2008年08月15日

【ミュンヘン】地下鉄でSyntegra台車の試験

ミュンヘンの地下鉄で,ダイレクトドライブ方式の駆動台車を持つ試験
電車が,営業運転を開始したそうです.
電動機と車軸を直結した車軸直接駆動式電動機,いわゆるギアレス方式を
採用した台車を備えた2両1ユニットが営業運用に組み込まれ,各種測定を
継続して行いながら,二年後にも量産車製造を目指すとのことです.

日本でも2003年ごろ,103系の1両をDDM(ダイレクト ドライブモーター)
試験車に改造し,しばらく京葉線で営業運転したことがあり,ACトレイン
(E993系)とともに,その後のE331系量産先行車につなげましたが,それと
同じような感じなのかもしれません.

ミュンヘンの地下鉄(U-Bahn)には,現在大きく分けて三つの車種があり
ますが,改造されたのは,開業十年後にあたる1981年から製造された,
二番目に新しいTyp Bと呼ばれる形式で,さらに細かい分類でB1.4形式に
あたるユニット番号498です.

このユニットは2005年に一度廃車扱いとなるものの,これをシーメンスが
買い取り,同社が2006年のInnoTrans 2006(国際鉄道技術専門見本市)に
出展していたダイレクトドライブ(Direktantrieb)を装着した試験車両に
改造しました.

シーメンスでは,このネオジム磁石を使った車軸直接駆動式モータと電気
ブレーキシステムに,軽量化を図った台車枠を含めた駆動台車丸ごとを,
Syntegraというコンセプト名で開発しています.
このSyntegraでは,出力などが全く同じ条件の従来の地下鉄台車と比べ,
プロトタイプで15%の重量軽減に成功しており,強度を維持しつつ従来の
台車よりも構造を簡素化した量産型では,最終的に重量3割減を達成し,
これによりエネルギー消費量も2割減が図れることを,うたい文句にして
います.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
12.August 2008 Premiere von Siemens-Fahrwerk Syntegra in der
Münchner U-Bahn
(Siemens AG プレスリリースへのリンク)
12.08.08 München: Syntegra-Fahrwerk im Fahrgastbetrieb
(Eurailpress へのリンク)
英語の記事: 13 Aug 2008 Syntegra gearless bogie enters service
(Railway Gazette へのリンク)

英語版: Syntegra - The complete integration of traction, bogie
and braking technology
(Siemens AG 公式サイトへのリンク)
このページから,PDFファイル版の英文資料をダウンロードできますし,
車軸断面図のサムネイルも掲載されています.

ユニット498は,その車体側面にSyntegra台車の画像が描かれているそう
ですが,一般の利用者から見れば,違いはそれだけで,逆に見つけようと
しても,膨大な車両の中に紛れているため,大変そうです.

Fröttmaning駅(U6系統の北部)近くに,ミュンヘン地下鉄の車両基地が
あります.本題とは直接関係ありませんが,その車庫で三世代が揃った
画像がありました.右から数えて二本目と三本目がTyp Bです.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
U-Bahn Trains by jon|k (flickr)
U-Bahn Trains
Taken on July 22, 2006

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ II このエントリーを含むはてなブックマーク
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