2009年01月18日

【クリーブランド】BRTヘルスライン開業2か月

オハイオ州クリーブランド(Cleveland)で昨秋運行を開始した,米国で今
最も新しいBRT,ヘルスライン(HealthLine)の近況が入ってきました.

2008年12月のHealthLineの利用者数は,2007年12月当時の路線バス6系統
時代と比べて46%の増加がみられ,月間56万3千人以上だったそうです.

RTA全体でも2008年は,運賃値上げやサービス削減という悪条件が重なり
ながらも,夏までのガソリン価格高騰で公共交通利用に流れた人たちが,
その後の価格急落にもかかわらず,自家用車に戻らなかったことが功を
奏したそうで,32年のRTA史上初となる6年連続の増加が確認されました.
RTA: Greater Cleveland Regional Transit Authority

公式発表と,それを伝える記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Jan. 13, 2009 RTA ridership up for record sixth straight year
(RTA 公式サイトニュースルームへのリンク)
January 13, 2009 Greater Cleveland Regional Transit Authority sees
2008 ridership rise
(Crain's Cleveland Business ニュースへのリンク)

一方で,ラッシュ時の車内混雑や座席不足,バスが停留所への幅寄せが
不十分なため乗降口との間に隙間があくこと,バス停のベンチの少なさや
隙間風といった,ヘルスラインに対する苦情や不満の声も伝えられます.
January 07, 2009 RTA responds to reader complaints about Euclid
Avenue's new HealthLine

(The Plain Dealer Plain Dealer Architecture Critic へのリンク)

この中では,両側に乗降口のある車両特性を活かし,道路上にいわゆる
島式ホームを設けたバス停では,これまでの左側とは反対の右側に寄せる
必要があるため,左寄せに慣れているバスのドライバーでも,運転席側の
右に上手に幅寄せすることは意外と難しいという話が紹介されています.
そのためバスのステップと停留所の縁石の間に隙間がひらいてしまうの
ですが,停留所は通常の歩道よりかさが高く,路面との段差もあるため,
これが一番多い苦情なのだとか.

島式ホームの例:
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
The new HealthLine bus rapid transit system Along Euclid Avenue
by bankbryan (flickr)
The new HealthLine bus rapid transit system Along Euclid Avenue
Taken on November 28, 2008

さらに,バス停の切符の自動販売機が,いまだに稼動していないことが,
つい先日報じられていました.

RTAは,1千万ドルの契約でダラスに本社があるACSから,124台分の自動
券売機を導入しています.同様のシステムは,ニュージャージー州やテキ
サス州ヒューストン,それにカリフォルニア州などでも採用されている
そうですが,0.6%の確率で切符に日時の打刻が出来ないソフト上の問題が
生じています.
ACS: Affiliated Computer Services

この関係でBRTの売り物の一つである,切符をバス停で購入しておけば,
バスが到着次第どの扉からでも乗車できるということが出来ず,切符を
持たない利用者は前扉からの乗車に限定され,運転手から切符を買い求め
なければなりません.
もっとも,大半の利用者は週間や月間パスを持っていて,乗車時の購入は
少ないらしく,これによる遅延はわずかだそうです.
January 17, 2009 RTA HealthLine ticket machines still not working
because of software problems
(The Plain Dealer ニュースへのリンク)

【クリーブランド】関連ログ: 2008/10/26 BRTで沿線に経済効果

クリーブランドでは,券売機問題はある程度予測していたといいますが,
カリフォルニア州サクラメントでは,券売機の問題ではなく,逆のことが
起きていました.一部で販売された新しい切符にコーティングが施され,
自動券売機で正常に利用開始日時を打刻できないという問題です.

問題の切符は1/01からの運賃値上げに対応した10枚パックの片道切符で,
11万枚余りが販売されています.使っているのは一日約4%の利用者だそう
ですが,乗車日時を記録できない関係で,不正乗車防止の観点からライト
レール乗車の際は,その切符を交換する必要が生じているそうです.

サクラメントのRTは,製造元のノースカロライナ州の会社(Electronic
Data Magnetics)に,かかった経費の補償を求める構えです.

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国北東部 II このエントリーを含むはてなブックマーク
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