2008年04月30日

【ULI】土地利用計画との連携重要性を指摘

世界各地の様々な分野のインフラストラクチャー投資計画を例に挙げて,
米国における,地域へのインフラ計画の進め方には改善の余地があると
説くULIの報告が出ました.
ULI: Urban Land Institute

その報告書では都市交通の分野でも分析がされていて,米国サンベルト
地帯の大都市が直面している問題を浮き彫りにした記事がありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 29, 2008 Houston needs to up its game to fix infrastructure,
report says
(Houston Business Journal ニュースへのリンク)

サンベルト地帯の大都市の中でも,中心部の求心力が弱いとされている,
上の記事でコアレス・メトロポリタン・エリア(coreless metropolitan
areas)と呼ばれているヒューストン,ダラス,フェニックスは,ライト
レール建設などで道路混雑緩和や移動の容易化が試みられているものの,
公共交通(transit)への投資は十分でないと報告されていることが,紹介
されています.
記事にはありませんが,報告書にあるグラフによれば,ヒューストンも
ダラスも,短期的には公共交通への投資額は道路への投資の半分以下で,
長期的にも半分を少し上回る程ですが,ロサンゼルスやサンフランシスコ
では,短期的には道路より少なくても,長期的な投資額は公共交通の方が
道路のそれを大幅に上回っています.

報告書では,地域や州のレベルで,公共交通計画と土地利用計画をうまく
調整する必要があるともしています.そうしない限り,いくら自動車に
依存する生活習慣を改めようとしても,結果は出ないということで,公共
交通に道路と同じだけの額を投じるとしても,公共交通で通勤する人の
割合は平均5.5%にしかならないと予測されているそうです.

元となる報告書は,出した研究所のプレスリリースから,全68ページに
及ぶPDFファイル版のレポートをダウンロードできます.
April 29, 2008 Infrastructure 2008: A Competitive Advantage Says
2008 Marks Critical Juncture In U.S. Infrastructure Investment,
Development
(Urban Land Institute プレスリリースへのリンク)

一方で,ヒューストンではライトレール第二期計画が進展中です.全部で
推定26億ドルで5路線が予定されていますが,なかには年内にも着工が
見込まれている路線もある状況です.
そうした中,ハリス郡メトロ(Metropolitan Transit Authority)がライト
レールのDBOM契約を結ぶ交渉相手を,第一候補から第二候補に代えたと
いう記事もありました.
DBOM: Design Build Operate Maintain

April 29, 2008 Metro deal with contractor for new rail lines
breaks down
(Houston Chronicle ニュースへのリンク)
この記事によれば,メトロは2007年1月から交渉を続けてきたWashington
Group Internationalから,Parsons Transportation Groupに交渉先を
変更したとあります.

そのヒューストンから1500キロ以上離れたフェニックスでは,建設中の
ライトレールの最後のレールが敷設されました.12/27開業に向けて順調
とのことで,予算も超過していないことに胸を張っているようです.
Apr. 29, 2008 Light-rail construction: The end is near?
(AZ Central ニュースへのリンク)

レールに亀裂が生じる問題もありましたが,原因が解明されています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国中部 I このエントリーを含むはてなブックマーク

【BRT】米国の大都市も徐々に導入へ

ニューヨーク市長が,マンハッタンでロードプライシング(congestion
pricing)導入を計画中という話が昨年夏にありました.連邦政府からも
補助金を得ていましたが,市長肝いりだったその案は,州や大きな影響を
受ける地元区の政治家らにより,今月初めに潰されてしまいました.

それによりニューヨークは連邦補助金を受け取る資格を失い,宙に浮いた
3億5400万ドルのうちの幾らかは,千キロ以上離れたシカゴで,BRT導入に
役立つことになりました.BRT: Bus Rapid Transit
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 29, 2008 More bus-only lanes, rush-hour meters
(Chicago Tribune ニュースへのリンク)

ロードプライシング(congestion pricing)の導入は見送られましたが,
ニューヨークにもBRT計画があり,6/29からブロンクス(Bronx)を走ること
になっています.Select Bus Service(SBS)と呼ばれるバスは,6月から
Bx12系統に導入されるほか,今後ほかの路線にも拡張する計画です.

シカゴにしてもニューヨークにしても,バスの増便や運行時間の拡大や,
バス優先信号の採用に専用車両の投入などに加え,乗車前に運賃を支払う
制度を採用し,どの扉からでもバスに乗車できるようにします.

ニューヨークのSBSシステムは3/25発表されました.ロードプライシング
導入見送りに際しての市長の失望表明は,4/07に出されています.
MARCH 25, 2008 Mayor Bloomberg, MTA Executive Director and CEO
Sander, and DOT Commissioner Sadik-Khan Unveil New MTA Select Bus
Service (SBS) System

APRIL 7, 2008 Statement by Mayor Bloomberg on the Failure of the
State Legislature to Vote Congestion Pricing

( ニュース市 公式サイト プレスリリースへのリンク)

非公式ですが,サルサレンゲ・バス(Salsarengue Bus)という呼び方も
されているようです.これは,サルサやメレンゲなどを好むラテン系が
多く住む地域を,Bx12系統が走るからのようです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国北東部 I このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月28日

【ドルトムント】東西の路線も地下に潜る

ノルトラインヴェストファーレン州の人口58万7千人余の街ドルトムント
(Dortmund)で,東西に横断する路面電車(Straßenbahn)路線が,このほど
中心部が地下化され,英語でライトレールとも訳されるシュタットバーン
(Stadtbahn)に昇格しました.同時に新しい低床車も投入されています.

ドルトムントでは,中心部を地下路線で南北に縦貫するシュタットバーン
(Stadtbahn)が既にあります.今回の東西路線の地下化で,Kampstraßeを
交点に,東西南北を軸とする路線が中心街では全て地下にもぐったことに
なり,地下区間の総延長は20キロを超えた模様です.しかし,地下化には
着工から40年を要したとか.

これまでの路面電車403系統と404系統が,それぞれシュタットバーンの
U43系統とU44系統として再スタートしています.ドイツで地下鉄を意味
するウーバーン(U-bahn)という呼び名は,ドルトムントでは使われては
いないようですが,頭文字のUが使われた形です.
投入された低床車は,タイプNGT8と呼ばれるボンバルディア(Bombardier)
製の部分低床車,Flexity Classicモデルです.1億ユーロを投じて全部で
47本が発注されていますが,現在は6本のみでU43系統だけに使われます.
今年11月にはU44系統にも投入される予定ですが,2010年までは在来車も
併用されるそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Eröffnung der Ost-West-Strecke am 27. April
詳細: Neue Strecke, neue Bahnen
PDFファイル版 路線図: Schienennetzplan DSW21
(DSW21 公式サイトへのリンク)

日曜(4/27)に開業式が行われ,その前日(4/26)には地上区間で最後の路面
電車が走ったことを含めて,紹介する記事も出ていました.
27. April 2008 Großer Ansturm auf neue Stadtbahn
(Ruhr Nachrichten ニュースへのリンク)

記事によれば,127年間続いた路面走行にも終止符が打たれました.関連
リンク先には画像なども豊富にありますし,これまでの経緯をたどった
記事もあります.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | ドイツ I このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月27日

【Sound Transit】2008年秋にも再挑戦?(2)

昨年11月,公共交通と道路整備のため,シアトルを中心とする周辺3郡の
住民に対して,今後20年間に及ぶ大型増税案を受け入れるかどうかを問う
住民投票がありました.その結果は否決という形で終わっています.
しかし,急増する人口増に対応しなければ道路混雑が激しさを増して,
環境にも良くないとう状況が変わったわけではありません.

シアトルを含むピュージットサウンド(Puget Sound)の域内公共交通を
担うSound Transitは,再挑戦を期して増税率と期間を短縮した草案を
発表しました.売上税の増税によるライトレールの延伸を,どこまでに
するべきかなど,住民の反響を知るための,まずは叩き台です.

2007年の案(Sound Transit 2)と比較すると,まず増税期間が20年から
12年に短縮され,総額も増税率により41%から49%まで低くなっています.
今度のものは2020年までの計画であることから,ST 2020というニック
ネームもあるようです.しかし,財源が縮小することで,ライトレールの
延長距離も短くなります.昨年の案では50マイルだったものが,増税率に
より18マイルか23マイルまでという具合です.

今回発表の増税率は,大人一人年間$55にあたる0.4%(12年間で90億ドル)
と,同$69にあたる0.5%(同104億ドル)の,二つの案があります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04/24/08 Sound Transit seeks public comment on mass transit
expansion options
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
このニュースリリース文の最後のほうで紹介されているリンク先には,
より詳細な内容が記されていて,各増税案で,どこまでライトレールを
伸ばすかなどを,地図入りで掲載しているページもあります.

公式発表にあわせ多くの記事が出ました.代表紙を紹介します.
April 24, 2008 Sound Transit unveils two tax increase plans
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
April 25, 2008 Sound Transit turns to citizens in push for
expansion plans
(Seattle Times ニュースへのリンク)

景気が冷え込んできた米国で,公共交通網整備のための増税に有権者が
どれだけ理解を示すかどうか不透明だとして,ST内でも慎重な意見も出て
いるそうです.今年11月の大統領選挙と同時に行われる住民投票に諮るか
どうかは,7月末までに決めなければなりません.

ところで,シアトルと空港周辺の間では,ライトレールCentral Linkの
姿が,2009年開業に向けて場所によっては鮮明になっている模様です.
ST公式サイトにあるPhoto of the Weekによれば,近畿車輛製のLRVを4本
連結した試運転が2月に行われていますし,最新号(下段のリンク)では,
ビーコンヒルをトンネルで抜けた先のRainier Valley地区でも,今夏から
試運転が開始される予定と紹介されています.
Photo of the Week:
February 8 - February 14, 2008 Welcome to Stadium Station
April 25 - May 2, 2008 Link light rail overhead lines energized
soon in Rainier Valley

(Sound Transit 公式サイトへのリンク)

関連過去ログ: 2007/11/30 2008年秋にも再挑戦?

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国北西部 II このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月26日

【ニュルンベルク】U3自動運転で6/14開業へ

全く新しく建設された地下鉄が自動運転を行うのは珍しくありませんが,
ニュルンベルク(Nürnberg)で計画中のものは,既存路線の一部を走行する
というもので,その区間では自動運転と従来からの運転手による地下鉄が
交互に走るという状況が,この6月から旅客営業として展開されます.
もっとも,既存路線も2009年末までに,自動運転化される予定ですので,
両者が共存する期間は1年半ぐらいになりそうです.

自動運転で今年6/14に開業するU3(地下鉄3系統)にあわせ,VAGでは6/15に
ダイヤ改正を行います.
VAG: Verkehrs-Aktiengesellschaft Nürnberg

本来なら2006年には営業開始となっていたU3の第一期区間は,市の南西に
位置するGustav-Adolf-Straßeと,中心部をはさみ北部にあるMaxfeld間の
6.1キロの区間です.このうちRothenburger StraßeとRathenauplatz間は
現在営業中のU2と路線が重なります.その3.5キロ6駅間が,自動と手動が
共存する世界です.
自動運転は車庫や営業線の末端区間での試験走行を終え,実際の営業線
での試運転も3か月目を迎え,無事にその初期目標を達成したとの報告も
されています.あとは旅客営業の開始を待つばかりとなりました.

来週4/28からは,平日だけ週に3日程度,非営業でU3を走らせるとのこと
です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
地下鉄の自動運転計画の概要: 22.04.2008 Basisinformation zum
Projekt RUBIN

6/15からのダイヤ改正: 22.04.2008 Neuer VAG-Fahrplan zum Start der
automatischen U-Bahn-Linie U3

試験走行成功の報告: 22.04.2008 U3-Erprobungsbetrieb ist beendet -
Warten auf die Freigabe für den Fahrgastbetrieb

(VAG 公式サイト Presseinfosへのリンク)

英語版プレスリリース: Press releases
路線図など: Technical data of the U2 and U3 lines
(RUBIN Nürnberg 公式サイトへのリンク)
このサイトでは,自動運転の仕組みなども英語で解説されています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ I このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月25日

【ワシントンDC】路面電車はチェコで待機中

ワシントンDC周辺には,ストリートカー(streetcar)の話題が豊富です.
ユニオン駅の東側になるBenning Road/H Street Great Streets Project
の一環として,路面電車用の軌道建設が,今年1月末には早速着手されて
いますし,隣接するバージニア州アーリントン郡ペンタゴン・シティも,
路面電車計画が動きだしています.

それに加えて,昨年夏の時点では,もうそろそろ運行開始が告げられても
おかしくない路線があります.南東部の地下鉄メトロレール(Metrorail)
グリーンライン(Green Line)にあるAnacostia駅から,4.3キロ先の空軍
基地の前までの試験的な線です.
他のメディアで既出の情報かもしれませんが,この路線に関する現状を
報じる記事がありました.

それによれば,昨年夏にも試運転が目撃されている,この路線向けの部分
低床車3本は,製造元のSkoda-Inekonの工場があるチェコの街に,いまだ
留まっているそうです.ワシントンDC側で軌道が未完成だからです.

工場のあるプルゼニ(Plzeň)では,その市電路線網にŠkodaの新車が時々
顔を見せるそうで,プラハなどへの新車も走ったことがある模様です.

ポートランドやタコマ,最近ではシアトルに導入されているものと同じ
タイプの,ワシントンDC向けŠkoda 10T(Inekon Trio)は,そのプルゼニ
オストラヴァ(Ostrava)で市電路線で試運転といいますか,保守のための
錆落とし走行が定期的に行われているとか.営業運転ではありません.

ワシントンDCの運輸省(DDOT)は,日程は未定なものの,運行者の選定と
共に軌道敷設を今夏にと考えているとのことです.これら全てが順調に
運ぶまでの間,契約から既に3年経過している3本の米国向け低床車は,
まだ当面はチェコでくすぶっていなければなりません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 24, 2008 D.C. streetcars roll in Czech Republic
(WTOP Radio Network ニュースへのリンク)

Anacostiaの路線や,Great Streets Projectの路線などの概要は,下記
ページで読むことができます.
Streetcar Project (DDOT 公式サイトへのリンク)
DDOT: District Department of Transportation

Škodaと言えば,長らく噂が先行していた感のある,プラハ向け新車種が
今月正式に発表となっています.
プラハが250本発注している15 T(ForCity)は,全長31.4mの全低床車で,
16ある車輪(軸ではなく車輪)が,全て独立駆動(回転)するそうです.

関連過去ログ: 2008/1/16 【アーリントン】路面電車計画に弾み

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国北東部 I このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月24日

【オースティン】路面電車からライトレールに?

テキサス州の州都で,市内域だけでも人口70万を優に超えるオースティン
(Austin).同じ州内でも既にライトレールが走るダラス(同123万超)や,
ヒューストン(同214万超)から比べると一回り小さな街ですが,2000年に
ライトレール計画が住民投票に諮られていて,その時は否決されたという
経歴を持っています.

そのオースティンで,再びライトレール計画が浮上しました.
14マイル(約22.5キロ)の路線で,オースティン空港(Austin-Bergstrom
International Airport / AUS)とダウンタウンを結び,さらにテキサス
大学(University of Texas)や,再開発される旧空港跡地や医療センター
まで路線を伸ばすというものです.

市が25万ドルかけ要請したコンサルタント会社ROMA Design Groupが,
7週間でまとめたルートなどの概要を,市が公開したことが今回は報道
されています.予算には言及していません.
2000年に否決された計画では,道路上で車線を自動車と併用する路面電車
スタイルでしたが,今回提案は道路上の専用軌道になっています.

オースティンでは,市長と路線バスを運行するCapital Metropolitan
Transportation Authority(Cap Metro)が,2007年秋からダウンタウンを
中心とした路面電車(streetcar)計画を話題にしています.今回のルート
は,この路線にダウンタウンから空港の区間を継ぎ足した形です.

記事によっては,この路面電車計画はライトレールにとって代わられる
としています.しかし,別の記事によれば,Capital Area Metropolitan
Planning Organization(CAMPO)と市長の作業部会の手にも委ねられて,
市長や市議などもメンバーであるCAMPOの委員会で決定されるとなって
います.そして,最終的には早ければ今年11月にも再び住民投票にかけ
られることになるかもしれません.

CAMPOとは,連邦政府によって定められている,運輸関連の政策を立案
する組織MPOのテキサス州オースティン版で,周辺3郡が含まれます.
Cap Metroは,既存の貨物線路にディーゼルカーを走らせる形のコミュー
ターレールCapital MetroRailを,年内にも開業させる予定とか.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 23, 2008 Light rail route outlined
(Austin Business Journal ニュースへのリンク)
April 23, 2008 Among many obstacles: What's the cost, and who pays?
(Austin American-Statesman ニュースへのリンク)
April 22, 2008 City consultants present plan for light rail system
(KXAN-TV Austin ニュースへのリンク)

二年前に,路面電車計画が明らかにされた時の記事に,当時の路線計画を
入れた地図が載っています.
AUGUST 18, 2006 Streetcar Plan Takes Shape
(The Austin Chronicle ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国中部 I このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月23日

【デトロイト】ライトレール 対 路面電車?

ミシガン州最大の街デトロイト(Detroit)で,同市のライトレール計画が
公開されました.
総予算3億7100万ドルを投じて,2011年までに着工,2013年に開業予定と
する9マイル弱(約14キロ強)の路線で,Woodward Avenue(M-1)と呼ばれる
南北に走る幹線道路の中央を専用軌道で走り,ダウンタウンと郊外にある
州の競技場(Michigan State Fairgrounds Coliseum)の間に,13から15の
駅を設けて結びます.

ダウンタウン側では,五大湖のエリー湖に流れるデトロイト川(Detroit
River)に近いGM Renaissance Centerから発着するようですが,ループ
路線にする案もある模様です.

これは,州運輸省(DDOT)が主導のもと,18か月間掛けて行われたDTOG調査
による結論で,予算のうち60%は,New Startsプログラムにより連邦から
補助金をあてにしているという計画です.
DDOT: Detroit Department of Transportation
DTOG: Detroit Transit Options for Growth (Study)

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 22, 2008 New Commuter Train Planned for Woodward Corridor
(WJR Detroit ニュースへのリンク)
April 22, 2008 Rail proposal a 'first step'
(The Detroit News ニュースへのリンク)

今回のDTOGの計画は,現在このページからライトレール沿線の3D映像を
見ることができます.
Connecting the Past - Creating the Future
(Detroit Area's Rapid Transit Study 公式サイトへのリンク)

これに対して,デトロイトでは民間主導の路面電車計画もありました.
2月に下記記事で紹介されて以降の情報は見つかっていませんが,やはり
同じ道路(Woodward Avenue)を走る計画です.
February 24, 2008 Light-rail line for Woodward?
(Crain Communications ニュースへのリンク)

同じダウンタウンからの出発ですが,そこから3.4マイル(約5.5キロ)地点
までとなり,距離も建設費(1億300万ドル)もライトレールの三分の一で,
資金源は沿線商業者や広告,運賃収入などからと,市の一般財源か新税
からの投入も考えられています.

このように,同じ街で複数の競合しそうな計画がたってしまうケースは,
少し状況は異なるものの,今週テキサス州でも明らかになりました.

これらの街での是非は別として,ライトレールと路面電車が軌道を共有
する例は,この日曜からノースカロライナ州シャーロットのライトレール
でも開始
されています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(2) | 米国北東部 I このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月22日

【ローマ】中心部トラム延長に架線レス検討?

ローマのトラム8系統を,現ターミナル(Torre Argentina)から,中心街を
経由してテルミニ駅(Stazione Termini)まで,路線を伸ばす構想が出て
久しいようです.

推進派の環境団体の話によれば,途中のvia Nazionale(通り)などでは,
架線を張らない方法も検討されている模様です.記事にはボルドーの名も
載っていました.
もっとも,延長計画自体が決定ではありませんし,架線なしで走れるよう
にするには,地表集電では延長区間の建設費も上がりますし,今の車両が
対応できないため,新車を購入する必要があるという問題を抱えます.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
9 aprile 2008 Atac-Legambiente: un tram (l'8) chiamato desiderio
(Agenzia Dire ニュースへのリンク)
14 aprile 2008 Legambiente: Un tram 8 chiamato desiderio
(La Nuova Ecologia ニュースへのリンク)
日付は違いますが,内容はほとんど同じです.

英語の記事もあります.架線レスの話は出てきませんが,こちらによれば
先週には延長の可否が決まっていそうです.しかし,イタリア語報道を
含めても,その後は何も情報が見つかっていないところをみると,結果は
見送りだったのかもしれません.
11/04/2008 Tram 8 Termini extension mooted.
(Wanted in Rome ニュースへのリンク)

下記ページの右側にあるLe mappe del trasportoの,Roma centroから
PDFファイルをダウンロードすると,8番系統の終点とテルミニ駅の地図を
見ることができます. Muoversi a Roma » Linee e mappe: bus, metro
(ATAC 公式サイトへのリンク)
ATAC: Azienda Tranvie ed Autobus del Comune

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | イタリア このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月21日

【イーストベイ】電車のように走るバスを

Key Systemと呼ばれた電車が,サンフランシスコ湾にかかるベイブリッジ
(San Francisco-Oakland Bay Bridge)から撤退して50年,オークランドで
路上に電車を走らせていたKey Route(後にKey System)を,ベイブリッジ
撤退二年後の1960年から路線バス網として受け継いでいるAC Transitは,
一部の基幹路線のバスを,数年後を目指して往年のKey Systemの電車の
ように走らせる計画を立てています.
AC Transit: Alameda-Contra Costa Transit District

専用車線上をライトレールのように走り,交差点では優先権が与えられ,
乗車前に運賃を支払い専用プラットホームから乗降する,BRTです.
BRT: Bus Rapid Transit
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 18, 2008 AC Transit's plan to run buses like trains
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)

BRTと言えば,南米の例が紹介される機会が多いのですが,各地で様々な
形態をとるBRTの中で,貨物鉄道の廃線跡を再利用したBRTは,米国でも
ロサンゼルス(Orange Line)と,マイアミ(South Miami-Dade Busway)など
で成功していますし,シアトルやボストンのように,専用トンネルを走る
ものさえあります.

オークランドなどのイーストベイ(East Bay)でのAC Transitの計画は,
対岸のサンフランシスコMuniが同市内で計画中のものと同じで,一般道の
中に専用道路を設けるタイプです.
AC Transitの計画は,下記公式サイトの図を見る限りでは,名古屋市の
基幹バスのように,道路の中央を走る形になりそうです.米国でもこの形
ではオレゴン州ユージン(Eugene)とスプリングフィールド(Springfield)
間を結ぶEmXという先例があります.

BRT計画を紹介するページに,Key Systemの電車の画像が載っています.
Your Guide to Bus Rapid Transit
(AC Transit 公式サイトへのリンク)

オレゴン州のEmXには,道路幅の制約から一車線の専用車線を双方向で
使用する場所が一部にある模様です.鉄道で言えば単線運転です.
EmX: Emerald Express by the Lane Transit District (LTD)
Dads' Gates Station (Windows Live Local bird's eye へのリンク)
島式ホームの前後が単線区間で,ここで交換しているのでしょう.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国ベイエリア このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月18日

【Phileas】アイントホーフェンでの現状

ハワイ州ホノルルでは,市議会で大量輸送機関のモード選定が決まるはず
でしたが,議員の一人が家庭の事情で欠席したこともあり,4対4で結論が
再び持ち越しとなりました.次回は4/23が予定されています.
一見して無関係に思われるこの話は機会を改めますが,昨日(4/16)は米国
運輸業界の重鎮と言ってもいい前運輸長官も,議会で鉄レールと鉄車輪の
組合せの優位性を説いていました.その鉄道の対立候補の一つとして名が
挙がっているBRT(bus rapid transit),Phileasの近況です.

Phileas(フィリアス)とは,磁気ビーコンによるガイドウェイバスの一種
で,APTSが製造しています.今のところ,オランダ南部の人口約21万の街
アイントホーフェン(Eindhoven)市でHermesが運行する2路線に,2004年
から営業運転に投入されているのが最初の採用例ですが,フランスでは
ゴムタイヤ式トラム(名称 Évéole)として,北部のドゥエ(Douai)が今年
9月の開業を目指して現在準備中です.
APTS: Advanced Public Transportation Systems

このアイントホーフェンでの運転状況に関して,最近の状況が報じられて
いました.一つは関心の高まっているホノルル発のゲスト編集者による
記事で,もう一つはユトレヒトへの導入に反対するブログです.双方とも
内容は似ていて,情報源は同じかもしれませんが,両数が微妙に異なって
います.

それらによれば,アイントホーフェンでは2004年にPhileasを12本導入
したものの,平均して稼動しているのは3本だけで,2路線の運行に必要な
8本を賄うため,一般の連接バスを投入しているとか.最大の特徴である
磁気式ガイドウェイ機能も,全く使われていない模様です.

稼働率が低いのは,LPG(液化石油ガス)エンジンと電気モータによるハイ
ブリッド式に問題があるからのようで,エンジンをディーゼルに代える
ため,ホノルルの記事が参考にしたと思われる資料によれば,2007年12月
から9本を改修中で,第一号が戻ってくるのは2008年6月とのことです.
オランダ語のブログは,50万ユーロをこのエンジン交換に掛けていると
していました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ゲスト編集者によるホノルル発の記事(英語):
4/7/2008 City Should Stick with Plan for Steel on Steel Rail
System in Honolulu
(Hawaii Reporter ニュースへのリンク)

こちらは,ユトレヒト中央駅(Utrecht CS)と大学(Universiteit Utrecht)
のある東部De Uithof地区を結ぶ過密路線バスの代わりには,トラムでは
なく,価格が三分の一になり,工事も容易なPhileasが良いのではないか
とするオランダ語の記事:
27 maart 2008 Comfortabel en snel naar De Uithof
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
それに呼応する形で,アイントホーフェンの例を挙げ,かの地では低価格
ではなくなっていることと,ユトレヒトでは既存トラム路線があるため,
新しいモードではなく,トラムで建設すべきではないかとするブログ:
28-03-08 Phileas slecht alternatief voor tram
(Unieuws.nl ブログへのリンク)

ホノルルの記事が一部を引用している参考資料:
New Era Hi-tech Buses. # Phileas
(citytransport.info へのリンク)

関連過去ログ:
2008/3/31 【Douai】ゴムタイヤトラム開業9月に延期

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベネルクス このエントリーを含むはてなブックマーク

【ベイブリッジ】鉄道線廃止から4/20で半世紀

サンフランシスコとオークランド間は,高速電車BARTが海底を最高速度
時速80マイル(同130キロ)で駆け抜け,昨年一年間で5200万人が行き来
しています.そして,サンフランシスコ湾には両岸を結ぶ二段式吊り橋,
ベイブリッジ(San Francisco-Oakland Bay Bridge)がかかっています.
BART: Bay Area Rapid Transit

このベイブリッジの下段には,かつて両市を結ぶ鉄道も走っていました.
ご存知の方も多いと思いますが,オークランド市内にくまなく路線網を
張り巡らしていた,Key Systemと呼ばれる路面電車がサンフランシスコに
乗入れたり,今では想像さえ難しいのですが,一時期は同じ軌道上を,
インターアーバンと呼ばれた都市間電車も走っていたそうです.

そのKey Systemのトランスベイ(Transbay)線が廃止されたのが,1958年の
4月20日ということで,今度の日曜(4/20)は,その50周年にあたるのだ
そうです.サンフランシスコ・クロニクル紙が,記事を出していました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 17, 2008 50 years since trains crossed S.F. Bay
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)

1939年にKey Systemがベイブリッジに電車を走らせたことで,それまで
フェリーと電車を乗り継ぐ必要のあったサンフランシスコとオークランド
間の交通事情が一転し,オークランドがサンフランシスコのベッドタウン
になったとか.
1941年には年間1100万人に利用者が増え,戦時中はガソリンが配給制と
なったこともあり同2640万人に達しますが,その1945年が最盛期になって
しまいます.その後は自家用車の急増で利用者が激減,トランスベイ廃止
前年1957年には同520万人にまで減っていました.ガソリン価格の高騰で
利用好調なBARTが2007年に記録した利用者の十分の一です.

1958年のKey Systemベイブリッジ区間廃止からBARTの開通までは,16年
かかりました.
上記記事によれば,一時期復活気運が盛り上がり,ベイブリッジの鉄道線
復活の可能性を探る調査費が1998年に住民投票で承認されますが,46億
ドルから80億ドルかかるとの結果が出てしまい,あえなく構想はしぼんで
しまったそうです.

なお,Key Systemのトランスベイ用の車両(Key System bridge unit)は,
Western Railway Museumに保存されていて,廃止50周年を記念して運転も
行われる模様です.記事の最後には博物館へのリンクもありました.

Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けておきます
Bay Bridge on Saturday morning by ian_ransley (flickr)
Bay Bridge on Saturday morning
この画面の右側(=南側)二車線が,Key Systemの走っていた場所でした.
今は車道5車線すべてが,東向き専用に使われています.

下が,Western Railway Museumに残る,Key Systemのbridge unit.
Key System Electric by SP8254 (flickr)
Key System Electric

ベイブリッジも建設から80年近くが経ち,オークランド側では全面的な
橋の付け替え工事が行われています.あと5年ぐらいすれば,二段式の
吊り橋も,東側はKey Systemもろとも昔話になってしまうようです.
Replacement Bridge by vasilken (flickr)
Replacement Bridge
Taken on January 28, 2007

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国ベイエリア このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月17日

【シャーロット】4/20トロリー運転再開へ

ノースカロライナ州シャーロット(Charlotte)では,ライトレールLynxの
ブルーラインが昨年11月に開業,利用は好調と伝えられています.
その陰で,ライトレール完成まで工事のため運休を余儀なくされてきた
昔懐かしい電車のトロリー(trolley)が,今度の日曜には戻ってきます.

このトロリー,昔風の路面電車と侮ってはいけないようです.今回の記事
には,このトロリーが1996年から走っていたからこそ,1998年に公共交通
への財源とするための増税を問う住民投票で,賛成多数を得られたとする
見解が語られています.

そのトロリーは,2006年にライトレールの建設工事が本格化してから運休
していました.その後,ライトレールLynxが昨年11月に開業し,12月には
百万ドルかけたトロリー用の新しい車庫も落成,軌道を共用するライト
レールのほうも順調なことから,運転再開の準備が整ったようです.

運転区間は以前と同じ,サウスエンド側のAtherton Millとアップタウン
側の9th Streetの間ですが,両端ともライトレールLynxは停車しません.
トロリー専用の停留所です.その他にもトロリーだけ止まる停留所が2つ
ほどあるとのことです.これらの停留所では券売機が設置されないため,
運賃$1.30は車内で支払うことになります.
また,運転されるのはラッシュ時以外の時間帯だけで,それも5月半ば
までは土日だけに限定され,Lynxとの線路共用に問題なしとなれば,平日
にも拡大されることになるのだとか.そうなれば,アップタウンとサウス
エンド地区の間の電車の運転本数が,倍増することになります.単なる
観光客向けというわけではないということのようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Apr. 17, 2008 Trolley joining Lynx on light-rail tracks
(The Charlotte Observer ニュースへのリンク)
04/14/2008 Charlotte Trolley ready to hit the road
(News 14 Carolina ニュースへのリンク)

日曜(4/20)午後1時には式典が開催されます.その席では,1927年から
1938年までシャーロットの市電として活躍し,近年になって奇跡的に復活
した,トロリー85号車もトロリー運転区間を往復するようです.安全上の
理由から運転される機会が大幅に減ってしまう製造後81年の85号車と,
新しいライトレール車両が並ぶシーンが,見られるのかもしれません.

情報は公式サイトに掲載される模様ですが,この時点ではリンクが正しく
機能していませんでした.少し時間がたてば内容を確認できるでしょう.
Welcome to Charlotte Trolley! (公式サイトへのリンク)

将来,シャーロットのライトレールが,北への延伸を果たした際には,
トロリーが走る余裕がなくなるだろうとされています.

トロリー関連 過去ログ:
2007/4/03 トロリー#85 現役引退か?
2006/11/16 トロリー運転再開も遅れ
2005/12/16 LRT工事本格化でトロリー運休

売上税 過去ログ:
200711/21 交通税賛成多数の分析出る

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 米国南東部 このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月16日

【バーゼル】ベルン車の引退,越境線その後

バーゼルでトラムを走らせているBVBは,現在シーメンスの工場に順次
送って改修を受けさせているコンビーノ(Combino)28本のうち,半分の
14本が終了し,改修後の走行距離が30万キロに達するものの,問題はない
と発表しています.
BVB: Basler Verkehrs-Betriebe

また,コンビーノ問題で車両不足に陥った際に,ベルンから借用していた
5本(うち1本は車庫火災で焼失し,現在は4本)の旧型車を返却,その車は
今度はルーマニア北東部のヤシ(Iaşi)で活躍することになるそうです.

それを伝える報道は,いずれもスイスの通信社SDAの記事で文面こそ同じ
ですが,見出しや挿入画像を変えて,それぞれ特徴を出しています.
SDA: Schweizerische Depeschenagentur
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
15.04.08 Berner Trams kommen 4 Jahre zu spät in Rumänien an
(espace.ch ニュースへのリンク)
15.04.08 Sanierung der Basler Combino-Trams kommt
(20minuten ニュースへのリンク)
15.04.08 Halbzeit in Combino-Sanierung - Abschied von Berner Tram
(Basler Zeitung ニュースへのリンク)

1973年製造の旧型車Be8/8は,5本が2004年にベルンからバーゼルに移って
きていました.その年の夏1本を火災で失いますが,バーゼルでの4年間に
52万キロ走りました.車両限界か何かの理由で,運用できるのは1系統と
14系統だけだったのですが,一台あたりの年間走行距離は,コンビーノの
それの半分だったそうです.
4/15,4本のうち3本はトラム14系統の終点Prattelnに近い敷地に,貨車で
運ばれたとあります.そこは,1997年までSchindlerとして,その後は
Adtranzとして路面電車車両が製造されていた工場です.しかし,今は
工場も閉鎖され,跡地への渡り線だけ残っていましたが,それもその日が
最後の使用になる模様です.

Tramforum Baselの情報によれば,サッカー欧州選手権2008(EURO 08)の
間は,工場に送り出すコンビーノの本数を2本に絞りますが,それ以外は
常時5本程度がシーメンスの工場に入場しており,最終的には今年12月
(22日?)に328号車が戻ってくるのを最後に,改修完了の予定になっている
ようです.

越境トラム
バーゼルでは,国境を越えるトラム路線の復活計画が進展中です.同市の
属するバーゼル市州(準州)は18万7千人以上が暮らし,スイス国内だけで
毎日3万人が通勤しています.しかし,それだけでなく隣接するドイツと
フランスからも,ほぼ同数の3万人が国境を越えてバーゼルに通勤して
いるそうです.

それによりもたらされる混雑,駐車場不足,環境問題などに対処すべく,
スイスとEU間のトラムの越境運転は,重要な課題です.
このうちドイツ側へは,2.8キロの路線延長が3年越しで議論され続けて
きました.バーゼル側は1月に計画を承認,2月下旬にはドイツ側の街,
Weil am Rheinでもトラム8系統の延長計画を承認するに至っています.

総工費は1億4百万スイスフラン(6300万ユーロ)とされ,このうちスイス
政府とバーゼル市州が77%を負担,ドイツ側の路線1.8キロ分も,半分を
負担することになるようで,ドイツの負担は2200万スイスフランです.
2012年の開通が予定されています.
29.02.2008 Weiler Gemeinderat stimmt für Tramverlängerung
SDAの記事 (Basler Zeitung ニュースへのリンク)

一方,フランス側では,トラム3系統をフランス領内のSaint-Louis駅まで
乗り入れさせる計画の検討を開始します.2014年開通が目標とか.
14.04.2008 3er-Tramverlängerung wird konkret
(Basler Zeitung ニュースへのリンク) 詳細記事は有料購読エリア内

【バーゼル】コンビーノ関連 過去ログ リスト:
2007/3/14 【Combino】バーゼル全面改修車の営業復帰ほか
2007/3/01 【ベルン】コンビーノの改修全車で終了
2006/12/22 改修コンビーノの第一号戻る

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | スイス このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月15日

【レオン】中心広場でコンビーノを展示

スペイン各地のトラム計画が報道されるようになった昨今ですが,北東部
カスティーリャ・レオン州にある人口13万5千ほどの街,レオン(León)
には,市長らが先導して,中心部を循環する路線と,そこから放射状に
伸びていく5路線の,計6系統で総延長15.9キロの路面電車網を構築する
計画があります.

今度の金曜(4/18)からは,市民にトラムを知ってもらうための展示会が,
一か月間開かれるようですが,会場となるSan Marcelo広場で公開される
実物の電車の姿が,地元メディアに取り上げられました.記事には街中の
予定路線図も掲載されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
14/04/2008 Leonoticias.com desvela el proyecto de tranvía para
León que el Ayuntamiento presentará este viernes

(Leonoticias.com ニュースへのリンク)

ここに掲載された画像を見る限り,展示される車両は,リスボン近郊の
テージョ川南岸にあるアルマダ市,セイシャル市を走るメトロと呼ばれる
ライトレール,コンビーノ(Combino Plus)とみて間違いないでしょう.
ただし,レオンがシーメンスから購入することに決めたということでは
なさそうです.

レオンに近いトラムが走る街には,マドリッドやビルバオなどがあります
が,そこからでも姉妹都市ポルトからでもない南リスボンから,7百キロ
以上を陸送されてきた模様です.

トラム完成後には,マドリッドなどから高速鉄道AVEが将来乗り入れる
予定のAVE駅前と,ビルバオ方面へ向かう狭軌鉄道FEVEの駅前が,軌道で
結ばれることになります.
FEVE: Ferrocarriles Españoles de Vía Estrecha

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | スペイン語圏 I このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月14日

【セントラルコリドー】知事の拒否権で危機

ミネソタ州州都セントポール(St. Paul)と,同州最大の都市ミネアポリス
(Minneapolis)の,いわゆるツインシティ(Twin Cities)間を結ぶことに
なるライトレール計画,セントラルコリドー(Central Corridor)が暗礁に
乗り上がりかかっています.

セントラルコリドー計画は,建設費見通しが9億9百万ドルに膨れ上がった
ものの,ツインシティなど7郡の広域行政と地域計画立案の機関である
メトロ・カウンシル(Metropolitan Council)の承認を2月下旬に得て,
次は建設費の半分を出してくれる連邦政府への申請を,この夏に控えて
いるところでした.

ところが先週初め,ミネソタ州の州知事が,州の負担となる7千ドルの
拠出を定める法案に,一部条項の拒否権を行使,その中にはセントラル
コリドーが含まれていたため,州からの補助金が宙に浮いた形になって
しまったのです.

金額自体は,9億ドル超の予算のうちの一割にも満たないものですが,
州知事は計画に賛成と見られていただけに,代案は全く考えられてなく,
その分の穴が開いてしまうのと同時に,これが州からの賛同を得られて
いないと連邦機関(FTA)に解釈されると,予算の半分を賄う連邦補助金を
獲得できないかもしれないという問題がありました.
しかも,5月中旬までの州議会開催中に決着をつけないと,8月のFTAへの
申請に間に合わないという,切羽詰ったものです.

州知事は,州の借り入れ金が膨大になることを避けたく,総額で約2億
ドルに相当する条項に拒否権を使い,削除させました.
その中の最大のプロジェクトがライトレールだったのです.その他にも,
州都セントポールに関連する計画案があり,就任当時からライトレール
計画推進を公言しているセントポール市長は,所属政党が異なることも
あってか,怒りを隠せない様子が伝えられていました.
州知事にしてみれば,セントラルコリドー計画に関しては,今一度内容を
見直すように,という意図がある模様です.電車は検査入場させるという
言い方をしていました.

しかし,議会開催中に解決できないと,今年の補助金申請は困難になり,
それがもたらす翌年への遅れは,更なる予算増加を意味しています.
すでに当初予定より遅れていて,その影響だけで4千万ドルも高騰して
現在の9億ドルを突破するに至っていました.また,ここまでFTA内での
セントラルコリドーの優先順位は高くなっているとされているものの,
来年になれば,これが列の一番後ろに回ることになりかねず,これまでの
努力が水泡に帰してしまうと懸念されています.

今や全米各地で公共交通計画が始動していて,連邦からの補助金獲得は
熾烈な競争になっています.今回ミネソタ州知事の拒否権行使の報道は,
ライバルの街に笑みをもたらしたという発言も紹介されていました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
一連の報道が落ち着いた後,情報更新と要点をまとめた公共放送サイトに
掲載されている記事:
April 11, 2008 Pawlenty's LRT veto -- good negotiating strategy?
April 9, 2008 Central Corridor's funding fight could send project
to the back of the line
(Minnesota Public Radio ニュースへのリンク)
4/09の記事には路線図なども掲載されています.

州知事が一部条項に拒否権を下した書類は,PDFファイル版で見ることが
できます.Bill Log: Legislation for 2008
(Office of Governor Tim Pawlenty 公式サイトへのリンク)
リストの下にVeto Messagesリストがあり,2008 Chapter 179のPage 6に
該当部分があります.

膨大な数の記事が出ていますが,第一報から一日たった時点での記事:
04/08/2008 Central Corridor dead — or alive?
(Pioneer Press ニュースへのリンク)
April 8, 2008 Democrats say it's up to Pawlenty to revive rail
money
The Associated Pressの記事
(Minneapolis-St. Paul Star Tribune ニュースへのリンク)
04/08/2008 Sorry, St. Paul -- budget ax falls hard on capital city
(Pioneer Press ニュースへのリンク)

連邦補助金獲得には,沿線からの同意も必要です.もちろん,ルートも
確定していなければなりません.
しかし,この州知事拒否権問題が生じた後でさえ,敷地の中をセントラル
コリドーが走ることに懸念を示し続けてきた大学が,当初案の北側への
迂回ルートを,再び支持し始めたという報道もありました.
4/11/2008 U of M Regents reaffirms support for northern alignment
for Central Corridor light rail line

(UMN News ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 米国中部 I このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月13日

【アムステルダム】GVB崩壊の危機?!

先日,中央駅で地下鉄が派手に脱線したアムステルダムでは,その事故を
契機に懸念が広がり,地下鉄を運営しているGVBには線路を保守管理する
能力が無いとする報告書があることが,明るみになりました.
GVB: Gemeentevervoerbedrijf, Amsterdam

線路には地下鉄だけでなくトラム軌道も含まれていて,GVBの経営能力の
欠如が指摘されている模様です.記事タイトルには崩壊(instorten)と
いう言葉が使われました.
12-04-2008 'Openbaar vervoer op instorten'
(Het Parool ニュースへのリンク)

先月,全国7万人を対象とした調査では,GVBはオランダ全土の公共交通
機関の中で,最低の烙印を押されていたばかりです.
14 March 2008 GVB voted worst public transport firm
英語の記事 (DutchNews.nl ニュースへのリンク)

オランダでは,自治体が市内公共交通の運営を委託している街が多くを
占めていますが,アムステルダム,ハーグ,ロッテルダムの三大都市は
市が実権を握ったままで,その維持が可能な状況になっています.
オランダで自治体から運行を委託されている民間企業のArriva,Veolia,
Connexxionの三社は,連盟(FMN)を組んでロビー活動を開始したという
報道もありました.
FMN: Federatie Mobiliteitsbedrijven Nederland

彼らに言わせれば,公営状態の公共交通事業者(上記三都市)は利用者を
増やす努力をほとんど行っておらず,自分たちならもっと乗客を増やせる
と主張しています.
11/04/08 Private Companies in Public Transport Launch Lobby
Organisation
英語の記事 (NIS News Bulletin ニュースへのリンク)

オランダ語版WikipediaにあるGVB (Amsterdam)の項目によれば,GVBは
株式会社で,アムステルダム市が株式を所有しているものの,2012年迄に
GVB全体(地下鉄,トラム,バス)が入札にかけられるとあります.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベネルクス このエントリーを含むはてなブックマーク

【ユトレヒト】ウィーンから助っ人来る?!

中央駅と大学のある地域を結ぶバス路線を,トラム化する話が出ている
ユトレヒト(Utrecht)では,低床車モデルとしてアルストムのシタディス
(Citadis)を一日走らせたことがありますが,今度は混雑する既存トラム
路線(sneltram)の助っ人として,オーストリアのウィーンから中古トラム
車両を購入することをBRUが検討しており,そのための適合試験走行が
今月から開始されている模様です.
BRU: Bestuur Regio Utrecht (ユトレヒト地域の地方政府?)

ユトレヒトのトラム(sneltram)の利用者数は年3%の増加を示しており,
平日は3万5千人が利用しているそうです.そこでラッシュ時の増強用と
して,ウィーンの路面電車車両,タイプE2E6に白羽の矢がたったのでした.
紹介している記事には製造後17年とあり,ユトレヒトの同22年より車齢が
5年若く,今後も17年間は大丈夫だろうとされています.
車種を当初E2と記しましたが,コメントをいただいた「ひぐらし」さん
からのご指摘通り,正しくはE6でした.


軌間,規格,電源(750v/600v),高床など,書類の上ではウィーンのE2E6は
ユトレヒトの路線でも走れることになっていても,実際には色々障害が
あるものです.ドアとホームの段差に懸念があるようで,早々に改修が
行われるようですが,その他にも問題がないかどうかを確認するため,
5月まで中央駅とNieuwegeinの間の60系統(lijn 60)で試験走行が行われる
ことになっています.

ウィーンのE2E6は車両の長さが19m強しかなく,ユトレヒトの29mより短い
ため連結運転が必要ですが,BRUは3本連結で一度に300人輸送することも
視野に入れている模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04 april 2008 Weense tram tegen spitsdrukte
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
09 april 2008 Weense tram op proef in Utrechtse regio
(Engineering 360 ニュースへのリンク)
どちらの記事にも,小さい画像が載っています.

【ユトレヒト】関連過去ログ:
2007/9/22 トラム延長ほぼ決まり? ほか
2007/9/07 9/09 ミュルーズからの来賓

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(1) | TrackBack(2) | ベネルクス このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月12日

【シアトル】海岸沿いの電車は再開が遠のく?

シアトル(Seattle)でストリートカー(streetcar)と言えば,今や昨年12月
開業のサウスレイクユニオン(South Lake Union)線が思い浮かぶように
なりましたが,2005年11月までは,メルボルンから購入した旧型電車が,
1982年からウォーターフロント地区を走っていました.

港湾沿いに走る路線の北の終端にあった車庫の敷地が,シアトル美術館の
オリンピック彫刻公園(Seattle Art Museum's Olympic Sculpture Park)
の一部として必要とされたため,代わりの車庫が完成するまでの間の,
暫定的な運休との説明が当時され,車体の塗装を真似たバスが路面電車
代行して走るようになりました.
しかしその後,新しい車庫の建設予定地の開発が思うように進んでいない
ことが発覚,電車による運転再開が危ぶまれていました.

そしてとうとう,今度は再開は10年後か永遠にないかもしれないことを
示唆する記事が出てしまいました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 11, 2008 Waterfront streetcar: Is it gone for good?
(Seattle Times ニュースへのリンク)

問題は新しい車庫予定地(Pioneer Square)の開発問題です.この遅れで,
新車庫は考えられる最も早い時期でも2010年までは完成しないとされて
います.そして,2012年には港湾沿いに走る1950年代完成の高架道路を
改造する工事が始まることになっています.ウォーターフロント線は,
その高架道の下を走っていたのです.
George Benson Waterfront Streetcar Line Metro Route 99
(King County Metro Transit 公式サイトへのリンク)

老朽化した高架道(Alaskan Way Viaduct)の改造工事が終わるのは2018年
とされていて,工事中は電車は電車が走れません.そこで10年後という
見通しまで出てきたという次第です.

走っていた1920年代製の車両は,ダウンタウン南にあるMetro Transitの
倉庫に保管されているそうですが,売却もありえそうです.

新式の部分低床車が投入されているサウスレイクユニオン(South Lake
Union)のほうは,開業から4か月近くになります.今月初めには軌道に
車体がはみ出していた小型トラックに路面電車が衝突して破損するという
こともあったようです.その際の記事によれば,それまで軽微な衝突は
3件だったとありました.
April 2, 2008 South Lake Union accident takes red streetcar out
of service
(Seattle Times ニュースへのリンク)

少々古いものになりますが,関連する過去ログリスト:
2006/11/19 バス代行からの復帰に暗雲(2)
2006/7/01 バス代行からの復帰に暗雲
2005/10/09 車庫没収で路面電車運休に
2005/8/06 ウォーターフロントをゆく路面電車しばしのお別れ?

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(2) | 米国北西部 II このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月11日

【トリノ】近郊にトラムトレイン試験導入か

トリノなどのあるイタリア北西部ピエモンテ州(Piemonte)は,Fasから
2500万ユーロを用立てて,トラムトレイン3本を購入,二年後?から試験
運行することを決めました.イタリアでは初めての導入になると報じられ
ています.なお,投資額は2千万ユーロとする記事もあります,
Fas: Fondi aree sottoutilizzate (未開発地?への基金)

イタリア初とされるトラムトレインが走るのは,トリノ(Torino / Turin)
の西に位置するトッレ・ペッリチェ(Torre Pellice)へ向かう路線で,
現在はトレニタリア(Trenitalia=FS)が列車を運行しています.
トレニタリアとは,イタリア国鉄が上下分離して民営化した際にできた,
国鉄の列車運行を引き継ぐ会社です.

路線長55キロほどですが,このうちトラムトレインの試験運転が行われる
のは,トッレ・ペッリチェ(Torre Pellice)とピネローロ(Pinerolo)間の
約17キロになり,いわば末端のみの運転ということになります.各地で
さまざまな形態をとるトラムトレインですが,ここでは在来線の車両を
トラム化するスタイルになる模様です.最近の例で言えばパリ近郊のT4が
これに該当するでしょう.

資金のうち2千万ユーロは予備車1本を含む計3本の車両購入にあてられ,
残り5百ユーロは,トラム車両に適応するための地上施設の改良に投じ
られます.(総額を2千万ユーロとする記事は,車両費を1500万ユーロと
書いています)

トラム=トレイン化する理由として,需要がトレニタリア(Trenitalia)で
運行を続けるには小さすぎ,さりとて廃止するには大きすぎるからという
ことが挙げられ,加えてトラム車両の加減速性能の高さ,それによって
可能となる新駅の設置,踏切改善?の可能性などが紹介されています.

いずれ,トリノやカゼッレ・トリネーゼ(Caselle Torinese)へ乗入れする
構想もあるとのことで,そうなった時に試験という冠が取れて,トラム
トレインの本領が発揮されることになるのでしょう.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
9/4/2008 Tram-treno: la rivoluzione comincerà da Pinerolo
(La Stampa ニュースへのリンク)
9 apr. Arrivano i primi tram-treno sulla tratta Pinerolo-Torre Pellice
(Adnkronos/IGN ニュースへのリンク)

ピエモンテ州(Piemonte)は,この他にも2300万ユーロを投じて,トリノ
地方の公共交通を運行しているGTTにトラム車両11本を,トレニタリア
(Trenitalia)には機関車14両を購入させる計画も報じられています.
GTT: Gruppo Torinese Trasporti
08/04/2008 Piemonte, in arrivo 23 mln di euro per implementare
servizio su rotaie
(Help Consumatori ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリア このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月10日

【ウィーン】21番廃止反対運動持ち上がる

ウィーンの地下鉄(U-bahn)2号線(U2)が,5/10に待望の路線延長を迎える
ことになっています.メッセ会場やスタジアムがあるウィーン2区レオ
ポルトシュタット(Leopoldstadt)への乗入れです.今月初めには,関連
施設として,古い映画に出てくる大観覧車で知られるプラーター(Prater)
の駅も新調されました.

その延長開業まで1か月をきり,開通祝賀ムードばかりかと思いきや,
並行する路面電車が廃止されるため,その反対運動が起きていました.

既にプラーター(Prater)からメッセ会場を経てスタジアムまで,不定期で
プラーター止まりの系統がいくつか乗り入れていましたが,これは3/27を
もって終了となっています.
このスタジアムとは,UEFA欧州選手権2008(通称Euro 2008)の決勝戦が
行われるエルンスト・ハッペル・シュタディオン(Ernst-Happel-Stadion)
のことで,その最寄停留所がStadionです.

そして,リンク(オペラ座の前の環状通り)沿いのSchwedenplatzから,
プラーターとシュタディオン(Stadion)を経てPraterkaiに至る,定期路線
の路面電車21番系統も,5/10に地下鉄U2開業と引換えに廃止となって,
プラーターからシュタディオン(Stadion)方面は,事実上路線全廃という
ことになっています.

廃止反対理由としては,路面電車の停留所間隔が250mから350m程度なのに
対して,地下鉄では900m近くに広がってしまうことなどが挙げられている
模様です.しかし,実際にはウィーン地下鉄の平均駅間距離は割と短く,
ドイツ語版ウィキペディアのU-Bahn Wienの項目によれば,最長でもU4の
平均820m,プリメトロとして誕生したU2の既存区間は更に短く,600mと
なっています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
路線再編の詳細は,先月出ていました.
10.03.2008 Neuorganisation von Straßenbahn und Bus entlang der
neuen U2
(Wiener Linien 公式サイトへのリンク)
Leopoldstadt: Neuorganisation von Straßenbahn und Bus entlang der
neuen U2
(Magistrat der Stadt Wien 公式サイトへのリンク)
いずれのページからも,PDFファイル版の地図を見ることができます.

廃止反対のことが書かれた記事:
06. April 2008 Das Straßenbahnsterben in Wien geht weiter
(be24.at ニュースへのリンク)
02.04.2008 U-Bahn ist kein Ersatz für Straßenbahn
(Wien-Heute Chron ニュースへのリンク)

ウィーンの路線検索に便利なサイト:
Wiener Linienplaene Online - Haltestellenplaene Demo
現時点では5/10廃止前の路線図を見ることができます.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(1) | TrackBack(1) | オーストリア このエントリーを含むはてなブックマーク

【リヨン】自転車に悩まされるトラム運転手

フランスでは,トラム(tramway)建設とともに自転車専用道が整備される
こともあります.最近では地元の人でも廉価で気軽に利用できる,短時間
レンタルの自転車も幅を利かせるようになってきました.

しかし,その気軽さゆえ,リヨン(Lyon)では不慣れな自転車乗りが増え,
街中の自転車レーンの整備が追いつかないこともあいまって,トラムの
運転手を悩ませているという記事がありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
06/04/2008 Y'at-il un psy dans le tram
(LyonCapitale.fr ニュースへのリンク)

2006年にトラムと自転車の絡む事故は7件あり,歩行者との事故は13件,
その他に,トラム運転士が危険と判断して掛けた急ブレーキによるトラム
車内の乗客の転倒は,39人報告されているそうです.これは,自動車,
歩行者などがトラムの目の前を急に横切ったりするケースですが,中でも
自転車が,トラム運転手には頭痛の種になっているのです.SNCFやメトロ
との乗換えが可能なPart-Dieu駅前が,もっともストレスがたまる場所だ
そうです.

トラムの軌道敷を自転車で走ることは交通違反で,135ユーロの罰金を
払うことになるとか.2007年には69件あったと報告されています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | フランス II このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月09日

【ベルファスト】価格重視でバス有利の報告

人口が市内で約27.6万,都市圏は58万弱になる北アイルランド(Northern
Ireland)の首都ベルファスト(Belfast)では,ライトレールではなく,
バスを基本としたBRTを選ぶことになりそうです.
北アイルランドの地域開発省DRDは,ライトレールよりも少ない経費で
通勤時間の短縮が図れる,BRTが望ましいという報告書を発表しました.
これで決定というわけではありませんが,ライトレールはほとんど望みを
絶たれた模様です.
BRT: bus rapid transit
DRD: Department for Regional Development

アイルランド共和国のダブリンには,2004年にライトレールLuasが開業
しています.人口だけで都市の規模を図ることはできないかもしれません
が,ダブリンは市内だけで50万人を越え,都市圏は百万人以上が暮らし,
ベルファストのほとんど倍です.
これらは英語版Wikipediaに拠るものですが,Transport in Belfastの
項目には,ベルファストは車社会で移動の77%を占めており,公共交通
機関を利用するのは11%に留まっているとあります.

DRDは,ベルファストでは利用者数も多く望めず,バスのほうが現実的で
予算的にも手が届くという結論を出します.
ダブリンLuasのようなライトレール建設に掛かる費用は5億9千万ポンドで,
その運営費も年間678万ポンドに対し,BRTなら1億4700万ポンドで建設,
年144万ポンドで運営できるとの数字が出ていました.

ライトレール派は,ダブリンのLuasも建設費は嵩んだものの,経済効果で
見返りは得られているとし,効率だけではなく,人をどれだけ惹きつけて
利用してもらうかが重要と反論します.

しかし,120名乗りのハイテクなバスをピーク時には5分間隔で走らせ,
通勤に利用されることをDRDは期待しています.
将来需要増加に対応するためライトレール転換の道は残されるとしても,
当面この地で路面電車の復活はないのかもしれません.
着工は2011年が予定されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
08 April 2008 Bus-based rapid transit system 'viable' for city
(Belfast Newsletter ニュースへのリンク)
2008/04/08 City to get rapid transit network
(BBC News ニュースへのリンク)

北アイルランドには,Wrightbusという世界中にバスを販売している製造
メーカの拠点があるそうです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西蘭伊以外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月08日

【アウグスブルク】ほぼ全車が2010年には低床化

バイエルン州の人口26万4千の街,アウグスブルク(Augsburg)市を走る
路面電車(Straßenbahnen)は,二年後には76本が低床車になる模様です.
市(Stadtwerke)は営業車を現在84本所有し,日々の運行には64本が必要と
されています.

2010年には76本体制となる低床車の内訳は,コンビーノ(Combino)41本,
第一世代の低床車とも言えるGT6タイプの11本からなる今の52本に加え,
2007年2月にボンバルディア(Bombardier)と契約したFLEXITY Outlookの
Cタイプ,アククスブルクでの通称CityFlexの10本と,残りの14本はその
オプションです.その14本が今回発注されたとの記事がありました.

1本あたり350万ユーロだったCityFlex第一回発注から,オプションでは
同280万ユーロになりました.(規格についての記載はありません)
アウグスブルク市は,国から25%の補助金が出ることを期待しています.

しかし,2009年まではコンビーノのうち四分の一(10本前後)を,絶えず
クレフェルト(Krefeld)かウィーン(Wien)のシーメンス工場に送り出して
いなければなりません.設計問題で改修が必要なのです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
07.04.08 14 neue Straßenbahnen
(Augsburger Allgemeine ニュースへのリンク)

関連過去ログ: 2007/5/23 CityFlexの価格を巡る論議

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | ドイツ I このエントリーを含むはてなブックマーク

【ミラノ】北部インターアーバントラム再生へ

かつてミラノ(Milano)一円に広大な路線網を広げながら,後に廃止されて
いった都市間連絡トラム(tram interurbani)の生き残りが,今でもミラノ
北部と,デージオ(Desio)とリンビアーテ(Limbiate)を結んでいます.
今回この2路線のうち,デージオに向かう路線が現代の仕様に合うように
大幅な改良を施され,路線も延長されることが決まった模様です.

経済計画閣僚会議と訳されるCIPEが,3月下旬に最終的な承認をくだし,
2億1400万ユーロとされる,Metrotranvia Milano-Desio-Seregnoの改造
工事と車両購入の総額のうちの60%に相当する1億2853万ユーロを負担する
ことになりました.残りは地元負担になるようです.
CIPE: Comitato Interministeriale per la Programmazione Economica

ミラノとデージオを結ぶ路線(Metrotranvia)は,セレーニョ(Seregno)の
FS駅まで延長されて,14.3キロになります.このうちミラノ(Parco Nord)
からPaderno Dugnano(パデルノ・ドゥニャーノ)までの5.6キロは複線で,
そこから北の8.7キロ区間は単線です.
現在の終点デージオ(Desio Deposito)からセレーニョ(Seregno)までの
延長区間は,廃線跡を利用するようです.

車両も,両運転台付の新車18本が投入されることになります.

予定では,2009年1月末には手続きを終え,同年春には着工し,42か月の
工期ののち,2012年7月の開業を目指しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27 Marzo 2008 Trasporti: Metrotanvia Milano-Desio-Seregno e
prolungamento M1 a Monza Bettola,il Cipe finanzia le opere

(Provincia di Milano 公式サイトへのリンク)

02 aprile 2008 Metrotranvia Milano-Seregno, l'ok del Cipe
ANSAの記事 (Corriere della Sera ニュースへのリンク)

公式サイトではありませんしイタリア語ですが,非常に詳しい情報が提供
されています. METROTRANVIA MILANO-SEREGNO
(TRASPORTI A MILANO E HINTERLAND へのリンク)

情報は2003年で更新が止まっているようですが,英語で読めるサイト:
Milano >> The interurban tramways
(Central Station へのリンク)
走っていた電車の画像も豊富に収容されています.
こちらに掲載されている旧型車は,3月の時点でリンビアーテ(Limbiate)
を朝7時半ごろ出発する,ミラノ側のAfforiへの一往復だけのようです.
折り返しは,Afforiを8時ごろ出発だとか.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | イタリア このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月07日

【SPRINTER】豪華リムジンが終点でお出迎え

ロサンゼルスとサンディエゴの間にある太平洋岸に面した人口17万余の
Oceanside市から,内陸に向かって東の同14万人余のEscondido市まで,
約22マイル(約35キロ)の貨物線から転換された路線を走るライトレール
SPRINTERは,3/09営業運転を開始しました.招待客らが集まって行われた
公式開業式典(2007/12/28)から3か月後のことです.

ドイツ(シーメンス)製Desiroモデルのディーゼルカーによるライトレール
試乗などを兼ね,この時期に乗車する物見遊山の人たちを目当てに,先の
土曜日から3か月の間,終点のEscondido Transit Center駅から,同市の
ダウンタウンまでの往復に,10名乗りの黒塗りストレッチリムジンを,
土曜日に限り11時から19時まで,SPRINTERの運転間隔と同じ30分毎で走ら
せることにしたとのことです.SPRINTERの切符を持っていれば無料です.

これは,ライトレール開業を商機とみた,エスコンディード(Escondido)
中心街の商業組合(Downtown Business Association)による計らいで,
同市にあるExtreme Limousine社が車を出しています.リムジン会社と
しては,これからがプロム(prom)シーズンを迎える稼ぎ時ですが,ダウン
タウン振興のために車を出すことを決断したのだとか.500m強の距離で
7分程の乗車時間ですが,豪華リムジンの出迎えで駅を降り立つ訪問客の
心をくすぐり,お店などで財布の紐が緩むことを期待してのことです.
なお,ダウンタウン側のリムジン乗降地は,毎週変わるようです.

サービス開始前と開始後の記事が見つかりました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 3, 2008 Free limo ride offered downtown after jaunt on
Sprinter
(San Diego Union-Tribune ニュースへのリンク)
March 26, 2008 Downtown Escondido shuttle to start April 5
April 5, 2008 Sprinter riders get free limousine ride into downtown
(North County Times ニュースへのリンク)

SPRINTER - 時刻表と地図: Schedules & Maps
別バージョンの路線図: NCTD's network map
行き先案内(Escondidoのリムジンも掲載中): Destinations
(North County Transit District 公式サイトへのリンク)

リムジン会社の車両紹介: Our Fleet
(Extreme Limousine of San Diego へのリンク)

【SPRINTER】関連過去ログ:
2007/12/30 開業(旅客営業は1/13から)ほか
2007/10/05 【サンディエゴ】SPRINTER 12月開業も危い?

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国南西部 このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月05日

【コルドバ】架線レスを含む20キロの市電

アンダルシア州のコルドバ市(人口約32万余)が,3億から4億ユーロとも
見積もられる資金を投じて,3系統からなる約20キロに及ぶ路面電車網を
整備する計画があることを発表しました.

計画図などは見つかっていませんが,1系統は7.8キロ,2系統は5.6キロ,
3系統が6.2キロになります.このうちの2系統と3系統は,高速鉄道AVEの
発着駅にも立寄ります.未確認ですが,異なる系統でも,走行路線は一部
重複しているのかもしれません.


当面は30メートル級の車両25本から28本を用意して,最短6分間隔で運転
されることになりそうです.平均速度は路線バスの倍,時速20キロです.
パークアンドライドの施設も5か所に設けられる,コルドバ(Córdoba)の
新しい市電は,市内の移動所要時間を今の半分に短縮して,当初は日に
4万人が利用することになると予測されています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
4-4-2008 El Ayuntamiento propone un tranvía con 3 líneas y un
coste de más 300 millones

(cordobainformacion.com ニュースへのリンク)
04/04/2008 El estudio sobre el tranvía encargado por la GMU dice
que el proyecto es viable
(Diario Córdoba ニュースへのリンク)
5 de abril de 2008 Un estudio de Urbanismo considera «viable»
un tranvía de tres líneas y 20 kilómetros

(ABC Córdoba ニュースへのリンク)

注目は,旧市街地近くでは架線を張らずに電車を走らせることでしょう.
報道には地表からの集電という記述があります.2012年から2013年に計画
されている通りに開業すれば,スペインではムルシア(Murcia)に続いて
二例目になるはずです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | スペイン語圏 I このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月04日

【ベルン】東部へのバス路線をトラム化へ

西部へのトラム(Tram Bern-West)延長工事が進むベルン(Bern / Berne)
では,今度は東部Ostermundigen方面へのバス路線を,トラムに転換する
計画が明らかにされました.

BERNMOBILが運行する路線バスの10番系統は,現在3分間隔で連接バスが
走っているものの,すでに混雑が激しく,今後2030年までには利用者が
五割増しになることが予想され,日に3万人に達するその需要にこたえる
には,トラム化しかないと判断されたものです.

しかし,終点になるOstermundigenは丘陵地帯らしく,トラムが走れない
ほどの急坂になることから,その部分だけはトンネルにするか,最後の
一区間だけはシャトルバスにするかの選択肢があり,これから決めていく
ことになるそうです.

最後の区間をトンネルにするかどうかで予算が異なりますが,トンネル化
の場合には,1億3千万スイスフランと見積もられ,トンネルなしの場合は
1億スイスフランに減ります.

関係者らは,遅くとも2013年までには着工したいと考えています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04.04.08 Tram Ostermundigen rollt an
03.04.08 Tram nach Ostermundigen geplant
(espace.ch ニュースへのリンク)
03.04.08 Ein Tram für Ostermundigen
(20minuten ニュースへのリンク)

4/03付けespace.chの記事に,地図と計画路線を収めたPDFファイルへの
リンクがあります.

各種路線図: Netzplan (BERNMOBIL 公式サイトへのリンク)
路線図では東端の終点が北に折れているように見えますが,実際には南に
向かっています.
シャトルバスかトンネルか未定の場所の衛星画像: Ostermundigen
(Google Maps へのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

こちらは,先日の後日談: 01.04.08 1.-Klasse-Tram kommt nicht
(20minuten ニュースへのリンク)
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | スイス このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月02日

【アンジェ】トラム工事本格化が心配な商店街

フランス西部のペイ・ド・ラ・ロワール地域圏にあり.パリとは高速鉄道
TGVなら約1時間半で結ばれる人口15万余のアンジェ(Angers)には,2009年
開業を目指すトラム計画があります.4/21から中心街でも本格的な土木
工事が開始されることに伴い,商業者らの不安の声が伝えられました.

昨年11月トラムが開業したルマン(Le Mans)で,その工事中に中心街を
訪れる人が40%減ったという情報を聞きつけていたのです.
アンジェ市では,何とか不安を打ち消そうと,ルマンは工事中に一時的に
訪問者が4割減になったものの,商店閉鎖も一軒だけだったと説明して
いますが,少なくとも2年間に及ぶ工事に耐えられるかどうか,中心部の
商店は不安にさいなまれている模様です.

自衛策として,Rue AlsaceにあるデパートのGaleries Lafayetteでは,
メーヌ川の対岸にある駐車場?から,無料シャトルバスを出す計画なのだ
そうです.その他,どのような工事がこれから行われるのか,4/02付け
記事で紹介されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
31 mars 2008 Tram : les commerçants du centre très inquiets
02 avril 2008 Tramway : les travaux démarrent dans le centre
(maville.com ニュースへのリンク)

路線: Le tracé de la ligne A
(Angers Loire métropole 公式サイトへのリンク)
このページで表示される左側のメニューにあるPlanの先に,PDFファイル
による路線図へのリンクのあるページがあります.

アンジェでは,2009年に13キロの路線開業を目指しています.このうち
1.5キロの区間ではAPSで電車を走らせ,空中に架線を張りません.
APS: Alimentation par le sol

導入先ごとに車体の色やノーズを変えるという変幻自在なカスタマイズが
可能なアルストム(ALSTOM)製シタディス(CITADIS)は,アンジェでは導入
される17本全てに,レインボーカラーのアクセントがあしらわれます.

関連過去ログ:
2006/7/14 【APS】アンジェとランスで採用 3都市に

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | フランス II このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月01日

【ベルン】トラムにファーストクラス導入?!

スイスでは,チューリヒで車内に旅客機の座席を置いたトラムが走って
いるそうですが,それはEuro 08に向けたスポンサーの意図によるもの.
それに対してベルン(Bern)では,トラムも一等二等の二階級制になり,
車内に一等席が導入されるかもしれません.スイスでも,国鉄の列車には
一等車が連結されています.ベルンのトラムでは,既に試験的に2路線に
特別な座席を設置しているそうです.

紹介した記事にある映像では,コンビーノ(Combino)車内に設けられた
一等座席も出てきました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
31.03.08 Zwei Klassen in Trams
(20minuten ニュースへのリンク)

ベルン市内の交通を担うBernmobilは,一等の切符も販売しています.
Billette Einzelbillette (Bernmobil 公式サイトへのリンク)

ですが,今日の日付(4/01)を思い出してください.
現在20minutenのトップページにリンクが掲載されている映像つきのこの
記事は,日付が変わったら消滅してしまうかもしれません.

しかし,そうは言っても20minuten紙は半分真剣に考えているようで,
トラムの一等車導入をどう思うか,アンケートをとっています.もっとも
日本時間同日夕方の時点では,否定的な答えが6割を超えていました.

Bernmobilで一等切符を売っているのは本当です.これは,Tarifverbund
Bern-Solothurnという運賃連合に属しているからで,スイス国鉄の列車に
連結された一等車用の切符なのでした.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | スイス このエントリーを含むはてなブックマーク
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。