2006年02月19日

【サンノゼ】モールでの電停ホーム嵩上げ

シリコンバレーの中心的な都市である,サンノゼ(サンホセ)(San Jose)
でLRTを運営しているVTAは,そのダウンタウンの2か所の電停を,かさ
上げ工事のため今月終わりから8か月間に及び閉鎖します.工事閉鎖は
他の電停でも時期をずらして行われ,工期は全体で18か月に及びます.
VTA : Santa Clara Valley Transportation Authority

今回電停のホーム嵩上げの対象となるのは,St. James駅からConvention
Center駅までの4か所です.Japantown駅以北は2年前に改修工事を終えて
いて,ホームの高さが確保されていますが,今回の一連の工事以降も残る
Convention Center駅以南は未定です.またVTAのライトレールでも最近
開業した区間は,当初から必要な高さを持っています.
Schedules, Maps & Fares > Maps 路線図のあるページ
(VTA公式サイトへのリンク)

VTAでは1987年に最初のライトレールが開通しました.2002年まではステ
ップのある高床車両だけが走っていましたが,その年に近畿車両製造の
低床車を導入します.しかしその運用範囲はホームが必要な高さを満たす
新しい路線,Mountain Viewと I-880/Milpitas間だけでした.
翌年VTAは車両の一斉置換えを行います.高さの足りないホームの電停
のうち,一部をかさ上げ工事で対応し,残りは先頭のドアが停止する位置
に,スロープ付きの木製の台をホーム上に設けることで対処しました.
かさ上げ工事が行われるまでの暫定的な措置です.

段差を苦手とする乗客は,その木製の台の上で電車を乗降りしますが,
スロープが急だったり,雨の日には滑りやすいなどの難点がありました.
また車椅子の乗客の乗降には運転手が補助する必要があるため,停車時間
が長くなり,遅延の原因にもなっていたそうです.

この度はトランジットモール区間の電停で,ホームのかさ上げを行うこと
になるのですが,その計画は低床車導入のはるか以前,1995年にすでに
承認されていました.これほどまでに工事が遅れたのは,トランジット
モールでのホームの高さが問題だったからでした.かさ上げ後のホームは
路面から14インチ(約36センチ)の高さになります.段差というには大人
でもかなり抵抗のある高さです.ホームの長さは270フィート(約82m)に
及びます.その80メートル強で道路を横断しにくくなると,ビジネスに
影響が出るのではないかという懸念があったからでした.

この問題は,ホームの中ほどに路面の高さのままの25フィート(約7.6m)の
すき間を2か所作り,道路の横断をしやすくすることで解決します.
推測ですが,そのすき間の位置にはドアがこないように停車するので
しょうか.ホーム長は80メートル強ありますが,近畿車輛製の低床車は
1編成の全長が27メートル強ですので,3本連結まで対応する長さです.

いくら改良工事とは言え,8か月も電停を閉鎖してしまうことが受け入れ
られてしまいます.トランジットモール内で最も乗降の多いSanta Clara
駅は,流石にクリスマスの繁忙期をずらして来年1月からの工事にする
ようですが,現時点ではVTAからの案内は,少なくとも公式サイト上では
まだ何も出ていないようです.
VTA light rail project prompts station closings
(San Jose Mercury Newsのニュースへのリンク)

現在の電停の様子
Santa Clara station (A9.comへのリンク)
右下の四枚画像が並んだコマのような部分にポインタを合わせると,上に
画像が表示されますし,クリックすると別ウィンドウで更に大きな画像を
見ることが出来ます.たまたまこの場所は現在ライトレール車両が停車
している状態が撮影されていて,最前部のドアにあわせた木製の台と,
その手すりなどが見えますし,右側の屋根のある場所は普通の高さに
なっていることがわかると思います.

Santa Clara駅の隣の,最初に閉鎖されるPaseo de San Antonio駅
Location: Transit Mall-Paseo de San Antonio Peter Ehrlich氏撮影
(www.nycsubway.orgへのリンク)
リンク先では近畿車輛のLRVが大きく写されていますが,右側に仕切りが
ない状態で歩道があり,左側は車道となっているサンノゼのトランジット
モールのレイアウトを垣間見ることができます.
歩道と軌道の間に仕切りが無いため,この区間でライトレールは徐行を
強いられています.それによる所要時間増加を取り上げて失敗と考える
人もいますが,LRTがこの場所を通ることにより,サンノゼの中心部が
瀕死の状態から息を吹き返したことを忘れてはなりません.

角度を変えた同駅の夜景.ホームかさ上げ前ですので,気軽に横断できる
状態であることもよく判ります.
transit mall, First Street, November 12, 2005
(flickr へのリンク)
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国ベイエリア このエントリーを含むはてなブックマーク
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