すでにライトレールが開業していますし,これからセントポールとを結ぶ
路線も動き出しそうなミネソタ州ミネアポリスですが,路面電車(スト
リートカー)を復活させる動きが,市を挙げて本格化してきたようです.
市議会ではコストの試算とその返済方法を見極める調査費用として,
30万ドルを予算に組み込みました.資金の半分近くを賄う連邦予算を
獲得するための申請に,調査はいずれ必要となるのです.
Council plans study on bringing back city's streetcars
Proposed line could run down Lake Street, cost up to $2 a ride
(Pioneer Pressのニュースへのリンク)
このような動きは米国では最近珍しくありません.連邦政府の打ち出した
Small Startsプログラムにより,路面電車,トロリー,BRT(bus rapid
transit)などの7,500万ドル以下の小規模な新規プロジェクトに対して,
補助金が出るようになったからです.この流れに乗っておかなければ機を
逃すということもあるのでしょう.
過去ログ 【イサクワ】路面電車導入への手助け
記事ではライトレール(LRT)と路面電車を区別して紹介しており,LRTは
路面電車の兄貴分のような存在で,路面電車より重装備で費用も掛かり,
intrusive(おこがましいとか出しゃばり)としています.LRTは専用軌道を
走り通勤客らを主な客層とし,主要目的地を結ぶものであるのに対し,
路面電車はシャトル的な存在であるという,オレゴン州のポートランドで
かつて市のコミッショナーだった,交通コンサルタントの言葉を載せて
います.
ミネアポリスとセントポールには,1950年代まで網の目のような路面電車
網が構築されていたそうです.
その復活は,Midtown Greenwayをループ走行するなどの案があります.
地図上でしかわからないのですが,大雑把に言えばミネアポリスのモール
などのある繁華街よりもかなり南側で,東西に走ることになるようです.
いずれはハイアワサ ライン(Hiawatha Line)と接続することにもなるの
でしょう.
Midtown Greenway Coalitionという組織があり,一種の遊歩道のような
空間をつくろうと呼びかけているようですが,その中に路面電車を走ら
せようという話もありますし,地図が参考になるかもしれません.
Greenway Transit(概要),Greenway map(地図)
(Midtown Greenway Coalitionのサイトへのリンク)
ちなみにこの団体では,バスと路面電車(rail trolley)の違いは,環境
上のことだけでなく,路面電車なら芝生軌道にできるということを挙げて
います.名前からしても都市緑化の運動の一環なのでしょう.
ただこの地は冬は気候がかなり厳しいようですし,降雪の時期にはどう
するのだろうかと,他人事ながら心配になりました.年間を通じてという
発想がなく,冬場は考えなくてもいいのかもしれませんが.
2006年01月08日
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