建設を,新市長が表明していることを,ご紹介していましたが,両市の
市長に加えて,政治家や財界のリーダーらが,バスを仕立てて,ライト
レール建設を計画しているUniversity Avenueや,それに続く,いわゆる
セントラルコリドー(Central Corridor)を走りました.
Mayors push for Central Corridor connecting Twin Cities
(KARE 11のニュースへのリンク)
ユニバーシティーアベニュー(University Avenue)を初めとする,Central
Corridorと呼ばれる11マイルは,道路の渋滞が激しく,何らかの手を
打たなければならない状態ですが,ライトレール案のほかにも,BRT(bus
rapid transit)案も,候補に挙がっています.現在では,ミネアポリスの
ハイアワサ ライン(Hiawatha Line)の成功もありますし,両市長がLRTを
推していることもあり,バスによる交通改善案よりLRTは優位に立って
いるようです.
8億4千万ドルのプロジェクトには,まだまだ難関が控えています.まずは
年内に,5千万ドルの初期資金にあてる予算を,州議会から得られるか
どうかだそうです.
| 追記(2006/3/23) : FTA(Federal Transit Administration)が,このCentral Corridor計画は コスト対効果が認められる,とお墨付きを与えたことが報じられました. これは,建設コストと運営コストを,予測される利用者の通勤時間短縮と 比較した結果で出された結論だそうですが,これによりこの計画は大きな 後ろ盾を得て,連邦政府やミネソタ州からの承認も得やすくなりました. 今後は承認手続きに進むことになりますが,準備書(ドラフトEIS)への コメントを求めたり,LRTかBRTのどちらにするのかを決定していくこと になるそうですが,選択は今年の初夏にもなされるだろうとのことです. しかし,費用対効果の調査はLRTをベースに行われていましたし,EISは バスよりライトレールのほうが,20%多くの利用者があるとしています. EIS : Environmental Impact Statement 環境アセスメントにおける環境影響評価書.ドラフトEISと,ファイナル EISなどの手順を踏みます. Central Corridor light rail wins key OK (3/22付けPioneer Pressのニュースへのリンク) |
しかし,上記記事にも紹介されている通り,University Avenueで商売を
営んでいる人たちは,必ずしもライトレール賛成ではありません.都心
と郊外を結ぶ路線ではなく,ツインシティの都心同志を結ぶ路線となる
ため,ライトレールは単に通過するだけで,沿線に人を呼び込むような,
波及効果が得られないのではないかと,心配しているのです.
昨年秋に,University Avenueに住所を持つ商業者らを対象にした,LRT
に関する調査結果が,最近公表されています.
LRT建設中の関心事項では,工事中,顧客が店舗に行きづらくなることを
47%が,28%が長期的な損失を,それぞれ心配していています.
建設中の店舗へのアクセスが不便になることに関しては,ここに限らず,
例えば現在LRTを建設中の,ノースカロライナ州シャーロットなどでも,
沿道の不満が高まり,新聞で報道もされています.
建設後では,27%以上がLRT軌道敷設により,沿道の駐車スペースが削減
されることを心配し,21%が建設後にも道路混雑を心配しています.これ
に対して,店舗へのアクセスが良くなると考えているのは17%,顧客が
増えることを期待しているのは,わずかに14%だったそうです.
調査結果は,下記サイト内にPDFファイルで公開されています.
City of Saint Paul University Avenue Business Outreach Survey
(セントポール市公式サイトへのリンク)
一部抜粋は,下記サイトでも紹介されています.
University Avenue LRT Survey Results
(St. Paul Asian American Pressへのリンク)
当地のテレビニュース,KARE 11の記事に話を戻しますが,バスの車内
では,テレビモニターで将来のLRTが走る姿をCGで見せたようです.
KARE 11の記事にあるビデオクリップで,その様子も僅かに出てきます
が,ヒューストンや建設中のフェニックスと同じように,ライトレールは
センターリザベーションを走るようです.
ニュースのビデオクリップには,ハイアワサ ライン(Hiawatha Line)の
映像も登場しています.
LRTが現実のものになると,建設費の半分程度は連邦からの補助金があて
られることになるようで,半分の4億ドル強のうちの更に三分の二,2億
7千万ドル近くをミネソタ州が,残り1億3千万ドル前後は,両市が属する
Hennepin郡,Ramsey郡で賄わなければなりません.
