2006年11月26日

【Muni】ケーブルカー乗継制度復活を検討中

14か月前,2005年9月に67%の運賃値上げを行なって,地元や観光客からも
不評をかっているサンフランシスコ(San Francisco)のシンボル的存在の
ケーブルカー(Cable car).
値上げ1年後となる9月,市長は運行するMuniに対して,運賃を下げる道が
ないか,利用者の不満を和らげる方策がないかを探らせていましたが,
Muniの考える案と試算が,このほど一部明らかにされました.
Muni : San Francisco Municipal Railway

現在ケーブルカーの普通運賃は,大人も子供(5才以上)も同額で片道5ドル
です.バスや電車では通じるトランスファー(乗継券)も,ケーブルカー
では通用せず,ケーブルカー同士の乗換えでもその都度運賃が必要で,
65才以上と身体障害者ですら,午前7時から午後9時までは全く割引なし
という運賃体系になっています.運賃は,2005年8月までは3ドルでした.
この影響を大きく受けるのが家族連れの観光客です.5才から大人と同じ
5ドルが必要なので,5人家族で往復すると$50にもなります.
これに対して,Muniの電車やバスは$1.50ですし,乗継ぎも90分以内なら
何度でも,たとえ往復となっても無料です.いかにケーブルカーが高いか
お判りいただけるでしょう.

もちろん,運行経費が電車やバスの2倍から3倍かかるということもあり
ますが,ここまでの高額運賃は,Muniの財政状態が逼迫していて,少し
でも現金収入が欲しいということに原因がありました.
この値上げで運賃収入は9月の段階で33%増加,金額にしてこの1年間で
2150万ドルの増収を得ています.
それでも,市長を含めた現行運賃批判派は,このままでは観光客からも
背を向けられるのではないかと恐れているのです.

Muniが検討しているのは,乗継制度を改訂することと,他の交通機関では
子供運賃が摘要される12才以下の子供を,日曜祝日だけは運賃を支払う
大人に同伴されることを条件に,無料にしようというものです.

乗り継ぎに関しては,ケーブルカーから他の市内交通へ乗換えの際だけに
摘要が考えられています.乗継ぎは,最初に運賃を支払った額で,その
次の交通機関にも乗車できる制度ですので,他からケーブルカーへの逆の
乗継ぎは無理でしょう.$1.50でバスに乗った後の乗継ぎでケーブルカー
にも乗れるようになってしまうと,Muniにとっては大損です.
仮に10%が乗継券を使うとなると,Muniの収入は132万ドル減ることになる
と試算されています.
大人に同伴された13才未満の子供の,日祝の運賃無料については,まだ
試算が出ていないそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
感謝祭の連休さなかの土曜に掲載された記事 :
November 25, 2006 City considers ways to ease cable car fares
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

サンフランシスコ ケーブルカー関連 過去ログ :
2006/9/17 【Muni】ケーブルカー大幅値上げで客足遠のく
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国ベイエリア このエントリーを含むはてなブックマーク
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