2009年01月31日

【アトランタ】BeltLineとAmtrakの競合

ジョージア州アトランタ(Atlanta)の市街地をぐるりと回る環状ルートの
ベルトライン(BeltLine)が,計画進行の危機に見舞われています.
中心部から約3マイル(4.8キロ)ほど離れたところで,貨物鉄道の廃線跡
などを再利用してライトレールまたはストリートカーを走らせ,都心から
放射状に伸びて来る高速電車MARTAとの接続を図るという計画です.

ベルトライン計画を前に進めるためには,ルート上に数箇所ある廃線跡が
途切れているギャップをどう埋めるか,現役で貨物列車が24時間頻繁に
行き来しているヤード付近を安全にどう走るか,など問題が山積ですが,
今度の相手はアムトラック(Amtrak)です.

問題はアトランタ中心部からみて北東から東部にあるベルトラインが利用
予定の廃線跡地を,アムトラック(Amtrak)も使いたいとしていることで,
州運輸省も後押ししています.

環状ルートの北東から東の一角をアムトラックが必要としている理由は,
長年あたためられてきた構想で東西南北に走るMARTAの高速電車が交差
するFive Points駅近くに建設予定の総合駅(MMPT)への進入路として活用
したいからです.
MMPT: Multi-Modal Passenger Terminal

アムトラックの長距離列車で,ニューヨークとニューオリンズ間を結ぶ
クレセント(Crescent)は,アトランタでは現在Peachtree Stationに発着
しています.そこは市の北はずれにあたり,バスの連絡しかありません.
MMPTは,アムトラックの悲願でもあるわけで,北東からやって来る列車を
MMPTに導くには,今は市の西側に一旦回りこまないとならないのですが,
ベルトラインのルートを使えば短時間で到達できると主張しています.

先日,ノースカロライナ州シャーロットとアトランタ間に高速列車を走ら
せる構想が明らかにされました.最高速度の引上げなどで今は5時間半
かかっている所要時間を3時間台に短縮させ,4時間で走ってしまう自動車
との競争力を持たせるという話でした.アトランタ側のターミナルは是非
ともMMPTである必要があります.

ライトレールと高速列車の共存を州運輸省は可能とみているようですが,
アトランタ市やベルトラインの関係者は,問題の区間は22マイルのうち
3.5マイルに過ぎないものの,危機感を募らせています.
そもそもベルトラインは,ライトレールを走らせるだけではなく,跡地の
公園化を図り遊歩道や自転車道などを設けて歩行者にやさしい空間とし,
周辺の開発も同時に行い活性化するという狙いが盛り込まれています.

その空間に高速列車が割り込んで通過していくことで,歩行者の危険性が
増し,周辺の開発も進まずに経済効果が乏しいものになるのではないかと
危惧している模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 28, 2009 BELTLINE: Amtrak wants land for heavy rail
(Atlanta Journal Constitution ニュースへのリンク)
January 28, 2009 –Metro Atlanta Beltline Rail Project Could Veer
Off Track
(WSB-TV 2 Atlanta ニュースへのリンク)
01/28/09 Most of DOT board, including Doss, didn’t know about
Beltline opposition
(Rome News-Tribune ニュースへのリンク)

下記ページにリンクがあるPDFファイルの地図で位置関係が把握できる
でしょう.問題の区間はDecatur Beltと記された破線部分と思われます.
州内の鉄道地図など: Railroad Maps 参照先=Atlanta Metro Rail Map
(Georgia Department of Transportation 公式サイトへのリンク)

ピードモント公園付近のDecatur Beltの様子(2008年7月撮影):
BeltLine Piedmont Park (flickr へのリンク)

【アトランタ】関連ログ: 2007/5/25 BeltLineと貨物鉄道の共存は?

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架線レス【Primove】続々とドイツで検討中

架線不要で走るトラムを実用化レベルにまで引き上げた地表集電システム
(APS)や,バッテリー搭載といった手法では,降雪量が多かったり寒冷地
では不安が残り躊躇していたのか,先週ボンバルディアが発表している
電磁誘導によるエネルギー伝達で端子同士を接触させずに給電を行える
Primoveに,関心が高まっている様子を伺える記事が相次いで見つかって
います.先日もオランダ版がありましたが,今度はドイツ版です.
APS: Alimentation par le sol

ボンバルディアが発表した時の記事にも,ドイツ国内ではドレスデン,
ライプチヒ,ケルン,フランクフルト(マイン),エッセン,カッセル,
ドルトムント,ハレ(ザール)などの名前が,導入に意欲をみせている街と
して挙がっていました.

架線なしでも走れるトラムを実用化したAPSもバッテリーも,今は事実上
フランスに本拠を置くアルストムが独占している状態です.
ドイツは出来ることなら自国の技術で架線レス・トラムを走らせたいと
考えているのかもしれませんが,たしかAPSの原理はドイツの会社が開発
したはずで,アルストムが後に会社ごと買収したと記憶しています.

【ハレ】
ザクセン・アンハルト州ハレ(Halle)のHAVAGは,所有しているFlexity
ClassicのMGT-Kタイプ一本(688号車)を,ボンバルディアに試験車両と
して貸出ししているだけに,Primoveに注目しているとメディアに語った
ことが報じられています.
HAVAG: Hallesche Verkehrs-AG

Primoveシステム導入で費用はどれだけ増えるのか,オランダの記事では
30%増という話も先日紹介されていたものの,ドイツでは今は誰にも判ら
ないとし,ハレで導入を検討するとして具体的な導入場所はどこかなども
記されてはいません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30.01.2009 Halle an Straßenbahn ohne Oberleitung interessiert
(ddpの記事) (Ad-Hoc-News ニュースへのリンク)

ハレのHAVAGは車両近代化の一環として,18本(うち2本はオプション)の
低床車購入を準備していることが,今月中旬に明らかにされています.
2010年後半には第一号を受け取りたいとのことでした.

【ドレスデン】
ザクセン州ドレスデン(Dresden)では,世界初を目指しています.これは
架線がない場所で,直接電気を供給されず,バッテリーも持たないという
意味でだそうです.

ドレスデンで検討されている架線レス区間は,メッセ会場に至る1.4キロ
ほどの路線延長部分で,詳細は不明ですが,トラム10系統が発着している
Friedrichstadtから北に路線を伸ばすようです.
30.01.2009 Weltweit erste Straßenbahn ohne Fahrdraht in Dresden
geplant
(Dresdner Neuesten Nachrichten ニュースへのリンク)

架線を張りたくない理由は,メッセ会場を取り囲むエルベ川が増水して
洪水に見舞われた時に,架線柱が障害になるからと,記事には書いてある
ように読めます.

メッセの位置を示す地図と駐車場案内: Anreise und Parken
(MESSE DRESDEN 公式サイトへのリンク)

Primoveに期待するオランダでの話題に特化したオランダ語の記事:
28 januari 2009 Tram kan ook zonder bovenleiding
(Volkskrant ニュースへのリンク)

【非接触給電トラム】関連ログ: 2009/1/24 APSのインダクティブ版

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2009年01月30日

【ハーグ】RandstadRail利用者増加 ほか

デン・ハーグ(Den Haag)で,その近郊ズーテルメール(Zoetermeer)とを
結んでいた在来線をトラムトレイン仕様に転換,デンハーグ側ではトラム
市内線と直通運転を行うランドシュタットレール(RandstadRail)の近況が
入ってきました.

2006年秋の開業前後からトラブルに見舞われ,2007年秋にようやく予定
通り走り始めた関係で,通年で運転されたのは昨年が初めてでした.
その旅客数が2008年春と比べると同年秋には,25%増えていると報じられ
ています.

2008年3月は7万5千人だった利用者数が,同年秋には9万4千人に増えた
そうで,公式は数字は出ていないようですが,トラムトレインへの転換前
と比べると,少なくとも五割増しになっていると見られています.
2011年には11万人達成が目標として掲げられているそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
29 januari 2009 RandstadRail vervoert 25 procent meer reizigers
(Elsevier ニュースへのリンク)
29 jan 2009 Grote toename reizigers RandstadRail
(De Telegraaf ニュースへのリンク)

【RandstadRail】関連ログ: 2007/10/28 1年ぶりに全線で営業運転

ランドシュタットレールも,この夏にはオランダでの全国共通を目指す
非接触式IC乗車券(OV-Chipkaart)導入が計画されています.

同じランドシュタットレール(RandstadRail)でも,ハーグで市内線には
入らず中央駅発着に留まっている系統もあります.こちらはロッテルダム
ではメトロ(地下鉄)と直通運転する予定で,専用の新車も到着しつつある
模様です.

話が脇道にそれますが,そのロッテルダムではメトロだけでなくトラムや
路線バスに至るRETの市内公共交通全てで紙の切符は廃止,OV-Chipkaart
だけに統一されました.オランダでは初のことです.
RET: Rotterdamse Elektrische Tram

今月に入ってもOV-Chipkaartの普及率は低く,TV番組で出演者が自前の
パソコンで不正にOV-Chipkaartの金額を積み増し出来ることを実演する
など,いまだに不正行為も懸念されているものの,直前になってようやく
利用状況は飛躍的に向上,全面移行初日(1/29)の記事見出しをみる限り,
問題はなかったようです.ちなみに,オランダの都市交通で紙の切符が
全廃される予定日は,2012年になっています.

【ロッテルダム】関連ログ: 2009/1/15 IC乗車券への全面移行秒読み

話をハーグに戻しますと,先週ボンバルディアから発表された非接触式の
給電システムでトラムを走らせるBombardier Primoveは,実験が行われて
いるドイツだけでなく,オランダでの関心も高いようで,ハーグのHTMも
既存車両の更新時に採用を検討している模様です.路面電車を新規導入や
復活させようとしている街だけではないのです.

架線なしでも走れるトラムのオランダでの話題に特化した記事が先日,
アムステルダム発で出ていました.
28 januari 2009 Tram kan ook zonder bovenleiding
(Volkskrant ニュースへのリンク)

ボンバルディアのPrimove導入で建設費が三割ほど高くなっても,地下に
埋設させる誘導ケーブルは,従来の空中に張る架線に比べて保守費用が
かからないメリットがあるというボンバルディア担当者の話も,記事は
取り上げています.

架線を張らずに済むという謳い文句で,実用化されたバッテリー搭載や
地表集電といった手法では心許なかったのか,寒冷地であったり降雪量が
多い地域では,ことさらPrimoveに関心を寄せていることが伺えます.

【非接触給電トラム】関連ログ: 2009/1/24 APSのインダクティブ版

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2009年01月29日

【オランダ】地方交通線トラム化2012年にも

オランダ東部オーファーアイセル州(Overijssel)のズウォレ(Zwolle)と
カンペン(Kampen)間を結ぶ非電化単線鉄道Kamper線(Kamperlijntje)は,
電化後2012年からRegiotramを走らせることに,ほぼ決まりのようです.

オーファーアイセル州と,ズウォレとカンペンの両市,それにオランダで
地下鉄やトラムなどを除く,NSなど一般鉄道全般のインフラ保守や延長を
司る機関ProRailを含む四者が,Regiotram化の発表に至りました.

これら両市の市長や市議会に最高執行委員会? など(Colleges van GS en
B&W)からのRegiotram化申し入れの是非は,今春にもオーファーアイセル
州議会(Provinciale Staten)にて最終決定が下されるそうです.
GS: Gedeputeerde StatenGedeputeerde Staten
B&W: Burgemeesters en Wethouders

電化により,今のディーゼルカーよりも静かでクリーンな運転が可能に
なるばかりでなく,運転本数も倍増,途中駅も新設されます.
さらにレギオトラム(Regiotram)は,一般的な路面電車の最高速度時速が
70キロ程度なのに対し,同100キロまで出せることが強調されています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28-01-2009 In 2012 Regiotram tussen Zwolle en Kampen
(GWWKrant ニュースへのリンク)
28 januari 2009 Tram op traject Kampen - Zwolle
(Weblog Zwolle へのリンク)

順調にいけば2010年後半には着工の予定で,転換にかかる費用は1600万
ユーロとみられています.このうち州が1300万ユーロを負担し,残りは
カンペンが100万ユーロ,ズウォレが200万ユーロを出します.

州の公式サイト内に,レギオトラムの利点を記したページがあります.
De Regiotram: een plus voor de bereikbaarheid
(Provincie Overijssel 公式サイトへのリンク)

現在Kamperlijntjeで使われている車両:
(Dieselmaterieel '90 = DM '90,愛称 Buffel,英語名 NS Class 3400)
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Zwolle-Kampen by gen gibson (flickr)
Zwolle-Kampen
Taken on March 12, 2007

なお,Regiotramがズウォレ(Zwolle)とカンペン(Kampen)両市間を結ぶ
ローカル版だとすれば,2012年に復活? 予定のHanzelijnは直行版です.
ズウォレと,アムステルダムの東方55キロほどに位置するレリスタット
(Lelystad)を結ぶ現在建設中の約50キロのHanze線は,カンペン市の南に
Kampen Zuid駅を新設するため,Hanze線の開通後はRegiotramへの転換が
今回発表されたKamper線は廃止,との話もあったようです.

関連ログ: 2007/5/16 地方交通線の一部をトラム化か?

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2009年01月28日

【モンペリエ】2020年に120キロ超のトラム網?

2000年に新しいトラムウェイ路線を開業させ,2006年12月には第二路線を
開通させたモンペリエには,現在35キロほどのトラム路線網があります.
これを2020年までに120キロとも130キロともされる,フランス最大級の
路線にする構想が,モンペリエ都市圏(Agglomération de Montpellier)
から発表されています.

路線数も,今春には第三の路線が着工されますが,第四と第五まで計画
され2020年には五本になる予定で,加えて既設のトラム1号線と2号線も,
それぞれ延伸されることになっています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28 janvier 2009 Transports durables : Montpellier mise sur le
tramway !

(Développement durable le journal ニュースへのリンク)
26/01/2009 Frêche présente le futur réseau de tramway
(La Gazette de Montpellier ニュースへのリンク)

La Gazette de Montpellierの記事は,旧モンペリエ市長で今は都市圏と
ラングドック・ルシヨン地域圏の長を兼任する人が,地図を指しながら
説明している発表時の映像を載せています.路線図も少しだけ垣間見る
ことが出来ます.

下記1/13付けの記事も新路線網を掲載していましたが,これは既存路線の
延長と,2012年開通予定のトラム3号線,それに以前より距離が長くなり
10.5キロほどになる2016年開通予定のトラム4号線が,載っています.
13 janvier 2009 Montpellier Tramway: découvrez les nouveaux tracés
(Midi Libre ニュースへのリンク)

トラム5号線構想は,上記記事の地図にもありませんが,街中のAntigone
(トラム1号線)からMillénaire地区を経由して,最終的にはトラム2号線と
Notre-Dame-de-Sablassouで接続する? ,約5キロほどの路線のようです.
地図上でもやや空白になっている中心部からみて東北東の部分です.

関連ログ: 2008/3/28 トラム3号線2009年着工へ

追記: 2009/2/02
2020年に120キロを目指すモンペリエのトラム路線計画図を掲載した
記事が見つかりました.
1 février 2009 Tram : Frêche découvre et promet la Lune
(Montpellier journal ニュースへのリンク)

既存の35キロと,現在建設中のトラム3号線とトラム1号線延伸の
24キロ(5億5千万ユーロ)を足した約60キロに,7億ユーロをかけ
約60キロに及ぶトラム1/2/3号線の延伸と4/5号線の新設が加わる
ことで,約120キロになるようです.

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2009年01月27日

【ビトリア】新トラム開業からひと月

スペイン北部バスク自治州ビトリア(Vitoria-Gasteiz)にトラムが昨年末
復活して一か月が経ちました.このひと月間に累積利用者数は40万人近く
まで達し,累積走行距離も2万キロ目前だそうです.

このうち12/23から1/06までの事実上運賃無料で開放された期間中には,
一日平均1万3千人が利用,1/07以降の本来の有料化後も平日は平均して
一日1万人,土休日は同7300人に利用されていました.

運賃支払い手段では,運賃が安くなる非接触式カードBATが13,361枚発行
されたほか,一回限りの片道切符は25,315枚,一日乗車券は54,492枚が,
この一か月間に発行されているそうです.

また,開業後のひと月間に接触事故は6件報告されており,歩行者が二人
けがを負ったものの軽微だったこと,自動車との接触は自動車側に過失が
あること,さらに基準は確認できませんでしたが,定時運行率91%という
記述もみられます.

公式発表と,それを伝える記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
26/01/09 Casi 400.000 personas han viajado en el tranvía de
Vitoria-Gasteiz durante su primer mes de funcionamiento

スペイン語版 (EuskoTran 公式サイトへのリンク)
26-01-2009 El tranvía cierra su primer mes con 400.000 usuarios y
19.600 kilómetros
EFEの記事 (Finanzas.com ニュースへのリンク)

メディアは取り上げていないようですが,2/06には5本目の車両が到着
することや,分岐器はヒーターを内蔵し,架線の凍結防止のため夜間も
非営業の運行を行うこともあるなどが,公式発表に記されています.
ビトリア・ガステイスの冬は寒さが厳しく,今年に入ってからも既に最低
気温が氷点下9度という日もありました.

なお,今春とされてきた支線開通は,5月になりそうです.

関連ログ: 2008/12/24 バスク州二つ目のトラム12/23開業

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2009年01月25日

【ポートランド】バスモールにMax初乗入れへ

今度の月曜(1/26),ポートランドのバス専用道路だったバスモールに,
ライトレールMaxの車両が初乗入れします.
もっとも,モール区間(Portland Mall Light Rail)を走る路線,イエロー
ライン(MAX Yellow Line)が経路を変更してモールに乗入れを開始する
のは8/30ですし,新設されるグリーンライン(MAX Green Line)は,9/10
からの運転です.

これに向けた試運転開始日も発表されていて,5/03予定です.それにも
まだ三か月近くあるのにMaxがモールを通るのは,工事が設計通りに行わ
れているかどうか建築限界などを確認するためのもので,電車はBrandtの
トラックに牽引されるそうです.Brandtは,軌陸車(road-rail vehicle)
などを製造販売しているカナダの会社です.

公式発表のページには,停留所のあるところだけ道路の右側に寄って,
その前後では道路中央を通る,モールに敷かれたMax用の軌道をとらえた
画像が掲載されていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Light Rail Vehicle Testing Monday, January 26
(TriMet 公式サイトへのリンク)
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

下の画像では,画面右(道路は画面奥から手前への一方通行で,道路の
進行方向へ向かって左側)の一車線は,自動車に開放されます.
画面左(道路の進行方向向かって右側)は,路線バス専用レーンです.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
New Portland Mall striping by Jason McHuff (flickr)
New Portland Mall striping
Taken on September 27, 2008

1/26には,TriMetのページや上記画像に見られるような駐車車両は排除
されるとのことですが,そもそもバス専用レーンとMax軌道敷は自動車の
通行と停車は禁止されています.また,車はモールからどの交差点でも
右折することは出来ません.右折はMaxの軌道とバス専用レーンと交差
してしまうからです.

今後は,こうした交通ルールの周知徹底が図られるそうで,早くもそれに
向けた記事も1/22付けで出ていました.
January 23, 2009 TriMet will test transit mall MAX on Monday
January 22, 2009 Here's a guide to TriMet work in downtown Portland
(The Oregonian ニュースへのリンク)

今後の予定と交通ルール: Traveling Safely on the Portland Mall
モール区間を含む路線図: Mall Design and Future Transit Service
(TriMet 公式サイトへのリンク)
9月からのモールのシミュレーション・ビデオを載せた記事:
January 13, 2009 Backseat to the Future: Take a ride along the
Portland Transit Mall
(The Oregonian ニュースへのリンク)

予定では,1/12から路線バスの新モール運行に向けた乗務員の習熟運転が
開始されているはずです.路線バスは5/24にモールへ戻ってきます.

なお,モール乗り入れMax専用ではありませんが,車両増強のため購入
されたシーメンス製S70(Avanto)モデルのType 4車両は,12月の時点で
今月中旬から下旬にかけて営業運行を開始すると言われていました.

一方,車両メーカーが会社を清算してしまったWESですが,人数限定の
一般向け無料試乗会が開かれ,2/02の開業は予定通りの模様です.
WES: Westside Express Service

さらに余談ですが,
ポートランドは,昨年クリスマスの休暇シーズンに史上まれにみる大雪に
悩まされました.道路の除雪が追いつかず,市は住民に自動車ではなく
公共交通利用を呼び掛けますが,その矢先に路線バスが一部で突然運行を
中断,雪の中バス停に取り残された不慣れな客は大変な目に遭いました.

近年悩まされ続けた氷雨の対策はほぼ完了したライトレールMaxも,大雪
には無防備だったようで,主だった分岐点などでポイント不転換が発生,
ブルーラインは何とか末端の一部を除いて運転できたものの,途中から
分岐するレッドラインなどは,バス代行を余儀なくされました.これを
教訓に,TriMetはヒーター内蔵の分岐器導入を求めています.

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2009年01月24日

【非接触給電トラム】APSのインダクティブ版

昨年の今頃,非接触給電ハイブリッドバスが羽田空港内を期間限定で走る
という話がありました.電気バスの充電を,路面等に埋め込んだ給電装置
から電磁誘導という作用により,直接端子同士が接触することなく車載の
バッテリに急速に大量の電気を送り込むという仕組みです.これを電停に
設置することで,架線レス路面電車を実現させたいと考えた人も多かった
のではないでしょうか.

少々違った形になりますが,日本では非接触給電と訳されているIPTを,
架線のない場所でも効率よく走れるトラム用の給電手段として応用する
ことをボンバルディアが開発中で,先日ドイツのバウツェンで試験車両を
報道メディアの前で走らせました.
IPT: Inductive Power Transfer (非接触給電)

ボンバルディアがPrimoveと呼ぶこのインダクティブ給電で走るトラムの
システムでは,停留所や車庫のような拠点で停車中に非接触の充電を行う
のではなく,走行中も電磁誘導によるエネルギー伝達で走行中でも停車中
でも切れ目なく連続して電気を受け,そのために地上には電磁場を発生
するケーブルが敷かれ,車両には床下にコイルが搭載されることから,
いわばアルストムのAPSの非接触式版といったところです.
APS: Alimentation par le sol

地上側のケーブルは埋設することが可能で,人目につかないように出来る
だけでなく,APSと同様に真上に車両がある時だけケーブルに通電される
仕組みなので,安全上の問題もありません.
さらにBOMBARDIER PRIMOVEのメリットは,APSと異なり非接触式である
ことから,磨耗などのメンテナンスが不要,シューの擦れる騒音もなく,
降雪や降砂といった天候や障害物に左右されることもないことです.

これに加えてPrimoveシステムでは,屋根上にマンハイムで試験された
キャパシタ(電気二重層コンデンサ)を搭載し,ブレーキで生じる電気や
地上ケーブルが発する電磁場から得る電気を余すことなく蓄えておき,
これを最大出力時に放電することで,架線下走行時と比べても遜色ない
性能を発揮します.連続定格出力は250kW,60パーミル勾配を時速40キロ
で走る時の一般的な全長30mのライトレール車両と同等だとか.出力は
最大500kWまで引き上げることも可能と説明されていました.

2010年初めには,このシステムを搭載したプロトタイプがお目見えする
予定だそうです.

公式発表と,公開時の画像などがあるドイツ語の記事を紹介します.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 22, 2009 Bombardier Presents First Catenary-Free and
Contactless Operating Tram
(Bombardier プレスリリースへのリンク)

23. Januar 2009 Bautzen baut die Straßenbahn der Zukunft
(sz-online ニュースへのリンク)
22.01.2009 Straßenbahn ohne Oberleitung
(RP ONLINE ニュースへのリンク)
22. Januar 2009 Bombardier baut Straßenbahnen ohne Oberleitung
(MDR ニュースへのリンク)
MDRのページでは,実際に動く試験車両の映像も見られます.

バウツェンのボンバルディア工場内にある試験線で取材したドイツ語の
記事によれば,パンタグラフとコイルの集電装置切替えに掛かった時間は
十秒ほど,見た目にはパンタが下がっただけだったとか.

記事の画像やこれまでの情報から,試験に供されている車両は,ザクセン
アンハルト州ハレ(Halle)のHAVAGが所有する,Flexity Classicモデルの
HAVAGではタイプMGT-Kと呼ばれる中の,688号車でした.
HAVAG: Hallesche Verkehrs-AG

この話題は既に多くの言語で報道されて反響を呼んでいます.

その一例として,オランダのフローニンゲン(Groningen)で計画が進む
RegioTramが,一部区間を架線なしにすると発表しています.
23 jan 2009 Groningen ziet draadloze tramlijn wel zitten
ANPの記事 (De Telegraaf ニュースへのリンク)
RegioTramは,そのルートや車両などを決めるのが2月とのことです.

米国でも,ワシントンD.C.などが関心を持ちそうです.D.C.を計画した
ランファン氏の時代からの区画やジョージタウンでは,連邦法の規制に
より架線を張れないのだそうです.

関連ログ: 2009/1/21 【キャパシタトラム】スペインとオランダでも

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2009年01月23日

【ルーアン】開業15年で全車新車に置換え発表

1994年末というフランスの中では比較的早い時期にトラムウェイを復活
させたルーアン都市圏(Communauté de l'Agglomération Rouennaise)が,
今のトラム車両28本全てを,1億ユーロを投じて新車27本にそっくり置き
換える予定であることを,明らかにしていました.新車は2012年の運転
開始が見込まれています.

ルーアンではメトロと呼ばれるトラム車両(TFS)は部分低床車で,これと
同じ仲間がパリ近郊のT1号線や,グルノーブルなどでも走っています.
TFS: Tramway Français Standard

走り始めてから15年も経っていない車両を全て交換するのは,どうやら
輸送力の問題のようです.TFSは車両長29.40m,定員は178名(うち座席が
52席)で,フランスの標準モデルでありながら,まだモジュール式が採用
される前だった時代の車両ということもあり,定員を増やすために車体を
継ぎ足すことが容易ではなさそうですし,生産を終了していますので,
同じタイプを追加して増結することも出来ません.

発表された仕様では輸送力を68%増加させるそうで,300名ということに
なります.ルーアンのトラム(Metro)輸送量は,2006年が年間1546万人,
2007年には同1575万人でした.

1億ユーロのうち,ルーアン都市圏が8151万ユーロを負担し,オート・
ノルマンディ地域圏が1440万ユーロを出すほか,国とEUからもそれぞれ
約200万ユーロずつ受け取ることになる模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21/01/2009 100 millions d'euros pour de nouvelles rames de tramway
(L'Usine Nouvelle ニュースへのリンク)

モード毎のデータ一覧: L'entreprise > Chiffres-clés
(Transports en Commun de l'Agglo. de Rouen へのリンク)

ルーアンのトラム(Metro)には中心部に2キロ少々の地下区間もあります.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
ROUEN TRAM IN TUNNEL UNDER CITY CENTRE by michallon (flickr)
ROUEN TRAM IN TUNNEL UNDER CITY CENTRE
Taken on May 16, 2008

by Matthew Black (flickr)
by Matthew Black
Taken on September 4, 2003

置き換えられる車齢の若いTFS 28本は,中古車両として売りに出されると
思われますが,フランス語で公共交通の話題が交わされてる掲示板では,
最近トラム導入が決まったばかりのブザンソンが買うのではないかという
説が,まことしやかに出ていました.真偽のほどは不明です.

TFSが最後に導入されたパリ近郊のトラムT2号線でも,RATPはこれを後に
シタディスに統一し,今はTFSをトラムT1号線に集結させています.

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
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2009年01月22日

【ポルト】トラムトレイン運転は9月以降に

ポルト(Porto / Oporto)へ徐々に到着しているメトロ(Metro do Porto)の
トラムトレイン型車両,ボンバルディア製Flexity Swiftは,既に一部で
試運転が開始されているものの,営業運転は9月以降になる見通しである
ことが,報じられています.

トラムトレイン車両Flexity Swiftへの自動列車保安装置ATPの導入が,
契約は締結済みでも実際にはまだ装備されてなく,それを待っている状況
とのことです.
ATP: Automatic Train Protection

また,現在のユーロトラム(Flexity Outlook / Eurotram)より座席数が
多く快適性に優れ,最高速度も時速100キロのFlexity Swiftは,最初に
ラインカラーが赤のB線(Linha B)=通称Linha da Póvoaに投入されると
なっていますが,現時点では詳細はまだ検討中なのだとか.

旧鉄道線を転換したB線には,1時間ヘッドで急行運転も行われています.
各駅停車が33駅に停車するのに対し,B線の急行(Linha B Expresso)は
16駅にしか停まりません.それも都心寄りは各駅に停車する区間急行の
ような運転です.Flexity Swiftを急行に使うとしても,今はほとんど
停まらない郊外区間で停車駅を増やすことも考えられているようですし,
最高速度が高い性能に目をつぶって,48万キロ毎の定期検査で入場する?
ユーロトラムの代わりに,各駅停車もこなさなければならないようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21 Janeiro 2009 Tram-train começam a funcionar em Setembro
(Jornal de Notícias ニュースへのリンク)

この記事によればFlexity Swiftは,ポルトのメトロ(Metro do Porto)
路線網全線を走れるわけではなく,ラインカラーが黄色のD線(Linha D)
には入線できないそうです.
D線は他の路線から独立し,Trindade駅で他線と交差するだけですが,
車両の行き来は連絡線トンネル(Túnel J)で可能です.D線を走るためには
この回送電車だけが走る274mのトンネルを通らなければなりませんが,
Flexity Swiftは車両サイズの問題から通れないのが理由だとか.

また,ABCEの各線が共用している区間では,既に一時間あたり19本が運転
されていて,増発の余地はあと5本しかないとのことです.

【ポルト】関連ログ: 2008/11/26 新車は試運転開始も延長は進まず?

同じく上記記事の中からは,ポルトで培われた自動列車保安装置ATPの
ノウハウを,カナリア諸島テネリフェ(Metropolitano de Tenerife)で
活かそうとしていることが伺えます.

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2009年01月21日

【シーメンス】地下鉄利用で月650ユーロほか

2月から地下鉄利用者には月650ユーロを給付,ドイツのシーメンス社は
公共交通の利用促進を図り,このような通達を出していたと,日曜版が
報じていました.

月間650ユーロを地下鉄乗車手当で貰える,と言っても対象となるのは,
シーメンス全社で2500人ほどのトップエグゼクティブだけです.

普段は,Audi,BMW,Mercedes,VWなどといった高級社用車を使っている
役員が地下鉄を利用することにより,二酸化炭素排出量を減らそうという
試みだとか.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
17. Januar 2009 Manager sollen U-Bahn fahren
(Frankfurter Allgemeine ニュースへのリンク)
17.01.2009 Siemens will Top-Manager in öffentliche Verkehrsmittel
locken
(SPIEGEL ONLINE ニュースへのリンク)

この程度の金額でトップクラスの人間が行動を変えるかどうか,そこまで
記事は言及していません.

シーメンスの話題と言えば,その他にもあります.
ポツダムのViPがトラム車両発注に際しシュタットラーと契約することに
異議を唱えていた件です.しかし,これは却下されました.
ViP: Verkehrsbetrieb in Potsdam

ポツダムは,当初の発表通りシュタットラー(Stadler Pankow)製の低床車
Variobahnを,19本導入することになる見通しです.

19.1. 2009 Potsdam bestellt 19 Straßenbahnen bei Stadler
(Potsdamer Neueste Nachrichten ニュースへのリンク)

【ポツダム】関連ログ: 2008/10/12 次の低床車はVariobahnに

追記: 2009/1/31
その後の情報によれば,発注は2500万ユーロで10本と,オプション
として8本を2000万ユーロで購入する契約にこぎつけた模様です.

31.01.2009 Die Variobahnen kommen 2011
(Potsdamer Neueste Nachrichten ニュースへのリンク)

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【キャパシタトラム】スペインとオランダでも

架線がない区間でもバッテリから給電して走る電車は珍しくなくなりつつ
ありますが,バッテリーより効率のよい電気二重層コンデンサなど大容量
キャパシタを車両に搭載するシステムも,相次いで開発されています.

電気二重層コンデンサ(Electric double-layer capacitor)は,自動車の
電力貯蔵用としてハイブリッドカーなどへの採用も見込まれていますし,
鉄道車両への応用では,日本国内でもJR東海の313系電車が,電気二重層
コンデンサーを利用した電力貯蔵システムの試験を行ったとか,ドイツの
マンハイムではトラム車両で実験されたことなどが,知られています.

バッテリと比べてコンデンサ(キャパシタ)は,電気の吸収と放出の効率に
優れ,蓄電と放電を繰り返す用途に向いている上に,バッテリーよりも
長く使えると言われています.
世界で初めてキャパシタをトロリーバスに採用した上海の例を見るまでも
なく,常に発進と停止を繰り返す路面電車向けシステムに適した性能を
持っているようです.

スペインの車両メーカーCAFは,キャパシタ(電気二重層コンデンサ)を
車両に搭載し,停留所で充電を行うトラム用システムを,CAFのお膝元
サラゴサの大学と共同で開発したと,発表しました.
架線レス区間を走る方法として,CAFでは燃料電池やフライホイール,
第三軌条も検討してきましたが,これが一番現実的と考えたようです.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles

20 Ene. CAF desarrolla un tranvía que circula sin necesidad de
tendido eléctrico
(Europa Press ニュースへのリンク)
20 ene CAF presenta un nuevo tranvía sin necesidad de que exista
una catenaria
EFEの記事 (Invertia ニュースへのリンク)

これらの記事によれば,ACRという特にトラムやライトレール車両向けに
開発された急速充電システムにより,架線レス区間の停留所では,25秒で
次の停留所までに必要な電気を蓄えることが出来るとか.
ACR: Acumulador de Carga Rápida

セビリアのメトロセントロ用車両を拝借し,3月末まではサラゴサのCAF
工場内で実験が続けられ,5月にはCAF製100%低床車が走るベレスマラガに
場所を移して試運転を行う予定だそうです.

CAFは,このキャパシタ・システムを新しいモデル,URBOS 3へ搭載する
だけでなく,セビリアやベレスマラガが導入した旧モデルのURBOS 2や,
たとえ他のメーカ製の車両でも,多少の調整で搭載可能とする模様です.

【セビリア】キャパシタトラムは2010年3月登場か?

セビリア市内中心部の大聖堂前では架線の撤去が約束されているものの,
バッテリーでは充電できる架線下区間が今の営業線だけでは短すぎると
指摘されていたメトロ・セントロ(Metrocentro)での運転は,2010年3月
からの予定です.

CAFの発表は,アンダルシア州セビリアでも大きく取り上げられました.
20-01-09 Un tranvía sin catenarias en Sevilla es posible, pero
en marzo de 2010

(abcdesevilla.es ニュースへのリンク)
20.01.2009 CAF desarrolla el tranvía sin catenarias y espera
implantarlo en Sevilla en marzo de 2010

(Diario de Sevilla ニュースへのリンク)

セビリアで架線を取り外したい区間は約400mだそうで,この日サラゴサに
あるCAF工場でメディアに公開された実験では,200m区間を4回充電なしで
走った? そうで,やむを得ず架線レス区間で停車したとしても,再び発進
して次の停留所まで走る分の性能を十分備えているとみられています.

関連ログ:
2008/9/16 【セビリア】路線延長までバッテリーは無理?
2008/9/08 【セビリア】CAFがバッテリー走行実験へ

オランダはブレーキ充電式

オランダのシーメンスも,電気ブレーキで生じた電気をキャパシタに蓄え
架線なしで走れるトラム向けシステムを開発したとの発表がありました.
今の時点ではオランダ語のみ確認済みで,詳細なデータなども見つかって
いませんが,エネルギー消費量を30%節減できるとか.

1/19/2009 Tram rijdt zonder bovenleiding door opgeslagen remenergie
(Siemens Nederland N.V. ニュースリリースへのリンク)
ここでは,ブレーキで得られる電気で架線なしの区間でも走れるトラム
という触れ込みで,これまでは無駄に放出されてきた発電ブレーキからの
電気を30秒足らずでキャパシタに取り込み,蓄えた電気を発車時などの
大きな電力を必要とされる時に取り出して使うとあります.

これがバッテリーでは,発進などに必要な大容量の電気を放出できず,
せいぜい速度を維持したり,空調などの電気を賄う程度だとしています.

電気二重層コンデンサ(DLC)を使うシーメンスのHESシステムは,実車への
装備こそまだのようですが,3/31からRail-Tech Europe 2009(ユトレヒト
開催)に出展予定だそうです.
DLC: Double Layer Capacitor
HES: Siemens Hybrid Energy Storage

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追加情報
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2009年01月20日

【ウィーン】U6の車両世代交代完了ほか

ドイツ語でUntergrundbahnを省略したU-Bahnは,地下鉄のことで,通常は
路線番号に頭文字のUが付けられます.ウィーンで1989年に誕生したU6も
地下鉄ということになりますが,実態はシュタットバーン(Stadtbahn)や
路面電車路線の高架区間などをあわせて統合したような路線で,車両も
以前から使われていたTyps E6/c6と呼ばれる形式が,そのまま継続して
走りました.

このため1990年代初めには,子供連れの親御さんが,地下鉄に乗ると言い
駄々をこねる子供を前に,Typs E6/c6しかやってこないU6のホームで苦労
したとか.子供の目には路面電車と同じ格好のTyps E6/c6が,どう見ても
地下鉄とは映らなかったのです.

そこにU6専用に製造され低床区画を持つType Tが,1994年頃から本格的に
運転を開始します.これまでの路面電車風の車体とは一線を画し,後に
登場するULFをも彷彿とさせるデザインのType Tは,2000年には78本を
数えるほどに増え,旧型車の扱いになったTyps E6/c6は活躍の場を次第に
狭めていきます.

その後もType Tの改良版となるType T1が増備されるにおよび,ついに
2008年12月には路面電車スタイルのTyps E6/c6は営業の一線を退くに至り
ました.今年に入り1/19には最後の運転が行われたと,地元メディアが
一斉に報じています.

Typs E6/c6は1979年から1990年まで48本製造されていて,近代化を急ぐ
U6からは退きますが,条件さえあえばまだ活躍の場はあります.こちら
でも何度か紹介しているオランダのユトレヒトに11本が売却されたほか,
ポーランドのクラクフにも(1本?)行っているという記載もあります.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
19.01.2009 U-Bahn: Neue Züge für die U6
(Die Presse ニュースへのリンク)
19.01.2009 U6 nun reine Niederflurlinie
APAの記事 (derStandard.at ニュースへのリンク)
16.01.2009 Der Abschied von der "U-Bim"
(derStandard.at ニュースへのリンク)

T1導入以前から近年のE6(画面左)は,下のようにT(画面右)と併結される
機会が多かったようです.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Vienna U6 by pterjan (flickr)
IMG_6074
Taken on May 8, 2007

U6の車両の世代交代は完了しましたが,トラムのほうはと言うと,今回の
Typs E6と同世代に製造されたType E2は,初期の車両は製造後30年を経過
しているものの低床車への置換えはままならず,Cross Border Leasingで
今後も20年近く使い続けなければならない? という話がありました.

18. Jänner 2009 Wer bestimmt, welche Straßenbahnen in Wien fahren?
(Bizeps Info ニュースへのリンク)
どうやら,資金調達のために米国の会社と結んでいた国際的なリース契約
(セール・アンド・リースバック? 契約)の関係と記されています.

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2009年01月19日

【プラハ】ポルシェ・トラムの走行区間制限

ポルシェトラム(Tramvaj Porsche)で知られるプラハ(Praha / Prague)の
部分低床車が,軌道状態の悪い区間への乗り入れを禁じられることになり
そうです.その走行が軌道へ悪影響を及ぼすと懸念されているからです.

問題は部分低床車Škoda 14Tの旋回しない台車(Neotočné podvozky)で,
すでに運用から外されている区間(路線)もあるようですが,範囲は今回
広がることになります.

旋回しない台車とは,車体と台車の間のヨー方向の回転角=ボギー角を
許さない台車のことだと思われますが,14Tでは車軸を持つ通常の台車を
採用し,車軸や車輪間に電動機を収容する関係から台車上の客室は高床に
なっています.
さらに車輪の上に座席を設置するため,客室上に突き出るいわゆるタイヤ
ハウスを最小限に収める必要があり,ボギー角をほとんど取れない仕様に
したものと思われます.

このことで,車輪の踏面勾配では対応しきれない急曲線では,ある程度の
ボギー角をとれる通常の台車よりも,車輪の進む方向とレールとの角度
=アタック角が大きくなりがちで,車輪にも軌道にも負担をかけてしまう
というのが,状態の悪い軌道の区間への14T乗り入れ禁止理由です.

製造元のシュコダは,14Tはチェコの標準仕様に適っている上,急曲線の
レール磨耗はどの台車でも生じることで,14Tが原因と証明されている
わけではないとして,この措置に反対の態度を示しています.

先週末より相次いで記事が見つかっていますが,どれもチェコの通信社
ČTKを情報源としているため,内容はほとんど同じです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18. 1. 2009 Tramvaj Porsche nesmí jezdit po některých tratích v
Praze
(Novinky ニュースへのリンク)
18. ledna 2009 Tramvaj Porsche nesmí na některé tratě v Praze
(iDNES.cz ニュースへのリンク)
16.01.2009 Tramvaje Porsche nebudou smět na další pražské tratě
(Finanční noviny ニュースへのリンク)

いずれの記事も後半は,プラハ市電の軌道改善には多額の資金が必要と
いう話になっています.詳細はチェコ語の記事を参照してください.

部分低床車14Tが走れなくなる区間は,次のように書かれています.
Národní - Spálená
どちらも中心部より南西にある,旧市街地と新市街地の境界付近の通りの
名前? と思われますが,ここを通る路線は数多くあります.
Motol - Řepy
Řepy地区は,プラハの西の郊外にあるトラム路線の終点です.その手前に
Motol地区が位置し,走行制限区間の手前に14Tが配属されている? 車庫が
あります.この区間では衛星画像で見る限り,厳しい急曲線は終点にある
ループ以外に見当たりませんでした.

トラム路線図など,英語による情報: Prague tram transport
(Czech Transport .com へのリンク)
豊富な画像を見られるページ: Osobní tramvajové vozy 14T
(Pražské tramvaje へのリンク)

プラハの14Tは,シュコダと契約した60本全部が間もなく揃うでしょう.
車輪を収容するタイヤハウスの上には,レールに並行して横並びに椅子が
設置されていますが,利用者からの評判が芳しくありません.

14Tの後250本導入される予定のSkoda 15Tは,中間台車が車体間連接部に
設けられるため,このような問題は起きないと考えられています.

【プラハ】関連ログ:
2008/9/18 【シュコダ】15T(ForCity) 試作車公開
2008/5/28 15T(ForCity)の話題あれこれ
2007/8/05 部分低床の新車より旧型車が好み?

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2009年01月18日

【クリーブランド】BRTヘルスライン開業2か月

オハイオ州クリーブランド(Cleveland)で昨秋運行を開始した,米国で今
最も新しいBRT,ヘルスライン(HealthLine)の近況が入ってきました.

2008年12月のHealthLineの利用者数は,2007年12月当時の路線バス6系統
時代と比べて46%の増加がみられ,月間56万3千人以上だったそうです.

RTA全体でも2008年は,運賃値上げやサービス削減という悪条件が重なり
ながらも,夏までのガソリン価格高騰で公共交通利用に流れた人たちが,
その後の価格急落にもかかわらず,自家用車に戻らなかったことが功を
奏したそうで,32年のRTA史上初となる6年連続の増加が確認されました.
RTA: Greater Cleveland Regional Transit Authority

公式発表と,それを伝える記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Jan. 13, 2009 RTA ridership up for record sixth straight year
(RTA 公式サイトニュースルームへのリンク)
January 13, 2009 Greater Cleveland Regional Transit Authority sees
2008 ridership rise
(Crain's Cleveland Business ニュースへのリンク)

一方で,ラッシュ時の車内混雑や座席不足,バスが停留所への幅寄せが
不十分なため乗降口との間に隙間があくこと,バス停のベンチの少なさや
隙間風といった,ヘルスラインに対する苦情や不満の声も伝えられます.
January 07, 2009 RTA responds to reader complaints about Euclid
Avenue's new HealthLine

(The Plain Dealer Plain Dealer Architecture Critic へのリンク)

この中では,両側に乗降口のある車両特性を活かし,道路上にいわゆる
島式ホームを設けたバス停では,これまでの左側とは反対の右側に寄せる
必要があるため,左寄せに慣れているバスのドライバーでも,運転席側の
右に上手に幅寄せすることは意外と難しいという話が紹介されています.
そのためバスのステップと停留所の縁石の間に隙間がひらいてしまうの
ですが,停留所は通常の歩道よりかさが高く,路面との段差もあるため,
これが一番多い苦情なのだとか.

島式ホームの例:
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
The new HealthLine bus rapid transit system Along Euclid Avenue
by bankbryan (flickr)
The new HealthLine bus rapid transit system Along Euclid Avenue
Taken on November 28, 2008

さらに,バス停の切符の自動販売機が,いまだに稼動していないことが,
つい先日報じられていました.

RTAは,1千万ドルの契約でダラスに本社があるACSから,124台分の自動
券売機を導入しています.同様のシステムは,ニュージャージー州やテキ
サス州ヒューストン,それにカリフォルニア州などでも採用されている
そうですが,0.6%の確率で切符に日時の打刻が出来ないソフト上の問題が
生じています.
ACS: Affiliated Computer Services

この関係でBRTの売り物の一つである,切符をバス停で購入しておけば,
バスが到着次第どの扉からでも乗車できるということが出来ず,切符を
持たない利用者は前扉からの乗車に限定され,運転手から切符を買い求め
なければなりません.
もっとも,大半の利用者は週間や月間パスを持っていて,乗車時の購入は
少ないらしく,これによる遅延はわずかだそうです.
January 17, 2009 RTA HealthLine ticket machines still not working
because of software problems
(The Plain Dealer ニュースへのリンク)

【クリーブランド】関連ログ: 2008/10/26 BRTで沿線に経済効果

クリーブランドでは,券売機問題はある程度予測していたといいますが,
カリフォルニア州サクラメントでは,券売機の問題ではなく,逆のことが
起きていました.一部で販売された新しい切符にコーティングが施され,
自動券売機で正常に利用開始日時を打刻できないという問題です.

問題の切符は1/01からの運賃値上げに対応した10枚パックの片道切符で,
11万枚余りが販売されています.使っているのは一日約4%の利用者だそう
ですが,乗車日時を記録できない関係で,不正乗車防止の観点からライト
レール乗車の際は,その切符を交換する必要が生じているそうです.

サクラメントのRTは,製造元のノースカロライナ州の会社(Electronic
Data Magnetics)に,かかった経費の補償を求める構えです.

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2009年01月17日

【ベセスダ】パープルラインはLRTかBRTか?

ワシントンD.C.の北西に隣接し,米国海軍の大規模な医療センターなどで
知られているメリーランド州ベセスダ(Bethesda)は,数多くの連邦機関が
本拠を構えるほか,D.C.郊外でも有数な高級住宅地だそうです.
そのベセスダには,メトロレール(Metrorail=地下鉄)のレッドラインが
走り,D.C.中心部との間の公共交通は確保されています.

このようにワシントンD.C.中心部からは,放射状に伸びるメトロレールが
整備されていますが,かねてより横の連絡線構想も検討されてきました.
下に路線図のあるページのリンクもありますが,メトロレールのレッド
ラインはU字型の線形で,ベセスダと対をなすもう片方の郊外に位置する
シルバースプリング(Silver Spring)や,更に東方のグリーンラインに,
オレンジラインの末端部とベセスダを結ぶ,全長約16マイル(25キロ)の
路線です.ヨーロッパで言えば,ちょうどパリのトラムのような路線を
イメージすることになるのでしょうか.行政区分上はワシントンD.C.を
走らず,全線がD.C.外縁部に沿うメリーランド州内だけの走行です.

その路線は,パープルライン(Purple Line)と名付けられています.
かつてはメトロレールと同様な地下鉄規格での建設が考えられた時代も
ありましたが,需要予測などから非現実的となり,今はLRTかBRTか二者
択一です.2015年開業が目標で,どちらかに決める時期が刻々と迫って
きています.
BRT: bus rapid transit

パープルラインの東半分が走るプリンスジョージ郡(Prince George's
County)は,鉄道支持ということでライトレール案にかたまっています.
一方ベセスダを含む西半分はモントゴメリー郡(Montgomery County)で,
ここでは一部住民がパープルライン自体に反対しているものの,ライト
レール支持をまもなく郡の議会が承認する手はずになっていることが,
つい先日報じられていました.

ところがその翌日,ワシントンD.C.が本拠の環境シンクタンクのWRIが,
メリーランド州のMTAに,BRTのほうがベストの選択とする報告を出した
ことが明らかになりました.
WRI: World Resources Institute
MTA: Maryland Transit Administration

理由は,BRTのほうがLRTより費用対効果が得られリスクが低いことと,
地球温暖化ガスの排出量を抑えられるからです.

その報告書とは,パープルラインのモード比較検討と環境影響表明書の
草案(AA/DEIS)を分析したものです.
AA: Alternatives Analysis
DEIS: Draft Environmental Impact Statement

AA/DEISでは,LRTとBRTでそれぞれ投資額に応じて三段階に分けられ,
合計六種類の比較がなされています.その中で今回のWRIのレポートは,
中規模投資のBRT(MI BRT)が最良としていました.
MI: Medium Investment

環境影響面に関しては,ライトレールは動力源の電気を発電する過程の
排出量が盛り込まれるため,投資額の大小を問わず温暖化ガス排出量を
削減できないとAA/DEISでは評価され,逆に1600台分の自動車に相当する
年間9千メートルトン二酸化炭素排出量を削減できるとされるBRTが優位
となりました.

経費に関しては,MI BRTが建設費5億8千万ドル,運営費年間1700万ドル,
MI LRTは建設費12億ドル,運営費年間2500万ドルとメリーランド州MTAは
見積もっています.

これだけの差がありながら,現実にはバスより鉄道を好む利用者は多く,
投資額を相殺するほどの利用者数の差が見込まれてLRTが選ばれることも
あるのですが,ここでは利用予測数のモード差が小さいとWRIはみたこと
から,WRI自身はライトレールそのものに反対するわけではないものの,
パープルライン計画ではBRTを推す結論に至った模様です.

これはパープルラインが,都心部と郊外を直結する放射状路線の一つでは
なく,郊外郊外となる環状ルートの一角だからかもしれません.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
01/15/2009 Enhanced Buses Best Option for DC-Area “Purple Line,”
WRI Finds
(World Resources Institute へのリンク)
詳細なレポート(PDFファイル)へのリンクもあります.

このWRI自身のプレスリリース以外は,一部メディアが取り上げただけに
留まっていますが,週明けにはもう少し出てくるかもしれません.
January 16, 2009 Study: Bus transit better than light rail for Md.
(Washington Business Journal ニュースへのリンク)

モントゴメリー郡が,パープルラインにライトレールを推すことを決める
ことになりそうだと伝える記事:
1/16/09 MontCo planning board votes for light rail on Purple Line
(Washington Examiner ニュースへのリンク)
January 16, 2009 Montgomery Planners Back Rail
(The Washington Post ニュースへのリンク)

ワシントンポスト紙のサイトには,パープルラインの情報が満載です.
LRTとBRTの比較WP版: Jan. 8, 2009 Light Rail vs. Bus Rapid Transit
特集ページ: The Purple Line Proposal
想定される路線図: May 31, 2007 Proposed Purple Line Route
(The Washington Post ニュースへのリンク)

反対派の中には,パープルライン計画の一部が鉄道廃線跡であるCapital
Crescent Trail(Georgetown Branch Trail)に沿っていて,この廃線跡は
周辺住民が散歩したりジョギングやサイクリングに非常に良く使われて
いるため,そのトレイルへの影響を懸念する人たちがいます.

Washington Examinerの記事は,ライトレールとトレイルとの競合は,
スペインのバルセロナやドイツのフライブルクなどに好例があるように,
両者の間に植樹することで共存できるという話も,紹介しています.

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2009年01月16日

【ペスカーラ】トロリーバス仕様のPhileas

イタリアのアドリア海沿いのペスカーラ(Pescara)とモンテジルヴァーノ
(Montesilvano)の間を結ぶ,トロリーバスの建設工事が今月上旬に開始
されていました.元は鉄道線だった跡地で,今は歩行者専用となっている
道路上に専用車線を築くもので,工期は24か月とされ,2年後の完成を
目指しています.

このトロリーバスは,磁気式ガイドウェイシステムが使われるPhileasが
導入されます.2007年に英国の建設会社Balfour Beattyが地元のGTMと
2500万ユーロで契約を交わし,8キロの路線建設に6台のPhileasを納入
することになっていました.
GTM: Gestione Trasporti Metropolitani

この当時は,すぐに着工と考えられていたのか,2年後の2009年1月完成
予定になっていましたが,現実はその時期に着工されたことになります.
遅れた経緯はよく判りませんが,着工したことを伝える記事の中にも,
反対派の話が登場します.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
09/01/2009 Consegnati i lavori per la filovia. Previsti intoppi
per il tratto pescarese
(PrimaDaNoi.it ニュースへのリンク)

イタリア語ですが,画像が豊富な投稿で雰囲気が判るページがあります.
PESCARA | Phileas (SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
着工前後の記事も,このページにリンクがありますし,直訳すると道路
公園になるstrada parcoの現状を撮影したと思われる画像もあります.

strada parcoは,鉄道線路跡地を転用したそうです.公園と言っても緑が
たくさんあるわけではなく舗装もされていて,いつ自動車が走ってきても
おかしくない,まるで普通の道路のような空間です.
ここに7m幅のトロリーバス専用レーンを設け,途中6キロ区間では曲線を
多用したアーチ状の架線柱が建てられる模様です.

ペスカーラとモンテジルヴァーノ間を走る予定のPhileasも,その最大の
特徴である磁気式ガイドウェイ装置が使われる模様ですが,ハイブリッド
とは言えトロリーバスのモードで走れば,ここが初めてになりそうです.

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
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2009年01月15日

【ロッテルダム】IC乗車券への全面移行秒読み

オランダでは,ゾーン制運賃に基づいた国内の公共都市交通向け回数券
(Strippenkaart)があります.これをゾーン制から距離制運賃に改めて,
切符も電子化してOV-Chipkaartと呼ばれる非接触ICカード型乗車券にする
計画が進行中です.このため紙の回数券は次第に姿を消していく運命で,
その第一弾として,ロッテルダムで1/29から,一回限りの乗車券を含む
完全OV-Chipkaart化が実施されることになってます.

OV-Chipkaartは,2005年4月からロッテルダムのメトロで先行導入され
ました.その後アムステルダムなどでも導入されますが,現状はどちらも
紙の回数券が併用されています.それをロッテルダムでは1/29から,4月
からはアムステルダムでも,紙の回数券(Strippenkaart)は使えなくし,
全てOV-Chipkaartに切り替える計画が立てられています.

ところが,ロッテルダムで切替えまで二週間となったこの時期に,RETの
発表した調査報告で,OV-Chipkaart利用者は全体の35%程度に留まって
いることや,利用者によってはOV-Chipkaartの不適切利用で過剰な料金を
支払っていることなどが,明らかにされました.
RET: Rotterdamse Elektrische Tram

非接触ICカード型乗車券の導入は,ゾーン制運賃から距離制への移行や,
偽造しやすいなどの問題点も指摘され,国民の関心も高いようです.
昨日はRET担当者が,オランダの下院(Tweede Kamer)の公聴会に呼ばれ,
証言させられたほどでした.

OV-Chipkaartの不適切な使用とは,出場時の記録が正しく行われていない
ことです.現行システムでは,入場時にデポジットとして4ユーロが差し
引かれます.出場時にカードリーダにかざすなど適切な措置がとられて
いれば,その間の運賃だけが引き落とされ,4ユーロのデポジットは返金
されます.しかし,出場時にカードリーダーにかざすことを忘れると,
その区間がたとえ2ユーロであっても,4ユーロのデポジットは引かれた
まま,2ユーロ余計に支払った状態になるというわけです.
ここでデポジットという言葉を使いましたが,オランダ語ではborgです.
カード本体の初回購入時に求められるものとは異なり,乗車時に強制的に
引き落されるSuicaなどの初乗り運賃に近いものです.


RETの報告によれば,昨年ロッテルダムでは出場時の措置を適切に行わ
なかった人は,約22万人いたそうです.
メトロ(地下鉄)は8万3千回,トラムと路線バスは14万回というデータも
あり,RETには48万ユーロが過剰に入金していることになり,一部の人は
払い戻しを要求し,33万ユーロ分は返金されているとか.

RETでも,乗車時にデポジットを引き落とさないシステムへの切り替えを
要望する声があるようです.そのシステムでは降車時に未処理の場合,
その後(日が経っていても? )次に乗車した場所を前回分の下車地として
運賃を計算するそうです.

全面切替えを不安にさせる記事が多数出ています.英語版もありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
14-01-2009 Smart card passengers paid too much
英語版 (DutchNews.nl ニュースへのリンク)

13 januari 2009 Ruim 200.000 keer verkeerd uitgestapt met chipkaart
Novumの記事 (Nieuws.nl ニュースへのリンク)
14 januari 2009 Verkeerd uitchecken kostte RET tienduizenden euro's
ANPの記事 (Stentor ニュースへのリンク)

アムステルダム近郊で限定的にOV-Chipkaartを導入しているオランダ鉄道
(NS)も,5月からアムステルダムの東にあるFlevolijnと呼ばれる路線を
皮切りにOV-Chipkaartの本格導入が発表されていますが,乗車時に引き
落されるデポジットは,20ユーロになるとのことです.
NS: Nederlandse Spoorwegen

この話題,近いうちに続編が必要になりそうです.

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2009年01月14日

【ベルン】混雑バス路線のトラム化計画進展

ベルンには,西部地区で建設中のTram Bern Westの次に予定するトラム
路線計画がありましたが,このほど州(Behördendelegation)が承認した
ことで,本格的に始動することになりました.

以前にも紹介された通り,現在路線バスとして運行されている10系統の
トラム化と,僅かな距離ですが,新設されるSバーン駅までトラム9系統の
延長が計画の骨子です.

2010年末までに計画全容が住民に公開され,2014年には着工し,その後
三年から四年で開通させたいとしています.
建設費は2億6千万スイスフラン(精度プラスマイナス50%)と見積もられ,
そのうち35%は連邦からの補助が見込まれています.

路線バス10系統は非常に混雑していて,解消には2.5倍の輸送力があると
されるトラム化しかないと判断されたものです.ZMBという言葉が使われ
ていました.
ZMB: Zweckmässigkeitsbeurteilung (直訳では有用性判断??)

同路線はベルンからみて北東にあるOstermundigen地区と,ベルン駅前を
経由して,同じく南のKöniz地区Schliernを結んでいて,トラム化後も
ルートはほぼ踏襲されるそうです.(下記リリース文に地図あり)
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
13.01.2009 Neue Tramlinien für die Region Bern
(ベルン州 Kantons Bern プレスリリースへのリンク)

公式発表とほとんど同じ内容ですが,一般報道もありました.
13.01.2009 Zwei neue Tramlinien für 260 Millionen Franken
(Berner Zeitung ニュースへのリンク)
13.01.09 Bern plant neue Tramlinien
(20minuten ニュースへのリンク)

現行の路線図: Netzplan
(BERNMOBIL 公式サイトへのリンク)

【ベルン】関連ログ: 2008/4/04 東部へのバス路線をトラム化へ

ここで話題になっていたOstermundigen Rütiの急勾配をどうするかは,
今回の20minutenの記事によれば未決定だそうです.

BERNMOBILは,建設中の新線(Tram Bern West)とトラム9系統用に7車体の
コンビーノ(Bernmobil Be 8/8)を21本,2007年に発注済みです.
その第一号は2010年中の納入予定ですが,その前に今所属している5車体
コンビーノ(Bernmobil Be 4/6)を,7車体に改造する計画も進行中です.
車両の長さが10m分延長され,座席が26席増設されます.

対象は15本のうち当面は8本だそうで,順次シーメンスのウィーン工場で
改造を受け,2009年4月にも最初の車両が誕生,早ければ8月にもベルンに
戻ってくる予定だそうです.

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2009年01月13日

【Muni】ツインピークストンネルの制限速度

米国ではニューヨークに次いで公共交通機関への依存度が高いとされてる
サンフランシスコ.市内をくまなくカバーするSF MuniでMetroと呼ばれる
ライトレールは,都心部ではほとんど地下を走っています.しかし,路線
バスと並び,早着は1分,遅延は4分以内と規定されている定時運行率は
低く,目標は85%のところを,この数年来70%前後で推移しています.
SF Muni: San Francisco Municipal Railway

根本的な対処も様々なされているようですが,最高速度の引上げも効果が
あるとされていて,Muniメトロの地下区間を対象に検討されています.

現在,Market Street Subwayと呼ばれる1978年に開通したマーケット・
ストリート下の区間は,直線も幸いして最高時速50マイル(同約80キロ)
ですが,そのはるか以前に建設されたツインピークス・トンネル(Twin
Peaks Tunnel)では,場所により同30マイル(同約48キロ)から同40マイル
(同約64キロ)に制限されています.

この中でも特に,トンネル内のForest Hill駅からEureka Curveという
場所までの区間で,都心向け方向の制限速度が時速35マイル(同約56キロ)
に設定されていることが,先週開かれた役員会で話題になったそうです.

Forest Hill駅は,ツインピークストンネルの西側出入口にほど近く,
Eureka Curveという場所は,元々Eureka駅があったところで,トンネルの
東側出入口に近く,トンネル全長は2.27マイル(約3.65キロ)とされるため
東向きになる都心行き電車だけ,3キロ近くこの制限を受けるわけです.

その理由としてMuniの運行部長職の人が,役員からの質問に答える形で
語った内容が,記事に取り上げられています.
それによれば,時速50マイルで走ると,カーブの手前で減速する際に使う
ブレーキで車輪などの磨耗が増加するためだったとか.

質問した役員らは納得せず,短い区間の最高速度引上げより,3キロ近く
もあるこの部分の制限緩和のほうが効果的と考えたそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
1/12/09 Muni Metro lines may speed up
(The San Francisco Examiner ニュースへのリンク)

Eureka駅跡は載っていませんが,カーブの所在を確認できる配線図:
MUNI Metro Track Map (www. nycsubway.org へのリンク)

カストロ(Castro)駅からカーブ側を見たと思われる画像:
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Twin Peaks Tunnel by Whole Wheat Toast (flickr)
Twin Peaks Tunnel
Taken on October 4, 2008

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2009年01月12日

【コロンバス】大型景気刺激策で計画復活か

一つのキーワードを頼りに,資金が調達できずに頓挫したり棚上げ状態に
なっていた鉄道計画が,再び注目を集めています.
キーワードとはもちろん,まもなく発足の次期政権が掲げる総額1兆ドル
にもなると言われる景気刺激策(economic stimulus)です.

市内人口が75万をうかがうほどの規模ながら,軌道系都市交通を持たない
オハイオ州コロンバス(Columbus)は,フェニックスにライトレールが開業
したことで,この分野で米国の大都市の中では稀有な存在になりました.

一度は,コロンバス周辺で公共交通事業を展開する公的機関のCOTAが,
ライトレールを候補に含む計画を立案していましたが,2005年に当時の
連邦機関から補助金を得られないことが判明して断念に至っています.
COTA: Central Ohio Transit Authority

その翌年2006年には,コロンバスの市長がダウンタウンだけに限定した
2.8マイル(約5キロ)ほどの路面電車(Streetcar)導入計画を打ち出すもの
の,市議会などの賛同を得られず,最近は進展がありませんでした.

そこに次期政権が,景気刺激策の一環として全米の市長や州知事に対し,
すぐにでも着手したい公共事業計画のリスト提出を求めてきます.
コロンバスの市長は,COTAと協調し,2005年にCOTAが断念した時とほぼ
同じ13マイル(約21キロ)のライトレール計画をリストに盛り込みました.

鉄道計画に限らず,全米各地で同様の事例が数多くあります.米国経済に
投入される連邦資金は8千万ドルとも1兆ドルともされるなかで,地方や
州政府には,その半分が行き渡ると言われています.全米各地が出して
きたリストのうち,どれだけが認められるのか,判断基準は何かなど,
不明な部分は残るのですが,コロンバスは総額3億3450万ドルのリストを
提出しました.ライトレール計画はそのうちの2億ドルを占めています.

仮に2億ドルを手に入れても,不足分は残ります.しかもその調達には
課題も山積です.それでも2億ドルあれば設計を終えることができ,更に
郊外区間で流用するNorfolk Southern/CSX railroadの線路敷き買収か,
車両購入または着工資金にあてられるのではないかと,みられています.
二年以内に着工できるかもしれないそうです.

ここ連日にわたり記事が出ていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 9, 2009 Will stimulus plan put light rail back on track?
January 10, 2009 Light rail runs on a whole lot of cash,
advocates warn
(The Columbus Dispatch ニュースへのリンク)

車両もルートも検討段階ですが,ルートは市長が掲げていた市電構想を
踏襲し,中心部からオハイオ州立大学まではHigh Streetの路上を走り,
そこで転線するように一旦東に転じ,Norfolk Southern/CSX railroadの
線路用地を郡境まで北上することが考えられています.
(上記1/09付け記事に地図あり)

路面を走る予定のハイ・ストリート(High Street)のダウンタウン北部
ショートノース(Short North)地区には,下記のようなアーチが架かって
います.かつてコロンブスを走っていた路面電車の架線をこれで吊って
いたとか.ただし,今のアーチは2002年に復元されたものだそうです.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
2005-08-09 1524 High Street Columbus Ohio by geocam20000 (flickr)
2005-08-09 1524 High Street Columbus Ohio
Taken on August 9, 2005

車両に関しては,ライトレールとストリートカーのハイブリッド版が検討
されている模様です.これも詳細は不明ながらライトレール並みの速度で
走り,輸送力も同等ながら,ストリートカー並みに車両を軽量化して軌道
建設費と工事期間を抑えようという試みのようです.

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2009年01月11日

【Douai】トラム開業遅れで2010年の可能性も

フランス北部ドゥエ(Douai)のトラムは,開業予定が2009年末か2010年に
ずれ込む可能性がある模様です.
ドゥエは磁気式ガイド装置で走るゴムタイヤのフィリアス(Phileas)を,
トラムとして導入しようとしていますが,これまでも紹介している通り,
2008年に予定されていた開業時期はことごとく延期され,昨年末の時点で
開業は2009年6月の予定でした.しかし,それも困難な状況のようです.

開業延期を匂わす話題が連日続いてしまいましたが,ドゥエでの問題は,
採用した車両がフランス国内では例をみない特殊なものだったことに起因
しています.
同じ車両でもトルコのイスタンブールでは,BRTとして2月にも営業開始の
予定です.もっとも,大半をハイウェイ中央の専用車線上の走行となる
イスタンブールで,フィリアスを特徴付けるガイドウェイ・システムを
使うのかどうかは不明です.

更なる遅れを伝える今回の記事では,SMTDが時速60キロ走行を求めていた
のに,同50キロに制限される話や,最近はガイドウェイシステム,車両の
構造? が精査されて問題なかったようですが,道路交通の中でトラムを
安全に走らせる計画が今は当局に吟味されているという話が出てきます.
SMTD: Syndicat mixte des transports du Douaisis

しかし,これらはまだ書類上だけの予備的なもので,今後は実地の検証に
移るらしく,専門家がオランダ南部のアイントホーフェン(Eindhoven)へ
出向いたりするなどで,これらに2か月から5か月を要すとか.そこから
導かれる日程が,今年の末か来年になるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10 janvier 2009 Évéole, le futur tramway de Douai, encore reporté
à fin 2009-début 2010
(Arras maville.com ニュースへのリンク)
08.01.2009 Tramway : pourquoi il ne circulera pas avant la fin
d'année
(La Voix du Nord ニュースへのリンク)
(二つの記事は同じ記者によるもので,基本的に内容は同じです)


ÉVÉOLEの愛称が付くドゥエのトラム計画概要: Le Tram Le projet
(SMTD 公式サイトへのリンク)

【Douai】関連ログ:
2008/9/15 トラム営業開始は一年後か?
2008/6/09 Phileasトラム開業時期未定に?

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2009年01月10日

【メストレ】2009年内の工事完成危ぶまれる

ヴェネツィア(Venezia)(=ベニス / Venice)に向かう橋を渡る手前にある
メストレ(Mestre)で建設中のゴムタイヤ式のトランスロール(Translohr)
導入のトラムは,2009年末に工事が完成する予定でしたが,それを危うく
する三つの要素を,工事を担うPMV SpAの代表が明らかにしています.

工事が進んでいるのは,メストレ中心部からみて南南西にあるMargheraと
東北東のFavaro間で,これはベニスに渡る部分を除いたトラム1号線と
2号線の全線で,路線網を「ト」の字に例えると,ちょうど縦棒の部分に
相当します.

問題を抱えている三つの場所は,一つ目が「ト」の字の縦棒と横棒の交差
する分岐点に近い広場piazzale Cialdiniで,ここで私有地の収用問題が
あり,二つ目も分岐点に近い広場,通称piazza Barche,正式にはpiazza
27 Ottobreで遺跡が発見される? こと,最後の問題箇所はメストレ中心街
からMargheraへ向かうトラム2号線が,イタリア鉄道のメストレ駅と交差
するアンダーパスの工事遅れ? です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10 Gennaio 2009 Tre grosse incognite sulla prima corsa del tram
(Gente Veneta ニュースへのリンク)
この記事によれば,トランスロールの車両そのものは,すでに9本車庫に
到着済みで,このあと7月には5本,11月に6本が,届く予定だとか.

イタリア語版ウィキペディアにある,Translohr di Mestre の項目には,
今月の時点で先行開業する14キロ弱の7割に相当する9.6キロで,トランス
ロールに必要な中央軌条の敷設が完了していると,紹介されています.

路線概要: LE LINEE
各種資料ダウンロード: DOWNLOAD
(IL NUOVO TRAM DI MESTRE 公式サイトへのリンク)
路線概要のページから見れる地図は不鮮明ですが,DOWNLOADのページの
下のほうにPERCORSO LINEA TRAMVIARIAという項目があり,そこからの
リンク先にある地図画像のほうが,まだ良いかもしれません.

【メストレ】関連ログ: 2008/8/20 トラム2009年末完成を市長確認

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2009年01月09日

【ハンブルク】シュタットバーン初期路線決定

ハンブルク(Hamburg)が計画しているライトレール(Stadtbahn)の第一期
開業区間のルートが決まり,発表されました.50キロに及ぶシュタット
バーン路線網構想のうち,最初の15キロになります.

公式発表もメディアの記事にも地図が載っていますので,詳細はそちらを
ご覧いただくとして,大まかにはハンブルグ始発や終着の長距離列車が
発着するターミナルのアルトナ(Altona)駅と,北東のヴァンツベック区
(Bezirk Wandsbek)のブラムフェルト(Bramfeld)地区を結ぶ路線です.

途中は,Uバーン(地下鉄)1系統のKellinghusenstraße駅かLattenkamp駅の
どちらかを経由し,その後2008年12月から空港への乗入れも開始された
Sバーン1系統の通るRübenkamp駅とも連絡します.

着工は2012年春とされていて,開業予定は2014年です.
公式発表: (外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
08.01.2009 Konkrete Planungen für die Stadtbahn beginnen
(Behörde für Stadtentwicklung und Umwelt へのリンク)

数多くの記事が出ていますが,Hamburger Morgenpostは簡潔に要点を押さ
えた記事で,WELT ONLINEの記事は比較的詳細に書かれています.
08.01.2009 Die Stadtbahn fährt nach Altona!
(Hamburger Morgenpost ニュースへのリンク)
8. Januar 2009 Schwarz-Grün einigt sich auf Streckenführung
(WELT ONLINE ニュースへのリンク)

ハンブルク市政で連立を組んでいるCDU(ドイツキリスト教民主同盟)とGAL
(緑の党)の交渉により第一期路線は決まりましたが,このルートはCDUが
推していたものだそうです.
GAL: Grün-Alternative Liste

Bramfeldとハンブルク中央駅(Hamburg Hauptbahnhof)を結ぶ路線では,
一日6万1千人の利用ですが,アルトナ駅とを結ぶ路線なら一日7万6千人が
利用すると見込まれ,便利になるばかりでなく,工期が短くて済み費用も
安上がりなルートと,紹介されていました.

【ハンブルク】関連ログ: 2008/9/21 2014年ライトレール運転か?

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2009年01月08日

【シャーロット】電停内に運賃ゾーン設置ほか

ノースカロライナ州シャーロットのライトレールLynxでは,停留所内の
一部区画の立ち入りにも,乗車券やパス類などの運賃支払い証明の所持が
義務付けられることになりました.今週末から一部で実施されます.

シャーロット市議会は,投票で8対2の賛成多数により,CATSが中心部の
Charlotte Transportation Center/Arena,3rd Street,Stonewallと,
南端の終点(I-485/South Boulevard)の,計4つの停留所内にfare zoneと
呼ばれる区画を設けることを,承認しました.
CATS: Charlotte Area Transit System

Fare zoneは停留所により広さがまちまちですが,混雑する停留所への
導入は,電車に乗るつもりがないのに停留所に留まる人を無くすためと
いう説明がされています.今後はゾーン内でも車内と同様に切符類の所持
検査が行われることで,無賃乗車減少にもつながると考えられています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Jan. 06, 2009 Fare zones approved to ease crowds at busy light-
rail stops
(The Charlotte Observer ニュースへのリンク)

アップタウンの入り口にあるStonewall駅にも設けられます.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
LYNX Stonewall Station by James Willamor (flickr)
LYNX Stonewall Station
Taken on October 19, 2008

米国でProof-of-payment(POP)と呼ばれる信用乗車方式では,原則として
改札口などは設けられませんが,ライトレールに関しては,テキサス州
ヒューストンやミネソタ州ミネアポリス,ニュージャージー州などで,
それぞれ名称が多少異なるものの,切符所持を義務付ける,同様の区画が
駅に設けられていました.オレゴン州ポートランドのように,一部駅で
駅入口に切符所持を求める表示を出しているところもあります.
一方,ロサンゼルスではライトレールの一部停留所への改札機導入が予定
されています.

シャーロットに話題を戻すと,昨年末に11月の一日平均乗車人員が発表
されていて,ガソリン価格が下がっていることから,10月よりも減って
いることが明らかにされています.
Dec. 30, 2008 Light rail ridership falls in November
(The Charlotte Observer ニュースへのリンク)

シャーロットのライトレール(Lynx Blue Line)は,平日の平均利用者数が
11月は一日15,551人,10月には同16,470人でした.減少傾向はCATS全体に
及んでいます.
また,景気低迷でCATSの運営費をまかなう収入の多数を占める売上税の
税収が減っていて,ライトレールで一部減便などが実施されそうです.

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2009年01月07日

【CROTRAM】100本記念とブカレスト検討中

クロアチアが誇る100%低床車のクロトラム(CROTRAM)が,100本目をロール
アウトし,記念電車がザグレブ市内を走った模様です.

ザグレブZETは,最初の70本に加え追加で70本の合計140本のクロトラムを
発注していて,100本目が納入されたことで残りは40本です.
ZET: Zagrebački električni tramvaj

クロトラム(CROTRAM)を製造する企業連合体は,今ではクロトラムの70%を
クロアチア製品で賄っているそうです.製造当初は40%だったとか.

クロトラムを導入した第一号となったZETのTMK 2200形式は,ベルリンで
昨年開催された国際鉄道技術見本市,Innotrans 2008で展示されたほか,
昨年までにヘルシンキやブルガリアのソフィアなどにも赴いてデモ走行
した実績があります.

今は,ルーマニアのブカレストに貸出ししているそうですが,100本目の
記念走行では,ブカレストの公共交通事業者代表が,クロトラム購入を
検討中と発言した話題が載っていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 06, 2009 PHOTO: 100th Low-Floor Tram In Zagreb
英語版 (Javno.hr ニュースへのリンク)

クロアチア語の記事によれば,ブカレストは60本のクロトラム導入を,
考えているようです.
6.1.2009 U prometu 100. niskopodni tramvaj, u projektu još 100
クロアチア語 (SEEbiz ニュースへのリンク)

100本目記念の公式行事に先立つ数日前,ザグレブの市長が電車の屋根に
乗って見せるというパフォーマンスがありました.下に画像があります.
[Croatia] - Public Transport January 2nd, 2009 #1571
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)

January 02, 2009 Zagreb Mayor Poses On Top Of 100h Croatian Tram
英語版 (Javno.hr ニュースへのリンク)
この記事によれば,ミレニアム・フォト計画の一環とのことです.

ZET 2200
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
New trams by sandy kemsley (flickr)
New trams
Taken on December 17, 2006

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2009年01月05日

【チューリッヒ】Glattalbahn 通勤利用好調

チューリッヒ北のエリコン(Oerlikon)から,クローテン(Kloten)市にある
チューリッヒ国際空港(Zürich Flughafen)に至る,グラッタル・バーン
(Glattalbahn)第二期区間が開通してから三週間経ちます.
非公式なものですが,完成したグラッタル・バーン第二期をフルに活用,
チューリヒ中央駅と空港貨物地区間を38分で結ぶ,トラム10系統の好調
ぶりを示した記事が出ていました.

Glattalbahnを担うVBGの副代表は,自らも定期的にトラム10系統を利用
しているそうですが,空港ターミナル前では50人から60人が乗降している
ことを見ており,これは期待以上の人数であることや,途中Oerlikon駅と
Glattbrugg駅間でグラッタル・バーンと並行する路線バス781系統は,
依然として利用好調で,移行は見られないという話が紹介されています.
VBG: Verkehrsbetriebe Glattal AG

利用者は通勤客が主で,開業直後に押しかけた物見遊山の類いではあり
ません.沿線の企業に通勤する人たちがトラム10号線を利用しているの
ですが,そのためにVBGは,開業一か月前からチームを組み,沿線企業を
訪れて社員食堂などの前でグラッタルバーンの宣伝をしたそうです.

また,企業側でも従業員に積極的に公共交通を利用してもらうようにと,
日本で言うところの定期券に相当する割引パス購入の補助金を出している
のだとか.3割補助のある会社では従業員の3割が,ZVVのボーナスパス
(Bonuspass)を無料で配布する会社では6割が利用しているという例を,
記事は挙げていました.
ZVV: Zürcher Verkehrsverbund

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04.01.2009 Glattalbahn bringt Pendler auf die Schiene
(Tages-Anzeiger Online ニュースへのリンク)
この利用好調さを受けてクローテンの市長は,空港から先に軌道を延伸,
クローテン市街地を通り,Bassersdorf,Dietlikonなどを経てグラッタル
バーン第三期路線とDübendorfで接続し,グラッタルバーン全体とリング
状の路線網を形成するリンクバーン(Ringbahn Hardwald)構想に,期待を
寄せているそうです.

下記ページに,Ringbahn Hardwaldも載った地図へのリンクがあります.
グラッタルバーン計画概要: Das Projekt in Kürze
(VBG 公式サイトへのリンク)

【チューリッヒ】関連ログ: 2008/10/21 空港に白いコブラ初入線

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
081215 Zürich Flughafen by Tama Yuri (flickr)
081215 Zürich Flughafen
Taken on December 15, 2008

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2009年01月04日

【シアトル】ライトレールも都心部は無料?

シアトル都市圏で建設中のリンク・ライトレール(Link Light Rail)は,
セントラルリンク(Central Link)のうちシアトル中心部のウェストレイク
センター(Westlake Center)駅から南に向かい,タクウィラ(Tukwila)の
Tukwila International Boulevard駅までの13.9マイル(22.37キロ)が,
7月にも先行開業,その後もタクウィラからシアトル・タコマ国際空港
(Seattle-Tacoma International Airport)まで1.7マイル(2.74キロ)が,
2009年末までに開通となる見込みです.

そのライトレールの運賃案が先月,Sound Transit理事会に提示されて
いたそうですが,バス利用からライトレールへの移行を左右しかねない
重要な要素ということもあり,理事から一般からの意見も聞くように熱望
されて,今月から受付が開始されています.

提案されている運賃案は二通りあり,ダウンタウンの運賃無料ゾーンに
含まれるシアトル中心部のバストンネル(Seattle Transit Tunnel)区間を
ライトレールでも無料にするか有料にするかで,異なります.

キング郡のメトロ(King County Metro)が運行する路線バスと同様に無料
とした場合,基本料金を2ドルに設定して,あとは1マイル毎に5セントを
加算する形になります.
もしもライトレールは有料にするなら基本料金は1.75ドルになり,距離に
応じて加算される率は同じです.
シアトル中心部から空港までの運賃は,最大で2.75ドルになるそうです.

どちらにするかは,Sound Transit理事会が2月に決定を下す予定とか.

公式発表と記事が出ていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Riding Link light rail: What it costs to ride
January 02, 2009 Sound Transit proposes fares for Link light rail,
seeks public input
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
January 2, 2009 Light rail fare plan pondered
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)

シアトル市内の運賃無料エリア(Ride Free Area)は,キング郡メトロの
損失分をシアトル市が補填していますが,市とSound Transitの間には
同様の契約がないため,ライトレールも運賃無料エリアは無料開放した
場合には,基本料金を上げて対応しなければならない模様です.

セントラルリンクは,ピュージェット湾地域全域の公共交通での使用を
目指すスマートカード(ORCA)にも,対応しているそうです.
ORCA: One Regional Card for All

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2009年01月03日

【ノーフォーク】ネーミングライツ売却検討中

施設命名権(ネーミングライツ / naming rights)により,日本でも最近は
公共施設だけでなく,駅名にも企業名が付いたり,併記されることが多く
なりつつあるようです.

米国では都市交通に限っても,ラスベガスのモノレールが,駅と車両に
スポンサー名をつけていたり,ポートランドのストリートカーも,控えめ
ながら名前が書かれていると思います.
最近の例としては,オハイオ州クリーブランドで2008年11月に開業した
BRTが,企業名ではないものの,沿線の病院が命名権を買い,路線名を
ヘルスライン(Healthline)にしています.
BRT: bus rapid transit

バージニア州ノーフォークに建設中で,2010年後半にも開業予定のライト
レールでも,開業後は年間800万から900万ドルとされる運営費の30%を
負担することになっているノーフォーク市が,資金をひねり出すために
命名権の売却を検討中で,5万ドルかけコンサルタント会社に調査させた
結果,20年から30年で最大およそ2900万ドルになることが,地元紙により
明らかにされていました.

ノーフォーク市で建設中の7.4マイル(約12キロ)のライトレールには,
The Tideという名前が付いています.これをスポンサー名に変えた路線名
にすることで,2千万ドルから2500万ドルを得られると予測されますが,
The Tideを残したままでは,その半額程度とされています.停留所は,
各300万ドルから500万ドルになるとの調査結果でした.

その他にも車両基地や,パークアンドライドに名前を付けたり,停留所の
自動販売機やATMの運営権まで売却することも,考えられるそうですが,
市は実際に行うかどうか,決定したわけではありません.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 2, 2009 Norfolk could reap $29M for light-rail naming rights
(The Virginian-Pilot ニュースへのリンク)
この記事によれば,デトロイトや最近ライトレールが開業したばかりの
フェニックスを含むいくつかの街でも,命名権売却を検討中だそうです.

ノーフォークでは,ライトレール建設費が一年前の2億3210万ドルから,
2億8800万ドル(24%増)に膨れ上がることが,12月に判明しています.
この建設費は,連邦政府からの補助金や州からの資金も充てられますが,
ノーフォーク市も負担しており,今回の高騰で2千万ドル以上増えて,
5370万ドルになります.その分のやりくりも,市は模索中のようです.

【ノーフォーク】直近の話題: 2008/11/24 歩行者増加がLRT成功の鍵

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2009年01月02日

【リヨン】T4はメタリック系ブルーグレー?

2009年開通予定のトラム新線には,リヨン(Lyon)のトラムT4(Tramway T4)
第一期区間の約10キロも,ありました.
トラムT2のJet d'Eauから,途中メトロD号線のVénissieux駅を経由して,
Cliniques Feyzinに至る路線は,4/20開通予定になっています.

2008年10月にはT4用のシタディス(Citadis)第一号もリヨンに到着し,
トラムT4がトラムT2と連絡し,第一期区間で始発となるリヨン8区でも,
12月から試運転が開始されています.

T4用シタディスは月に2本の割合で,リヨン郊外サン・プリエスト(Saint-
Priest)のトラムT2号線Porte des Alpesにある,車両基地(UTT)に搬入
されます.車両番号858から873の16本で,これでリヨンのトラムウェイは
73本のシタディスを擁することになり,フランス最大になるのだとか.
UTT: Unité de Transport Tramway

トラムT4用も,T1からT3までと同じ規格の100%低床シタディスですが,
唯一塗装が異なることは,SYTRALのページにも記されています.
SYTRAL: Syndicat Mixte des Transports pour le Rhône et
l'agglomération lyonnaise

その配色のことが,たまたま1/01付けの地元紙に掲載されていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
1 janvier 2009 Vénissieux : 2009 sera l’année du tramway
(Le Progrès ニュースへのリンク)
この記事によれば,
青みがかったメタリック・グレー地に,白赤■の帯が入る
と読めます.

(光沢は出せませんが,青味がかった灰色=Slate Grayの雰囲気)

どこかに画像がありそうですが,見つかりませんでした.

トラムT4号線を含むリヨンの路線網: Le développement du réseau
トラムT4号線トップページ: Tramway T4 La ligne "verte et fleurie"
工事の進捗状況: Tramway T4 > Actualité du chantier
トラムT4号線イラスト集: Photomontages du tram T4
(SYTRAL 公式サイトへのリンク)

余談ですが,金属的な光沢という意味でのメタリック塗装シタディスは,
リヨンに金と銀の車両があります.金はシタディスの受注1000本を記念
したもので,T4用の16本分で1000本を超えたこともあり,2007年秋には
リヨン市内を走りましたが,すでに復元された可能性が大です.
一方,シルバー・メタリックの856号車(通称? ミラー)は,トラムT3開業
記念で,2008年10月には下記の通り健在だったようですが,フィルムだ
そうですから,いつ元に戻されても不思議ではありません.

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
mooie futuristische trams in Lyon by astrid * (flickr)
mooie futuristische trams in Lyon
Taken on October 3, 2008

ゴールドのほうは,Youtubeで検索すると映像が見られるかも.
静止画なら金銀どちらも,下の画像集で見ることができます.
Vues du réseau TCL: 800 (Citadis TGA 302)
(Lyon en Lignes へのリンク)
(ミラーは2ページ目)

12/19から1/04までの年末年始は試運転も休みですが,1/05には再開し,
1/09までは週に三回の割合で,トラムT2と軌道が交差する場所(下)でも,
T2が運転されない深夜(1時から4時まで)の時間帯を選んで行われるとか.


大きな地図で見る
Avenue Berthelotを走るのがT2で,T4は斜めに交差しています.画面右
(東)に進めてしまうと,古いデータを参照するのか,T4のレールが未設の
状態になってしまいます.

【リヨン】関連ログ: 2007/4/16 第四のトラムT4着工される

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2009年01月01日

注目したい【2009年】新規開業と新線開通

開業ラッシュと言ってもよかった一昨年2007年に比べると,昨年2008年の
ライトレール新規開業は比較的少数だった印象がありますが,2009年は
どうでしょうか.
新規開業や新線開通が見込まれる中から,注目してみたい街を,まとめて
みました.
記事の出た分に関しては,できるだけ検索して最新の情報に基づいている
つもりですが,読み違えだけでなく記事そのものの誤りもありますし,
その後の状況変化で実際とは時期が異なるケースも考えられます.時期が
外れても,ご容赦ください.
また,全てを網羅している訳ではありません.漏れている場所があります
ことも,ご了承ください.


まずはイタリアから.
ミラノから北東に約40キロ,ロンバルディア平野の端にする【ベルガモ】
(Bergamo)で建設中のトラム(Tramvia delle Valli)は,2008年内にも一部
部分先行開業かとも紹介しましたが,踏切に問題があるようです.下記
記事には,遅くとも2009年夏には営業運転を行いたいとありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20/12/2008 Tram, non consentiti i passaggi a livello
(L'Eco di Bergamo ニュースへのリンク)
前回紹介: 2008/6/07 年内開業に向けSirio2本目届く

その他にイタリアの新規開業では,【フィレンツェ】(Firenze)でトラム
1号線が,やはり夏? にも開業しそうです.
前回紹介: 2008/10/03 スカンディッチにSirio到着

スペインに移動すると,2008年に開業のはずだった【セビリア】のメトロ
1号線(Línea 1 del Metro de Sevilla)があります.工事は休む間もなく
1月いっぱい掛かる見通し? のようで,そうなると開業は2月以降という
ことに??
28 Dic. Metro de Sevilla trabajará ininterrumpidamente hasta el
31 de enero en Puerta de Jerez, San Bernardo y San Juan

(Europa Press ニュースへのリンク)
前回紹介: 2008/12/04 メトロ開業2009年にずれ込む

その他にもスペインでは新線開通が控えています.
【アリカンテ】(Alicante)では,トラム1号線と3号線の地下線が,6月に
一駅だけLucerosまで延長される予定の他,トラム2号線は6月には工事が
完成し,それから試運転が開始され,今年後半には開通予定です.
11-12-2008 La conexión Luceros-Mercado del TRAM estará operativa
en junio de 2009
(Información ニュースへのリンク)
07.12.08 Infraestructuras concluirá todas las obras de la línea 2
del TRAM en junio de 2009
(Las Provincias ニュースへのリンク)
前回紹介: 2008/7/31 【アリカンテ】2009年展望【パルマ】メトロ再開
トラム4号線もサンファン海岸地区のループ線が完成することでしょう.

カナリア諸島【テネリフェ】(Santa Cruz de Tenerife)では,2本目の
トラム路線は2月にも工事が完成し,6月開通予定とか.
03-12-2008 El tranvía comenzará en febrero a recorrer la Línea 2
(La Opinión de Tenerife ニュースへのリンク)
En los primeros meses del año se realizarán las pruebas y ya en junio recogerá pasajeros

フランスでは,北部ドゥエ【Douai】でガイドウェイバスのフィリアス
(Phileas)を使うEvéoleが,トラムウェイとして2009年には開業するはず
です.こちらも,2008年の予定が認可の遅れなどでずれ込んでいました.
前回紹介: 2008/9/15 トラム営業開始は一年後か?

大西洋を渡って米国へ.
注目のトップはジョージア州【サバンナ】(Savannah)です.12月上旬に
旅客を乗せて運転していますが,本格的な営業運転は1月半ばからだそう
で,運賃は無料にはならず往復50セント($0.50)になる模様です.
DECEMBER 16, 2008 Grease is the word
(Connect Savannah ニュースへのリンク)
前回紹介: 2008/12/07 ハイブリッド式トラム デビューへ

一気に米国大陸を横断してしまいますが,
【シアトル】(Seattle)では,夏の開業が予定されています.路線バスと
都心の地下トンネルを共用する区間が注目されます.
前回紹介: 2008/8/17 併用区間でもLRT試運転開始

【ポートランド】(Portland)のWESは,当初予定の2008年秋から遅れて
2月開業予定です.しかし,前回紹介していた頃,実は車両製造メーカが
廃業を宣言していました.この影響があるかどうかは不明です.
WES: Westside Express Service
December 30, 2008 Colorado Railcar to fold
(Metro Magazine ニュースへのリンク)
December 30, 2008 Company behind TriMet WES railcars closes
(The Oregonian ニュースへのリンク)
前回紹介:
2008/12/23 WES車両非難にTriMet応酬
2008/10/02 WES開業2009年2月に延期

ポートランドでは,バスモールを転換して自動車もバスもライトレールも
走るようになる注目のPortland Mall Light Railが,9月にお目見えする
予定です.
5月にも習熟運転が開始され,8/30にはイエローラインがモール区間への
乗り入れを開始,新設のグリーンラインは9/10から運転開始予定になって
います.
Traveling Safely on the Portland Mall
(TriMet 公式サイトへのリンク)
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon
前回紹介: 2008/6/01 スチールブリッジ通行止め

【ロサンゼルス】(Los Angeles)では,ゴールドライン(Gold line)の,
ユニオン駅から先の区間(Eastside Extension)の延長開通は,当初予定の
2009年末より早まり,2009年夏の開通予定になっています.

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
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