2006年09月10日

【フランス】30年ぶりに車の交通量減少へ

2005年のフランスの自動車交通量は,1974年以来30年振りに減少した,
という調査報告がフランス運輸省から発表されたと報道がありました.

フランス国内の移動手段で自動車の占める割合は83%,次いで鉄道が10%,
バス5%,航空機2%というのが2005年の構成です.1990年代には平均して
2%増加してきた自動車が,2004年には増加なしになり,ついに2005年には
マイナス1.4%に転じたというものです.自動車の交通量が減少するのは,
1973年の石油危機以来のことだとか.
高速道路網の交通量は引続き増加していることから,この減少は近距離
移動での自動車利用機会が減ったことが影響しています.その引き金に
なっているのが燃料価格の上昇で,2004年から2005年にかけては24%も
上がっていました.

都市交通をみると,1996年から2005年までの10年間で,鉄道と地下鉄は
2.8%の増加がみられます.報告書の中にあるグラフをみると,1995年には
ストライキがあり,1990年を100とした場合,ストのあった1995年には
正確な数字は読み取れませんが,90台前半まで落ち込んでいましたので,
多少増加率は大きくなっているのかもしれません.同じく1990年を100と
すると,グラフでは2005年は120を上回っているように見えます.

公共交通の運賃に関しては,1999年以降1.8%上昇していますが,これは
インフレーション(1.5%)よりも僅かに上回るだけに留まっています.
公共交通全体では同じ10年間で3.4%の伸びがあり,特にパリ(Paris)では
4.1%も伸びました.

また,専用軌道を有する交通機関(TSCP),つまり路面電車(tramway)や,
地下鉄(métro)などがある地域では,路線バスだけの地域より,3倍も公共
交通が利用されていることが示されました.
TSCP : transport en commun en site propre
2005年の段階で,フランス国内では15の地域(Agglomération)で,少なく
とも1系統のトラムかメトロが走っています.今年2006年は既に2ヶ所で
トラムの新規開業があり,さらに年内に1ヶ所予定がありますので,この
数字は18になるでしょう.

(以下,リンク先は新しいウィンドウで開きます)
このページの中に,報告書のPDFファイルへのリンクがあります :
Évolution contrastée de la mobilité des Français en 2005
または,SESP en bref (n° 10 Août 2006が該当)
(フランス運輸省 économie & statistiques サイトへのリンク)
運輸省 正式名称 : Le ministère des Transports, de l’Équipement,
du Tourisme et de la Mer
SESP : service économie, statistiques et prospective


報道は,APの記事が配信されています.
08.09.06 (Nouvel Observateur (AP) ニュースへのリンク)
La circulation automobile baisse en France pour la première fois
depuis 30 ans


公共交通の利用者増加に関しては,ドイツでも以前報告されていました
し,米国でもガソリン価格が高騰したこともあって,どこも軒並み増えて
いるようです.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | フランス このエントリーを含むはてなブックマーク
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