2008年05月31日

【トラムデザイン】フランスを目指すコンテスト

イタリアでも,近年及び近い将来のフランスに負けない斬新なデザインの
トラムが走ることになるかもしれません.
アルストムのイタリア子会社(Alstom Transport Italia)と,ローマ等を
拠点にもつヨーロッパ・デザイン学院(Istituto Europeo di Design)は,
学生を対象に,イタリア3都市を走る未来のトラムデザインコンテストを
行うそうです.

コンテストにはDestinazione 2018というタイトルがつけられましたが,
これは選ばれた3都市(ローマ,ミラノ,トリノ)で考えられているトラム
計画に合うように,2018年という年が選ばれたからのようです.

予選で3作品が選考されると,それに基づいた十分の一の模型が製作され
ることになっています.それが,この秋に開催されるTorino 2008 World
Design Capitalに出品され,優勝者はパリにあるアルストムのデザインと
スタイルの部門に研修に行けるというのが賞品です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27/05/2008 TRASPORTI: IL TRAM DEL 2018, GIOVANI DESIGNER AL LAVORO
(ANSA ニュースへのリンク)
30/05/2008 IL TRAM DEL FUTURO
(Quattroruote ニュースへのリンク)

自動車雑誌Quattroruoteの記事は,フランスのランス(Reims)で計画中の
トラムの画像を載せています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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【ロンドン】市長交代でCRT前途見えず

ロンドンでは今月初めに行われた選挙で,市長(Mayor of London)を8年間
務めてきた労働党の現職が破れ,保守党の新市長が誕生しました.
大ロンドン(Greater London)の行政トップが交代して1か月近くが経ち,
徐々に政策の方針転換が打ち出されつつあります.

たとえば,ベネズエラの国有石油会社との契約更新を行わない方針である
ことを,先日発表しています.これは,ベネズエラの石油会社がロンドン
市内の路線バスで使用される燃料を経済的に援助し,その見返りとして
ロンドン側はカラカスに職員を常駐させ,公共交通計画などのノウハウを
提供するというものです.
契約は前市長が結び,バスの燃料費を節約して浮いた資金を,25万人が
受けているとされる低所得者への運賃割引補助に回していました.

契約を更新しない理由として新市長は,世界に誇る金融の街ロンドンの
市内を走る路線バスが,多くの国民が極貧の中で暮らしている国から財政
支援を受けていることを,不快に感じる市民が多いと考えているからと
説明しました.

TfLでは,そのほかの主要計画を,新市長の方針が打ち出されるまで,
一旦凍結した状態にしています.
その中には,テムズ川を挟んで市内を南北に縦貫するトラム計画,クロス
リバートラム(CRT: Cross River Tram)も,含まれています.
TfL: Transport for London

選挙戦当時,この計画の支持を政策表明の中で示さなかった唯一の候補が
新市長になっただけに,クロス・リバー・トラム(CRT)の計画推進派は,
気が気でなりません.
特にテムズ川以南のサウス・ロンドンでは,川を渡って南北ロンドンを
連結する新たな交通機関を求めています.

特別区(boroughs)をあげてCRT計画を支持するロンドン南部のランベス
(Lambeth)やサザーク(Southwark)地区などで読まれているタブロイド紙
South London Pressは,CRTが第一期区間でテムズ川を渡って南北を結び
つけられるように運動しています.同紙は,新市長へのインタビューの
中で,新市長にCRT計画の熟考を約束させました.

しかし,先日のロンドン市議会(London Assembly)で答弁した新市長が,
計画を確約せず見直すことになるとしたことで,失望感が漂っています.
CRT計画を再考する理由として,政府の資金が全く投入されていないから
ということを挙げました.今は2010年までのTfLのビジネスプラン(TfL
business plan 2006/7-2009/10)の中で,計画をまとめるまでの予算が
ついているだけなのです.
新市長は保守党議員からは,逆に全く評判の悪いCRT計画から手を引く
ように求められているそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21 May 2008 Mayor's CRT vow
(The South London Press ニュースへのリンク)
29 May 2008 Plans for a tram line across Waterloo Bridge are to
be reviewed by the new Mayor of London Boris Johnson.

(London SE1 ニュースへのリンク)
ロンドン市議会の記録から:
28th May 2008 Cross River Tram plans under review
(London Assembly Liberal Democrats へのリンク)

CRT計画概要: Cross River Tram (TfL 公式サイトへのリンク)

ベネズエラとの取引を終えるとの声明:
25-5-2008 Mayor brings controversial Venezuela deal to an end
(Greater London Authority プレスリリースへのリンク)

関連過去ログ:
2007/2/24 ベネズエラとの協定で運賃半額に
2007/7/20 Cross River Tram南半分先行か?

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【ニース】トラム好調でも沿線は恩恵なし?

ニースにトラムが復活して半年になります.一日に5万5千人から6万人と
予想された利用者数は,今や6万5千人から7万人で,これまでの最高では
5/07に7万3千回以上の乗車証明(validations)を記録しています.

時間帯によっては,車内混雑で運賃支払いを証明する端末に近づくことも
困難な場合があるようで,運行当局は一刻も早い改善を約束しています.
一方ニースには,西側へ路線を展開するトラム2号線の計画もあります.
それを待ち望む声がある傍らで,トラムの通行は沿道の駐車スペースを
減らすとして非難する人たちもいます.

そのトラム2号線計画の先行きや,開業半年後の1号線沿線の商店主らの
声を取り上げた記事が相次いで出ました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30 mai 2008 La ligne 2 du tram : tout de suite, plus tard, jamais?
(nicematin ニュースへのリンク)
29 mai 2008 Nice République : les commerçants attendent plus du
tramway !

(Nice Premium ニュースへのリンク)

トラム建設中に工事の影響で収入が半減し,店をたたむことになった人も
いるなかで,何とか開業まで持ちこたえたレピュブリーク通り(Avenue
de la République)の商店が,トラム1号線開通から半年後の今,果たして
4年前に市長から説明を受けたように,人通りが増えて商売繁盛している
かどうかを,Nice Premiumのサイトが四人に聞いています.

それによれば,残念ながら結果は芳しくないようです.相変わらず買い物
客は大型店やショッピングモールに流れ,店の前の人の通行は確かに多く
なったと言っても,それはトラムに乗って通過するだけだと言うのです.
トラムが走り始めて良いことは何もなく,全員が店頭の駐車スペースを
求めています.

Avenue de la Républiqueの様子: (Garibaldi - Acropolis 間)
左の画像では,停留所でも歩道と段差が生じないように,軌道のほうが
少し掘り下げられている様子も伺えます.
Nice_Republique1.jpg Nice_Republique2.jpg
(2007年12月撮影で,本題とは直接関係はありません)

トラム2号線計画は,政治の世界がことをややこしくしているようです.
ニースでは2008年に市長が交代しました.3月に任命された新市長は,
計画を推し進める主体のCANCAのトップにも選ばれますが,反対派からの
圧力もある模様です.
CANCA: Communauté d'agglomération Nice-Côte d'Azur

5月初めに新市長が表明したところによれば,年内もしくは2009年にも
2号線計画の公開聴聞(enquête publique)を開くことになりそうです.

ニースのトラム開業後の関連過去ログ:
2007/12/22 【ニース】【ルマン】開業一ヶ月後の状況
2007/11/27 トラム開業二日で18万人が体験

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2008年05月30日

【ニューオリンズ】セントチャールズ線6/22に

ニューオリンズのセントチャールズ線(St. Charles line)は,ハリケーン
による被災以来初めてとなる全線での営業運転を,5月末にも復活させる
予定でしたが,5/29にRTAが発表したところによれば,現在は6/22(日)の
早朝(始発は午前5時過ぎ?)からを予定しているそうです.
RTA: New Orleans Regional Transit Authority

6/22全線運転再開後,今は所要6分の代行バスが走るCarrollton Avenueの
沿線を中心にした,お祝いのイベントも6/28(土)に計画されています.

詳細は明らかにされていませんが,5月末から先送りされたのは,技術的
問題からのとのことでした.しかし,6/22再開には自信があるようで,
すでに公式サイトにも案内が掲載されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
The St. Charles Streetcar Line Will Roll Down Carrollton Avenue
(New Orleans Regional Transit Authority 公式サイトへのリンク)

ハリケーン来襲後初となるバスの新車が導入されることを伝える記事の
中に,セントチャールズ線の話も書かれていました.
May 30, 2008 RTA rolls out first new bus since Katrina losses
(New Orleans Times-Picayune ニュースへのリンク)

路線バスの話のほうは,カトリーナ以前には370台あったバスは,200台
以上が使えなくなり,残ったバスも12年の耐用年数に近く,ここまでは
だましだまし使っていたということや,従来の車長40フィート(約12m)
から新しいバスは同35フィート(約11m)と短くなったこと,39台の購入
資金1500万ドルのうちの800万ドルは,連邦機関(FTA)が負担した話などが
紹介されています.
短いバスになっても,利用者数がカトリーナ以前と比べて30%程度なので
問題ないそうです.それよりも,環境に配慮したバイオディーゼル車で
あることや,新しい配色を施していることがアピールされました.

ハリケーン被災からストリートカー運転再開までの歩み:
2005/8/29 (Hurricane Katrina 襲来で全面運休に)
* Canal Street Line, Riverfront Line
2005/12/18 被災後初の部分運転再開
2006/4/02 運転再開区間拡大
* St. Charles Avenue Line
2006/12/19 被災後初の部分運転再開(Canal Street - Lee Circle)
2007/11/10 運転再開区間拡大 (Lee Circle - Napoleon Avenue)
2007/12/23 運転再開区間拡大 (Napoleon Avenue - Riverbend)
2008/6/22 全線再開予定

セントチャールズ線 運転再開の歩み:
2006/12/20 セントチャールズ線一部復旧
2007/9/29 ガーデン地区まで復旧へ
2007/11/16 クリスマスプレゼント?!
2007/12/24 運転再開区間が西端に到達

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【ベルリン】9月にFlexity Berlinお披露目へ

最近はストライキの話題が多かったベルリンからも,新車トラムの話題が
届いています.
BVGが導入予定の次期低床車両Flexity Berlin(ボンバルディア製)は,
9月中旬に最初の2本が投入されることを伝える記事がありました.
BVG : Berliner Verkehrsbetriebe

この時期の導入は,二年に一度ベルリン市内で開催される鉄道見本市,
Innotransでの宣伝効果もあるようです.Innotrans 2008は,9/23から
9/26までの予定です.

100%低床車両のFlexity Berlinは,試作車4本がまずBVGに納入されます.
これをBVGのメトロトラム路線(MetroTram)M2,M4,M5,M10で少なくとも
半年間運用し,その結果次第で200本を超えるオプションを旧型車置換え
用として導入するかどうか判断することになっています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30. Mai 2008 Erste Komfort-Straßenbahn soll ab Mitte September
fahren
(Berliner Morgenpost ニュースへのリンク)

関連過去ログ: 2007/4/14 Flexity Berlin 詳細明らかに

ボンバルディアは,ベルリンから程近いポツダムが公示している低床車の
発注からは,撤退しています.車体幅2.40mのFlexity Berlinなら供給
できても,ポツダムの求める2同.30mは無理というのが(表向きの?)理由
だったようです.Flexity Berlinをポツダムで走らせるためには,軌道
間隔を広げるなどの改修が必要で,4100万ユーロ掛かるそうです.

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【Rheinbahn】NF8U二次車はエアコンなし?

ノルトライン=ヴェストファーレン州デュッセルドルフを中心に運行する
ラインバーン(Rheinbahn)は,建設が開始された第二の地下路線ヴェーァ
ハーン線(Wehrhahn-Linie)用の車両として,NF8Uタイプの100%低床車の
第一陣の15本を昨年までに導入し,暫定的に地上線に投入しています.

そのNF8Uのオプションの61本は,エアコン付きになるはずでした.
しかし製造元のシーメンス(Siemens)は,屋根上に空調装置をつけると,
10トン(100kN)までに制限されている軸重を超える恐れや,空調の排気
騒音量が基準値を上回る恐れがあると,Rheinbahnに通告してきました.
軸重制限オーバーは,ライン川にかかる橋を渡れなくなることも意味して
います.このエアコン搭載に関しては,以前の調査では問題なしとされて
いたようです.

路面電車の復活が目覚しいフランスやスペインに比べると,夏場は過ごし
やすいとされるドイツやオーストリアでも,公共都市交通のエアコンは
今や必需品です.ウィーンでも最近配備された100%低床の路面電車ULFの
第二次車両や,U6用のT1タイプなどもエアコン付きで登場しています.

2009年末ごろから納入される予定のNF8U第二次車は,1本あたりの価格が
230万ユーロで,エアコンは30万ユーロの追加になっていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28.05.2008 Hitzige Verhandlungen
(DerWesten Düsseldorf ニュースへのリンク)
28.05.2008 Das Aus für die schönen Klima-Züge?
(Düsseldorfer Express ニュースへのリンク)
28.05.2008 Vertrag mit Siemens kommt nicht zu Stande - Keine
Klimaanlagen für Wehrhahnlinie
(RP Online ニュースへのリンク)
RP Onlineの記事では,エアコンなしに決まったように思われますが,
上の2つの記事では今後の交渉の余地がありそうです.

建設中の Wehrhahn-Linie 路線図:
Bewegung für Düsseldorf: Die neue Wehrhahn-Linie Der Streckenplan
(Landeshauptstadt Düsseldorf へのリンク)

軸重という言葉を使いましたが,RP Onlineの記事では「die Achslast
des Kleinraddrehgestells」としています.NF8Uは,4台車の8軸相当で,
エアコンのない一次車の重量は35トン少々あります.

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2008年05月29日

【ウィーン】トラム乗降時の事故分析結果ほか

ウィーンの交通安全理事会(KfV)と市電の運行会社(WL)は,共同で市電の
乗降時に起きる事故を調査分析し,その結果を公開しました.
KfV: Kuratoriums für Verkehrssicherheit
WL: Wiener Linien GmbH & Co KG
ここ数か月,乗客がドアに挟まれる事故が注目されていたこともあり,
WLは,旧型車のドア挟み検知装置を改造する計画も発表しています.

ウィーンの路面電車は400キロ前後に及ぶ軌道の大半が路面走行という
こともあり,残念ながら日々の記事検索でもウィーンでの事故報道は常連
です.年間2億人を超える利用者,平日も週末もならして平均すると一日
55万人が利用しているとされますが,今回の分析結果では,このうちの
14%に過ぎない65才以上の女性客が,乗降時の事故件数の65%を占めて
いました.統計的には,1日に1回乗る人が乗降時に事故にあう確率は,
1万3千700年という気の遠くなる歳月の間に1回の割合となるそうです.

なお,乗降時とひと括りにしましたが,乗車時の割合が69%です.また,
半数がけがを負ったとされ,その半数は乗客自身の過失ですが,27%は
ドアに指や体を挟まれたために負ったものでした.

分析は車種ごとにも及んでいます.現在ウィーンの路面電車には大雑把に
3種類がありますが,100%低床のULFは事故件数の18%で,年間あたり平均
100回の運行に14件の割合になり,1970年代後半から投入のE2タイプは
件数の19%で同10件,営業車のなかでは現役最古参で1960年代後半から
投入されているE1タイプが事故件数の63%(同21件)で最多でした.
E2とE1はともに高床車で,ULFから比べると見た目に差はありませんが,
E2には乗降口に折り畳み式ステップがあります.段差が少なくなるため,
これが事故を少なくしているものと考えられました.

乗降時の事故の63%を占めていたE1タイプの車両は,従来の空気圧式の
ドア挟み検知装置を,40万ユーロを投じてより敏感な光電センサー式に,
今後1年半かけて交換することになります.現在E1は230本程度が稼動して
いますが,2014年ごろまでにULFと置き換えられる分もあるため,実際は
190本から200本程度が対象となる模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27.05.2008 Straßenbahnen in Wien: Sicherheit beim Ein- und
Aussteigen
(Kuratorium für Verkehrssicherheit へのリンク)
28.05.2008 Sicherheit: Wiener Linien rüsten Straßenbahn-Türen auf
(DiePresse.com ニュースへのリンク)
28. Mai 2008 Straßenbahnen: Erste Maßnahmen gegen Einklemmen
(derStandard.at ニュースへのリンク)
28.05.2008 Wiener Linien rüsten Bim-Türen auf
(Kurier ニュースへのリンク)

その他のウィーンの話題では,
6月は,UEFA欧州選手権2008(Fußball-Europameisterschaft 2008)が開催
されます.オーストリアとスイスで共同開催の同大会の決勝戦が行われる
ウィーンでも,他の試合開催都市と同様にファン・ゾーン(Fan Zone)が
設けられます.市役所前広場(Rathauspark)と英雄広場(Heldenplatz),
間を結ぶリング・シュトラーセ(Ringstraße)には,試合中にスタジアムの
外でも7万人が観戦できるよう,9つの大型スクリーンが設置されるとか.
その他にも各種催し物が開かれるため,6/01から7/04まで,リング通りは
一部で一般車両の通行止めとなり,トラムも大きな影響を受けます.

リングを周回しているトラム1系統と2系統は,期間中は東半分だけの運行
になり,1系統として運転されます.また,リングへ乗り入れるJ系統は
バス代行になるほか,D系統はリング東側を迂回運転します.このため,
普段使われない渡り線やループ線が活躍することでしょう.
その他にも,試合日当日は増発や終電の延長なども予定されています.
詳細は下記サイトへ.ファンゾーンには公共交通でお越しくださいとの
案内もありますし,英語版も用意されています.
Wiener Linien (公式サイトへのリンク)

来週月曜(6/01)からということで,注意を促す記事も出ました.
27. Mai 2008 Ab Montag ist die Ringstraße gesperrt, auch die
Straßenbahnen müssen weichen
(derStandard.at ニュースへのリンク)

最後に,今週からT1がU6で営業運行に就いたことが報じられています.
高床のE6/c6の置換え用として配備されたタイプT1は,1992年から2000年
まで導入が続いた部分低床のタイプTの後継で基本的な仕様は同じでも,
エアコンや回生ブレーキなどが装備されています.
27.05.2008 Klimatisierte U-Bahnen auf der U6 unterwegs
(ORF.at ニュースへのリンク)
T1の営業運転開始は,WLからも発表がありますが,下記でも読むことが
できます.
27.05.2008 Neue U6-Garnituren im Einsatz
(Ots ニュースへのリンク)

2009年春にはボンバルディアへ発注したT1の46本全てが揃い,その時点で
U6系統は全車が低床化される予定です.

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2008年05月28日

【シュコダ】15T(ForCity)の話題あれこれ

最近はGoogle Translateで英訳できる言語も増えてきました.チェコや
スウェーデンというような路面電車が走る街の多い国には,ご当地言語の
Google Newsサイトがありますので,情報収集もしやすくなります.
今日は,ここ数日に得られた,プラハ(Praha / Prague)向けにŠkodaが
開発しているトラム,15T(ForCity)の話です.

15Tでは14Tや16Tが採用してきたポルシェデザインの前面形状は受け継ぎ
ませんが,客室の100%低床化が自慢です.勾配にも強く,全輪が独自に
駆動して出力16x45 kWになるとか.
詳細はシュコダ公式サイトに英語版ページがありますし,チェコ語版の
Wikipediaにも,Škoda 15Tの項目がありますので,ご参照ください.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Introducing a new type of tram - the 100% low-floor vehicle ŠKODA
ForCity
(Škoda 公式サイトへのリンク)

2009年から2018年までに旧型車置換え用として,プラハへ250本納入する
ことが4月に明らかにされていましたが,これに異議を唱えていたÚOHSの
申し立てを,裁判所が却下したという記事が出ています.
ÚOHS: Úřad pro ochranu hospodářské soutěže

ÚOHSとは,独占禁止法違反を取り締る当局と思われ,シュコダ(Škoda)の
受注に問題があると指摘していたようです.2003年にはトラム20本の受注
契約を破棄させたことがあるものの,今回は証拠不十分として認められ
ませんでした.
26.05.2008 Soud poukázal na nedostatky v pražském tendru na tramvaje
ČTKの記事 (Finanční noviny ニュースへのリンク)
ČTK: Česká tisková kancelář (チェコの通信社)

4月時点の報道では,シュコダ15T(ForCity)は1本あたりで6600万チェコ
コルナ(約262万ユーロ)と伝えられています.それでも,西欧の車両より
10%から15%安かったという話です.

プラハでは,同じシュコーダ製でポルシェデザインの14T(部分低床車)も
現在導入中で,60本契約のうち半数近くが納入されています.しかし,
14Tの車内に不満をもらす市民もいると以前伝えられていました.
それと関係あるかどうかは不明ですが,シュコダでは15Tの内装を決める
ため,人々の好みを探っています.
一つはモケット張りのプラスチック製座席で天井はステンレス製で,もう
一つは椅子は破損行為に耐えうる仕様の木製にして,天井にも同じ素材を
張り付けるというものです.今月末までオンラインで投票できます.
Hlasujte o volbě interiéru pro novou tramvaj ŠKODA 15T
(Škoda 公式サイトへのリンク)
見た時点では木製(dřeva)がややリードでしたが,拮抗していました.

関連過去ログ: 2007/8/05 部分低床の新車より旧型車が好み?

このシュコダ15T(ForCity)は,リトアニア共和国で最大の街,バルト海の
真珠とも言われる世界遺産の街,リガ(Riga)に20本導入されることも発表
されています.契約金額は13億チェココルナ(約5170万ユーロ).32本の
オプションもあります.
27. 5. 2008 Nová tramvaj plzeňské škodovky slaví úspěch v Lotyšsku
(Novinky ニュースへのリンク)

リーガ向け15T(ForCity)は,第一陣が2009年6月になるそうです.一方,
この記事によればプラハ向けは,来月からプロトタイプが製造される?と
書かれているようです.Railway Gazetteによれば,9月下旬にベルリンで
開かれるInnoTrans 2008への出品も考えられているそうです.

余談になるかもしれませんが,シュコダはドイツのポツダムViPが公示
していた19本の低床車への応札は見合わせる姿勢を,先週示しています.
受注数が多く,製造が間に合わないためのようです.
ViP: Potsdamer Verkehrsbetrieb

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2008年05月27日

【アルストム】低床車貸出し第二弾も南半球へ

フランス製の最新鋭トラムが,アルゼンチンのブエノスアイレスに続き,
再び南半球に出張です.今度の行き先はオーストリアのメルボルンで,
5本が3年契約で貸し出されることになり,その第一陣が早速メルボルンの
街中をお披露目走行した模様です.

借り手はメルボルンのYarra Tramsです.Yarra Tramsでは乗客の増加に
対応するため新車導入を検討中ですが,同社や州政府が購入を決定する
までの間の応急措置として,1千万ドル(豪ドル)で5本を3年間借りること
になったと記事に記されていました.その間に新車を買う話を進めると
いうことのようです.

Yarra Tramsは,既にアルストム製の低床車シタディスを36本所有して
います.2001年より営業運行に就いていて,メルボルンではCクラスと
形式名がつけられているCitadis 202は,全長23m足らずですが,今度の
レンタル車両は同32.5mあるCitadis 302です.メルボルンのトラムでは
最長になるとか.形式名はC2で,早くもC2 class Melbourne tramという
項目で,英語版Wikipediaに登場しています.

C2の第一号は,メルボルンのMetcardに対応する機器の設置と,エアコン
強化が行われているそうですが,ミュルーズ向けの塗装のまま輿入れと
なりました.今後一か月近く試運転を続けたのち,一日3万6千人が利用
するとされる96系統に投入されます.残りの4本も,8月ごろまでには到着
予定で,契約は2011年12月までとなっています.

Yarra Tramsの発表と現地メルボルン発の報道:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
26/05/2008 Step into the future
(Yarra Trams 公式サイトへのリンク)
May 27, 2008 Yellow trams on way for Melbourne
(Herald Sun ニュースへのリンク)
Herald Sunの記事には写真が掲載されています.

場所は変わり,こちらもやはりアルストム製シタディスの短期出張です.
先日話題になったルクセンブルクのトラム計画を,多数が支持していると
する記事の中に,春の展示会?(Frühjahrsmesse)で,ホンモノと思われる
トラムの内覧が行われ,その時の画像が掲載されています.その椅子の
形状から,これはニース向けシタディスのように思われます.
26-05-2008 80 Prozent unterstützen die Straßenbahn
(Luxemburger Wort ニュースへのリンク)
ルクセンブルクでシタディスの採用が決まったわけではありません.

ミュルーズのトラムが最初に南半球に出向いたブエノスアイレスには,
昨年7月から運転されている路面電車の路線延長計画があります.
今日たまたま見かけた記事によれば,ミュルーズからの黄色い電車は,
観光客向けトラムとして,今後も10時から18時まで20分ないし30分間隔で
延長された区間まで拡大して運転され続けるようです.
26 de Mayo de 2008 Tranvía: Por un sistema de transporte público
no contaminante y económico
(Agencia NOVA ニュースへのリンク)

この記事によれば,南東部のGerli地区まで行く通勤用には,白い新車が
用意されて,一日24時間運行,5分か10分間隔での運転が考えられている
そうです.

ミュルーズの黄色いトラムは,ほぼ同時に南米と豪州で,それぞれ別の
話題で記事に掲載された形になりました.

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2008年05月26日

【カリャリ】ライトメトロ計画の変更案

地中海に浮かぶイタリアのサルディーニャ島に,この3月ライトレールが
開業しました.直訳ではライトメトロ(Metropolitana leggera)となる
部分低床車が走る鉄道が開業したのは,南部のカリャリ(Cagliari)です.
サルディーニャ島では,2006年から島北部のサッサリ(Sassari)で低床車
(Ansaldobreda製Sirio)が走っていますので,これで2番目になります.

カリャリのライトメトロ(Metropolitana leggera di Cagliari)は,軌間
950mmの古い非電化単線鉄道線路を,750V直流電化や一部を複線化する
など再生する形でライトレール仕様に転換したものです.最初の路線は,
カリアリと周辺コムーネ(comune)の一つモンセッラート(Monserrato)間を
結ぶ6.8キロで,1号線とかレッドラインとも呼ばれています.
路線は2006年に完成し,Škoda製の部分低床車06Tモデル6本も搬入され,
2007年にも開業かと伝えられていましたが,少し遅れました.

このカリャリ・ライトメトロには,カリャリ県(Provincia di Cagliari)
内のコムーネ(comune)同士を結ぶ路線計画があります.コムーネとは,
イタリアの自治体の最小単位のことです.県内最大の街はカリアリで人口
16万前後,次はクアルトゥ・サンテーレナ(Quartu Sant'Elena)同7万で,
その他の街は概ね3万から1万人台になります.

このほど,カリャリと周辺コムーネの長が集まり,総額3億5千万ユーロを
投じ,ライトメトロ路線網を2012年までに構築することに同意したことが
明らかにされました.2009年1月には建設工事の入札が行われます.

イタリア語のWikipediaにあるMetropolitana leggera di Cagliariの項目
には,1号線の終点モンセッラートから北西に伸びる,現在建設中の2号線
1.75キロを含む,2008年2月時点の8路線の計画が紹介されています.
その案から多少の変更があり,今回記事では次のようになっています.

グリーンライン(3号線) 8.2キロ
カリャリとコムーネのクアルトゥ・サンテーレナ(Quartu Sant'Elena)
間を結ぶ東西の路線でしたが,1号線(レッドライン)との連絡駅までに
短縮され,カリャリ側は外されました.
ブラウンライン(4号線) 2キロ
本来カリャリとセストゥ(Sestu)を結ぶ計画でしたが,交差するブルー
ラインの南半分の一部に短縮され,カリャリに到達しなくなりました.
ブルーライン(5号線) 7.6キロ
2号線に接続する形で西進,2号線と共にモンセッラート(Monserrato)と
空港(Aeroporto di Cagliari-Elmas / CAG / LIEE)を結ぶ形に.
セラルジウス(Selargius)線 2.5キロ
グリーンラインとモンセッラート(Monserrato)の連絡線で,コムーネの
一つ,セラルジウス(Selargius)を経由する路線.
クアルトゥッチュ(Quartucciu)線 1.3キロ
グリーンラインから分岐しコムーネのクアルトゥッチュ(Quartucciu)を
路線網に組み込む形の路線.
イエローライン 4.8キロ
最初の計画でブラウンラインとしていたものから分離し,ブルーライン
との交差地点から北に伸び,セストゥ(Sestu)に至る路線に.
スカイブルーライン(6号線) 5.5キロ
モンセッラート(Monserrato)から北東に伸び,コムーネのセッティモ・
サン・ピエトロ(Settimo San Pietro)に至る路線.
ポエット(Poetto)線 4.5キロ
グリーンラインからクアルトゥ・サンテーレナ(Quartu Sant'Elena)の
海岸にあるPoettoと呼ばれる砂州を走るループ形状の路線?で,新たに
盛り込まれました.

各コムーネの議会は,今後30日以内に計画を承認する必要があります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
24 maggio 2008 Il metrotram conquista l'area vasta stralciate
alcune tratte urbane Cagliari rinuncia, Quartu ci guadagna

(Altravoce ニュースへのリンク)
23 maggio 2008 Accordo su Metrocagliari: nel 2012 sino al Poetto
16 maggio 2008 Metrocagliari: Soru, venerdì si firma l'accordo
(Sardegna Oggi ニュースへのリンク)

カリャリのライトメトロ1号線の詳細は,運営するサルディーニャ鉄道の
サイトから得ることができます.
HOME PAGE: Metropolitana leggera di Cagliari
時刻表: Linea 1 Cagliari(Repubblica) - Monserrato(Gottardo) Orario
(Ferrovie della Sardegna 公式サイトへのリンク)
上段のリンク先で現在表示される系統図は,昔の計画に基づいています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年05月25日

【シアトル】サウスレイクユニオンの半年後

昨年12月に市電を復活させたシアトル市の例は,少しずつ米国各地で紹介
されています.先日ロサンゼルスで開催された路面電車ワークショップ
でも,関係者がパネリストとして参加して,路面電車を走らせるには,
(計画の)シンプルさと(行動の)迅速さを保つことが重要で,まず最初の
路線を開業させてしまうことが肝要と説いたようです.

サウスレイクユニオン(South Lake Union line)線開業の2か月後には,
シアトル市電の路線網拡大計画が練られており,同線の終点から延長する
路線や,途中から分岐する路線を含む計画図が出来上がっていました.

今やシアトルの市電は,ワシントン州の運輸省が発行する今年の道路地図
(2008 - 2009 Washington State Highway Map)にも,軌道が掲載される
ほどにまで認知されています.そんな市電の近況を,沿線に社屋を構える
シアトルタイムス紙が記事にしていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 23, 2008 City says streetcar is on track even if trains look
empty
(The Seattle Times ニュースへのリンク)

このタイトルにもあるように,一般の人は市電はガラガラと見ています.
12月の運賃無料期間には一日4千人の利用があった賑わいも,4月の時点
では千人に届くのがやっとです.これは市電運行の片道あたり僅か8名に
相当し,途中の乗降を考えれば,電車を見かけた瞬間には5名か6名しか
乗っていないように見えるためガラガラと映るのです.

ポートランドでは,開業半年後には4千人が利用していました.それでも
市電計画推進派の市長などは,予想を上回っていると発言しています.
今後沿線の再開発が進むことや,多数の従業員を抱える企業が誘致された
ことで,この先の乗車率は向上するだろうと考えられていて,先行投資と
みているようです.

一方,この1月から運賃(片道大人普通運賃$1.75)が必要になりましたが,
切符販売額は年間210万ドルとされる運営費の5%を賄うに過ぎません.
キング郡の路線バスは同6%とのことです.
大半の利用者はキング郡Metro Transitのパスで乗車していますが,その
パスの配分を含めると,収入はサウスレイクユニオン線は運営費の14%に
なるそうです.これはバスの22%と比べると低いものでした.不足する
運営費の穴埋めは,スポンサー収入と連邦からの補助金が頼みの綱です.

当初生じた券売機の不具合は解決したものの,車内は現金のみ,車外の
券売機はクレジットカードしか使えないことや,車内でも現金でなら紙幣
でも切符を買えることを知らない人がいるための混乱もあり,シアトルの
ダウンタウンには運賃無料ゾーンがあることから,いっそのこと無料でも
いいのではないかという声さえ挙がっているそうです.

上記記事は数字などのデータが充実していますが,それとは別に画像集も
ウェブ上で公開されています.
May 22, 2008 photo galleries: Seattle Streetcar
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
全部で11枚あり,上のリンクは1枚目です.
8枚目には,サウスレイクユニオンにあるスシ・レストランに行くのに
市電を利用した女性客が映っています.一人は地元,もう一人は他州から
来たようで,こうした他の街からの訪問客も増える夏の時期に,少しでも
路面電車の良さが判って貰えればとの期待も寄せられています.

州発行の道路地図は,下記ページからPDFファイル版を閲覧可能です.
市電路線が載っているのは,Enlargementsの項目にあるSeattle only.
Washington State Highway Map: View Map
(WSDOT 公式サイトへのリンク)
WSDOT: Washington State Department of Transportation
2009年開業予定のライトレール路線も掲載されています.

【シアトル】ストリートカー関連過去ログ:
2008/5/07 市電網の拡大案が発表される
2008/4/12 海岸沿いの電車は再開が遠のく?
2008/2/20 市電網拡大検討中,落書き洗礼

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年05月24日

【ロサンゼルス】市電ワークショップほか

2006年9月にCRA,ロサンゼルス(Los Angeles)市のコミュニティ再開発局
なる部署から出た調査報告で,LAダウンタウンの路面電車復活が一段と
現実味を帯びてきましたが,今年2月にはその第二弾の予算がついて,
ルート案を絞り込んだり,予算などの詳細が詰められています.
CRA/LA: Community Redevelopment Agency of the City of Los Angeles

今年1月には,その路面電車復活を最重要項目とした,Bringing Back
Broadwayという官民共同出資のイニシアチブも立ち上がります.
ブロードウェイ(Broadway)は,LAダウンタウンの目抜き通りで,今でも
ショッピングに訪れる人がいますし,映画館などが建ち並んでいますが,
往時から比べるとかなり寂しくなっているそうです.イニシアティブは
CRA/LAの報告を基に路面電車(Streetcar)を走らせて,LAダウンタウンの
新名所になるGrand Avenue ProjectやL.A. Liveを,ブロードウェイを
介して結びつけることで,中心街の活性化を図ろうとしています.

かつてはロサンゼルスの至るところを走っていた路面電車も,今の世代は
知る人も少ないこともあり,その啓蒙もかねてワークショップが5/22に
オルフェウス・シアター(Orpheum Theatre)で開催されました.日本でも
知られる有名な全米規模のアイドルオーディション番組の予選も開かれる
この劇場は,もちろんブロードウェイ沿いに建っています.

その大まかな内容は,主催した非営利団体Reconnecting Americaのサイト
より,ダウンタウンの話題を細かく拾っているブログが伝えていました.
会場が無線LANと電源を提供しているとのことで,議事進行にあわせて
リアルタイムでアップロードされたようです.パネラーの言葉で印象に
残った部分が書き留められています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Los Angeles Streetcar Workshop (blogdowntown へのリンク)

パネリストには,昨年12月の開業から半年が経ち,一日千人ほどの利用が
あるとされる,シアトル・ストリートカーに携わった人もいました.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Ken Johnsen by ericrichardson (flickr)
Ken Johnsen
Los Angeles Streetcar Workshop at the Orpheum Theatre in Downtown.
Taken on May 22, 2008

LAの例が特に注目に値するのは,他の街と異なりダウンタウンに地下鉄と
ライトレールが既に走っていることです.路面電車とライトレールでは
役割が違うことも,ワークショップでは説明されました.3年か4年後には
路面電車が走っているかもしれません.

一般参加者は朝食と昼食に参考書を含む$75と事前登録が必要でしたが,
約250人が集まったそうです.
May 22, 2008 Streetcar Possibility Has Downtowners Fired Up
(Curbed LA へのリンク)
LAタイムスのサイト内にあるブログが,ここまでの成り行きをまとめて
いました.
May 08, 2008 L.A. streetcar workshop May 22 at the Orpheum
(Emerald City : Los Angeles Times blogs へのリンク)

2006年9月のCRAによる調査報告は,68ページからなるPDFファイル版を,
下記ページからダウンロードすることが出来ます.その時点で想定された
ルートも含まれています.
Documents for Public Review: Other documents for Public review
and comment
(CRA/LA 公式サイトへのリンク)
このページにある,Feasibility Study for the Resurrection of the
Red Car Trolley Services in the Los Angeles Downtown Area です.

ここまでの路面電車とは別の話で,LACMTAには長年の懸案ダウンタウン・
コネクター(Downtown Connector / Regional Connector)という計画が
あります.
LACMTA: Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority

ダウンタウン・コネクターとは,ライトレールのブルーラインの都心側の
終点 7th Street/Metro Center駅と,建設中の同ゴールドラインの延長
区間上のリトルトーキョー(Little Tokyo)駅を結ぶもので,その候補は
大半が地表走行のライトレールか,地下鉄のどちらかに絞られました.
5/26/2008 Transit Project Inches Forward
(LA Downtown News ニュースへのリンク)
こちらが実現するのは,7年後か10年後になりそうです.

路面電車計画では,最初の路線に4千万から6千万ドルが必要とみられ,
PPP(Public-private partnership)による資金調達が考えられています.
ダウンタウンコネクター(Downtown Connector / Regional Connector)は
地表案で6億5千万ドル,地下案は8億ドル以上と見積もられています.
それぞれ役割が異なるとはいえ,ほとんど同じ地域であるため,いずれは
互いに影響が出るのかもしれません.

建設中のゴールドライン延長区間(Gold Line East Extension)は,工事が
8割以上完成したことが紹介さていました.ここまで予算超過もなく,
2009年半ばの開業が見込まれています.
May 23, 2008 Metro Gold Line Eastside Extension is more than
80 percent complete
(LACMTA 公式サイトへのリンク)
下のブログでは,別の画像を見ることができます.
May 23, 2008 Metro Gold Line Almost Completed
(LAist へのリンク)

LAのダウンタウンでは,ブロードウェイ劇場街北端にあるケーブルカー,
エンジェルス・フライト(Angels Flight)の話題もあります.
7年前の事故から今現在も運休中で,昨年12月には運転再開とも言われて
いましたが,この時点で再開は5月末になっていることがわかりました.
May 23, 2008 Checking In: Downtown's Angels Flight
(Curbed LA へのリンク)
最近と思われる画像もあります.

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2008年05月23日

【ユトレヒト】ウィーンから助っ人来る?!(2)

ウィーンでは部分低床車導入でお役御免にされようとしている,U6専用の
E6タイプの車両が,1本ユトレヒトにやってきて1か月以上が経ちます.
このほど,ユトレヒトの市長やオーストリア大使なども見守る中,初めて
試運転が行われました.

平日には3万5千人が利用しているとされ,更に年3%の増加率を示している
ユトレヒト(Utrecht)のトラム(sneltram)の,ラッシュ時の増強用として
E6が役立つかどうかの試験が,これから続けられます.

今回の報道には,ウィーンからの助っ人,レッド・トラム(rode tram)と
記事に書かれていますが,全部で20本やってくる予定であることが記され
ています.これを3本連結して6編成として投入することが想定されている
ことも明らかになりました.また,ウィーンのE6が選ばれたのは,仕様が
ほぼ一致することに加え,素早く調達できたからとのことです.

試運転の結果が良好なら,ユトレヒトとニーウェヘイン(Nieuwegein)間の
60系統(lijn 60)のラッシュ時に,9月から投入の予定ですが,一部の駅を
通過する快速運転も検討されている模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
22 mei 2008 Wolfsen doet proefrit met Weense tram
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
22 mei 2008 Weense tram maakt proefrit door stad
(RTV Utrecht ニュースへのリンク)
両記事とも,ウィーン時代と同じ塗装のままの4946号車の画像を掲載して
います.

【ユトレヒト】関連過去ログ: 2008/4/13 ウィーンから助っ人来る?!


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【ブレスト】トラムのデザインに9つの候補

すでに内装デザインが発表されている,フランス西部ブルターニュ地方の
ブレスト(Brest)と周辺都市共同体が導入するトラムの,今度は外回りの
デザイン候補が公開されています.

今はgoogle.frなどでtramwayをキーワードにニュース検索しても,最新の
記事としてヒットするのはストライキ関連の情報ばかりですが,その中に
埋もれて,3つのデザインと配色からなる9通りの中から,5/29まで人気
投票が行われていることを伝える記事がありました.

画像は,公式サイトでも見ることができます.今後正式に決定した配色と
デザインは,様々なところで見る機会があるとしても,選に漏れた候補を
見ることが出来るのは,今だけかもしれません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Le tramway de Brest métropole océan: Le design du Tram
(tramway de l’agglomération brestoise 公式サイトへのリンク)

3つの外観と,3つの色の組合せがあります.3色と言っても,窓周りは黒?
に決まっているようで,それとのコンビネーションを,白,アニス色,
ラズベリーレッドの三色の中から選ぶというものです.
アニス色とは,植物のアニスを連想させる黄緑色のように見えます.
ブレスト周辺の自然環境に由来したもので,その新鮮で力強い?風合い
は,この地での路面電車の復活を表現したものだとか.

そのアニス色が,メディアが独自に行っているオンライン投票で,今の
ところ人気があるようです.
21 mai 2008 Tram : les internautes de Maville.com préfèrent l'anis !
(maville.com ニュースへのリンク)

【ブレスト】関連過去ログ: 2008/5/03 2012年開業予定のトラムデザイン

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2008年05月22日

【ルクセンブルク】ライトトラムのルート案

昨年6月からTGVでパリと2時間少々で結ばれたルクセンブルクの駅前に,
2015年にはトラムが乗り入れているかもしれません.
ルクセンブルクには,1990年代からトラムトレイン構想がありましたが,
なかなか話を前に進めることができませんでした.しかし,数年前からは
ライト・トラム(tram léger)という形で議論と検討が重ねられ,このほど
LuxTramのルート発表となったようです.

第一期区間は,見本市などの会場LuxExpoがあるKirchberg地区と,市の
中心地にあるバスステーション(Hamilius),そこからやや南にある鉄道の
中央駅(Gare centrale)の間を結びます.
費用は1億5千万ユーロと見込まれ,路線長は記述が見当たりませんが,
ルートに沿って地図上で測ってみると7キロ前後でしょうか.停留所数は
13となっています.

2020年までに公共交通のシェア25%を目指すmobil 2020計画の中にある,
ライトトラム計画(Le projet tram léger)には,中央駅から,南西に位置
するCessange地区への路線も含まれますが,それは第二期だそうです.

ルクセンブルク大公国政府からの発表と報道:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20-05-2008 Présentation du tracé retenu pour le tram léger à
Luxembourg
(Gouvernement du Grand-Duché de Luxembourg へのリンク)

ドイツ語 20-05-2008 LuxTram bringt große Veränderungen
(Luxemburger Wort ニュースへのリンク)
英語 21-MAY-08 LuxTram project to cost 150 million euros
(The Station Network ニュースへのリンク)

英語の記事は架線集電か,軌道から集電かの選択肢があるようなことも
記しています.

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2008年05月21日

【パルラ】市電全通【バルデモロ】計画詳細

マドリードの南約20キロに位置する衛星都市パルラ(Parla)に,建設費と
車両購入費の合計で1億2820万ユーロを要した約8.2キロ(単線並走区間を
別々に考えれば12キロ)のトラムが,遅ればせながらも全通しました.
一部には2/29に全通したとの情報も流れていましたが,今回は市の公式
サイトに掲載されています.

パルラ市は2006年時点では人口10万足らずですが,マドリッドから電車で
24分という近さからベッドタウンとして人口急増中で,2008年には15万
近くになると予測されています.

これまでも事細かに紹介してきましたが,第一期区間は旧市街地と近郊
電車セルカニアスの駅を中心とした4.25キロが2007年5月に開業,その
一か月後から営業運転を開始,続く第二期区間の3.25キロは,同年9月に
新興住宅地Parla-Esteを結ぶ形で開通していました.そして今回,残る
900m(前日の記事では700m)の開通で,全線のリングが完成しました.

詳細は不明ですが,各種案内にLinea Circularと書いてあることから,
完成したループ上の路線を実際に環状運転していると思われます.

公式発表と,前日に出た記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21-05-2008 Con la finalización de las obras de un tramo de 900
metros.
(Ayuntamiento de Parla パルラ市 公式サイトへのリンク)
20-05-2008 El tranvía de Parla unirá los barrios con el Cercanías
y las zonas comerciales
(Madridiario ニュースへのリンク)

新設区間で,近郊電車セルカニアス(Cercanías)と,パルラ市電(Tranvía
de Parla)のツーショットが,下記ページで紹介されています.
Tranvía de Parla: info, noticias y fotos (p51)
(Andén 2 フォーラムへのリンク)
このあたりに,将来は近郊電車と市電の2つ目の乗換え駅が設けられると
思われます.

【パルラ】関連過去ログ: 2007/11/06 トラム環状化は2008年初頭ほか

このほか,同じくマドリッドの衛星都市で,方角的にはパルラ(Parla)の
南東にあたり,マドリッドの南27キロに位置するバルデモロ(Valdemoro)
でも,将来は同じような線形になるライトレールの建設計画があります.

マドリードのアトーチャ駅と,近郊電車セルカニアスC-3号線で結ばれる
バルデモロ(Valdemoro)は,2007年の数字では人口5万3千少々ですが,
やはり人口増加は近年著しいものがあります.

計画では路線は最終的に延長10キロ近くに達し,その95%が地上を走行,
駅も平均480mおきに設けられ,ライトメトロ(Metro Ligero)と呼ばれる
ようになります.公開されている予定図によれば,一部がループ線状に
なり,これによりバルデモロ市民の80%が駅まで500m圏内になるとか.

このうちの5.9キロ11駅分が,まず建設されます.順調なら今年6月着工,
2011年の開業を目指します.その建設費は当初1億ユーロとも言われて
いましたが,最近の数字は車両購入を含めた総額が1億6340万ユーロに
なっていました.
24.04.2008 La Comunidad de Madrid saca a información pública el
Metro Ligero de Valdemoro
(公式サイト へのリンク)

バルデモロのライトメトロ(Metro Ligero)は,セルカニアスの駅の北側
だけ,約1.5キロの地下走行になる模様です.

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2008年05月20日

【べレスマラガ】延長線の試運転始まるも..

昨日(5/19)より,スペイン・アンダルシア州アシャルキア地方の中心地
ベレスマラガの市電では,市内1.3キロの路線延長区間で,試運転が開始
されました.試運転は終日ではなく9時から14時と16時から19時の間に
限定され,予定は5/23までとなっています.

ベレスマラガ(Vélez-Málaga)では,2006年秋から100%低床の新型車両を
投入した市電が走っています.内陸のベレスマラガと地中海沿岸にある
コスタ・デル・ソルのリゾート地トレ・デル・マール(Torre del Mar)を
結ぶ約4.7キロの路線です.これに加わるはずの延長区間はベレスマラガ
市内だけに留まり,途中に単線区間を挟みながら,昔の旅客鉄道駅跡地?
までトラムは進みます.

昨日は,建設工事が進められていた新線区間に,初めてトラムが通る走り
初めだったため,いくつか問題もありました.今の終点近くでは公園の
樹木が架線にかかって邪魔になり,急遽これを剪定したり,途中の交通
信号機との調整にも手間取ったそうです.

しかし,最大の問題はこの区間が開業できるかどうかです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20.05.08 Comienzan las pruebas de la segunda fase del tranvía
de Vélez
(La Opinión de Málaga ニュースへのリンク)
19.05.08 El tranvía de Vélez comienza a circular en pruebas por
la segunda fase

(Sur Digital ニュースへのリンク)

ベレスマラガ市は,このトラムの運行で大きな負担を強いられています.
これをアンダルシア州が肩代わりするなりの何らかの救済手段を講じない
限り,市は州が完成させた延長線の受け取りを拒否する構えのようです.
試運転が5/23までと書かれているのは,このあたりに関係があるのかも
しれず,営業開始の目途は州次第になりそうです.

関連過去ログ: 2007/10/15 開業一周年【べレスマラガ】存続の危機に?!

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【メキシコシティ】中心部横断する市電復活へ

今月初めから出ている話ですので,すでに何処かで紹介されているかも
しれませんが,メキシコシティ(Mexico City / Ciudad de México)中心部
にも,路面電車が戻ってくることになります.
メキシコシティは,市内だけで人口872万,首都圏まで広げると2千万人を
超え,Wikipediaによれば米大陸では最大,世界でも第三位の規模です.

それだけの規模を支える都市交通は,もちろんバスやメトロ(地下鉄)が
主役です.Wikipediaによれば,地下鉄の路線延長は200キロを超えます.
また,1980年代に路面電車を改良したライトレール(Tren Ligero)1路線,
南米ではお馴染みのBRT(bus rapid transit)のMetrobúsも走ります.

そこに,今年から近郊電車(Ferrocarril Suburbano)も加わりました.
ライトレールは南の郊外が守備範囲,Suburbanoは北部をカバーします.
在来線を電化改良した第一期(Sistema 1)路線の27キロは,5/09に時間帯
限定ながら暫定開業し,今月末までは運賃無料で開放されます.

その近郊電車(Suburbano)の都心側のブエナビスタ(Buenavista)駅と,
中心部を結ぶ市電計画が浮上していました.連邦区政府(GDF)は,10億
ペソ(米国ドル換算で約9635万ドル)を投資するとしています.
GDF: Gobierno del Distrito Federal

今月初めの記事では,先週中に詳細の発表があるように読めましたが,
ルートなど詳細はまだ公開されていない模様です.今回は最近出た記事を
紹介しておきますが,着工は今年後半だそうで,間近です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18/05/2008 Regresará el tranvía al Centro Histórico
(El Economista ニュースへのリンク)
18-Mayo-2008 El proyecto de Tranvía, ya en marcha
(Excélsior ニュースへのリンク)

予想されているルートを,WikipdiaにあるパブリックドメインのMap of
the Mexico City Metro上に描いてみました.
赤い破線が路面電車の正式発表前に予想されているルートの概略です.
原画にはないSuburbanoも書き加えました.
CD-Mexico_Tranvia.png

原画: es.wikipedia.org/wiki/Imagen:Mexico_City_metro.svg
Author: Mysid, Battroid

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2008年05月19日

【ケノーシャ】助成金交付され延長に現実味

ミシガン湖畔のウィスコンシン州ケノーシャ(Kenosha)市に,建設費600万
ドルを掛けた,約2マイル(約3.6キロ)ほどの路面電車が2000年から走って
います.この市電沿線への投資額が投じた建設費を上回る1億5千万ドルに
達したことは,米国各地に参考例として紹介されることもあります.

この市電には,ループ線の軌道が現在走っているダウンタウンと,鋳造
工場跡地の再開発計画のあるUptown地区とを結ぶ路線延長計画があり,
このたび400万ドルの助成金を獲得したことが明らかにされました.

もっとも,湖畔から少し離れたUptown地区への路線延長には1600万ドルが
必要とされています.今回の補助金は延長構想が現実味を帯びる第一歩に
過ぎませんが,調査や初期工事などへの資金にはなるとのことです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 17, 2008 $4 million grant will aid streetcar expansion
(Kenosha News Online ニュースへのリンク)

助成金の出所は連邦政府で,道路混雑と大気汚染の緩和に役立てるよう
ウィスコンシン州が管理しているものです.ケノーシャ市も2割を負担
しますが,延長に必要な残りの資金も,同様に市の負担は2割で,あとは
連邦からの資金に市は期待をかけているそうです.

ウィスコンシン州は,この他にもケノーシャ市の関連では,コミューター
レール計画へも助成金を配分しました.この計画へは600万ドルです.
Kenosha-Racine-Milwaukee (KRM) Commuter Railと呼ばれるこの計画
では,現在シカゴからケノーシャまで来ている通勤鉄道Metraを更に北上
させて,ラシーン(Racine)を経てミルウォーキー(Milwaukee)まで既存の
貨物線を走って到達させるというもので,33マイルの貨物鉄道を旅客列車
にも対応できるようにするため,1億9800万ドル必要とされていますが,
資金調達に難航して行き詰まっていました.

観光客のケノーシャへの公共交通での交通手段としては,鉄道ではシカゴ
からのMetraがありますが,運転本数が少なく,ミルウォーキーからの
路線バスのほうが便利な場合もあります.こちらは途中ミルウォーキー
空港も経由しています.
シカゴ・オヘア空港とミルウォーキーを結ぶ高速バスもケノーシャ市を
通りますが,湖畔からかなり離れたハイウェイを通り,バス停とダウン
タウンの間の行き来は,公共交通だけでは苦労しそうです.
レンタカーで行く際,KRM計画線が通る予定の3つの郡内で車を借りると,
いずれ$13の追加料金が加算されるかもしれませんが,それがKRM線実現
への資金の一部となるそうです.

Kenosha01.jpg Kenosha02.jpg
(本題とは直接関係はありません.2007年7月)

関連過去ログ: 2007/6/18 7周年を迎えるも利用は一日50人

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年05月18日

【ディジョン】トラムかバスか,TCSP導入へ

フランス中部ブルゴーニュ地方の中心都市ディジョン(Dijon),人口15万
3千のマスタードの産地として知られるこの街でも,市内を東西南北に
結ぶ,2路線の専用道もしくは専用軌道を持つ公共交通(TCSP)を整備する
計画が発表されています.
TCSP: de Transport en Commun en Site Propre

これは,ディジョンを擁する人口26万2千余の共同自治体Grand Dijonの
議会(Conseil de communauté du Grand Dijon)で,先日満場一致で計画
推進が決まったものです.6/02から7/11まで,この計画の公開会議が開催
されることにもなりました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Déplacements TCSP (de Transport en Commun en Site Propre)
(Grand Dijon 公式サイトへのリンク)

既にこの地域の交通事業者Diviaの輸送人員は年間3千5百万近くに達し,
手一杯の状態らしく,それを救済して自動車利用との良好なバランスを
保つべく計画されるTCSPは,2路線の合計が20キロに及び,開業すれば
一日の利用者は8万7千人になるだろうとみられています.
これがトラム(tramway)になるのか,バスかBRT(BusWay)になるかは決定
していません.両者が比較検討されます.
BRT: Bus Rapid Transit

Le Bien Publicの記事には地図が掲載されています.
16 mai 2008 Tramway ou bus à haut niveau de service : deux lignes
en projet
(Le Bien Public ニュースへのリンク)
15-05-2008 Transport en Commun en Site Propre de dijon, la
concertation est lancée.
(Dijonews ニュースへのリンク)

南北の路線は,現在ディジョンで公共交通を運営するDiviaの路線Liane 2
に,ほぼ近いルートになるようで,東西の路線は,同Liane 1の東半分と
ほぼ同じ役目を果たすことになりそうです.
路線図: Cartographie dynamique du réseau des transports de Dijon
(Divia 公式サイトへのリンク)

Dijonewsによれば,ディジョンの比較データは次の通りです.
BRTの場合,1本の輸送力は100人から150人で,ピーク時には一時間あたり
2400人から3600人をさばく能力を持ち,15年から20年間の使用に耐える
設備投資にキロ当たり1千万ユーロかかります.
トラムの場合,1本の輸送力は200人から300人で,ピーク時一時間あたり
4800人から7200人をさばく能力を持ち,30年から40年間の使用に耐える
設備投資に,BRTの倍のキロ当たり2千万ユーロかかります.

ここでのトラムは鉄軌道が想定されていますが,ディジョンでも1961年
までは路面電車が走っていたそうです.

同じブルゴーニュ地方のル クルーゾ(Le Creusot)では,アルストムの
トラム車両の台車製造を請け負う工場があるため,ディジョンがどちらに
決めるのか,気に掛けているようです.
15 mai 2008 Des bogies du Creusot pour le futur Tram de Dijon ?
(Creusot Infos ニュースへのリンク)

今後の予定では,今年9月には決定,2009年春から公益調査が開始され,
公共事業に不可欠な行政手続きのDUPを2010年初めに得られれば,着工の
のち2013年前半の開業が期待されています.
DUP: Déclaration d'utilité publique

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【ホノルル】鉄道選択住民投票求める署名運動

ハワイ州オアフ島に37億ドル以上を投じて建設が計画されている公共交通
機関用の高架橋を,果たして鉄道が走るのか,バスになるのか,はたまた
磁気浮上式が採用されるのか,まだ正式な結論は出ていません.
しかし,先月の市議会では票が真っ二つに割れて決定できなかったことを
踏まえて,ホノルル市の運輸委員会は,これ以上モード選択を議論しない
という決定を下した模様です.

厳密に言えば,7/16まで市議会は鉄道か,それ以外を選択する権限を有し
ますが,仮に鉄道以外を選択する法案を通した場合,鉄道導入支持派の
ホノルル市長が拒否権を発動し,市議会がそれを覆すには9名の市議の
うち6人以上の賛同が必要となります.先月の市議会で鉄道を推す市議は
4人いることが明らかになっていますので,これ以上の議論は不毛という
ことのようです.市の運輸委員会が,BRTや磁気浮上式鉄道などを含む
優先的な選択肢を選ぶ法案Bill 80(2006)を,事実上無効にした形です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 16, 2008 City sticks to steel rail as choice for transit
May 15, 2008 Council kills bill on transit alternatives
(Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)

ところが,これでスチール・オン・スチール(steel-on-steel),つまり
鉄軌道に鉄車輪の鉄道に決定かと言うと,まだ予断を許しません.
鉄道導入に反対するグループが,専用のウェブサイトを立ち上げ,11月の
住民投票で住民に鉄道の賛否を問わせるための署名運動が,先月最後の
市議会が終了した時点で開始されました.
Stop Rail Now: The Anti-Rail Ballot Initiative - Let the People
Decide!! (Stop Rail Now へのリンク)

この反対派が主張するのは,高架橋をHOT laneにしようというものです.
HOV(high-occupancy vehicle)と呼ばれる二名もしくは三名以上が乗車
している自動車の専用道路を目指すもので,carpoolとも呼ばれる車線を
HOV限定にした制度は既にホノルルにもありますが,それを一歩進めて
時間帯に応じ進行方向を変えるリバーシブルな高架ハイウェイにしよう
というものです.

8/01までに4万5千人の有効署名が集まれば,11/04の大統領選挙と同時に
行われる投票の項目に盛り込まれることになります.今のところは7千人
集まっているようですが,先月の市議会終了から月末までの間に行われた
オンラインの世論調査は,69%が投票にかけるべきと考えていることが
明らかにされています.
May 2, 2008 PBN survey: 69% support rail vote
(Pacific Business News ニュースへのリンク)

今月上旬には,高架公共交通の駅の位置が正式に決まっています.
May 07, 2008 Honolulu Council Approves Transit Stops
(KGMB 9 ニュースへのリンク)
この記事から,PDFファイル版の市の詳細資料へのリンクもあります.

【ホノルル】関連過去ログ:
2008/3/21 鉄道かバスか,ふりだしに?
2008/2/23 鉄道かバスか,委員推薦決まる
2008/1/31 トランジットの車両候補出揃う
2008/1/02 鉄道かバスかの続編

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2008年05月17日

【イタリア】地域交通の水準は欧州で最低

イタリアの通信社ANSAがローマから伝えるところによれば,イタリアの
地域内外の公共交通は欧州で最低とする,コンサルタント会社の発表が
あった模様です.フランス,ドイツ,英国,スウェーデンなどから比べる
と,水準は十年は遅れているとまで評されました.
高コスト,低収入,公共資金への依存度が高い,(自家用車などに比べて)
競争力が不足している,といった点が指摘されています.

まず,高コストでは,キロ当たりの運営費用が欧州平均2.78ユーロなのに
対して,イタリアは同3.60ユーロです.生産性の低さも指摘され,地域
交通の従事者一人につき欧州平均は20キロ利用者が移動できるのに対し,
イタリアでは同18キロに留まるとか.

収入は,キロあたり収入が欧州平均1キロ1.55ユーロなのに,イタリアは
同1.00ユーロです.もっとも,月間パスの料金が欧州平均は40.59ユーロ
なのに対してイタリア平均は25.70ユーロで,10%から15%は欧州よりも
運賃が低価格であることが紹介されています.
しかし,金利と税金控除前の収支が-2.3%と赤字?で,これを補填する
ために投入される公共の助成金は年間40億ユーロになり,一日換算では
1千万ユーロ相当を投入している計算になります.

小さな事業者が林立し,営業範囲が断片化していることも,イタリアの
公共交通の特徴のようです.全土で1200を数え,そのうちの上位5つで
市場のシェアは27%を占めるに過ぎないことも,紹介されていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
16/05/2008 TRASPORTI LOCALI: ITALIA FANALINO D'EUROPA, 10 ANNI
INDIETRO
(ANSA ニュースへのリンク)

一方で,ミラノのATMでは,自家用車から公共交通への移行を促す少々
風変わりな広告を出したことを,別の記事が伝えています.
ATM: Azienda Trasporti Milanesi

そこではメトロ(地下鉄)はアニメ風にスポーツカーに仕立て上げられ,
路線バスはSUVに,トラムは多目的バン?(monovolume)になって登場して
います.メトロは移動時間の早さを,バスは経済性を,トラムは快適性を
それぞれ象徴しているようです.
16 maggio 2008 Trasporti pubblici a fumetti e la metro diventa
una F1
(La Repubblica ニュースへのリンク)

Home > Azienda > Le campagne pubblicitarie
(ATM 公式サイトへのリンク)
このページの"LA NUOVA CAMPAGNA ATM" 2008に,ポスターの画像が掲示
されています.サムネイルをクリックすると拡大します.

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2008年05月16日

【ソルトレイクシティ】STSにLRV大量発注

ユタ州ソルトレークシティ圏の公共交通を担うUTAが,シーメンス(STS)に
LRV77本を発注したことが明らかになりました.
UTA: Utah Transit Authority
STS: Siemens Transportation Systems Inc.

STSの発表によれば,77本分の部分低床車S70タイプを2億7700万ドルで
UTAと契約したとあります.同社は今年2月にもデンバーRTDから,ライト
レール向けの別車種を55本受注しています.当時同社の史上最大とされた
ものですが,今回のUTAの発注は,同社24年の歴史の中で,それを上回る
最大の契約となりました.
RTD: Regional Transportation District

UTAの車両大量発注は,Frontlines 2015と呼ばれるライトレールTRAX路線
拡張計画のためで,同計画では70マイル(約113キロ)に及ぶ5路線が建設
され,その建設費と車両購入費の80%は,地域の売上税からまかなわれる
ことになっています.その第一陣となる路線(Mid-Jordan TRAX line)は,
ちょうど同じ日(5/15)に着工です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Mid-Jordan TRAX Line (UTA 公式サイトへのリンク)

ライトレール車両77本の受注公式発表と,地元紙の報道:
May 15, 2008 Siemens Breaks Its Own Record for Largest Light Rail
Vehicle Order
(Siemens Transportation Systems 公式サイト)
05/15/2008 UTA contracts for 77 light-rail cars, options 180 more
(Salt Lake Tribune ニュースへのリンク)

UTAは77本に加え180本をオプションとしています.Salt Lake Tribuneの
記事では,Frontlines 2015計画で実際それだけの本数を必要としている
わけでなく,単価引き下げのための常套手段と説明するUTA責任者の話を
紹介しています.余った分は,将来S70を必要とするところに安価で購入
させることが出来るということです.UTAが1999年にライトレールTRAXを
開業するため購入した最初の車両(SD-100)も,サンディエゴのMTSが発注
したオプション流れだったそうです.
MTS: San Diego Metropolitan Transit System

シーメンスの車両工場があるサクラメントでは,失業率がこの十年近くの
間で高くなっていることもあり,雇用が増えるという記事も出ました.
May 15, 2008 Siemens to add 200 jobs by 2011
(The Sacramento Bee ニュースへのリンク)
May 15, 2008 Siemens lands $277M light-rail contract
(Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)

Sacramento Business Journalの記事に,昨秋よりS70を運行させている
シャーロットCATSのオプションの話が載っています.当初の16本に最大
24本までのオプション契約があり,今の時点で契約すれば1本380万ドル
するところを,4年前の契約で1本280万ドルで導入できるとあります.
CATS: Charlotte Area Transit System

車両価格は,このところの諸物価高騰や,米国ドルがユーロに対して弱く
なっていることなどから,どんどん高くなっているのです.
その記事では触れられていませんが,CATSは今月4本だけをオプションの
中から追加発注することを決めているいるはずです.

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2008年05月15日

【セビリャ】メトロ1号線の開業は晩秋か

この秋セビリア(Sevilla)へ行かれ,100%低床ライトレール仕様の車両に
よるメトロに乗ろうと計画中の人がいるかどうか判りませんが,同じ秋
でも日程を後半にずらしたほうがよさそうです.特に,InnoTrans 2008
見学との組み合わせは困難になりそうです.

9/30とされてきた,全長18キロのセビリア・メトロ(Metro de Sevilla)
1号線の開業は,10月か11月にずれ込むだろうとの報道がありました.
とりあえず開業日は一旦白紙になりそうです.

メトロは,昨年一足先に開業したトラム(Metrocentro)や,近郊電車の
セルカニアス(cercanías)とともに,自家用車の代わりとなる環境にも
配慮した都市交通機関として,人口70万を超えるセビリャ市にとっては
待ち焦がれていた公共交通機関です.

すでに先月の時点で全線の試運転が開始できるのが7月以降になるとの
見通しが明らかにされ,9月末の開業が危ぶまれていましたが,今回は
アンダルシア州の公共事業と交通の担当議員がメトロの工事状況を視察,
9/30の開業宣言を撤回せざろう得ないと判断した模様です.

なお,街中の地下駅Puerta de Jerezと,南東の先端区間にある4駅は,
今秋の開業には間に合わず,早くても2009年春まで完成が遅れることが,
判明しています.Puerta de Jerez駅は,トラム(Metrocentro)とも接続
する重要な駅ですが,工事が間に合わないそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
全線で延長39キロに及ぶレール敷設のうち,21キロ分しか完了していない
など,現在の工事の進捗状況を仔細に説明している公式発表:
14/05/2008 LA CONSEJERA DE OBRAS PÚBLICAS Y TRANSPORTES Y EL
ALCALDE DE SEVILLA VISITAN LAS OBRAS DE LA LÍNEA 1 DEL METRO DE
SEVILLA
(Metro de Sevilla 公式サイトへのリンク)

それに基づいて報じられた数々の記事:
14 May. La Junta asegura que el metro funcionará en otoño pero
no garantiza la fecha del 30 de septiembre

(Europa Press ニュースへのリンク)
14 de mayo de 2008 La Junta insinúa más retrasos en el metro por
«afinar» en la seguridad
(ABC Sevilla ニュースへのリンク)
14.05.2008 La Junta dice ahora que el metro se inaugurará en
octubre o noviembre
(20 Minutos ニュースへのリンク)

駅の工事が遅れていて,現在22駅のうち完成に近い状態なのは15駅のみ
です.しかも,それらも床はまだ施工されていません.プラットホーム
ドアを導入するかどうかの決定待ちなのです.
また,CAF製の車両は,すでにトラムのメトロセントロ(Metrocentro)と
してセビリアの中心部を走っていますが,メトロ向けの車庫と南東部の
Guadaíraの高架区間で試験走行が行われているそうです.

1号線を含む,メトロ4路線の概要と路線図へのリンク: Líneas
メトロ1号線の概要: Línea 1
(Metro de Sevilla 公式サイトへのリンク)

トラム(Metrocentro)は,一部区間でセンターポール式の図太い架線柱が
撤去されて,新設された照明灯と建物の間にケーブルを渡し,そこから
架線を吊るす方法に改められました.
ラッピング広告も外されて,非常にすっきりした姿がドイツ語の路面電車
フォーラムの一ページで紹介されています.
Tram Sevilla aktuell in 3 Bildern (Straßenbahn-Forum へのリンク)

なお,トラムの車体広告は現在復活していますので,上記ページの画像は
貴重な記録になるかもしれません.大聖堂前の区間では,架線もいずれは
撤去される計画で,車両もバッテリー走行が可能なものに交代することに
なっています.

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【フィレンツェ】1号線開業は2009年6月末か

フィレンツェ(Firenze / Florence)のトラム(TramVia)1号線は,昨年10月
から軌道敷設工事が開始されていて,今年の年末までに工事を終える予定
とされていましたが,その後の日程が決まりかかっているようです.

トラム1号線(linea 1)は,フィレンツェ西の郊外にあたるスカンディッチ
(Scandicci)から,SMN駅前までの,全長約7.5キロの路線です.
SMN駅: Stazione di Firenze Santa Maria Novella

まだ,イタリア語でBozzaと呼ばれる仮の段階?ですが,土木工事終了は
今年12/31までに,技術的な作業を2009年2月末までに終えさせて,来年の
3/16には試運転電車を走らせる予定です.そして注目される開業日は,
6/30か7/01になる模様ですが,6/30は最後の車両受領日になっているよう
にも読めます.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
14/05/2008 Tramvia: prime prove della linea uno a marzo 2009.
19 milioni per completare l'opera
(055news ニュースへのリンク)
記事は,建設工事を行っている企業連合と,フィレンツェの公共交通を
運営するATAFの両者の契約を,フィレンツェ当局が受け入れたという形で
報じられました.
ATAF: Azienda Trasporti dell'Area Fiorentina

今回の記事では,トラム1号線の建設費は1億9千万ユーロで,意味不明な
700mのトラム車両?(tramvia)とあわせた金額は2億5千万ユーロとなって,
ほぼ同じ距離のフランスのニース(8.7km)の半分近くで済むということが
紹介されています.

予定されている路線図を含む市電計画の概要: Tramvia Tracciato
(Tramvia Fiorentina 公式サイトへのリンク)

【フィレンツェ】関連過去ログ:
2008/2/20 市電計画中止迫る投票結果
2007/10/09 トラム1号線レール敷設開始

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2008年05月14日

【Muni】E系統向け車両リハビリ予算つく

1979年に計画が提示されて以来,いまだ実現していないサンフランシスコ
MuniのE-Embarcadero線が,実現に向けて少し前進しそうです.
Muni: San Francisco Municipal Railway

E-Embarcadero線は,文化遺産的な価値のある昔の路面電車を走らせる,
サンフランシスコで二番目の路線になる予定です.観光名所で知られる
フィッシャーマンズワーフ(Fisherman's Wharf)とCaltrain駅間を,途中
湾岸沿いのEmbarcaderoを走って結ぶ路線です.
フィッシャーマンズワーフからEmbarcaderoまでは,同じコンセプトで
E-Embarcadero線の翌年に提案されたF Market & Wharves線が,既に運転
されています.このF系統は,EmbarcaderoからMuniメトロやBARTなどが
走るMarket Streetへと進みますが,E系統のほうは,そのままN系統と
T系統(K系統)が走る湾岸の路上軌道を南下するものです.このルートは,
効率的な公共交通路線として,TEPの調査結果に含まれていました.
TEP: Transit Effectiveness Project

今回,E系統用に使用されるレトロ車両の整備の予算が付きそうだという
ことが報じられていました.15分間隔で運転するために,最低でも12本は
必要とされています.税収を地域交通計画に振り分ける組織のSFCTAが,
その中の委員会で決定を下しているはずです.文化遺産的価値のある路面
電車車両のリハビリ五か年計画として,オーバーホール用に総額2400万
ドルが用意されているそうで,その中から350万ドルが捻出されます.
SFCTA: San Francisco County Transportation Authority

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 13, 2008 Muni may have new light-rail route with historic cars
(The San Francisco Examiner ニュースへのリンク)
この記事では,サンフランシスコとサンノゼを結ぶ通勤鉄道Caltrainの
駅までとなっていて,そこにはループ線がないために,両運転台の車両が
必要になると書かれています.

非営利団体のMarket Street Railwayが所有する両運転台(Double-end)
車両は,その形状からトーピードゥ(torpedo=魚雷)とも呼ばれるPCCの
3両が営業運行についていて,Examiner紙の記事によれば,両運転台車は
PCCカー以外では5両あるそうです.更にリハビリ計画では2012年までに
両運車4両を投入します.
F-line fleet operational status
(Market Street Railway 公式サイトへのリンク)

サンフランシスコで現役のダブルエンドPCCカー(1007, 1010, 1015):
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
1007 by Whole Wheat Toast (flickr)
1007
Taken on April 15, 2008

Nowhere in Particular by Telstar Logistics (flickr)
Nowhere in Particular
Taken on January 11, 2008

Double-Ender 1015 by Telstar Logistics (flickr)
Double-Ender 1015
Taken on January 11, 2008

リハビリ対象になりそうな両運転台のPCCカーには,かつてはトロリー
フェスティバルで走ったことがある1006号車(左)や,作業車(work car)
ということになっている1008号車(右)が考えられます.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
1006 Streetcar No. 1008
左(Left): 1006 by Whole Wheat Toast (flickr) on May 11, 2008
右(Right): Streetcar No. 1008 by Telstar Logistics (flickr) on December 27, 2007

この日,委員会が推挙した内容は,下記で見ることができます.
リハビリ計画の詳細は,下記とそこからリンクのあるPDFファイルで確認
されたほうが間違いないでしょう.
Plans and Programs Committee - May 13, 2008
(SFCTA 公式サイトへのリンク)

お役所文書なので,それこそ拾い読みですが,リハビリ対象は16本で,
NJ Transitから2004年までに購入したニューワークを走っていたPCCカー
11両に,上で紹介している2両を含む,今はスクラップ状態の両エンドの
PCCカー4両と,1040号車です.

NJ Transit車のリハビリ内容は,モータとブレーキの交換または再整備,
電気配線の全面交換,ドアの再整備,ADA法に基づくバリアフリー化など
とされ,両運転台になるわけではありません.この11両の投入でF系統の
車両運用に余裕を持たせ,それで捻出した現役の両運転台車3両と,NJT車
へのリハビリに加えて構体から整備し直す両運PCC4両を,E系統用にする
ようです.これら7両とPCC以外の両運5両を加えて12両になります.

昨年新設されたT系統が走るThird Street線には,19丁目にループ線が
設けられていて,そこまで行けば片運転台の車両でも折り返しが可能な
はずですが,そのことには触れられていません.

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2008年05月13日

【ウプサラ】米国企業がトラムの建設と運営?

三週間前に報じられた話題ですので,すでに何処かで紹介されているかも
しれませんが,ストックホルムから北へ70キロ近くにあるスウェーデンの
ウプサラ(Uppsala)で,米国企業がトラムを新たに建設・運営することに
なるかも知れないという記事がありました.
大学で知られるウプサラは,人口13万人弱のスウェーデン国内では第四の
街で,ご多聞にもれず1953年まで路面電車が街中を走っていたそうです.

ウプサラの街に15億スウェーデン・クローナ(約2億5千万USドル)を投じて
トラム(spårväg)の建設運営を請け負おうとする企業は,ニューヨークと
ロンドンに拠点を置く投資会社の,Faros Investment Partnersです.
(元記事ではFaros Infrastructure Partnersとなっています)

同社は,ウプサラ市内の南北と東西にトラム2路線を建設,その開業後も
運営し,ウプサラ市とその周辺自治体で構成されるウプサラ・コミューン
(Uppsala kommun)は,20年間それを借り受けて損失分を負担するという
構想です.トラム建設を検討しながらも,初期資金不足に悩まされていた
コミューンにとって,この話は渡りに船のように思われますが,果たして
どうなることでしょう.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2008-04-23 Amerikanskt företag vill bygga spårväg i Uppsala
(Upsala Nya Tidning ニュースへのリンク)

未来のトラム,ライトレールと称したサイトがあり,スウェーデン語では
ありますが,上記記事をわかりやすく紹介しています.
2008-04-29 Amerikanskt OPS-erbjudande till Uppsala
(Spårväg för framtiden - Lätta spår ニュースへのリンク)

Faros Investment Partnersのサイト( www.farospartners.com )には,
検索してもUppsalaの文字は今のところ見当たりません.

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2008年05月12日

【フェニックス】LRT衝突事故への対策(3)

アリゾナ州フェニックス(Phoenix)と,その西の近郊テンピー(Tempe)や
メサ(Mesa)を結ぶライトレールが,今年12/27の開業に向けて,今月上旬
から近畿車輛製LRVの試運転範囲を徐々に広げていっています.

Valley MetroのMETRO Light Railは,テキサス州ヒューストンのライト
レール(METRORail)と同様に路面を走行する区間が多く,そこでの経験
から,自動車や歩行者との事故多発が開業前から懸念されています.

車道と並行する区間では軌道と車道を仕切る縁石を高くするなどの方法も
とられますが,現在はヒューストンの事故件数も激減していることから,
ドライバーや歩行者となる住民に,様々な機会に色々な方法で啓蒙して
いくことも,Valley Metroでは考えられています.住民の多くは道路の
上を車と並行して走る電車など見たことがないのです.

交通規則の強化も用意されています.車の違法な左折や,歩行者の横断
歩道などの定められた場所以外の横断に対しては,早くも口頭での注意が
行われているようです.今後は,場合によっては罰金$156が科せられる
可能性さえあります.

アリゾナ州のドライバー教本にライトレールのことを載せたり,免許の
試験に出題することも考えられています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 10, 2008 Metro takes measures to curb light-rail risks
(East Valley Tribune ニュースへのリンク)
May. 11, 2008 Jaywalkers crossing light rail face hefty fines
(The Arizona Republic ニュースへのリンク)
East Valley Tribuneの記事は,ヒューストンのライトレール(METRORail)
車載カメラが捉えた衝突の瞬間を集めた映像へのリンクを載せています.

ライトレールの警備や運賃支払い検査体制に関しては,沿線の自治体で
足並みが揃わないようです.
フェニックスでは警察官にあたらせたいとしているのに対し,テンペと
メサは経費節減とイベント時の対応の容易さを唱えて,民間の警備員に
決めたからです.
May. 8, 2008 Security plan for light-rail line falls apart
(The Arizona Republic ニュースへのリンク)

警察官か警備員か,米国でも街によって対応が異なり,記事によれば,
アトランタでは警察が,デンバーでは民間の警備員が担い,ポートランド
では併用しているそうです.

話をフェニックスに戻しますが,警備や切符の所持検査体制に限らず,
ライトレールを運営するValley Metroが,沿線各地の公共交通事業者の
寄り合いであることから,一つの地域交通当局で運営される他都市とは
異なる面があるようです.

関連過去ログ: 2007/2/22 LRT衝突事故への対策(2)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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【ボルチモア】車両点検で減車され混雑ほか

車両不具合の話題が続いてしまいますが,米国東海岸メリーランド州の
ボルチモア(Baltimore)でも,先月車輪にひびが見つかり,全車両を点検
するために,今月初めから一部区間をバス代行にしたり,普段より連結
本数を減らしていることにより,ライトレールの遅れや混雑が報じられて
います.

車輪にひびが見つかったのは,1997年に路線を延長するに際して,その
前年に増備された,比較的新しい車両18本のうちの一つでした.これに
より,1991年製の車両を含む53本全てを緊急点検する必要に追い込まれた
というものです.
ボルチモア・ペン駅(Penn Station)への支線は,シャトルバス代行です.
検査終了は夏の終わりごろまでかかるとみられ,ラッシュ時でも普段より
電車が短いため混雑が増している状況は,それまで続きそうです.

ボルチモアでは,1992年に市内を南北に縦貫する22.5マイル(約36.0キロ)
の路線が開業,その後も路線は延長されて現在は30マイル(約48.3キロ)に
至っています.しかし,初期の区間では経費節減のため単線で建設された
区間も多かったため,近年は2005年まで線増工事が行われていました.

連邦政府が工費の8割を負担した複線化工事の間,該当区間は代行バスが
走りましたが,ライトレールよりも30分から1時間余計に時間が掛かった
そうです.このため今回は代行バス区間を最小限にとどめて,普段なら
2本併結運転の電車を1本だけにするなど減車で対応している模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 3, 2008 Recent wheel inspections limit light rail cars available
(The Baltimore Sun ニュースへのリンク)
2008-05-05 Light rail inspection means delayed trains
The Associated Pressの記事 (Baltimore Examiner ニュースへのリンク)
May 7, 2008 Light Rail Reductions Frustrate Commuters
(CBS 13 (WJZ-TV) Baltimore ニュースへのリンク)

車両不足により,ライトレールの運行形態が変更されていることを告げる
ページ: Light Rail Emergency News & Service Update
(MTA 公式サイトへのリンク)
MTA: Maryland Transit Administration

ボルチモアでは,現在の南北縦貫路線に加えて,東西に横断する路線も
計画があります.2012年の着工を目指すもので,事実上選択肢はライト
レールかBRTに絞られています.MTAではBRTを有力視しているものの,
先ごろ開催された説明会では,このたびの車両不足のこととは関係なく
ライトレールに話題が集中したとか.
May 11, 2008 Transit line potential discussed
(The Baltimore Sun ニュースへのリンク)

1990年台初頭に造られたボルチモアMTAの車両は高床式です.それから
月日が流れ,最近の車は低床化されていることも紹介されたようです.

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2008年05月11日

【ウィーン】地下鉄旅客数は欧州で5番目

ウィーンでは,5/10に地下鉄(U-bahn)2号線(U2)が3.9キロ延長されて,
この6月下旬にサッカーのUEFA欧州選手権2008(通称Euro 2008)の決勝戦が
行われるスタジアム(Ernst-Happel-Stadion)まで,地下鉄の足が確保され
ました.総工費は8億9千万ユーロで,5年の歳月がかかっています.

一方で,並走する路面電車21番系統(Straßenbahnlinie 21)は廃止です.
廃止反対運動には,8千人の署名が集まったそうですが,決定は覆らなか
った模様です.
廃止反対派は,路面電車の運行が代替バスより経費が余計に掛かることが
証明されていないとか,地下鉄だけで5万人以上収容可能なスタジアムで
大型イベントが開催される時に輸送力不足ではないかと指摘し,諦めて
いないようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10. Mai 2008 U2-Verlängerung in Betrieb gegangen
APAの記事 (derStandard.at ニュースへのリンク)
09. Mai 2008 Grüne Wien: Brauner entscheidet über 21er
(derStandard.at ニュースへのリンク)
10.05.2008"Gemma U-Bahn-Schauen" in Wien: U2 fährt bis zum Stadion
APAの記事 (DiePresse.comニュースへのリンク)

【ウィーン】関連過去ログ: 2008/4/10 21番廃止反対運動持ち上がる

5/10を最後に廃止された21番トラム:
Creative Commonsの条件に基づき貼り付けておきます
the last days.... by rotkraut.c.r (flickr)
the last days....
Taken on May 5, 2008

ところで,ウィーンの地下鉄は2007年には一日131万人を輸送し,今回の
U2の路線延長により,同137万人に増えるだろうと見られています.
これに対する自動車の移動回数は一日160万回とされていて,1980年の
120万回からは増えているものの,1990年代終盤からは横ばいだとか.

また,都市の規模が異なる中での比較は無意味なのかもしれませんが,
このウィーンの輸送人員は,EUにある44都市の地下鉄の中で五番目に多い
ことも,オーストリア交通クラブ(VCÖ)の調査で明らかにされました.
2008-05-09 VCÖ: Wien hat bereits die fünftmeisten U-Bahn-Fahrgäste
in der EU
(VCÖ へのリンク)
VCÖ: Verkehrsclub Österreich

この報告によれば,ウィーンより多いのは断トツでトップのパリ,それに
次ぐものの意外に少ないロンドン,このところ急成長著しいマドリッド,
そしてプラハとなっています.
ウィーンはベルリン,ローマ,ミュンヘンといった大都市を抑えての五位
でした.以下,ベスト20都市まで上記サイトに載っています.

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【ドルトムント】新車火災で運用離脱

ノルトラインヴェストファーレン州ドルトムント(Dortmund)で,二週間
足らず前に開業した東西のシュタットバーン(Stadtbahn)が,同時に投入
された新型車両の不具合による火災に見舞われ,ドルトムント中心部を
走る南北の路線を含む地下区間が,一時全面的に不通となったそうです.

東西の地下区間(Ost-West-Tunnel)で車両火災を起こしたのは,NGT8と
呼ばれるボンバルディア(Bombardier)製の部分低床車,Flexity Classic
モデルで,二週間前に投入されたばかりでした.幸いこの電車は回送で,
その屋根から出火した火もすぐ消し止められたものの,煙がトンネル内を
伝わり,シュタットバーンの中央駅(Hauptbahnhof)でも一時は避難措置が
とられました.けが人などの人的被害は報告されていない模様です.

その後,運転は再開されますが,点検のため新しい低床車のNGT8は,6本
全てが当面運行を見合わせることになったようです.シュタットバーンに
昇格したばかりのU43系統は,当分の間は在来車両のN8だけで運転される
ことになります.(U44系統には,まだNGT8は投入されていませんでした)
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10. Mai 2008 Brand in neuem Stadtbahnwagen legte U-Bahn-Verkehr
lahm
(Ruhr Nachrichten ニュースへのリンク)

【ドルトムント】関連過去ログ: 2008/4/28 東西の路線も地下に潜る

ドルトムントDSW21のNGT8(Flexity Classic)の画像がありました.
DSW21: Dortmunder Stadtwerke AG
Creative Commonsの条件に基づき貼り付けておきます
Der Stolz der DSW21 by fanthomas (flickr)
Der Stolz der DSW21
Taken on April 27, 2008

状況は異なりますが,ドイツのシュタットバーン地下線内での新車の事故
と言えば,1999年8月にケルンへ試験的に投入されていたシーメンス社の
新型高床車CitySprinterの話が思い起こされます.この時は営業運転中に
ブレーキが全く効かなくなり先行電車に追突,乗客にけが人まで出たの
でした.それが元でケルンはボンバルディアと契約することになります.

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2008年05月10日

【ランカスター】落札したPCCカーの運命は?

ブルックリンにあるPCCカーが競売にかけられ,廃品回収業者をかわして
1500ドルで落札した非営利団体の話が出ています.競売は昨年12月の話
だったそうです.PCCカーは1946年製造で,フィラデルフィアのSEPTAで
活躍していた車両でした.
PCC Car: Presidents' Conference Committee streetcar
SEPTA: Southeastern Pennsylvania Transportation Authority

非営利団体には,そのPCCカーを30万ドルから40万ドルかけて大改造する
計画があります.電気機器を刷新,車椅子用のリフトを装備し,エアコン
まで搭載して,現時点で車齢52年となるこの車両を,あと20年運転可能な
状態にまで生まれ変わらせようとしています.フィラデルフィアで2005年
復活したPCCカーが刺激になっているのかもしれません.

この団体Lancaster Streetcar Companyは,お膝元であるペンシルベニア
州ランカスターに2.6マイル(約4.2キロ)ほどのループ軌道を敷いて,PCC
カーを走らせようという構想をいだいており,今回はその1両目の調達と
いうことになるのでした.

ループ線は,人口5万5千ほどの街の北のはずれにあるAmtrakの駅から,
コンベンションセンターなどを回ってくる路線が考えられていて,軌道
から半径3ブロック以内に1万5千人が暮らすか,働いているそうです.
ランカスターにも,1947年ごろまでは路面電車が走っていたとか.

しかし,この路線を建設するためには1,410万ドルが必要とされ,連邦や
州に申請したものの,一度は見送られた経緯もあり,望みは薄そうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 09, 2008 $1,500 streetcar buy puts wheels under a dream
(Lancaster Online ニュースへのリンク)

ブルックリンのPCCカーと言えば,BHRA所有のものかと思われましたが,
元SEPTAの車両ということでウェブサイト検索にかけると,Park Slope
地区の文化会館?(lyceum)の裏に,打ち捨てられている状態のPCCが1両
あることが判明しました.
BHRA: Brooklyn Historic Railway Association

検索でひっかかったブルックリンにあるSEPTA塗装のPCCカーの画像:
SEPTA PCC Trolley in Park Slope, Brooklyn
at the Brooklyn Lyceum (corner of 4th Ave & President St)
(Webshots へのリンク)
Street View: 234 4th Ave Brooklyn, NY 11215
(Google Maps へのリンク)

記事では,近年路面電車を復活させた街の中には,Birney carを採用して
いるところがあるものの,バーニーカー(Birney Safety Car)は維持費が
高いということを記しています.ランカスターでは過去PCCカーが走った
実績はなく,バーニーカーのほうでした.

なお,記事にはダラスでは運賃を任意にして運賃収入が上がったとする
くだりがあります.DARTは金額が決まっていますし,M-Line Streetcarは
運賃無料ですが,記事にあるようなvoluntary basisではないと指摘する
ブログも出ていました.
DART: Dallas Area Rapid Transit

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年05月09日

【バルセロナ】2つの市電を結ぶ案が浮上

バルセロナ(Barcelona)の街中には,碁盤の目のように区画が整っている
地区を,斜めに横断する一本の道幅の広い道路が走っています.その名も
Avinguda Diagonalという対角線を意味する名前で今は呼ばれています.
地下鉄が網の目のように発達しているバルセロナでも,地下鉄を補完する
役目を持つ路面電車が,1997年の試験運行を経て2004年から走るように
なりましたが,そのディアゴナル通り(Avinguda Diagonal)を通ります.

バルセロナのトラムは,系統番号では現在5つ(年内には6つになる予定)
ですが,重複区間もあるため,実際には大きく2つにわかれます.双方の
レールはつながっていないと思われ,車庫も別々にあり,Trambesòsと
Trambaixというように名称も別に持っています.

どちらもAvinguda Diagonalを走っているものの,真ん中の4キロほどは
トラムの空白区間となっていました.当初はAvinguda Diagonalを通って
接続させる予定だったそうですが,途中から計画が変わったのです.
この理由は定かではありませんが,Avinguda Diagonalの一番にぎやかな
場所の道幅が多少狭くなるからということもあったでしょう.停留所では
Plazas Francesc Macià(Trambaixの起終点)と,Glòries(TrambesòsとL1)
の間になります.

この離れ離れになっているトラムを結ぼうという構想が,今回出てきた
模様です.Avinguda Diagonalの欠けた区間を直結すれば,距離も短く
直線で済むこところですが,対案として迂回ルートも検討されています.
どちらになるか決まっていないものの,いずれのケースでも地下走行の
選択肢はなく,路面走行ということには違いないようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
08/05/2008 Barcelona estudia unir el Trambaix y el Trambesòs
(La Vanguardia ニュースへのリンク)
08/05/2008 El tranvía irá por toda la Diagonal, que será reformada
por completo
(El País ニュースへのリンク)
La Vanguardiaの記事には,直結案と迂回案を示した地図と,路上の軌道
レイアウト案が掲載されています.

迂回ルートは,四角形の三辺を回る遠回りですが,トラムT4の起終点で
メトロL4とも接続するCiutadella-Villa Olimpicaへ到達させることで,
新たに建設する区間は5.5キロで済み,途中で接続できるメトロも5路線に
なります.直結するよりは利用者数も多く見込めて,トラムの特性も発揮
できると考えられているのです.

一方,直行案には,バルセロナを斜めに走り抜けるAvinguda Diagonalの
中心部は交差する道路も数多く,そこにトラムを通すと交通の混乱を招き
かねないと反対意見があるものの,大改造を期待する声もあるようです.

記事の内容とは直接関係ありませんが,Avinguda Diagonalの両端を走る
2つのトラム.
Diagonal-Trambaix.jpg Diagonal-Trambesos.jpg
左はTrambaixで,トラムが複線で走る両側は,各3車線ずつ同一方向の
車道.道路の画面右端には反対向きの車道が3車線あります.
右はTrambesòsで,中央は自転車と歩行者だけの空間.ここから2キロ以上
続きます.車道は各3車線(実質2車線)ずつ両側にあります.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年05月08日

【フランダース】在来線ライトレール化検討へ

ベルギー北部のフランデレン(フランス語読みはフランドル,英語読みは
フランダース)(Vlaanderen / Flandre / Flanders)の地域政府運輸相が,
地域内の在来線3区間に,ライトレールかライトトレイン(lighttrain)の
導入を望んでいるとの記事がありました.
ライト・トレインとは,文字通り軽量車両ということですが,近距離列車
という意味で使われているようです.オランダ語版Wikipediaによれば,
地下鉄車両なども含みますし,電車である必要もなく,車内がコンパート
メントにわかれていない,通勤形車両全般を指すようです.

主要都市間を早く快適に移動できるのは鉄道(ここではインターシティ等)
ですし,都市内移動はトラムやバスが担っています.しかし,やや範囲を
広げた地域内の鉄道輸送が脆弱である現状があり,これを改善するために
考えられている模様です.建設や環境などに携わる会社(Grontmij)の調査
結果も,それを裏付けていました.

検討されている3路線は次の通りで,駅の増設が考えられています.
Spoorlijn 51A/Spoorlijn 66 Zeebrugge-Brugge-Lichtervelde 約36キロ
Spoorlijn 52 Antwerpen-Boom-Puurs 約27キロ
Spoorlijn 58 Gent-Eeklo-Maldegem 約35キロ

記事にもありますが,例えば北海に近いゼーブルッヘ(ゼーブルージュ)
(Zeebrugge / Zeebruges)から州都ブリュッへ(ブルージュ)(Brugge /
Bruges)を経て,リヒターベルデ(Lichtervelde)までの路線では,現在の
8駅から,復活を含めて7駅を途中に増設する構想で,Grontmijの見積もり
では280万ユーロ必要とされています.

アントウェルペン(Antwerp アントワープ)(Antwerpen / Anvers)では,
アントウェルペン(アントワープ)中央駅(Station Antwerpen-Centraal)
への乗入れ復活に際して廃線を活用するなら190万ユーロ,スヘルデ川の
河畔(Scheldekaaien)沿い(=新線?)なら1260万ユーロと,必要額に差が
あります.

ヘント(Gent / Gand / Ghent)からは,Eekloから先を通常の旅客営業線
として復活させる必要があるようで,2300万ユーロと見積もられます.
現在EekloとMaldegemの間は,Stoomcentrum Maldegemという蒸気運転も
行われる保存鉄道となっているそうです.

ここまでは地上設備ですが,実現にはさらに,車両購入費としてライト
レールなら1本300万ユーロ,ライトトレインは同450万ユーロ必要です.
これらの投資を2009年までに決めたいとしているようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
07/05/2008 Van Brempt wil lichte treinen en snelle trams
(Knack ニュースへのリンク)
6/5/2008 Van Brempt wil Light Rail-verbinding in Brugge
(Stadsomroep Brugge ニュースへのリンク)
Knackの記事は,パリ近郊イルドフランスのT4(トラムトレイン)の画像を
載せています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

Michiel1972作のBelgium railroad mapを使い,検討路線を緑色に変え,
駅名を入れてみました.
Belgische_lighttrain.png
nl.wikipedia.org/wiki/Afbeelding:Belgium_railroad_map.svg
資料を基に構成しましたが,正確ではないかもしれません.
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2008年05月07日

【シアトル】市電網の拡大案が発表される

今年2月シアトル市が路面電車網構築のため,ルートの検討に入ることを
お伝えしていましたが,当時6つ考えられたうち,4つに絞った案が市の
運輸部(Seattle Department of Transportation)から公開されました.
約15マイルに及ぶ拡大網の全てを完成させるには,建設費だけで2010年の
価格換算で6億ドル近くが必要とされています.

報告を受けた市議会議員の中からは,シアトルでは馴染みの深いトロリー
バスのほうが,建設費を三分の一から六分の一に圧縮できるとし,早くも
異論が出ています.
市の試算では,建設費は次のようになっていました.
トロリーバス(架線集電式): マイルあたり700万ドルから800万ドル,
路面電車(streetcar): マイルあたり3000万ドルから4500万ドル(一部の
区間のみ5千万ドル超),比較までにライトレールは同1億ドルから1億6千
万ドルとされています.
システム使用年数は,トロリーバスは30年(舗装は10年),路面電車なら
40年,比較としてライトレールは60年だそうです.
車両関係では,トロリーバスは一台あたり100万ドルで購入できて,耐用
年数は12年に対し,路面電車は同300万ドルで30年以上と見積もられて
います.
運行費用は,トロリーバス1時間あたり$130,路面電車は同$160とされて
いました.路面電車の数字は,サウスレイクユニオンの2008年の数字を,
2010年の価格に換算したものです.ただし,路面電車停留所に5万ドルで
スポンサーを募れば(広告などを出せば?),路面電車の運行費用は1時間
あたり25万ドル分を軽減できる模様です.

懐疑派は,路面電車には多くの人を利用者を誘い出し,自動車を車庫から
出さない力を秘めていることを認めつつも,費用と路線設定の柔軟性より
重要ではないと考えています.
2月には検討されながらも,今回外れた区間には,9%を超える急勾配で
路面電車には無理と判断されたところもありました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
例によって非常に多くの記事が出ていますが,特に詳しいのはシアトル
PI紙です.5/05付けの記事には,絞られた路線の地図と,その内容とは
直接は関係ないものの,市電サウスレイクユニオン線のプロモーション
ビデオのような映像もあります.
May 6, 2008 Transit options: More streetcars or electric trolleys?
May 5, 2008 Streetcar routes have potential, but need cash
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)

この計画には,まだ予算の裏づけがあるわけではありません.建設費は,
昨年12月開業の市電サウスレイクユニオン線(South Lake Union line)と
同様に,市が投じる公的基金と,沿線からの資金拠出の両方でまかなう
ことになる見通しですが,First HillとCapitol Hillへ向かう路線は,
住民投票次第となるものの,Sound Transitの計画に盛り込まれている
ため,可決されればSound Transitからも資金が出る模様です.

1st Avenue沿いの路線(Central Line)は,現在運休中の市電ウォーター
フロント線の路線に近く,高架道路の工事の影響で,近年中の再開が困難
とされる同線の代替ではないかと見るむきもあるようです.

市の運輸部がまとめた計画書は,PDFファイルとして下記サイトから現在
ダウンロード可能になっています.
Seattle Department of Transportation
(シアトル市 公式サイトへのリンク)
または,The Seattle Streetcar Network Concept
(Seattle Streetcar 公式サイトへのリンク)

【シアトル】ストリートカー関連過去ログ:
2008/4/12 海岸沿いの電車は再開が遠のく?
2008/2/20 市電網拡大検討中,落書き洗礼

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2008年05月04日

【Muni】定時運行率向上へ欠勤対策に乗出す

何かと取り上げられることの多い,サンフランシスコMuniの定時運行率.
1999年秋の住民投票で,Muniの定時運行(早着1分延着4分以内)の実績は,
85%以上でなければならないという事項が市の憲章に盛り込まれたにも
かかわらず,一度も達成していないからでしょうか.
業績標準(performance standards)が求められるようになった2004年以降
でも,定時運行率は71%を少し上回る程度というのが最高でそうです.

まもなく,2008年度(2008-2009)の業績目標がMuniから発表される予定
ですが,定時運行業績を揺るがす,ライトレールやバス,ケーブルカーの
運転手の欠勤問題に取り組むことが,明らかにされています.

前年度の欠勤(unscheduled absence)は11%だったとかで,人数にすれば
一日二百人を超えています.これを組合などと協力して10.2%に減らす,
言い換えれば一日23名を職場に戻そうとしているのです.
また,欠勤常習者に規則を守らせることにも取り組んだ上で,ここ数年で
初めてとなる運転手数の純増をにらみ,次年度は191名を雇用する計画も
あるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2008-05-03 AWOL operators drive Muni delays
(The San Francisco Examiner ニュースへのリンク)
AWOL: Absences Without Official Leave

この記事のなかでも,運転手というのは,肉体的にも感情的にも,きつい
仕事だと紹介されていますが,Muniの欠勤(absenteeism)に関わる問題は
今に始まったことでもなく,以前はもっとひどい状況だったようです.

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2008年05月03日

【ブレスト】2012年開業予定のトラムデザイン

フランス西部の大西洋に突き出すブルターニュ半島の先端部に位置する
軍港の街ブレスト(Brest).14万5千人余が暮らすブレストと,それを囲む
都市共同体Brest Métropole Océaneまで範囲を広げても人口21万強です
が,専用敷地を持つ都市交通の整備が鉄軌道のトラムで決まっています.

延長15キロに及ぶ最初の路線は2012年には開業する予定で,この4月には
車両デザインの発表がありました.まず先に内装のデザインが選ばれて
います.リヨンに本拠をおくフランスでも名高いデザイン事務所の一つ,
Avant-Première Design Graphiqueの手によるものです.
同社は,ニースのトラム車両や,アルストムが発表している新しいトラム
トレインCitadis-Dualisを手掛けているだけでなく,TGVやパリのメトロ
車両なども携わっているそうです.

5/20には外観も発表される予定で,限られた人数ではあるものの,一部の
一般市民も一票を投じることができる投票で,最終決定されるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
03 mai 2008 « Le tram de Brest aura une longueur d'avance »
(Maville.com ニュースへのリンク)

内装は,公式サイトのブログでも画像で紹介されています.
30 avril 2008 Voyage à l’intérieur du futur Tram
(Le blog du tramway de l’agglomération brestoise へのリンク)

Maville.comの記事にもありますが,横長の大きな窓,座席の色使い,
昼と夜で変化する照明が際立っています.
座席は,ネイビーブルー,トニックグリーン,ラズベリーレッドの三色が
使われて,シート幅が大きくとられています.これは,乗客の乗り心地を
向上させるためで,横に2列と1列の配置にするほどです.脇の棚には,
ノートパソコンなどを置けるようにしているのだそうです.

さて,現在準備中とされるトラムの外観は,5/20から5/29まで市庁舎で
一般公開されるそうです.
港町ブレストのトラムということで海をイメージするものの,船の形状は
持たせずに,シンプルで,ピュアな,いつまでも飽きられないデザインに
するようです.マルセイユのトラムとは異なる雰囲気になるでしょうか.

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2008年05月02日

【ニューヨーク】地下構内演奏オーディション

ニューヨークの地下鉄構内で,ミュージシャンの演奏に出会ったご経験を
お持ちのかたも多いと思います.方々で紹介されているように,駅構内で
演奏するには,業界関係者らも審査員に加わっているオーディションを
受けて合格しなければなりません.
そのオーディションが,5/01にグランドセントラル駅(Grand Central
Terminal)のバルコニーで行われました.
200名が春先までにMTAに応募し,その中から70人近くに絞られ,この日に
備えていたのです.
MTA: Metropolitan Transportation Authority

5/01のオーディションでは20組が選ばれて,現在百組いる演奏者名簿に
加わることになるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 2, 2008 MTA holds auditions for subway musician program
(Newsday ニュースへのリンク)
May 2, 2008 In Subway Platform, These Musicians See Their Stage
(New York Times ニュースへのリンク)

地下鉄の駅構内での演奏は許可制となっていて,Music Under New York
というプログラム名がついています.そのスポンサーは地下鉄を運行して
いるMTAで,下記サイトから,ミュージシャンのリストから演奏場所まで
確認することができます.
MTA - Arts for Transit | Music Under New York
(MTA 公式サイトへのリンク)
ペンステーションを含む,23から25か所の演奏場所があるようです.

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2008年05月01日

【ソルトレイクシティ】燃料追加料金を検討中

今日はガソリン価格の話題が多いことと思います.
世界各地によって価格水準が大きく異なりますが,Wikipediaの英語版に
Gasoline usage and pricingという項目があり,ガロンあたりのUSドルに
統一したうえで比較した表が掲載されています.
最近も,サンフランシスコ・クロニクル紙が,米国では1ガロン$4で騒ぎ
になっていますが,フランスではガロンあたり$8から$9で推移している
ことや,英国では同$10近いと報じていました.
1ガロンは,3.785411784リットルに相当するそうですので,1リットル
160円を1ガロンあたりのUSドルに換算すると,約$5.8になります.

原油価格の上昇は,公共交通機関の利用者も直撃します.航空燃料価格の
高騰により,航空会社ではFuel Surchargeと称する追加料金を運賃に課す
ところが多くなりました.日本でも国際線航空券を買うと,燃油特別付加
運賃(燃油サーチャージ)が加算されてくるようになって久しくなります.

燃料を直接使わない電車ならいいはずですが,米国の都市交通ではどうも
そう簡単にいかないようです.路線バスを抱える事業者は,運賃値上げや
予告が相次いでいるところですが,ユタ州ソルトレークシティと,その
周辺をカバーしているUTAは,運賃値上げという形式をとらず,航空会社
のように燃料追加料金(Fuel Surcharge)を,路線バスだけでなくライト
レールTRAXや,最近開業したコミューターレールFrontRunnerの運賃に
加算する計画があります.プレスリリースでは,これに対する公聴会が
開かれることを告げていました.
UTA: Utah Transit Authority

計画では7月から,大人普通運賃は路線バスとライトレールはクオーター
(25セント),FrontRunnerや急行バスなどは50セントの追加料金が必要と
なり,これは12.5%から20%の実質的な運賃値上げに相当します.これが
月間パスなどになると,燃料追加料金は8ドルから15ドルです.ただし
例外があり,ユタ州が低所得者向けに発行しているHorizon Cardで月間
パスを購入する場合に限り,この追加料金は免除されるそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04/29/2008 UTA is Seeking Public Input on Potential Fuel Surcharge
(Utah Transit Authority 公式サイトへのリンク)
この中で,運賃で補える運行費用は全体の17%で,運行費用のうちの11%は
燃料に費やされているため,運賃の三分の二が燃料代に使われることに
なるのと等しいと,UTAは紹介しています.

これを報じる記事も多く出ています.
04/30/2008 Citing rising fuel costs, UTA seeks more fare hikes
(The Salt Lake Tribune ニュースへのリンク)
コミューターレールFrontRunnerは,燃料追加料金が加算され月間パスが
$160になっても,概ね自動車通勤より安上がりなので,多くの通勤者を
ひきつけることに変わりないだろうとの分析が紹介されています.

コミューターレールを紹介する公式サイト: FrontRunner – Now Open!
(Utah Transit Authority 公式サイトへのリンク)

FrontRunnerの開業に先立つこと一週間前,それに接続するライトレール
TRAXの延長区間が開業したこと,FrontRunner開業などを伝える記事:
April 18, 2008 UTA to celebrate TRAX extension
(Deseret News ニュースへのリンク)
Apr. 27 '08 FrontRunner Launches With Grand Opening And Massive
Crowds
(KUTV-TV Salt Lake City ニュースへのリンク)
他にも多数あります


UTAは2005年秋にもFuel Surchargeを検討していたそうですが,見送った
ようです.UTA Press Releasesのページにある下記を参照してください.
10/26/2005 UTA to Postpone Proposed Temporary $.25 Fuel Surcharge
until June 2006

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国中部 I このエントリーを含むはてなブックマーク
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