2009年06月06日

【セントラルコリドー】Gentrification問題

実現に向けて,これまで幾度となく危機を乗り越えてきた,ミネソタ州
ミネアポリス(Minneapolis)とセントポール(St. Paul)を結ぶ,都市間
ライトレールのセントラルコリドー(Central Corridor)計画に,今度は
ジェントリフィケーション(Gentrification)の問題です.

ジェントリフィケーションとは,日本語版ウィキペディアでも紹介されて
いるように,それまで低所得層などが多く暮らしていた地域に,ある事が
きっかけで裕福層が移り住み,その結果,地価や賃料が跳ね上がって,
従来からの主(=低所得者層)が追い出されてしまうことがある現象です.

都心の再活性化では重要な役目を果たしたジェントリフィケーションも,
その行き過ぎが指摘されてきました.
ライトレールやストリートカーも,その開通で沿線開発が促進されて,
投資金額の数倍の効果が得られる反面,このジェントリフィケーションで
問題が生じる可能性が高く,各地で対応が論じられています.

セントラルコリドーでもその恐れがありますが,計画当事者は沿線の大口
団体(=大学やラジオ局)の苦情には耳を傾け対策を講じてきたものの,
将来沿線になる地域に住み商売を営んでいる低所得者やマイノリティが
居場所を失う恐れがある可能性を軽視してきたと,セントポールなどの
グループが連邦機関FTAに苦情を申し立てていたことが,このたび明らか
にされました.
FTA: Federal Transportation Administration

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 5, 2009 Group files civil rights complaint in regard to
light-rail development
(Star Tribune ニュースへのリンク)
06/04/2009 Neighborhood, minority groups file federal complaint
against Central Corridor light-rail line

(Pioneer Press ニュースへのリンク)
June 4, 2009 Opponents file civil rights complaint against Central
Corridor
(Minnesota Public Radio ニュースへのリンク)

計画当事者で広域自治体の行政機関Metropolitan Councilは,30日以内に
FTAに返答する必要があります.
セントラルコリドー計画は,連邦政府からの補助なしでは成り立たず,
10億ドルを超える投資の半分を負担してもらわなければなりませんから,
FTAへの対応を間違うわけにはいきません.

予定では2010年の年明け早々に着工,2014年の開通を目指していますが,
一難去ってまた一難です.

【セントラルコリドー】前回の話題: 2008/6/16 当面の障害乗り切る

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国中部 II このエントリーを含むはてなブックマーク
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