2008年10月31日

【マルセイユ】公共交通機関の運賃を無料に?

フランスでも,公共交通の運賃を無料にしようという提案があるという話
です.Rue89という,昨年誕生したオンライン専門のニュースサイトに,
マルセイユでの実施を訴える記事がありました.
(Rue89の紹介は,日本語版ウィキペディアにも掲載されています)

公共交通の無料開放は目新しい話ではなく,フランスの人口10万人未満の
地域で実績があるそうですし,トゥールーズ,ナント,ニース近郊や,
マルセイユより大規模なリヨンでも,話はあるそうです.

マルセイユの公共交通を運営するRTMの年間予算は2億2千万ユーロとの
ことで,このうち運賃収入で賄われるのは,各種優遇運賃があるため,
せいぜい30%未満だそうです.
あとは財源の50%を占めるVT(Versement Transport)と呼ばれる交通税と,
残る20%は,コミュニティからの補助金で不足分が補われます.
RTM: Régie des transports de Marseille

VTは,言うまでもありませんが,9名以上の従業員を抱える雇用者が払う
税金です.被雇用者が通勤するための公共交通整備(新線建設や運営費)に
必要となる資金の一部を雇用者が負担する制度で,その税率は最大1.75%
(地域により同1.80%)になります.

運賃無料化に必要な金額は,30%に相当する年間約7千万ユーロではなく,
無料化で削減できる経費があるため,差し引きで5700万ユーロと見積られ
ていますが,無料化で急増する利用需要に対応するための設備投資が必要
ですし,財源確保には,より多くの雇い主=事業が求められるため,今の
景気低迷はネックです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
29/10/2008 Oser la gratuité des transports en commun à Marseille
(Rue89 ニュースへのリンク)
Rue89の記事に先立ち,この話題は記事執筆者のブログ上で,9/21に公開
されていました.


記事の後半にはリヨンの話も載っていますが,都市圏の人口で98万超の
マルセイユでも,公共交通の無料開放には5千万から7千万ユーロが年間
必要になり,それが人口が120万のリヨンともなると,必要経費は一気に
増えて,年間1億2千万ユーロに及ぶのだとか.

マルセイユもリヨンも,交通税(VT)が既に最大税率1.80%に達している
ため出来ませんが,最大に達していない地域では,この税率引上げで運賃
無料化の財源をつくることが可能なところもあるようです.

【マルセイユ】トラム関連ログ:
2008/9/29 ノアイユへトラム乗入れ開始
2008/7/19 新トラム開業一年で公営化
2007/7/01 復活したトラムが営業を開始

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | フランス II このエントリーを含むはてなブックマーク
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