2007年02月14日

【パリ】自動車抑制・公共交通優遇策が明らかに

TGVが時速553キロを達成し,自らの記録を17年ぶりに更新したことで,
フランス中が沸いているかどうかはわかりませんが,パリからの話です.
パリ市長が掲げる,市内の自動車交通量を2020年までに40%削減する案
が,明らかにされていました.パリ市議会では野党の右派などの猛烈な
反対を受けながらも,多数派を背景に条件付きながら承認されて,次の
市長選(2008年)で現市長が敗北さえ喫しなければ,どうやら実施に移さ
れる模様です.

これは,40%の自動車交通量削減と,30%の公共交通機関の供給量増加に
よる首都の置換?計画(PDP : Plan de Déplacements)で,温室効果ガスの
排出を60%まで減らそうとするものです.

鉄道関係の公共交通機関の拡充では,地下鉄路線の延長などに加えて,
実現すれば6本目となるRER路線も検討されています.この6番目のRERは
Esopeという名称で,サン・ラザール(Saint-Lazare)駅とモンパルナス
(Montparnasse)駅を結ぶ路線とのことですが,元はと言えば,UDF(フラ
ンス民主連合)の案だったそうです.また,昨年末に開通したトラム路線
T3の延長案も,もちろんあります.
RER : Réseau express régional (近郊急行鉄道網とも訳されます)

さらに,最低生活水準(seuil de pauvreté)の人や,失業者などには,
公共交通の運賃を免除して無料で利用できるようにするほか,パリ市内の
移動では,自動車や路線バスを抑えて最も速いとも言われる,自転車も
優遇されることになります.自転車用のレーン(pistes cyclables)が,
500キロにもなるようですし,修理拠点などもお目見えしそうです.

これに対して,道路では環状線のpériphériqueで制限速度を下げたり,
バス専用レーンを設けるなど,自動車が走りにくくなるような環境にして
いくものです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
猛烈な反対があるからか,政治絡みの記事も多い中で,公共交通関係の
具体的な案の内容を記していた記事を中心に選んでみました.
Le trafic automobile limité, les transports en commun privilégiés
(Le Figaro ニュースへのリンク)
13/02/2007 Adoption du Plan de Déplacement de Paris
(Batiactu ニュースへのリンク)

一部には,英語による記事も出ています.
13 Feb 2007 Delanoë Reveals Plan To Cut Traffic By 40%
(Paris Link ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

関連する直近の過去ログ :
2007/1/01 【パリ】T3はなぜ路面電車で建設されたか
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | フランス1 このエントリーを含むはてなブックマーク
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