2009年06月07日

【シャーロット】市電建設調査費捻出の賭け

ノースカロライナ州シャーロット市は昨年,東西を横断するストリート
カー建設計画を前倒ししたいと表明していましたが,その計画も組み込ま
れているCATSの長期公共交通整備計画自体が,新税導入か増税なしでは
資金不足で全部を実現することが困難と先月明らかにされていて,市にも
ストリートカー建設に資金を回す余裕はない状態のため,このままでは
市電を走らせることは困難な状態でした.
CATS: Charlotte Area Transit System

しかし先日行われた市議会本投票前の非公式投票で,市電計画の予備的
調査に向けた8百万ドルの予算が来年度は確保されることが,賛成多数で
確実になっていると,伝えられてきました.

資金調達の見通しが立たないにも関わらず調査に費用を割くのは,一見
すると無駄遣いのように思われ,現に票は政党別に賛成反対がきれいに
分かれての僅差でした.

賛成派は,風向きが変わってきた現政権下で,連邦政府からの補助金を
獲得しやすい状況にしておきたいとの思惑があります.
将来,連邦補助金以外の資金の目途が立った時に,強豪揃いの全米各地
との補助金獲得競争で,この不況のうちに少しでも良い位置を確保して
おきたいということです.逆に言えば予備調査を行わなければ,補助金を
もらえることはあり得ません.

加えて調査費の捻出は,市が真剣に市電導入を考えていると開発業者に
シグナルを送ることにもなります.

これを題してギャンブルとした記事が出ていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Jun. 06, 2009 City's budget takes a gamble on streetcar
Jun. 04, 2009 Council keeps streetcar study in city budget
Jun. 03, 2009 Council to debate funds for streetcar
(The Charlotte Observer ニュースへのリンク)
06/03/2009 Charlotte City Council alters budget ahead of approval
(News 14 ニュースへのリンク)

増税なしには市電は建設されないことが明らかにされていた記事:
May. 14, 2009 Even with higher sales tax, CATS faces transit delays
(The Charlotte Observer ニュースへのリンク)
0.5%増税されれば,売上税からストリートカー計画に資金が回ってきて
2015年にも着工できるとされています.

【シャーロット】ストリートカー関連ログ:
2009/2/21 早々にレールは敷かれるも..

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(2) | 米国南東部 このエントリーを含むはてなブックマーク
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