2009年05月27日

【デトロイト】市が民間計画の早期着工に懸念

GMの行く末こそ昨今のデトロイトでは最大の関心事かもしれませんが,
この街には現在,軌道系の都市交通が二つ計画されています.
一つは3.4マイル(5.47キロ)と短距離の,建設予算も1億2500万ドル程度の
ストリートカーで,もう一つは8マイル(約13キロ)程度と少々長いライト
レール計画です.

同じ通りを走ることになる両者ですが,ストリートカーは民間主導で資金
調達が行われるのに対して,ストリートカーの区間をも含む距離の長い
ライトレール計画は,デトロイト運輸省(DDOT)の管轄のもと,2007年時点
での必要経費は3億7千万ドル以上とされていて,その半分以上を連邦の
補助金を頼りにした,マッチングファンドで賄おうとしているものです.
DDOT: Detroit Department of Transportation

昨年より両者はいずれ統合されると見られていて,M1 Railと名称が改め
られた民間ストリートカー計画の代表者が先週,M1 RailはDDOTのプラン
(Detroit Transit Options for Growth)の第一期区間になるとして,今後
市と協働するとの合意に達したと発表を行っていました.これによって
M1 Railは年内のできるだけ早い可能な時期に着工され,二年以内に開業
できるだろうとの見方が示されていたのです.

しかし,これで万時収まるのかと思いきや,デトロイトの市長はこれに
異を唱え,M1 Railの年内着工は避けたいとの意向を示したことが,昨日
になって報じられています.

市長が懸念しているのは,DDOTの計画では連邦補助金が頼りなだけに,
先走ったM1 Railの行動がそれに与える影響です.具体的には環境調査が
完了していないうちにM1 Railが着工することで,その完成後にDDOTの
計画の残りの区間への分が出なくなるなどの問題がある模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May. 26, 2009 Detroit’s M1 Rail project could jeopardize future
federal funding, city warns

(Crain's Detroit Business ニュースへのリンク)
先週のM1 Railの発表を伝える記事(路線図へのリンクあり):
May 22, 2009 Detroit light rail moves forward
(The Detroit News ニュースへのリンク)

詳細がなかなか見えてこないM1 Railと,DDOTの計画には,同じ通りを
走るにしても,車両タイプの相違に加えて,道路の中央分離帯の中を走る
(DDOT)のか,路肩走行(M1 Rail)かといった違いがあることも,今回の
報道で明らかにされています.

【デトロイト】M1 Rail関連ログ:
2009/3/15 M1-RAIL計画を民間財団も支援
2008/4/23 ライトレール 対 路面電車?

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国北東部 II このエントリーを含むはてなブックマーク
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