2008年08月29日

【ナント】トラムトレイン計画に青信号

2007年にアルストムが新世代のトラムトレイン(Citadis Dualis)を発表
した際,フランス北西部ペイ・ド・ラ・ロワール(Pays de la Loire)地方
への導入が決まっていましたが,その計画路線が沿線住民からの支持を
得て,2010年から2011年とされる開業予定が現実的なものになったとする
記事が出ていました.

トラムトレイン仕様のシタディスが走るのは,フランスでトラム復興の地
となったナント(Nantes)と,同じロワール=アトランティック県の北東部
にあるシャトーブリアン(Châteaubriant)間の64キロの非電化単線です.
同線は,ナントからパリへ直通する幹線の電化工事と引換えに,1980年に
旅客営業が廃止されていました.当時旅客列車が一日三往復走るだけで
採算が悪いとされたのが,理由だそうです.

計画では路線を電化し,行き違い設備を設け,高頻度でトラムトレインが
走れるように転換します.
導入される7本のCitadis Dualisは,2万5千ボルト交流電化と,750ボルト
直流電化の両方に対応し,電化は交流だけでなく,詳細は不明ですが,
一部は直流で電化される区間もあるようです.
しかし,ナント市内で並走するトラム1号線のトラム軌道への乗入れは
行わず,発着もSNCFのナント駅(Gare de Nantes)に留まります.

転換工事は二段階にわかれ,2010年から2011年にかけて,NantesとNort-
sur-Erdre間の約30キロ区間を開業,その後2013年後半にChâteaubriant
まで,トラムトレインの運転区間を延長します.

沿線にある13の自治体は,この計画を2006年から聞かされてきましたが,
今年6月から7月上旬にかけて,住民向けの公聴会(enquête publique)が
開催され,そこでトラムトレイン計画が強い支持を得たことが明らかに
なったというのが,今回の報道につながっています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27 août 2008 Un tram-train qui fait l'unanimité
(Presse-Ocean ニュースへのリンク)
27/08/2008 Un tram-train pour la réouverture de la ligne Nantes-
Châteaubriant
(Gazette des communes ニュースへのリンク)

トラムトレイン路線図: La carte de la ligne
(Ligne ferroviaire Nantes-Châteaubriant 公式サイトへのリンク)
関連ログ: 2007/4/26 【SNCF】トラムトレインをアルストムに発注

必要費用は,1億6200万ユーロとする記事と,2億ユーロと見積もられて
いるとする記事がありますが,ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏,ロワール
アトランティック県,ナント都市圏,それに国とEUで分担するようです.

ナント市内の路線網に直通するわけでもないのに,トラムトレイン車両が
選ばれている理由の一つには,フランスでTERと呼ばれる列車に使われる
近郊型車両タイプよりも,効率よく頻繁に駅停車が可能ということがあり
ます.実際に,復活する路線には多くの新設駅が誕生する予定です.
TER: Transport express régional

ロワール・アトランティック県は,現在TERとして列車を走らせている
ナント発着の他の路線でも,トラムトレイン化の可能性を探っています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | フランス II このエントリーを含むはてなブックマーク
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【ナント】2010年投入Citadis Dualis公開
Excerpt: ナント(Nantes)と近郊のClissonを結ぶ在来線に,2010年前半にも投入 される予定のトラムトレイン仕様の車両が,ヴァランシエンヌ近郊にある アルストムのプティット・フォレ(Petite-F..
Weblog: 海外LRTニュース・ひろい読み
Tracked: 2009-02-20 12:00
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