ライトレール新線,Tサードライン(T-THIRD Metro line)に,問題ありと
する地元テレビ局の独占レポートがありました.内容はウェブ版で読む
こともできますし,あと少しの間は,放映された映像もオンデマンドで
見ることができそうです.
Muni : San Francisco Municipal Railway
その問題とは,新しく建設されたホームの高さにありました.
Muniのライトレールでは,新しく開業した路線の電停を中心に,車両の
床にあわせた高さのあるプラットホームを設けています.東京の都電を
想像すれば間違いないでしょう.サードストリートの新線では,全ての
停留所に,これが採用されています.
ところが,Tサードライン(T-THIRD)の新線区間では,ホーム高さが電車の
床面より2インチ(5センチ強)高く,段差があるというのです.乗車する
際には一段下がるようになり,降りるときには逆に一段上るようになって
しまいます.
Muniメトロ(ライトレール)では,古くからの路線に地表からの乗降場所も
残るため,車両に電気仕掛けの格納式ステップもありますが,新しく開業
した地上路線の区間や,マーケットストリート(Market Street)の地下
区間をはじめとした,高床にあわせたホームでは,電車の床と同じ高さで
平面移動できていました.
2センチは,TVレポートが言うには,段差は八分の五インチ(1.6センチ強)
までとする,身体障害者向け対応を定める連邦法に違反するそうです.
先週の祝賀電車では,その段差はありませんでした.2インチまでなら
シミング(shimming)とか,レベライジング(levelizing)などと呼ばれる
調節作業で,車両の高さを変えることができるそうです.
祝賀電車では,この車高調節が行なわれたようですが,Muniに140本ある
とされる(181本もなかった?)LRV全てを調節しても,特定のホームだけに
高さをあわせ,その他のホームではそのままというわけにはいきません.
車両メーカのブレダ(Breda)では,Muniからまだ何も聞いてなく,手を
加えるとしてもホーム側に施すほうが,車両全体を調節するより容易だと
しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
記事の中にある,ABC7 Video On Demandのリンク先で,このタイトルと
同じものを選択すると,4分半ほどの放映画像を見ることができます.
その中では,走行シーンや,問題の2インチの段差なども出てきます.
Jan. 17 Are New Muni Platforms A Safety Risk?
(ABC7/KGO-TV Bay Area ニュースへのリンク)
難工事?だった橋を通過するT-サードライン
Fourth Street Bridge
by Schaffner (flickr)

交差点を渡った先(ファーサイド)に電停があるT-サードライン
View Up 3rd, Central Waterfront
by sfcityscape (flickr)

Fourth Street Bridge
by Schaffner (flickr)

交差点を渡った先(ファーサイド)に電停があるT-サードライン
View Up 3rd, Central Waterfront
by sfcityscape (flickr)

一方,米国東海岸では,同じホームと電車のギャップでも,段差ではなく
隙間の問題が浮上していました.昨夏には遂に転落事故による犠牲者が
出たこともあり,全線にあるホームの38%にあたる,100か所のプラット
ホームを改造することになったという報道もあります.
ニューヨークとロングアイランドを結ぶ,ロングアイランド鉄道(LIRR)の
対象となる駅では,直線ホームでも9インチ(23センチ弱)を超える隙間が
ドアとホーム端の間でひらき,カーブしたホームではさらに広がります.
January 19, 2007 LIRR sees bigger problem, will fix 100 platforms
(Newsday ニュースへのリンク) ほか多数あり
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Muni サードストリート ライトレール 関連過去ログ :
2007/1/09 間もなくTラインが暫定開業に
2006/7/28 Tサード 2007年1月暫定開業へ
2005/12/16 サードストリートLRTの開業遅れ
