2006年08月23日

【サクラメント】踏切でのクラクション免除

米国では,貨物線にライトレールを走らせることも多く,用地確保の点
などで利点があるようですが,引き換えにマイナス面もあります.

サクラメント(Sacramento)のRTは,ライトレールのゴールドラインが走る
踏切で,9月末までにライトレール車両はホーン・ルール(Horn Rule)を
免除されるようになると発表しました.
ホーン・ルールとは,米国で鉄道が踏切を通過する際に,警笛を4回鳴ら
さなければならないというFRAによる規則で,昨年夏より軌道や踏切を
貨物線などの既存鉄道と共用するライトレールも含め,全米で規則が施行
されていたのです.
RT : Sacramento Regional Transit District
FRA : Federal Railroad Administration
米国では自動車が踏切を通過する際に,日本のような一旦停止は義務付け
られていません.警笛義務は踏切に警報機が備えられているかどうかや,
遮断機の有無を問わずです.


規則では踏切通過の際に,長-長-短-長の警笛(ホーン,クラクションや
ホイッスル)を鳴らす必要があります.
もちろん,いくつかの都市では,独自に警笛を鳴らすことを禁じる法令を
定めるところもあり,FRAのルールと真っ向から衝突することになるの
ですが,2003年末には,妥協策として踏切周辺で一定の水準を満たせば,
警笛を鳴らさなくてもいいクワイエット・ゾーン(Quiet Zone)を設ける
ことになりました.

サクラメントでは,ブルーラインの南側でUPRRと踏切を共有する区間が,
開通前からクワイエットゾーンに指定されていました.そこではすでに
夜間(午後6時から朝7時まで)は踏切で警笛は鳴らしていません.
UPRR : Union Pacific Railroad

今回のゴールドラインのFolsom通り沿いの区間の踏切での警笛免除は,
FRAからウェイバー(waiver)を出してもらったという形になるようです.
これは,沿線からのサポートや,貨物列車の通行量が少ないこともさる
ことながら,その区間でのRTの安全性の高さが評価されたことも,功を
奏したとのことです.

(以下,リンク先は新しいウィンドウで開きます)
LIGHT RAIL Route Map (路線図 GIFファイル)
current system map (路線図 PDFファイル)(4 mb)
Press Releases
8/21/2006 REGIONAL TRANSIT RECEIVES “HORN RULE” WAIVER
FROM FEDERAL RAILROAD ADMINISTRATION

(RT 公式サイト へのリンク)

地味な話題ですが,報道もありました.
August 21, 2006 RT Receives 'Horn Rule' Waiver For Light Rail
(KCRA.com ニュースへのリンク)

なお,プレスリリースにも記されていますが.RTではライトレール車両が
踏切を通過する際に鳴らす警笛を,ホーンやクラクションではなく,
鐘(mechanical gong)で代用していたそうです.
数値的にも100デシベルのクラクションより,ゴングは75デシベルで音が
小さいですし,音質的ももゴングのほうがまだ耐えられるからです.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国ベイエリア このエントリーを含むはてなブックマーク
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