2009年06月12日

【BOMBARDIER】今後も車軸付台車で低床車を

先日までウィーンで開催されていた,国際公共交通連合と日本で訳される
ことの多いUITPが主催する,今年の国際会議(UITP Vienna 2009)の場で,
ボンバルディアが低床式トラムの新モデルを発表していました.
UITP: L’Union internationale des transports publics (フランス語)
The International Association of Public Transport (英語)

全く異なるモデル名を付けた他社と異なり,ボンバルディアはシンプルに
今のモデル名に続く「FLEXITY 2」と呼んでいます.

公式サイトにも既にFLEXITY 2のページがあり,それらと合わせ読むと,
特注デザイン対応や,騒音の低減やスムーズな乗り心地の提供,省エネ
対策の強化などが,新モデルの特徴と強調されています.

特注デザインでは,車内外ともにですが,外観に関してこれまでの例を
挙げています.たとえば,アールヌーボーを表現したブリュッセル向け,
海と船を思い起こさせるマルセイユ向け,そして最近ではバウハウスの
デザインを具象化したベルリン向けといった具合です.

低騒音と乗り心地の向上は,FLEXX Urban 3000と呼ばれる台車により実現
しています.この台車は車軸を持ちながら小さな車輪径で低床化を図る,
いわゆるCityrunnerの流れを汲むタイプです.
FLEXX台車に搭載される,ボンバルディアがFLEXX Tronicと呼ぶ技術は,
アクティブ操舵と台車の安定化を図り,車輪とレールの磨耗を減らすこと
で,騒音や保守の面で優れていると説明されています.

ちなみに,ブリュッセルやジュネーブ,バレンシアに入ったFLEXITYの
台車はFLEXX Urban 1000,ドレスデン,カッセル,フランクフルト向けの
台車はFLEXX Urban 2000だそうです.

省エネルギーに関しては,同社がECO4と呼ぶシステム群が採用されます.
FLEXITY 2に搭載されるECO4テクノロジーには,ブレーキにより発生する
電気を車上で蓄積することで,従来のように架線を通じた回生ブレーキより
効率化を図り,蓄えた電気での節電走行や架線のない区間でも走る能力を
発揮する,MITRACと呼ばれるシステムがあります.もちろん,電磁誘導に
よる非接触給電システムのPRIMOVEにも対応可能です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 8, 2009 Bombardier Premieres Urban Mobility Innovations for
the 21st Century at the 58th UITP World Congress in Vienna

BOMBARDIER FLEXITY 2 tram: The future of urban transport
(Bombardier 公式サイトへのリンク)

Takeru ShibayamaさんのブログにUITP Vienna 2009の見学記があります.
2009-06-11 UITP 2009 (国際会議) - 続編その2
(Gleis 11 - Diary ブログへのリンク)
この記事では,先日ロール社の紹介で触れたシーメンスの新交通システム
新モデルNéoval(NeoVal)のことと,ボンバルディアのブースで聞いた話が
紹介されています.
この他にもUITP関連で,「続編」オリジナルがあります.

関連ログ:
【Siemens】2009/3/31 Avenioモデルと無架線対応策発表
架線レス【Primove】2009/1/31 続々とドイツで検討中
【非接触給電トラム】2009/1/24 APSのインダクティブ版

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ II このエントリーを含むはてなブックマーク
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