UEFAサッカー欧州選手権の2012年版(UEFA Euro 2012)が,ポーランドと
ウクライナで共催されるのにあわせ,ポーランド各地では基幹公共交通の
路面電車への投資が盛んです.首都ワルシャワでは,旧型車両置換え用で
低床車186本の購入が予定されており,先日その入札金額が公開されて
いました.
金額が公開されたメーカーは三社あり,大量受注はお手の物でポーランド
にも工場を持つアルストム(Alstom),シュタットラー(Stadler),それに
地元ポーランドに本拠をおくPESAです.
アルストムは,ALSTOM Konstalを通じてワルシャワ向けに部分低床車を
納めた実績があるほか,ポーランドにちなむ赤が主体のシタディス? の
想像図まで用意して臨んでいたようです.
PESA: Pojazdy Szynowe PESA Bydgoszcz SA
それぞれの金額は次の通りでした.
Alstom: 29億ズウォティ(ズロチ)=約6億3千万ユーロ/1本約339万ユーロ
Stadler: 37億ズウォティ(ズロチ)=約8億ユーロ/1本約433万ユーロ
PESA: 15億ズウォティ(ズロチ)=約3億3千万ユーロ/1本約175万ユーロ
実は,アンサルドブレダ(AnsaldoBreda)からも入札があったのですが,
金額がユーロ建てだったため,ポーランドズウォティで金額を出すという
規定に反し対象外になるようです.参考までに金額は上と書式を揃えると
AnsaldoBreda: 4億1800万ユーロ/1本約225万ユーロ
になります.
ワルシャワ市が購入できるのは18億ズウォティまででしたので,正式な
発表はまだですが,必然的にPESAに決まりそうです.既にワルシャワで
15本の100%低床車が1年半に渡り営業運行に就いている実績も,PESAには
ありました.
今後契約が結ばれ順調にことが進めば,2010年半ばに第一号の受け渡しが
行われ,2012年の大会期間中には100本以上運用されている状態にあり,
2013年12月までに全部を納められる必要があります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2009-03-20 Warszawa zamówi tramwaje z Pesy
(Gazeta Wyborcza Bydgoszcz ニュースへのリンク)
19-03-2009 Miliardy różnicy w tramwajach
(Zycie Warszawy ニュースへのリンク)
PESAサイト内にあった今回の件の英語版情報:
PESA closest to the contract in Warsaw.
ワルシャワ市内を走っているPESAの100%低床車情報(ポーランド語):
Pięcioczłonowy tramwaj niskopodłogowy dla Tramwajów Warszawskich
(PESA 公式サイトへのリンク)
PESAの代表者は,この受注で欧州市場への参入に道が開けると喜んでいた
そうです.
二年に一度の国際鉄道技術見本市Innotransでは,ワルシャワ向けの120N
ではありませんでしたが,PESAも低床車を出展していました.
【InnoTrans】関連ログ: 2008/9/23 2008年 屋外展示トラム一覧
今回の車両は,現行のワルシャワ向け120Nより車両長が31.8mから30.2mへ
短くなるほか車内レイアウトなど,若干の変更点がある模様です.
内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
2009年03月22日
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