2006年09月21日

【スコッツデール】LRTは生活の質を落とす?

アリゾナ州の世界的に知られたリゾート地,スコッツデール(Scottsdale)
でも,地元住民向けに大量輸送可能な公共交通が求められています.
フェニックスの西隣りにあるスコッツデール市は,2000年に人口20万人強
だったのが,5年後の国勢調査では23万4千人にまで増えています.
市は計画をまとめ,2003年には市議会もそれを承認し,市の南北を走る
通り,スコッツデール・ロード(Scottsdale Road)に,BRT(bus rapid
transit)か,ストリートカー,ライトレールのいずれかを建設したいと
して,沿線各地で意見を聞く公聴会を開きはじめました.
(決して初めからライトレール建設ありきではありません)

現時点ではライトレールに決まったわけでもないにもかかわらず,市は
鉄道(路面電車かライトレール)にするつもりでいると勘ぐられて,ライト
レール反対派が早くも攻勢に出てきたとの報道がありました.

ライトレールは建設資金がかかります.ストリートカー(streetcar)も
BRTよりは高くなります.時代遅れの技術に金の無駄遣いだというのと
ともに,反対派の言い分としては,スコッツデール中心部の品性(または
個性,原文はcharacter)をぶち壊す恐れがあり,犯罪を増やした挙句に,
線路を敷くスコッツデール・ロード(Scottsdale Road)の混雑が増すこと
になりかねず,これらによりスコッツデールでの生活の満足度が回復でき
ないほど損なわれるというのです.

高級リゾート地なだけに,米国では車を持てない貧乏人の移動手段という
偏見を持たれる公共交通でレールや架線が目立つ鉄道は,一部の人たち
には気に障る存在なのかもしれません.


もちろん賛成派もいて,ライトレールは道路混雑を緩和,スコッツデール
南部の再生を促すとしています.建設費は掛かるものの,ライトレールは
スコッツデールに必要不可欠で,その負担をすべきと考えているのです.
市から委託されたプランナーは,住民らの意見で,ルートと交通機関の
種類で6つある選択肢を,2つか3つに絞り込もうとしています.そして,
どの交通機関が採用されるかは,来春決まる予定です.

(以下,リンク先は新しいウィンドウで開きます)
スコッツデールは,現在ライトレールを建設中のフェニックスの衛星都市
にあたり,両者の間には路線バスが走っていますが,利用者が多くて,
この区間ではライトレールを建設する計画があります.
Valley Metro Transit System Map (路線図)
スコッツデール市内を走る路線バスも,Valley Metroが運営しています.
(スコッツデール・ロード(Scottsdale Road)を南北に縦貫する路線バス)
Route 72 - Scottsdale/Rural
(Valley Metro 公式サイトへのリンク)

ライトレールの強硬な反対派が現れたことを伝える報道 :
Sept. 20, 2006 Public braces for light rail
Sept. 20, 2006 Some at meetings hostile to light rail
(The Arizona Republic ニュースへのリンク)
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(1) | TrackBack(1) | 米国中部 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
路面電車を昔買収して廃止してしまったGMとかの、自動車会社あたりが後ろで応援してるんですかねえ?
アメリカは陰謀の渦巻く国ですからね。(^_^)
Posted by 研一朗 at 2006年09月22日 03:30
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Excerpt: 世界的なリゾート地で知られるアリゾナ州スコッツデール(Scottsdale) 市が,フェニックス首都圏の公共交通を担う,ヴァレーメトロ(Valley Metroに加入することになりました.ライトレー...
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Tracked: 2008-03-06 19:01