2009年05月17日

【ボルドー】併用軌道の旋回橋トラム渡り初め

2003年末に開業したトラムの車両発注先(Alstom)選定に際して,2000年
当時の責任者が他社に不利益になるよう働いたとして,裁判にかけられて
いる話がボルドーでは持ち上がっていますが,一方で昨秋開通したトラム
B号線の延長区間で,現在運転区間を短縮できないボトルネックとなって
いる単線部分を解消する新しい橋に,このほどトラムが初めて通行した
という話題がありました.

トラムB号線は2004年5月から運転を開始,その後は両端から徐々に路線を
伸ばしていっています.
最後の延伸は2008年10月で,ガロンヌ川沿いに北上してBassins à Flotで
止まっていた線路がClaveauまで延長されて,Bacalan地区までトラムの
恩恵を受けることになりました.

2007年夏Bassins à Flotまで開通した時点では,その先にガロンヌ川に
通じる細い水路をまたぐ橋が行く手を遮っていました.その橋は特殊で,
水路を行き来する船のための旋回式の可動橋だったのです.

可動構造をそのままに残すか,それともこの際トラム延長時に固定化して
しまうかで,さんざん政治的な争いがあったらしく,このため工事が遅れ
てしまいます.ようやく旋回橋のまま残すことが決まるものの,自動車と
トラムの両方を通すためには橋の改修が必要でした.

トラムB号線はその改修完成を待たず,大きく迂回して水路を遡り,もう
ひとつの旋回橋をトラム専用にして渡り,再び本来予定の橋のたもとに
戻って来るという選択をしますが,四角形の三辺を大回りする上に,仮設
区間では単線にしかできませんでした.その開通が昨秋だったわけです.

今年2月には本来の旋回橋の改修が完成しますが,トラムの試験通行は
先日まで持ち越されていたようです.
この先も複線の旋回橋を通る試運転が二か月続き,営業電車が走るのは
7/16になるそうです.その時点でボトルネックが解消されたトラムは,
増発されて8分間隔になります.

走り初めに立ち会った関係者によれば,車と路面電車が共用する旋回橋は
フランス国内はもとより,世界的にも珍しいのではないかとのことです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
15 Mai 2009 Le pont tournant de Bacalan a été testé
(Sud Ouest ニュースへのリンク)
15.05.09 Un petit pas pour le tramway
(20 Minutes ニュースへのリンク)
いずれの記事にも画像が付いていますが,橋が旋回する時に備えて剛体
架線が採用されている様子も伺えます.

今年2月に橋の改修が完了した時点の記事:
24 Février 2009 Un pont tram -voitures innovant et unique
(Sud Ouest ニュースへのリンク)

仮設橋などの画像:
10 février 2008 Mystère sur la ligne b du tramway de bordeaux (4/5)
(Frédorail, rails des villes et rails des champs へのリンク)
このブログでは,Bacalan地区へ延長される前の2008年2月に現地を訪れた
ブログオーナーが,当時の終点の先にある目の前の橋を渡らず,単線で
大きく迂回する線路が建設されていることに疑問を抱いて,多くの画像を
残してくれていました.

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | フランス II このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/119663979
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。