ニース向けのLRVはここ数ヶ月試験を重ねていましたが,この度CANCAの
メンバーを乗せたまま,ボタン操作でパンタを下ろしてバッテリー走行を
披露しました.
CANCA : Communauté d'Agglomération Nice Côte d'Azur
ニース市と,その郊外の市町村など,複数の自治体が集まった共同組織
で,CANCAの場合は,24の地方自治体から構成されています.域内人口は
50万人近くで,その7割がニース市に集まっています.
架線レス(ワイヤレス)は,フランス語では"sans-fil"となります.
metroFrance.comの記事では,ワールドプレミアという表現も出てきます
し,架線レストラムウェイのパイオニアと持ち上げています.
Un tram pionnier du "sans-fil"
(metroFrance.comのニュースへのリンク)
première mondiale pour le futur tram
(Sophia Netのニュースへのリンク)
NiMH(ニッケル水素)バッテリーは,温度25度に保たれるように箱に収め
られた上で,トラムの屋根上に搭載されています.すでにご紹介の通り,
ガリバルディ広場(Place Garibaldi)を横断する485mと,マッセナ広場
(Place Masséna)を横断する435mの区間では,景観保護のため架線が
張られず,このバッテリーから給電を受けて走ることになっています.
20本納入される路面電車のうちの最初の1本目がニース入りするのは,
今年12月に予定されています.
これらの広場で,今週初めの段階で改修工事に取り掛かったという報道も
ありました.2007年9月開業を果たすためには,来年早々までに何回かに
分けて行わなければなりません.
前回お伝えしている,トラム開業遅れと部分開業の可能性に関する情報は
何もありませんでした.
Début des travaux d'aménagements du tram
(3/21付けmetroFrance.comのニュースへのリンク)
| 追記 (2006/3/31): 下記記事に,ALSTOM工場での視察の詳細が報じられています. まず,バッテリー方式による架線レス実現の利点として,軽量化, 保守の簡便さ,毒性の低さ,リサイクル可能,耐用年数5年などを あげています. バッテリー駆動の操作は簡単で,交通量により使い分ける3段階に 分かれていて,色分けされています.青が混雑なしの場合で, 時速30キロ以上での走行,黄は混雑時で同30キロ以下,赤が渋滞 時などの低速または停車になります. 操作手順は,切替え時にボタンを押すだけですが,バッテリー走行 区間の入口に近づくと,赤いランプが点滅して注意を喚起します. もしも運転手が切替を忘れると,チャイムと音声メッセージが流れ ますが,それでも切り替わらない場合には,警告音が強くなるそう で,モード切替はドアが閉まっている時に限られるようです. Tramway de Nice : Première mondiale…à La Rochelle ! (3/30付け Le Petit Niçoisのニュースへのリンク) なお余談ながら,バッテリーを供給するSaft社は,アルストムだけでは なく,シーメンスにも売り込みを図りたいようです.しかし, アルストムはボルドーで実用化された,APSという架線なしで走る 技術も持っています. また,更に余談となりますが,350km/h以上で走行可能なAGV(次世代 TGV)が,間もなくお目見えしそうなことなども記してあります. |
ニースのトラムウェイ リンク集 :
Tramway de Nice (トップページ)
voir le plan (公式路線図) (他にもPDFファイル版あり)
(公式サイトへのリンク)
Un tramway pour Nice
(ニース市公式サイトへのリンク)
位置関係把握のための非公式路線図 (PNGファイル)
資料を基に独自に構成したもので,公式のものではありません.
緑色の区間は,自動車の走行が禁じられているところになります.
ニースのバッテリートラム,路面電車関連 過去ログ :
2006年2月 トラム開業遅れと部分開業の可能性
2005年11月 来秋の納入に向けたLRV1号車
