2006年12月17日

【Schwarzfahrer】リンツの検査員は災難

オーストリアのリンツ(Linz)の路面電車や路線バスなど公共交通機関で,
無賃乗車を摘発する係員の負傷が相次いでいます.
年間150万人とされるリンツの公共交通利用者のうち,切符を持たずに
乗ったり,不正乗車をはたらくSchwarzfahrerは,全体の3%と言われて
います.そして月に2件の割合で,それを摘発する検査員が殴打される
など病院送りになっていて,飲酒機会の増える12月は,既に6件を数える
そうです.

これはリンツに限った話ではないと思われますが,オーストリアではここ
までの例はないらしく,年間利用者数が7億5千万人で,そのうち5%から
6%が不正乗車(Schwarzfahrer)とみられるウィーン(Wien)や,リンツの
ように路面電車が走っているグラーツ(Graz)では,暴力無縁とまで言わ
なくても,件数はリンツより少ないようです.
ちなみに,関係はないと思いますが,リンツでは違反が見つかった時の
罰金は40ユーロ,ウィーンやグラーツでは60ユーロです.

リンツでは,4年前の2002年から切符の所持検査を民間の警備会社に委託
しています.検査員には警官のような拘束権限がありません.
切符の検査にかける時間は月間で3千時間で,年間にして50万から百万の
乗客が,検査を受けていることになるそうです.

先日もドイツのボンで,不正乗車を減らすために,バス乗車を前扉からに
限り,運転手に切符を提示させる方法に,一部の路線で変更する試みを
開始するという話がありました.しかし,ボンの場合でも乗客数が多く,
前からの乗車限定は遅延につながると懸念されているようで,時間を限り
夜間だけ実施するような形になるかもしれません.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
リンツの記事 :
16.12.2006 Faustrecht in Straßenbahn: Schwarzfahrer schlagen
Kontrollore krankenhausreif

(OÖNachrichten ニュースへのリンク)
15. Dezember 2006 Ticket in die Notaufnahme
15. Dezember 2006 Das harte Leben der Schwarzkappler
(derStandard ニュースへのリンク)

ボンの記事 :
07.12.06 Kontrollen in Bussen und Bahnen
(Kölner Stadt-Anzeiger ニュースへのリンク)
06.12.2006 Busfahrgäste müssen demnächst vorne einsteigen
(General-Anzeiger (Bonn) ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

不正乗車にまつわる 関連過去ログ一覧 :
2006/4/03 【ウィーン】抜打ちではない切符検査ほか
2006/3/01 【Muni】過半数が無賃乗車?!
2006/2/26 【ロサンゼルス】地下鉄に改札設置か?
2006/2/06 【Schwarzfahrer】ドイツのテューリンゲン州では少数
2006/1/13 【ブラウンシュヴァイク】不正乗車への対応
2005/12/19 【ベルリン】不正乗車と運賃体系と検査員
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | オーストリア このエントリーを含むはてなブックマーク
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