悩ませられてきたボルドーに,漸く明るい兆しが見えてきたようです.
昨年末までに99%の運行率が要求されていましたが,地下ケーブルの全面
的な取替えなどが功を奏したのか,その数値を達成し,APS区間は99.4%
という数字をあげることができましたし,昨年9月に開通した最も新しい
区間では,ほぼ100%に近いそうです.
(APS : Alimentation par le sol ) 地中集電システム
さらにAPSの供給元であるAlstom社と,トラムウェイを運営するCUBの間
で,利益分配(intéressement)の契約が取り交わされました.
CUB : Communauté urbaine de Bordeaux
災い転じて福となすということなのかもしれませんが,世界に類の無い
この架線不要のシステムを,ボルドーを窓口に世界的に売り込んでいく
ということなのでしょうか.
原文がフランス語のため,誤訳誤解の際はご容赦ください
Transports Alors que la fiabilité du tramway s’améliore, la CUB
et Alstom ont signé hier un accord d’intéressement
La CUB devient le premier VRP de l’APS
(20 minutesのニュースへのリンク)
VRPは,Voyageur représentant placierの略だと思います.
(順にセールスマン,販売代理人,取次ぎ販売人という意味があります)
Succès pour pour le tramway bordelais
(Web Trainsのニュースへのリンク)
ボルドーの路面電車の記事で,ついに成功(Succès)の文字が.
ただしこれは,一日の利用者数が19万人に達している商業的な成功を
さしているのでしょう.需要増で現在短い編成で運転されているC線も,
A線やB線と同じ長い編成にするための車両増備も検討中のようです.
すでに景観保護の観点からか,ワイヤレスのトラムに興味を持つ都市が
接触を図っているようで,その中にはフランスのAngers(アンジェ)または
Reims(ランス)に加えて,シンガポールのほか,なんと京都の文字も見え
ます.またどこからかは明確にされていませんが,公式な代表視察団も
すでに受け入れているとのことです.
京都市都市交通局交通政策課のサイトによれば,PDFファイルでの閲覧と
なりますが,LRT導入に向けたシステム構築上の課題の一つとして,架線
や構造物が景観に与える影響が記されていました.架線や電柱のない新
技術の導入に検討が必要としています.
しかしここに至るまで,昨年6月以降だけでAlstom社は,1000万ユーロ
以上を投じています.
またLRT第二期区間が走ることになっているPessac地区では,APSの導入を
断念したようですし,以前にも紹介した自治体の見栄でAPSを導入した
ような格好のA線の下記区間では,昨年12月にAPS撤去の可能性を探る
調査の入札が行われたそうです.
Cenon地区,Pelletan〜Morlette間 544m
Lormont地区,Bois Fleuri〜Gravières間 410m
今後もまだまだ目が離せない状況には変わりないかもしれません.
過去ログ
12月 ワイヤレストラムのその後
10月 トラム延長と架線レスのゆくえ
8月 地表集電は信頼性を取戻したか...
