2009年06月30日

【フェニックス】開業半周年,延伸は先送り

車社会のフェニックスにライトレールが誕生して半年余,7/01から運賃の
4割程度の値上げが実施されますが,望まれていた週末夜の午前2時までの
運転も実現する運びになっています.

予想を上回る利用者数は,4月までは好調に推移して,4月は月間百万人も
突破しました.さすがに5月は勢いが衰えて93万人弱だったものの,平日
だけで比べれば,1月から5月の間で9.7%の増加です.
5月に落ち込んだのは,大学が夏休みに入ることや,冬期だけ避寒目的で
居住していた人たちが戻っていたことなどに原因があるようです.
特にアリゾナ州立大学の学生は,利用者全体の25%を占めていると言わ
れています.

この半年間で,ライトレールが巻き込まれた事故は27件でしたが,重大な
ものは発生していない模様です.
また4月の時点では,無賃など不正乗車件数も大変少なく,220件で全体の
1%未満に過ぎないそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Jun. 29, 2009 6 months after debut, light rail remains busy
(The Arizona Republic ニュースへのリンク)

このように開業した路線は滑り出し快調ですが,今後の展開に関しては
足踏み状態になります.

ライトレール延長計画では,最も早いもので2012年にもフェニックス側を
北に延伸させるNorthwest Extensionの第一期区間(3.2マイル)が開通予定
でしたが,16か月遅れて2014年になると,最近明らかにされていました.

これは連邦政府からの助成に頼らず,地域の売上税からの税収を財源と
しているため,景気低迷で予定が狂っているからです.
この調子では,ライトレールそのものの延長よりも,スカイハーバー国際
空港への連絡ピープルムーバーのほうが,先に(2013年に)開通します.
Jun. 25, 2009 Light-rail extension planned for 19th Ave. delayed
until 2014
(The Arizona Republic ニュースへのリンク)

路線延長計画概要: Transit Corridors and Light Rail Extensions
(Valley Metro 公式サイトへのリンク)

フェニックスの東隣でリゾート地でもあるスコッツデール(Scottsdale)市
では,ライトレール延長を見越して昨年Valley Metroに加盟したばかり
ですが,年間5万ドルの加盟料を惜しむわけでもなく,当面見込みがなさ
そうだとして,Valley Metroからの脱退を今月決めていました.

余談ですが,
アリゾナ州立大学では,これまでValley Metroを自由に乗降できるU-パス
(ASU U-Pass)を,PTSを通じて学生向けに2万7千枚発行していてました.
今回のValley Metro値上げで,U-パスも年間は$80,学期ごとなら$40に
変更されますが,実はこのU-パス,これまで無料だったようです.
来期から有料になると言っても,月間に換算すると9ドル未満にあたり,
通常の月間パス(31-Day Pass $55)との差額はPTSが助成します.
PTS: Parking and Transit Services

flickr から: ASU卒業式の混雑
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
ASU Graduation crowds by Rail Life
ASU Graduation crowds
Taken on May 13, 2009

【フェニックス】ライトレール関連 最近の話題:
2009/5/29 通勤パスがLRTの重荷に?
2009/2/19 平日上回る土曜の利用者数

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2009年06月29日

架線なしなら軌道もニセモノで代用できる?

米国では,自動車の速度超過を防ぐため,路面に貼り付ける陥没の穴を
模したシールがあるそうです.ポットホールと呼ばれる陥没が行く手に
あれば,たいていのドライバーはスピードを落とそうとするからです.

にせポットホールの効果のほどはともかくも,そのアイディアを拝借し,
ストリートカー(streetcar)が路線バスよりも優位に立つ点の一つである
レールの存在を,実際に道路に鉄軌道を敷くのではなく,ペイントしたり
貼ったりして表現したら,安上がりでないかという話がありました.

一度は邪魔者扱いして撤去され,路線バスよりも特別な措置を施さない
限り速度が速いわけでもない上,資金も余計にかかる路面電車が,今再び
導入されようという動きが活発なのは,バスよりも電車のほうが永続性が
あり,その存在感で利用者は行き先を案ずることなく乗降できるほか,
開発業者にとっても,その地域に多額の資金が投じられてレールが敷かれ
ていれば,おいそれとルートが変わるわけないと安心して投資することが
でき,結果として沿線に経済効果がもたらされ,衰退化していた中心部が
再活性化されて,導入資金を上回るからに他なりません.
英語では不変性とか永続という意味のpermanenceという言葉が,バスより
路面電車が優れている点として,よく使われています.


このPermanenceには,道路上のレールだけでなく空中の架線が含まれる
ことも多いようです.しかし,最近は架線がなくても電車を走らせられる
技術が発達してきて,景観保護だけでなく市電導入の資金節約のため,
架線なしの設計が検討されているところがあります.
今月は話題の多いノースカロライナ州シャーロットのストリートカーも
その一つですが,架線なしでは存在感が少し失われて,永続性も弱まって
しまうのではないかという懸念が,地元紙のDr. Traffic欄に掲載されて
いました.

これに対してシャーロットの市電担当者は,架線がなくなるぐらいでは,
Permanenceが損なわれることはないと考えています.
それならばということで,軌道も鋼鉄製レールでなく塗装か写真シールで
代用して,その上にバスを走らせれば,もっと安上がりになるという話に
発展した次第です.

現実的な話ではなさそうですが,ちょっとした発想の転換につながるかも
しれず,日本では週が明けてしまったものの,週末の読み物として面白い
のではないかと考え,紹介しておきます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)

Jun. 28, 2009 Imagine the streetcar with painted rail lines
(The Charlotte Observer =Dr. Traffic= へのリンク)

シャーロットに限定したものではありませんが,今月初めには路面電車が
バスに勝る36の根拠と題した話も出ていました.
June 3rd, 2009 36 Reasons Streetcars Are Better Than Buses
(The Infrastructurist へのリンク)

【シャーロット】ストリートカー 2009年6月の話題:
2009/6/14 架線なし燃料電池市電の勧め
2009/6/07 市電建設調査費捻出の賭け

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2009年06月28日

【ワシントンDC】車両老朽化の対策に苦悩

2007年8月に起きたミネソタ州のハイウェイ崩落をきっかけに,全米で
道路関連施設の老朽化が指摘され,その補修が後の連邦予算に反映されて
いきましたが,主に東海岸に点在する老朽化した車両や設備を数多く抱え
ている通勤鉄道に対しても,同じようにいくでしょうか.

ワシントンDC北部でWMATAの運行する地下鉄(メトロレール=Metrorail)が
追突事故を起こして以来,国家運輸安全委員会NTSBの現場検証のため,
ラッシュ時だけ単線で運転されていた区間も,現地時間土曜(6/27)から,
徐行運転は残るものの,ほぼ平常通りの運行に戻ったそうです.
WMATA: Washington Metropolitan Area Transit Authority
NTSB: National Transportation Safety Board

それに先立ち,犠牲になった女性運転士の葬儀も行われ,NTSBの調査結果
から,ATOによる自動運転中に非常ブレーキが作動していたことが明らか
になっていたこともあり,被害を最小限に食い止めたとして,参列した
WMATA責任者は彼女をヒーローとして偲んだことも,伝えられています.

この事故の原因究明は,NTSB主導のもとで行われますが,今後数週間から
数か月かかると言われています.
現時点で判明しているのは,追突した112列車がATO運転中であったこと,
非常ブレーキが作動していた形跡があること,先行列車(214)の運転士は
手動運転中で,前方駅に別の列車が停車中のため停止していたと証言して
いること,そしてNTSBの再現によれば,その先行列車の存在がシステムに
検知されなかったことです.これで,軌道回路の問題が浮上しています.

6/25時点のNTSBの発表:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 25, 2009 NTSB Issues Update On Investigation Into Collision
Of Two Metrorail Trains In Washington, D.C.

(NTSB 公式サイトへのリンク)
車両番号まで記載された,News Q & A: June 22 Red Line Collision
(WMATA 公式サイトへのリンク)
これによれば,112列車の組成は,1079-1078-1071-1070-1130-1131.

一方メディアのほうはと言えば,追突した列車が1970年代から走り続けて
いる最古参(1000シリーズ)の6両で組成され,実はこの1000シリーズが
三年前に安全上の懸念から当局に退役を提言されていた事実が明るみに
なっており,その時に車両を置換えてさえいれば,事故は防げたかもしれ
ないとして,そのまま使い続けたWMATAの責任を問う姿勢です.

もっとも1000シリーズが問題視されたのは,衝突時の耐衝撃性が後に導入
された車両より劣るということで,追突そのものが防げたわけではなく,
衝突による車両の破壊の程度が軽減されて,犠牲者の数が減っていたかも
しれないというものです.

WMATAでは現在,1000シリーズだけの列車組成を止め,編成中央に封じ
込めることを検討しています.これにより両端が耐衝撃性の高い比較的
新しい車両になり,今回のような衝突でも車両の破損が抑制されるのでは
ないかと期待されています.
June 26, 2009 Metro Board to Consider Scrapping Older Train Cars
(WJLA-TV ABC 7 News ニュースへのリンク)

WMATAが車両の置換えを進められなかったのは財政難からですが,メトロ
レールの車両は全部で1126両あり,うち290両が1000シリーズで,全体の
四分の一近くを占めます.この置換えには最低でも8億1100万ドル掛かる
そうです.それに加えリースバック方式のため,1000シリーズの支払いは
2014年まで続くことになっています.

従来ハイウェイへの対応に比べて軽視され続けた公共交通への投資は,
ここにきて景気対策法により若干の改善が見られ,幾つかの新規事業など
には弾みがつきつつあるようです.
しかし,その施設などの三分の一は最低ラインの状態と,この4月にFTAに
査定された,年間30億旅客キロの輸送実績がある全米7都市の通勤鉄道に
関しては,今後も更に利用者数が増え続けると予想される中においても,
老朽化対策に必要な巨額な資金用に回ってくる連邦予算は,これまでの
ところ全くありません.

旧型車の置換えが困難な現状を伝え,事故原因の解明前にも関わらず,
今回の事故が今後に与えるかもしれない影響を示した報道:
Jun. 26, 2009 The Metro Crash: A Nation's Aging Transit System
(TIME へのリンク)
June 27, 2009 D.C. Metro Crash Highlights Underfunding of Public
Transit Systems
(ABC News ニュースへのリンク)

今後,軌道回路の不具合などが立証され,それも老朽化が引き金だった
ともなれば,風向きが変わってくるでしょうか.

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2009年06月27日

【ポートランド】運賃無料ゾーン見直し(3)

設置から34年経ち,当時は存在しなかった軌道系公共交通(ライトレール
MAXとストリートカー)が充実し,この9月にはダウンタウンに新たな動脈
(ライトレールMAXグリーンラインとイエローラインの旧バスモール区間)
も加わることになり,TriMetは運賃無料ゾーン(フェアレススクエア)の
見直しを,再び図ろうとしています.
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

前回2007年末の提案では,運賃無料は夜間を除くという時間制限を導入
しようとしましたが,猛反対にあい見送りになっていました.
今度は,以前も話にあがっていた,ライトレール(MAX)とストリートカー
(市電)だけを運賃無料の対象にするというものです.

路線バスを対象外とするのは,9月のグリーンライン開通に伴い,新たに
中心部を南北に走るライトレール路線が出来ることで,運賃無料ゾーン
(Fareless Square)内の移動ならバスを使わずとも行き来できるように
なることで,以前から問題視されてきた,バス運転手による運賃が必要か
不要かを見極める乗客の乗降場所確認の困難さを解消し,無料区間だけの
短距離乗車の乗降時間で引き起こされる運転遅れを回避したいからです.

試算では,無料ゾーン内の移動の96%は,バスモールにMAXグリーラインが
走り始めた後の鉄道網だけで賄えるとされていました.

ただし,TriMetの中でも意見が分かれていて,変更には最終的に理事会の
承認が必要となりますし,一般の利用者からの意見も求めていますので,
また紆余曲折があるのかもしれません.

公聴会の日取りなども載せた公式発表:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 24, 2009 Fareless Square Change Proposed
(TriMet 公式サイトへのリンク)
おりしも予算不足からバス運行の減便も計画されていて,それとあわせて
伝える記事も出ています.
June 24, 2009 TriMet wants to drop free bus service in Portland's
Fareless Square
(The Oregonian ニュースへのリンク)
June 24, 2009 TriMet proposes cuts
(Portland Business Journal ニュースへのリンク)

【ポートランド】Fareless Square 関連ログ:
2008/1/14 運賃無料ゾーン見直し(2)
2006/4/22 運賃無料ゾーン見直しか?

一方,ウィラメット川(Willamette River)東岸へ市電を延長させる計画
(Eastside Streetcar Loop Project)の着工式が,執り行われたことを
伝える記事も出ていました.

June 25, 2009 Construction Begins On Eastside Streetcar Loop
(Oregon Public Broadcasting News ニュースへのリンク)
6/25 Portland Streetcar Loop groundbreaking
(KOIN News 6 ニュースへのリンク)

完成は2012年春先になる予定です.

【ポートランド】ウィラメット川東岸の市電関連の直近ログ:
2009/5/01 市電東部延長へ連邦補助金

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2009年06月26日

【ブラジリア】モンペリエから運営ノウハウ

ブラジルの首都ブラジリアは,未開の地に建設された,いわば計画都市.
近年開業した2路線のメトロ以外は,圧倒的多数の自動車に,路線バスや
タクシーを移動に利用するだけでしたが,ライトレール(VLT)を導入する
計画もあります.
VLT: Veículo Leve sobre Trilhos

ブラジリア ライトメトロ(Metrô Leve de Brasília)は,南部にある空港
から,W3通り(Via. W Três Sulなど)=メトロが地下を走るハイウェイより
西側で南北を縦貫する通りの地上を走り,北部にあるTerminal Asa Norte
までの23キロ弱及ぶ路線網になる予定です.

ライトメトロは2014年の開業を目指していますが,これは同年ブラジルで
開催される2014 FIFAワールドカップも,当然意識されています.導入は
W3通りを再び活気付かせる目的もあり,中心部? の8.7キロが先行開業と
書いてある記事もありました.

ブラジリアの知事は,ただいまフランスとスペインを訪問しています.
その訪問先の一つモンペリエでは,同市からトラムを柱とした公共交通の
導入と運営のノウハウを,6年間におよび伝授してもらう契約に,署名
したことが伝えられています.フランス開発庁ADFから1億3千万ユーロの
金融支援も,これに含まれているようです.
ADF: Agence française de développement

技術サポート料35万ユーロと報じられていますが,モンペリエでトラムを
運営しているTAMが,ブラジリアで実務を担います.
TAM: Transports de l'agglomération de Montpellier

ブラジリアからの公式発表(ポルトガル語):
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
25/06/2009 GDF fecha parceria técnica com empresa francesa para a
construção do VLT

(GDF | Agência Brasília 公式サイトへのリンク)
ブラジル側の記事(ポルトガル語):
25/06/2009 GDF sistema de linhas de bondes que poderá ser
utilizado na W3
(Brasília em Tempo Real ニュースへのリンク)
フランス側の記事(フランス語):
25/06/2009 Languedoc-Roussillon. Montpellier aidera Brasilia à
réaliser sa première ligne de tramway

(La Gazette des Communes des Départements des Régions へのリンク)
25 juin 2009 Un tramway nommé Brésil
(Midi Libre ニュースへのリンク)

ブラジリアのライトメトロ計画概要: Metrô Leve de Brasília
(Companhia do Metropolitano 公式サイトへのリンク)

フランス側の記事には,ブラジリアに提供するノウハウのリストも載って
いました.それによれば,駐車場や市内中心部の車両規制の方針から,
リアルタイム管理システム,カーシェアリング,それに停留所への足と
して活用してもらう,パリのヴェリブ(Vélib')のようなセルフサービス式
自転車まで含まれています.

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2009年06月25日

【ウィーン】中央駅へのU2乗入れ議会が否定

長年の構想が,ようやく実現になりつつあるウィーン中央駅.しかし市内
主要部との接続は,連邦鉄道線以外は限定されたものになりそうです.

ウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof)は,今の南駅(Südbahnhof)を大改造
して建設されます.そして新たにドイツ方面からの西部路線(Westbahn)の
終着駅も兼ねることになるため,従来のターミナル(頭端式)からスルー
運転が可能な線形にすることで,今の南駅より位置が若干移動します.

周辺の再開発が期待されているとはいえ,元々が南駅というぐらいで市内
中心部から南にやや離れた場所にあり,連邦鉄道線(ÖBB)以外に市内各地
との接続も重要な課題です.

中央駅には,そばを通る地下鉄U1のSüdtiroler Platz駅が近くにあり,
さらに2003年に策定された計画(Masterplan Verkehr Wien 2003)にも,
地下鉄U2をカールスプラッツ(Karlsplatz)から南に延長する構想があり,
その南端部(Gudrunstraße駅)が中央駅予定地のすぐ南なる予定です.

このU1と将来のU2の両駅が最寄駅となるわけですが,徒歩連絡だけでなく
空港などに導入されているDCC社のピープルムーバー(Cable Liner)を導入
しようという話も出ています.
DCC: Doppelmayr Cable Car

しかし,ピープルムーバーの輸送力を疑問視し,U2が中央駅と直結しない
限り,やや回り道する後発のU2よりも,都心部と直結して知名度も高い
U1が混雑するだけではないかという懸念が出ていました.

今回の市議会では政党別に意見が分かれたようですが,U2の中央駅への
乗入れ提案は否決され,U1だけで十分との判断が下されました.

中央駅の全面的な開業は2015年が予定され,U2の南部延伸は2019年開通の
見込みとなっています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
24.06.2009 U2 zum Wiener Hauptbahnhof: Gemeinderat sagt Nein
(Die Presse ニュースへのリンク)
24. Juni 2009 Gemeinderat lehnt U2-Station ab
APAの記事 (derStandard.at ニュースへのリンク)

地下鉄以外の軌道系公共交通では,市電D系統(3系統)が中央駅の真下まで
延長されて来るようです.下のほうに地図が載っていました.
Verkehrskonzept: (Hauptbahnhof Wien 公式サイト? へのリンク)
Anbindung des Bahnhofs/ Stadtteils an das Verkehrsnetz
ウィーンで系統番号のあとに「A」が付くのはバスでの運行です.

2003年の計画とU2のウィーン南部への延伸計画概要:
Masterplan Verkehr Wien 2003 Öffentlicher Verkehr
U2 - Süd: Verlängerung von der Station Karlsplatz in Richtung Süden
(Stadtentwicklung Wien 公式サイトへのリンク)

DCC導入例: Mandalay Bay Tram, Las Vegas, USA
(Doppelmayr Cable Car GmbH & Co 公式サイトへのリンク)
この他の導入例は,左側のメニューに載っています.

Uバーンの二駅と中央駅を結ぶピープルムーバの導入には,大雑把な金額
だと思われますが,3千万から4千万ユーロという話も出ていました.

U2を中央駅と直結させることを見送ったのは,地下鉄の使命とは住民の
暮らしている地域と職場などを結ぶものだからということのようですし,
将来の延長にも備えたい(線形を変えたくない)のも理由のようです.

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2009年06月23日

【Muni】ケーブルカー新車, Eライン向け予算

サンフランシスコMuniが,古典的車両の新生や再生に力を注いでいます.
SF Muni: San Francisco Municipal Railway

二年間に及ぶ徹底的な改修から運転を再開して四半世紀と一日後の6/22.
この二十年間で12両目となるケーブルカーの新車(15号車)が,営業運転を
開始しているはずです.

5年の歳月をかけ,82万3千ドルを投じ,およそ30人のMuniの熟練工らが
一世紀も前の図面からおこし作り上げた15号車は,当時の素材のみならず
部品も汎用品が流用できないことから,大半を特別に作ったとか.

ファンサイトによれば,オリジナルの15号車は1893年製造で,1906年から
515号車を名乗っていたそうです.その後1954年に改修を受けるものの,
1984年からは一線を退いていました.
それとは別に製造され今回営業運転に就く新生15号車は,車体の大半が
黄色で彩られている,1890年代の装いで登場です.

2004年に新造車(28号車)が投入されて以来となる今回の新しい15号車は,
パウウェル・ストリートの二線(Powell-Hyde/Powell-Mason)のほうに,
投入されます.

作業に携わった人の想いなども綴った記事が出ていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 22, 2009 Brand-new cable car will soon hit the streets
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)

flickr から:
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Cable Car 15 by Jamison
Cable Car 15

その他の画像: Cable Car 15 by Jamison
Taken on June 22, 2009

back to the barn by foggydave
back to the barn
Taken on June 22, 2009

一方,路面電車(ストリートカー)のほうにも,資金が投じられようとして
います.先週の話ですが,これまで各地で引退した車両を購入しながら,
そのままでは走らせることが出来ず,保管するしかなかった16両の古典的
車両を再生する費用として,Muniの上部組織MTAは1871万ドル余の予算の
承認を求めています.
MTA: San Francisco Municipal Transportation Agency

現行の24両に16両が加われば40両体制となり,観光シーズンなどは混雑の
激しいFラインの増発だけでなく,両運転台の車両も含まれているため,
Eライン(E-Embarcadero)の新設も現実のものになります.

06/14/09 More streetcars rolling out means new line possible
(The San Francisco Examiner ニュースへのリンク)

このリハビリは,ペンシルベニア州のBrookville Equipment Corp.に委託
することになります.

【Muni】関連ログ:
2008/8/06 Fライン好調持続ゆえの悩み
2008/5/14 E系統向け車両リハビリ予算つく


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2009年06月22日

【ベルガモ】6/10にトラム延長されるも..

ミラノの北東,ベルガモ(Bergamo)から北東に向かう旧鉄道線をトラムに
転換した路線は,4月下旬にアルツァーノ(Alzano Centro)まで暫定開業,
GW直前だったこともあり,日本からも早々に視察に行かれた人もいると
聞いていますが,その後6/10にはトラム1号線は当面の最終目的地である
アルビーノ(Albino)まで,延長開業して総延長は12.5キロに至ります.

9月までは15分間隔で運転されるトラムに,延長開業初日には6千人が利用
したそうですが,数日を待たずして,数多くの苦情が利用者からTEBに
寄せられてしまいました.
TEB: Tramvie Elettriche Bergamasche

内容の大半は,混雑するバスを何とかしろ,接続が悪い?,トラム開業前
と比べるとかえって不便になったということでした.
それまで公共交通は路線バスしかない地域で,トラム開業により関連する
バス路線は再編成されます.ベルガモでも周辺地域を走るATBのバスや,
中距離や都市間バスを担うSABの路線バスなどが対象です.
ATB: Azienda Trasporti Bergamo
SAB: Sab Autoservizi

路線廃止や減便,経由地変更などが利用者に周知徹底されていなかった
こともありますが,バスの混雑は減便によるものらしく,またアルビーノ
より遠方のセリアーナ渓谷(Valle Seriana)とベルガモを結ぶSABのバス
などは,トラム開業後はアルビーノとベルガモ間を高速経由に変更して
ノンストップにしたことなどが,不便になったとの苦情の原因になった
模様です.

対応を求められたTEBは,苦情の対象にもなっていた遅れを改善すべく,
6/22にダイヤを若干修正すると発表しました.
それと同時にTEBは,トラムの果たす役目や,公共交通に投じられる資金
には限りがあるため,トラム路線に並行するバスは整理されるか減便を
余儀なくされるという説明を行っています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
[18/06/09] Risposta alle sollecitazioni degli utenti in merito a
criticità scaturite nella seconda fase di esercizio

(TEB SpA 公式サイトへのリンク)

ここでトラム(metrotramviario)は,あくまで都市と周辺郊外の公共交通
(TPL)網の一環であり,自動車交通に取って代わるものではなく,それを
補完する乗り物であると,記されています.
TPL: Trasporto pubblico locale
またATBとSABは,郊外路線バス(SAB)を100万台xキロから40万台xキロに,
市内路線バス(ATB)は34万から17万台xキロに縮小するとあります.

トラム延長後,苦情が殺到しダイヤの手直しが行われると伝える記事:
17 giugno 2009 Teb: modifiche per agevolare i passeggeri della
Val Seriana

16 giugno 2009 «Con il tram servizio peggiorato» Lettera di
protesta di 100 pendolari

(L'Eco di Bergamo ニュースへのリンク)
延長開業前夜,並行する路線バスの再編をまとめて紹介していた記事:
09/06/2009 Scatta la seconda fase sulla Bergamo-Albino, dal
10 giugno attivo il nuovo orario.

(IlPendolare Magazine ニュースへのリンク)

延長開業した区間を含めた画像と映像のあるページ:
BERGAMO | Tramvia delle Valli p9
(SkyscraperCity Forum へのリンク)

なお,ラッシュ時に7.5分間隔の運転を開始するのは,今のところ9月から
(冬ダイヤから)を予定しているそうです.

flickr から: Tramvia della Val Seriana
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
TRAM - ITALIA, Bergamo 53 by Ambrosiana Pictures (G)
TRAM - ITALIA, Bergamo 53
Taken on May 2, 2009

【ベルガモ】関連ログ:
2009/4/28 運賃初日は無料開放の十分の一
2009/4/25 アルツァーノまでトラム先行開業

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2009年06月21日

【ユトレヒト】ウィーンから助っ人来る?!(4)

ラッシュ時に想定されている(Utrecht)のトラム(sneltram)混雑緩和救済
措置として,BRUがウィーン(Wiener Linien)から購入していた車両は,
いまだに営業運転につけない状況であることが,また報じられています.
実は今年5月の時点でも,導入は延期されると伝えられていました.
BRU: Bestuur Regio Utrecht (ユトレヒト都市圏の行政府)

かつてウィーンで地下鉄U6の主力車両で,かの地で先ごろ新車が追加導入
されたことにより引退したE6タイプの中古車両が,次の活躍の場として
ユトレヒトで旅客を乗せて走り始める日は,現時点では未定のままです.

今回の記事によれば,車両(E6)そのものには問題はないものの,まだ当局
(Inspectie Verkeer en Waterstaat)から認可を得ていませんし,軌道の
磨耗が進んでいるため,管理しているProRailが夏の間にそれを改修する
のを待たなければならないことと,増発に伴う踏切開閉時間の調節? が,
運転開始までに必要なようです.
レール磨耗の進みが早いのは,ウィーンから来た車両の車輪径が小さい
から? というようなことも書かれていました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20 juni 2009 Weense tram blijft nog even in remise
(RTV Utrecht ニュースへのリンク)
19 juni 2009 Introductie Weense tram even op de lange baan
(AD.nl ニュースへのリンク)
下は今年5月の時点での報道:
20 mei 2009 Invoer Weense trams weer uitgesteld
(RTV Utrecht ニュースへのリンク)
20 mei 2009 Weense trams maken rails stuk
(AD.nl ニュースへのリンク)

BRUは増発用車両導入に250万ユーロを投じていましたが,その後の費用が
かさんできて,5月の時点では320万ユーロに,そして今回の記事によれば
一年近く遅れた結果,350万ユーロにまで膨れ上がっているそうです.

【ユトレヒト】関連ログ:
2009/2/14 ウィーンから助っ人来る?!(3)
2008/5/23 ウィーンから助っ人来る?!(2)

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2009年06月20日

【トゥールーズ】PDU改訂版はトラム導入優先

先日,2010年12月営業開始予定のトラムE号線用シタディスの市内到着が
盛んに伝えられていたトゥールーズで,今度は向こう十年間にわたる,
トゥールーズの都市圏交通計画(PDU)の見直し案が,都市圏の首長をも
兼ねている,2008年の選挙で当選した新市長により,発表されています.
PDU: Plan de Déplacements Urbains

総額で13億ユーロに及ぶ計画では,市長選挙時の公約通りにトラム導入が
推進されています.
これまでのトラム計画線の継承はもちろんのこと,前市長により葬り去ら
れた? トラムE号線の空港支線計画の復活や,メトロB号線の延長はトラム
により実現させようとするなどの新プランが,盛り込まれています.

新案の今後は,7月上旬にもトゥールーズ都市圏と,その都市圏で公共
交通を運行する2002年に設立された組織,Tisséoの承認を必要とします.

トラム関連を追ってみると,
ブラニャック空港(aéroport de Blagnac)への支線は,どうやら単線に
なる模様ですが,2013年の開業が見込まれるようになりました.
またトラムE号線の都心側の終点で,メトロA号線の乗換駅となるArènes
から先の延長区間に相当するトラムG号線(ligne Garonne)なども,同じく
2013年の予定です.
さらに2015年には,Arènesから西に伸びるTournefeuilleへの新路線と,
将来TGVが発着する? Pont des Demoisellesから南東のSaint-Orensへと
伸びる新路線なども開業予定になっていますが,都心部の周回路線になる
予定のトラムF号線(ligne Canal)は,2018年の模様です.

メトロB号線の南端駅Ramonvilleから,南東のLabègeへの約5キロほどの
延伸計画は,前市長がメトロのまま早期決定を求めていましたが,工費が
三分の一の1億3千万ユーロで済むトラムで行う計画に改められています.

La Dépêcheの記事には地図も載っていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
19/06/2009 La carte des nouveaux projets de transports du Grand
Toulouse
(La Dépêche ニュースへのリンク)
19.06.09 Guerre de positions entre métro et tram
(20minutes ニュースへのリンク)

しかし,Tisséoの赤字救済への支援で手一杯な状況にある中で,資金難
から今後も紆余曲折がありそうです.

【トゥールーズ】関連ログ:
2008/12/18 エアバスとアルストムのコラボ
2008/6/21 トラムE線レール敷設開始

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2009年06月19日

【フィレンツェ】架線レスTramwave採用か?

今月初めにウィーンで開催されていた,国際公共交通連合(UITP)の国際
会議(UITP Vienna 2009)では,アンサルドシステム(Ansaldo STS)も,
架線なしでトラムが走れるシステム(Tramwave)を発表していました.

Tramwaveと呼ばれるシステムは,空中の架線の代わりに地表ケーブルから
集電するもので,詳細は不明なものの接触式のようですし,車両が真上に
いない限り地表ケーブルに通電されないなど,APSとしてはアルストムが
いち早く実用化したものと似ています.
APS: Alimentation par Sol

直流電化750Vまでの路線で対応可能なTramwaveは,元々アンサルドブレダ
(AnsaldoBreda)の低床トラム(Sirio)用として開発されたものでしたが,
他社モデルでも導入できるほか,在来車の改造も可能とのことです.

さて,そのTramwaveが導入される第一号は,今のところフィレンツェの
トラム2号線が有望と思われます.トラム2号線ではサンタマリア・デル・
フィオーレ大聖堂前の広場(Piazza del Duomo)では架線を張らない方針と
しています,それに加えて,そのドゥオーモ広場から停留所で2つ分先の
サン・マルコ広場(Piazza San Marco)内でも,架線なしにする可能性が
あることを,フィレンツェ市が発表していました.

Tramwaveは,バッテリーなどを搭載する方式より経費を抑えられるとも
書かれています.

フィレンツェ市の公式発表と,一般メディアの記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18/06/2009 Possibile il tram senza fili anche in piazza San Marco
grazie all’alimentazione da terra

(Comune di Firenze 公式サイトへのリンク)
18 Giugno 2009 Il tram senza fili anche in piazza S. Marco
(Il Reporter ニュースへのリンク)

Ansaldo STSが,2009年UITP会議で発表したTramwave(ワイヤレス トラム
システム)の概要は,下記にリンクがあるPDFファイルに記されています.
Vienna UITP 2009 / EXHIBITOR DETAILS / ANSALDO STS
(UITP Vienna 公式サイトへのリンク)
業界専門サイトだけでなく,一般向けメディアでも報じられていました.
2009-06-09 ANSALDO STS: NEW TRAMWAVE POWER SYSTEM PRESENTED
(ANSA ニュース 英語版 へのリンク)

今回の発表は,あくまでも可能性があるというだけで,ドゥオーモ広場も
含めて正式決定ではない模様です.トラム2号線と同3号線の建設用として
して用意された資金が,イタリア中部地震被災地復興に充当されることは
なくなりましたが,依然計画の行方は不透明です.

Ansaldo STSのトラム計画概要: Florence Tram (lines 1, 2 & 3)
(Ansaldo STS - Italy 公式サイトへのリンク)

なお,現在は試運転が行われているトラム1号線の開業は,10月中になる
ということも,今回あわせて発表されました.

【フィレンツェ】(フローレンス)トラム関連ログ:
2009/5/21 トラム1号線と2号線で明暗
2007/2/13 大聖堂近くは架線レス?

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2009年06月18日

【シアトル】リンク開業日まで,あと一か月

開業を一か月後に控えたSound Transitのセントラルリンクライトレール
で,シアトル南のソードー(SoDo)地区にある車両基地(Link Light Rail
Operations and Maintenance Facility)が,初めてではないものの一般
メディアに公開され,いくつか紹介記事がみられます.

この車両基地,現在は近畿車輛製の部分低床車35本を収容するに留まり
ますが,2016年に開通予定のユニバーシティ リンク(University Link)に
必要な車両27本もいずれ配属されることになっていて,最終的には105本
(104本? )まで収容可能だそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 17, 2009 Here's where they fix the light rail trains
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)
June 17, 2009 Sound Transit's SoDo operations base offers state
of the art train care

(Northwest Progressive Institute Advocate へのリンク)

PIの記事にも出てきますが,リンクライトレールは直流1500V電化です.
地下あり高架ありでメトロのようでもありますが,途中には道路中央を
走る区間もあるため第三軌条が使えず,架線式のため日本の私鉄のような
様相です.そもそもDC1500vの採用は,電車運行頻度の高さが予想される
ことと,建設費と運営費を節約する必要に迫られ,変電所建設数を抑えた
ためと,以前こちらで書いていました.

その他あまり知られていないことのようですが,車両製造では大阪の近畿
車輛工場で大部分が作られ,それを米国に運び込んだあと,エバレット
(Everett)のボーイング工場の一角を近畿車輛が借り受け,最終組み立て
作業を行っているそうです.

すでに準備が整いつつも,初飛行は今月末と予想されるボーイング787機
建造現場のすぐ近くで,ライトレール車両が組み立てられていたのかも
しれません.

【LRV】関連ログ: 2006/12/16 シアトル向け プエブロで試験中

今月初めにはメディア向け試乗会も開催されていて,連日のようにライト
レールの記事が出ていました.

また毎週月曜には,各駅を取り上げたシリーズものの記事もあります.
May 21 Tunnel two-step: It may take buses longer to clear shared
tunnel

May 26 International District/Chinatown Station is switching
point for many commuters

June 1 Sports fans to find relief at Sodo light-rail stop
June 8 Will Sodo Station be a magnet for riders?
June 15 Beacon Hill's light-rail station filled with colorful art
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
この先もTukwilaに向かって紹介が進んでいくのでしょう.

【シアトル】リンクライトレール関連ログ(2009年分):
2009/5/22 トンネル内でバスとLRTが共存
2009/5/20 ライトレール DSTTでも試運転へ
2009/4/21 リンクライトレール7/18開業へ

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2009年06月16日

【プラハ】市内でメディアにForCity公開

プラハ市が注目する100%低床トラムのプロトタイプは,これまで試験が
行われていたプルゼニから移動し,初めてプラハでお披露目されました.
その期待ぶりは,市の公式サイトのトップページの左上に,画像入りで
紹介されているのを見れば一目瞭然でしょう.(日本時間 6/16朝現在)

プラハでは初となる100%低床化と,全軸独立回転車輪で静かな走りを実現
できると考えられているプロトタイプの第一号(115号車)は,今後数週間
車両基地の中で試験走行が行われ,それから市内路線での試運転が重ねら
れることになりますが,いくつかの場所では地上側の改修も必要になる
とのことです.また2本目は,8月か9月に到着予定とか.

当局の認可次第になりますが11月か年内には,Škoda ForCity(Škoda 15T)
は,旅客を乗せて営業運転を開始する見通しです.

プラハ市の発表と各種メディアの記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
15. června 2009 Začala se zkoušet nová tramvaj
(města Prahy =プラハ市 公式サイトへのリンク)
15.6.2009 V Praze budou jezdit zcela nízkopodlažní tramvaje
(Prachatický deník ニュースへのリンク)
15.6.2009 Za tři až čtyři týdny se v pražských ulicích objeví nová
tramvaj
ČTKの記事 (iHNed zpravodajství ニュースへのリンク)

試作車には布張り,プラスチック製,木製の三種類の座席がありました.
実はこれはまだ決まっていないようで,市の発表ページにもウェブ上での
アンケート結果の棒グラフが載っています.

2010年末には32本が用意され,最終的には2017年までに250本を揃えて,
旧型車を置き換える計画です.1本あたりの金額は6500万チェココルナや
6800万チェココルナといった数字が今回出ていますが,いずれにしても
部分低床車(14T)より高額なのは間違いありません.

【プラハ】Škoda 15T (ForCity) 関連ログ:
2009/4/30 ForCity導入で路線改修が必要?
【シュコダ】2009/3/23 ForCity プルゼニで試運転中
【シュコダ】2008/9/18 15T(ForCity) 試作車公開
2008/5/28 15T(ForCity)の話題あれこれ

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【ミラノ】今度は移動クリニックのトラム版

年末年始に期間限定で登場したフィットネスセンター風のウェルフェア
トラムのお次は,車内で無料の健康診断を受けられる,ヘルス・トラム
(Tram della salute)です.

健康という名の電車(Un tram chiamato salute)とも呼ばれるトラムの
車内では,血圧測定をはじめとする循環器系の代謝疾患予防のための各種
診断を無料で受診できます.今週末までの期間限定で,診察はさすがに
走行中ではなく,市内数箇所の停留所で一時間ごとに設けられた停車中に
行われます.

今の時期に実施されるのは,高血圧の市民が多いミラノでは,夏の間に
心臓血管の病気が多発するからだそうです.

当地の保健関連の公的機関と,武田薬品の関連会社,タケダ・イタリア・
ファルマチェウティチ(Takeda Italia Farmaceutici S.p.A.)が,今回の
ヘルストラムに協力しているそうです.

停留所や時間帯は,下記のMilano Webに掲載されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
15/06/2009 SALUTE: A MILANO UN TRAM SPECIALE PER TENERE CUORE IN
FORMA
(ANSA ニュースへのリンク)
15/06/2009 UN TRAM CHIAMATO SALUTE
(Milano Web ニュースへのリンク)
15 giugno 2009 La pressione? Si controlla sul tram bianco
(Corriere della Sera ニュースへのリンク)
C6.tvにはニュース映像が掲載されています.
Il 'tram della salute'. Un modo simpatico per invitare i milanesi
ipertesi a curarsi
(C6.tv ニュースへのリンク)

登用されたのは,Peter Witt(または1928年製なのでイタリア語の28を
意味するVentottoと呼ばれる車両)の1702号車ですが,各記事ともtram
biancoと書かれている通り,1702号車はミラノでは異色と言える,車体を
白く塗られているのが特徴です.

【ミラノ】関連ログ: 2008/12/16 1/07までウェルフェア・トラム走る

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2009年06月15日

【ベルリン】Flexity Berlin 99本発注へ?

ベルリンのBVGは,現在は量産先行車を4本だけ営業運転に投入している
ボンバルディア製の特注低床車(Flexity Berlin)を,99本だけ発注する
見込みであることを,地元紙が明らかにしました.
BVG : Berliner Verkehrsbetriebe

当初130本強の発注と見られていましたし,旧型車を全部置き換えるには
148本が必要とされ,残りをどうするかなど,正式には6/29の監査役員会
(Aufsichtsrat)で決定し,発表される模様です.
金額は明らかにされていませんが,この大量購入には連邦政府とベルリン
特別市(州)が,財政支援を行います.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
13.06.2009 Großauftrag: BVG kauft neue Straßenbahnen
(Berliner Zeitung ニュースへのリンク)

プロトタイプの4種類(=車両の長さで二種類と,両運転台か片運転台かの
二種類)全てが発注される見込みですが,専門家の間では,予算不足から
価格の安い車両長の短いタイプばかりになるのではないかという懸念が,
報道によればあるそうです.いずれにしても,6/29以降には判明している
ことでしょう.量産車の納入は2011年が予定されています.

なお,本題とは直接関係ありませんが,UITP Vienna 2009でアルストムの
首脳がローコストトラムの発表を行った際に,世界的な経済不況の中に
あっても公共交通へのインフラ投資は堅調で,鉄道車両製造業界には今は
影響が少なく,この業界は幸運だという言葉があったそうです.
15.6.2009 Billig-Tram für die nächste Sparrunde Noch leben die
Hersteller von Konjunkturpaketen
(Tagesspiegel ニュースへのリンク)

欧州鉄道産業連合(UNIFE)によれば,トラムの販売数は年間で3.7%伸びて
いると推測されるそうです.地下鉄は2.7%だとか.
UNIFE: Union des Industries Ferroviaires Européennes

【ベルリン】Flexity Berlin 関連ログ:
2008/9/17 Flexity Berlinは,街中のICE
2008/8/19 Flexity Berlinは10月からM4で?
2008/5/30 9月にFlexity Berlinお披露目へ
2007/4/14 Flexity Berlin 詳細明らかに

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2009年06月14日

【シャーロット】架線なし燃料電池市電の勧め

カンファレンス関連の話が続きますし,シャーロットは先週も話題になり
ましたが,ノースカロライナ大学シャーロット校(UNC Charlotte)で,
第五回国際ハイドレール(Hydrail)会議が先日開催されていて,そこでの
主要議題の一つ,Hydrailの路面電車版(hydrolley)なら,同市で計画中の
ストリートカー10マイルほどの建設費が,約6千万ドルほど安くなると
いう話を,専門紙ではなく一般メディアが記事に取り上げていました.
UNC Charlotte: University of North Carolina at Charlotte

ハイドレール(Hydrail)とは,一般にはあまり馴染みのない名前かもしれ
ませんが,水素を燃料として走る鉄道車両のことで,日本でも財団法人
鉄道総合技術研究所が開発した車両(R291形試験電車)のみならず,ハイ
ブリッド版も含まれるそうですので,JR東日本のNEトレインなども該当
しそうです.

この路面電車版とも言えるハイドロリー(hydrolley)も,基本原理は同じ
で燃料電池で走るため,建設時に架線を張ったり変電所を設置する必要が
ありません.
コロラド州の会社(Proterra LLC)によれば,架線による給電を行わない
場合,路面電車の建設費は1マイルあたりで4百万ドル節減でき,今回の
報道によれば,運営費も含めて10マイルの路線で6千万ドル浮かすことが
出来るという試算になった模様です.ただし,車両(ハイドロリー)の値段
自体には触れていません.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 11, 2009 Engineers: Charlotte could save $60 million on
streetcar plan
(WCNC-TV NewsChannel 36 ニュースへのリンク)

架線レスで走るワイヤレス・ストリートカーの話は,シャーロット市議会
にも昨秋のうちに伝わっていることが,会議開催に先立つ今春明らかに
されていました.
April 10, 2009 UNC Charlotte Hydrail Conference Spotlights Wireless
Rail Transit
(UNC Charlotte ニュースへのリンク)

International Hydrail Conferenceの案内:
会議の案内: Fifth International Hydrail Conference 11-12 June 2009
(Hydrail 公式サイトへのリンク)
現在ハイドレイル(Hydrail)のトップページにも掲載されています.

カンファレンスのスポンサーにはCATSも加わっていて,最終日(6/12)には
ハイドロリーの夜明け(Dawn of the Hydrolley)と題したテーマのあと,
ライトレールLynxブルーラインの車両基地へ見学会も行われた模様です.
CATS: Charlotte Area Transit System

シャーロットのストリートカーは,先週予備的な調査に予算が辛うじて
ついたばかりです.市の首脳らは前例のない方法に及び腰になりそうとの
ことですが,今回の報道によれば,CATSのストリートカー計画担当者は,
燃料電池車やハイブリッド車も視野に入れそうです.

【シャーロット】ストリートカー関連の直近過去ログ:
2009/6/07 市電建設調査費捻出の賭け

架線レス トラムでは今のところ欧州が先行していますが,導入目的も
形態さえも異なるものが,実用化される日も近いのでしょうか.

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2009年06月13日

【Alstom】新規トラム導入廉価モデル開発へ

2009年はウィーンで開催された,UITP国際会議(UITP Vienna 2009)で出た
トラムの話題がもう一件ありました.

アルストムの首脳が会見で語ったところによれば,同社は二年後の完成を
目指し,新たにトラムを導入する際の総予算を,今より最大で30%も節約
する新規導入モデルを開発するそうです.
これにより,市内の路線バスにもトータルコスト面で対抗できることに
なるため,人口10万人前後の街にも市電導入のチャンスが生まれます.

ローコストトラム(Low Cost Tram)は,車両だけでなく,諸設備全てを
低価格に抑えます.30年間でみれば,導入から維持までの総経費をバスと
比較しても,ひけをとりません.
バスは30年間で車両を3回程度入替える必要がありますが,トラムなら
不要です.またバスの場合,30年もの間にはガソリン代やメンテナンス
費用が上昇していくものと説明されていました.

ローコストトラムでは,停留所などは簡素なものになるものの,車内には
お金を掛け,乗り心地は損なわないようにします.これくらいの経費は
大した額にならないからだとか.

トラム導入の風潮を感じつつも,小規模の街では資金不足からこれまでは
断念せざろう得ませんでしたが,長い目で見てトラム導入を低価格に抑え
られるモデルが登場すれば,導入への妨げが減るため,アルストムにして
みればトラムを売込める市場を拡大できる思惑もあるでしょう.

この時点では,発言がUITP会議の開催されたウィーンで行われたからか,
ドイツ語の報道しか見つかっていません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Juni 12, 2009 Alstom Transport-Präsident Mellier: Low Cost Tram
soll Bus Konkurrenz machen

(Deutsche Business News ニュースへのリンク)

この低価格に抑えるトラムシステムは,フランス北部のヴァランシエンヌ
(Valenciennes)にあるアルストムの工場内で,開発されるそうです.

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2009年06月12日

【BOMBARDIER】今後も車軸付台車で低床車を

先日までウィーンで開催されていた,国際公共交通連合と日本で訳される
ことの多いUITPが主催する,今年の国際会議(UITP Vienna 2009)の場で,
ボンバルディアが低床式トラムの新モデルを発表していました.
UITP: L’Union internationale des transports publics (フランス語)
The International Association of Public Transport (英語)

全く異なるモデル名を付けた他社と異なり,ボンバルディアはシンプルに
今のモデル名に続く「FLEXITY 2」と呼んでいます.

公式サイトにも既にFLEXITY 2のページがあり,それらと合わせ読むと,
特注デザイン対応や,騒音の低減やスムーズな乗り心地の提供,省エネ
対策の強化などが,新モデルの特徴と強調されています.

特注デザインでは,車内外ともにですが,外観に関してこれまでの例を
挙げています.たとえば,アールヌーボーを表現したブリュッセル向け,
海と船を思い起こさせるマルセイユ向け,そして最近ではバウハウスの
デザインを具象化したベルリン向けといった具合です.

低騒音と乗り心地の向上は,FLEXX Urban 3000と呼ばれる台車により実現
しています.この台車は車軸を持ちながら小さな車輪径で低床化を図る,
いわゆるCityrunnerの流れを汲むタイプです.
FLEXX台車に搭載される,ボンバルディアがFLEXX Tronicと呼ぶ技術は,
アクティブ操舵と台車の安定化を図り,車輪とレールの磨耗を減らすこと
で,騒音や保守の面で優れていると説明されています.

ちなみに,ブリュッセルやジュネーブ,バレンシアに入ったFLEXITYの
台車はFLEXX Urban 1000,ドレスデン,カッセル,フランクフルト向けの
台車はFLEXX Urban 2000だそうです.

省エネルギーに関しては,同社がECO4と呼ぶシステム群が採用されます.
FLEXITY 2に搭載されるECO4テクノロジーには,ブレーキにより発生する
電気を車上で蓄積することで,従来のように架線を通じた回生ブレーキより
効率化を図り,蓄えた電気での節電走行や架線のない区間でも走る能力を
発揮する,MITRACと呼ばれるシステムがあります.もちろん,電磁誘導に
よる非接触給電システムのPRIMOVEにも対応可能です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 8, 2009 Bombardier Premieres Urban Mobility Innovations for
the 21st Century at the 58th UITP World Congress in Vienna

BOMBARDIER FLEXITY 2 tram: The future of urban transport
(Bombardier 公式サイトへのリンク)

Takeru ShibayamaさんのブログにUITP Vienna 2009の見学記があります.
2009-06-11 UITP 2009 (国際会議) - 続編その2
(Gleis 11 - Diary ブログへのリンク)
この記事では,先日ロール社の紹介で触れたシーメンスの新交通システム
新モデルNéoval(NeoVal)のことと,ボンバルディアのブースで聞いた話が
紹介されています.
この他にもUITP関連で,「続編」オリジナルがあります.

関連ログ:
【Siemens】2009/3/31 Avenioモデルと無架線対応策発表
架線レス【Primove】2009/1/31 続々とドイツで検討中
【非接触給電トラム】2009/1/24 APSのインダクティブ版

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2009年06月11日

【サラゴサ】市が地元CAF製トラムに決定

サプライズは起きず,サラゴサ(Zaragoza)市を南北に縦貫するトラムは,
地元に工場のあるスペインを代表する鉄道車両メーカーのCAFを含む企業
連合体(UTE)のTRAZAが,アルストムが参加するIRIDIUMを抑え,35年間の
トラム運営権を獲得する見通しとなりました.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles
UTE: Unión Temporal de Empresas

車両メーカーとしては両者の一騎打ちとなったこの勝負,すでに今月初め
より,路線建設費の提示価格は高いにもかかわらず,CAFの有利が伝え
られていました.理由は技術的な面で勝っているからと言われています.

CAFの受注により,車両はセビリアなどに投入されている電車の改良版,
URBOS III(モデル名)に決まります.もちろん,サラゴサのCAF工場で製造
され,車両長33m(将来43mへ延長可能),車両幅2.65m,最高時速50キロに
抑えられますが表定速度時速19キロに及ぶ,100%低床式です.

その最大の特徴は,何と言ってもACRと呼ばれる急速充電可能な大容量
キャパシタ搭載による,架線レス走行対応でしょう.回生ブレーキによる
消費エネルギーの35%削減も,同時に図られます.
ACR: Acumulador de Carga Rápida

景観保護の観点から架線を張らない区間は,グランビア(Gran Vía)と,
サンチアゴ橋(Puente de Santiago)の間で,これは2013年後半開業予定の
第二期区間にあたります.

CAFの架線レス対応トラムは,まだ営業運行に就いていませんが,第一期
開業までに間に合わせる必要がなく,その点では実用化から数年が経つ
アルストムと比べても,市は引けをとらないと判断した模様です.

着工は当初より遅れていますが,今年8月後半に予定され,第一期区間は
2011年6月末,第二期区間は2013年後半の開業が見込まれています.
総工費は当初の4億ユーロから,3億5570万ユーロになりました.

公式発表と代表的な報道:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10/06/2009 Adjudicada de forma provisional a TRAZA la participación
como socio privado en la gestión del servicio de tranvía

10/Jun/2009 El Ayuntamiento adjudica provisionalmente el tranvía a
TRAZA y las obras podrían iniciarse en agosto

(Ayuntamiento de Zaragoza 公式サイトへのリンク)
10 Jun. FCC, Acciona y CAF se adjudican el tranvía de Zaragoza
por unos 340 millones de euros
(Europa Press ニュースへのリンク)
10/6/2009 La UTE Traza gestionará el tranvía de Zaragoza durante
los próximos 35 años y creará 300 puestos de trabajo

(Aragón Digital ニュースへのリンク)

公式サイトにある路線図など: Proyecto de la línea norte-sur
(Tranvía Zaragoza = Ayuntamiento de Zaragoza 公式サイトへのリンク)
ここにある路線図上で,赤い部分が架線を張らない区間になります.

【サラゴサ】トラム関連ログ:
2009/2/11 トラム路線2009年4月着工へ(2)
2008/7/18 トラム路線2009年4月着工へ

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2009年06月10日

【アムステルダム】南北線のプレメトロ案

アムステルダムでトラブル続きの地下鉄南北線(Noord/Zuidlijn)工事は,
度重なる問題が重なり,とうとう昨秋には休止に追い込まれていました.
休止前の時点でも,予算超過と完成時期の大幅な遅れは避けられない状態
だったこともあって,今年2月には,この地下鉄南北線(NZ-lijn)を今後
どうするかを検討する委員会(Commissie Veerman)が立ち上がり,先週に
なって,このまま工事を再開する提言が出されていたところです.

しかし今週,社会党がTransTec社と共に,プレメトロ(premetro)案を提示
してきました.一部は地下を走り一部は地上を走るトラム型の鉄道です.

地下鉄時代には早くても2017年とされていた完成予定は,プレメトロ化で
2012年か遅くとも2013年に繰り上げられ,必要経費もあと2億9千万ユーロ
で済むとの試算が添えられていました.地下鉄のままで問題なしとした
検討委員会の評定は,あと5億ユーロ(総額31億ユーロ?)だったのです.

プリメトロ化で,今以上に難工事が予想されている区間は地上を走り,
完成に近づいている区間では地下を走ります.ただし,それでも新たに
建設が必要になる地表と地下との出入口部分で,用地の問題から急勾配に
なるのではないかなどの問題が残るそうです.

この提案では,南駅(Station Zuid)からEuropaplein駅までは地下で,
その後は地上を走行して,すでに多くのトラム系統が地上を行き交って
いるダムラック(Damrak)通りで再び地下に潜り,中央駅以北もそのまま
地下走行になる模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
08-06-09 'Metrotram over route van NZ-lijn'
(PAROOL ニュースへのリンク)
8 juni 2009 SP komt met alternatief Noord-Zuidlijn
ANPの記事 (nu.nl ニュースへのリンク)
9 juni 2009 SP komt met tramlijn als alternatief voor Noord-Zuidlijn
(Technisch Weekblad ニュースへのリンク)

元はといえば北南線(Noord/Zuidlijn)は,混雑する道路やトラム,バスの
救済として,地上には建設の余地がないために地下鉄で計画されました.
それが一部とは言え地上走行となることで,道路混雑の緩和にならない
のではないかという懸念もあります.

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2009年06月09日

【ミュルーズ】Lohrでトラムトレイン製造中

アルザスのミュルーズ(Mulhouse)で進められているトラムトレイン計画で
使用される車両が,ストラスブール市郊外のデュッピグハイムにある,
ゴムタイヤ式トラム(トランスロール)で知られるロール社(Lohr)の工場
で,建造が進んでいることを紹介する記事がありました.

ミュルーズ市内のトラム路線から,SNCF線に乗り入れてタン(Thann)まで
行くトラムトレインは,2006年11月にシーメンスが12本受注しています.

モデル名Avantoと呼ばれる車両は,SNCFの勧めもあり,ロール社が製造
することになりますが,シーメンスがロールに車両製造を請け負わせる
のはこれが初めてではなく,SNCFが2002年に発注した,パリ近郊のT4向け
Avantoの時からです.

ミュールーズ向け第一号は今年10月には落成し,2010年5月まで試運転が
重ねられるとのことです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
09/06/2009 Transport Lohr assemble les douze rames du tram-train
mulhousien
(Journal L'Alsace ニュースへのリンク)

ロール社の他分野の製造ラインが経済危機で打撃を受ける中,Avantoの
組み立て契約をシーメンスから獲得していたことにより,40人の雇用が
1年半確保されるというような話も紹介されています.

【ミュルーズ】関連ログ: 2007/9/12トラムトレイン起工式行われる

また,その後の契約では2012年からNéoval(NeoVal)の製造が,ロールの
工場で開始されるそうです.NeoValは,今はシーメンス傘下のMatraが
開発したゴムタイヤ式の新交通システムVALの発展版だそうです.

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【ニューオリンズ】三つの市電新路線計画

全米各地でストリートカー導入計画は目白押しですが,これまでは話が
出ていても,資金難から実現に至りそうにないことが多かったものです.
たとえ連邦政府から補助金を受け取れたとしても,それは計画全体の必要
経費の半額までが限度で,残る半分は何らかの形で地元で負担しなければ
なりませんでした.それに不況が追い討ちをかけているのが現状です.

しかし,景気対策法(ARRA)の元で連邦政府が支援するTIGERと呼ばれる
プログラムに後押しされて,ニューオリンズでは路面電車の新路線を三つ
検討していることが,先月下旬から話題にされていました.
ARRA: American Recovery and Reinvestment Act of 2009
TIGER: Grants for Transportation Investment Generating Economic Recovery

TIGERは地元半額負担の縛りがないなど,通常の審査基準を経ず運輸省の
自由裁量で交付される助成金のため,総額で15億ドルが用意されている
TIGERの獲得を目指して,公共交通だけでなく,全米中の道路や橋など
全ての地上運輸関連インフラ整備計画が,しのぎを削ることになります.

ハリケーン・カトリーナの被災以降,いまだ都市内公共交通の利用者は
被災前の三分の一にも至らない状況ですが,路面電車は被災前の運転区間
まで全面復旧して一年近くが経ち,今年に入ってからRTA全体の利用者の
半数近くを市電の乗客が占めていて,好調に推移している模様です.
RTA: New Orleans Regional Transit Authority

新線建設はRTA利用者を増やすことのみならず,沿線への投資効果による
活性化も期待されていますので,2億ドルまでを限度に支給されるTIGER
プログラムは,競争は激しいと思われますが,まさに千載一遇のチャンス
と言えます.

TIGERの申請締切りは9/15です.それまでに都市内公共交通の運営を請け
負っているVeolia Transportationが推奨する新線計画は,RTAの理事会に
諮られ,そののち計画案は市議会に報告されることになっています.

提案されている三路線は,いずれも既存路線のカナルストリート線と接続
し,オプションでリバーフロント線と接続させる案もあります.

第一案(ロヨラ通りルート)
3300万から3840万ドル,1.57から1.62マイル
第二案(フレンチクオーター ループ)
6360万から8600万ドル,3.9から5マイル
第三案(コンベンションセンター ルート/ループ)
3550万から4500万ドル,1.78マイル

路線図は,6/07付けTimes-Picayuneの記事にPDFファイル版のリンクが
掲載されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 07, 2009 Federal grant potential financing source for New
Orleans streetcar expansion
(The Times-Picayune ニュースへのリンク)
May 28, 2009 RTA eyeing streetcar extension
(WWL-TV, Channel 4 ニュースへのリンク)

ロヨラ通りとコンベンションセンターの二案は,周辺の土地の大部分が
財力のある開発業者の管理下にあり,民間企業の参入で成功したリバー
フロント線のように,民間資金を呼び込むだろうと言われてます.

フレンチクオーター周回ルートにはそれが期待できないものの,多くの
支持者がいるほか,路線バスの利用も好調な地区です.

ロヨラ通り(Loyola Avenue)のルートは,2年前にも検討されていました.
都市間バス(Greyhound)や鉄道(Amtrak)といった他の公共交通機関と接続
することになるこのルートは,一番FTAに気に入られるとのことですが,
ロヨラ通りがオフィス街であることから,市電が走っても人を呼び込む
ことにはならないと批判されていて,1ブロック南の通りを走らせる話も
あるそうです.

【ニューオリンズ】ストリートカー,直近と関連ログ:
2008/11/27 カナル通りにレッドカー復帰へ
2007/7/31 路面電車の新線計画

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2009年06月08日

【アリカンテ】トラム2号線開通は2010年に

バレンシア州アリカンテの都市交通鉄道は,州都バレンシアとともにFGV
と呼ばれる公営(州営)企業により運営されていますが,先月下旬より,
アリカンテで現在建設中のトラム2系統は,民間企業により運営される
かもしれないという話が出ていました.
FGV: Ferrocarrils de la Generalitat Valenciana

TRAM 2系統は,アリカンテのTRAM 1系統や3系統と異なり,4系統のように
既存の鉄道線を使わず新たに軌道が建設されています.
同じ新設路線でも末端のサンファン海岸地区に新しく軌道を敷いただけの
4系統に比べ,2系統のために建設されている軌道は距離も長く,工事は
遅れていて予算も多くを費やしてきました.
今年開通の予定でしたが,どうやらそれは無理な話で,現時点で2系統は
試運転が年内にも開始できるかどうかだそうです.

その状況で開通させた場合,経営が行き詰まるのではないかというのが,
TRAM 2系統の民営化論につながっているようです.
しかし,公金で建設された軌道に民間の会社が電車を走らせて営業する
ことに対する反感や,FGV職員からの反対が起きていました.今週にも
ストライキさえ辞さない構えです.
結局トーンダウンしている様子ですが,今後の成り行きが注目されます.

アリカンテのTRAM 2系統の民営化に関する記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
07.06.09 La privatización de la línea 2 del TRAM moviliza a los
empleados
(Las Provincias ニュースへのリンク)
2009-06-03 El conseller ve ´imposible´ financiar todo el TRAM
(Información ニュースへのリンク)
31/May/2009 Mario Flores admite un modelo mixto para la línea 2
del Tram
(La Verdad ニュースへのリンク)
30.05.09 La privatización del ferrocarril
27.05.09 Crean una plataforma ciudadana contra la privatización
de la línea 2 del TRAM

(Las Provincias ニュースへのリンク)

その他,先月TRAM 3系統に新駅が開業した際に,今後の予定などが発表
されていて,それに関する記事も数多く出ていました.

新駅は,TRAM 4系統が分岐し,急行運転の1系統も停車するLucentumの
次の駅Condominaと,海岸線に出る直前のCosta Blancaの間に設けられ,
Campo de Golf と名付けられました.

その名の通りゴルフ場がそばにある他,スペイン各地で泊まり心地のよい
ホテルをチェーン展開しているHesperiaのリゾートホテルが,すぐ近くに
あります.また,後述するTRAM 4系統のループ線の停留所も,すぐそばに
建設されているようです.
このCampo de Golf 駅の建設費は68.5万ユーロ,レジャー客を中心に,
年間12.5万人が利用すると予測されています.
2009-06-03 La nueva parada junto al Alicante Golf potencia el uso
del tranvía en la zona de ocio
(Información ニュースへのリンク)

この記事にもあるように,サンファンビーチ地区で工事が進められてきた
TRAM 4系統の延長にあたる長いループ線は,7月から試運転が開始され,
9月には開通できそうです.

また現在アリカンテの都心側終点となっている地下駅のMercadoから,
一駅先のLucerosまでの工事は,11月に試運転を開始できるところまで
こぎつけたとのことです.

さらに先月の話ですが,ベニドルム(Benidorm)まで電化が進み,電車に
なって増発された効果により,アリカンテとベニドルム間の鉄道利用者は
年間140万人を超え,非電化時代の60万人の倍以上を記録したとの報道も
ありました.増発と速達化がもたらした結果です.

同時に現在のベニドルム駅近くから分岐してベニドルムの中心部に至る
路線と,北西の郊外にあるテーマパーク(Terra Mítica Park)に向かう
支線の建設計画の実現が,電化区間がAlteaまで延長された後に現実の
ものになりそうだということも,明らかにされました.スペイン語版の
Wikipediaなどで,TRAM 8系統と表現されている路線です.

ベニドルムの鉄道駅は,海岸から離れた山側にあるようで,街の中心に
向けて,高層コンドミニアム群の足元を,近い将来トラムが走ることに
なるのでしょう.

テーマパークのタワーから眺めたベニドルムの摩天楼:
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Benidorm, the Spanish New York by josago (flickr)
Benidorm, the Spanish New York
Taken on June 6, 2008

更にアリカンテでは,電化区間延長と都心部への乗入れにより,前年比で
利用者数が43%増えたという数字も,発表されています.
24 May El TRAM ha transportado a más de 7 millones de usuarios
desde su llegada al centro urbano en 2007

(Europa Press ニュースへのリンク)

アリカンテTRAM 系統別利用者数(2007年都心地下線開通以降の二年間?)
1系統(Línea 1) (Mercado - Benidorm) 167万4千人強 (急行運転)
3系統(Linea 3) (Mercado - Venta Lanuza) 358万7千人強
4系統(Línea 4) (Puerta del Mar - Avenida Naciones) 87万8千人弱
9系統(Línea 9) (Benidorm - Denia) 122万3千人強 (DCによる運転)

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2009年06月07日

【シャーロット】市電建設調査費捻出の賭け

ノースカロライナ州シャーロット市は昨年,東西を横断するストリート
カー建設計画を前倒ししたいと表明していましたが,その計画も組み込ま
れているCATSの長期公共交通整備計画自体が,新税導入か増税なしでは
資金不足で全部を実現することが困難と先月明らかにされていて,市にも
ストリートカー建設に資金を回す余裕はない状態のため,このままでは
市電を走らせることは困難な状態でした.
CATS: Charlotte Area Transit System

しかし先日行われた市議会本投票前の非公式投票で,市電計画の予備的
調査に向けた8百万ドルの予算が来年度は確保されることが,賛成多数で
確実になっていると,伝えられてきました.

資金調達の見通しが立たないにも関わらず調査に費用を割くのは,一見
すると無駄遣いのように思われ,現に票は政党別に賛成反対がきれいに
分かれての僅差でした.

賛成派は,風向きが変わってきた現政権下で,連邦政府からの補助金を
獲得しやすい状況にしておきたいとの思惑があります.
将来,連邦補助金以外の資金の目途が立った時に,強豪揃いの全米各地
との補助金獲得競争で,この不況のうちに少しでも良い位置を確保して
おきたいということです.逆に言えば予備調査を行わなければ,補助金を
もらえることはあり得ません.

加えて調査費の捻出は,市が真剣に市電導入を考えていると開発業者に
シグナルを送ることにもなります.

これを題してギャンブルとした記事が出ていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Jun. 06, 2009 City's budget takes a gamble on streetcar
Jun. 04, 2009 Council keeps streetcar study in city budget
Jun. 03, 2009 Council to debate funds for streetcar
(The Charlotte Observer ニュースへのリンク)
06/03/2009 Charlotte City Council alters budget ahead of approval
(News 14 ニュースへのリンク)

増税なしには市電は建設されないことが明らかにされていた記事:
May. 14, 2009 Even with higher sales tax, CATS faces transit delays
(The Charlotte Observer ニュースへのリンク)
0.5%増税されれば,売上税からストリートカー計画に資金が回ってきて
2015年にも着工できるとされています.

【シャーロット】ストリートカー関連ログ:
2009/2/21 早々にレールは敷かれるも..

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2009年06月06日

【セントラルコリドー】Gentrification問題

実現に向けて,これまで幾度となく危機を乗り越えてきた,ミネソタ州
ミネアポリス(Minneapolis)とセントポール(St. Paul)を結ぶ,都市間
ライトレールのセントラルコリドー(Central Corridor)計画に,今度は
ジェントリフィケーション(Gentrification)の問題です.

ジェントリフィケーションとは,日本語版ウィキペディアでも紹介されて
いるように,それまで低所得層などが多く暮らしていた地域に,ある事が
きっかけで裕福層が移り住み,その結果,地価や賃料が跳ね上がって,
従来からの主(=低所得者層)が追い出されてしまうことがある現象です.

都心の再活性化では重要な役目を果たしたジェントリフィケーションも,
その行き過ぎが指摘されてきました.
ライトレールやストリートカーも,その開通で沿線開発が促進されて,
投資金額の数倍の効果が得られる反面,このジェントリフィケーションで
問題が生じる可能性が高く,各地で対応が論じられています.

セントラルコリドーでもその恐れがありますが,計画当事者は沿線の大口
団体(=大学やラジオ局)の苦情には耳を傾け対策を講じてきたものの,
将来沿線になる地域に住み商売を営んでいる低所得者やマイノリティが
居場所を失う恐れがある可能性を軽視してきたと,セントポールなどの
グループが連邦機関FTAに苦情を申し立てていたことが,このたび明らか
にされました.
FTA: Federal Transportation Administration

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 5, 2009 Group files civil rights complaint in regard to
light-rail development
(Star Tribune ニュースへのリンク)
06/04/2009 Neighborhood, minority groups file federal complaint
against Central Corridor light-rail line

(Pioneer Press ニュースへのリンク)
June 4, 2009 Opponents file civil rights complaint against Central
Corridor
(Minnesota Public Radio ニュースへのリンク)

計画当事者で広域自治体の行政機関Metropolitan Councilは,30日以内に
FTAに返答する必要があります.
セントラルコリドー計画は,連邦政府からの補助なしでは成り立たず,
10億ドルを超える投資の半分を負担してもらわなければなりませんから,
FTAへの対応を間違うわけにはいきません.

予定では2010年の年明け早々に着工,2014年の開通を目指していますが,
一難去ってまた一難です.

【セントラルコリドー】前回の話題: 2008/6/16 当面の障害乗り切る

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【ランス】全仏初のトラム軌道敷設の機械化

フランス北部のシャンパン醸造で知られるランス(Reims)では,2008年に
着工された,2011年4月開業予定のトラムウェイの工事が,いよいよ軌道
敷設に至っています.
約10キロ強の路線に必要な総延長40キロのレールで,2500回は行われる
レール溶接作業の記念すべき第一回は,先月5/15に行われました.

その軌道敷設は,フランスのトラム工事では初めて,自動化されていると
紹介した記事がありました.

アルストム(Alstom)の開発したAPPITRACKは,ランスのトラム路線全線の
60%で軌道敷設の機械化を図り,路面掘削量を浅くすることが出来る上,
敷設スピードも三倍? に向上し,一日で300m? 進むとされています.

二台の作業車で構成されるAPPITRACKは,先頭の車両でコンクリートの
スラブを注入し,数メートル後方の車両がレールを敷いて締結作業まで
自動で行うもので,トラム以外の鉄道では既に採用されていて,低騒音と
低振動なのも利点だとか.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
05/06/2009 Tramway de Reims : 300 mètres de voies réalisées en
une journée
(Moniteur ニュースへのリンク)

概要 APPITRACK: Automatic Plate and Pin Inserter for Trackwork
APPITRACK, Reducing disturbance due to infrastructure works
(Alstom 公式サイトへのリンク)
下段のページには画像入りPDFファイルへのリンクもあります.

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【マインツ】路面公共交通は全車低床化へ

ラインラント=プファルツ州マインツ(Mainz)市は,1970年代から導入して
車齢30年余を迎えている市電の旧型車両を,新車購入で置き換えるか,
それとも更新して使い続けるか,その結論を出した模様です.

対象となっている旧型車とは,MVGが1975年から走らせているDUEWAG製の
M8タイプ10本です.車両更新案では,低床化は行わず製造から50年後まで
運用可能にする対策を施し,7百万ユーロと費用見積りが出ていました.
MVG: Mainzer Verkehrsgesellschaft mbH

一方,今回採用された低床式の新車を購入する案は,9本の購入で2千万
ユーロでしたが,更新されても旧型車は保守費用がかさみ,エネルギー
効率も悪いままのため,長い目でみれば経費の差額は相殺されるだろう
ということと,旧型車のままでは低床化が促進されないという理由で,
新車購入に踏み切ったそうです.

昨年マインツでは1千万ユーロを投じて36台の低床バスを購入しており,
今回購入を発表した9本の低床式トラムが全て投入された暁には,MVGが
保有するトラムもバスも,営業車は全て低床式になるそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04.06.09 Neue Straßenbahnen für Mainz!
(Stadtwerke Mainz AG 公式サイトへのリンク)

この件は記事にもなっています.
05.06.2009 Stadtwerke investieren 20 Millionen Euro in neun neue
Straßenbahnen
(Allgemeine Zeitung Mainz ニュースへのリンク)

発注先と車両モデル名は未発表にもかかわらず,これまで安物ばかりを
買ってきたMVGのことだから,新車はVariobahnだろうと想定し,色々と
文句をつけている反対派の意見も紹介されています.

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2009年06月02日

GMの工場でライトレール車両建造!?

GM経営破たんの報に接し,古くはNational City Linesの一件に始まり,
溜飲を下げる思いをした人も少なからず世の中にはいるようです.
その代表格としてドキュメンタリー映画の製作だけでなく,左派寄りな
政治活動でも知られるマイケル・ムーア氏のブログが,英語圏メディアで
盛んに紹介されています.

彼の初期の作品に映画Roger & Meがあり,これが出身地のGM工場が閉鎖
されたことをきっかけに,その後の物語を映し出したものだっただけに,
今日のGMを予見していたというタイトルの記事も見られるほどです.

マイケル・ムーア氏は,今回ブログの中で今後の要望を記しています.
その中には,全米の拠点間に高速鉄道網を張り巡らし,中規模以上の都市
にはライトレールのような大量輸送機関を整備するプログラムをおこす
というものがありました.

その狙いには,自動車を製造するだけでは不要になってしまう工場で,
高速鉄道やライトレールの車両を製造することで,地域経済や雇用を守る
ということも含まれています.

氏のブログと,それを取り上げた記事を一つだけ:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 1st, 2009 Goodbye, GM ...by Michael Moore
(MichaelMoore.com へのリンク)
June 1, 2009 For Michael Moore, It’s ‘Roger & Me & Bankruptcy’
(The New York Times / DealBook Blog へのリンク)

具体的な裏づけはありませんし,今は現実的な動きも何もありませんが,
そうなればいいと考える人が少なくなくても,今日なら不思議ではない
かもしれません.

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2009年06月01日

【テネリフェ】トラム2号線が5/30に開通

カナリア諸島テネリフェにトラムが復活して二周年を迎える直前の週末,
その1号線の後を追うように昨年着工されていたトラム2号線は,工事の
遅れもなく,予算超過もない順調な開通を迎えています.

2号線は,1号線(12.5キロ)と一部路線(1.4キロ強)を共有する3.6キロ強の
路線で,新たに建設された2.3キロ弱などに,5500万ユーロが投じられて
います.沿線には4万人が暮らし,開通初年度は140万人(平日?一日あたり
5千人に相当)が,2号線を利用すると見込まれているとか.

トラム2号線の開通で,テネリフェ島のサンタクルスとラグーナの両市を
あわせた都市圏の住民の三分の二にあたる22万6千人が,停留所から500m
以内に住んでいることになり,トラム1号線では,3百万台ほどの自家用車
通行量を減らしたのに加え同2号線でも,年間35万台の自動車がトラム
利用に置き換わるだろうと期待されています.

半世紀ぶりの復活を伝える記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30 May. El tranvía vuelve a La Cuesta (Tenerife) 50 años después
con el reto de movilizar a 5.000 pasajeros al día

(Europa Press ニュースへのリンク)
31 de mayo de 2009 Diez minutos sobre raíles
(Diario de Avisos ニュースへのリンク)
31-05-2009 Tíncer, Taco y La Cuesta disfrutan ya de su tranvía
(La Opinión de Tenerife ニュースへのリンク)

系統図などへのリンク: Routes & Maps
(Metropolitano de Tenerife 公式サイトへのリンク)
トラム1号線と2号線の全体像がわかる画像や,詳細データなど:
En marcha las obras de la Línea 2 del tranvía de Tenerife
(VÍA LIBRE へのリンク)

ラクエスタ行きトラム2号線の運転台の後ろから撮影された,10分半の
投稿映像: tranvia de tenerife Trazado linea 2 Tincer-La Cuesta
INAGURACION metro ligero
(YouTube へのリンク)

トラム1号線との二か所の合流分岐は,どちらも交差点の下(立体交差の
地下)にあり,最初の分岐合流のあと地上に出たところで映像に登場する
もう一つの分岐は,車庫への出入です.

映像を見る限りでは,2号線の南側の終点Tincer側から,1号線のサンタ
クルス側のターミナル(Intercambiador)への通行も可能で,直通運転も
出来そうです.

【テネリフェ】トラム2号線関連ログ: 2007/10/01 路線網拡張へ

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