市境まで走る,ライトレールのTサードライン(T-THIRD Metro line)を,
1/13から暫定的に開業する予定です.
Muni : San Francisco Municipal Railway
当面は週末(土日)の午前10時から午後7時まで,20分間隔で運転される,
限定的な運行です.平日や,土日でも早朝夜間には運転されません.
暫定的な運行は4/01で終了し,本格的な営業開始は4/07からを予定して
います.本格営業開始までは,新線区間,すなわちCaltrainのターミナル
駅に隣接する4th & King以南の乗車では,運賃は不要だそうです.
もっとも新系統のTラインは,4th & Kingからエンバーカデロの既成線を
走り,マーケットストリート(Market Street)の地下鉄区間を経由して,
ツインピークストンネル(Twin Peaks Tunnel)の手前,カストロ(Castro)
まで運行されます.4th & King以北へ乗車する際には,運賃が必要です.
4/07からは,運転系統の再編も行われ,従来は4th & Kingまで乗入れて
いたNラインが,エンバーカデロ駅(Embarcadero)までとなり,Jラインが
代わりに4th & Kingまで運転されることになります.
Tラインは,暫定運行中と同様に,サードストリート線の南端,サニー
デール(Sunnydale)とカストロの間です.これで,マーケットストリート
地下区間に,これまで運転されてきたカストロ シャトルも,Tラインに
取って代わられます.
これらのことが,先週よりMuniの公式サイトで公開されていました.
昨年7月下旬に報道されていた予定通りのスケジュールです.
元々は2005年秋には開業しているはずでしたので,1年半の遅れとなる
わけですが,昨年7月に発表していた通りの日付まで,あと一息です.
この土日(1/07-08)には,最後の仕上げとして,開業を遅らせて予算を
超過させた張本人とも言える,4th & Kingを出たすぐ南にある,フォース
ストリート橋(Fourth Street Bridge)などで,地元の消防局(SFFD)など
と共同で,最終準備となる訓練が行なわれ,車両通行止めになりました.
SFFD : San Francisco Fire Department
週明けにこれまでのところ特に報道がありませんので,あとは今週末を
迎えるだけなのでしょう.路線の特徴などは,過去ログで紹介済みで,
先週の報道では特に目新しいこともないようなので,今回は省略します.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
新路線,系統建替えなどの案内が公式サイトに出ていました.
* T-THIRD Service (Tラインの概要)
* Third Street Light Rail project (計画概要)
(Muni 公式サイトへのリンク)
多くの記事がありますので,代表的なクロニクル紙の最新のものから.
January 6, 2007 3rd Street light rail nearly at finish line
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
以下は,ニュースではありませんが,二つ話があります.
今回の路線のうち,サードストリートの北半分では,早くから軌道が敷設
されていて,航空写真やファンサイトなどでも状態を知ることができた
ように,道路中央を専用レーン化してライトレールが走ります.交差点の
前後には,注意を喚起するためか,ピンク色の塗装が施されています.
ヨーロッパなら,自動車が交差する部分を除いて,芝生軌道にしてしまい
そうなところですが,当地では市民から金の無駄遣いと言われる恐れも
ありますし,Muniにはそこまで予算に余裕がないと思われます.もっとも
米国で芝生軌道を見かけませんので,規制か何かあるのかもしれません.
もう一つは,新線は5.1マイル(約8.2キロ)の路線で,現行の路線バスより
10分早い31分で走ることになっています.運転間隔も10分程度になると
思われますが,特にライトレール車両の増強は行われていないようです.
そもそも,Muniにブレダ(Breda)製のLRV-2が,何本在籍しているのかも
よく判らないのですが,APTAのサイトには,Muniのライトレール車両は
2004年現在の資料で181本とあります.数字の上では,ボストン(MBTA)の
185に次いで僅差で全米第二の車両数です.
APTA : American Public Transportation Association
Light Rail Transit Agencies : (APTA へのリンク)
* Vehicle and Financial Data (車両数など)
* Service and Usage Data (運用時間と距離数)
下段のリンク先にある表によれば,サンフランシスコのMuniは,全米の
他の事業者と比べて,年間Vehicle revenue hours(時間)が多い割りに,
同Vehicle revenue Miles(距離)が少ないように読み取れます.また,
移動距離に関係なく,乗換えのたびにカウントされる旅客の乗車回数,
Unlinked tripsで言えば,Muniはライトレールでは,ボストン(MBTA)に
次ぐ全米第二位で,第三位はロサンゼルス(LACMTA)ですが,その他の上位
事業者とも比べてみると,回数の割に車両数が多いように思われます.
2004年の数値を表にすると,Muniの車両数の多さが際立ちます.

工事の始まる数年も前からTラインの分を見越して用意していたのか,
確かに,サードストリートのライトレールは,構想自体はかなり前から
ありました.それとも,終点で数珠つなぎに滞留しているような,これ
までの運用の効率を上げて,新系統用の車両を捻出するのでしょうか.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
サードストリート ライトレール 関連過去ログ :
2006/7/28 Tサード 2007年1月暫定開業へ
2005/12/16 サードストリートLRTの開業遅れ

Muni’s Central Subway Proposal: Boon or Boondoggle?
http://www.beyondchron.org/news/index.php?itemid=4066
こちらはCaltrainの話です.
Caltrain planning for rail revolution
http://www.redwoodcitydailynews.com/article/2007-1-5-smc-caltrain