2005年12月03日

【ロサンゼルス】BRTオレンジラインは事故多発?

LAで10月末より営業を開始したバス専用道を走るBRT(bus rapid transit)の
オレンジラインは,開業当初からその危険性が指摘されていました.
オレンジラインの概要などは開業秒読みの段階でも紹介しています.
Metro Orange Line - Photo Gallery
(MTAの公式サイトへのリンク)
MTA : Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority(Metro)

しかし下記サイトのタイトルにあるように,1ヶ月余で4件目の事故が生じて
おり,バスの乗客に負傷者まで出てしまっています.
4th Crash on Orange Line Busway Injures 3 Passengers
(Los Angeles Timesのニュースへのリンク)

MTAでは事故はいずれも衝突してきた自動車に過失があり,バス側には何の
落ち度がないとしています.

安全対策として,MTAでは交差点での通過速度を毎時25マイル(約40km/h)
から同10マイル(約16km/h)に減速したり,主要交差点に警官を配備したり,
バスの視認性を向上させるため,ストロボライトを点灯させたりしている
ようです.
しかしその対策も不十分で,警官配備に至っては3回目の事故以降は市当局
がなぜか引き上げさせているようですし,ストロボ灯装備のバスはわずかに
2台だけ,交差点の徐行は守られていないという証言も出てくる状況です.

BRTには様々なタイプがあり,下記リンク先のWikipediaでよくまとめられて
います.そちらに掲載されている表にもある通り,LAでもハイウェイ上の
専用レーンを走るバスが既に走っていました.しかし専用レーンの大半は
ハイウェイ上のため,交差点が頻繁にあるわけではありません.
一方こちらでも紹介したことのあるボストンのシルバーラインは,一般道の
専用レーン走行ですので,頻繁に交差点を通過しますが,専用レーンは一般
道路の一部を割いているだけのため,それほど問題にはなっていないと
思われます.
BRT systems in North America - table
(英語版 Wikipediaへのリンク)

問題なのはLAのオレンジラインが鉄道線路跡を舗装しただけのバス専用道
を走り,そこは一般の車両が通行禁止となっていることから,一般車両には
馴染みがないこと,交差部分に遮断機があるわけでもないので,非常に
わかりにくいということでしょう.
遮断機を設けなかったのは,予算上の都合もあると思いますが,2年前に
LAで開業したLRTゴールドラインでは,これまで3件の衝突事故が起きて
いますが,いずれも事故車は遮断機を突き破っているとのことで,それで
遮断機は事故を防ぐ手立てにはならないと,少々首を傾げたくなりますが
MTAでは考えているようです.
なおオレンジライン向けに投入された連接バスの色がグレーなので,周囲に
溶け込んで目立たないのではないかという声もありました.ただ実際に事故
に巻き込まれたのは,Metro Rapidから助っ人にやってきた真っ赤な
バスだとのことです.
自動車側の慣れを待つしかないのかもしれません.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(2) | 米国南西部 このエントリーを含むはてなブックマーク
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