2008年06月25日

【カッセル】レギオトラム地元で不評報道

これまではカールスルーエ,今はカッセルと言えば,各地からの注目を
集めるトラムトレインのモデル地域です.
昨年夏には行止り式だった中央駅の一部を地下で通り抜ける念願の新線も
開通,ドイツ鉄道線(DB)の交流電化区間とカッセル市内の路面電車区間が
直通可能になったばかりでなく,ディーゼルと電気のハイブリッド車両の
投入により,DBの非電化区間の沿線からも,市内中心街へ乗換えなしで
行き来できるようになりました.
おかげで,2008年第一四半期の利用者数は,前年同時期比で26.7%の増加
と伝えられています.これが,英国などからカッセルのスタイルが注目を
集めている所以です.

ところが,地元では冷ややかな反応が今月相次いで報じられています.
路線や時間帯によっては一時間に一本という運転本数の少なさが,まず
挙げられています.
それと,税金を使って大規模な投資を行った割には,それに見合うほど
乗客数が増えていないということでした.

ここまで28本のトラムトレイン車両,レギオシタディス(RegioCitadis)に
9000万ユーロ,中央駅の通り抜け線への2500万ユーロを含む地上設備に
7240万ユーロ,さらに一部駅の3線化(通過線設置?)など,総額2億ユーロ
近く(NVVによれば1億9千万ユーロ)が投入されています.
旅客数27%増加と言えど,元の数字が小さく,レギオトラム3系統(RT3)の
カッセルとHofgeismar間の平日一日利用者数は,今も3700人に留まって
いるとのことです.このことがガラガラの車内を写した写真とともに,
記事に載ってしまいました.
NVV: Nordhessischen Verkehrsverbund (北ヘッセン交通連合)

レギオトラム計画の中心的存在を担ったNVVの言い分は,レギオトラム
(RegioTram)が空いているのは一部の時間帯だけで,朝5時から8時まで
と,昼から午後は満員ということや,運転開始から一年も経ってなく,
利用者が増えるには,まだまだ時間が必要という発言が記事に取り上げ
られただけでした.

しかし,利用者数の増加は,ドイツでもガソリン価格が高じていること
による車利用からの切替えや,排気ガス対策で車両乗入れの規制が行われ
ることに,期待が寄せられているのが現状のようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
05.06.2008 Regiotrams werden voller
13.06.2008 Flotte Trams auf Abwegen
14.06.2008 Leere Züge, leere Kasse bei Regiotram
17.06.2008 CDU fordert mehr Einsatz für Regiotram
(HNA Online ニュースへのリンク)

HNAの記事では乗客が伸び悩み,経営破たん宣言(Bankrotterklärung)と
まで書かれたNVVは,利用者に向けて,記事に対する公開書簡をウェブ
サイトに載せていました.
Offener Brief Die RegioTram: Fakten für eine faire Bewertung
(Nordhessischer Verkehrsverbund 公式サイトへのリンク)

増発については,ドイツ連邦政府やヘッセン州からの補助金の増額と,
長距離列車や貨物ヤードなどもあり,特に列車が輻輳するObervellmar
ジャンクション(Eisenbahnknoten)の改造が,30分間隔(区間によっては
15分間隔)の運転には不可欠と説明し,運転本数増加と新駅の設置が,
利用客の増加につながるとみています.

関連過去ログ:
2007/9/18 ウィスコンシンからの訪問客
2007/8/17 レギオトラム8/19市内直通へ(2)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ II このエントリーを含むはてなブックマーク
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