2008年09月30日

【ビトリア】低床車到着で10/06試運転開始か

スペイン北部バスク自治州のビトリア(Vitoria / Gasteiz=バスク語)に,
この年末にも開業が予定されている,路面電車(tranvía)の第一号が,
車両製造メーカーCAFの工場がある同じバスク州イルン(Irún)から,3時間
以上かけてトレーラーで運ばれ,ビトリアに9/29の朝到着しました.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles

ビトリアは,バスクではビルバオ(Bilbao)に次ぐ規模の街です.ビルバオ
では,2002年12月にトラムが開業し,今では6キロ強の路線に,同じCAF製
部分低床車を走らせていますが,ビトリア向け車両は,同じCAF製のメー
ターゲージで,塗りわけなども瓜二つながらも,3車体のビルバオよりも
輸送力が増強されて5車体(31.38m)になっており,車内も100%低床化が
図られています.

CAF製の100%低床車と言えば,セビリアやベレスマラガにも導入されて
いますが,これらアンダルシア州の標準軌仕様は,同州内ハエン(Jaén)
近郊のリナレス(Linares)にある工場(CAF-SANTANA S.A.)製造に対して,
バスクのメーターゲージ仕様は,イルン工場で製造されているようです.

ビトリアには,ビルバオより長い9キロの路線を建設中で,ここに10本の
低床車を走らせます.以前は11本だったはずですが,今回の報道では10本
になっていました.順調に行けば,10/06から試運転が開始されます.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
29-09-2008 Vitoria cuenta ya con la primera unidad para su futuro
servicio de tranvía
(soitu.es ニュースへのリンク) EFEの記事
29.09.08 El tranvía de Vitoria inaugurará un sistema de pago
mediante 'tarjetas sin contacto', pionero en Euskadi

(El Correo Digital ニュースへのリンク)

ビトリアへ輸送される一週間前には,イルンのCAF工場で,お披露目式が
ありました.どちらかと言えば,その時のほうがビトリアへ到着した時
よりも,記事の本数が多かったようです.
23.09.08 Más accesible y más grande que el de Bilbao
(El Correo Digital ニュースへのリンク)
23.09.08 CAF confía en que el tranvía de Vitoria le abra nuevos
mercados en el mundo
(Diario Vasco ニュースへのリンク)

工事中の様子など: Tranvía de Vitoria-Gasteiz #141
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
最初のビデオは,ビルバオの車両を使っているからか,3車体ですが,
9/29付けsoitu.esの記事には,トレーラーに載った5車体の画像が掲載
されています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年09月29日

【マルセイユ】ノアイユへトラム乗入れ開始

2007年7月に,マルセイユのトラムは路線網を大幅に拡張し,車両も全て
100%低床車に入替えられて生まれ変わり,新開業から1年後の今年夏の
時点では,一日4万人の利用があるそうです.
その新しいトラムで開業が先送りされた区間が,旧路線のターミナルで
メトロとの乗換駅だったノアイユ(Noailles)駅への乗入れです.それが
9/28(日)始発電車から開始されました.それに先立ち9/27の午後,生まれ
変わったノアイユ駅の新トラム乗り場で,記念式典も行われています.

つい先ごろまでは,9/15再開予定とされてきましたが,それが一週延ばし
になり,更に一週間延びて,ようやく9/28営業開始となった次第です.
今回の延長は僅かな距離ですが,これによりマルセイユのトラム二系統は
再編成されて,次のような運行形態になります.
T1: Noailles - Les Caillols
T2: Euroméditerranée Gantès - Blancarde Foch
両路線の接続は,停留所名称こそ一致しませんが,
T1=Noailles & T2=Canebière Garibaldi
T1=Blancarde Chave & T2=Blancarde Foch
これら2か所で,それぞれ徒歩連絡可能な距離で結ばれています.

T1は,旧トラム路線の68系統を受け継ぎ,区間を延長した形になります.
2007年7月の時点でも,開業した新路線の東端から中心部に近いノアイユ
へは路線がつながっていましたが,大回りでした.今回の直結で,所要
時間は起終点間で22分になり,それまでより25%短縮です.これにより,
一日1万人の利用者増が期待されています.

ノアイユへの乗り入れ再開が新しいトラム網の中で後回しになったのは,
最後の630m区間にある旧路線の68系統時代から使われていたトンネル改修
工事のためでした.難工事だったというより,入札がうまく行かなかった
ようです.2年を要した工事費は,結局1500万ユーロでした.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
路線再編で新しくなった路線図と時刻表へのリンクがある公式案内:
Le lancement de Noailles est prévu pour fin septembre
(Le Tram - Véolia - 公式サイトへのリンク)

29.09.2008 Retour du tram sous le tunnel Noailles
(20 Minutes ニュースへのリンク)
28-09-2008 Le tramway voit le bout du tunnel
(Metro France ニュースへのリンク)
先週末に出ていた記事: 26-09-2008 Le tram voit le bout du tunnel
(La Marseillaise ニュースへのリンク)
式典の様子など: 27 Sep 2008 Ignauguration de la station Noailles
(Forums Linéoz へのリンク)

旧68系統時代には複線だったトンネル内は,単線に敷き直されています.
9/26付けLa Marseillaiseの記事に理由が記されていますが,低床車の
車体幅のことには触れられてなく,アスベスト除去や,空調と避難設備の
導入により,困難なトンネル内の幅を拡張しない限り,複線の維持は無理
だったことから,やむを得ず単線化したようです.

左は,工事中のトンネル入り口(2007年7月撮影),
右は,2007年12月時点のEugène Pierre(トンネルの一つ手前の停留所)
MarseilleEugenePierre1.jpg MarseilleEugenePierre2.jpg

マルセイユのトラムは,メトロや路線バスのように公営化されることが
決まっていますが,車体にRTMの文字が入るのは,11月以降だそうです.
RTM: Régie des transports de Marseille

9/28付けのMetro Franceには,T2の延長計画と,途中に停留所を新設する
話も載っています.後者は,中心部の目抜き通りのラ・カヌビエール通り
(La Canebière)とブルスンス通り(Cours Belsunce)の角で,現在の停留所
名で言えば,T2のCanebière GaribaldiとBelsunce Alcazarの間です.
ちょうど港に向かってくるトラムが,旧港地区を目前にして,北に曲がる
ところでしょう.旧港地区への最寄の停留所がないのが不思議がられて
いました.将来は,ここからトラムT3号線も分岐する予定ですが,T3は
未だ協議中? とのことです.

画面左奥がマルセイユの旧港ですが,その手前でトラムは曲がります.
MarseilleCanebiereBelsunce1.jpg MarseilleCanebiereBelsunce2.jpg
カヌビエール通りのブルスンス通りとの交差点付近で,開業直前の2007年
6月撮影.

このラ・カヌビエール通りは,歩道のすぐ脇,車道との間にトラム軌道を
割込ませる形でレールが敷かれている,いわゆるサイド・リザベーション
ですが,ここでの徐行運転が,計画当初の運転所要時間を長引かせる結果
になっているそうです.

【マルセイユ】トラム関連ログ:
2008/7/19 新トラム開業一年で公営化
2007/7/01 復活したトラムが営業を開始

追記:
ラ・カヌビエール通りとブルスンス通りの角から,Castellane
(6区にあるメトロ1号線と2号線の乗換え駅)と,4 Septembre
(マルセイユ7区)へ,それぞれ二股のようにわかれて伸びる予定
だったトラムT3号線計画は,一時凍結になってしまいました.

代わりに,メトロの末端駅と? 北はSeptèmes地区までと,南は
Luminy地区までを結ぶ,専用レーンを有するBusWayの導入が,
検討されることになる模様です.

13/10/2008 Tramway gelé, bus-way créés
(20 Minutes ニュースへのリンク)
6 octobre 2008 Tramway : un projet totalement gelé
(La Provence ニュースへのリンク)


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2008年09月28日

【カタルーニャ】146キロのトラムトレイン計画

バルセロナでは,中心部を挟んだ街の両側に,低床車が走る2つのトラム
路線が近年開業していますが,それを一つに接続する話が進行中です.

そのバルセロナを州都とするカタルーニャ州(Catalunya)内には,さらに
4つの地域で,6路線の146キロ以上に及ぶトラムもしくはトラムトレイン
計画を,州の自治政府ジェネラリター(Generalitat de Catalunya)が検討
しています.

バルセロナでカタルーニャ語版とスペイン語版の両方を発行している新聞
の,日曜発行のスペイン語版に,独自編集の地図を含む記事が掲載されて
いました.特に新しい情報が掲載されているわけではなく,かの地にある
かどうか知りませんが,日曜版の特集記事みたいなものなのでしょう.
最近,Googleの翻訳が対応するようになったとは言え,カタルーニャ語の
解読が困難な身には,ありがたい話です.


その記事によれば,計画中の6路線のうち4路線は,数年先には開業して
いるかもしれません.
Manresa-Súria,Manresa-Sallent
Camp de Tarragona (Tramcamp)
Igualada-Martorell
Lleida-Balaguer
いずれも,グレープフルーツの仲間(oro blanco)を運んでいた? 貨物線
だったり,細々と営業している旅客鉄道が走る区間で,複線電化や駅の
新設を行い,同じスペインのアリカンテのように,トラム・トレインを
走らせようとするものです.余談になりますが,アリカンテには,今や
英国やオーストラリアなどからも,トラムトレイン視察団が訪れてくる
そうです.

カタルーニャに話を戻すと,4路線のうち,マンレサ(Manresa)からY字の
ように伸びる貨物線を転用する約25キロが,一番早く開業するように,
記事には書かれています.

タラゴナ(Tarragona)は,バルセロナから西に80キロの位置にあり,周辺
地域を含むCamp de Tarragonaの人口は,約40万だそうです.ここには
Tramcampと呼ばれる計画が既に存在し,一部では路面上や既設の旅客鉄道
に沿って軌道を敷いたり,一部では旅客線上を走らせるなどで,レウス
(Reus)市内や同空港,タラゴナ間を結ぼうとしています.やはり路線は
三又になり,約28キロになるそうです.
高速列車AVEが走る高速線上に,Camp de Tarragona駅があり,ここまで
トラム路線を建設しようという話を以前見かけた気がしますが,今回の
記事では,混同しないようにとするだけで,触れられていないようです.

この他に,バルセロナからフランス国境に向かう途中に位置するジローナ
(Girona)でも,空港などを結ぶ,約32キロの路線が検討されています.
しかし,ここは鉄道線の転換ではなく,新しく軌道を一から建設しなけ
ればならないため,実現は先になるだろうとしていました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28/9/2008 El tranvía se extiende por Catalunya por su flexibilidad
y ajustado coste
(El Periódico de Catalunya ニュースへのリンク)

登場する地名の位置関係などは,記事にあるPDFファイル版の地図を参考
にしてください.

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2008年09月27日

【シャーロット】利用好調武器に補助金要求?

ノースカロライナ州シャーロット(Charlotte)で,ライトレールのLynx・
ブルーライン(LYNX Blue Line)が,開業して十か月が経ちます.
今年8月の平日平均利用者数は16,357人を数え,16,895人だった7月より
3.2%下落しているものの,それは季節的なものかもしれません.開業前に
2020年の予測だった同1万6千人を,すでに軽々クリアしています.

この利用好調を武器にして,CATSとしては,ブルーラインの北東部への
延長(Northeast Corridor)計画と,シャーロット中心部と北部とを結ぶ
(North Corridor)コミューターレール計画,それにブルーラインの既存
区間のホーム長さ延長や,追加車両投入などに必要な資金を,連邦機関
(FTA)に来月求めようとしていることが,明らかになりました.
CATS: Charlotte Area Transit System
FTA: Federal Transit Administration

Lynx・ブルーライン建設時には,その費用の半分にあたる2億ドル以上を
補助金として受け取っていますが,シャーロットの中心部から北東部へ,
University Cityまでの11マイル(約18キロ)のライトレール延長に必要な
資金9億ドルのうち,最大8割までを,連邦政府から出してもらおうと,
考えているのです.

政府が7千億ドルの緊急支援策を検討している中で,一見無謀なようにも
見えますが,次期政権がどれだけ公共交通の整備に関心を示すのか,今は
不透明なことや,Lynx・ブルーラインを完成させる資金集めに多大な力を
貸した地元選出の連邦上院議員が健在なうちに,ということのようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Sep. 26, 2008 CATS seeking millions for rail projects
(The Charlotte Observer ニュースへのリンク)
8月の利用者数が,CATS全体では引き続き伸び続けているという記事:
September 23, 2008 CATS ridership up in August
(Charlotte Business Journal ニュースへのリンク)

計画概要:
Rapid Transit Planning / LYNX Blue Line Extension
Rapid Transit Planning / North Corridor
(CATS 公式サイトへのリンク)

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Lynx 3rd Street Station, Charlotte by deritastudio (flickr)
Lynx 3rd Street Station, Charlotte
Taken on September 14, 2008

【シャーロット】関連ログ: 2007/11/28 週末二日で十万人が体験

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2008年09月26日

【ホノルル】鉄道かバスか,11/04決戦投票へ

米国では,11/04の総選挙の日まで40日を切りました.州によっては祝日
扱いになるこの日,地方によっては交通への投資のため増税を承認するか
どうかなどの選択に,住民自らが一票を投じることが出来ます.

軌道系公共交通の延長事業にかかわる投票は,米国西海岸に限っても,
シアトル周辺(Sound Transit),サンノゼ(BART延長),ロサンゼルス郡
などで実施されます.先日まで先行き不透明だったロサンゼルス郡も,
売上税増税を住民投票にかけるための法案に,カリフォルニア州知事が
ようやく署名し,投票項目に盛り込むことが正式に決まった模様です.

その米国西海岸から遠く離れた,ハワイ州のホノルルでは,2007年から
高架専用軌道の大量輸送公共交通機関建設のために,2022年まで0.5%の
一般税増税が実施されていますが,高架橋を走る肝心の車両が,鉄道に
なるのかバスになるのかが,なかなか決まりません.

鉄道を推す現職のホノルル市長は,市議会が賛否同数により意思決定が
出来なかった後,半ば強引とも言える押しの強さで,鉄道決定を既成事実
にしようとしましたが,鉄道導入に反対するグループが署名運動を開始
して,行く手を阻もうとしました.11/04の住民投票で民意を問おうと
したのです.ここまでが5月ごろの話でした.

その後,署名は必要とされる数が集まりますが,提出が9月と遅かった
ため,投票用紙は既に印刷済みとしてホノルル市は無効を主張します.
反対派は不服として裁判所に訴え,裁判長は市に対して必要な手続きを
行うように命令を下しました.署名が有効かどうかの確認作業です.
表向きは必要数4万5千人分があったのですが,確認の結果,無効署名が
数多くあり,結果的に署名運動は数不足に終わります.

しかし,市議会が8月に市民に選択肢を用意していました.この時点で
いずれにしても11/04には,市民は鉄道か,それ以外かを投票できること
にはなっていましたが,その文言がどうなるかは,署名数確認にかかって
いたというわけです.

その間,市長は静観していました.7月に行われた世論調査の結果では,
鉄道賛成が多かったからです.

ところが,意外なところから反旗が翻ります.再選間違いなしとされる
市議会議員の一人が,その職を投げ打って市長候補に立候補したのです.
現職市長が半ば強引にすすめる鉄道計画は税金の無駄遣いで,BRTなら
もっと安く,同様の効果が得られるはずと,主張していきます.傍目で
みる限り,市長の鉄道計画を止めるために立候補したようなものでした.
BRT: Bus Rapid Transit

この女性市議の言い分は,鉄道は古い技術に基づいていて,騒音もひどい
という程度でしたが,世論調査で鉄道が支持されたのは,住民は鉄道の
ことしか知らされてなく,BRTは情報があまり公開されていないため,
費用の面などで比較検討が出来なかったからとしています.

鉄道でもBRTでも,高架橋の建設には変わりないわけで,BRTが果たして
どれだけ建設費を節約できるのか,また,完成後の運営費用の比較はどう
なのかといった詳しい検証は,ほとんど誰も行っていない(公開されて
いない)ようです.

そうした中で先週の土曜9/20には,市長予備選挙がありました.そこで
候補者の一人が過半数の票を得られれば,11/04の本選挙はありません.
結果は,現職の得票数は全体の49%と僅かに及ばす,第二位の同30%を獲得
した女性市議との決戦投票を,11/04に迎えることになりました.

住民投票の結果に対して,実は市長には拒否権があります.たとえ鉄道
反対が過半数でも,その気になれば市長は葬り去ることも,制度上は可能
なのです.しかし,そうまでしても,建設費の25%負担を期待されている
連邦政府は,住民からの支持を得られていないとして,補助金の提供を
ためらうでしょう.それに加えて,場合によっては,市長交代の可能性も
出てきたという状況です.

反対派グループは,州最高裁まで話を持ち込みましたが,ほぼ同じ意味の
投票項目があることも理由になって,申し出が却下されたことを伝える
記事: (外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Sep 24, 2008 Court derails ballot initiative
(Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)

こちらは,米国政府が不良債権問題で,総額7千億ドルを投じるかもしれ
ないことで,そのしわ寄せが大型プロジェクトに及ぶことを懸念されて
いますが,ホノルルの計画では連邦政府からの補助金は全体の25%に限定
されていることもあり,問題ないのではないかとの見方を紹介する記事:
September 25, 2008 Rail funds should hold in crisis
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)

【ホノルル】関連ログ(2008年分のみ):
2008/5/18 鉄道選択住民投票求める署名運動
2008/3/21 鉄道かバスか,ふりだしに?
2008/2/23 鉄道かバスか,委員推薦決まる
2008/1/31 トランジットの車両候補出揃う
2008/1/02 鉄道かバスかの続編

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2008年09月25日

【ポーランド】Solarisが低床トラム市場参入

ポーランドのポズナン(Poznań)が本拠地の,欧州では広く知られている
低床やハイブリッドのバスやトロリーバスのメーカSolaris Bus & Coach
が,低床式トラム車両市場に参入し,第一号の100%低床車Traminoは,
2009年夏にお目見えする予定と,InnoTrans 2008で発表がありました.

会場にはTraminoの模型が展示されたほか,これまでの本業とも言える,
低床式のハイブリッド連接バスとともに,イラスト入りで英語の発表が
公式サイトにも掲載されています.

最初は三車体(全長18.8m)と五車体(同31.7m)の2つの100%低床トラムが
用意されますが,いずれも中間に台車のない浮き車体を挟む構成となり,
その後は七車体(低床化率70%)も開発されるそうです.車体は一部を除き
ステンレス鋼で製作されるともありました.当面はポーランド国内向け
ですが,将来ドイツのBOStrab(トラムやシュタットバーン,地下鉄などの
鉄道規則)に適応する車両も手がけるとか.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
23.09.2008 Solaris presents low-floor tram and hybrid bus at
InnoTrans 2008
(Solaris Bus & Coach S.A. 公式サイトへのリンク)

Solarisはバス車両製造メーカーですが,ポーランド語版のWikipediąに
よれば,ポーランドのクラクフ(Kraków)が部分低床車NGT6/2を導入する
際に,Bombardierなどと提携して,この車両(Flexity Classic)の製造に
携わったという,トラムでの実績もあるそうです.
具体的には,ボンバルディアが車体などを,Vossloh Kiepeが電気系統を
それぞれ担当し,それらを持ち寄って組み立てたのが,Solarisでした.

その時のノウハウを元に,ポーランド国内のトラム旧型車置換え需要に
目をつけて,2006年ごろから開発準備をすすめてきました.

UEFAサッカー欧州選手権が,2012年にはポーランドとウクライナで共催
されることもあり,UEFA Euro 2012に向けたインフラの整備が進められ
ますが,先日紹介したワルシャワ(Warszawa)の246本以外にも,ウッチ
(Łódź),ポズナン(Poznań),グダニスク(Gdańsk),クラクフ(Kraków),
ヴロツワフ(Wrocław)などで,旧型トラム車両の置換えとして,低床車の
需要が見込めるそうです.

実はこの話題,今回ポーランド国内メディアはSolaris Traminoのことを
ほとんど取り上げていないようで,記事が見つかりませんでした.参入は
既知のこととして,ニュースにならなかったのかも知れません.
Solaris Bus & Coach公式サイトでさえ,母国語版は未掲載のようです.

(ここから先のリンク先の言語は,ポーランド語です)
今年6月までさかのぼると,当時はSolaris Traminoではなく,Tramwaj
Gekon(又はSolaris Gecko)というモデル名? を載せた記事がありました.
直訳するとトカゲ・トラムです.
2008-06-18 Solaris wyprodukuje tramwaje na Euro
(Polska Gazeta Opolska ニュースへのリンク)

トカゲトラムのイラスト入り記事は,2007年11月頃にも出ています.
2007-11-11 Solaris węszy interes w tramwajach
(Gazeta.pl Gospodarka ニュースへのリンク)
2007-11-08 Gekon kontra Puma czyli tramwaje dla Poznania
(Gazeta.pl Poznań ニュースへのリンク)

InnoTrans 2008に出展しているトラム製造メーカーでは,ポーランド勢が
目立ちます.Pojazdy Szynowe PESA Bydgoszcz SA(PESA)が100%低床車
PESA 122N,H. Cegielski - Poznań S.A.(HCP)が118N Pumaを,それぞれ
実車を持ち込んで展示,売込みを図っているはずです.

Innotransでポーランド語の記事検索をかけたところ,ヒットした最新の
記事は,ワルシャワの低床トラム発注のことに触れ,最低でも15本以上の
供給実績があるメーカだけ応札可としたため,Solarisが抗議している?
ことなどが,記されているようです.
2008-09-24 Szykuje się ostra walka na szynach
(Gazeta.pl ニュースへのリンク)
ポーランドの鉄道車両市場は,競争が激しくなってきた模様です.

関連ログ: 2008/9/23 【InnoTrans】2008年 屋外展示トラム一覧

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2008年09月24日

【コインブラ】ポルトガルへCitadis売込み

ポルトガルのリスボンから鉄道でポルトに向かうと,半分を過ぎたころに
コインブラ(Coimbra)という街に列車が到着します.人口13万7千のこの
街には,広軌非電化単線の鉄道を改造し,近郊を結ぶメトロ・コインブラ
(Metro Mondego)と呼ばれるトラムトレイン計画があります.

そのメトロ・コインブラ向け車両製造の申し出締切りが10月下旬に迫る
なか,国際鉄道技術見本市(Innotrans)が始まったばかりのベルリンで,
アルストムの代表が,Citadis Dualisを売り込むと発表しました.

この売り込みを成功させ,ポルトガルの鉄道市場に再進出を果たして,
ポルトガルが高速鉄道網を構築の暁には,自社の高速列車AGVの採用を
目指す意図があることも,明らかにしています.
AGV: Automotrice à grande vitesse
(TGVの次世代版で,動力分散方式を採用した高速電車)

メトロ・コインブラ車両は,20本から22本導入が予定され,将来の路線網
拡大の際に備えたオプションが,16本から20本となっています.
アルストムではその他に,リスボン地下鉄の信号システムも,リストに
挙げていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
23 de Setembro de 2008 Transportes: Alstom interessada no Metro
do Mondego, Metro de Lisboa e TGV

Lusa の記事 (Sapo Notícias ニュースへのリンク)
23.09.2008 Alstom aposta no Metro Mondego em Portugal
(Público.pt ニュースへのリンク)
23 Setembro 2008 Empresa interessada na venda de comboios para o
metro ligeiro de Coimbra
(Jornal de Negócios ニュースへのリンク)

メトロ・コインブラは,正式には Sistema de Mobilidade de Mondego
e Comboio Ligeiro de Superfície だそうで,モード部分を直訳すると,
地表のライト・トレインになります.
projecto MLM > traçado (路線図) (metro mondego 公式サイトへのリンク)

始発のCoimbra-B駅は,リスボンとポルトを結ぶ幹線の駅ですが,街外れ
にあり,引込み線のような形で街中のCoimbra-A駅への線路があります.
それに,コインブラから路線長37キロ近くになる,Serpinsまでの在来線
(Ramal da Lousã)は,さらにCoimbra-A駅から900m離れたParque駅から
発着しており,両駅間には路上にレールが敷かれ,Google Mapsの衛星
画像で辛うじて確認できますが,これら(=引込み線部分と路面軌道)を,
トラムトレインが走る計画のようです.

SerpinsとCoimbraを結ぶ路線は広軌(1668mm)のため,標準軌(1435mm)
への改軌と電化が必要です.
Coimbra-A駅付近から分かれる支線は,丘の上にあるコインブラ大学へ
向かうのでしょう.

ポルトガル語版はもちろん,ドイツ語版のWikipediaに,Metro Mondego
の項目があり,これまでの経緯などがまとめられています.そこでは,
車両の候補として,シーメンスのAvantoと,ボンバルディアのFlexity
Outlookの名前が挙がっていますが,一方で要求されている最高速度は,
105km/hとなっていました.
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2008年09月23日

【InnoTrans】2008年 屋外展示トラム一覧

今年は,二年に一度の国際鉄道技術見本市Innotransの開催年です.
2008年は9/23から9/26まで,いつも通りにベルリン市内で開かれますが,
1996年から数えて7回目となる今回は,過去最大規模とのことです.
年々強まる環境への配慮に加えて原油高もあり,これまで以上に関心も
高くなりそうな気配です.

屋外の専用会場に展示される車両は,この週末に一般公開される予定で,
公開されたリストから,トラム関係を抜き出してみました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
屋外展示一覧(英語版): Outdoor displays 2008
(InnoTrans 公式サイトへのリンク)
このページにある,Rolling stock and outdoor displaysへのリンク先に
PDFファイル版の一覧が掲載されています.

メーカー名 / 展示車両
Stadler Rail Group / 2 trams
Skoda Transportation s.r.o. / ForCity 15T tram
KONCAR-ELEKTROINDUSTRIJA D.D. / TMK 2200 low floor tram
Pojazdy Szynowe PESA / 122N low-floor tram
H. Cegielski-Fabryka Pojazdów / 118N - Puma low floor tram
Schalker Eisenhütte / Tram
Bombardier Transportation GmbH / Flexity-Frankfurt tram,
Flexity-Berlin tram

スイスのStadler Railは,モデル名こそ記されていませんが,ボーフム
(Bochum)向けの高床Tangoか,バーゼル(Basel)向けの低床Tango,場合に
よっては製造工場の近い,Variobahnの出展があるのかもしれません.

前回2006年は06Tを出したチェコのŠkodaは,先日お披露目されたばかりの
100%低床車,ForCity 15Tを出してきます.プラハから大量発注が見込ま
れるほか,ラトビアのリガ(Riga)から注文を受けています.
関連ログ: 2008/9/18 【シュコダ】15T(ForCity) 試作車公開

Končar Elektroindustrija d.d. (Končar Electric Vehicles Inc.)は,
クロアチアのザグレブ(Zagreb)に創設された会社です.出展するTMK 2200
は,同社が製造に携わっている,通称クロトラム(Crotram)とも呼ばれる
低床車で,2005年以降ザグレブで営業運行に就いています.
tramcar TMK 2200 (KONČAR – ELECTRIC VEHICLES Inc. へのリンク)
下の画像は,クロトラムがヘルシンキに赴いた時のものだそうです.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
080124_1549 by taivasalla (flickr)
080124_1549
Taken on January 24, 2008

ポーランドからは,二つのメーカーがトラムの現物を出展します.
一社目はPojazdy Szynowe PESA Bydgoszcz SA,通称PESAで,展示される
PESA 122Nは,ウッチ(Łódź)とブィドゴシュチュ(Bydgoszcz)に導入されて
いる100%低床車とか.同社は,前回2006年には121Nを出していました.
PESA 122N (ポーランド語版 Wikipedią へのリンク)
同型車両かどうかは不明ですが.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Tramwaje Pesa w zajezdni Telefoniczna by Hodowca (flickr)
Tramwaje Pesa w zajezdni Telefoniczna
Taken on April 23, 2008

二社目はHCPのロゴで知られる(らしい),H. Cegielski - Poznań S.A..
118N Puma (ポーランド語版 Wikipedią へのリンク)

ポーランドでは,ワルシャワ市が旧型車両置換えとして,低床車トラム
186本の発注を,8月下旬に入札にかけていました.ポーランドから二社が
実車を展示するのは,これと関連があるのかもしれません.

ワルシャワ市では,2010年から2012年までに低床トラム導入が計画されて
いますが,これは2008年スイスとオーストリアが共催した,UEFAサッカー
欧州選手権の2012年版(UEFA Euro 2012)が,ポーランドとウクライナで
共催されることに関連する投資です.その後は,最終的にあと60本追加
されて,合計246本の大発注になるそうです.
英語の記事: 25th August 2008 Zł.16-billion tram contract
(Warsaw Business Journal ニュースへのリンク)
ポーランド語公式発表: 2008-08-06 Nowe tramwaje dla Warszawy
(Warszawa 市公式サイトへのリンク)
ワルシャワ市の発表にある画像は,既に導入されているPESA 120Nです.

リストに戻ります.
Schalker Eisenhütteは,ドレスデンを走るカーゴトラム(CarGoTram)を
製造したメーカーで,今回それを出展するようです.

最後のボンバルディアは,Flexity Berlinと,フランクフルト(マイン)の
U-Bahn向け新車(U5)も,持ち込まれるようです.
Flexity Berlinは,全長40mの片運転台車(8001号車)が,先日一般にも
公開され,試乗会は大賑わいだったそうですが,InnoTrans会場には,
そのころ全長40mの両運転台車(9001号車)が到着していたようです.

Der Tagesspiegelが,Innotransの記事(上段)のほか,一般人から見た
Flexity Berlin一の反応も含んだ記事(下段)を,掲載していました.
23.9.2008 Innotrans bietet so viel Fläche wie nie
21.09.2008 Ran an Berlins neue Tram!
(Der Tagesspiegel ニュースへのリンク)

Flexity Berlinが指摘された問題点は,手すりの位置が高いとか吊り輪が
ないなどのほか,デザイン重視で?ヘッドライトが小さいため,歩行者に
認識されにくいのではないかということが,挙げられていました.

デザインには人それぞれ好みがあるのでしょうけど,Flexity Berlinの
円筒を縦半分に割ったような運転台部分は,イラストの段階ではあまり
ピンときませんでしたが,PC画面を通じて画像を見ている限り,これが
バウハウス風と言うのでしょうか,シンプルで飽きのこないデザインで,
いかにもドイツらしさを感じました.その要がコンパクトにまとめられた
ヘッドライトの部分です.

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます

Flexity Berlin by artie* (flickr)
Flexity Berlin
Taken on September 20, 2008

営業開始は,M4系統で10/20からと記されています.その後は年内に,
M2,M5,M10へも,それぞれ別タイプが試験導入されていくとか.
関連ログ: 2008/9/17 【ベルリン】Flexity Berlinは,街中のICE

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年09月22日

【アントワープ】トラム速達化で車もハッピー

ベルギーのアントウェルペン(Antwerpen)(=Antwerp アントワープ)周辺を
走る,De Lijnのトラム15系統の所要時間を,現行の約30分から25%程度を
短縮することを目指す試みが,年内をめどに実施されようとしています.

アントワープでは,魅力的な公共交通機関を目指し,トラム速達化を図る
方策が探られてきましたが,フランデレン地域政府の交通関係担当大臣が
命じた調査によって,交差点での優先信号の導入や,ドアの開閉を速く
したり,不要なポイント(分岐器)を撤去もしくは移動したり,一部は地下
区間を走るなどで,時間の短縮が可能であることが確認されました.
と同時に,これらの方法は,自動車の流れも悪影響を与えず,流れを妨げ
ないことも,明らかにされています.

このうちの交差点での信号機調整(優先信号)が,アントワープから南に
約7キロほど離れたモルツェル(モルトセル)(Mortsel)を結ぶ,De Lijnの
トラム15系統で,試されることになった模様です.同線は,アントワープ
市内で一部地下区間を走っています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20/09/08 "Trams kunnen sneller zonder nadelig effect voor auto's"
belga/adv (Het Laatste Nieuws ニュースへのリンク)
20 september 2008 Trams kunnen sneller zonder dat auto's trager
moeten
DWM (Zita.be ニュースへのリンク)

調査報告の原文があればと思いますが,見つかっていません.

アントワープの話題: 2008/8/28 未使用トンネル再利用を確約

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2008年09月21日

【ハンブルク】2014年ライトレール運転か?

どの街にも路面電車が走っていると言っても過言ではないドイツにしては
珍しく,自由ハンザ都市ハンブルク(Hamburg)は,高架を走る機会も多い
地下鉄(U-Bahn)路線網と,近郊電車(S-Bahn)路線網は発達していますが,
歴史も古く,当時ドイツ最大級だった路面電車網は,廃止されて30年が
経とうとしています.しかし,2014年には進化した形で再び市内を走る
姿を,見ることが出来るかもしれません.

今年4月,CDU(ドイツキリスト教民主同盟)が,苦渋の選択でハンブルグ
市議会での連立政権相手に選んだ緑の党(GAL)は,交渉の過程で路面電車
復活計画の推進を,渋るCDUに約束させたようです.その緑の党所属の
連邦参議院議員でもあるハンブルクの環境開発担当大臣が,先週計画の
概要を発表していました.
GAL: Grün-Alternative Liste

ハンブルクでは,SPD(ドイツ社会民主党)などが,2001年にも市電再導入
計画を検討していましたが,その後の市政権交代で流れてしまいました.
U-BahnやS-Bahnの路線網を補完する形で,その案を下敷きにしつつも,
現在の状況にあわせて,多少のルート変更が考えられています.

これを路面電車(Straßenbahn)と紹介しているメディアもありますが,
発表では,より上位の軌道交通にあたり,英語ではLight Railと訳される
のが一般的な,シュタットバーン(Stadtbahn)という言葉が使われます.
線路は道路と並行して敷設され,場所によっては車道を移設することに
なるようです.

今度の計画では,設計から建設,運営はハンブルクでU-Bahnや路線バスを
運行しているHHAが手がけることになりそうです.そして,今後は順調に
事が運べば,2010年に計画が最終決定され,最初の区間は2012年に着工,
2014年の開業となる見込みです.
HHA: Hamburger Hochbahn AG

この計画に必要な経費は1080万ユーロと見込まれていますが,その財源は
まだ決まっていません.

ハンブルク市とHHAからの公式発表:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18.09.2008 Das Stadtbahnnetz wird geknüpft - Senatorin Hajduk
präsentiert Pläne für Niederflurstadtbahn

(Hamburg Stadt & Staat 公式サイトへのリンク)
18.09.08 Eine Stadtbahn für Hamburg
(HHA 公式サイトへのリンク)

Stadtbahnとも,Straßenbahnとも紹介されている記事:
19. September 2008 Neue Pläne für eine moderne Straßenbahn
18. September 2008 Bau der beginnt voraussichtlich 2012
(Hamburger Abendblatt ニュースへのリンク)
20. September 2008 Die Straßenbahn kehrt nach Hamburg zurück
18. September 2008 Das Projekt Stadtbahn startet
(WELT ONLINE ニュースへのリンク)

9/20付けのWELT ONLINEの記事では,1978年10月の路面電車廃止の話も
紹介されていますが,その挿絵には,いにしえの写真だけでなく,この
週末にベルリンで一般公開されている,最新鋭車両のFLEXITY Berlinも,
掲載されています.これは,ハンブルクが両運転台式の100%低床車導入を
考えているからのようです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ハンブルクの緑の党は,1980年代からトラム計画を温めてきたそうです.
今年4月の連立政権は,2001年に計画を葬ったCDUからの要請でしたが,
そのあたりの連立樹立の話が,日本語で紹介されていました.
08/7/17 ハンブルクで緑の党の連立政権が。。。
(村上敦のフライブルク・エコレポート エコロジーオンラインへのリンク)
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2008年09月20日

【ブエノスアイレス】トラム・セレリス苦戦?

ブエノスアイレス(Buenos Aires)の,プエルト・マデロ(Puerto Madero)
地区に,昨年2007年7月にお目見えした,全長約2キロのトラム・セレリス
(Celeris: 正式名 Tranvía del Este).

建設に際して国(アルゼンチン)や市などが4700万アルゼンチン・ペソを
投じ,その開業式典では,同国の大統領夫妻がテープカットを行うほどの
入れ込みようでしたが,旅客営業開始から一年以上経った今日,1ペソの
運賃を支払って乗車する一日の有償旅客数は,千人にも満たない状況が
続いているようです.先日,車内がガラガラの状態を撮影したビデオを
掲載した,記事が出ていました.

その記事の取材時には,定員3百名の車内に8人が乗っていたそうですが,
旅客は取材者を含めて4人だけで,残る4人は運転手,警備員(切符検査),
女性警官と清掃員だったそうです.年間35万ペソでフランスのミュルーズ
から借りている2本のシタディス(Citadis 302)も,取材日には1本しか
動いていなかったとか.

今のトラム・セレリス(Celeris)は,どこに行くわけでもなく,デモ的な
意味合いに留まっています.国や市は現状の利用低迷は気にかけていない
様子で,トラムは高速鉄道とまではいかないものの21世紀にふさわしい
乗り物として,今年3月には7千万ペソを投じて路線を交通の結節点まで
伸ばす計画を発表し,7月には15本分の車両も入札にかけられました.
総予算は,1億8千万ペソと見積もられています.

しかし,延長工事は発表から半年経過しても着手されておらず,車両の
ほうも期限が今週末までに延期されたようなことも記されています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18.09.2008 Un viaje en el moderno tren fantasma de los Kirchner
(Perfil.com ニュースへのリンク)
18 de Septiembre de 2008 La fantasmagórica inversión de Kirchner
(MDZol ニュースへのリンク)

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Celeris Tramway by lrargerich (flickr)
Celeris Tramway
Taken on April 16, 2008
Celeris Tramway by lrargerich (flickr)
Celeris Tramway
Taken on April 16, 2008

【ブエノスアイレス】関連ログ:
2008/3/15 トラム延長計画が始動
2008/1/22 開業半年後のトラム
2007/7/07 シタディス運転開始か

ブエノスアイレスの話題には,もう一つ近郊のキルメス(Quilmes)が,
数十年前まで走っていた車齢80年を越える車両を復元させたというものが
ありました.

キルメスと言えば,アルゼンチンを代表するビールを思い起こす人もいる
かもしれませんが,ブエノスアイレスからラ・プラタ川沿いに20キロ近く
下流に行ったところにある街です.
今月初めから,運転は土日に限られますが,街中の短距離を走ります.
交通機関というよりは,アトラクション的な存在なのでしょう.

8 de septiembre de 2008 EL TRANVÍA VOLVIÓ A QUILMES
(Municipio de Quilmes 公式サイトへのリンク)
08.09.2008 El tranvía volvió a Quilmes
(El Día ニュースへのリンク)
08/09/2008 Por un fin de semana, Quilmes, volvió a tener tranvía
circulando en la ciudad
(Perspectiva Sur ニュースへのリンク)
今でも画像を見れられる記事を取り上げてみました.

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2008年09月19日

【Muni】T Third線の沿線に新車庫竣工

サンフランシスコ・クロニクル紙の記事は,公共交通の車両基地が新設
されても,普通は一般の関心を引かないものですが,サンフランシスコ
Muni Metroの利用者は注目したいだろう,といった書き出しでした.
Muni Metro: San Francisco Municipal Railway

ライトレールの新設路線,Third Street Light Rail Lineが開通して一年
余りが経過していますが,同路線計画に含まれ,沿線で並行して行われて
いた車両基地※建設工事が完了し,水曜(9/17)にはセレモニーが行われ,
土曜(9/20)には開所することになっているそうです.
※ Metro East Light Rail Maintenance and Operations Facility

Muniメトロには,BARTとの乗換え駅であり,3つの系統が発着するBalboa
Park駅の周辺に車庫があり,これまではここが唯一の車両基地でした.
Muniの担当者に言わせれば,100本しか収容できないスペースに,200本を
押し込んでいるという状況で,実際にはMuniメトロ車両は151本ですが,
現場担当者が窮屈な思いを強いられてきただけではなく,狭い場所での
順番待ちによる修理遅れで,車両不足を招くこともあったようです.

そこで,Third Street Light Rail 計画の一環として,2億4百万ドルを
投じて新しい車両基地を建設していました.2009年にはこれまでのGreen
ヤード(Balboa Park駅付近)に車両71本を残し,80本はMuni Metro East
(新車庫)へ移管し,最終的には,Muni Metro Eastでも修理や保守点検が
行えるようにするそうです.

車両基地が二か所になることで,車両の出入りも効率的になりますし,
修理などの遅れから運休を引き起こすことも少なくなり,沿線利用者も
歓迎というのが,冒頭の記事書き出しにつながるようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 17, 2008 S.F. streetcars get a new maintenance yard
(The San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
17 September 2008 New Muni Maintenance Yard To Speed Up Repairs
(All News 740 KCBS ニュースへのリンク)
September 18, 2008 SF Muni opens light rail facility
(Metro Magazine ニュースへのリンク)

Third Street Light Rail 計画の一環として掲載されている車庫概要:
Metro East Light Rail Maintenance and Operations Facility
(SFMTA 公式サイトへのリンク)
SFMTA: The San Francisco Municipal Transportation Agency
このページによれば,着工が2005年8月で工期33か月とありますので,
完成は多少遅れたことになります.

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Muni Metro East Light Rail Maintenance and Operations Facility
by throgers (flickr)
Muni Metro East Light Rail Maintenance and Operations Facility
Taken on May 25, 2008

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【ローザンヌ】メトロM2開業(10/27営業開始)

スイス初の地下鉄との触れ込みで,ローザンヌの地下鉄(m2)が9/18に開業
しました.その日の午後から日曜(9/21)まで,14駅中11駅だけですが,
10時から20時まで一般にも無料で開放されます.
ただし,本格的な営業運行は10/27からで,9/22から10/26の間は,一般
には一旦閉鎖される形になるようです.コンピューターシステムの問題が
片付いていないとのだとか.

総延長5.9km,うち地下区間は3.4kmで,両端駅の高低差が実に338mあり,
最急勾配は12%(120パーミル),平均でも6%(60パーミル)に及び,これは
地下鉄では欧州で最も勾配のきつい路線になるそうです.そこを,パリの
地下鉄車両をベースにした,自動運転のゴムタイヤ式車両が走ります.

路線は,レマン湖畔のリゾート地ウシ(Ouch)から,一日6万人の利用が
あるとされるスイス連邦鉄道CFFのローザンヌ駅,そしてかつては倉庫街
だった界隈が,1991年にライトレール仕様のメトロm1号線が開通以降,
急速に再開発が進んだフロン(Flon)駅を経由して,途中S字カーブを描き
ながら北上し,クロワゼット(Croisettes)駅に至ります.このうちの,
ウシからフロンまでの約1.5km区間では,2006年までラック式鉄道,通称
La Ficelleが走っていた線路敷きを再利用しています.それ以外の新線
区間では,大半が地下です.

わずかに存在する新線の明かり区間には,歴史のあるべシエール橋(pont
Bessières)があります.ただし,橋の上を走るのではなく,その根元に
新たに橋を架けるという,珍しい二重橋構造となりました.ローザンヌの
メトロM2として紹介される写真の多くは,ここを写しているようです.

全線の所要時間は約20分で,これまでの移動時間の半分に短縮されます.
坂の多い丘陵地で,湖畔に沿って東西に伸びるだけだったローザンヌに,
新たに南北の交通軸が加わった形となり,メトロM2は脊髄と例えられて
いますが,市だけでなくヴォー州の交通の脊髄にもなりえるそうです.
これで自動車の交通量が一日6千台減らせるそうですし,沿線に3万7千人
分の雇用を生むともされています.それだけに,メトロM2開通がもたらす
効果に,皆が期待している様子です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18 septembre 2008 Ferveur populaire pour l'inauguration du M2
ats/dk の記事 (TSR.ch ニュースへのリンク)
英語: September 18, 2008 Lausanne shows off new metro
(swissinfo.ch ニュース 英語版へのリンク)
ドイツ語: 18. September 2008 Die Ankunft der Untergrundbahn in
der Schweiz
(Neue Zürcher Zeitung ニュースへのリンク)
日本語: 2008/09/07 急斜面に挑戦して世界一 ローザンヌメトロ
(swissinfo.ch ニュース 日本語版へのリンク)
計画立案から完成まで15年間の歩み(フランス語):
17.09.08 Chronologie de la mise en service du nouveau métro
(20min.ch ニュースへのリンク)

市内人口13万,都市圏でも32万に満たないローザンヌ(Lausanne)市は,
地下鉄が走る街としては,フランスのレンヌを下回り,世界最小規模とも
言われています.

メトロM2は構想から15年,ローザンヌにとって史上最大とも言える計画
は,2002年11月に住民投票で62%の支持を得て,実行に移されました.
工事には総額7億4千万スイスフランと5年余りの歳月が費やされ,費用の
6割近くはヴォー州が,残りは連邦が負担しているようです.

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
DSCN3459b by Suguss (flickr)
DSCN3459b
Taken on November 30, 2007

bye bye Ficelle by Mark and Allegra (flickr)
bye bye Ficelle
Taken on January 22, 2006

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年09月18日

【シュコダ】15T(ForCity) 試作車公開

旧型車両置換え用として,一つの街だけで200本以上の発注が期待されて
いるのは,昨日紹介したベルリンだけではありません.チェコのプラハ
(Praha / Prague)向け新型100%低床車両も,そのプロトタイプが,車両
メーカーŠkodaの本拠地プルゼニ(Plzeň / Pilsen)で公開されました.
モデル名ŠKODA 15T,通称ForCityです.

この時期の公開は,9/23-9/26にベルリン市内で開催される国際鉄道技術
専門見本市,Innotrans 2008への出展を見越してのことです.期間中は,
今後はまず見られることもない,ForCityとFLEXITY Berlinの並びがある
のかも知れません.ForCityは,これまで部分低床車の実績が豊富だった
シュコダの,初の100%低床車となりました.

今後の予定は,2009年前半に搭載システムが多少異なる二種類の試作車が
プラハ市内を走ります.その結果をみて,量産車に向けて最適な組合せを
決めて,量産第一号は2009年末の運行開始を目指しているようです.
最終的には2017年までに250本が配備され,500両(750両?)在籍している
旧型車両(Tatra T3)(全長14m)を,置き換えることになっています.

プラハDopravní podnik hl. m. Prahyが現在導入を進めている部分低床車
Škoda 14Tの納入状況は,60本の契約のうち,未納18本を残すばかりと
なりました.年内も数本が届いた後,2009年には完納となる見通しです.
ポルシェ(Porsche)のデザインが特徴の同車は,そこで打ち止めとなり,
その後はŠkoda 15T(ForCity)の出番となります.

一本あたりの価格 (9/10掲載の記事より)
Škoda 14T: 5000千万チェコ・コルナ(50 milionů korun) 約296万ドル
Škoda 15T: 6600千万チェコ・コルナ(66 milionů korun) 約391万ドル
車両寸法と定員比較
Škoda 14T: 30.25m x 2.46m,座席69,立ち席210,部分低床
Škoda 15T: 31.4m x 2.46m,座席61,立ち席239,全低床

Škoda 15T プロトタイプお披露目の公式発表:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
17. září 2008 ŠKODA TRANSPORTATION představila za účasti
primátora hl. m. Prahy Pavla Béma novou tramvaj pro Prahu ŠKODA
ForCity
(ŠKODA TRANSPORTATION s.r.o. 公式サイトへのリンク)
英語版プレスリリースは,まだ掲載されていませんが,ForCity情報は,
4月時点のものがあります.
04/16/08 Introducing a new type of tram - the 100% low-floor
vehicle ŠKODA ForCity

(ŠKODA TRANSPORTATION s.r.o. 公式サイト英語版へのリンク)

一般記事: (iDNES.czには,画像が豊富に掲載され,ビデオもあります)
17.9.2008 Dnes poprvé vyjela nová tramvaj pro Prahu. Má šestery
dveře, šestnáct motorů a GPS
(iDNES.cz ニュースへのリンク)
17/09/2008 OBRAZEM: Nová tramvaj pro Prahu. Město jich koupí 250
za 20 miliard
(Pražský deník ニュースへのリンク)
17. 9. 2008 Praha bude mít 250 nových tramvají, v Brně jsou dvě
zrekonstruované
(ČT24 ニュースへのリンク) zdroj: ČTK
先週出ていた新車購入に関する記事:
10.09.2008 DPP nakoupí nové tramvaje dříve, ušetří na renovaci
starších typů
(Finanční noviny ニュースへのリンク) zdroj: ČTK

iDNES.czの記事や画像からも判りますが,プロトタイプではシステムだけ
でなく,座席に関しても選択肢が用意されています.タトラT3と同じく
プラスチック製(中間車体)のほか,モケット張り(先頭車体),木製(後部
車体)で,後部車体は,座席にあわせて天井も木目調の化粧板?になって
います.記事タイトルにはGPSという文字が入っていますが,これは文字
通りグローバル・ポジショニング・システムで,車両の位置案内表示に
使われるそうです.

台車は車端と車体間の連接部にあるのが特徴で,車輪は全輪駆動です.
各輪専属の同期電動機は,それぞれが独立して制御されるため,車輪や
軌道の磨耗を旧型車両並みに抑えられるとか.その他にも通常の砂では
なく,シリカと呼ばれるきめ細かい粒子がスリップ防止用に用意され,
散砂量を減らせるようです.

ForCityのデザインは,チェコ出身のPatrik Kotas氏で,これまでトラム
関連だけでもタトラの部分低床車や,プラハも導入しているメトロ車両
(metra M1)も手掛けています.特に後者は前面形状がそっくりです.

ところで,旧型車置換えで200本以上の低床車発注が見込まれる街には,
カナダのトロントもあります.シュコダは,宿敵関係にあったイネコンと
提携してトロントからの受注を狙いますが,提携発表から数日も経たない
うちに,トロント側は,今後の交渉相手を100%低床車を製造している三社
(ボンバルディア,シーメンス,アルストム)だけに絞ることが,明らかに
されていました.

【シュコダ】関連ログ:
2008/8/23 イネコンと提携トロント目指す
2008/5/28 15T(ForCity)の話題あれこれ

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

トロントTTCは,先の入札で誰もが確実視したボンバルディアからの低床
車両(Flexity Outlook)提案を蹴っています.
これに関しては,ベルリンやプラハのように,Flexity・Torontoといった
特注を造らせたいとか,航空機で言うところのローンチカスタマーになり
たいからと,邪推されてもしかたなさそうです.TTCの軌道施設は,欧米
標準からみて確かにやや特殊と言えますから,そこを走る車両も,既存の
量産品では無理があるのかもしれません.
TTC: Toronto Transit Commission
ローンチカスタマー: メーカーに製造開発を踏み切らせるだけの規模の
発注を行う顧客のことで,設計に大きく関与することもあります.

posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(2) | 欧州(独仏西蘭伊以外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年09月17日

【ベルリン】Flexity Berlinは,街中のICE

今週末に公開されるベルリン期待の新型路面電車(Flexity Berlin)は,
秘密裏にボンバルディアの工場があるザクセン州バウツェン(Bautzen)
から,先週トラックで未明のベルリン市内に運びこまれていました.
今週にはいってからは,40mに及ぶ長い車体をくねらせ,夜な夜な街中の
Alexanderplatzで,関係者だけを乗せた試運転が行われていることを,
一般紙までもが報じています.

期待が高まっている様子が伺えますが,先代の100%低床車が量産品だった
のに対し,今度の新車は特注なので,鼻高々のようです.BVG担当者は,
これは街中のICEだと言ったそうですが,ICEは,言わずと知れたドイツの
高速鉄道車両のことです.

第一号の8001号車は,今はマルツァーン(Marzahn)の車庫に居るものの,
公式写真はまだですし,昼間は姿を見ることも出来ないようで,9/19の
お披露目と,その後の週末に予定されているAlexanderplatzでの一般公開
までは,ファンがアップロードしている画像があるものの,基本的には
一切お預けです.

先週のバウツェンからの輸送も,これまでのルートから変更されたため,
待ちぼうけになったファンもいた?とか.もっとも,ルート変更は事故に
よるもので,意図的なものではなかったそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
17 September 2008 Nachts geht die neue Straßenbahn heimlich auf
Tour
(Berliner Morgenpost ニュースへのリンク)
WELT ONLINEでも配信されたこの記事は,Flexity Berlinの特徴などを
詳細に紹介しています.その中には,回生ブレーキの採用や,車体素材に
高価ながら堅牢で保守も容易な特殊鋼(Edelstahl)を,使っていることも
記されていました.

次の記事にも,深夜の試運転をとらえた画像が載っています.
16.09.2008 Beim heimlichen Testbetrieb erwischt Hier fährt
Berlins neue Tram
(Bild.de ニュースへのリンク)
15.9.2008 Geheime Testfahrt auf dem Alex
(Tagesspiegel ニュースへのリンク)
マルツァーンの車庫に搬入された翌日の記事:
2008 10. September Fotos verboten! Neue Bahn soll ein Geheimnis
bleiben
(Berliner Zeitung ニュースへのリンク)

9/20にAlexanderplatzで一般公開される案内が,出ていました.
17.09.2008 Die neue Straßenbahngeneration für Berlin
(BVG プレスリリースへのリンク)
他の街では,あまり前面に出てこないメーカーのモデル名ですが,ここ
ベルリンでは「FLEXITY Berlin」が,一般向け案内にも使われています.

【ベルリン】Flexity Berlin 関連ログ:
2008/8/19 Flexity Berlinは10月からM4で?
2008/5/30 9月にFlexity Berlinお披露目へ
2007/4/14 Flexity Berlin 詳細明らかに

ついでに紹介するのが,果たしてふさわしいかどうかは判りませんが,
ボンバルディアのFlexity Swiftが採用された,フランクフルト(マイン)
VGFの新型車両U5タイプは,先週から営業運転を開始しています.
11. September 2008 Am Freitag: "U5" erstmals im Fahrgast-Betrieb
(VGF: Verkehrsgesellschaft Frankfurt am Main 公式サイトへのリンク)

こちらのほうは,紹介する記事を見つけられませんでした.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(3) | TrackBack(2) | ドイツ II このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年09月16日

【セビリア】路線延長までバッテリーは無理?

世界遺産に指定されている大聖堂の前などでは,景観上の理由から将来は
架線を撤去することで建設された,セビリャのトラム,メトロセントロ
(Metrocentro).
現在使用中の車両を使い,架線撤去後に想定されるバッテリー走行実験
を,車両メーカのCAFが行うと先週紹介したばかりでしたが,その実験
以前に,バッテリー稼動では,今の路線長では短すぎて困難なことが,
明らかにされました.

正確な距離は不明ですが,架線レス区間は最大500m近くになるはずです.
バッテリーから電気を供給されて走る距離としては許容範囲内でも,現在
メトロセントロの全長は,その500mを含んだ1.4km(1.3km?)しかなく,
これではバッテリー充電のため必要な架線下走行区間が短すぎ,十分に
電気が蓄えられないのです.

車両メーカーのCAFも,もう一社,バッテリー稼動トラムを供給できる
可能性のあるメーカーのアルストム(Alstom)も,このような条件下では
無理だったということでした.

幸いメトロセントロには路線延長計画があり,その第一段階はRENFEの
近郊電車セルカニアスが乗入れているサン・ベルナルド(San Bernardo)
駅までとなりますが,停留所一つ分の延長に過ぎないため,それでも距離
不足の場合,最終的にAVEの発着するサンタ・フスタ(Santa Justa)駅への
延長時まで待たなければなりません.

しかも,延長計画は好意的に受け止められておらず,重要な結節点である
サン・ベルナルド駅までの延長工事も,年内着工という希望的観測が実現
したとして,完成は2010年末になるようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
16-09-08 Las catenarias seguirán en la Avenida hasta la ampliación
del tranvía
(ABC.es ニュースへのリンク)
15.09.2008 El Metrocentro no funcionará con batería hasta que no
amplíe su recorrido
(Diario de Sevilla ニュースへのリンク)

今回の報道は,メトロセントロを運行するTussam副代表へのインタビュー
からのようですが,バッテリー方式に代わる架線なしでも走行できる他の
案として,地表集電APSやフライホイール搭載にも記事は触れています.
フライホイールは実用化例がなく,APSは信頼性がないと片付けられて
いますが,APSに関しては,どうやら古い認識のままのようです.
Tussam: Transportes Urbanos de Sevilla, Sociedad Anónima Municipal
APS: Alimentation par le sol

【セビリア】メトロセントロ 関連ログ:
2008/9/08 CAFがバッテリー走行実験へ
2008/2/13 メトロセントロ延長計画と車両
2008/2/07 一部区間の架線柱を撤去へ

セビリアでは,100%低床車が高架や地下を走る,メトロも建設中です.
当初計画より大幅に遅れ,今月末の開業も無理ですが,ホームドア導入が
漸く決まり,中心部の地下駅に設置されたことが,伝えられています.
記事には画像も載っていました.
14-09-08 Puertas para dar aire al Metro
(ABC.es ニュースへのリンク)

プラットホーム・ドアの設置には,一駅につき15日から20日を要すそう
ですが,新たな開業期限の12/21には間に合うそうです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年09月15日

【Douai】トラム営業開始は一年後か?

フランス北部ドゥエ(Douai)が,トラム(tram)として導入する磁気誘導式
ガイドウェイバスのフィリアス(Phileas)を使ったEveoleは,計画当初は
今年初めの開業が予定され,それが遅れて今春の時点では今月にも開業
しているはずでしたが,6月には開業時期未定になり,年内には無理では
ないかとささやかれていました.

その矢先,SMTDのトップが先週末,具体的な時期は明らかにされなかった
ものの,2009年夏より前に営業開始となることはないと語ったことが,
明らかにされました.
SMTD: Syndicat mixte des transports du Douaisis

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
14.09.2008 Tramway : première phase d'essais à la fin du mois
mais pas de mise en service avant 2009

(La Voix du Nord ニュースへのリンク)

この記事によれば,土木工事の90%は完成し,旅客なしの運転は間もなく
開始されるようですが,当局の承認を得るのが大変だという言葉が,紹介
されています.SMTDにしてみれば,ドゥエのトラム(Evéole)は世界初に
なるからだそうです.(バスではなくトラムとして,という意味でしょう)

SMTDのトップは,フィリアス(Phileas)を採用したトラムは安上がりで
柔軟性に富み,低騒音で低公害だとし,当局の承認を得られた暁には,
安全性も約束され,世界一のトラムになると言っています.低公害は,
燃料電池車を想定してのことです.

また,ほぼ完成した12キロの路線に加えて,第二期区間として17キロの
路線延長が考えられています.総工費は1億3千万ユーロで,完成後には,
トラムは総延長30キロに及び,200人乗りの車両長24m(三車体)のトラムが
行き来することになるそうです.フランス語版Wikipediaには,12本の
トラムのうち,2本は長い24m車とありました.(残りは二車体18m)

関連ログ:
2008/9/07 【AC Transit】路線バス版のATO?
2008/6/09 【Douai】Phileasトラム開業時期未定に?
2008/3/31 【Douai】ゴムタイヤトラム開業9月に延期

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年09月14日

【ロサンゼルス】MetrolinkとVeoliaの関係?

残念な事故が起きてしまいました.日本でも報道されましたので,お聞き
及びと思いますが,ロサンゼルス近郊のチャッツワース(Chatsworth)で,
通勤列車(Metrolink)とUPの貨物列車が正面衝突した件です.
UP: Union Pacific Railroad

チャッツワースは,ロサンゼルスから西北西に車で30マイル近く,二階
建て客車の通勤鉄道MetrolinkのVentura County Lineなら,ベイエリアと
ロサンゼルスを結ぶUPのCoast Lineを走り,一時間強の位置にあります.
LAから鉄道で来ると,チャッツワースから先はシミバレー(Simi Valley)
に抜ける峠越えとなるため単線になるのですが,そこで正面衝突が起きて
しまいました.

英語版のWikipediaには,事故の項目が早速誕生していますので,詳細や
今後のアップデートなどは,そちらをご参照いただくとして,一夜明けた
現地時間の土曜,NTSBがまだ何も発表を行っていないにもかかわらず,
Metrolink側が事故の原因は,Metrolinkが契約しているVeoliaの機関士に
あると,極めて異例の発表を行っていたことが報じられていました.
NTSB: National Transportation Safety Board (国家運輸安全委員会)
Veolia: Veolia Transportation (公共交通を運営する世界的な民間企業)

Metrolinkの発表では,運行管理のシステムの記録などから,Metrolinkの
機関士が赤信号を無視して単線区間に進入,衝突を招いたとしています.
しかし,事故から19時間後の発表の時点では,現場での検証さえ終わって
おらず,本来なら数か月先の公式事故報告書が判定することです.

Metrolinkは,Southern California Regional Rail Authority(SCRRA)と
して組織され,1992年から運転開始,今ではロサンゼルス近郊に路線長
800キロ超の通勤鉄道7路線で,平日一日平均46万人の利用があります.
SCRRA: Southern California Regional Rail Authority

発表は,早く謝意を表したいところからくる,単なる勇み足だったのかも
しれませんが,SCRRA(Metrolink)とVeoliaの間に何か確執でもあるのでは
ないかと深読みしてみました.検索しても,事故前にそれらしい状況を
裏付けることは,何も見つけられませんでしたが,VeoliaがMetrolinkの
運行を請け負う時期に遡ってみます.

SCRRAは,2005年まではAmtrakと契約していましたが,2005年7月からは
ヴェオリア(Veolia Transportation)と契約,VeoliaはBNSF鉄道とともに
機関士や車掌を出向させるだけでなく,その訓練なども行ってきました.
BNSF: Burlington Northern and Santa Fe

SCRRAが2005年にMetrolinkの契約をAmtrakからVeoliaに切り替える前年,
SCRRAはAmtrakやVeoliaの子会社Connex Railroad, LLCを含む3社から,
契約の申し出を受けていました.1992年の運転開始以来,SCRRAはAmtrak
と機関士など従業員を提供する契約してきたのですが,有限責任の文言を
巡る問題が生じ,SCRRAはAmtrakを候補から外してしまいます.その後,
Connex Railroad LLC.は,残るもう1社にも競り勝ち,ボストンに次いで
同社としては米国では二つ目となる通勤鉄道の運行サービスを提供する
ことになります.契約期間は五年間で2010年までです.

そのきっかけともなった有限責任にまつわる問題とは,Amtrak側の解釈
としては,オペレーター(Amtrakなど)が従業員の行動にも有限責任を負う
べきだとSCRRAは考えていたのに,Amtrakが提出した文面では,それが
大まかな表現になっていたため,受け入れられなかったとのことです.

もっとも,これは今回の一件とは恐らく何の関係もないことでしょう.
仮に確執があったとしても,この段階で発表したところで,SCRRAが得る
ものは無さそうです.

米国Veoliaの本拠地がシカゴ近郊にあることから,当地の土曜の午後の
報道を紹介しておきます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 13, 2008 L.A. train crash linked to Oak Brook company
The Associated Press の記事 (ABC 7 Chicago ニュースへのリンク)

今後の情報更新などは,下記ウィキペディアにも反映されるでしょう.
Wikipedia: 2008 Chatsworth train collision

Metrolinkの早過ぎた発表を,疑問視する記事も出てきました.
09/13/2008 'Rush to judgment' in deadly LA rail crash?
(San Jose Mercury News ニュースへのリンク)
この記事では,機関士が携帯電話でメールを打っていたという,相手の
少年からの証言があることが,明らかにされています.
また,運転指令システムに赤信号が記録されていても,不具合で現場の
信号機表示は赤ではなかった可能性があることも,紹介されています.

乗務中の携帯電話使用は,もちろんMetrolinkでも禁止されていますが,
数か月前にも,ボストンMBTAのグリーンラインで先行電車との追突事故が
あり,その際も目撃証言から,追突した運転士の携帯電話使用が疑われた
ことがありました.その後MBTAは使用を示す証拠は見つかっていないと
発表しますが,こちらもNTSBの公式報告はまだ出ていません.

現在Metrolinkのトップページは,Emergency Alertにリダイレクトされて
います.土曜夕方のアップデートでは,Metrolinkの予備調査結果は,
信号システムの問題も示唆する内容にトーンダウンしていました.
9/13/08 VENTURA COUNTY LINE FREIGHT TRAIN/METROLINK COLLISION
(Metrolink 公式サイトのリンク)

以下は,2005年のSCRRAとVeoliaの契約に関連する発表と記事です.
2004-11-23 Connex wins contract to operate suburban rail network
in Los Angeles
(Veolia Environnement プレスリリースへのリンク)
Nov, 2004 Amtrak backs away from new Metrolink contract
Jan, 2005 Connex to take over Metrolink operations
Jan, 2005 In the Transit Update section of the November 2004 issue
Railway Age の記事 (Find Articles at BNET へのリンク)

今回の事故原因が何であれ,週末を楽しみに金曜午後の列車で帰宅の途に
つきながら,チャッツワースの地で帰らぬ人となってしまったり,怪我や
トラウマを負ってしまった人たちの犠牲を無駄にしない対策が,今後は
求められることでしょう.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年09月13日

【アムステルダム】シティカーゴ計画が危機?

アムステルダム(Amsterdam)で建設中の地下鉄南北線(Noord/Zuidlijn)の
工事現場で,住民が避難を余儀なくされるトラブルが発生,市長が工事の
中止を求めて完成がさらに遅れそうだという報道が駆け巡る中,カーゴ
トラムのアムステルダム版シティカーゴ(CityCargo)計画の現況を伝える
記事が出ていました.

カーゴトラムを運行することになるCityCargoは,2007年3月に行われた
試運転を問題なく終えており,同年7月にアムステルダム市から10年間の
営業権を与えられ,当初の計画よりは遅れるものの,2009年7月には貨物
トラム5本体制で,運行を開始する予定でした.

最初は2008年にも運転開始が期待されていましたが,市が決定を下すのに
時間がかかったとかで,2009年にずれ込んでいたようです.ところが,
今回それが更に遅れるか,最悪の場合は頓挫するかもしれないことが,
明らかになりました.このまま進められたとしても,運転開始は早くて
2009年の秋以降になるそうです.

理由は,貨物輸送に必要な線路など施設の建設に必要な560万ユーロを,
市が出し渋っていることです.
CityCargoは,オランダのエネルギー会社Nuonや,ユトレヒトに本拠を
おく金融機関Rabobankなどから,これまでに6900万ユーロの資金を調達
しています.しかし,市内トラム路線網は市の所有のため,貨物輸送用の
施設でも,民間が直接投資することは出来ないそうです.

しかも,CityCargoの計画は,当初の予定より120万ユーロも多く予算が
必要となることが明るみになるなど,市は計画に数々の疑問点があると
して,その問題解消のほうが資金提供より先だと発言していることが,
伝えられています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
11 september 2008 Vrachttram Amsterdam nog niet op de rails
ANPの記事 (InOverheid.nl ニュースへのリンク)
11-09-08 Vrachttram dreigt er niet te komen
(Parool ニュースへのリンク)
英語版: 11 September 2008 Amsterdam cargo tram in doubt
(DutchNews.nl ニュースへのリンク)

この一件は今のところ未掲載ですが,下記公式サイトでは,ここまでの
流れを簡単に追うことが出来ます.
...::::: City Cargo :::::... (公式サイト英語版へのリンク)

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
goederentram by Nieuws uit Amsterdam (flickr)
goederentram
Taken on March 7, 2007

アムステルダムのトラム関連では,コンビーノ導入で余剰となった旧型車
のうち,状態のよい16本がサラエボに送られることになったという話題も
ありました.
11 sep 2008 Amsterdamse trams gaan rijden in Sarajevo
(De Telegraaf ニュースへのリンク)

【アムステルダム】CityCargo関連 過去ログ :
2007/3/23 カーゴトラム資源回収も
2007/3/09 カーゴトラム試運転始まる
2006/12/06 シティカーゴ1月から実験へ
2006/11/25 カーゴトラム実現化へ前進

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2008年09月12日

【ロンドン】クロイドンとCRTの話題から

ロンドン中心部から20キロ足らずしか離れていないクロイドン(Croydon)
地区を,フランスの大統領は推し進める計画の中で,パリの郊外再建の
手本にしたいと英国メディアに語ったことが,先日報じられていました.

クロイドンは,市ではなくロンドンの特別区(London Borough)にあたり,
グレーター・ロンドン(Greater London)=大ロンドン都市圏の南部に位置
しています.

このグレーターロンドンに対抗する意図もあるかのような,グラン・パリ
(Grand Paris)という計画がフランスにあり,大統領は世界中から著名な
建築家を呼び寄せて,計画を練らせています.その中で鍵となるのが,
かつて城壁の外側だった地域,パリ周辺地域の経済的な復興にあると考え
られています.
そこで目に留まったのが,近年成長著しいクロイドンだったようです.

この話を受けたクロイドン側では,大統領の話には出てこないものの,
2000年に開業したトラム(Tramlink)の経済効果が大きいと考えているよう
です.クロイドンの財界首脳が,夫人同伴ならクロイドンでランチでも
どうですかと,大統領をお誘いしたことが伝えられていて,その中でも
クロイドンでのトラムが果たした功績に触れていました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
09/09/2008 Croydon set standards for Paris
(BBC News Community Life へのリンク)
8th September 2008 French president wants to use Croydon a
blueprint for Paris
(Croydon Guardian ニュースへのリンク)
September 09, 2008 French president invited to lunch in Croydon -
if he brings supermodel wife Carla Bruni

(Croydon Advertiser ニュースへのリンク)

英語で読めるフランス大統領のグラン・パリ計画の記事:
05 Jun 2008 Nicolas Sarkozy plans for 'Grand Paris'
(Telegraph ニュースへのリンク)

一方,クロス・リバー・トラム(CRT: Cross River Tram)のセミナーが,
先日ロンドン市議会(London Assembly)の運輸委員会で開催されました.
それに先立ち計画推進派は,クロイドンを訪れて経済効果を目の当たりに
して臨みましたが,計画を推進させる資金を得られそうにない,悲観的な
状況に変わりはありませんでした.

13億ポンドが必要とされるクロスリバー・トラムの代案として,経費が
少なくて済む地下鉄ノーザン・ライン(Northern Line)の大改造や,バス
専用レーンの導入なども考えられているようです.

10 September 2008 Mayor remains cool on Cross River Tram
(LocalGov ニュースへのリンク)
10/09/08 Northern Line Tube upgrade mooted as tram substitute
(Transport Briefing ニュースへのリンク)
2008/09/09 Future of tram link 'pessimistic'
(BBC News ニュースへのリンク)

ロンドン市内を南北に縦貫するトラム計画の継続是非は,年末にも市長が
決定する予定だそうです.

【ロンドン】クロイドン,クロスリバートラム関連ログ:
2008/7/06 TfLクロイドンTramlink買収完了
2008/5/31 市長交代でCRT前途見えず

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2008年09月11日

【ヨーテボリ】部分低床車M31に騒音苦情

ヨーテボリ(Göteborg / Gothenburg)のトラム(Spårvägar)では,当地での
形式名M32こと,アンサルドブレダ製の低床車Sirioが,予定の両数を揃え
られないなかでも,何とか増発のダイヤ改正を実施しましたが,今度は
部分低床車のM31形式が,問題を抱える恐れが出てきたという話です.

M31形式とは,スウェーデンのASEAが1980年代半ばから製造したM21形式
からの改称で,1998年から連接車のM21の中間に,ドイツ製の低床車体を
連結して部分低床化を実現したものです.
ASEA: Allmänna Svenska Elektriska Aktiebolaget

問題は,このM31形式のたてる騒音にありました.トラム11系統の沿線
住民の一人が,昨年から苦情を申し立てていて,Miljönämndenという,
直訳すると環境委員会となる行政機関は,M31形式の運転差止めなどは
非現実的と退けたのですが,Miljödomstolen,直訳すると環境裁判所と
なる機関が,Miljönämndenの行政判断を覆し,調査の上で何らかの方法で
騒音を和らげられない限り,運転停止を求めることになる模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2008-09-05 Bullrande spårvagnar kan tvingas bort
(Göteborgs-Posten ニュースへのリンク)
2008-09-05 Bullrande vagnar kan tvingas bort
(Sveriges Radio ニュースへのリンク)
記事のタイトルにあるbullrarは,騒音を立てるという意味です.

その騒音とは,どうやらブレーキ時に漏れる,プシューッという音のこと
のようです.原語ではpysljudとなっていました.

最悪の場合,トラム11系統でM31が使用できなくなるか,夜間を避けて,
運用可能な時間帯に制限が設けられる可能性があります.M31の画像:
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Tram 2 at Brunnsparken by LHOON (flickr)
Tram 2 at Brunnsparken
Taken on April 13, 2008

数が足りていないイタリア製のM32形式(下)は,静かだそうです.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Göta älvbron with tram by Eva the Weaver (flickr)
Göta älvbron with tram
Taken on April 8, 2007

関連ログ: 2008/7/30 低床車の問題で増発が危機?

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年09月10日

【フォートローダーデール】郡電を連邦申請へ

マイアミから北に約40キロ,マイアミと比べて英語が通じ比較的治安が
よいとされる,人口18万強のフォートローダーデール(Fort Lauderdale)
でも,ダウンタウンでループ線のストリートカー(streetcar)を走らせ
ようという計画があります.

似たような構想は,米国の多くの街にありますが,たいていは街の市長が
先頭に立って旗を振っているのに対して,フォートローダーデールでは,
The Downtown Development Authority of Fort Lauderdale (DDA)と
いう機関が,実に7年がかりで計画を進めてきたのでした.このDDAとは,
文字通りダウンタウンの税収と開発を監督しています.

The Waveと名づけられた路面電車システムは,今年3月に路線が2.7マイル
(約4.35キロ)の複線ループ線になるなどの計画の詳細が明らかにされ,
4月にはフォートロダーデール市が予算を出すことに同意していました.

この度は,フォートロダーデール市に郡庁をおくブロワード郡(Broward
County)が,投票によりThe Wave計画の所有者兼オペレーターになると
決めたことが,報じられていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 9, 2008 Broward County Commission green-lights
streetcar system
(South Florida Business Journal へのリンク)

DDAのサイトに,計画概要が載っています.
Downtown Fort Lauderdale's Future Streetcar
(Downtown Development Authority へのリンク)

ブロワード郡は,建設に際しては資金を投じませんが,いざ走り始めると
なった暁には,向こう20年間は運営者として,年間220万ドルから250万
ドルとされる運行費を,引き受けることになっています.日本語風に呼ぶ
ならば,市電というよりも「郡電」になるでしょう.

建設に必要な資金は,1億5千万ドル.
フォートローダーデール市は3750万ドルを負担しますが,このうち2700万
ドルは,ダウンタウンの住民や事業者への特殊課税で賄われます.
フロリダ州は,3750万ドルを出す予算を組んでいるそうです.
これで半分に達したところですが,残る7500万ドルは連邦からの補助金を
あてにしています.

今回ブロワード郡が承認したことで,その連邦補助金の申請が行われる
ことになり,7500万ドルを獲得できるかどうかは,今年末か来年初めに
明らかになるそうです.

連邦補助金を獲得できればの話ですが,The Waveは,今ダウンタウンを
走っているSun Trolleyと呼ばれるバスの代わりとして,2012年の運行
開始が予定されています.

路面電車の運転が決まれば沿線への投資が促進され,運転開始後は,ほぼ
同じルートを今走っているSun Trolleyのダウンタウン線の利用率を,
飛躍的に高められると期待されています.Sun Trolleyの同ルートは現在
一日百人程度の利用ですが,これが路面電車化された後には,同6千人に
なると考えられているそうです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年09月09日

【バルセロナ】市長ディアゴナル直結決める

2004年の開業以来,中心部の4キロ区間が分断された格好のバルセロナ
(Barcelona)のトラム路線網が,一つになる日は近いかもしれません.

今は完全に独立して運行されるTrambaixとTrambesòsは,どちらも同じ
ディアゴナル通り(Avinguda Diagonal)上を走り,双方の間は最短距離で
4キロしか離れていません.しかし,その間のディアゴナル通りは,現在
トラムが走っているディアゴナル通りから比べると道幅が狭く,さらに
交差する道路への影響も懸念され,トラムの通行は断念されていました.

今年に入り,両トラムをディアゴナル通りを迂回して接続させる構想が
一時浮上したものの,やはり最短距離のディアゴナル通りの地上で結ぶ
可能性が,一段と高くなってきました.
任期二年目を迎えるバルセロナの市長が,新聞社のインタビューに答える
形で,ディアゴナル通り直結案に決めていることを示したのです.

市長の考えは,中心部のディアゴナル通りにトラムを走らせるだけでは
なく,歴史的要素を残しつつも,自動車の通行を減らし歩行者の空間を
広げたり,自転車用の車線を確保するといったような大改造を施して,
ディアゴナルを,市民が集うバルセロナ市の大きな軸の一つにしたいと
いうことのようです.パセオ(paseo)という,スペイン語で散歩道とか
遊歩道という意味の言葉も,使われていました.
なお,地下駐車場の建設も考えられ,周辺の道路に与える影響(渋滞など)
への対策は,現在様々な案が研究されている最中とのことです.

どのような形でディアゴナル通り上にトラムの走行路を確保するのかは,
現在の路側帯を走らせる案と,道路中央に走らせる案の二つがあります.
いずれの場合も9千万ユーロが必要とされていますが,これは,通りの
大改造まで含んだ数字で,議論の的になったサグラダ・ファミリア教会の
地下を通る,高速鉄道線AVEのトンネル工事の半分とのことです.

着工や完成予定などの時期に関しては,市長は明らかにしていません.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
8/9/2008 Jordi Hereu: "El tranvía y pacificar la Diagonal son
compatibles con la movilidad"

8/9/2008 Los 4 kilómetros de tranvía por la Diagonal valdrán
90 millones (I)

8/9/2008 Los 4 kilómetros de tranvía por la Diagonal valdrán
90 millones (II)

8/9/2008 Las asociaciones de vecinos respaldan la conexión del
tranvía por la Diagonal

(El Periódico de Catalunya ニュースへのリンク)
8 Sep. Hereu anuncia que los dos tramos del tranvía se unirán en
un paseo en Diagonal con paseo de Gràcia

8 Sep. ICV celebra que su propuesta de enlazar el tranvía por la
Diagonal sea la decisión final del Ayuntamiento

(Europa Press ニュースへのリンク)

この話題,かなり注目を集めたようで,数多くの記事が出ています.
最初の報道から時間が経つと,沿線からの好意的な反応を紹介する記事も
出てきました.
この案に賛成する副市長によれば,開業からの四年間で約三倍になった
利用客数は,二つの路線網が結ばれることによって,更に倍になるだろう
と見られているそうです.

日が改まって,ディアゴナル通りではトラムを架線レスで走らせることも
検討中という記事が,一つだけ確認できました.
09/09/2008 El Consistorio planea un tranvía sin catenaria por
la Diagonal
(El País ニュースへのリンク)
実用化例として,フランスのボルドーの名前が挙がっています.

【バルセロナ】二つのトラム路線網を接続させる構想の関連ログ:
2008/6/15 市電の連絡線計画検討段階へ
2008/5/09 2つの市電を結ぶ案が浮上

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2008年09月08日

【セビリア】CAFがバッテリー走行実験へ

セビリャの大聖堂前に,100%低床車を投入した路面電車が営業運転を開始
して10か月余り,景観上の問題から,いずれ撤去される約束で建設された
架線も,太い架線柱で支えられる方式から,街路灯の間に渡したワイヤー
吊りに替えられて,間もなく5か月目を迎えます.
架線柱が無くなって,かなりすっきりしましたが,その撤去された架線柱
36本は,いずれ路線延長の際に再使用されるそうです.

大聖堂前の区間から架線そのものを撤去して,架線レスに対応する車両に
交代する時期は,いまだ明らかではありませんが,市議会と車両メーカー
CAFが,現在使用中の低床車1本を,架線レス対応化試験に使うことで同意
したとの記事がありました.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles

メトロセントロ(Metrocentro)へは,セビリア・メトロ用の低床車が,4本
貸し出されています.このうちの1本が,9月末か10月初めにCAFのもとへ
送られて,そこで大容量のコンデンサーが搭載され,性能確認のための
試験が行われるとのことですが,どうやら試験は非公開のようです.
その間,メトロセントロは3本体制になりますが,運行はやりくり出来る
とありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
08/09/2008 CAF-Santana inicia las pruebas para que el tranvía
circule sin catenarias
(El Correo de Andalucía ニュースへのリンク)

記事の最後には,スペイン国内でCAFが関わる架線レス対応のバッテリー
トラムの進行中の計画は他にはなく,そのため今回実験される技術は,
これまで門外不出だったと,記されているようです.

試験に供される車両が送られる先は,同じアンダルシア州ハエン(Jaén)
近郊のリナレス(Linares)にある,CAFの工場(CAF-SANTANA S.A.)です.

なお,今はわずか1.3キロのメトロセントロですが,バスターミナルと
市庁舎のある広場の間を結んでいるからか,夏前と比べて利用者数が15%
増えているとの報道もありました.

この夏は平日平均?で一日1万7千人,一か月間でみると39万人を輸送し,
Tussamのなかでも路線バス2系統(約50万人/月)に次ぐ,二番目だとか.
Tussam: Transportes Urbanos de Sevilla, Sociedad Anónima Municipal

07-09-08 El bus eléctrico planta cara al tranvía en el centro
(ABC.es ニュースへのリンク)
しかしこの記事では,メトロセントロよりも半年早い2007年4月から,
市内中心部の細い路地を中心に走る,小型の電気バスを使った循環バス
(C-5系統=Circular Centro)のことが取り上げられ,ミニバスのC-5系統
は,今夏は85%の利用者増加を記録していることもあり,トラムの6%の
コストで20%近くもの人員を運んでいることを,示しています.

【セビリア】メトロセントロ 関連ログ:
2008/2/13 メトロセントロ延長計画と車両
2008/2/07 一部区間の架線柱を撤去へ

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2008年09月07日

【AC Transit】路線バス版のATO?

サンフランシスコ湾の東側(サンフランシスコの対岸)に広がるアラメダ郡
サンレアンドロ(San Leandro)で,次世代の路線バスに採用されるかも
知れないシステムが報道機関などに公開され,それを搭載したバスが,
関係者らを乗せて初めて研究所の外に出て公道を走りました.

外観こそ何の変哲もないAC Transitの連接バスですが,サンレアンドロの
East 14th Streetを,運転手がハンドルから手を離しているのに,途中の
バス停では正確に幅寄せして止まりながら,約1マイル走ったのです.
AC Transit: Alameda-Contra Costa Transit District

道路付近には,見た目にはガイド装置などは設置されておらず,光学式
ガイドウェイのような,路面ペイントもありません.ハンドル操作不要の
仕組みは,磁気式ガイドウェイシステムを採用したゴムタイヤ式トラムの
Phileasと同じで,道路に埋め込まれた磁石でした.

公道での試走に先駆け,車線中心に沿って1m間隔で磁石マーカーが埋め
こまれていました.バスはセンサーを搭載していて,それでマーカーの
磁場を検知し,車載コンピューターが位置を割り出して制御するという
方法だそうです.このおかげで,バス停でも歩道とバス乗降口との間は,
常に1cm以内まで正確に停車することが出来るのです.

ここまでなら,いわゆるガイドウェイバスです.今回の公道上の実験でも
そこまでに留まっていますが,このシステム,実験場内ではハンドル操作
だけでなく,アクセルやブレーキ操作まで自動で行えるそうです.

そこまではPhileasでも可能なようですが,さらに,鉄道のような増結
とはいかないまでも,路面電車の続行運転より短い車間で追従するソフト
連結のような運転も可能です.トヨタが開発したIMTSで行われた,隊列
走行のようなイメージです.
IMTS: Intelligent Multimode Transit System

というのも,実はこのシステム,路線バス用に開発されたものではなく,
カリフォルニア大学バークレー校に本拠をおくPATHが,ハイウェイ上の
専用車線で,自動車の隊列走行を行うために研究していたものでした.
PATH: California Partners for Advanced Transit and Highways

そちらの方は,すでに1997年にサンディエゴで,ハイウェイのHOVレーン
(相乗り奨励のため複数が乗った自動車のみ走行可能な車線)での隊列走行
デモンストレーションを行っていたそうです.
HOV: High Occupancy Vehicle

今回のAC Transitでのデモは,カリフォルニア州の運輸省(Caltrans)が,
Automated Bus Guidance System demonstration projectの名のもとに
32万ドルを投じ,PATHが技術を流用して実施したものでした.
Caltrans: California Department of Transportation

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
05 September 2008 Researchers showcase automated bus that uses
magnets to steer through city streets

(UC Berkeley 公式サイト -プレスリリース- へのリンク)
09/05/2008 Bus of future rolled out for first test drive
(Contra Costa Times ニュースへのリンク)
September 05, 2008 The hands-free future of Bay Area buses
(KGO-TV San Francisco ニュースへのリンク)

KGO-TVの記事にはビデオがあり,ドライバーが手を離した状態で自動的に
ハンドルが回っている(操舵されている)様子を,道路に磁石が埋められて
いることを示す映像なども交えて,紹介しています.

磁気ガイダンス・システムに関しての概要:
Magnetic Guidance System (MGS) (PATH へのリンク)
路線バスへなどのほか,除雪車への応用も考えられていたようです.

米国のガソリン価格も,原油価格が下がったことにより,日本と同様に
価格上昇に一服感があり,8月以降は下落傾向ですが,ベイエリアでの
今年に入ってから利用者数は,PATHによればライトレールが12%増加して
いるのに対して,路線バスは4%の上昇に留まっています.
また,2007年のデータによれば,全米の路線バスの利用者層は,鉄道の
利用客層よりも,所得が低い傾向にあるそうです.

現在AC Transitには,BRTの導入計画があります.ライトレールよりも
建設が安上がりなBRTですが,今回公開されたようなシステムを採用する
ことで,少しでも鉄道のイメージに近づけ,これまで鉄道は利用しても,
バスは敬遠してきた人たちにも,BRTに乗ってもらいたいとしています.
BRT: Bus Rapid Transit

この時点では,磁気誘導システム導入のことには触れられていませんが,
AC TransitのBRT計画の情報は,下記にあります.
BRT in the East Bay (AC Transit 公式サイトへのリンク)

今回のシステム導入には,1マイルにつき1万5千ドル,AC TransitのBRT
計画全体では,500万ドルの追加投資が必要と見積もられています.

関連ログ: 2008/6/09 【Douai】Phileasトラム開業時期未定に?

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2008年09月06日

【アルストム】次世代トラムがドイツ試験線へ

アルストムの次世代トラムトレイン車両モデル,Citadis Dualisのプロト
タイプが,ヴァランシエンヌ(Valenciennes)の近郊にあるプティット・
フォレ(Petite-Forêt)から,ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン
州にある鉄道試験線で試運転を行うため,9/01に輸送されていたことを,
業界紙が報じていました.

これまでアルストム社の低床車モデルCitadisは,フランス西部ラ・ロッ
シェル近郊エトレ(Aytré)で製造されてきましたが,Citadis Dualisは,
ヴァランシエンヌ近郊の工場が最終工程を担当します.

Citadis Dualisは,デュアルモード(交流,直流,非電化のいずれか2つ)
に対応し,最高時速も100キロに引き上げられ,台車が新設計となる他,
アルストムの次世代高速鉄道車両AGV開発で培われた,永久磁石使用の
同期電動機が採用されます.

Petite-Forêtでの試験を終え,今後は,シーメンスがヴェックベルグ・
ヴィルデンラート(Wegberg-Wildenrath)にあった軍事空港跡地に建設し,
1997年から運用されている鉄道試験センター(Prüfcenter)で,新台車や
永久磁石同期電動機などの,本格的な走行試験が行われる模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
05 Sep 2008 Next-generation Citadis tram on test
(Railway Gazette ニュースへのリンク)

この記事には,トレーラーに載せられた車両の画像もあります.内容から
は,Citadis Dualisのプロトタイプということになりそうですが,本文に
Citadis Dualisの文字はなく,代わりにX04とあります.

Citadis X-04というのは,あまり聞きなれない名前でしたので,検索して
みると,中欧や東欧向けのシタディスと解説しているページが見つかり
ました.イスタンブール向けが製造中であるとされています.
03-12-2007 Alstom Konstal plants in Chorzów
(Railwaymarket へのリンク)

これまでは,新規開業トラム路線か,しっかりした軌道の路線への導入が
多かったシタディスを,このページの記述によれば,整備の行き届かない
既存線でも投入できるよう堅牢な鋼鉄製車体に変え,価格も安価に抑えた
のが,中東欧向けX04となるようです.

Railway Gazette誌の記事に載っている画像は,どことなくダブリンの
シタディスを思い起こさせますが,車体中央に配置されたドアなどは,
Citadis Dualisに当てはまりそうです.
13 May 2007 CITADIS Dualis, Speed and smoothness from the city
centre to the suburbs
(ALSTOM Transport 公式サイトへのリンク)
(画像はリンクされたPDFファイル資料の中に小型のものがあります)

イスタンブール向けシタディスの画像と比べても,やはり別モノでした.
İstanbul' a 30 Yeni Tramvay
(İstanbulUlaşım.NET 掲示板へのリンク)

関連ログ: 2007/4/26 【SNCF】トラムトレインをアルストムに発注

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2008年09月05日

【ミシュコルツ】市電計画承認されEU申請へ

ハンガリーでは,現在4つの街でトラムが活躍中です.そのうち北東部に
位置する人口18万弱のミシュコルツ(Miskolc)で,今年111周年を迎える
路面電車に,延長を含む路線網の整備や旧型車置換えで低床車導入など,
四年がかりの大改造計画があります.

Zöld Nyíl Miskolci Villamos Projektetと呼ばれる,この計画に必要な
377億フォリント(=約1億6千万ユーロ)のうちの,9割をEUから調達して
もらうべく,ハンガリー政府が計画を承認したという記事がありました.

この後の段取りとしては,まずEU委員会への申請が行われ,承認が得られ
次第,着工の運びとなり,予定通りなら2011年の完了となります.

計画には,所要時間の短縮,騒音低減を目的とした9.6キロの既存路線の
改善,1.5キロの路線延長(DiósgyőrからFelső-Majláthへ),31本の新型
車両(低床車)による既存車両の置換え,停留所改造(幅の拡張や上屋設置)
などが,含まれています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04 Sep 2008 Gov't backs Ft 38-bln tram investment
英語の記事: (Budapest Business Journal ニュースへのリンク)
2008.09.03 Megvan a miskolci "zöld" villamos
(Borsod Online ニュースへのリンク)

英語版のトラム計画概要: Tram project
同 ハンガリー語版: Zöld Nyíl Miskolci Villamos Projekt
路線図(バスとトラム): Map (Térkép)
(Miskolc Városi Közlekedési Zrt. 公式サイトへのリンク)
英語版では,新車19本の導入とタトラ車の改造ですが,ハンガリー語版
では,31本の新車購入になっています.
ちなみにミシュコルツ市電の現役車両は,Tatra KT8D5 18本と,SGP E1
(ウィーンのお古?) 18本です.

記事には,デブレツェン(Debrecen)からも,トラム改造計画への投資を,
EUに申請しているとあります.

計画では,18本の低床車導入を含む177億フォリント(=約7434万ユーロ)が
必要で,158億フォリント(=約6620万ユーロ)は,EUが投資するようです.
2008-06-30 EU-sínen a debreceni villamos
(VG.hu ニュースへのリンク)
こちらでも,2011年までの完了を目指しています.

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2008年09月04日

【シカゴ】ホームライナー米国版はクラブカー

シカゴの北にある,人口2万人程のレイクフォレスト(Lake Forest)には,
ケノーシャまで行くMetraのUnion Pacific/North線が,通っています.
Metra: Northeast Illinois Regional Commuter Railroad Corporation

日本車輌からも納入されている二階建て客車数両で仕立てられた列車が,
シカゴのターミナル駅(Ogilvie Transportation Center)に,朝8時台には
7便も続々と到着するという,典型的な通勤鉄道路線です.

そのシカゴから28.3マイル(約45.5キロ)の距離にあるLake Forest駅を,
7:36に発車する322列車(シカゴ到着8:35)が,今回記事に取り上げられて
いますが,主役はそのうちの一両です.

二階建ての他車と見かけが異なる平屋のその一両は,322列車の始発駅
(Waukegan)からレイクフォレスト駅まで乗客の姿はなく,レイクフォレ
スト駅で初めて人が乗り込みます.それも,誰彼乗れるわけではなく,
月に$75の会費を乗車券とは別に支払った会員だけが利用できる,クラブ
カーなのでした.

The Deerpathと呼ばれるクラブカーは,物静かな雰囲気だけは,日本の
普通列車のグリーン車と似ているかもしれませんが,車内には長さ一杯に
向かい合わせに椅子が並べられ,オープン空間ではトランプのブリッジに
興じる客もいるとか.

使用される車両は代替わりしているのでしょうけど,The Deerpathは,
1929年から続いているそうで,まもなく80年です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 3, 2008 Private Metra car 'elegant way to ride'
(Chicago Sun-Times ニュースへのリンク)

この記事には記載がありませんが,Metraには553号車というClub Carが
在籍しています.製造は1949年となっていました.
著作権の関係で,ここに画像を貼り付けることはできませんが,Metraの
553号車は,下記ページで外観を見ることが可能です.
Metra 553 Taken on January 31, 2008
553 club car Taken on January 9, 2008
Metra 553 3 Taken on May 13, 2007
(flickr へのリンク)

こうした,通勤に使われるprivate varnishとも呼ばれるプライベート
車両は,かつて米国ではかなりの数が走っていたそうです.
Amtrakの時代になっても,北東回廊線(Northeast Corridor)で200 Club
という会員制のプライベートクラブカーが,Clocker(=列車種別)に連結
されて,ニューヨークとフィラデルフィアの間を,通勤時間に一日一往復
していました.

2002年には,それを取り上げたニューヨークタイムス紙の記事が出ます.
The Deerpathとは異なり,200 Clubは,着席だけを求めた会員制だった
ようです.年会費$1200と入会費$100が運賃と別に必要でしたが,記事が
書かれた時点で満員につき,新規入会は無理だったそうです.
May 22, 2002 Lots of Seats, but Sorry, This Car's Taken
(New York Times ニュースへのリンク)

その後,Clockerの運転は2005年に終了,同区間の普通列車はNJ Transit
により運行されていますが,200 Clubが残っているかどうかは,定かでは
ありません.

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2008年09月03日

【ミュンヘン】Variobahn 10本追加発注へ

シュタットラー・レール(Stadler Rail)製の低床車の話題が,もう一つ
あります.2004年からの四年間で,利用客が10%増えているミュンヘンの
市電から,Variobahnを追加で10本受注したというものです.

ミュンヘンMVGでは,地下鉄(U-Bahn)や路線バスの利用も好調で,路面
電車もあわせた全体で,今年上半期の伸び具合から,最終的には昨年比の
4.2%増になりそうだとか.
MVG: Münchner Verkehrsgesellschaft

それに対応すべく,路面電車も輸送力増強が必要なものの,地下鉄やバス
と比べると容易ではなく,結局,今年末から4本が新たに導入される,
シュタットラー・レールの100%低床車Variobahnを,さらに10本追加して
合計14本とすることにしたと,SWMとMVGから発表がありました.
SWM: Stadtverwaltung München

市電の輸送力増強には,1994年から1997年までの間に導入された,MVG
では初の低床車R2.2タイプの定員増加が,初めに検討されました.
100%低床式の同形は,現在MVGの路面電車の中で最大勢力となる68本が
在籍していますが,車両が三車体と短く,定員も156名で他の形式に比べ
輸送能力が見劣りしています.
例えば,1960年代終盤に導入されたPタイプの車両は,トレーラー編成を
後部に連結することで220名の定員になりますし,1999年から投入された
100%低床車のR3.3タイプは,四車体で定員218名です.

定員増加は,三車体を四車体化する案が考えられましたが,100%低床車の
黎明期に設計されたR2.2タイプは,今流行のモジュール式の発想には対応
していないのか,製造したメーカーを合併吸収した会社から,現実的では
ないとする返事が届いてしまいます.
Pタイプのように,トレーラーを後ろにぶらさげて走る案も出ましたが,
これも経済的ではないとのことから,定員220名の新車,Variobahnの追加
発注となった次第です.詳細は不明ですが,いずれ三車体のR2.2タイプは
改造するつもりともありました.

追加発注の10本は3千万ユーロで,MVG納入は2011年以降になりますが,
その時点でPタイプは,完全に引退させるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
02.09.2008 Mehr Fahrgäste, neue Strecken: SWM/MVG ordern 10
weitere Trambahnzüge
(newstix へのリンク)

公式発表の抜粋と,バッテリートラムの試験のことにも触れている記事が
ありました.
02.09.08 München bekommt 14 neue Trambahnen
(tz online ニュースへのリンク)
02. Sep. 2008 MVG macht mobil: Zehn neue Trambahnen
(Abendzeitung ニュースへのリンク)

これらの記事によれば,バッテリートラムのこれまでの研究の問題点は,
英国庭園横断に必要な900mより長い,1キロほどの架線レス区間を走れる
ものの,まだまだ試さなければならないことが多くあり,それを4本目の
Variobahnで行うようです.

関連ログ: 2008/7/05 バッテリートラム2009年春に

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【バーゼル】低床車Tango第一号 お輿入れ

バーゼルのBLTとBVBへ導入される,シュタットラー・レール(Stadler
Rail)の部分低床車モデルTangoの第一号が,9/02にBLTの本拠地である
Oberwilへ,とりあえず半分だけ到着しました.
BLT: Baselland Transport AG,BVB: Basler Verkehrs-Betrieben

半分というのは,片運転台式の車両全長45mの車体が三車体ずつに二分割
され,そのうちの後部半分だけが,先にStadler Railの工場から運ばれて
きたということです.残る半分(先頭部分)は,同じスケジュールで9/03に
到着予定になっています.

スイス北東部のザンクト・ガレン(St. Gallen)に近く,ボーデン湖(Lake
Constance / Bodensee)の湖畔の空港のそばにある,Altenrhein工場で
製造されているTangoは,そこから特殊車両で高速道路を深夜に走行し,
スイス北部を東西に横断する形で,バーゼル東部近郊のPrattelnに9/02の
朝到着していました.
そこからは一般道を走るため,途中通過するランナバウトでは通行規制も
掛けられ,警察の車両に先導されながら,総重量72トンのトレーラーは,
バーゼル南部のOberwil車庫まで,90分近くかけて運ばれたそうです.

この後,先頭の半分の到着を待って,45mの長さにつなぎ合わされる75%
低床車の形式名はBe 6/10で,今回到着した第一号は151号車です.今後は
BLTとBVBの路線で試運転が重ねられ,連邦当局の認可を取得することに
なり,一般客が乗車できるようになるのは,今のところ12月とか.

当面は4本のみの購入ですが,その結果をみて量産発注するかどうかが
見極められ,初の低床車となるBLTは40本,コンビーノに続く二代目の
低床車となるBVBは,20本の導入を計画しています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
この時点では,BLT公式サイトのトップページに,Auftakt zum Tangoの
欄が設けられ,ビデオやPDFファイル資料へのリンクが,一か所にまとめ
られています.このほか,一般紙に記事も出ていました.
02.09.2008 Der erste «Tango»-Tramzug ist bei der BLT eingetroffen
(Basler Zeitung ニュースへのリンク)

バーゼルのPratteln地区からBLTの車庫があるOberwilまで,日中の移動を
とらえたページがありました.
02.09.2008: Ablieferung BLT Be 6/10 151 "Tango
(www. trambilder-basel.ch へのリンク)

関連ログ: 2006/5/09 新車はTangoに決定

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2008年09月01日

【ニューオリンズ】三年前の悪夢再び?

カトリーナから三年余,今度はスウェーデン王家にもあるグスタフという
名前が付けられたハリケーン(Hurricane Gustav)が,ニューオリンズ付近
への上陸を目指すかのごとく北西に進路をとり,メキシコ湾に入ってから
一時カテゴリー4にまで成長し,何の迷いもなくキューバから一直線に
進行中です.

本来ならレーバーデーを含む三連休で賑わうはずのニューオリンズ市にも
避難命令が発令され,ルイジアナ州だけでなくミシシッピー州にかけての
ハイウェイの一部車線では,避難用に全車線が同時に同一(避難)方向に
走れる,Contraflowになっています.

NORTAの路線バスや路面電車も,早いところでは土曜の始発から運休で,
導入されたばかりのバイオガス駆動のバスなどは,ハリケーンの進路に
あたるものの,ニューオリンズより洪水被害にあう確率が低い州都バトン
ルージュへ避難させる予定です.
NORTA: New Orleans Regional Transit Authority

しかし,それ以外の古いバスは留まって,自動車を持たない住民の避難に
一役買います.市内の各地域から,避難のためのチャーターバスや列車が
出発するユニオン駅(NOUPT)までの輸送に,活躍しているはずです.
NOUPT: New Orleans Union Passenger Terminal

一方路面電車は,三年前に歴史的価値がある深緑色のPerley Thomas車が
浸水を免れた車庫,Willow Street Facility(Carrollton Station)に入庫
したほか,今回はRiverfront線上の安全と思われる場所にも数両が留置
された模様です.

現地の金曜日に,避難命令が出される前の情報が載っていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
August 29, 2008 Buses, streetcars to halt service
(New Orleans Times-Picayune ニュースへのリンク)

これより遡る8月中旬には,カナルストリート線(Canal Street Line)で
二日間にわたり,同線向けの6両の電車全てが,全く運転できない事態に
陥ったこともありました.

原因は,架線のジャンパ線がオーバーヒートして電気が流れなかったから
だそうです.なぜオーバーヒートを起こしたかは,下記の記事が出た時点
では不明ですが,地下の給電線が三年前のカトリーナで損害を受けていた
可能性も指摘されていました.下記は復旧時の記事です.
August 15, 2008 Canal streetcar back in service
(New Orleans Times-Picayune ニュースへのリンク)

その他に,NORTAの経営を民間委託する話がありましたが,その委託先は
三候補のうちで最有力だった,フランスに本拠をおくヴェオリア(Veolia
Transportation)に決まっています.その後の交渉は,レーバーデーまで
にまとまり,運営移行される手はずでしたが,9/25の投票まで延期される
ことになったという記事も,先週出ています.
August 29, 2008 RTA management negotiations go on
(New Orleans Times-Picayune ニュースへのリンク)

ヴェオリア新体制では,BRTの導入や,ドアツードアのEasy Busの導入に
加えて,ウェブサイトの刷新も検討されているようです.Google Transit
導入も考えられているそうですが,正式に決まったわけではありません.

関連ログ: 2008/6/29 全線復旧後も課題山積

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