オレゴン南部のユージン(Eugene)とスプリングフィールド(Springfield)
間の4マイル弱(6キロ強)を,路線バス時代の所要時間21分から,全線の
約60%をバス専用レーン走行にした上で停車を主要バス停だけに絞り,
16分まで短縮したLTD自慢のBRT,EmXグリーンラインが営業を開始して
から,8か月が経過しました.
停留所の関係から車体の両側に乗降ドアを持つ全長60フィート(18m強)の
ユニークなハイブリッド式連接バスが,10分毎に行き交っています.
LTD: Lane Transit District
BRT: Bus rapid transit (バス・ラピッド・トランジット)
EmX: Emerald Express
21分掛かったこれまでのバスの時は,平日平均2667人だった利用者数が,
5月の時点で5千人を突破し,5064人と倍近くにまで増えています.
さすがに沿線の大学が夏休みに入った時期には4333人に落ちましたが,
9月にはまた5千人台に回復しているものとみられています.
以前の路線バスと新しいEmXの利用者に対する調査がこのたび行われ,
その結果が報道されていました.5人のうち4人が好感を持って利用して
いることが明らかになっています.LTDの路線バスは$1.25ですが,EmX
グリーンラインは今は無料です.しかし,速さと頻繁な運転で便利だから
という利用客が多いようです.
その利用客のうち,58%はキャプティブ・ライダー(captive riders)と
呼ばれる自動車を持たないか運転できない,路線バスを選ぶしかない人
たちでした.
これに対し,自動車を持ちながらも公共交通を選んで利用するチョイス・
ライダー(choice riders)と呼ばれる人たちもいます.グリーンラインと
同じルートを,かつて自家用車で移動していた人は15%近くいたそうです
し,路線バスに初めて乗ったという人も,EmXになってからは,以前と
比べて4%増えたとか.
その他に,数値は紹介されていませんが,レジャー・ライダー(leisure
riders)も増えているとみられています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 28, 2007 Riders give EmX thumbs up
(The Register-Guard ニュースへのリンク)
記事の最後には,EmXを利用した理由とバス停への移動手段の回答割合が
掲載されています.
EmXへの不満の声がないわけではありません.前扉から乗車する従来の
バスよりも,EmXでは運転手と乗客の間に隔たりがあることに起因する
ものもあるそうです.運転手が遠ざかったと言うのは物理的な意味のよう
ですが,心理的なものも含まれるようで,LTDは,運転手が乗客のことを
無視しているのではなく,EmXとは運転手と乗客がお互いにやりとりする
ことのない,バスとは違う乗り物と説明しています.これは,電車に近い
乗り物ということを言っているのでしょう.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
【ユージーン】BRT関連 過去ログ :
2007/1/27 BRT(EmX)運転開始直後の状況
2007/1/08 BRTグリーンライン 1/14開業へ
2005/10/11 バス ラピッド トランジットが来秋開業
2007年09月30日
2007年09月29日
【ニューオリンズ】ガーデン地区まで復旧へ
ニューオリンズのセントチャールズ線(St. Charles Avenue line)の復旧
区間を,RTAでは10月中にもガーデン・ディストリクト(Garden District)
まで延長させようと目指していることが,明らかになりました.
ハリケーンによる被災後,キャナル・ストリート(Canal Street)から,
リーサークル(Lee Circle)まで,単線ループの軌道距離で1.5マイルほど
(約2.4キロ),営業距離相当では0.7マイル(約1.1キロ)程度の区間は,
全線バス代行から2006年12月に電車の運転を再開していました.
RTA: New Orleans Regional Transit Authority
今回は,リーサークルからナポレオン・アベニュー(Napoleon Avenue)
との交差点までの,距離にして2.2マイル(約3.5キロ)の延長で,その後
残る未復旧区間は3.5マイル(約5.6キロ)前後に減ります.
これらの距離は,道路距離をGoogle Mapsで計測した非公式のものです.
実際とは異なりますので,あくまでも参考値としてお願いします.
現時点で全線復旧見通しは2008年春になるとみられ,FTAが1420万ドルを
投じています.
被災から2年余が経ち,全通には至りませんが,一種独特な雰囲気の漂う
ガーデン・ディストリクト(Garden District)にまで,ストリートカーが
ようやく戻ってきます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 28, 2007 Streetcar Might Run To Napoleon In October
(WDSU New Orleans ニュースへのリンク)
この記事によれば,月曜には路面電車10両体制の運行テストが行われる
そうです.7月の時点では7両でしたので,増えたのでしょう.その後,
火曜から金曜までは変電所の作業になり,ガーデン・ディストリクトには
電車は走らないとのことです.
現在,RTAのサイトでは,Calliope St. からUpperline St. まで,架線に
600ボルトの直流電流を2年振りに流すと注意喚起しています.Upperline
St. は,Napoleon Avenueからさらに5ブロック西に進んだ通りです.
SAFETY NOTICE The overhead catenary system on the St. Charles..
(RTA 公式サイトへのリンク)
復旧区間が延長された後のセントチャールズ線を,Google Mapsで表示
してみました.
from Canal St to Napoleon Ave via St Charles Ave, Lee Circle
(Google Maps Get directions へのリンク)
水浸しになった赤い電車の修復第一号は,この夏にもお目見えするとの
ことでしたが,これに関する情報は得られていません.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ニューオリンズ 部分復旧後のセントチャールズ線 関連過去ログ:
2007/7/31 路面電車の新線計画
2007/7/09 カナル通りの電車増発
2006/12/20 セントチャールズ線一部復旧
区間を,RTAでは10月中にもガーデン・ディストリクト(Garden District)
まで延長させようと目指していることが,明らかになりました.
ハリケーンによる被災後,キャナル・ストリート(Canal Street)から,
リーサークル(Lee Circle)まで,単線ループの軌道距離で1.5マイルほど
(約2.4キロ),営業距離相当では0.7マイル(約1.1キロ)程度の区間は,
全線バス代行から2006年12月に電車の運転を再開していました.
RTA: New Orleans Regional Transit Authority
今回は,リーサークルからナポレオン・アベニュー(Napoleon Avenue)
との交差点までの,距離にして2.2マイル(約3.5キロ)の延長で,その後
残る未復旧区間は3.5マイル(約5.6キロ)前後に減ります.
これらの距離は,道路距離をGoogle Mapsで計測した非公式のものです.
実際とは異なりますので,あくまでも参考値としてお願いします.
現時点で全線復旧見通しは2008年春になるとみられ,FTAが1420万ドルを
投じています.
被災から2年余が経ち,全通には至りませんが,一種独特な雰囲気の漂う
ガーデン・ディストリクト(Garden District)にまで,ストリートカーが
ようやく戻ってきます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 28, 2007 Streetcar Might Run To Napoleon In October
(WDSU New Orleans ニュースへのリンク)
この記事によれば,月曜には路面電車10両体制の運行テストが行われる
そうです.7月の時点では7両でしたので,増えたのでしょう.その後,
火曜から金曜までは変電所の作業になり,ガーデン・ディストリクトには
電車は走らないとのことです.
現在,RTAのサイトでは,Calliope St. からUpperline St. まで,架線に
600ボルトの直流電流を2年振りに流すと注意喚起しています.Upperline
St. は,Napoleon Avenueからさらに5ブロック西に進んだ通りです.
SAFETY NOTICE The overhead catenary system on the St. Charles..
(RTA 公式サイトへのリンク)
復旧区間が延長された後のセントチャールズ線を,Google Mapsで表示
してみました.
from Canal St to Napoleon Ave via St Charles Ave, Lee Circle
(Google Maps Get directions へのリンク)
水浸しになった赤い電車の修復第一号は,この夏にもお目見えするとの
ことでしたが,これに関する情報は得られていません.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ニューオリンズ 部分復旧後のセントチャールズ線 関連過去ログ:
2007/7/31 路面電車の新線計画
2007/7/09 カナル通りの電車増発
2006/12/20 セントチャールズ線一部復旧
2007年09月28日
【Roads and Transit】キング郡トップが反対
シアトルのバストンネルは無事9/24に再開し,1か月余りに迫った住民
投票では,周辺地域3郡のハイウェイ車線増設とライトレール延長計画の
是非が問われることになっています.6月の時点の世論調査では,57%が
賛成票を投じる予定という結果が出ていて,承認されるのではないかとの
見方が強かったのですが,にわかに暗雲が漂いはじめました.
十日ほど前,バストンネル再開を祝う席上で,キング郡(King County)の
長(County Executive)で,Sound Transitの委員にも名を連ねる人物が,
Roads & Transit (Proposition #1)反対を匂わす発言をしていたのです.
この59歳の長は,Sound Transitの委員長を務めたこともあり,長い間
この地域のライトレール計画に賛同してきました.しかも,ワシントン州
最大でありシアトルがある郡のトップでもあります.その発言の真意を
図りかねていたのですが,このほどシアトルタイムス紙に意見を寄稿して
いました.今回は明確に反対の姿勢を示しています.
それによれば,承認されるとワシントン州はじまって以来の大幅な増税に
なることをまず強調しています.しかも,計画に要する費用の支払終了は
50年先です.そして,完成まで時間がかかること,例えばライトレールは
今から20年後でも,50マイルの延長のうち60%しか完成していません.
さらに,混雑緩和策としても不十分で,もっと地球温暖化防止の視野に
たった即効性のある計画立案が必要であることが,反対理由です.
ライトレール延長計画では具体的に,シアトル東のワシントン湖を渡り
対岸に至る延長計画では,遠回りなルートで利用率はパッとしないだろう
ということと,今の浮き橋に走らせることで,ライトレールの到達する
地域より更に東の地域への急行バスの運行を遅くするだけだとし,さらに
シアトルとタコマを結ぶ計画に対しては,貨物鉄道の線路上を走る通勤
列車や,ハイウェイ上を走る高速バスがあるので,これも混雑緩和には
効果がなく,その分をタコマ市内の路線延長に使ったいいとしています.
今のRoads and Transitには,混雑緩和に即効性があるとされるロード
プライシングなどが全く盛込まれていないことも,批判されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 27, 2007 The roads-and-transit plan: so much cost to
do so little (By Ron Sims / King County executive)
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
当然のことながら,この発言は法案支持者には驚きと共に怒りをもって
受け止められています.ここまでに至るまで5年を要しているのです.
賛成派のワシントン州州知事や,Sound Transitなどは,公式コメントを
発表していませんが,反響を記した記事も出ています.
September 27, 2007 Sims changes course, opposes roads and transit
ballot measure
September 27, 2007 Sims' change on Prop. 1 came from the heart
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)
September 28, 2007 Why Sims turned against "Roads & Transit"
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
今になって反対の態度を明らかにしたのは,夫人から影響を受けたから
とされていますが,いずれにしても投票への影響は計り知れないものが
ありそうです.
仮に反対多数でRoads and Transitが否決されたとしても,現在建設中で
2009年開業を目指しているライトレールのCentral Linkまでは,計画に
変わりないものの,その後の路線網拡大はすぐには続かなくなります.
練り直した新計画が出るまで,5年以上掛かるとみられています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Sound Transit 2(Roads and Transit / Proposition #1)関連過去ログ:
2007/9/19 【シアトル】市電が届きバストンネルは再開へ
2007/8/27 マリナーズなどが賛成
2007/4/28 【Sound Transit】ST2最終案まとまり投票へ
2007/1/15 【Sound Transit】投票に向け計画煮詰まる
2006/7/17 【Sound Transit】ST2詳細明らかに
2006/3/10 【シアトル】"Sound Transit 2"一年遅れに
投票では,周辺地域3郡のハイウェイ車線増設とライトレール延長計画の
是非が問われることになっています.6月の時点の世論調査では,57%が
賛成票を投じる予定という結果が出ていて,承認されるのではないかとの
見方が強かったのですが,にわかに暗雲が漂いはじめました.
十日ほど前,バストンネル再開を祝う席上で,キング郡(King County)の
長(County Executive)で,Sound Transitの委員にも名を連ねる人物が,
Roads & Transit (Proposition #1)反対を匂わす発言をしていたのです.
この59歳の長は,Sound Transitの委員長を務めたこともあり,長い間
この地域のライトレール計画に賛同してきました.しかも,ワシントン州
最大でありシアトルがある郡のトップでもあります.その発言の真意を
図りかねていたのですが,このほどシアトルタイムス紙に意見を寄稿して
いました.今回は明確に反対の姿勢を示しています.
それによれば,承認されるとワシントン州はじまって以来の大幅な増税に
なることをまず強調しています.しかも,計画に要する費用の支払終了は
50年先です.そして,完成まで時間がかかること,例えばライトレールは
今から20年後でも,50マイルの延長のうち60%しか完成していません.
さらに,混雑緩和策としても不十分で,もっと地球温暖化防止の視野に
たった即効性のある計画立案が必要であることが,反対理由です.
ライトレール延長計画では具体的に,シアトル東のワシントン湖を渡り
対岸に至る延長計画では,遠回りなルートで利用率はパッとしないだろう
ということと,今の浮き橋に走らせることで,ライトレールの到達する
地域より更に東の地域への急行バスの運行を遅くするだけだとし,さらに
シアトルとタコマを結ぶ計画に対しては,貨物鉄道の線路上を走る通勤
列車や,ハイウェイ上を走る高速バスがあるので,これも混雑緩和には
効果がなく,その分をタコマ市内の路線延長に使ったいいとしています.
今のRoads and Transitには,混雑緩和に即効性があるとされるロード
プライシングなどが全く盛込まれていないことも,批判されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 27, 2007 The roads-and-transit plan: so much cost to
do so little (By Ron Sims / King County executive)
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
当然のことながら,この発言は法案支持者には驚きと共に怒りをもって
受け止められています.ここまでに至るまで5年を要しているのです.
賛成派のワシントン州州知事や,Sound Transitなどは,公式コメントを
発表していませんが,反響を記した記事も出ています.
September 27, 2007 Sims changes course, opposes roads and transit
ballot measure
September 27, 2007 Sims' change on Prop. 1 came from the heart
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)
September 28, 2007 Why Sims turned against "Roads & Transit"
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
今になって反対の態度を明らかにしたのは,夫人から影響を受けたから
とされていますが,いずれにしても投票への影響は計り知れないものが
ありそうです.
仮に反対多数でRoads and Transitが否決されたとしても,現在建設中で
2009年開業を目指しているライトレールのCentral Linkまでは,計画に
変わりないものの,その後の路線網拡大はすぐには続かなくなります.
練り直した新計画が出るまで,5年以上掛かるとみられています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Sound Transit 2(Roads and Transit / Proposition #1)関連過去ログ:
2007/9/19 【シアトル】市電が届きバストンネルは再開へ
2007/8/27 マリナーズなどが賛成
2007/4/28 【Sound Transit】ST2最終案まとまり投票へ
2007/1/15 【Sound Transit】投票に向け計画煮詰まる
2006/7/17 【Sound Transit】ST2詳細明らかに
2006/3/10 【シアトル】"Sound Transit 2"一年遅れに
2007年09月27日
【ポートランド】Small Startsを巡る攻防
ポートランドのストリートカー(Portland Streetcar)が現在進めている,
ウィラメット川(Willamette River)東岸への延長(Eastside Streetcar
Loop Project)は,今月上旬には連邦政府からの補助金を獲得するための
手続きを終えたところです.
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
建設費1億4700万ドルのうち,半分の7500万ドルを連邦からの補助金で
賄うことを前提とした計画のため,申請したSmall Startsプログラムで
競合相手を出し抜き選考されることは不可欠なのですが,それがどうも
少々怪しくなっているようです.
Small Startsは,SAFETEA-LUで新設された公共交通機関計画の分類で,
計画の予算総額が2億5千万ドルを超えない範囲の小規模な交通整備計画に
限り,簡素化された評価方法で認可されると,7500万ドルを上限として
補助金の交付を受けられる制度です.
SAFETEA-LU= Safe, Accountable, Flexible, Efficient Transportation
Equity Act: a Legacy for Users
SAFETEA-LUとは,失効したそれまでのTEA-21に代わり2005年8月に制定
された,全米の地上交通機関計画への連邦補助金の拠出基準や方針などを
定める法案で,2009年9月末まで有効です.
TEA-21: Transportation Equity Act for the 21st Century
Small Startsは,ライトレールのような大規模な計画のように数年かけて
政府に補助金交付に値するかどうか審査されることを避けるため,都心部
再活性化のための手段として計画される路面電車などを,少しでも短い
時間で審査が完了するように設けられたもので,オレゴン州選出の連邦
議会議員らが働きかけてSAFETEA-LUに盛り込んだものです.
2001年に開業したポートランド市電(Portland Streetcar)は,連邦からの
補助金を使わず建設され,沿線への投資総額が建設費を大きく上回るなど
大成功を収め,全米からの注目を集める都心再活性化の代表的なモデルに
なりましたが,これを全米各地に広めるため,各地の計画に必要不可欠な
連邦からの補助金を少しでも受けやすくすることが目的でした.
今回申請されたポートランドのウィラメット川東岸への延長計画は,路面
電車では同プログラムの摘要第一号となるはずと目論んでいました.
しかし,議員らの制度設立時の方針に反して,政府はより多くの人がより
長い距離をより早く輸送できる計画に,補助金交付の軍配を上げる傾向に
あるのです.
郊外からの通勤用に設計されるライトレールなどとは異なり,中心部など
商業施設や住宅の密集する地域だけを走るポートランド方式の路面電車
(streetcar)の場合,軌道は自動車と共用で速度は遅く,利用者の移動
距離も比較的短いのが通例です.今の政府の選考基準にあてはめると,
この東岸延長計画は政府役人の目にぜいたくな話と映ってしまうのです.
Small Startsの制定に腐心した議員らは,輸送効率だけではなく,ポート
ランドで見られたような沿線の経済発展効果にも目を向けるべきと官僚を
説いてきました.すぐに路線を変えることが出来るバスでは,一旦軌道を
敷いてしまうと半ば恒久的な路面電車の時のような経済効果は得られない
からです.
それでも,経済効果は二の次で,バスばかり好まれているのが現状です.
また,費用対効果があるかどうかも,補助金を出すに値するかどうかの
重要な鍵になっています.路面電車は建設費が高いため,補助金申請に
二の足を踏む地域もあるようです.
ことはポートランドだけに留まらず,ポートランド式の路面電車が全米に
広まるかどうかは,Small Startsプログラムで政府がこの計画に補助金を
出すか否かに掛かってきました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 25, 2007 Streetcar bumps into federal bias for buses
(The Oregonian ニュースへのリンク)
ウィラメット川東岸への延長計画の路線図は,非公式ですが下記の中で
みることができます.The Oregonian紙が製作したもののようです.
September 25, 2007 Morning headlines: Green news from Oregon and
beyond
(PDXgreen ブログへのリンク)
Small Startsプログラムの概要を記したFTAのページ:
New Starts Project Planning & Development - Small Starts
(US DoT Federal Transit Administrationへのリンク)
同じポートランドでも話は変わりますが,モールライトレールの建設が
進んでいて,この週末には在来のMAXと交差する部分のレールを敷設する
ことになっています.十字型のレールが組み込まれる工事を,金曜夜の
イベントにするようで,その様子はインターネットでライブカメラを通じ
見ることができるかもしれません.この下のページにリンクがあります.
'X Marks the Spot' Event: MAX Track Crossing Installation
(TriMet 公式サイトへのリンク)
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon
この時点でライブカメラは南に向いているようです.横に交差している
SW/Yamhill通りを,MAXが画面右から左に走るのが時折見られます.
ここでは双方とも単線ですので,現在カメラが設置されているSW 6th &
Yamhillでは,工事中のMAXグリーンラインは画面奥から手前に向かって
走るのでしょう.
十字型レールが挿入されるXイベントは,現地時間9/28(金)20時から2時間
だそうです.8時間の時間差がある日本時間では,9/29(土)正午からの
2時間になります.
工事の関係でライトレールMAXは,9/28(金)夕方から9/30(日)終電まで,
一部区間はバス代行です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ポートランド ストリートカー関連 過去ログ :
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
2007/5/05 市電利用増とモール工事現状
2007/1/28 United Streetcar 設立ほか
2006/5/12 東側への市電延長ほか
ウィラメット川(Willamette River)東岸への延長(Eastside Streetcar
Loop Project)は,今月上旬には連邦政府からの補助金を獲得するための
手続きを終えたところです.
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
建設費1億4700万ドルのうち,半分の7500万ドルを連邦からの補助金で
賄うことを前提とした計画のため,申請したSmall Startsプログラムで
競合相手を出し抜き選考されることは不可欠なのですが,それがどうも
少々怪しくなっているようです.
Small Startsは,SAFETEA-LUで新設された公共交通機関計画の分類で,
計画の予算総額が2億5千万ドルを超えない範囲の小規模な交通整備計画に
限り,簡素化された評価方法で認可されると,7500万ドルを上限として
補助金の交付を受けられる制度です.
SAFETEA-LU= Safe, Accountable, Flexible, Efficient Transportation
Equity Act: a Legacy for Users
SAFETEA-LUとは,失効したそれまでのTEA-21に代わり2005年8月に制定
された,全米の地上交通機関計画への連邦補助金の拠出基準や方針などを
定める法案で,2009年9月末まで有効です.
TEA-21: Transportation Equity Act for the 21st Century
Small Startsは,ライトレールのような大規模な計画のように数年かけて
政府に補助金交付に値するかどうか審査されることを避けるため,都心部
再活性化のための手段として計画される路面電車などを,少しでも短い
時間で審査が完了するように設けられたもので,オレゴン州選出の連邦
議会議員らが働きかけてSAFETEA-LUに盛り込んだものです.
2001年に開業したポートランド市電(Portland Streetcar)は,連邦からの
補助金を使わず建設され,沿線への投資総額が建設費を大きく上回るなど
大成功を収め,全米からの注目を集める都心再活性化の代表的なモデルに
なりましたが,これを全米各地に広めるため,各地の計画に必要不可欠な
連邦からの補助金を少しでも受けやすくすることが目的でした.
今回申請されたポートランドのウィラメット川東岸への延長計画は,路面
電車では同プログラムの摘要第一号となるはずと目論んでいました.
しかし,議員らの制度設立時の方針に反して,政府はより多くの人がより
長い距離をより早く輸送できる計画に,補助金交付の軍配を上げる傾向に
あるのです.
郊外からの通勤用に設計されるライトレールなどとは異なり,中心部など
商業施設や住宅の密集する地域だけを走るポートランド方式の路面電車
(streetcar)の場合,軌道は自動車と共用で速度は遅く,利用者の移動
距離も比較的短いのが通例です.今の政府の選考基準にあてはめると,
この東岸延長計画は政府役人の目にぜいたくな話と映ってしまうのです.
Small Startsの制定に腐心した議員らは,輸送効率だけではなく,ポート
ランドで見られたような沿線の経済発展効果にも目を向けるべきと官僚を
説いてきました.すぐに路線を変えることが出来るバスでは,一旦軌道を
敷いてしまうと半ば恒久的な路面電車の時のような経済効果は得られない
からです.
それでも,経済効果は二の次で,バスばかり好まれているのが現状です.
また,費用対効果があるかどうかも,補助金を出すに値するかどうかの
重要な鍵になっています.路面電車は建設費が高いため,補助金申請に
二の足を踏む地域もあるようです.
ことはポートランドだけに留まらず,ポートランド式の路面電車が全米に
広まるかどうかは,Small Startsプログラムで政府がこの計画に補助金を
出すか否かに掛かってきました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 25, 2007 Streetcar bumps into federal bias for buses
(The Oregonian ニュースへのリンク)
ウィラメット川東岸への延長計画の路線図は,非公式ですが下記の中で
みることができます.The Oregonian紙が製作したもののようです.
September 25, 2007 Morning headlines: Green news from Oregon and
beyond
(PDXgreen ブログへのリンク)
Small Startsプログラムの概要を記したFTAのページ:
New Starts Project Planning & Development - Small Starts
(US DoT Federal Transit Administrationへのリンク)
同じポートランドでも話は変わりますが,モールライトレールの建設が
進んでいて,この週末には在来のMAXと交差する部分のレールを敷設する
ことになっています.十字型のレールが組み込まれる工事を,金曜夜の
イベントにするようで,その様子はインターネットでライブカメラを通じ
見ることができるかもしれません.この下のページにリンクがあります.
'X Marks the Spot' Event: MAX Track Crossing Installation
(TriMet 公式サイトへのリンク)
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon
この時点でライブカメラは南に向いているようです.横に交差している
SW/Yamhill通りを,MAXが画面右から左に走るのが時折見られます.
ここでは双方とも単線ですので,現在カメラが設置されているSW 6th &
Yamhillでは,工事中のMAXグリーンラインは画面奥から手前に向かって
走るのでしょう.
十字型レールが挿入されるXイベントは,現地時間9/28(金)20時から2時間
だそうです.8時間の時間差がある日本時間では,9/29(土)正午からの
2時間になります.
工事の関係でライトレールMAXは,9/28(金)夕方から9/30(日)終電まで,
一部区間はバス代行です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ポートランド ストリートカー関連 過去ログ :
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
2007/5/05 市電利用増とモール工事現状
2007/1/28 United Streetcar 設立ほか
2006/5/12 東側への市電延長ほか
2007年09月26日
【ドイツ】2007年 9/19-9/25の話題
先週から今週にかけて,いくつかドイツの話題があります.
まず,ミュンヘン中央駅とミュンヘン国際空港(ミュンヘン フランツ・
ヨーゼフ・シュトラウス空港 MUC / EDDM / Flughafen München Franz
Josef Strauß)の間を,トランスラピッド(Transrapid)で結ぶ計画の実現
を,バイエルン州政府(Freistaat Bayern)が発表したことは,日本語でも
報道されているように,各地に伝えられています.
州政府の発表は,連邦政府,バイエルン州,ドイツ鉄道,シーメンスや
ティッセン・クルップ(ThyssenKrup)などといった製造メーカとの間で,
費用負担割合の合意を得られたことを受けてのもので,報道されている
内容をまとめてみると,次の通りになります.
* 約37キロの建設費は18億5千万ユーロ(現実には22億ユーロ以上とも),
* 着工は2008年夏で,開業は2014年の見通し,
* 現在のSバーンで40分掛かるところを,開通後は10分程度で到着,
* 運賃は現行運賃に5ユーロ程度の特別料金が加算されて,片道15ユーロ
前後になる?
州知事引退の花道を飾るとも言える,華々しい発表ではありましたが,
州議会の中にも反対派議員がいますし,地元ミュンヘン市の市長は反対の
立場をとっています.また,建設費の見積額が少々古いものであること
からくる不足分の穴埋めや,EUからは補助金が出ないかもしれないという
ような,資金調達面の難問も残るようです.
ドイツ語では膨大な数の記事がありますので,英語で比較的詳細が記され
ている記事を中心に取り上げておきます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 25, 2007 Germany to Build High-Speed Transrapid Train
(Spiegel Online 英語版ニュースへのリンク)
Sept. 25 Munich Airport Transrapid Link Wins Funding Agreement
(Update3) (Bloomberg ニュースへのリンク)
計画図: Geplante Transrapid-Trasse von München
(Frankfurter Allgemeine Zeitung ニュースへのリンク)
次は少々地味な話題ですが,ベルリンの次期トラム車両には折り畳み式の
スロープが付くという話です.
従来も150本の低床車のドアに,計195台の巻き上げ式昇降機(リフト)が
備え付けられていて,身障者の乗降に役立てていましたが,初期投資や
保守にも経費がかさむだけでなく,問題を起こしやすい傾向にあるため,
2008年にプロトタイプが走り始める予定の新車FLEXITY Berlinからは,
軽量で安価な折りたたみ式傾斜路に変更すると,BVGが発表しました.
24.09.2007 Weltneuheit für Berliner Straßenbahn
(BVG 公式サイト ニュースリリースへのリンク)
最後はデュッセルドルフからで,Rheinbahnとシーメンスとの契約交渉が
漸くまとまり,Rheinbahnの所有するコンビーノ型車両51本が,改修を
受けることになった模様です.問題が明るみになってから3年以上が経過
していました.対象は,銀の矢という意味のSilberpfeileとも呼ばれる
100%低床車のNF10形式36本と,最も新しい形式のNF8Uの15本です.
20.09.2007 Rheinbahn zufrieden: Siemens muss 51 Silberpfeile
sanieren (Rheinische Post Online ニュースへのリンク)
ドイツから離れますが,シーメンスは車体をアルミからステンレス製に
代えたコンビーノを,今カナダに売り込もうとしています.既に欧州では
ブダペストやリスボン近郊(テージョ川南岸のアルマダ)などに投入され,
テルアビブでも導入が予定されている,Combino Plusと呼ぶ形式です.
Combino Plusは商標登録されている正式名で,シーメンス社内ではこの
名称を使っているようですが,Wikipediaにも項目があるCombino Supra
という別称もあります.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
まず,ミュンヘン中央駅とミュンヘン国際空港(ミュンヘン フランツ・
ヨーゼフ・シュトラウス空港 MUC / EDDM / Flughafen München Franz
Josef Strauß)の間を,トランスラピッド(Transrapid)で結ぶ計画の実現
を,バイエルン州政府(Freistaat Bayern)が発表したことは,日本語でも
報道されているように,各地に伝えられています.
州政府の発表は,連邦政府,バイエルン州,ドイツ鉄道,シーメンスや
ティッセン・クルップ(ThyssenKrup)などといった製造メーカとの間で,
費用負担割合の合意を得られたことを受けてのもので,報道されている
内容をまとめてみると,次の通りになります.
* 約37キロの建設費は18億5千万ユーロ(現実には22億ユーロ以上とも),
* 着工は2008年夏で,開業は2014年の見通し,
* 現在のSバーンで40分掛かるところを,開通後は10分程度で到着,
* 運賃は現行運賃に5ユーロ程度の特別料金が加算されて,片道15ユーロ
前後になる?
州知事引退の花道を飾るとも言える,華々しい発表ではありましたが,
州議会の中にも反対派議員がいますし,地元ミュンヘン市の市長は反対の
立場をとっています.また,建設費の見積額が少々古いものであること
からくる不足分の穴埋めや,EUからは補助金が出ないかもしれないという
ような,資金調達面の難問も残るようです.
ドイツ語では膨大な数の記事がありますので,英語で比較的詳細が記され
ている記事を中心に取り上げておきます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 25, 2007 Germany to Build High-Speed Transrapid Train
(Spiegel Online 英語版ニュースへのリンク)
Sept. 25 Munich Airport Transrapid Link Wins Funding Agreement
(Update3) (Bloomberg ニュースへのリンク)
計画図: Geplante Transrapid-Trasse von München
(Frankfurter Allgemeine Zeitung ニュースへのリンク)
次は少々地味な話題ですが,ベルリンの次期トラム車両には折り畳み式の
スロープが付くという話です.
従来も150本の低床車のドアに,計195台の巻き上げ式昇降機(リフト)が
備え付けられていて,身障者の乗降に役立てていましたが,初期投資や
保守にも経費がかさむだけでなく,問題を起こしやすい傾向にあるため,
2008年にプロトタイプが走り始める予定の新車FLEXITY Berlinからは,
軽量で安価な折りたたみ式傾斜路に変更すると,BVGが発表しました.
24.09.2007 Weltneuheit für Berliner Straßenbahn
(BVG 公式サイト ニュースリリースへのリンク)
最後はデュッセルドルフからで,Rheinbahnとシーメンスとの契約交渉が
漸くまとまり,Rheinbahnの所有するコンビーノ型車両51本が,改修を
受けることになった模様です.問題が明るみになってから3年以上が経過
していました.対象は,銀の矢という意味のSilberpfeileとも呼ばれる
100%低床車のNF10形式36本と,最も新しい形式のNF8Uの15本です.
20.09.2007 Rheinbahn zufrieden: Siemens muss 51 Silberpfeile
sanieren (Rheinische Post Online ニュースへのリンク)
ドイツから離れますが,シーメンスは車体をアルミからステンレス製に
代えたコンビーノを,今カナダに売り込もうとしています.既に欧州では
ブダペストやリスボン近郊(テージョ川南岸のアルマダ)などに投入され,
テルアビブでも導入が予定されている,Combino Plusと呼ぶ形式です.
Combino Plusは商標登録されている正式名で,シーメンス社内ではこの
名称を使っているようですが,Wikipediaにも項目があるCombino Supra
という別称もあります.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年09月25日
【バレンシア】トラムT6新設とT4誕生時の話
バレンシア(Valencia)で,今年2本目となるトラムの新系統が,間もなく
お目見えする予定です.これで,新規開業区間の2.4キロと,これまでは
車庫への出入や,フェア開催中に臨時電車が走るだけだった数百mほどの
連絡線が,新たにメトロバレンシアの営業路線に加わることになります.
営業開始は9/24とされていていましたが,残念ながらまだです.しかし,
今週中や数日中との記事が出てきて時期が近づいていることを伺わせ,
何事もなければ木曜(9/27)からという説もあります.
誕生するのはT6系統で,T4やT5と同様に低床車が路面を走る形態です.
新たに2680万ユーロを投じて2.4キロの軌道が敷設された,バレンシア市
北部で5万人ほどが住むとされるTorrefiel,Orriols地区は,T6開設の
おかげで,途中メトロ3号線へ乗換えが必要ながらも,バレンシア中心部
への交通の便が改善される見込みです.
T6のルートは,Torrefiel,Orriols地区からの新線を経て,かつて狭軌
鉄道の一大ターミナルだったPont de Fustaの近くで,既存トラム路線の
T4と合流,東の海岸方面へ向かいます.そのままT4の終点にあたるループ
線に入り,途中からT4とT5の連絡線へ転線して,メトロ5号線とトラムの
結節点であるMarítim-Serreriaに至ります.路線長は9.2キロだとか.
このルートは,3年前から実施されている,Plan de Infraestructuras
Estratégicas (PIE) 2004-2010の一環として,Tranvía Orbital(Tranvía
Circular)とも呼ばれる環状線計画の北東部の一部をなしています.
PIE 2004-2010は総額148億9600万ユーロですが,このうち交通機関には
22億9700万ユーロが充当され,バレンシアだけではなくアリカンテへも
振り分けられているようです.
新線区間は,バレンシア市の旧市街地などの地下をトンネルで走る計画の
T2と,将来は路線を共用する見通しです.T2は,新線がT4と合流する地点
(Primat Reig付近)から,Pont de Fustaへ向かう予定です.
使用する車両は,車両の両端に運転台のあるFlexity Outlookモデルの
100%低床車が充当されます.T4に投入されている車両は,ごく一部を除き
片側にしか運転台がないため,終点にループのあるところにしか入線でき
ません.T4とT5の連絡線以南には行けないのです.
(以前,T5の終点Neptúにはループがあると書いてしまいましたが,実際
にはありませんでした.古い計画図を見ていたようです)
FGVの公式サイトの路線図には,まだT6は掲載されておらず,他にわかり
やすい地図が見つかっていませんが,Valencia Metroの項目で書かれた
英語版Wikipediaの路線図か,無料新聞20 minutosのPDFファイルが一番
いいかもしれません.スペイン語版Wikipediaは,未着工の計画線まで
全て載せているため,少々見づらいです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
営業開始予定日が近づき,T6開業関連の記事が出てきました.
23/09/2007 Infraestructuras abrirá al público la nueva Línea T-6
de Metrovalencia (Panorama Actual ニュースへのリンク)
24 de septiembre de 2007 El tranvía de Orriols empezará a
funcionaresta semana (Las Provincias ニュースへのリンク)
24 de septiembre de 2007 El Consell anuncia la apertura en unos
días de la nueva línea del tranvía orbital
(Levante ニュースへのリンク)
24.09.2007 El tranvía llevará desde el jueves a 50.000 vecinos de
Orriols y Torrefiel a la playa
PDF Pincha aquí para ver cómo queda la nueva línea
(20 minutos ニュースへのリンク)
FGVのサイトにあるPIE2004-2010関連の概要: Metrovalencia crece
路線図: plano red metro
FGV: Ferrocarriles de la Generalidad Valenciana
(FGV公式サイトへのリンク)
バレンシアのT4は,スペインには都市交通としての路面電車が全く残って
いない1994年に誕生しました.その路線は,当時街中の地平を走っていた
狭軌鉄道を転換したもので,1988年その鉄道の郊外地上区間から都心部へ
地下で直通するメトロ1号線が開通して以来,利用者が減っていた区間が
T4号線となっています.沿線住民からは廃止して欲しいとの要望があり,
そののままでは存続さえ危ぶまれていたところを,当時スペインでは全廃
状態に近く,マイナスの印象さえあった路面電車に転換という形で発展的
解消を図ったのは,相当な英断だったことでしょう.今はルネッサンスの
ごとくトラムが復活しているフランスでさえ,ストラスブールが同じ年の
半年後に開業するところです.
トラム化にあたり,当時ドイツなどで一般的になりつつあった低床車を
採用します.乗り場をそれにあわせて低くするとともに,軌道にも大きく
手を加えます.平行して走る道路と線路を隔てていた柵を全て取り払い,
これまで線路を横断できなかった道路を交差できるようにして,鉄道で
分断されていた地域の一体化を図りました.更に,軌道上からバラストを
除去して(埋めて)表面を舗装し,道路と軌道が一体となった路面電車に
したようです.下に,その前後を比較できる写真が掲載された資料への
リンクをつけましたが,こうしてバレンシアのトラムは復活しました.
このトラム化を英語で詳しく解説したPDFファイルの資料があります.
この資料はセルカニアスの話題とセットですが,最後の数ページには,
トラムT4への転換前と転換後の軌道と周辺の様子を,定点撮影した写真
数組が載っています.
CONVERSION OF RAILWAY LINES FOR SUBURBAN PASSENGER SERVICES
(The World Bank へのリンク)
狭軌鉄道時代には線路が10本近くあり,バレンシア中央駅とも呼ばれて
いたらしいPont de Fusta駅は,今は道路にされた部分も多いながらも,
複線が2組並んでいるなど,往時をしのぶ広さがあります.その広さは,
T4に投入された車両が片運転台ということもあり,昔の駅舎だった建物の
前を,敷地からはみ出すことなくループを描いて回れるほどです.
Live Searchのバードアイ画像をご覧になれるかたは,こちらも.
かつてのターミナル,Pont de Fusta駅 (南向き)
T6開業で新設される停留所,Alfauir (北向き)
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
Primat Reigの先でT4から分岐したT6(T2)は,上のAlfauirの先まで,昔は
狭軌鉄道が走っていた線路跡を走ります.この区間は1995年メトロ3号線
開業と引換えに廃止され,T4になった区間とは異なり,緑地化という別の
運命をたどったのだと思われます.しかし,一部だけながら12年ぶりに
また電車が走ることになりました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
前回のバレンシア 過去ログ: 2007/4/14 空港とマリーナを1路線で直結
お目見えする予定です.これで,新規開業区間の2.4キロと,これまでは
車庫への出入や,フェア開催中に臨時電車が走るだけだった数百mほどの
連絡線が,新たにメトロバレンシアの営業路線に加わることになります.
営業開始は9/24とされていていましたが,残念ながらまだです.しかし,
今週中や数日中との記事が出てきて時期が近づいていることを伺わせ,
何事もなければ木曜(9/27)からという説もあります.
| 追記 : 2007/9/28 2004年9月の着工から3年余,2.45キロの区間は9/27に開業しました. |
誕生するのはT6系統で,T4やT5と同様に低床車が路面を走る形態です.
新たに2680万ユーロを投じて2.4キロの軌道が敷設された,バレンシア市
北部で5万人ほどが住むとされるTorrefiel,Orriols地区は,T6開設の
おかげで,途中メトロ3号線へ乗換えが必要ながらも,バレンシア中心部
への交通の便が改善される見込みです.
T6のルートは,Torrefiel,Orriols地区からの新線を経て,かつて狭軌
鉄道の一大ターミナルだったPont de Fustaの近くで,既存トラム路線の
T4と合流,東の海岸方面へ向かいます.そのままT4の終点にあたるループ
線に入り,途中からT4とT5の連絡線へ転線して,メトロ5号線とトラムの
結節点であるMarítim-Serreriaに至ります.路線長は9.2キロだとか.
このルートは,3年前から実施されている,Plan de Infraestructuras
Estratégicas (PIE) 2004-2010の一環として,Tranvía Orbital(Tranvía
Circular)とも呼ばれる環状線計画の北東部の一部をなしています.
PIE 2004-2010は総額148億9600万ユーロですが,このうち交通機関には
22億9700万ユーロが充当され,バレンシアだけではなくアリカンテへも
振り分けられているようです.
新線区間は,バレンシア市の旧市街地などの地下をトンネルで走る計画の
T2と,将来は路線を共用する見通しです.T2は,新線がT4と合流する地点
(Primat Reig付近)から,Pont de Fustaへ向かう予定です.
使用する車両は,車両の両端に運転台のあるFlexity Outlookモデルの
100%低床車が充当されます.T4に投入されている車両は,ごく一部を除き
片側にしか運転台がないため,終点にループのあるところにしか入線でき
ません.T4とT5の連絡線以南には行けないのです.
(以前,T5の終点Neptúにはループがあると書いてしまいましたが,実際
にはありませんでした.古い計画図を見ていたようです)
FGVの公式サイトの路線図には,まだT6は掲載されておらず,他にわかり
やすい地図が見つかっていませんが,Valencia Metroの項目で書かれた
英語版Wikipediaの路線図か,無料新聞20 minutosのPDFファイルが一番
いいかもしれません.スペイン語版Wikipediaは,未着工の計画線まで
全て載せているため,少々見づらいです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
営業開始予定日が近づき,T6開業関連の記事が出てきました.
23/09/2007 Infraestructuras abrirá al público la nueva Línea T-6
de Metrovalencia (Panorama Actual ニュースへのリンク)
24 de septiembre de 2007 El tranvía de Orriols empezará a
funcionaresta semana (Las Provincias ニュースへのリンク)
24 de septiembre de 2007 El Consell anuncia la apertura en unos
días de la nueva línea del tranvía orbital
(Levante ニュースへのリンク)
24.09.2007 El tranvía llevará desde el jueves a 50.000 vecinos de
Orriols y Torrefiel a la playa
PDF Pincha aquí para ver cómo queda la nueva línea
(20 minutos ニュースへのリンク)
FGVのサイトにあるPIE2004-2010関連の概要: Metrovalencia crece
路線図: plano red metro
FGV: Ferrocarriles de la Generalidad Valenciana
(FGV公式サイトへのリンク)
バレンシアのT4は,スペインには都市交通としての路面電車が全く残って
いない1994年に誕生しました.その路線は,当時街中の地平を走っていた
狭軌鉄道を転換したもので,1988年その鉄道の郊外地上区間から都心部へ
地下で直通するメトロ1号線が開通して以来,利用者が減っていた区間が
T4号線となっています.沿線住民からは廃止して欲しいとの要望があり,
そののままでは存続さえ危ぶまれていたところを,当時スペインでは全廃
状態に近く,マイナスの印象さえあった路面電車に転換という形で発展的
解消を図ったのは,相当な英断だったことでしょう.今はルネッサンスの
ごとくトラムが復活しているフランスでさえ,ストラスブールが同じ年の
半年後に開業するところです.
トラム化にあたり,当時ドイツなどで一般的になりつつあった低床車を
採用します.乗り場をそれにあわせて低くするとともに,軌道にも大きく
手を加えます.平行して走る道路と線路を隔てていた柵を全て取り払い,
これまで線路を横断できなかった道路を交差できるようにして,鉄道で
分断されていた地域の一体化を図りました.更に,軌道上からバラストを
除去して(埋めて)表面を舗装し,道路と軌道が一体となった路面電車に
したようです.下に,その前後を比較できる写真が掲載された資料への
リンクをつけましたが,こうしてバレンシアのトラムは復活しました.
このトラム化を英語で詳しく解説したPDFファイルの資料があります.
この資料はセルカニアスの話題とセットですが,最後の数ページには,
トラムT4への転換前と転換後の軌道と周辺の様子を,定点撮影した写真
数組が載っています.
CONVERSION OF RAILWAY LINES FOR SUBURBAN PASSENGER SERVICES
(The World Bank へのリンク)
狭軌鉄道時代には線路が10本近くあり,バレンシア中央駅とも呼ばれて
いたらしいPont de Fusta駅は,今は道路にされた部分も多いながらも,
複線が2組並んでいるなど,往時をしのぶ広さがあります.その広さは,
T4に投入された車両が片運転台ということもあり,昔の駅舎だった建物の
前を,敷地からはみ出すことなくループを描いて回れるほどです.
Live Searchのバードアイ画像をご覧になれるかたは,こちらも.
かつてのターミナル,Pont de Fusta駅 (南向き)
T6開業で新設される停留所,Alfauir (北向き)
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
Primat Reigの先でT4から分岐したT6(T2)は,上のAlfauirの先まで,昔は
狭軌鉄道が走っていた線路跡を走ります.この区間は1995年メトロ3号線
開業と引換えに廃止され,T4になった区間とは異なり,緑地化という別の
運命をたどったのだと思われます.しかし,一部だけながら12年ぶりに
また電車が走ることになりました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
前回のバレンシア 過去ログ: 2007/4/14 空港とマリーナを1路線で直結
2007年09月23日
【ベルギー】沿岸と首都の各トラム延長計画
今日はベルギーの話題が2つになりました.
ベルギーが北海に面する海岸近くをひたすら走り続けるベルギー沿岸軌道
(Kusttram)の路線網を拡大させる計画を,フランデレン(フランドル /
フランダース)地域政府(Vlaamse Regering)が発表しています.
鉄道だけで複線で89キロ,さらにそれに接続する路線バスを強化増強した
公共交通網を,2022年までに構築するものです.
フランデレン(フランダース)地域政府(Vlaamse Regering)が運営する会社
De Lijnにより運行されているベルギー沿岸軌道(Kusttram)は,全線が
西フランデレン州(西フランダース州 / West-Vlaanderen)を走ります.
現在はオランダ国境に近いクノック・ヘイスト(Knokke-Heist)から,北海
沿岸を西南西に進み,オーステンデ(オステンド / Oostende)を経て,
フランス国境に近いデ・パンネ(De Panne)まで至ります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ルートは正確ではありませんが,地図上でベルギー沿岸軌道の位置を表す
と,だいたい次のリンク先のようになります.Knokke-Heist - De Panne
(Google Maps へのリンク)
Neptunusと呼ばれる計画のうち,Kusttramの路線延長は長期的なもので
2014年以降になる模様ですが,北海沿岸の各拠点から内陸に伸びる路線が
主になります.
* ゼーブルッヘ(ゼーブルージュ / Zeebrugge)からは,この地域の中心で
州都でもあるブリュッへ(ブルージュ / Brugge)へ,
* オーステンデ(オステンド / Oostende)からも,ブリュッへへ,
* コクシード(Koksijde)から,フールネ(Veurne)へ,
* デ・パンネ(De Panne)から,ダンケルク(Duinkerke / Dunkerque)へ,
となります.最後のダンケルクはフランス領で,これだけは内陸ではなく
北海沿岸沿いに進み,国境を越えることになるため,フランス側の承諾も
必要とされます.
これらの延長路線では,Kusttramの車両が走ることになるのか,あるいは
ライトレールなど(原文ではlightrailtram,lighttrain)になるかは,
検討の上で最適なものが選ばれるとのことです.
ゼーブルッヘやオーステンデとブリュッへの間には,既にベルギー国鉄
NMBSの直流電化された線路が走っているため,それらを活用しつつ電車を
どうするかということなのかもしれません.
NMBS: Nationale Maatschappij der Belgische Spoorwegen
(=SNCB: Société Nationale des Chemins de Fer Belges)
Neptunus計画は,ここ五年間で70%以上伸びている西フランデレン州内の
De Lijn利用者増加に対応することと,自動車に代わる交通機関の確保を
目的として,トラムの延長だけでなく,路線バスとの接続改善など公共
交通網の統合を目指し,4億3千万ユーロの投資が必要とされています.
詳細は,De Lijnのサイトに掲載されています.
Het Toekomstplan West-Vlaanderen (2007-2022)
(De Lijn 公式サイトへのリンク)
いくつか記事も出ました.
20/9/2007 De Lijn: opnieuw tram Brugge-Knokke en Brugge-Oostende
(Stadsomroep Brugge ニュースへのリンク)
21 september 2007 Neptunusplan De Lijn wil dubbel zoveel West-
Vlaamse reizigers (Krant van West-Vlaanderen ニュースへのリンク)
しかし,西フランデレン州の計画は遅きに失したという声もあるようで,
同じフラマン語共同体(Vlaanderen)に属す,フランデレン地域圏中部の
東フランデレン州(Oost-Vlaanderen)とアントウェルペン(アントワープ /
Antwerpen)を州都とする北部のアントウェルペン州にはPegasusplan,
東部のリンブルグ州(Limburg)はSpartacusplanという,De Lijnやバス,
NMBSの接続を改善する同様の計画がすでに実施されているところでした.
20 september 2007 'De Lijn investeert niet in West-Vlaanderen'
(Het Nieuwsblad ニュースへのリンク)
さて,ベルギーの首都ブリュッセルにもトラムの話題があります.
市内450か所の交差点にトラムやバスの通行を優先させる信号機システム
(lichtbeïnvloedingssystemen)を導入することになりました.このうち
150か所は2008年春までに設置するそうです.加えて,路上を優先的に
走るため,2011年までにトラムの専用軌道(eigen bedding)化を,現在の
60%から90%までに引き上げる予定です.同時に,バスも専用レーンを
9%から40%にします.
また,ブリュッセルの路面電車を運行するMIVBが,新線建設の免許を申請
したとの記事もありました.系統建替えではなく新線建設は(最近では)
まれなことだとか.
MIVB: Maatschappij voor het Intercommunaal Vervoer te Brussel
将来はブリュッセル北駅と空港を結ぶことになるかもしれない路線の一部
区間で,新しいトラムの車庫が近くにできたNMBSのBordet駅近くから,
Leopold III通り沿いにWahislaanまでの部分のみです.詳細は未定ながら
欠番の26番(tramlijn 26)が割り当てられるようです.
19-09-2007 Altijd groen licht voor Brusselse trams en bussen
21-09-2007 En daar komt tram 26...
(Brussel nieuws ニュースへのリンク)
PDFファイルの路線図は,ここからダウンロードできます: MIVB Netplan
(MIVB 公式サイトへのリンク)
ここで得られる路線図では,バスもトラムも同じ線になっています.
26番トラム建設予定 想像図: Leopold III-Laan/N22 - Bordet station
(Google Maps へのリンク)
あくまで記事に出てきた地名を結んだだけで,実際は異なる可能性が高い
でしょう.また,空港の位置がわかるような縮尺に調整しました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ベルギーが北海に面する海岸近くをひたすら走り続けるベルギー沿岸軌道
(Kusttram)の路線網を拡大させる計画を,フランデレン(フランドル /
フランダース)地域政府(Vlaamse Regering)が発表しています.
鉄道だけで複線で89キロ,さらにそれに接続する路線バスを強化増強した
公共交通網を,2022年までに構築するものです.
フランデレン(フランダース)地域政府(Vlaamse Regering)が運営する会社
De Lijnにより運行されているベルギー沿岸軌道(Kusttram)は,全線が
西フランデレン州(西フランダース州 / West-Vlaanderen)を走ります.
現在はオランダ国境に近いクノック・ヘイスト(Knokke-Heist)から,北海
沿岸を西南西に進み,オーステンデ(オステンド / Oostende)を経て,
フランス国境に近いデ・パンネ(De Panne)まで至ります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ルートは正確ではありませんが,地図上でベルギー沿岸軌道の位置を表す
と,だいたい次のリンク先のようになります.Knokke-Heist - De Panne
(Google Maps へのリンク)
Neptunusと呼ばれる計画のうち,Kusttramの路線延長は長期的なもので
2014年以降になる模様ですが,北海沿岸の各拠点から内陸に伸びる路線が
主になります.
* ゼーブルッヘ(ゼーブルージュ / Zeebrugge)からは,この地域の中心で
州都でもあるブリュッへ(ブルージュ / Brugge)へ,
* オーステンデ(オステンド / Oostende)からも,ブリュッへへ,
* コクシード(Koksijde)から,フールネ(Veurne)へ,
* デ・パンネ(De Panne)から,ダンケルク(Duinkerke / Dunkerque)へ,
となります.最後のダンケルクはフランス領で,これだけは内陸ではなく
北海沿岸沿いに進み,国境を越えることになるため,フランス側の承諾も
必要とされます.
これらの延長路線では,Kusttramの車両が走ることになるのか,あるいは
ライトレールなど(原文ではlightrailtram,lighttrain)になるかは,
検討の上で最適なものが選ばれるとのことです.
ゼーブルッヘやオーステンデとブリュッへの間には,既にベルギー国鉄
NMBSの直流電化された線路が走っているため,それらを活用しつつ電車を
どうするかということなのかもしれません.
NMBS: Nationale Maatschappij der Belgische Spoorwegen
(=SNCB: Société Nationale des Chemins de Fer Belges)
Neptunus計画は,ここ五年間で70%以上伸びている西フランデレン州内の
De Lijn利用者増加に対応することと,自動車に代わる交通機関の確保を
目的として,トラムの延長だけでなく,路線バスとの接続改善など公共
交通網の統合を目指し,4億3千万ユーロの投資が必要とされています.
詳細は,De Lijnのサイトに掲載されています.
Het Toekomstplan West-Vlaanderen (2007-2022)
(De Lijn 公式サイトへのリンク)
いくつか記事も出ました.
20/9/2007 De Lijn: opnieuw tram Brugge-Knokke en Brugge-Oostende
(Stadsomroep Brugge ニュースへのリンク)
21 september 2007 Neptunusplan De Lijn wil dubbel zoveel West-
Vlaamse reizigers (Krant van West-Vlaanderen ニュースへのリンク)
しかし,西フランデレン州の計画は遅きに失したという声もあるようで,
同じフラマン語共同体(Vlaanderen)に属す,フランデレン地域圏中部の
東フランデレン州(Oost-Vlaanderen)とアントウェルペン(アントワープ /
Antwerpen)を州都とする北部のアントウェルペン州にはPegasusplan,
東部のリンブルグ州(Limburg)はSpartacusplanという,De Lijnやバス,
NMBSの接続を改善する同様の計画がすでに実施されているところでした.
20 september 2007 'De Lijn investeert niet in West-Vlaanderen'
(Het Nieuwsblad ニュースへのリンク)
さて,ベルギーの首都ブリュッセルにもトラムの話題があります.
市内450か所の交差点にトラムやバスの通行を優先させる信号機システム
(lichtbeïnvloedingssystemen)を導入することになりました.このうち
150か所は2008年春までに設置するそうです.加えて,路上を優先的に
走るため,2011年までにトラムの専用軌道(eigen bedding)化を,現在の
60%から90%までに引き上げる予定です.同時に,バスも専用レーンを
9%から40%にします.
また,ブリュッセルの路面電車を運行するMIVBが,新線建設の免許を申請
したとの記事もありました.系統建替えではなく新線建設は(最近では)
まれなことだとか.
MIVB: Maatschappij voor het Intercommunaal Vervoer te Brussel
将来はブリュッセル北駅と空港を結ぶことになるかもしれない路線の一部
区間で,新しいトラムの車庫が近くにできたNMBSのBordet駅近くから,
Leopold III通り沿いにWahislaanまでの部分のみです.詳細は未定ながら
欠番の26番(tramlijn 26)が割り当てられるようです.
19-09-2007 Altijd groen licht voor Brusselse trams en bussen
21-09-2007 En daar komt tram 26...
(Brussel nieuws ニュースへのリンク)
PDFファイルの路線図は,ここからダウンロードできます: MIVB Netplan
(MIVB 公式サイトへのリンク)
ここで得られる路線図では,バスもトラムも同じ線になっています.
26番トラム建設予定 想像図: Leopold III-Laan/N22 - Bordet station
(Google Maps へのリンク)
あくまで記事に出てきた地名を結んだだけで,実際は異なる可能性が高い
でしょう.また,空港の位置がわかるような縮尺に調整しました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年09月22日
【ユトレヒト】トラム延長ほぼ決まり? ほか
オランダの話題が2つあります.
先日,普段はフランスのミュルーズを走る100%低床トラムがユトレヒトを
一日走ってから間もなく,BRUとそれを構成する9つの市は,委託していた
コンサルタント会社から,懸案だったユトレヒト中央駅(Utrecht CS)と
大学(Universiteit Utrecht)のある東部De Uithof地区を結ぶのは,今の
トラム(sneltram)路線(lijn Utrecht-Nieuwegein-IJsselstein)を改良
して延長させる形が最適との推薦を受けていました.
また,ユトレヒトからDe Uithofよりさらに東部のザイスト(Zeist)や,
南部のフィアネン(Vianen)などへのトラム路線構築も良い反応でした.
BRU: Bestuur Regio Utrecht (ユトレヒト地域の地方政府?)
BRUなどはこれを受けて年内には決定を出し,その後も順調に運ぶと,
現在は全長25m級の3車体連接バスが頻繁に走る中央駅とUithof地区の間の
道路を,2012年か2013年には路面電車が行き交うことになるようです.
今の路線にも低床車両が導入されているでしょう.
Google Earthからでもはっきり見えるバスレーン(busbaan)を,トラム
軌道に転換するに5500万ユーロ必要との見積もりが出ています.また,
既存路線改良は,その程度により2500万から5000万ユーロだそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
19-09-2007 Keuze voor één tramsysteem in stad en Regio Utrecht
(Gemeente Utrecht ニュースへのリンク)
この他にも短信が多数ありました.
ユトレヒト関連 過去ログ:
2007/9/07 【ユトレヒト】9/09 ミュルーズからの来賓
【アムステルダム】
もう一つは,アムステルダムの毎週ノーカーサンデー案です.
オランダ政府は,2008年からアムステルダムでは毎週日曜をノーカーデー
にするほか,ディーゼル燃料税や自動車の使用にかかわる税率の引き上げ
など,強力な法案を発表したと報道がありました.欧州モビリティ週間に
あわせたのでしょう.
記事によれば,日曜日は午前9時から午後5時までの間,アムステルダムの
環状道路より内側には外から自動車が入れなくなり,環状道路より内側の
道路は,自転車と歩行者のみに開放されます.その時間帯は公共交通か,
例外として通行が認められるタクシーを利用することになります.これが
イベントではなく毎週行われることになるかもしれません.
公共交通が不便な地域への対策として,パークアンドライド施設の倍増も
考えられています.既に実施中のパークアンドライドでは,環状道路外側
からの訪問車両に対し,今は一日5.50ユーロの駐車料金で公共交通機関に
有効な切符を2枚配布しているのを,一台につき5枚にすることも望まれて
いる模様です.
また,アムステルダム市としては,これを機会に市電と路線バスの24時間
運行を希望しているそうです.
September 21, 2007 Going Dutch on Sunday means two, not four,
wheels (Motoring & Independent Online ニュースへのリンク)
南アフリカ共和国向けの記事のためか,通貨単位がR=ランド(rand / ZAR)
になっています.換算率は1EUR=9.85ZAR,1ZAR=0.10EURぐらい,日本円
換算ではR1.00=16.51円前後のようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
先日,普段はフランスのミュルーズを走る100%低床トラムがユトレヒトを
一日走ってから間もなく,BRUとそれを構成する9つの市は,委託していた
コンサルタント会社から,懸案だったユトレヒト中央駅(Utrecht CS)と
大学(Universiteit Utrecht)のある東部De Uithof地区を結ぶのは,今の
トラム(sneltram)路線(lijn Utrecht-Nieuwegein-IJsselstein)を改良
して延長させる形が最適との推薦を受けていました.
また,ユトレヒトからDe Uithofよりさらに東部のザイスト(Zeist)や,
南部のフィアネン(Vianen)などへのトラム路線構築も良い反応でした.
BRU: Bestuur Regio Utrecht (ユトレヒト地域の地方政府?)
BRUなどはこれを受けて年内には決定を出し,その後も順調に運ぶと,
現在は全長25m級の3車体連接バスが頻繁に走る中央駅とUithof地区の間の
道路を,2012年か2013年には路面電車が行き交うことになるようです.
今の路線にも低床車両が導入されているでしょう.
Google Earthからでもはっきり見えるバスレーン(busbaan)を,トラム
軌道に転換するに5500万ユーロ必要との見積もりが出ています.また,
既存路線改良は,その程度により2500万から5000万ユーロだそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
19-09-2007 Keuze voor één tramsysteem in stad en Regio Utrecht
(Gemeente Utrecht ニュースへのリンク)
この他にも短信が多数ありました.
ユトレヒト関連 過去ログ:
2007/9/07 【ユトレヒト】9/09 ミュルーズからの来賓
【アムステルダム】
もう一つは,アムステルダムの毎週ノーカーサンデー案です.
オランダ政府は,2008年からアムステルダムでは毎週日曜をノーカーデー
にするほか,ディーゼル燃料税や自動車の使用にかかわる税率の引き上げ
など,強力な法案を発表したと報道がありました.欧州モビリティ週間に
あわせたのでしょう.
記事によれば,日曜日は午前9時から午後5時までの間,アムステルダムの
環状道路より内側には外から自動車が入れなくなり,環状道路より内側の
道路は,自転車と歩行者のみに開放されます.その時間帯は公共交通か,
例外として通行が認められるタクシーを利用することになります.これが
イベントではなく毎週行われることになるかもしれません.
公共交通が不便な地域への対策として,パークアンドライド施設の倍増も
考えられています.既に実施中のパークアンドライドでは,環状道路外側
からの訪問車両に対し,今は一日5.50ユーロの駐車料金で公共交通機関に
有効な切符を2枚配布しているのを,一台につき5枚にすることも望まれて
いる模様です.
また,アムステルダム市としては,これを機会に市電と路線バスの24時間
運行を希望しているそうです.
September 21, 2007 Going Dutch on Sunday means two, not four,
wheels (Motoring & Independent Online ニュースへのリンク)
南アフリカ共和国向けの記事のためか,通貨単位がR=ランド(rand / ZAR)
になっています.換算率は1EUR=9.85ZAR,1ZAR=0.10EURぐらい,日本円
換算ではR1.00=16.51円前後のようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年09月21日
【ロンドン】計画短縮?【エジンバラ】車両内定
【ロンドン】
ロンドン市内中心部を南北に縦貫するトラム計画(Cross River Tram)を,
テムズ川を境に南半分だけを先行させるという話を7月に紹介したことが
ありましたが,残されたテムズ川から北の区間は,2020年まで考えられる
ことはないだろうと,やはり質問に答える形でロンドン市長が語っていた
ことが明らかになりました.元々2016年の開通を目指していた計画です.
カムデン(Camden)地区などで,計画発表当時から声を上げているトラム
反対派は,これが計画断念につながればいいと喜んでいる模様です.
TfLでは,ルート検討のために時間と費用をこれまで割いており,今月
上旬にコンサルタント会社からの報告が届いた矢先のことでした.
TfL: Transport for London
反対派は,テムズ川以北に需要はなく,ロンドンとフランスやベルギーを
結ぶユーロスターの発着する駅に生まれ変わったセント・パンクラス駅
(St Pancras)へのトラム乗り入れでは,Somers Town地区をトラムが分断
する形になることや,昔ながらの街並みが残るBloomsbury地区を工事で
掘り返すこと,Camden High Streetから自動車やバスを締め出そうとする
ことなどが,どうも許せないようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20 September 2007 Mayor brings the Camden Tram to a sudden halt
(The Ham&High Network ニュースへのリンク)
コンサルタントからの報告は,下記で読むことが出来ます.
Cross River Tram Consultation Report
(Transport for London 公式サイトへのリンク)
Consultation resultsの下にあるリンクをたどると,Full Route Options
などのPDFファイルへのリンクにたどりつき,中には路線案を書き込んだ
地図もあります.
ロンドンのトラム関連 過去ログ:
2007/8/04 West London Tram計画はお蔵入り
2007/7/20 Cross River Tram南半分先行か?
【エジンバラ】
もう一つ,イギリスのトラム関連の話題はスコットランドからです.
Edinburgh Tram Network のテーマで書かれたWikipediaも,この話題は
既に編集済みで,ニュースと呼ぶには遅いかもしれませんが,エジンバラ
(Edinburgh)を2010年にも走ること(開業は2011年)を目指すトラムの車両
は,スペインの鉄道メーカーCAFに発注することが内定したと報道されて
います.最後まで争っていた相手は,アルストム(Alston)でした.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles
20 September 2007 CAF wins city trams endorsement
(BBC News ニュースへのリンク)
20 Sep 2007 Look what's coming down the tram line
21 Sep 2007 Tram contract awarded to outsider
(Edinburgh Evening News ニュースへのリンク)
CAFの地元スペインでの報道:
21.09.07 CAF logra un contrato de más de 150 millones en Escocia
(El Correo Digital ニュースへのリンク)
21.09.07 CAF fabricará 27 tranvías de primera clase para Edimburgo
por 75 millones (Diario Vasco ニュースへのリンク)
正式には10/25に決定される手順のようで,5千万ポンド(7200万ユーロ)と
されている,100%低床式の車両27本の製造とその30年間の保守契約が,
エジンバラ市(TIF)とCAFの間で後日交わされることになります.
7車体の40mを超える全長はイギリスのトラムでは車体幅とともに最大で,
250人を一度運ぶことができるとか.また,エジンバラ市内を走るため,
きついカーブや勾配の走行能力に長けていているものの,2本を連結する
運転は出来ないそうです.
TIE: Transport in Edinburgh
イギリスでCAFと言えば,ヒースロー・エキスプレス(=シーメンスとCAFの
JV)が代表格のようなもので,それ以外には馴染みがあまりなく,その
CAFをエンジンバラ市が選んだのは,驚きの選択と受け止められている
ようです.Edinburgh Evening News紙の9/21付け記事は,専門家の意見
としてT&UT誌の編集長の言葉も載せています.
T&UT: Tramways and Urban Transit magazine (Light Rail Transit
Association 発行)
それには,アウトサイダー(outsider)を選んだとあり,そのことで高い
リスクをはらむと考えられています.読み違いかもしれませんが,英国
への納入実績に乏しいことや,国内に工場がないことなどで,よそ者と
みなされているのか,あるいはCAFは通勤電車や高速鉄道などの分野では
評価されても,トラムの実績がアルストムなどから比べてまだ少なく,
その意味でのアウトサイダーということかもしれません.
このトラム計画が成功するかどうかは,収支があうかどうかに掛かり,
費用削減は欠かせない要素で,エジンバラ市がバックにつき計画を進める
TIEによれば,CAFの提示価格は予算を僅かに下回るものだったそうです.
しかし,品質を犠牲にして安い買い物をしたわけではないことは明確に
しておきたいと,TIEの責任者は述べています.
発注先のサプライズは,この夏オーストリアのグラーツでもありました.
余談ですが,かの地では選に漏れたシーメンスなどが市の選択基準などに
関して,正式に(法的に)当局に抗議しているようです.
エジンバラに話を戻すと,すでに予備的な土木工事は開始されていて,
本工事の際に支障をきたす道路下に埋められているライフラインなどの
移設に取り掛かっていますが,図面に載っていないパイプが現れたりで,
数週間の遅れが出ているとの報道も今月に入ってありました.しかし,
それが全体のスケジュールに影響を及ぼすことはないとされています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ロンドン市内中心部を南北に縦貫するトラム計画(Cross River Tram)を,
テムズ川を境に南半分だけを先行させるという話を7月に紹介したことが
ありましたが,残されたテムズ川から北の区間は,2020年まで考えられる
ことはないだろうと,やはり質問に答える形でロンドン市長が語っていた
ことが明らかになりました.元々2016年の開通を目指していた計画です.
カムデン(Camden)地区などで,計画発表当時から声を上げているトラム
反対派は,これが計画断念につながればいいと喜んでいる模様です.
TfLでは,ルート検討のために時間と費用をこれまで割いており,今月
上旬にコンサルタント会社からの報告が届いた矢先のことでした.
TfL: Transport for London
反対派は,テムズ川以北に需要はなく,ロンドンとフランスやベルギーを
結ぶユーロスターの発着する駅に生まれ変わったセント・パンクラス駅
(St Pancras)へのトラム乗り入れでは,Somers Town地区をトラムが分断
する形になることや,昔ながらの街並みが残るBloomsbury地区を工事で
掘り返すこと,Camden High Streetから自動車やバスを締め出そうとする
ことなどが,どうも許せないようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20 September 2007 Mayor brings the Camden Tram to a sudden halt
(The Ham&High Network ニュースへのリンク)
コンサルタントからの報告は,下記で読むことが出来ます.
Cross River Tram Consultation Report
(Transport for London 公式サイトへのリンク)
Consultation resultsの下にあるリンクをたどると,Full Route Options
などのPDFファイルへのリンクにたどりつき,中には路線案を書き込んだ
地図もあります.
ロンドンのトラム関連 過去ログ:
2007/8/04 West London Tram計画はお蔵入り
2007/7/20 Cross River Tram南半分先行か?
【エジンバラ】
もう一つ,イギリスのトラム関連の話題はスコットランドからです.
Edinburgh Tram Network のテーマで書かれたWikipediaも,この話題は
既に編集済みで,ニュースと呼ぶには遅いかもしれませんが,エジンバラ
(Edinburgh)を2010年にも走ること(開業は2011年)を目指すトラムの車両
は,スペインの鉄道メーカーCAFに発注することが内定したと報道されて
います.最後まで争っていた相手は,アルストム(Alston)でした.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles
20 September 2007 CAF wins city trams endorsement
(BBC News ニュースへのリンク)
20 Sep 2007 Look what's coming down the tram line
21 Sep 2007 Tram contract awarded to outsider
(Edinburgh Evening News ニュースへのリンク)
CAFの地元スペインでの報道:
21.09.07 CAF logra un contrato de más de 150 millones en Escocia
(El Correo Digital ニュースへのリンク)
21.09.07 CAF fabricará 27 tranvías de primera clase para Edimburgo
por 75 millones (Diario Vasco ニュースへのリンク)
正式には10/25に決定される手順のようで,5千万ポンド(7200万ユーロ)と
されている,100%低床式の車両27本の製造とその30年間の保守契約が,
エジンバラ市(TIF)とCAFの間で後日交わされることになります.
7車体の40mを超える全長はイギリスのトラムでは車体幅とともに最大で,
250人を一度運ぶことができるとか.また,エジンバラ市内を走るため,
きついカーブや勾配の走行能力に長けていているものの,2本を連結する
運転は出来ないそうです.
TIE: Transport in Edinburgh
イギリスでCAFと言えば,ヒースロー・エキスプレス(=シーメンスとCAFの
JV)が代表格のようなもので,それ以外には馴染みがあまりなく,その
CAFをエンジンバラ市が選んだのは,驚きの選択と受け止められている
ようです.Edinburgh Evening News紙の9/21付け記事は,専門家の意見
としてT&UT誌の編集長の言葉も載せています.
T&UT: Tramways and Urban Transit magazine (Light Rail Transit
Association 発行)
それには,アウトサイダー(outsider)を選んだとあり,そのことで高い
リスクをはらむと考えられています.読み違いかもしれませんが,英国
への納入実績に乏しいことや,国内に工場がないことなどで,よそ者と
みなされているのか,あるいはCAFは通勤電車や高速鉄道などの分野では
評価されても,トラムの実績がアルストムなどから比べてまだ少なく,
その意味でのアウトサイダーということかもしれません.
このトラム計画が成功するかどうかは,収支があうかどうかに掛かり,
費用削減は欠かせない要素で,エジンバラ市がバックにつき計画を進める
TIEによれば,CAFの提示価格は予算を僅かに下回るものだったそうです.
しかし,品質を犠牲にして安い買い物をしたわけではないことは明確に
しておきたいと,TIEの責任者は述べています.
発注先のサプライズは,この夏オーストリアのグラーツでもありました.
余談ですが,かの地では選に漏れたシーメンスなどが市の選択基準などに
関して,正式に(法的に)当局に抗議しているようです.
エジンバラに話を戻すと,すでに予備的な土木工事は開始されていて,
本工事の際に支障をきたす道路下に埋められているライフラインなどの
移設に取り掛かっていますが,図面に載っていないパイプが現れたりで,
数週間の遅れが出ているとの報道も今月に入ってありました.しかし,
それが全体のスケジュールに影響を及ぼすことはないとされています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年09月20日
【ホノルル】ザ・ボート 9/17デビュー
米国でフェリー通勤と言えば,サンフランシスコのベイエリアや,ニュー
ヨークのマンハッタンのイメージがありますが,シアトル周辺のフェリー
路線網もかなり発達しています.それらから比べると一路線の一日3往復
だけと小規模ですし,利用状況次第ではそれもいつの間にか廃止される
可能性もないわけではありませんが,ハワイ州オアフ島にも念願の通勤
通学用の航路がお目見えしました.名づけてザ・ボート(TheBoat)です.
149人乗りの二層構造の双胴船は,ワイキキにも近く,観光客用のツアー
バス等も発着するアロハタワー(Aloha Tower)と,西オアフのカラエロア
(Kalaeloa)地区の港を,ホノルル国際空港の沖合いや,真珠湾の入り口
近くを通り,1時間弱で結びます.
運航は平日のみで一日3往復ですが,朝はカラエロアからアロハタワーに
向けて3便,夕方は逆方向で3便あるだけで,完全に西オアフ側からの通勤
通学用に特化されています.
運賃はザ・バス(TheBus)と共通の$2で,それぞれの港への足を確保する
専用バスF系統(シャトルバス)への乗り継ぎも無料です.
しかし,自動車の積み込みはできませんし,カラエロアのバーバース・
ポイント港(Barbers Point harbor)に駐車場がないため,港へは船の発着
にあわせて運行されるシャトルバスを利用するか,誰かに送迎してもらう
キス・アンド・ライド(Kiss-N-Ride),シャトルバスのルート上にある
パークアンドライドのいずれかを利用する必要があります.自転車は船内
に持ち込めます.
船内ではコーヒーなどの販売があるほか,近日中には無線LANでインター
ネットへの接続も可能にすると,市長が発表しているそうです.バスの
車内よりは落ち着いてノートパソコンを広げられるかもしれませんが,
使える電源は限られているそうです.
時刻や乗り場詳細などは,公式サイトを参照してください.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式サイト トップページ: TheBoat
(City and County of Honolulu 公式サイトへのリンク)
運航開始と,利用にあたっての注意事項などを紹介する記事:
September 17, 2007 Hawaii gets up-close look at TheBoat before
maiden voyage
September 17, 2007 Everything you need to know to use the new city
ferry service
August 31, 2007 New Hawaii commuter ferry service beginning
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
September 16, 2007 New service will be 1 boat short
(Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
ザ・ボートやシャトルバスのルートは,Honolulu Advertiser紙の上段の
記事にも地図入りで紹介されています.
また,Honolulu Star-Bulletin紙の記事のタイトルの通り,二艘体制で
運航を開始する予定が,船の到着遅れで一隻だけでのスタートになって
しまいました.今週中は一日2往復のみの運航になる模様です.
8/31付けのHonolulu Advertiser紙の記事などによれば,ザ・ボートは,
とりあえず一年間の試験運航の意味合いが強いようです.
リゾート地のイメージが先行するハワイですが,オアフ島ホノルルでは
朝夕の通勤ラッシュによる渋滞が年々激しさを増してきています.
ザ・ボートは,西オアフの住民に通勤手段の選択肢を増やす目的があり,
真珠湾に沿うように走る大動脈のハイウェイH-1の混雑が,少しでも緩和
されることが期待されているようです.
当初,港に駐車場設備がないことから,FTAが懸念を示したようですが,
従来の公共交通機関(ザ・バス)との連携で乗り切るとホノルル市側は説明
しました.出入港する船のダイヤにあわせて,双方の港にシャトルバスが
各3系統ずつ新設されます.ホノルルではこれまでも似たようなルートで
船を運航しながら,利用不振で撤退した経験があるそうですが,その時は
港への移動手段を提供していなかったのです.今回はそこが違います.
年間の運航経費600万ドルのうち,500万ドルは連邦政府からの補助金で
賄われ,残りはホノルル市の負担となります.
ホノルルも近年は渋滞がひどい,年々ひどくなると書きましたが,ある
調査によれば,ホノルルでは渋滞で年間930万時間が無駄に消え,それに
より消費された燃料代をドライバーの数で割ると,一人あたり年間$434を
渋滞のために払っていることになるそうです.全米85の都市圏で51番目に
悪い数字だとか.
September 19, 2007 Honolulu Commuters Spend 9.3M Hours In Traffic
(TheHawaiiChannel.com ニュースへのリンク)
その渋滞を緩和すべく,専用軌道または専用道を持つ大量輸送機関建設の
計画が進行中で,大方は市長が推す鉄道系になるとみられていますが,
正式発表はまだありません.全米で鉄道に反対している組織が,ハワイ
でも新聞記事を寄稿するなどして活動しています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
【ホノルル】関連 過去ログ:
2007/3/05 ルート案から空港が外される
2007/2/01 市長の鉄道路線案かたまる
2007/1/02 鉄道かバスか2007年中に決める
ヨークのマンハッタンのイメージがありますが,シアトル周辺のフェリー
路線網もかなり発達しています.それらから比べると一路線の一日3往復
だけと小規模ですし,利用状況次第ではそれもいつの間にか廃止される
可能性もないわけではありませんが,ハワイ州オアフ島にも念願の通勤
通学用の航路がお目見えしました.名づけてザ・ボート(TheBoat)です.
149人乗りの二層構造の双胴船は,ワイキキにも近く,観光客用のツアー
バス等も発着するアロハタワー(Aloha Tower)と,西オアフのカラエロア
(Kalaeloa)地区の港を,ホノルル国際空港の沖合いや,真珠湾の入り口
近くを通り,1時間弱で結びます.
運航は平日のみで一日3往復ですが,朝はカラエロアからアロハタワーに
向けて3便,夕方は逆方向で3便あるだけで,完全に西オアフ側からの通勤
通学用に特化されています.
運賃はザ・バス(TheBus)と共通の$2で,それぞれの港への足を確保する
専用バスF系統(シャトルバス)への乗り継ぎも無料です.
しかし,自動車の積み込みはできませんし,カラエロアのバーバース・
ポイント港(Barbers Point harbor)に駐車場がないため,港へは船の発着
にあわせて運行されるシャトルバスを利用するか,誰かに送迎してもらう
キス・アンド・ライド(Kiss-N-Ride),シャトルバスのルート上にある
パークアンドライドのいずれかを利用する必要があります.自転車は船内
に持ち込めます.
船内ではコーヒーなどの販売があるほか,近日中には無線LANでインター
ネットへの接続も可能にすると,市長が発表しているそうです.バスの
車内よりは落ち着いてノートパソコンを広げられるかもしれませんが,
使える電源は限られているそうです.
時刻や乗り場詳細などは,公式サイトを参照してください.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式サイト トップページ: TheBoat
(City and County of Honolulu 公式サイトへのリンク)
運航開始と,利用にあたっての注意事項などを紹介する記事:
September 17, 2007 Hawaii gets up-close look at TheBoat before
maiden voyage
September 17, 2007 Everything you need to know to use the new city
ferry service
August 31, 2007 New Hawaii commuter ferry service beginning
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
September 16, 2007 New service will be 1 boat short
(Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
ザ・ボートやシャトルバスのルートは,Honolulu Advertiser紙の上段の
記事にも地図入りで紹介されています.
また,Honolulu Star-Bulletin紙の記事のタイトルの通り,二艘体制で
運航を開始する予定が,船の到着遅れで一隻だけでのスタートになって
しまいました.今週中は一日2往復のみの運航になる模様です.
8/31付けのHonolulu Advertiser紙の記事などによれば,ザ・ボートは,
とりあえず一年間の試験運航の意味合いが強いようです.
リゾート地のイメージが先行するハワイですが,オアフ島ホノルルでは
朝夕の通勤ラッシュによる渋滞が年々激しさを増してきています.
ザ・ボートは,西オアフの住民に通勤手段の選択肢を増やす目的があり,
真珠湾に沿うように走る大動脈のハイウェイH-1の混雑が,少しでも緩和
されることが期待されているようです.
当初,港に駐車場設備がないことから,FTAが懸念を示したようですが,
従来の公共交通機関(ザ・バス)との連携で乗り切るとホノルル市側は説明
しました.出入港する船のダイヤにあわせて,双方の港にシャトルバスが
各3系統ずつ新設されます.ホノルルではこれまでも似たようなルートで
船を運航しながら,利用不振で撤退した経験があるそうですが,その時は
港への移動手段を提供していなかったのです.今回はそこが違います.
年間の運航経費600万ドルのうち,500万ドルは連邦政府からの補助金で
賄われ,残りはホノルル市の負担となります.
ホノルルも近年は渋滞がひどい,年々ひどくなると書きましたが,ある
調査によれば,ホノルルでは渋滞で年間930万時間が無駄に消え,それに
より消費された燃料代をドライバーの数で割ると,一人あたり年間$434を
渋滞のために払っていることになるそうです.全米85の都市圏で51番目に
悪い数字だとか.
September 19, 2007 Honolulu Commuters Spend 9.3M Hours In Traffic
(TheHawaiiChannel.com ニュースへのリンク)
その渋滞を緩和すべく,専用軌道または専用道を持つ大量輸送機関建設の
計画が進行中で,大方は市長が推す鉄道系になるとみられていますが,
正式発表はまだありません.全米で鉄道に反対している組織が,ハワイ
でも新聞記事を寄稿するなどして活動しています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
【ホノルル】関連 過去ログ:
2007/3/05 ルート案から空港が外される
2007/2/01 市長の鉄道路線案かたまる
2007/1/02 鉄道かバスか2007年中に決める
2007年09月19日
【シアトル】市電が届きバストンネルは再開へ
サウスレイクユニオン地区を12月から走ることになる路面電車の車両が,
9/17午後,遠路はるばるチェコからシアトルのFairview(車庫所在地)へ,
最後はトラックで到着したそうです.市のサイトによれば,3本を計900万
ドルで購入していた分です.
到着した9/17は白いカバーが掛けられ,少しだけ顔をのぞかせた画像が
下記で紹介する記事にも載せられていますが,9/18にはシアトル市長が
お披露目を行ったそうです.
シアトル市が所有し,実際の運行はキング郡メトロトランジット(Metro
Transit)が行うことになっている,1.3マイル(約2.1キロ)の市電,South
Lake Union Streetcar lineは,沿線近くに本社を構える地元有力紙の
シアトルタイムス紙によれば,開業予定日を暫定的なものの,今の段階で
12/12に設定しているそうです.公式には発表されていません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
9/18/2007 Mayor Unveils New Seattle Streetcar
SDOT: Seattle's Streetcar Network
(City of Seattle 公式サイトへのリンク)
September 18, 2007 Seattle gets a glimpse of its transit future
(Seattle Times ニュースへのリンク)
September 17, 2007 SLUT - Trolley's unfortunate acronym seems
here to stay
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
この路面電車のシアトル市での正式名称はストリートカーですが,そこを
トロリーに置き換えた形のSouth Lake Union Trolleyの4つの頭文字を,
シアトルPI紙(Seattle Post Intelligencer)が取り上げています.この
4文字の単語には,およそ公共の乗り物にはふさわしくない意味があり,
その呼び名にまつわる話を展開した同紙の記事の一部は,APが配信して
今や全米の知るところとなってしまいました.
シアトルタイムス紙は,バストンネル再開のことも詳しく書いています.
ライトレールとバスでトンネルを共用するための工事で,2年間の閉鎖を
強いられてきたバストンネルが,来週月曜(9/24)から営業を再開します.
(Seattle Post Intelligencer紙も9/18付けで同様の記事を掲載)
トンネル内の軌道敷き直しだけでなく,バスやLRVの低床化にあわせて,
トンネルにある駅構内の走行路を8インチ(20センチ強)掘り下げました.
これにより低床式バスでもLRVも,ホームからステップなしで乗降できる
ようになるのですが,ホームの端に立っていると,バスのサイドミラーが
接触する恐れがあることが判明しました.走行路が低くなることにより,
ミラーの位置が人の頭の高さ近くまで下がってしまうのです.
予防策として黄色の線をホーム端にひくほか,サイドミラーには列車の
ようなストロボライトを装備して,注意を喚起させるようです.
バス運転手らの組合にとっては,他にも懸念があるそうです.ホームと
バス乗降口の位置を,ピタリとあわせることができず,ホームと乗降口
との間が広がってしまったり,ホームが相対的に高くなったことで,逆に
近づけ過ぎた時には車体をホームの縁に擦る可能性も出てきました.
これこそ,ガイドウェイバスを導入する際の目的の一つにもなる幅寄せの
難しさですが,少しでも解消するために,路面にタイヤを誘導する小さな
隆起(バンプ=bumps)を,トンネルを抜けて駅構内に進入する場所に設ける
とのことです.
また,自転車をバスに搭載する際は,LRVなどと異なり車内ではなく車両
前面のラックに載せることになっています.それにはホームから走行面に
降りなければならないため,段差が大きくなったことでつまずく人も出る
のではないかとの懸念を示していました.
なお,トンネル内のライトレールの試運転は,10月から夜間や週末に実施
されることになっています.バストンネルの営業時間は平日の朝から夜
までの14時間だけで,試運転の時間帯は旅客営業中のバスは走りません.
トンネル途中の駅構内も夜間と週末は閉鎖です.トンネルが閉まる時間,
バスは地上を走っています.
2009年夏予定のライトレールCentral Link開業後は,トンネルは週7日で
一日20時間開かれることになりますが,路線バスも同様にトンネル経由の
時間帯を広げるかどうかは決まっていないそうです.
バストンネルの工事は,工期は2年間を守りましたが,予算は3.4%超過
してしまいました.ライトレールの折返し用と北方面への延伸に備えた
部分を含む総工費は9400万ドルで,ライトレールCentral Linkを走らせる
Sound Transitが8500万ドルを,トンネル経由の路線バスの大半を運営
しているキング郡運輸局(King County Department of Transportation)の
一部にあたるメトロ(Metro Transit)が900万ドルを,負担しました.
バストンネル再開に先立つ9/18には,2年後に開業予定のライトレール
Central Link用の近畿車輌製LRVが,市中心部のバストンネル区間にある
ウェストレイクセンター(Westlake Center)駅で公開されました.
下のリンク先でその様子を少し伺うことができます.
Seattle Sound Transit Light Rail Link #33
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
一方,貨物鉄道の線路を走るコミュータートレインSounderも,来週から
増発され,シアトルとタコマ間は6往復になります.これには今回初めて
タコマへの通勤通学に便利なダイヤが1往復含まれていて,タコマ到着は
7:10で,出発が16:45です.従来は全便が郊外からシアトルへ向かう人
向けのスケジュールでした.
NEW: Sounder Commuter Rail Schedule September 2007
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
シアトルタイムス紙のタイトルにもあるように,この地域の公共交通の
将来像が徐々に見えてきました.11月にはその後の将来を問う住民投票が
待っています.
The Seattle Channel: 2007 General Election
(City of Seattle 公式サイトへのリンク)
上はシアトルの所属するキング郡の例ですが,投票対象の法案として,
Regional Transportation Investment District Proposition #1 -
Regional Roads & Transit Systemという項目が投票用紙にあり,その
賛否を YES か NO で選択することになっています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
シアトル関連 過去ログ:
2007/9/08 【Microsoft】シアトル近郊でシャトル運行へ
2007/8/27 【Roads and Transit】マリナーズなどが賛成
2007/7/29 バストンネル2年ぶり9/24再開へ
2007/5/12 サウスレイクユニオン市電近況
9/17午後,遠路はるばるチェコからシアトルのFairview(車庫所在地)へ,
最後はトラックで到着したそうです.市のサイトによれば,3本を計900万
ドルで購入していた分です.
到着した9/17は白いカバーが掛けられ,少しだけ顔をのぞかせた画像が
下記で紹介する記事にも載せられていますが,9/18にはシアトル市長が
お披露目を行ったそうです.
シアトル市が所有し,実際の運行はキング郡メトロトランジット(Metro
Transit)が行うことになっている,1.3マイル(約2.1キロ)の市電,South
Lake Union Streetcar lineは,沿線近くに本社を構える地元有力紙の
シアトルタイムス紙によれば,開業予定日を暫定的なものの,今の段階で
12/12に設定しているそうです.公式には発表されていません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
9/18/2007 Mayor Unveils New Seattle Streetcar
SDOT: Seattle's Streetcar Network
(City of Seattle 公式サイトへのリンク)
September 18, 2007 Seattle gets a glimpse of its transit future
(Seattle Times ニュースへのリンク)
September 17, 2007 SLUT - Trolley's unfortunate acronym seems
here to stay
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
この路面電車のシアトル市での正式名称はストリートカーですが,そこを
トロリーに置き換えた形のSouth Lake Union Trolleyの4つの頭文字を,
シアトルPI紙(Seattle Post Intelligencer)が取り上げています.この
4文字の単語には,およそ公共の乗り物にはふさわしくない意味があり,
その呼び名にまつわる話を展開した同紙の記事の一部は,APが配信して
今や全米の知るところとなってしまいました.
シアトルタイムス紙は,バストンネル再開のことも詳しく書いています.
ライトレールとバスでトンネルを共用するための工事で,2年間の閉鎖を
強いられてきたバストンネルが,来週月曜(9/24)から営業を再開します.
(Seattle Post Intelligencer紙も9/18付けで同様の記事を掲載)
トンネル内の軌道敷き直しだけでなく,バスやLRVの低床化にあわせて,
トンネルにある駅構内の走行路を8インチ(20センチ強)掘り下げました.
これにより低床式バスでもLRVも,ホームからステップなしで乗降できる
ようになるのですが,ホームの端に立っていると,バスのサイドミラーが
接触する恐れがあることが判明しました.走行路が低くなることにより,
ミラーの位置が人の頭の高さ近くまで下がってしまうのです.
予防策として黄色の線をホーム端にひくほか,サイドミラーには列車の
ようなストロボライトを装備して,注意を喚起させるようです.
バス運転手らの組合にとっては,他にも懸念があるそうです.ホームと
バス乗降口の位置を,ピタリとあわせることができず,ホームと乗降口
との間が広がってしまったり,ホームが相対的に高くなったことで,逆に
近づけ過ぎた時には車体をホームの縁に擦る可能性も出てきました.
これこそ,ガイドウェイバスを導入する際の目的の一つにもなる幅寄せの
難しさですが,少しでも解消するために,路面にタイヤを誘導する小さな
隆起(バンプ=bumps)を,トンネルを抜けて駅構内に進入する場所に設ける
とのことです.
また,自転車をバスに搭載する際は,LRVなどと異なり車内ではなく車両
前面のラックに載せることになっています.それにはホームから走行面に
降りなければならないため,段差が大きくなったことでつまずく人も出る
のではないかとの懸念を示していました.
なお,トンネル内のライトレールの試運転は,10月から夜間や週末に実施
されることになっています.バストンネルの営業時間は平日の朝から夜
までの14時間だけで,試運転の時間帯は旅客営業中のバスは走りません.
トンネル途中の駅構内も夜間と週末は閉鎖です.トンネルが閉まる時間,
バスは地上を走っています.
2009年夏予定のライトレールCentral Link開業後は,トンネルは週7日で
一日20時間開かれることになりますが,路線バスも同様にトンネル経由の
時間帯を広げるかどうかは決まっていないそうです.
バストンネルの工事は,工期は2年間を守りましたが,予算は3.4%超過
してしまいました.ライトレールの折返し用と北方面への延伸に備えた
部分を含む総工費は9400万ドルで,ライトレールCentral Linkを走らせる
Sound Transitが8500万ドルを,トンネル経由の路線バスの大半を運営
しているキング郡運輸局(King County Department of Transportation)の
一部にあたるメトロ(Metro Transit)が900万ドルを,負担しました.
バストンネル再開に先立つ9/18には,2年後に開業予定のライトレール
Central Link用の近畿車輌製LRVが,市中心部のバストンネル区間にある
ウェストレイクセンター(Westlake Center)駅で公開されました.
下のリンク先でその様子を少し伺うことができます.
Seattle Sound Transit Light Rail Link #33
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
一方,貨物鉄道の線路を走るコミュータートレインSounderも,来週から
増発され,シアトルとタコマ間は6往復になります.これには今回初めて
タコマへの通勤通学に便利なダイヤが1往復含まれていて,タコマ到着は
7:10で,出発が16:45です.従来は全便が郊外からシアトルへ向かう人
向けのスケジュールでした.
NEW: Sounder Commuter Rail Schedule September 2007
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
シアトルタイムス紙のタイトルにもあるように,この地域の公共交通の
将来像が徐々に見えてきました.11月にはその後の将来を問う住民投票が
待っています.
The Seattle Channel: 2007 General Election
(City of Seattle 公式サイトへのリンク)
上はシアトルの所属するキング郡の例ですが,投票対象の法案として,
Regional Transportation Investment District Proposition #1 -
Regional Roads & Transit Systemという項目が投票用紙にあり,その
賛否を YES か NO で選択することになっています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
シアトル関連 過去ログ:
2007/9/08 【Microsoft】シアトル近郊でシャトル運行へ
2007/8/27 【Roads and Transit】マリナーズなどが賛成
2007/7/29 バストンネル2年ぶり9/24再開へ
2007/5/12 サウスレイクユニオン市電近況
2007年09月18日
【カッセル】ウィスコンシンからの訪問客
ヘッセン州カッセル(Kassel)では,この日曜日(9/16)からレギオトラム
(Regiotram)の市内線への乗り入れ,トラムトレインの第二弾が営業を
開始しています.今度は交直両用電車が,ドイツ鉄道線とカッセル市内の
路面電車線(KVG)の相互を行き交います.
KVG: Kasseler Verkehrs-Gesellschaft AG
郊外と市内の直通運転を開始したのはRT3系統とRT5系統で,系統により
市内KVG線の走行経路が異なり,RT5と先に乗り入れを開始したRT4だけが
トランジットモールの区間を通ります.また,日に数本のみですが,今年
2007年6月新設のRT9系統も,中央駅から先の市内区間はRT5と同じ経路で
途中の車庫最寄り停留所(Hallenbad Ost)まで乗入れます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Start der RT3, RT5 und RT9 am 16. September 2007
(NVV RegioTram 公式サイトへのリンク)
NVV: Nordhessischen Verkehrsverbund
8月にトラムトレインの第一弾(電車とディーゼルカーのハイブリッド車を
使うRT4系統)が直通運転を既に開始しているからか,メディアがこぞって
紹介するようなことにはなっていませんが,米国ウィスコンシン州から
視察団が訪れたらしく,そのことが記事になっています.
17.09.2007 Per Regiotram nach Kassel-City und Wisconsin
(HNA Online ニュースへのリンク)
ウィスコンシン州の代表団は,RT3に乗ってHofgeismarまで往復して視察
したとのことです.それは,レギオトラムと同様のシステムを,州都の
マディソン(Madison)とその周辺への導入することを検討しているからだ
そうで,実は,カッセル周辺とマディソン地域は,地形的な? 構造が似て
いるとのことでした.
マディソン市と言えば,市長が勧める路面電車計画があることを紹介して
いたことがあります.そちらは周囲の反対で市長が計画を断念するという
結末に終わりましたが,それ以前からのライトレール計画があります.
州運輸省のサイトからたどると,カッセルのレギオシタディス(Regio
Citadis)と思われる画像を表紙に配したサイトが見つかりました.
Transportation alternatives analysis for the Dane County/Greater
Madison Metropolitan Area: Transport 2020
(Transport 2020 Project Site へのリンク)
Meetingsのページにある,November 02, 2006付けのTransit Operations
Subcommittee(PDFファイル)などに,アルストム製のディーゼルと電気の
ハイブリッド版レギオシタディスの導入を検討している様子が伺えます.
HNA Onlineの記事の中には,乗用車が重視される北米でも,徐々に環境
保護の観点から見直しが始まっているというような一節もありました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
前回のカッセル レギオトラム関連:
2007/8/17 レギオトラム8/19市内直通へ(2)
(Regiotram)の市内線への乗り入れ,トラムトレインの第二弾が営業を
開始しています.今度は交直両用電車が,ドイツ鉄道線とカッセル市内の
路面電車線(KVG)の相互を行き交います.
KVG: Kasseler Verkehrs-Gesellschaft AG
郊外と市内の直通運転を開始したのはRT3系統とRT5系統で,系統により
市内KVG線の走行経路が異なり,RT5と先に乗り入れを開始したRT4だけが
トランジットモールの区間を通ります.また,日に数本のみですが,今年
2007年6月新設のRT9系統も,中央駅から先の市内区間はRT5と同じ経路で
途中の車庫最寄り停留所(Hallenbad Ost)まで乗入れます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Start der RT3, RT5 und RT9 am 16. September 2007
(NVV RegioTram 公式サイトへのリンク)
NVV: Nordhessischen Verkehrsverbund
8月にトラムトレインの第一弾(電車とディーゼルカーのハイブリッド車を
使うRT4系統)が直通運転を既に開始しているからか,メディアがこぞって
紹介するようなことにはなっていませんが,米国ウィスコンシン州から
視察団が訪れたらしく,そのことが記事になっています.
17.09.2007 Per Regiotram nach Kassel-City und Wisconsin
(HNA Online ニュースへのリンク)
ウィスコンシン州の代表団は,RT3に乗ってHofgeismarまで往復して視察
したとのことです.それは,レギオトラムと同様のシステムを,州都の
マディソン(Madison)とその周辺への導入することを検討しているからだ
そうで,実は,カッセル周辺とマディソン地域は,地形的な? 構造が似て
いるとのことでした.
マディソン市と言えば,市長が勧める路面電車計画があることを紹介して
いたことがあります.そちらは周囲の反対で市長が計画を断念するという
結末に終わりましたが,それ以前からのライトレール計画があります.
州運輸省のサイトからたどると,カッセルのレギオシタディス(Regio
Citadis)と思われる画像を表紙に配したサイトが見つかりました.
Transportation alternatives analysis for the Dane County/Greater
Madison Metropolitan Area: Transport 2020
(Transport 2020 Project Site へのリンク)
Meetingsのページにある,November 02, 2006付けのTransit Operations
Subcommittee(PDFファイル)などに,アルストム製のディーゼルと電気の
ハイブリッド版レギオシタディスの導入を検討している様子が伺えます.
HNA Onlineの記事の中には,乗用車が重視される北米でも,徐々に環境
保護の観点から見直しが始まっているというような一節もありました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
前回のカッセル レギオトラム関連:
2007/8/17 レギオトラム8/19市内直通へ(2)
2007年09月17日
【サラゴサ】モビリティ週間でトラム展示
ヨーロッパ・モビリティ・ウィーク(Semana Europea de la Movilidad
Sostenible)が始まり,今週末までの一週間は,欧州各地の三十の街で
様々なイベントが催されることでしょう.
その先陣を切って紹介できるのは,スペイン北東部のサラゴサ(Zaragoza)
です.今年12月下旬には,バルセロナまでの高速新線も開通が予定され,
マドリッドとともに高速鉄道で直結されることになっています.
サラゴサでも今週は色々なイベントが計画され,その中でも目立つのが,
2011年開業予定の路面電車(tranvía)の車両公開でした.サラゴサに納入
される分ではありませんが,CAF製の低床車が街の中心部に9/22まで展示
されるそうです.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles
下の記事で,トラム車両は自動車200台分の輸送力があると説明されて
います.画像もあり,セビリアのメトロ(Metro de Sevilla)に納入される
車両のように見受けられますが,車両の全長が36mとありまますので,
この長さが正しければ別の車両かもしれません.セビリアや同形のべレス
マラガ向け車両は,CAFの公式サイトには31m26cmとなっています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
16 de septiembre de 2007 Aplazado el acto de la Movilidad
Sostenible en Independencia (Heraldo de Aragón ニュースへのリンク)
16/9/2007 Los zaragozanos estrenan el tranvía que tendrá la ciudad
en 2011
(Aragón Digital ニュースへのリンク)
CAF製の車両が展示されたのは,サラゴサがCAFから車両を購入することに
決めたからなのか,それともサラゴサにCAFの工場があるので,ただ単に
その関係からかは,よく判りません.
これも読み違いかもしれませんが,自動車を通りに並べて? 輸送力の差を
トラムと比較しようとしていたものの,手続きの不備か何かで地元警察に
中止させられた模様です.
17/09/2007 Un error burocrático impide comparar coches y tranvía
(El Periódico de Aragón ニュースへのリンク)
そのイベントは,9/22に延期されるとか.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ザラゴサ関連 過去ログ:
2007/7/25 トラムは南北,メトロは東西に
2007/3/18 地下鉄か市電かで議論が白熱?
Sostenible)が始まり,今週末までの一週間は,欧州各地の三十の街で
様々なイベントが催されることでしょう.
その先陣を切って紹介できるのは,スペイン北東部のサラゴサ(Zaragoza)
です.今年12月下旬には,バルセロナまでの高速新線も開通が予定され,
マドリッドとともに高速鉄道で直結されることになっています.
サラゴサでも今週は色々なイベントが計画され,その中でも目立つのが,
2011年開業予定の路面電車(tranvía)の車両公開でした.サラゴサに納入
される分ではありませんが,CAF製の低床車が街の中心部に9/22まで展示
されるそうです.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles
下の記事で,トラム車両は自動車200台分の輸送力があると説明されて
います.画像もあり,セビリアのメトロ(Metro de Sevilla)に納入される
車両のように見受けられますが,車両の全長が36mとありまますので,
この長さが正しければ別の車両かもしれません.セビリアや同形のべレス
マラガ向け車両は,CAFの公式サイトには31m26cmとなっています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
16 de septiembre de 2007 Aplazado el acto de la Movilidad
Sostenible en Independencia (Heraldo de Aragón ニュースへのリンク)
16/9/2007 Los zaragozanos estrenan el tranvía que tendrá la ciudad
en 2011
(Aragón Digital ニュースへのリンク)
CAF製の車両が展示されたのは,サラゴサがCAFから車両を購入することに
決めたからなのか,それともサラゴサにCAFの工場があるので,ただ単に
その関係からかは,よく判りません.
これも読み違いかもしれませんが,自動車を通りに並べて? 輸送力の差を
トラムと比較しようとしていたものの,手続きの不備か何かで地元警察に
中止させられた模様です.
17/09/2007 Un error burocrático impide comparar coches y tranvía
(El Periódico de Aragón ニュースへのリンク)
そのイベントは,9/22に延期されるとか.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ザラゴサ関連 過去ログ:
2007/7/25 トラムは南北,メトロは東西に
2007/3/18 地下鉄か市電かで議論が白熱?
2007年09月16日
【フランス】レンタル自転車はトラムと共に
フランスではリヨンから始まり,この夏パリで成功して一躍注目を浴びた
セルフサービス式のレンタル自転車(vélos en libre service)は,それを
目にした他の都市にも広がりを見せはじめています.
今月に入ってから,トゥールーズとルーアンが採用を決めてJCDecauxと
契約を交わし,ミュルーズではレンタルを開始するとの報がありました.
フランス国内だけで,リヨン,エクサンプロバンス,パリ,ミュルーズ,
マルセイユ,トゥールーズ,ルーアンなどが導入済み若しくは導入予定と
なっていますが,今後も増えるかもしれません.
パリではトラムを凌駕するほどの人の移動を達成したセルフサービス式
レンタル自転車のヴェリブですが,既存の公共交通機関と競合するのが
目的ではなく,トラムと自転車は自動車に代わる都市内の移動手段の代表
として,互いに補完しあう関係を目指しています.
この土曜日から営業を開始した人口11万強のミュルーズでは,自転車の
無人貸出しスタンド(station)を市内中心部に20か所設けますが,特に
トラム(tramway)の停留所そばに設置していると報道されています.
また,マルセイユでは今後5年間で市内の自動車通行量を20%削減するとの
目標を掲げ,それを達成するための道具は,この夏に開業したトラムと
自転車の両方だと言われています.
自転車は,従来の休日の乗り物というイメージから,毎日の通勤通学の
足としてのイメージが定着してきたと言われていますが,それでも季節や
天候に左右されやすい上,個人所有では盗難や置き場の問題もあります.
それをセルフサービス式レンタルで気軽に利用できるようにしたのは,
自転車の用意などの設備を提供し,見返りに貸出しスタンドでの広告を
独占的に扱うことで,投資を回収するというビジネスモデルでした.
フランスでは,屋外広告業欧州最大手のJCDecauxが,各都市との契約を
進めています.
トゥールーズが7番目の都市,ルーアンが8番目の都市とされています.
* トゥールーズ (人口39万/ウィキペディアでは44万) 15年契約
自転車1470台,無人貸出しスタンド135か所からスタートし,最終的には
2400台,253か所に.
* ルーアン (人口10万強 /ウィキペディアでは11万強) 14年契約
自転車250台,無人貸出しスタンド20か所
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Le Groupe JCDecaux > Cyclocity
トゥールーズ: 03/09/2007 des vélos en libre service de Toulouse
ルーアン: 10/09/2007 le contrat de vélos en libre service de Rouen
(JCDecaux 公式サイトへのリンク)
新たにセルフサービス式レンタル自転車を導入することになった2都市は
記事にもなっていました.
JCDecaux remporte l'appel d'offres de vélos en libre service à ..
04/09/2007 Toulouse (トゥールーズ)
11/09/2007 Rouen (ルーアン)
(Moniteur-Expert ニュースへのリンク)
ミュルーズでもサービスが始まったと伝える記事:
15.09.07 Mulhouse adopte à son tour le vélo en libre-service
Reutersの記事 (Le Monde ニュースへのリンク)
マルセイユの例を引き合いに,自転車とトラムを都市内移動手段の花形と
するタイトルをつけた記事:
29 août 2007 Vélos et trams, étoiles des déplacements urbains
(Libération ニュースへのリンク)
日本語サイトでのパリのヴェリブ紹介も増えてきました.
専門家や海外ジャーナリストのブログネットワークより:
2007/09/13 ベルトラン・ドラノエの環境政策 パリの自転車レンタル・
サービスVelib(ヴェリブ)が人気
(【MediaSabor メディアサボール 】ブログへのリンク)
この方式は,フランス国外からも関心が寄せられています.ロンドンは
もちろんのこと,ソウルでも計画があるようですし,米国からも注目を
浴びそうです.
先週,シカゴの市長ら一行が,姉妹都市であるパリの市長を表敬訪問した
際に,トラムとパリのセルフサービス式レンタル自転車ヴェリブの両方を
試してみたそうです.また,互いの持つ公共交通機関のノウハウを交換
しあうことにもなるそうです.
11 septembre 2007 Velib bientôt à Chicago?
(Le Figaro ニュースへのリンク)
そして,帰国後に早速シカゴでもレンタル自転車計画を打ち出しました.
1500台の自転車を街に放すその計画に対し,懸念を示す記事もあります.
シカゴでは自転車用のレーンや道路が用意されているものの,自動車の
通行量が多すぎて危険とみられている模様です.
September 12, 2007 Mayor's latest idea import: Bike rentals
September 16, 2007 Is Chicago bike-friendly?
(Chicago Tribune ニュースへのリンク)
一方,オランダのアムステルダムでは自前の貸し自転車制度OV-fietsが
既にあるものの,フランスのような方法は検討していないとか.
12 September 2007 No Vélib’ in Amsterdam
(News from Amsterdam ニュースへのリンク)
すでに多くのアムステルダム市民が自転車を自ら所有し乗り回している
ことと,場所不足の問題に加えて,パリや,同様のシステムを導入した
バルセロナなどに比べると,アムステルダムはこじんまりしているから
というのが理由のようです.
最後にパリの話に戻りますが,上のNews from Amsterdamが触れている,
警戒色や街中で目立つ色を避け,シックなフランス女性が決して外さない
配色(黒,灰色,らくだ色)をヴェリブも守ったことで,最新流行になった
というようなくだりのオリジナルは,この中にありました.
August 16 2007 'The city's gone cycling mad'
(Guardian Unlimited へのリンク)
パリでは,先行した他の街とは異なり,通りを滑るように走りそうな,
控えめな配色が選ばれていました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
セルフサービス式レンタル自転車関連 過去ログ:
2007/8/16 トラムに匹敵【パリ】出だし好調のヴェリブ
セルフサービス式のレンタル自転車(vélos en libre service)は,それを
目にした他の都市にも広がりを見せはじめています.
今月に入ってから,トゥールーズとルーアンが採用を決めてJCDecauxと
契約を交わし,ミュルーズではレンタルを開始するとの報がありました.
フランス国内だけで,リヨン,エクサンプロバンス,パリ,ミュルーズ,
マルセイユ,トゥールーズ,ルーアンなどが導入済み若しくは導入予定と
なっていますが,今後も増えるかもしれません.
パリではトラムを凌駕するほどの人の移動を達成したセルフサービス式
レンタル自転車のヴェリブですが,既存の公共交通機関と競合するのが
目的ではなく,トラムと自転車は自動車に代わる都市内の移動手段の代表
として,互いに補完しあう関係を目指しています.
この土曜日から営業を開始した人口11万強のミュルーズでは,自転車の
無人貸出しスタンド(station)を市内中心部に20か所設けますが,特に
トラム(tramway)の停留所そばに設置していると報道されています.
また,マルセイユでは今後5年間で市内の自動車通行量を20%削減するとの
目標を掲げ,それを達成するための道具は,この夏に開業したトラムと
自転車の両方だと言われています.
自転車は,従来の休日の乗り物というイメージから,毎日の通勤通学の
足としてのイメージが定着してきたと言われていますが,それでも季節や
天候に左右されやすい上,個人所有では盗難や置き場の問題もあります.
それをセルフサービス式レンタルで気軽に利用できるようにしたのは,
自転車の用意などの設備を提供し,見返りに貸出しスタンドでの広告を
独占的に扱うことで,投資を回収するというビジネスモデルでした.
フランスでは,屋外広告業欧州最大手のJCDecauxが,各都市との契約を
進めています.
トゥールーズが7番目の都市,ルーアンが8番目の都市とされています.
* トゥールーズ (人口39万/ウィキペディアでは44万) 15年契約
自転車1470台,無人貸出しスタンド135か所からスタートし,最終的には
2400台,253か所に.
* ルーアン (人口10万強 /ウィキペディアでは11万強) 14年契約
自転車250台,無人貸出しスタンド20か所
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Le Groupe JCDecaux > Cyclocity
トゥールーズ: 03/09/2007 des vélos en libre service de Toulouse
ルーアン: 10/09/2007 le contrat de vélos en libre service de Rouen
(JCDecaux 公式サイトへのリンク)
新たにセルフサービス式レンタル自転車を導入することになった2都市は
記事にもなっていました.
JCDecaux remporte l'appel d'offres de vélos en libre service à ..
04/09/2007 Toulouse (トゥールーズ)
11/09/2007 Rouen (ルーアン)
(Moniteur-Expert ニュースへのリンク)
ミュルーズでもサービスが始まったと伝える記事:
15.09.07 Mulhouse adopte à son tour le vélo en libre-service
Reutersの記事 (Le Monde ニュースへのリンク)
マルセイユの例を引き合いに,自転車とトラムを都市内移動手段の花形と
するタイトルをつけた記事:
29 août 2007 Vélos et trams, étoiles des déplacements urbains
(Libération ニュースへのリンク)
日本語サイトでのパリのヴェリブ紹介も増えてきました.
専門家や海外ジャーナリストのブログネットワークより:
2007/09/13 ベルトラン・ドラノエの環境政策 パリの自転車レンタル・
サービスVelib(ヴェリブ)が人気
(【MediaSabor メディアサボール 】ブログへのリンク)
この方式は,フランス国外からも関心が寄せられています.ロンドンは
もちろんのこと,ソウルでも計画があるようですし,米国からも注目を
浴びそうです.
先週,シカゴの市長ら一行が,姉妹都市であるパリの市長を表敬訪問した
際に,トラムとパリのセルフサービス式レンタル自転車ヴェリブの両方を
試してみたそうです.また,互いの持つ公共交通機関のノウハウを交換
しあうことにもなるそうです.
11 septembre 2007 Velib bientôt à Chicago?
(Le Figaro ニュースへのリンク)
そして,帰国後に早速シカゴでもレンタル自転車計画を打ち出しました.
1500台の自転車を街に放すその計画に対し,懸念を示す記事もあります.
シカゴでは自転車用のレーンや道路が用意されているものの,自動車の
通行量が多すぎて危険とみられている模様です.
September 12, 2007 Mayor's latest idea import: Bike rentals
September 16, 2007 Is Chicago bike-friendly?
(Chicago Tribune ニュースへのリンク)
一方,オランダのアムステルダムでは自前の貸し自転車制度OV-fietsが
既にあるものの,フランスのような方法は検討していないとか.
12 September 2007 No Vélib’ in Amsterdam
(News from Amsterdam ニュースへのリンク)
すでに多くのアムステルダム市民が自転車を自ら所有し乗り回している
ことと,場所不足の問題に加えて,パリや,同様のシステムを導入した
バルセロナなどに比べると,アムステルダムはこじんまりしているから
というのが理由のようです.
最後にパリの話に戻りますが,上のNews from Amsterdamが触れている,
警戒色や街中で目立つ色を避け,シックなフランス女性が決して外さない
配色(黒,灰色,らくだ色)をヴェリブも守ったことで,最新流行になった
というようなくだりのオリジナルは,この中にありました.
August 16 2007 'The city's gone cycling mad'
(Guardian Unlimited へのリンク)
パリでは,先行した他の街とは異なり,通りを滑るように走りそうな,
控えめな配色が選ばれていました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
セルフサービス式レンタル自転車関連 過去ログ:
2007/8/16 トラムに匹敵【パリ】出だし好調のヴェリブ
2007年09月15日
【リスボン近郊】利用不振と12/15延伸予定
リスボンの南,テージョ(タホ)川(Rio Tejo / El Tajo / Tagus)の対岸に
あるアルマダ市(Almada)やセイシャル市(Seixal)を結ぶライトレールは,
本来なら2005年12月にも開業しているはずでした.しかし,着工の遅れが
影響して,現在大幅に予定がずれこんでいます.
それでも,今年4/30に部分開業を果たし,ブタペストに続きコンビーノ・
スープラ(Combino Supra)が,アルマダ(Almada)市のCova da Piedadeと,
セイシャル(Seixal)市のCorroios駅の間を走っています.Corroios駅は,
リスボンからの近郊電車(Fertagus)との乗換えが可能です.
3方向に伸びる予定の路線のうち,今は南方面への路線の一部だけの営業
で,全体の三分の一弱にしかならないこともあり,現時点では利用が振る
わないようです.今月に入って何度か記事が出ていました.読み違いかも
知れませんが,1列車(車両?)あたり平均4人と読めるものもあります.
運行経費は一日約1万5千ユーロと書かれており,部分開業後の4か月間で
180万ユーロが費やされたとあります.今はMSTを運行するMTSが負担して
いますが,最終的には国が補填することになるようです.
MST : Metropolitano Ligeiro da Margem Sul do Tejo
(Sul do Tejo Metro)
MTS : Metro Transportes do Sul (運行事業者名)
利用者が予測に満たない状況は,12/15以降には多少改善されるのかも
しれません.3方向のうち,西側の大学(FCL)へ向かう路線が,12/15にも
営業を開始するという報道が,やはり今月に入ってから散見されます.
Cova da Piedadeから,リスボンからの近郊電車(Fertagus)との乗換えが
できるPragal駅を通り,Universidadeへ至る路線です.10月から試運転も
開始される予定だとか.
FCL: Faculdade de Ciências e Tecnologia da Universidade Nova de
Lisboa (リスボン新大学の科学技術学部?)
今回の報道で,アルマダ市のテージョ川に突き出す先端部のCacilhasまで
ライトレールが到達するのは,2008年まで待たなければならないことが
確実となりました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2007-09-10 Metro muda trânsito em Almada
(Correio da Manhã ニュースへのリンク)
14-Set-2007 Metro Sul do Tejo custa 15 mil euros por dia
(Jornal Margem Sul ニュースへのリンク)
MST計画概要 : Metropolitano Sul do Tejo
路線図: Planta do Traçado Geral no concelho de Almada
(Câmara Municipal de Almada のサイトへのリンク)
MTSの公式サイトはPDFファイルだけになってしまいました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
テージョ川南岸のライトレール関連 過去ログ:
2007/4/27 ライトレール一部開業へ
2006/11/13 アルマダ市のライトレール
あるアルマダ市(Almada)やセイシャル市(Seixal)を結ぶライトレールは,
本来なら2005年12月にも開業しているはずでした.しかし,着工の遅れが
影響して,現在大幅に予定がずれこんでいます.
それでも,今年4/30に部分開業を果たし,ブタペストに続きコンビーノ・
スープラ(Combino Supra)が,アルマダ(Almada)市のCova da Piedadeと,
セイシャル(Seixal)市のCorroios駅の間を走っています.Corroios駅は,
リスボンからの近郊電車(Fertagus)との乗換えが可能です.
3方向に伸びる予定の路線のうち,今は南方面への路線の一部だけの営業
で,全体の三分の一弱にしかならないこともあり,現時点では利用が振る
わないようです.今月に入って何度か記事が出ていました.読み違いかも
知れませんが,1列車(車両?)あたり平均4人と読めるものもあります.
運行経費は一日約1万5千ユーロと書かれており,部分開業後の4か月間で
180万ユーロが費やされたとあります.今はMSTを運行するMTSが負担して
いますが,最終的には国が補填することになるようです.
MST : Metropolitano Ligeiro da Margem Sul do Tejo
(Sul do Tejo Metro)
MTS : Metro Transportes do Sul (運行事業者名)
利用者が予測に満たない状況は,12/15以降には多少改善されるのかも
しれません.3方向のうち,西側の大学(FCL)へ向かう路線が,12/15にも
営業を開始するという報道が,やはり今月に入ってから散見されます.
Cova da Piedadeから,リスボンからの近郊電車(Fertagus)との乗換えが
できるPragal駅を通り,Universidadeへ至る路線です.10月から試運転も
開始される予定だとか.
FCL: Faculdade de Ciências e Tecnologia da Universidade Nova de
Lisboa (リスボン新大学の科学技術学部?)
今回の報道で,アルマダ市のテージョ川に突き出す先端部のCacilhasまで
ライトレールが到達するのは,2008年まで待たなければならないことが
確実となりました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2007-09-10 Metro muda trânsito em Almada
(Correio da Manhã ニュースへのリンク)
14-Set-2007 Metro Sul do Tejo custa 15 mil euros por dia
(Jornal Margem Sul ニュースへのリンク)
MST計画概要 : Metropolitano Sul do Tejo
路線図: Planta do Traçado Geral no concelho de Almada
(Câmara Municipal de Almada のサイトへのリンク)
MTSの公式サイトはPDFファイルだけになってしまいました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
テージョ川南岸のライトレール関連 過去ログ:
2007/4/27 ライトレール一部開業へ
2006/11/13 アルマダ市のライトレール
2007年09月14日
【サクラメント】20周年ライトレール一日無料
カルフォルニア州サクラメント(Sacramento)にライトレールが1987年に
開業して,今年で20年になります.
現在はライトレールのブルーライン(Light rail Blue Line)の一部となる
州間高速道80号線沿いの路線(Interstate 80 Corridor)が同年3/12に,
続いて同年9/05には,今はゴールドライン(Light rail Gold Line)と呼ぶ
サクラメント中心部から東方に伸びる高速道50号線沿いの路線(Highway
50 Corridor)が開業していました.
それを祝して,本日9/14に祝賀式典とイベントが街中で開催されるほか,
この日は,終日ライトレールは運賃無料となります.ただし,同じRTが
運行しても,路線バスは通常通りの運賃が必要です.
RT: Sacramento Regional Transit District
RTのサイトにはイベントのスポンサー名がカテゴリごとに載っています.
このうち,DIAMONDレベルのスポンサー3社は,この日のライトレールを
無料にする資金提供者でもあるようです.
AKT Development Corp.
Woodside Homes
Greenbriar
これら3社は,サクラメント中心部から空港へのライトレール延長計画で
RTと大きく関わっているようです.予定される沿線を宅地開発することに
よって,ライトレール完成後の利用者数予測を増やして連邦政府の関心を
ひき,予算をより多く獲得できるようにしていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
RT Press Releases 9/11/2007 RT Celebrates 20th Anniversary of
Light Rail on Friday, September 14
Special Events The Sacramento Regional Transit District invites
you to celebrate the 20th Anniversary of Light Rail with us.
(Sacramento Regional Transit District 公式サイトへのリンク)
20周年で金曜日はライトレールが無料になることを報じる記事:
September 13, 2007 Free rides on light rail will mark 20th
anniversary (Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
September 13, 2007 Ride light rail for free on Friday
(The Sacramento Bee ニュースへのリンク)
空港へのライトレール計画の近況は,下記ページからリンクの張られた
January 2007 Fact Sheet (PDFファイル)で地図とともに確認できます.
Alternative Analysis and Draft Environmental Impact Report and
Study (DNA 公式サイトへのリンク)
DNA: Downtown-Natomas-Airport Transit
スポンサー名3社とライトレールでウェブサイト検索すると,次のような
昔の記事がヒットしました.
October 7, 2005 Project hitches ride on light rail
(Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
Feature Story - January 2006 AKT Project Moving Forward
(California Construction へのリンク)
ご参考までに.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
サクラメントのライトレール関連 過去ログ:
2007/7/24 回生ブレーキの試験導入
2006/12/10 LRT乗入れと駅裏再開発
2006/12/04 Amtrak駅前へLRT乗入れへ
開業して,今年で20年になります.
現在はライトレールのブルーライン(Light rail Blue Line)の一部となる
州間高速道80号線沿いの路線(Interstate 80 Corridor)が同年3/12に,
続いて同年9/05には,今はゴールドライン(Light rail Gold Line)と呼ぶ
サクラメント中心部から東方に伸びる高速道50号線沿いの路線(Highway
50 Corridor)が開業していました.
それを祝して,本日9/14に祝賀式典とイベントが街中で開催されるほか,
この日は,終日ライトレールは運賃無料となります.ただし,同じRTが
運行しても,路線バスは通常通りの運賃が必要です.
RT: Sacramento Regional Transit District
RTのサイトにはイベントのスポンサー名がカテゴリごとに載っています.
このうち,DIAMONDレベルのスポンサー3社は,この日のライトレールを
無料にする資金提供者でもあるようです.
AKT Development Corp.
Woodside Homes
Greenbriar
これら3社は,サクラメント中心部から空港へのライトレール延長計画で
RTと大きく関わっているようです.予定される沿線を宅地開発することに
よって,ライトレール完成後の利用者数予測を増やして連邦政府の関心を
ひき,予算をより多く獲得できるようにしていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
RT Press Releases 9/11/2007 RT Celebrates 20th Anniversary of
Light Rail on Friday, September 14
Special Events The Sacramento Regional Transit District invites
you to celebrate the 20th Anniversary of Light Rail with us.
(Sacramento Regional Transit District 公式サイトへのリンク)
20周年で金曜日はライトレールが無料になることを報じる記事:
September 13, 2007 Free rides on light rail will mark 20th
anniversary (Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
September 13, 2007 Ride light rail for free on Friday
(The Sacramento Bee ニュースへのリンク)
空港へのライトレール計画の近況は,下記ページからリンクの張られた
January 2007 Fact Sheet (PDFファイル)で地図とともに確認できます.
Alternative Analysis and Draft Environmental Impact Report and
Study (DNA 公式サイトへのリンク)
DNA: Downtown-Natomas-Airport Transit
スポンサー名3社とライトレールでウェブサイト検索すると,次のような
昔の記事がヒットしました.
October 7, 2005 Project hitches ride on light rail
(Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
Feature Story - January 2006 AKT Project Moving Forward
(California Construction へのリンク)
ご参考までに.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
サクラメントのライトレール関連 過去ログ:
2007/7/24 回生ブレーキの試験導入
2006/12/10 LRT乗入れと駅裏再開発
2006/12/04 Amtrak駅前へLRT乗入れへ
2007年09月13日
【リエージュ】高速道路ではなくトラムを
パリからケルンを目指して走る高速列車タリスが,ブリュッセルの次に
停車するベルギーのリエージュ(Liège)で,同市の東側で欠けた状態に
なっている環状高速をつなぐ建設計画を中止し,代わりにリエージュや,
その周辺地域内を結ぶトラムやトラムトレインの計画検討を求める署名
運動があるという報道がありました.
リエージュでも1960年代までは路面電車が走っていましたが,人口19万
近い市内の公共交通を今支えているのは,路線バスだけの状態です.
中止を求められている道路建設計画とは,高速道路のA605号線のことで,
ヨーロッパを東西に横断する高速道路E40と,南北を縦貫する同E25を連絡
する13キロほどの路線ですが,このリエージュの東側を走る周回道路が
完成すると,ドイツからルクセンブルクやフランスに至る輸送ルートが
大幅に改善されるということで,リエージュ州を含むワロン地域圏の政府
(Gouvernement wallon)では,4億ユーロの予算をつけて計画の優先度を
高めています.
ベルギーでは連邦制への移行により,南半分のフランス語を公用語とする
地域を中心とするワロン地域圏にも,独自の議会と政府があります.
しかし,そのワロン政府の閣僚でも,設備相を兼ねる財務相がA605計画を
推進しているのに対して,運輸相が自動車以外の交通機関も支持する?と
発言するなど,対立意見もある模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
12/09/2007 Un millier de Liégeois réclament un tram au lieu d'une
autoroute (Le Vif/L'Express ニュースへのリンク)
東側だけが欠けている周回高速道路を完成させる計画の公式サイトで,
地図の掲載されているページ: Présentation 1 Introduction
(la liaison Cerexhe-Heuseux - Beaufays (A605) へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
停車するベルギーのリエージュ(Liège)で,同市の東側で欠けた状態に
なっている環状高速をつなぐ建設計画を中止し,代わりにリエージュや,
その周辺地域内を結ぶトラムやトラムトレインの計画検討を求める署名
運動があるという報道がありました.
リエージュでも1960年代までは路面電車が走っていましたが,人口19万
近い市内の公共交通を今支えているのは,路線バスだけの状態です.
中止を求められている道路建設計画とは,高速道路のA605号線のことで,
ヨーロッパを東西に横断する高速道路E40と,南北を縦貫する同E25を連絡
する13キロほどの路線ですが,このリエージュの東側を走る周回道路が
完成すると,ドイツからルクセンブルクやフランスに至る輸送ルートが
大幅に改善されるということで,リエージュ州を含むワロン地域圏の政府
(Gouvernement wallon)では,4億ユーロの予算をつけて計画の優先度を
高めています.
ベルギーでは連邦制への移行により,南半分のフランス語を公用語とする
地域を中心とするワロン地域圏にも,独自の議会と政府があります.
しかし,そのワロン政府の閣僚でも,設備相を兼ねる財務相がA605計画を
推進しているのに対して,運輸相が自動車以外の交通機関も支持する?と
発言するなど,対立意見もある模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
12/09/2007 Un millier de Liégeois réclament un tram au lieu d'une
autoroute (Le Vif/L'Express ニュースへのリンク)
東側だけが欠けている周回高速道路を完成させる計画の公式サイトで,
地図の掲載されているページ: Présentation 1 Introduction
(la liaison Cerexhe-Heuseux - Beaufays (A605) へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年09月12日
【ミュルーズ】トラムトレイン起工式行われる
アルザスのミュルーズ(Mulhouse)と,同じオー=ラン県(Haut-Rhin)のタン
(Thann)を結ぶ,トラムトレイン第一期区間が先週末に着工されました.
20キロに及ぶ施設が完成し,2010年末に予定されているトラムトレインが
走る暁には,ミュルーズとタンの間は一日48往復と現在の倍以上の本数に
増発され,1時間に1本残る在来線と,1時間に2本のトラムトレインが行き
交うことになる模様です.
工事は,在来線の電化と4キロほどの並行して走る線増に,途中駅の新設
で,総工費は8440万ユーロとみられています.2005年11月に計画が承認
された当時は,7700万ユーロとされていました.アルザス地方圏(Région
Alsace)がこのうちの35%を負担し,残りは内訳が不明ですが,国,オー=
ラン県(Département Haut-Rhin),SITRAMが受け持ちます.
SITRAM: Syndicat Intercommunal des Transports de l’Agglomération
Mulhousienne (ミュールーズ圏の交通機構)
在来線に並行して線路を増設するのは,現在の市内線(トラム)との分岐点
から,Lutterbachまでです.SITRAMの資料によれば,Lutterbachまでは
市内からトラムがラッシュ時に限り運転されるからのようです.また,
トラムトレインの後に開業が予定されている,高速線のLGV Rhin-Rhône
との兼ね合いもあるかもしれません.
車両は,12本のSiemens製トラムトレインを5300万ユーロで購入します.
1本あたり約442万ユーロです.
それに,車両基地に1千万ユーロを投じて,計画総予算は1億4700万ユーロ
となっているそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)

トラムトレインや,2011年完成とされる高速線のLGV Rhin-Rhôneを含め,
ミュルーズの鉄道網を地図にしてみました.青と赤がトラムウェイです.
トラムトレインが走るころには,路線が延長されているかもしれません.
LGV Rhin-Rhôneは半分想像で加えました.
資料を基に構成しましたが,正確ではないかもしれません.
お歴々が参列して着工式がとりおこなわれた様子など:
11/09/2007 Tram-train : première pierre à Thann
(SITRAM 公式サイトへのリンク)
下のEn savoir plus sur le tram-train Vallée de la Thurの部分は,
計画詳細を記したPDFファイルへの入口になっています.
着工を伝えるAFPの記事を取り上げたニュースサイト:
10/09/2007 Tram-train Mulhouse-Vallée de la Thur : lancement des
travaux (Moniteur-Exper ニュースへのリンク)
SITRAMの公式サイトでは,ミュールーズとタンがその入り口にあたるThur
渓谷(Vallée de la Thur)を結ぶトラムトレインは,都市交通網(réseau
urbain)と在来線(réseau ferré)が接続する形ではフランス初のトラム
トレインとなると記されています.
ご承知の通り,ドイツのザールブリュッケンから来るトラムトレインは,
終点のSarreguemines駅がフランス領ですし,昨年2006年にはパリ近郊で
開業した,SNCFが運行するT4(Ligne 4 du tramway parisien)も,トラム
トレインと呼ばれています.
前者はともかく,後者はトラム区間とトレイン区間を直通運転するという
形態ではなく,トラムの特性とトレインの特性を併せ持った形態と考えた
ほうがいいでしょう.車両はミュルーズと同じ形式が導入され,両端駅で
接続するRERが複線区間で通常は左側通行なのに対して,T4はメトロや
他のトラムと同じ右側通行です.また,踏切が交通信号機に取って代わ
られているため,電車のほうが停まることがあります.しかし,在来線を
転換しただけあって,いわゆる街中に溶け込むトラムの雰囲気とは異なり
ますし,せっかくの交直両用電車ですが,電化方式は交流のままです.
それにも関わらずT4が交直両用のトラムトレイン車両を採用したのは,
低床化が図れることと,将来の路線延長を見越して,SNCFがT4をトラム
トレインの半ばテストケースとみているからのようです.
それで,ミュルーズが実質的には,カールスルーエの流れを汲むトラム
トレインとしては,フランス初を名乗れるのではないかと思います.
話をミュルーズに戻しますが,先日ご紹介した,オランダのユトレヒト
(Utrecht)に出稼ぎに行っていた市内線用シタディス(Citadis)の画像を,
下記リンク先で見ることができます.
BLOGGER: europress 09-09-07 Nieuwe Tram in Utrecht
BLOGGER: michael simonse 09-09-07 Franse tram
(Unieuws.nl へのリンク)
2007/9/07 【ユトレヒト】9/09 ミュルーズからの来賓
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ミュルーズのトラム関連 過去ログ:
2006/6/17 7/04までは暫定営業?
2006/5/06 アーチを持つ電停
(Thann)を結ぶ,トラムトレイン第一期区間が先週末に着工されました.
20キロに及ぶ施設が完成し,2010年末に予定されているトラムトレインが
走る暁には,ミュルーズとタンの間は一日48往復と現在の倍以上の本数に
増発され,1時間に1本残る在来線と,1時間に2本のトラムトレインが行き
交うことになる模様です.
工事は,在来線の電化と4キロほどの並行して走る線増に,途中駅の新設
で,総工費は8440万ユーロとみられています.2005年11月に計画が承認
された当時は,7700万ユーロとされていました.アルザス地方圏(Région
Alsace)がこのうちの35%を負担し,残りは内訳が不明ですが,国,オー=
ラン県(Département Haut-Rhin),SITRAMが受け持ちます.
SITRAM: Syndicat Intercommunal des Transports de l’Agglomération
Mulhousienne (ミュールーズ圏の交通機構)
在来線に並行して線路を増設するのは,現在の市内線(トラム)との分岐点
から,Lutterbachまでです.SITRAMの資料によれば,Lutterbachまでは
市内からトラムがラッシュ時に限り運転されるからのようです.また,
トラムトレインの後に開業が予定されている,高速線のLGV Rhin-Rhône
との兼ね合いもあるかもしれません.
車両は,12本のSiemens製トラムトレインを5300万ユーロで購入します.
1本あたり約442万ユーロです.
それに,車両基地に1千万ユーロを投じて,計画総予算は1億4700万ユーロ
となっているそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
トラムトレインや,2011年完成とされる高速線のLGV Rhin-Rhôneを含め,
ミュルーズの鉄道網を地図にしてみました.青と赤がトラムウェイです.
トラムトレインが走るころには,路線が延長されているかもしれません.
LGV Rhin-Rhôneは半分想像で加えました.
資料を基に構成しましたが,正確ではないかもしれません.
お歴々が参列して着工式がとりおこなわれた様子など:
11/09/2007 Tram-train : première pierre à Thann
(SITRAM 公式サイトへのリンク)
下のEn savoir plus sur le tram-train Vallée de la Thurの部分は,
計画詳細を記したPDFファイルへの入口になっています.
着工を伝えるAFPの記事を取り上げたニュースサイト:
10/09/2007 Tram-train Mulhouse-Vallée de la Thur : lancement des
travaux (Moniteur-Exper ニュースへのリンク)
SITRAMの公式サイトでは,ミュールーズとタンがその入り口にあたるThur
渓谷(Vallée de la Thur)を結ぶトラムトレインは,都市交通網(réseau
urbain)と在来線(réseau ferré)が接続する形ではフランス初のトラム
トレインとなると記されています.
ご承知の通り,ドイツのザールブリュッケンから来るトラムトレインは,
終点のSarreguemines駅がフランス領ですし,昨年2006年にはパリ近郊で
開業した,SNCFが運行するT4(Ligne 4 du tramway parisien)も,トラム
トレインと呼ばれています.
前者はともかく,後者はトラム区間とトレイン区間を直通運転するという
形態ではなく,トラムの特性とトレインの特性を併せ持った形態と考えた
ほうがいいでしょう.車両はミュルーズと同じ形式が導入され,両端駅で
接続するRERが複線区間で通常は左側通行なのに対して,T4はメトロや
他のトラムと同じ右側通行です.また,踏切が交通信号機に取って代わ
られているため,電車のほうが停まることがあります.しかし,在来線を
転換しただけあって,いわゆる街中に溶け込むトラムの雰囲気とは異なり
ますし,せっかくの交直両用電車ですが,電化方式は交流のままです.
それにも関わらずT4が交直両用のトラムトレイン車両を採用したのは,
低床化が図れることと,将来の路線延長を見越して,SNCFがT4をトラム
トレインの半ばテストケースとみているからのようです.
それで,ミュルーズが実質的には,カールスルーエの流れを汲むトラム
トレインとしては,フランス初を名乗れるのではないかと思います.
話をミュルーズに戻しますが,先日ご紹介した,オランダのユトレヒト
(Utrecht)に出稼ぎに行っていた市内線用シタディス(Citadis)の画像を,
下記リンク先で見ることができます.
BLOGGER: europress 09-09-07 Nieuwe Tram in Utrecht
BLOGGER: michael simonse 09-09-07 Franse tram
(Unieuws.nl へのリンク)
2007/9/07 【ユトレヒト】9/09 ミュルーズからの来賓
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ミュルーズのトラム関連 過去ログ:
2006/6/17 7/04までは暫定営業?
2006/5/06 アーチを持つ電停
2007年09月11日
9/19【フランス】各地一斉に公共交通の日に
今年2007年も,9/16から9/22はヨーロッパモビリティウィーク(European
Mobility Week / Semaine européenne de la mobilité)というイベント
週間になります.
1997年フランスのラ・ロシェル(La Rochelle)で始まったカーフリーデー
(Journée sans voiture)を,2002年に欧州委員会(European Commission
/ Commission européenne)が一週間のキャンペーンに育て上げたもので,
期間中には各地で様々な催し物が開かれます.これらの詳細は,日本語に
よるヨーロッパカーフリーデー日本公式サイトがありましたので,参考に
してください.下にリンクを記しています.
自動車を使わなくても移動できることに気付いてもらうため,これまでも
公共交通機関の運賃を無料にしたり,利用促進のイベントがありました
が,今年のフランスでは,海外県のレユニオン島(Réunion)を含む,全国
百を数えるネットワーク(運賃ゾーン?)で,各地域内の移動だけなら一日
1ユーロで乗り放題になるという試みが行われることになりました.
その公共交通機関の日(La Journée du transport public)になるのは,
ヨーロッパモビリティウィークの中間日にあたる平日の9/19です.カー
フリーデーの時代からですが,平日に行うからこそ意味があるのです.
このイベントに参加するのは,中規模の街や地域に留まりますが,中には
モンペリエ(Montpellier)のTaM,ルーアン(Rouen)のTCAR,リール(Lille)
のTranspoleなど,トラム(tramway)の走る地域の事業者や,ゴムタイヤ式
トラムが走るカン(Caen)のTWISTOも,参加することになっています.
公共交通の日の公式サイトに参加地域のリストが載っていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
トップページ: La Journée du transport public
Réseaux de transports publics proposant le tarif à 1 la journée
le 19 septembre 2007
参加事業者リスト: Autorité organisatrice,地図版: La carte
FAQページ: Questions / Réponse
(公共交通の日 公式サイト へのリンク)
FAQのページには,なぜ運賃無料ではなく1ユーロなのか,といった項目も
載っています.読み違いがあるかもしれませんが,無料にすることで公共
交通の価値をおとしめることなく,運賃という概念を学ぶいい機会ととら
えているため,あえて1ユーロに設定したようです.
各都市のお役所内にある交通政策課の連合組合GARTと,交通事業者の連合
UTPは,Objectif transport publicというGIEを組織しています.この
団体が,公共交通機関利用促進の全国キャンペーンを担いますが,9/16-
9/22のヨーロッパモビリティウィーク以外もイベントも行う予定があり,
サイトに掲載しています. GIE Objectif transport public GART-UTP
GART: Groupement des autorités responsables de transport
UTP: Union des transports publics et ferroviaires
GIE: Groupement d'intérêt économique (経済利益団体?)
ヨーロッパカーフリーデー日本公式サイトへのリンク
トップページ: ヨーロッパカーフリーデー日本公式サイト
モビリティウィーク&カーフリーデーとは? ヨーロッパでの様子
モビリティウィーク&カーフリーデーとは? 目的と実施内容
公共交通の日に関し,AFPの記事を載せたサイトがいくつかありました.
06 septembre 2007 Des transports publics à un euro le 19 septembre
pour séduire les Français AFPの記事
(La Provence ニュースへのリンク)
各自が自動車に乗って移動する代わりに,公共交通を試してもらうわけ
ですが,記事の中では,第二次フィヨン内閣(Gouvernement François
Fillon)で運輸長官(secrétaire d'Etat chargé des transports)を務める
政治家が,公共交通は高品質で快適なものになるべく,たゆまぬ努力を
続けてきたとし,特にトラム(tramway)の復活や,専用道路を走るバス
だけでなく,TERやパリとリヨンのセルフサービス式貸し自転車の成功も
挙げていました.
TER: Transport express régional (SNCFの地域内中距離列車)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Mobility Week / Semaine européenne de la mobilité)というイベント
週間になります.
1997年フランスのラ・ロシェル(La Rochelle)で始まったカーフリーデー
(Journée sans voiture)を,2002年に欧州委員会(European Commission
/ Commission européenne)が一週間のキャンペーンに育て上げたもので,
期間中には各地で様々な催し物が開かれます.これらの詳細は,日本語に
よるヨーロッパカーフリーデー日本公式サイトがありましたので,参考に
してください.下にリンクを記しています.
自動車を使わなくても移動できることに気付いてもらうため,これまでも
公共交通機関の運賃を無料にしたり,利用促進のイベントがありました
が,今年のフランスでは,海外県のレユニオン島(Réunion)を含む,全国
百を数えるネットワーク(運賃ゾーン?)で,各地域内の移動だけなら一日
1ユーロで乗り放題になるという試みが行われることになりました.
その公共交通機関の日(La Journée du transport public)になるのは,
ヨーロッパモビリティウィークの中間日にあたる平日の9/19です.カー
フリーデーの時代からですが,平日に行うからこそ意味があるのです.
このイベントに参加するのは,中規模の街や地域に留まりますが,中には
モンペリエ(Montpellier)のTaM,ルーアン(Rouen)のTCAR,リール(Lille)
のTranspoleなど,トラム(tramway)の走る地域の事業者や,ゴムタイヤ式
トラムが走るカン(Caen)のTWISTOも,参加することになっています.
公共交通の日の公式サイトに参加地域のリストが載っていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
トップページ: La Journée du transport public
Réseaux de transports publics proposant le tarif à 1 la journée
le 19 septembre 2007
参加事業者リスト: Autorité organisatrice,地図版: La carte
FAQページ: Questions / Réponse
(公共交通の日 公式サイト へのリンク)
FAQのページには,なぜ運賃無料ではなく1ユーロなのか,といった項目も
載っています.読み違いがあるかもしれませんが,無料にすることで公共
交通の価値をおとしめることなく,運賃という概念を学ぶいい機会ととら
えているため,あえて1ユーロに設定したようです.
各都市のお役所内にある交通政策課の連合組合GARTと,交通事業者の連合
UTPは,Objectif transport publicというGIEを組織しています.この
団体が,公共交通機関利用促進の全国キャンペーンを担いますが,9/16-
9/22のヨーロッパモビリティウィーク以外もイベントも行う予定があり,
サイトに掲載しています. GIE Objectif transport public GART-UTP
GART: Groupement des autorités responsables de transport
UTP: Union des transports publics et ferroviaires
GIE: Groupement d'intérêt économique (経済利益団体?)
ヨーロッパカーフリーデー日本公式サイトへのリンク
トップページ: ヨーロッパカーフリーデー日本公式サイト
モビリティウィーク&カーフリーデーとは? ヨーロッパでの様子
モビリティウィーク&カーフリーデーとは? 目的と実施内容
公共交通の日に関し,AFPの記事を載せたサイトがいくつかありました.
06 septembre 2007 Des transports publics à un euro le 19 septembre
pour séduire les Français AFPの記事
(La Provence ニュースへのリンク)
各自が自動車に乗って移動する代わりに,公共交通を試してもらうわけ
ですが,記事の中では,第二次フィヨン内閣(Gouvernement François
Fillon)で運輸長官(secrétaire d'Etat chargé des transports)を務める
政治家が,公共交通は高品質で快適なものになるべく,たゆまぬ努力を
続けてきたとし,特にトラム(tramway)の復活や,専用道路を走るバス
だけでなく,TERやパリとリヨンのセルフサービス式貸し自転車の成功も
挙げていました.
TER: Transport express régional (SNCFの地域内中距離列車)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年09月10日
9/08 【マドリード】【バルセロナ】路線延長
【パルラ】
マドリッド市内ではありませんが,約20キロ南の近郊にあるパルラ市の
市電が路線を9/08に延長しました.今年5月に4.25キロが開業し,6月から
旅客営業を始めていたパルラ市の市電は,今回新たに3.25キロの路線を
加えています.延伸先は,Parla-Esteと呼ばれる新興住宅地です.
この下にある航空写真と路線図を重ねた画像をご覧いただくと,住宅の
密集度の違いがよく判ると思います.Parla-Este地区には1万2千戸が既に
建てられているそうです.
パルラ市の発表によれば,この新興住宅地まで延びていない先行開業した
区間だけで,8月は一日1万人の利用があったとか.
合計7.5キロに及ぶパルラ市電は,周辺施設なども含めて総投資額が1億
2千万ユーロだったそうですが,その82%はパルラ市が出しています.残り
18%はマドリード自治州が負担しました.
計画では路線は輪になるはずですが,未だ欠けている部分があります.
近くに車庫のあるPlaza de Torosから先は,マドリッドのアトーチャ駅
からやってくる近郊電車セルカニアス(Cercanías)C-4号線の線路に寄り
添う線形になっていて,そこには新駅(Parla Norte)も設けられる予定に
なっていますが,その部分はどうも未着工のようです.
いつになるのか判りませんが,パルラ北(Parla Norte)駅が完成すると,
そこで近郊電車から市電に乗り換えることによって,Parla-Este地区の
交通の便がさらに良くなることでしょう.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)

マドリッド市内ではありませんが,約20キロ南の近郊にあるパルラ市の
市電が路線を9/08に延長しました.今年5月に4.25キロが開業し,6月から
旅客営業を始めていたパルラ市の市電は,今回新たに3.25キロの路線を
加えています.延伸先は,Parla-Esteと呼ばれる新興住宅地です.
この下にある航空写真と路線図を重ねた画像をご覧いただくと,住宅の
密集度の違いがよく判ると思います.Parla-Este地区には1万2千戸が既に
建てられているそうです.
パルラ市の発表によれば,この新興住宅地まで延びていない先行開業した
区間だけで,8月は一日1万人の利用があったとか.
合計7.5キロに及ぶパルラ市電は,周辺施設なども含めて総投資額が1億
2千万ユーロだったそうですが,その82%はパルラ市が出しています.残り
18%はマドリード自治州が負担しました.
計画では路線は輪になるはずですが,未だ欠けている部分があります.
近くに車庫のあるPlaza de Torosから先は,マドリッドのアトーチャ駅
からやってくる近郊電車セルカニアス(Cercanías)C-4号線の線路に寄り
添う線形になっていて,そこには新駅(Parla Norte)も設けられる予定に
なっていますが,その部分はどうも未着工のようです.
いつになるのか判りませんが,パルラ北(Parla Norte)駅が完成すると,
そこで近郊電車から市電に乗り換えることによって,Parla-Este地区の
交通の便がさらに良くなることでしょう.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)