2008年09月03日

【ミュンヘン】Variobahn 10本追加発注へ

シュタットラー・レール(Stadler Rail)製の低床車の話題が,もう一つ
あります.2004年からの四年間で,利用客が10%増えているミュンヘンの
市電から,Variobahnを追加で10本受注したというものです.

ミュンヘンMVGでは,地下鉄(U-Bahn)や路線バスの利用も好調で,路面
電車もあわせた全体で,今年上半期の伸び具合から,最終的には昨年比の
4.2%増になりそうだとか.
MVG: Münchner Verkehrsgesellschaft

それに対応すべく,路面電車も輸送力増強が必要なものの,地下鉄やバス
と比べると容易ではなく,結局,今年末から4本が新たに導入される,
シュタットラー・レールの100%低床車Variobahnを,さらに10本追加して
合計14本とすることにしたと,SWMとMVGから発表がありました.
SWM: Stadtverwaltung München

市電の輸送力増強には,1994年から1997年までの間に導入された,MVG
では初の低床車R2.2タイプの定員増加が,初めに検討されました.
100%低床式の同形は,現在MVGの路面電車の中で最大勢力となる68本が
在籍していますが,車両が三車体と短く,定員も156名で他の形式に比べ
輸送能力が見劣りしています.
例えば,1960年代終盤に導入されたPタイプの車両は,トレーラー編成を
後部に連結することで220名の定員になりますし,1999年から投入された
100%低床車のR3.3タイプは,四車体で定員218名です.

定員増加は,三車体を四車体化する案が考えられましたが,100%低床車の
黎明期に設計されたR2.2タイプは,今流行のモジュール式の発想には対応
していないのか,製造したメーカーを合併吸収した会社から,現実的では
ないとする返事が届いてしまいます.
Pタイプのように,トレーラーを後ろにぶらさげて走る案も出ましたが,
これも経済的ではないとのことから,定員220名の新車,Variobahnの追加
発注となった次第です.詳細は不明ですが,いずれ三車体のR2.2タイプは
改造するつもりともありました.

追加発注の10本は3千万ユーロで,MVG納入は2011年以降になりますが,
その時点でPタイプは,完全に引退させるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
02.09.2008 Mehr Fahrgäste, neue Strecken: SWM/MVG ordern 10
weitere Trambahnzüge
(newstix へのリンク)

公式発表の抜粋と,バッテリートラムの試験のことにも触れている記事が
ありました.
02.09.08 München bekommt 14 neue Trambahnen
(tz online ニュースへのリンク)
02. Sep. 2008 MVG macht mobil: Zehn neue Trambahnen
(Abendzeitung ニュースへのリンク)

これらの記事によれば,バッテリートラムのこれまでの研究の問題点は,
英国庭園横断に必要な900mより長い,1キロほどの架線レス区間を走れる
ものの,まだまだ試さなければならないことが多くあり,それを4本目の
Variobahnで行うようです.

関連ログ: 2008/7/05 バッテリートラム2009年春に

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | ドイツ II このエントリーを含むはてなブックマーク
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Tracked: 2009-03-20 12:00
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