2009年01月31日

架線レス【Primove】続々とドイツで検討中

架線不要で走るトラムを実用化レベルにまで引き上げた地表集電システム
(APS)や,バッテリー搭載といった手法では,降雪量が多かったり寒冷地
では不安が残り躊躇していたのか,先週ボンバルディアが発表している
電磁誘導によるエネルギー伝達で端子同士を接触させずに給電を行える
Primoveに,関心が高まっている様子を伺える記事が相次いで見つかって
います.先日もオランダ版がありましたが,今度はドイツ版です.
APS: Alimentation par le sol

ボンバルディアが発表した時の記事にも,ドイツ国内ではドレスデン,
ライプチヒ,ケルン,フランクフルト(マイン),エッセン,カッセル,
ドルトムント,ハレ(ザール)などの名前が,導入に意欲をみせている街と
して挙がっていました.

架線なしでも走れるトラムを実用化したAPSもバッテリーも,今は事実上
フランスに本拠を置くアルストムが独占している状態です.
ドイツは出来ることなら自国の技術で架線レス・トラムを走らせたいと
考えているのかもしれませんが,たしかAPSの原理はドイツの会社が開発
したはずで,アルストムが後に会社ごと買収したと記憶しています.

【ハレ】
ザクセン・アンハルト州ハレ(Halle)のHAVAGは,所有しているFlexity
ClassicのMGT-Kタイプ一本(688号車)を,ボンバルディアに試験車両と
して貸出ししているだけに,Primoveに注目しているとメディアに語った
ことが報じられています.
HAVAG: Hallesche Verkehrs-AG

Primoveシステム導入で費用はどれだけ増えるのか,オランダの記事では
30%増という話も先日紹介されていたものの,ドイツでは今は誰にも判ら
ないとし,ハレで導入を検討するとして具体的な導入場所はどこかなども
記されてはいません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30.01.2009 Halle an Straßenbahn ohne Oberleitung interessiert
(ddpの記事) (Ad-Hoc-News ニュースへのリンク)

ハレのHAVAGは車両近代化の一環として,18本(うち2本はオプション)の
低床車購入を準備していることが,今月中旬に明らかにされています.
2010年後半には第一号を受け取りたいとのことでした.

【ドレスデン】
ザクセン州ドレスデン(Dresden)では,世界初を目指しています.これは
架線がない場所で,直接電気を供給されず,バッテリーも持たないという
意味でだそうです.

ドレスデンで検討されている架線レス区間は,メッセ会場に至る1.4キロ
ほどの路線延長部分で,詳細は不明ですが,トラム10系統が発着している
Friedrichstadtから北に路線を伸ばすようです.
30.01.2009 Weltweit erste Straßenbahn ohne Fahrdraht in Dresden
geplant
(Dresdner Neuesten Nachrichten ニュースへのリンク)

架線を張りたくない理由は,メッセ会場を取り囲むエルベ川が増水して
洪水に見舞われた時に,架線柱が障害になるからと,記事には書いてある
ように読めます.

メッセの位置を示す地図と駐車場案内: Anreise und Parken
(MESSE DRESDEN 公式サイトへのリンク)

Primoveに期待するオランダでの話題に特化したオランダ語の記事:
28 januari 2009 Tram kan ook zonder bovenleiding
(Volkskrant ニュースへのリンク)

【非接触給電トラム】関連ログ: 2009/1/24 APSのインダクティブ版

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ II このエントリーを含むはてなブックマーク
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