ウィーンで地下鉄(U-Bahn)を名乗りながら,他の地下鉄とは異なる路面
電車風の車両が用いられているのがU6です.走行路線は19世紀の末まで
遡る,シュタットバーン(Wiener Stadtbahn)が地下鉄に生まれ変わった
こともあり,他と同じ地下鉄車両を走らせられなかったそうです.
このU6を走る路面電車タイプの車両(E6+c6)は,最近では1995年から投入
されている,Tタイプ車両に取って代わられています.また,「2005年
輸送実績と今後の計画発表」でも紹介していますが,低床車のタイプT
車両は増備されることになっています.Tタイプは幅が広く収容能力が
高いほか,低床で乗降ステップがない現代仕様です.
1980年代前半に生まれたE6/c6は,引退するにはまだ早すぎるとはいえ,
両運転台で両側にドアを持つ車両は,ウィーンでは他に活躍の場を見出せ
そうにありません.そこでこの度,E6/c6のほとんどと言える40編成が,
フィリピンのマニラで第二の生活を送ることになりました.マニラ側と
引渡しの調印が行われたそうです.
40 Wiener U-Bahn-Garnituren für die Philippinen BILD
(Bundesministerium für Verkehr, Innovation und Technologie プレス
リリースへのリンク)
いくつかのニュースサイトでも報じられています.
Alte U6-Garnituren für Inselreich
(Heuteonlineのニュースへのリンク)
40 U6-Garnituren auf die Philippinen verkauft
(Krone.atのニュースへのリンク)
U6 40 Garnituren für Philippinen
(wienweb.at のニュースへのリンク)
Wiener U-Bahn-Garnituren für Phillipinen
(vienna.at(Vienna Online)のニュースへのリンク)
マニラで走る前には,空調の導入,ドア口の高さ調整,電気ケーブルの
新調などの改造が施されるようで,専門家らが,経済面と技術面の詳細を
詰めていきます.
マニラは行ったことがありませんが,ライトレール LRT-1で使用される
のでしょうか.マニラのLRTAのサイトには,まだ何も載っていないよう
です. LRTA : Light Rail Transit Authority
Manila Light Rail Transit System
(英語版 Wikipediaへのリンク)
ウィーンの地下鉄に詳しい下記サイトによれば,Tタイプだけの運用に
なることにより,U6の最高速度は時速60キロから同80キロに引上げられ
るようです.Tタイプ車両導入後は,全列車に低床車両を組み込むため,
E6+c6が単独で運行されることはなく,E6+c6は必ずTタイプと連結させ
られていましたが,この連結で問題が生じることも多く,しばしば運休に
追い込まれていたそうです.それも昔話になるのでしょう.
Die Wiener U-Bahn
(Horst Prillinger氏のサイトへのリンク)
U6では,19世紀末のオットー・ワーグナー(Otto Wagner)の手による駅舎
でさえ,現在はエレベータなどが設置されて車椅子対応です.
しかし,ステップなし低床車で,車体幅が2,65mあるTタイプの車両でも,
ホームと車両の隙間は車椅子には広すぎるほど開きます.それを解消する
ように要請を受けて,WLではTタイプの車両の全てのドア口に,黄色の
ゴム製の縁を取り付けたそうです.これで隙間を6センチ縮めて,車椅子
でも乗降が容易になるようにしました.WL :Wiener Linien
U6-Garnituren mit Gummileisten für Rollifahrer ausgerüstet
(3/29付け ウィーン市のプレスリリースへのリンク)
また,下記サイトに小さな画像があります.
Wiener Linien GmbH & Co KG
(Wiener Linien 公式サイトへのリンク)
[29.03.2006] Neues Service für behinderte Menschen のところ
2006年04月06日
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【ウィーン】ULF二次車とU6向けT1の話題ほか
Excerpt: ウィーンご自慢の100%低床車ULFの第二次車両が,少々もたついている ようです.今年1月に一般公開されていますが,営業運転にはまだ入って いない模様です.タイプA1の10本が何ヶ月も車庫に留まったま...
Weblog: 海外LRTニュース・ひろい読み
Tracked: 2007-10-26 19:00
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さて、上記のE6・c6のマニラ行きの売却話、どうやら破談になってしまったのではないかと思います。
Wiener LinienのHPでの、事実上E6・c6のForSaleといっていい記事です。
http://www.wienerlinien.at/wl/wlinien/jsp/content/item_detail.jsp?oid=13648&ctt=2
後継新車T1が一向に現れないのも、E6・c6に買い手が付かないことも一因なのでしょうか…??
リンク先(URL短縮しました)では40両の売却とありますから,マニラに
行くことはないのでしょう.掲示板でも話題になっているようです.
[WL] Wer will mich?
http://www.fpdwl.at/forum/thread.php?postid=105488
なお,新車Type T1は,3月の時点で2007年秋に登場とありましたので,
もう間もなくではないでしょうか.