ニューヨークの地下鉄では,新車導入にGOサインを出すかどうか,30日間
営業運転を行って様子をみることになりました.先週8/17より,先日の
路線別ランキングでは最下位だったN系統(Nトレイン)に,新車R160を投入
しています.
その後,30日間連続して故障も何も問題がなければ,車両製造メーカの
KRC(川崎重工業)は,初めて量産車を納入できることになるのです.
もしも30日の間に1回でも問題が生じた場合には,たとえそれがお試し
期間29日目でも,カウンターがリセットされて,また1日目から30日間
連続無故障をやり直さなければなりません.
KRC : Kawasaki Rail Car, Inc. (リンク先は新しいウィンドウで開きます)
今回の新車は車両限界の大きい.ディビジョンB(Division B)向けです.
2008年までに全部で660編成が製造されるうちの260編成を,KRCが製造
することになっています.残りの400編成は,アルストム(Alstom)が製造
しますが,発注はこれだけに留まらず,オプションとして更に数百編成が
見込まれています.
川崎重工業では,ネブラスカ州リンカーンでの鉄道車両構体製造を可能に
していて,その分バイアメリカ法により規制される日本での製造を,構体
から,より信頼度が求められる電子機器等に振替えることができました.
最終組立ては,これまで通りKRC本社のあるニューヨーク州ヨンカースで
行なわれます.
KRC担当分をR160Bと区別することもあります.R160Bは,アルストムの
R160Aより一足早く,量産先行車が昨年ニューヨーク入りしました.
そして試運転が繰り返されてきましたが,Wikipediaによれば,今年4月に
台車に不具合が見つかって,量産車の導入が1年遅れることになるのと
あわせて,今回の30日間営業運転しながらのトライアルが課せられること
になったようです.
アルストムのR160Aは,ブラジルで製造した車両構体が米国へ輸送中に
損傷し,量産先行車の到着が遅れていましたが,今週末8/25からR160Bと
同様に,30日間連続営業を行いながらの無事故無故障をやり遂げなければ
なりません.R160Aは,地下鉄路線別ランキングでやはり下位だったQ系統
(Qトレイン)に投入されます.
営業運転しながらのトライアルは,NとQで行われます.これでランキング
下位脱却かとも思われましたが,量産車投入後も,引続き両系統で運用
されるとは必ずしも限らないようで,導入路線は公式には未定です.
(リンク先は新しいウィンドウで開きます)
August 18, 2006
City Subways Put New Cars Into Service as a Test Run
(New York Times ニュースへのリンク)
メディアや関係者が数多く乗車するなか,運転初日を無事に乗り切った
R-160Bですが,なんと翌日8/18,2日目に早くも故障してしまいます.
これで8/19を一日目として,また30日間の連続修行のやり直しです.
モーター絡みのトラブルのようですが,R160Bのシステムはシーメンス製
でした.R160AのAlstomは自社のシステムを採用しますし,同じKRC製でも
ディビジョンA向けR142AとR143は,ボンバルディア(Bombardier)です.
(リンク先は新しいウィンドウで開きます)
August 19, 2006 1.44M subway train late
(New York Daily News ニュースへのリンク)
New Subway Car Delayed on Second Day of Test
(1010 Wins ニュースへのリンク)
初日に乗車した人が,早くも画像集をアップロードしています.全部で
9ページありますが,1ページ目には1枚しかR 160が写っていませんので,
2ページ目を紹介します.3ページ以降はページ内にリンクがあります.
(リンク先は新しいウィンドウで開きます)
08/17/2006 (N) First R-160 in Service
(Casio EX-Z750 Transit Photography へのリンク)
各報道や,上の画像集でもそうですが,これまで無かった車内の旅客案内
表示に注目が集まっています.
2006年08月21日
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