,この方針を
歓迎しています.オリンピック前に部分的に走らせられるのではないか
との希望的観測まで飛び出しました.

これに対して,計画ルート北端ののカムデン(Camden)では,カウンシル
リーダーが,交通混雑を招き,住民の安全を損なうとして,トラム計画に
反対しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18 July 2007 Cross River Tram may not cross the river after all
(London SE1 ニュースへのリンク)

クロスリバートラム(Cross River Tram)に関しては,下記サイトと,そこ
から張られたリンク先が参考になります.
* Transport for London
* Wikipedia

ところで,ロンドンの地下鉄(Underground / Tube)は,世界最古であり,
その規模や輸送人員もトップクラスであるのと同時に,近年はPPP,官民
パートナーシップ(Public Private Partnership)が導入され,車両や線路
などの施設は民間企業が管理して整備と近代化を図りつつ,電車の運行や
駅の運営は公共機関が行う仕組みになっていることは,ご存知のかたも
多いと思います.
ところが,今週はじめインフラ部門を運営する民間の企業コンソーシアム
Metronetが,経営破綻するという衝撃が走りました.
地下鉄12路線のうち9路線を担当し,ボンバルディア(Bombardier)も名を
連ねるMetronetは,その後,事業を継続できるアドミニストレーション
(Administration)を手続きしました.現在,同社ウェブサイトのトップ
ページには,担当路線の設備運営と安全性に影響はないとする発表が,
掲載されています.
この件に関しては,時間が経てば日本語で解説した資料も出るでしょう.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

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2007年07月19日

【テネリフェ】40日間で百万人輸送達成

アフリカ沖に浮かぶカナリア諸島テネリフェ(Tenerife)に,この6月に
復活したトラム(Tranvía de Tenerife)のほうは,利用状況が好調です.

運転開始当初は,トラムが絡む交通事故が起きるたびに新聞に取り上げら
れるような状況で,6月下旬には路線バスとの衝突事故が発生,負傷者を
出してしまいましたが,先週,営業開始後40日間で百万人を輸送したとの
発表がありました.
最近では一日の平均利用者数が3万人を超えているそうで,現時点では
10分間隔の運転ですが,これが9月には計画通りにピーク時には最短5分
間隔の運行となるため,2007年第四四半期には予想を超えた,同5万人に
達するのではないかと見られています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
13 de julio de 2007 Un millón de pasajeros ha utilizado
el tranvía en sus primeros 40 días de vida

(El Día ニュースへのリンク)
13 de julio de 2007 El tranvía roza el millón de viajeros desde
su puesta en marcha y supera los 33.000 diarios

(Canarias 24 horas ニュースへのリンク)

その後,増える需要に応えるべく,運行会社のMTSAは,9月からの5分間
隔運転開始に先立ち,運用車両を12本に増やすことで,9時から14時の間
には,運転間隔を7分半にするとの報道もありました.
18 de Julio de 2007 El Metropolitano refuerza el servicio del
tranvía ante el aumento de usuarios

(El Día ニュースへのリンク)

開業に前後して刷新された運行事業者MTSAの公式サイト :
* トップページ Tranvía de Tenerife
* 日時ごとの運転間隔一覧表 Horarios
* 路線案内 Lineas, Recorridos y Planos
(Metropolitano de Tenerife 公式サイトへのリンク)

運転間隔は,平日は夏ダイヤ(6/20から9/14まで)と,冬ダイヤ(9/14から
6/20までで,重複している日がどちらかは不明)の二種類あり,その他に
10分間隔の土曜ダイヤと,15分間隔の日祝ダイヤがあるようです.
気候の関係か,平日の一部時間帯では,夏ダイヤのほうが運転間隔が長く
なっているのと,これはスペイン全般に言えることかもしれませんが,
最短の5分間隔で運転される時間帯は,夏ダイヤ実施期間を除く朝7時から
9時までと,昼さがりの13時から15時までとなっています.
しかし,実際に需要の多い時間帯は,平日10時から正午までの間という
ことが,前述の記事にありました.

また,今週から8月中旬までの月曜から金曜の17時から24時までの間,
増発に備えた訓練運転が行われている模様です.Tranvía en Formaciónと
表示された電車は非営業で乗車できないと,注意を促しています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

テネリフェ・ライトレール 2007年の過去ログ :

2007/6/03 ライトレール 6/02開業
2007/4/05 週末終夜運転と開業は6月に?
2007/3/19 車両基地操業開始で開業近づく
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2007年07月18日

【マドリード】ライトメトロML1の利用低迷

5月下旬マドリッドの北に,100%低床式LRVを導入した,この地では初めて
となるライトメトロ(Metro Ligero)が開業しました.5.4キロの路線の
うち,一部では地上を走る,半トラム半メトロのような存在のML1は,
開業直後に一日1万3千人が利用していると報じられていましたが,最近
その続報がありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
14/07/2007 El metro ligero de Aguirre, mucho más lento de lo
previsto
(elplural.com ニュースへのリンク)

この記事によれば,その後利用は半減,開業した週の終わりには四分の一
にまで減っているとあります.開業日は木曜日でしたので,わずか3日後
には一日の利用者数が3千人台になっていたことになります.

利用が低迷しているのは,ライトメトロの速度が遅く時間が掛かりすぎる
ためで,沿線で4万人程の需要が見込めるにも関わらず,多くが利用を
敬遠しているからとみられています.
マドリッド北部のラス タブラス地区(Las Tablas)から,メトロのカス
ティージャ広場(Plaza de Castilla)駅まで,メトロを乗り継いで15分で
行けるとの触れ込みだったのに,実際にはその倍の30分近くを要します.
公式サイトでもラスタブラス地区にある停留所の一つ,Palas del Rey
からカスティージャ広場駅までの所要時間は,25分とありました.

ライトメトロML1号線を運行する会社のサイト
トップページ : Bienvenidos a Metro Ligero
路線図 : Plano de estaciones
所要時間表 : Tiempos de viaje previstos
(Metros Ligeros de Madrid S.A. 公式サイトへのリンク)

この路線の建設には2億6300万ユーロが投じられています.それが思う
ように機能していないことを批判する記事ですが,タイトルにも出てくる
Aguirreとは,マドリード州(Comunidad de Madrid)の州知事の苗字です.

先月,この路線に乗車する機会がありました.曲線が多くて,低床車の
シタディス(Citadis)はその都度速度を落としていましたし,理由はよく
わかりませんが,地上から地下への入口に速度制限があり,体感的にも
ノロノロ走っているように感じられました.


スペインで最も背の高いビルを含む四つの建設中のタワーを背景に走る
シタディス.(タワーの建設場所は,Cuatro Torres Business Area)
Madrid_ML1.jpg

一方,マドリードの南西部では,既報の通り,ライトメトロのML2とML3の
開業が遅れています.ML1と同時期に走り始める予定だったこの2路線は,
現時点では7月末や7/27開業という説があります.定かではありません.

この半分新しい交通機関は,その成果をここでは見せているとはまだ言え
ませんが,マドリード州では,南西部のアルコルコン市(Alcorcón)と,
ML3の行き先であるボアディジャ デル モンテ市(Boadilla del Monte)を
結ぶ路線や,南西に伸びるメトロ10号線の現在の終点,プエルタ デル
スル(Puerta del Sur)から,更に南西へモストレス(Móstoles)への延長を
ライトメトロで建設する,2つの新路線の検討を始めたそうです.
16/07/2007 La Comunidad estudiará dos nuevas líneas de
Metro Ligero para Alcorcón

(Comunidad de Madrid 州の公式サイトニュース欄へのリンク)
16.07.2007 La Comunidad estudia implantar dos nuevas líneas de
Metro Ligero
(Madridpress.com ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

マドリッドのライトメトロ 最近の話題 :
2007/7/04 ライトメトロ2路線開業遅れる
2007/5/24 初のライトメトロ路線が開業
アルコルコン市の話題 過去ログ :
2006/10/02 近郊で路面電車網計画発表
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2007年07月14日

【ル・アーブル】トラムには鉄車輪を選択

フランス北西部の港町,ル・アーヴル(Le Havre)は,印象派の画家モネ
(Claude Monet)の出生地として,そして,そのモネが描いた港の日の出
でもよく知られています.先頃トラムが復活したマルセイユに次ぐ規模の
港を持ち大西洋に接するこのルアーブルは,現在人口は19万前後,周辺の
共同体全体でも同26万人を切りますが,やはりかつては路面電車が街中を
縦横に走っていたそうです.

そして,ここでも専用軌道を持つ公共交通機関としてトラム(tramway)の
採用が2007年1月に決まり,ゴムタイヤ式にするのか,一般的な鉄輪式に
するかの決定が待たれていました.3月ごろには既に鉄輪式にほぼ決まり
との情報も流れていましたが,このほど鉄の車輪を使うトラムで建設する
ことを,CODAHが正式に決めました.
CODAH : Communauté d'agglomération havraise

街の北側と中心部や南に広がる港を結ぶ路線では,道路トンネルを走る
のか,それとも別にトンネルを掘るかの選択にも迫られていましたが,
新たにトラム専用トンネルが建設されることにもなりました.2億6千万
ユーロを投じるY字型で全長12.7キロに及ぶ路線の完成は,2012年が予定
されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
11/07/2007 260 millions d’euros pour le tramway
(L'Usine Nouvelle ニュースへのリンク)
12/07/07 Le tramway et le grand stade de l’agglomération du Havre
sont sur les rails
(Drakkaronline.com ニュースへのリンク)

CODAHのサイトに,路線網を想像できる画像などがあります.
Un tramway pour l'agglo !
(CODAH 公式サイトへのリンク)

上で紹介したうちの下段の記事によれば,ゴムタイヤ式トラムではなく
鉄道式トラムに決めた理由として,旅客輸送能力や乗り心地の最適化と,
将来の路線網拡大のためとあります.
この3月には,ブルターニュ地方のブレスト(Brest)でも,同様の選択を
行っていました.
直接の関連は全くありませんが,ル・アーブルが鉄車輪の採用を発表した
その同じ週に,ゴムタイヤ式トラムのトランスロールの走るイタリアの
パドヴァでは,そのトラムがまた脱輪事故を起こしていました.以前と
同じ場所(分岐器)で再び案内輪が中央軌道から外れた模様です.

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関連ログ : 2007/3/12 【ブレスト】ゴムタイヤを退けた2本目の計画
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2007年07月13日

【ポツダム】次の低床車導入は8編成のみに

ポツダム(Potsdam)で路面電車と路線バスを運行するViPは,新たに購入
する低床式路面電車の本数を,8本とする方針を固めました.この秋にも
購入資金の半分の1千万ユーロを負担するポツダム市と,融資契約を結ぶ
予定です.
ViP : Potsdamer Verkehrsbetrieb

本来であれば,東独時代から使っているTatra製の旧型車の刷新を完了
するために19本の導入が必要でしたが,それには4750万ユーロもの資金が
必要となることから,2千万ユーロで8本だけに落ち着いたようです.

低床車の車種は,これから決まるようですが,コンビーノ問題で懲りて
いることから,車体は軽量鋼鉄製に限定され,低床化率も100%ではなく
65%から70%に留めます.車体幅は現有のコンビーノにあわせた2.3mか,
それより幅広の2.4mも検討されますが,以前話の出ていたベルリンとの
共同購入は見送られたようで,欧州内のメーカから公募します.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10.07.2007 Acht Bahnen als Minimum
(Märkische Allgemeine ニュースへのリンク)
12.07.2007 20 Millionen für neue Trams?
(Potsdam ABC ニュースへのリンク)

上段の記事によれば,旧型車との入替えのために必要な残り11本に関して
は,購入やその時期は現時点で未定で,コンビーノの修繕は,16本全てが
やはり2008年内に完了する予定とも記されています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ポツダム関連 過去ログ :
2007/3/14 【Combino】バーゼル全面改修車の営業復帰ほか
2006/6/15 ベルリン新車購入を契機に
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(2) | ドイツ I このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年07月09日

【ニューオリンズ】カナル通りの電車増発

ニューオリンズ(New Orleans)の目抜き通りを深緑色の路面電車が走る,
RTAのキャナルストリート線(Canal Street line)が,7/08から増発され
ました.
RTA : New Orleans Regional Transit Authority

これは,利用できる電車がこれまでの4両から7両に増えたこと,運行速度
(表定速度?)を時速8マイルから同10マイルに引き上げたことで,これまで
30分近い運転間隔だったものを1時間4本,約15分間隔での運行を可能に
したとのことです.3本に1本が,New Orleans Museum of Artに行くのに
便利な支線(Carrollton spur)に入ります.

増えた車両は,ハリケーンによる被災を免れたセントチャールズ線(St.
Charles Avenue line)向けの電車と思われます.赤い電車が戻ってくる
までには,まだ少し時間が掛かるようです.
なお,カナル通り(Canal Street)には路面電車を補完する形で路線バスも
走っていますが,こちらは車両が3台から2台に減らされます.バスが残る
のは,セントチャールズ線向け深緑色の車両(Perley Thomas streetcars)
には,車椅子用のリフトが搭載されておらず身障者の利用ができないため
で,それを補うためにリフトを備えたバスが運行されているのでした.
カトリーナによる浸水で損害を受けた赤いキャナルストリート線(Canal
Street line)向けの車両には,車椅子対応のリフトが備わっています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
July 04, 2007 Streetcars to pick up pace starting Sunday
(New Orleans Times-Picayune ニュースへのリンク)

PDFファイル版による路線図と,路線ごとの時刻表へのリンク :
ROUTES (RTA 公式サイトへのリンク)

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セントチャールズ線関連 2006年以降の過去ログリスト :
2007/4/12 タイムススクエアに電車展示【NY】地下鉄着工
2006/12/20 セントチャールズ線一部復旧
2006/8/06 運賃の収受再開
2006/6/06 路線網大幅縮小は回避
2006/5/29 救援終了後の不安
2006/4/01 路面電車運行の区間延長
2006/2/01 ボストンから助っ人来る
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2007年07月07日

【ブエノスアイレス】シタディス運転開始か

アルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で,昔は港湾地区で今は
再開発されているプエルト・マデロ(Puerto Madero)地区に,フランスの
ミュルーズ(Mulhouse)からシタディス(Citadis 302)を2本借り受けて,
路面電車を走らせる話がありました.この春には開業予定とされていま
したが,遅れていた工事がようやく完了するらしく,7/14から7/18の間に
運行を始める模様です.

この44年?ぶりにブエノスアイレスの街に復活する路面電車,Tranvía
del Esteのほかにも,やはり工事が遅れていた,メトロ(Subte)のH号線
(Línea H)も,8月下旬に開業するようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
07.07.2007 Les ponen fecha a inauguraciones demoradas: el tranvía
y el subte H
(Clarin.com ニュースへのリンク)
7 de julio Inauguran obras demoradas
(InfoBAE.com ニュースへのリンク)

このページには,7/04時点の停留所や線路の工事が行われている様子の
画像がアップロードされています.
BUENOS AIRES - Tranvía del Este (Parte III) Update 4 de julio
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)

なお,Tranvía del Esteは6月中旬にも6月末に開業という報道があった
ばかりですので,まだ予断を許さないかもしれません.市のサイトには
まだ発表がないようです.路線概要などは,過去ログをご参照願います.

追記 : 2007/7/15
Tranvía del Esteは,7/14に開業しました.
補足 : 2007/7/26
営業運行は,7/25に開始されました.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.


ブエノスアイレス関連 過去ログ :
2007/1/21 フランスからの市電公開
2007/1/06 春にはシタディス運転へ
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2007年07月04日

【マドリード】ライトメトロ2路線開業遅れる

2003年からスタートしているマドリードのメトロ拡張五か年計画(Dentro
del Plan de Ampliación 2003-2007)のうち,メトロ(地下鉄)は全て予定
通り開通,ライトレール(ライトメトロ)3路線のうちの最も短い1路線も
5月下旬に開業していましたが,残りの2路線の情報がもたらされました.

今回の報道によれば,当初5月上旬にも開通の運びとされたML2とML3は,
その2ヵ月後の現在も営業運行されておらず,いまだ開業日も定まらない
状況とのことです.
この2路線の営業権を持つウェスト・ライトメトロ(Metro Ligero Oeste
SA)が明らかにしたところによれば,信号関係に問題がある模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04/07/2007 El tranvía llega tarde a Boadilla
(El País ニュースへのリンク)

公式サイトに路線図などがあります.Planosの下のアイコンをクリック
すると,PDFファイル版で閲覧できます.
Metro Ligero Oeste. La otra forma de ir.
(Metro Ligero Oeste, S.A. 公式サイトへのリンク)

メトロ10号線と,ML2号線,ML3号線の結節点となるColonia Jardín駅で,
ML2とML3がわずかな区間を複々線のように走る場所 :
Madrid_ML2-3.jpg
画像の手前に半地下のライトメトロのColonia Jardín駅があります.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

マドリッドのライトメトロ関連 最近の話題 :
2007/5/24 初のライトメトロ路線が開業
2007/1/29 ライトメトロの完成間近に(2)
2007/1/22 ライトメトロの完成間近に
2007/1/07 間もなくシタディス試運転
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2007年07月01日

【マルセイユ】復活したトラムが営業を開始

2年半の工事を終えて,当初予定よりやや遅れながらも,南仏マルセイユ
(Marseille)にトラムウェイ(tramway)が戻ってきました.
先日の紹介通り,正式開業は共和国大統領の到着を待って7/03に式典が
とり行われることになっていますが,それまで土日月の3日間は,沿線の
人たちに無料のお試し期間となります.

その初日,6/30には午前8時から旅客を乗せた電車が走り始めました.
これも4時間ほど時間を繰り上げたようです.それでも,正午までに既に
3万6千人が新生トラムに乗車したという報告が出ています.
沿線では各地で色々催しがあったようですし,電車の運行は21時までです
が,その後もコンサートやオペラが開かれるとのことです.
通常は,朝5時台から午前零時台までの運行になります.

マルセイユの新しいトラムは2路線が設けられますが,今回は部分開業と
いう形をとり,T1の一部とT2のほぼ全線をつなげた約8.6キロの運行を
行っています.建設中の路線が全て完成するのは,2008年秋の予定です.

6/30に営業運転が開始された区間では,すでに何日も前から試運転が連日
行われてきましたが,主要交差点などに警官を配備し,軌道を確保して
いました.報道によれば42名の警察官とあります.
その他にも,ボランティアと思われる人たちが,ルトラム(Le Tram)と
印字された布製のバックに資料や路線図をつめて乗客らに配布していま
したし,昼前後からは混雑が激しくなり,電停に係員らが出て安全確保に
努めていました.
運転開始直後の8時台には,映像などを見るとガラガラだったトラムも,
10時台になると途中からでは着席できなくなり,11時近くにはバックを
背中に背負ったまま乗るのをはばかるほどになり,昼前にはあまり混雑の
ために乗車を見送る人たちも出てしまったり,ドアが閉まらずなかなか
発車できないトラムに見切りをつけて歩き出す人たちも出てしまうほどの
盛況でした.

土曜日のためか独自の記事は見つかりませんでしたが,ロイターとAFPが
配信したものを掲載しているニュースサイトがいくつもあります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30.06.07 Le nouveau tramway suscite l'engouement populaire à
Marseille
(Reutersの記事 - Le Monde へのリンク)
30 Juin 2007 Le retour du tramway à Marseille
(France Matin ニュースへのリンク)
30 Juin 2007 Les Marseillais prennent possession de leur tramway
(AFPの記事 -La Provence へのリンク)

これまでの計画内容や工事の進捗状況を知らせるものではなく,時刻や
沿線案内など,営業向けの新しい公式サイトが誕生していました.
Le Tram - Marseille Provence Métropole

ノートルダム教会をバックに走る姿と,独特の日除けが印象的な車内 :
Marseille0630-1.jpg Marseille0630-2.jpg

台車のない車体の窓ガラスは,着席した時の膝の下の位置まであります.
一方,あまりの混雑に,ドアが閉まるようにしているスタッフも.決して
押し屋ではないです.
Marseille0630-3.jpg Marseille0630-4.jpg

マルセイユに復活するトラムの最近の過去ログ :
2007/6/15 新大統領トラム開業遅らせる
2007/3/02 新生トラム 街中で初運転
posted by NeiTech at 05:00 | Comment(0) | TrackBack(3) | フランス I このエントリーを含むはてなブックマーク
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