2006年03月10日

【シアトル】"Sound Transit 2"一年遅れに

現在ライトレール(Central Link)が建設されている,シアトルとその周辺
には,更なる都市交通網の整備計画があります.年々増え続けるだろう
人口で,道路混雑はますます激しさを増すことが予想されています.
どこに線路を敷くかなど,候補の中からある程度まで絞っている段階で,
下記リンクにあるような路線が検討されているようです.
Sound Transit 2 : Regional Overview: Potential Projects
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
Sound Transit : Washington state's Central Puget Sound Regional
Transit Authority

Sound Transitは,King(キング郡), Pierce(ピアース郡), Snohomish
(スノホミッシュ郡)の,3つの郡の議会により設立され,その地域にまた
がる公共交通機関を運営しています.(各郡内には,郡独自の交通機関も
あります)

現在建設中の,LRTのCentral Linkも,Sound Transitによるものです.

新たな路線に関しては,その財源に税収が必要なことから,Central Link
がかつて得たのと同様に,住民投票による賛同を得なければなりません.
当初今年の11月に行なわれる予定でしたが,スノホミッシュ郡が,今年は
見送る法案を議会が通してしまったため,来年に持ち越しとなってしまっ
たのです.3郡のうちの1つでも欠けるとダメなので,Sound Transitの
次期路線は,最低でも1年の遅れを着工前から背負うことになりました.

Sound Transit hits roadblock
(Seattle Timesのニュースへのリンク)
Legislature OKs transit, viaduct plan, adjourns
(Seattle Post Intelligencerのニュースへのリンク)
Legislature delays a vote on roads and transit a year
(Daily Heraldのニュースへのリンク)

見送るのは,懸案となっている道路改修と,公共交通機関の整備の投票
を,二つ抱き合わせにするからで,これは道路改修計画を煮詰めるための
時間稼ぎのようです.
Sound Transitにはいい迷惑ですが,Seattle Times紙によれば,単独
投票よりも,抱き合わせのほうがいいという見方があることを紹介して
います.単独で投票を行なうと,郊外では公共交通機関の恩恵を受け
にくいため,反対される可能性が高く,一方道路のほうは,シアトル市で
ボツになる可能性が高いというのです.しかし,共倒れになった場合に
は,更に1年以上の遅れも覚悟しなければなりません.

道路の改修とは,地震で倒壊の危険性がある,Alaskan Way Viaduct
(アラスカン ウェイ高架橋=二重構造の高速)と,ハイウェイ520号線の
浮橋です.耐震偽装が発覚したわけではなく,どちらも建設から年月が
経ち過ぎて根本的な対策が必要な時期なのです.


キング郡内で計画されている,道路改修などの場所を示す地図
Proposed Regional Transportation Investment District Map
(King County 公式サイトへのリンク)

二段構造の高速道路の建替え,もしくは地下トンネル化,平面化などに
まつわる,これまでの経緯.
In-Depth : Alaskan Way Viaduct
(City of Seattle 公式サイトへのリンク)

一方,第一期のLRTとも言える,Central Linkの建設工事は,三分の一
以上が完成してきたと,タコマの新聞がウェブ上で報じています.
ライトレールは,いずれタコマまでやってくる可能性がありますが,その
時期も,今回の一件で最低でも1年先になってしまいます.
Light rail promises carefree commute
(Tacoma News Tribuneの3/08付けニュースへのリンク)

Central Linkでは,約15マイル(約24キロ)の路線のうち,4マイルが高架
区間,3マイルがトンネルを含む地下区間,残りが地上の走行となって
います.高架区間では,カナダのバンクーバーを走るSkyTrainの高架と
同じ方法で建設されているそうです.
地下は,ダウンタウンのバストンネルを2年間に亘って閉鎖して改修して
いることや,山岳トンネルのボーリングマシンが稼動したことなどを,
こちらでもすでに紹介しています.

開業は2009年予定ですが,昨年8月に最初のレールが締結された場所は,
架線があれば,いつでも近畿車輛製LRVが走ってきそうな気配です.
SODO light rail station and tracks
Photo of the Week (March 3 - March 10, 2006)
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)

Central Link関連 過去ログ :
【シアトル】バストンネル2年間の一時閉鎖
【シアトル】Central Link向けLRV建造中
【タコマ】LRTの昇圧と大型LRV乗入れへ
【シアトル】ビーコンヒル トンネル掘削始まる
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(7) | 米国北西部 このエントリーを含むはてなブックマーク
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