2007年01月21日

【ブエノスアイレス】フランスからの市電公開

スペインのムルシアで,今年4月から走り始める予定の市電と同タイプの
車両が展示された翌日,アルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)
でも,昔は港湾地区で今は再開発されているプエルト・マデロ(Puerto
Madero)地区に,今年1/05に着工したばかりで,3月中旬から運転開始が
予定されている,路面電車Tranvía del Este用の車両が,その路線上で
1/19に一般公開されていました.
追記【ムルシア】市内でシタディス展示中 (電停のデザイン投票)

この車両は,フランスのミュルーズ(Mulhouse)からはるばるやってきた
シタディス(Citadis 302)です.当面はこれを借りてプエルト・マデロの
セシリア ヒエルソン通り(calles Cecilia Gierson / altura Córdoba)
から,インデペンデンシア・アベニュー(avenida Independencia)の間の
約2キロで,運転されることになっています.
2編成とみられる車両の貸出しは,アルゼンチンの運輸省(Secretaría
de Transporte de la Argentina)と,フランスの運輸省(Ministerio de
Transporte de la República Francesa)との間で昨年7月に交わされた,
アルゼンチンでの路面電車導入における,包括協定に基づくものです.

プエルト・マデロ(Puerto Madero)を走る路面電車には,Tranvía del
Esteという計画名(プエルト・マデロ地区が市の東側に位置するため,
東の路面電車の意味)のほかに,今回,セレリス(Celeris)という名前も
付けられたようです.

停留所の位置(北から南へ) :
1. Cecilia Grierson (avenida Córdoba)
2. Trinidad Guevara (avenida Corrientes)
3. Azucena Villaflor (avenida Belgrano)
4. Independencia

総額4600万ペソに及ぶ費用は,国とブエノスアイレス市,それに2つの
企業,フェルロビアス(Ferrovías)とメトロビアス(Metrovías)が請け負う
ことになります.
その上で,アルゼンチンの運輸省が担当当局となり,計画全体を管理する
ことになり,ブエノスアイレス市は優先信号システム(semaforización)を
導入,フェルロビアス(Ferrovías)が現存する古いレールを活用する調整
作業を含む整備を行い,メトロビアス(Metrovías)は架線と電停の設置を
担当します.
電車の運行は,ブエノスアイレスの地下鉄なども運営するメトロビアス
(Metrovías)が行なうものだと前回紹介していましたが,Télamの記事に
よれば,フェルロビアス(Ferrovías)が担うようです.フェロビアスは,
ブエノスアイレスの通勤鉄道を運営する会社で,将来市電の延伸計画が
ある,レティロ駅(Estación Retiro)から列車が発着しています.

交差点での優先信号システム?(semaforización)は,1987年に開通した
プリメトロ(Premetro)E2で使われているものに,最新のセンサーを使う
などの改良を施して導入するようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ブエノスアイレス市の公式?発表 :
19 de enero de 2007 Llegaron al país dos formaciones para la
línea experimental del Tranvía del Este.

(Ciudad Autónoma de Buenos Aires へのリンク)

今月初めの着工時と同様に,盛んに報道されています.ごく一部だけ :
19 de enero de 2007 Los nuevos tranvías porteños
(Lanacion.com ニュースへのリンク)
19 de Enero de 2007 Después de 50 años, vuelve el tranvía a las
calles porteñas
(Télam ニュースへのリンク)
記事の中には,ブエノスアイレスで走る車両は,南北アメリカ大陸の中で
最も近代的な路面電車車両だと称賛しているものもありました.

車両公開の様子などを画像で見ることが出来るページ :
Tranvía del Este - Puerto Madero - Thread oficial II
#28 (展示の模様を豊富な画像で見ることができます)
(SkyscraperCity 掲示板へのリンク)

#28の画像によれば,軌道が3線軌条になっています.アルゼンチンでは
ブエノスアイレスの地下鉄など都市交通を除いて,鉄道は軌間1676 mmを
採用しています.元々は港湾だったプエルト・マデロを走っていた鉄道も
同じ軌間だったことでしょう.一方,ミュールーズでは標準軌(1435 mm)
ですから,新たに敷いたのかもしれません.
1676 mmは,サンフランシスコのBARTなどでも使われています.


誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ブエノスアイレス関連 過去ログ :
2007/1/06 春にはシタディス運転へ
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(3) | スペイン語圏 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/31836612
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

【ブエノスアイレス】シタディス運転開始か
Excerpt: アルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で,昔は港湾地区で今は 再開発されているプエルト・マデロ(Puerto Madero)地区に,フランスの ミュルーズ(Mulhouse)からシ...
Weblog: 海外LRTニュース・ひろい読み
Tracked: 2007-07-07 23:38

【ブエノスアイレス】開業半年後のトラム
Excerpt: レティオ駅と隣のバスターミナルまで路線を延長する話が具体化 している模様です.2月下旬着工,9月運転開始を目指すとか.
Weblog: 海外LRTニュース・ひろい読み
Tracked: 2008-01-22 19:00

【ブエノスアイレス】トラム延長計画が始動
Excerpt: ブエノスアイレス(Buenos Aires)のトラム(Tranvía del Este)延長計画に 進展がありました. 昨年2007年7月下旬,プエルト・マデロ(Puerto Ma...
Weblog: 海外LRTニュース・ひろい読み
Tracked: 2008-03-15 12:18