各地で自動車利用から公共交通へ誘導を促す試みが行われていますが,
オランダのデルフト市(Delft)では,来年(2007年)域内の路線バスと路面
電車の運賃を,土曜日の昼間は無料にすることにしたようです.これは,
特定の日の無料開放ということではなく,年間を通じての話です.
デルフトは,先日ご紹介したハーグとロッテルダムの中間に位置して,
オランダ国鉄(NS)のインターシティなどが走る幹線ルートにも駅がある
人口約9万5千人弱の街です.(RandstadRailのルートからは外れています)
無料になる時間は,2007年の全ての土曜と祝日のKoninginnedag(4/30)
で,いずれも時間は午前11時から午後6時までです.
対象となる公共交通は,デルフト市内の路線バスと路面電車で,デルフト
には,オランダ最大の公共交通事業者,Connexxionが路線バスを走らせて
いるほか,ハーグの路面電車HTMも,路線をデルフト市内まで伸ばして
います.このHTMの電車も,デルフト市内は無料の対象です.
HTM : HTM Personenvervoer
無料化は,これを契機に公共交通の良さを知ってもらおうというもので,
来年を待たずに12月のLichtjesavondから実施されるようです.
市の負担額は40万ユーロ弱.実施されるのは一応2007年だけで,2008年
からは,また運賃を払う必要がありますが,反響が大きければ続けるかも
しれません.
米国のベイエリアでは,通勤客を対象に平日だけの運賃終日無料化を,
特定の条件のもとに実施してきましたが,こちらは土曜日の昼間です.
昨年も,ハーグとデルフト間の路線バス(95系統など)を無料化したことが
あったそうですが,バスの利用者が増えても,車の渋滞は思惑通りには
減らなかったという経緯もあるようです.
デルフトでは,すでに平日の9時以降に,バスや路面電車の運転手から
Dalkaartjeという割引切符を買うと,1ユーロで1回乗車ができる制度を
導入しています.この切符は下車前途無効で,乗換えの場合にはその都度
買い直さなければなりませんが,土日は終日利用できます.
(以下,リンク先は新しいウィンドウで開きます)
Dalkaartjeの案内 :
Dalkaartje in Delft (オランダ語版)
(Connexxion へのリンク)
Transport 英語による割引切符などの案内
(デルフト市 公式サイトへのリンク)
上記Connexxionのページには,割引切符Dalkaartjeの摘要範囲を示す地図
へのリンクがあります.今回土曜の昼間に無料になるのは,その範囲かも
しれません.
オランダの通信社ANP(Algemeen Nederlands Persbureau)が記事を配信
するなど,かなりの数のメディアが今回の件を報道しています.
(上の3つは独自の記事で,最後がANPの記事です)
28-08-06 Op zaterdagen gratis tram en bus in Delft
(Radio TV West ニュースへのリンク)
28 augustus 2006 Gratis bus en tram op zaterdag
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
29 augustus 2006 Delft gaat gratis openbaar vervoer aanbieden
(Elsevier ニュースへのリンク)
29 aug 2006 Gratis openbaar vervoer op zaterdag
(Delft op Zondag,ANPの記事へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っている可能性もあります.ご容赦ください.
2006年08月30日
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