ベイエリアで高速通勤電車を運行するBARTと,サンフランシスコの南に
あたるサンマテオ郡で,公共交通機関を運営するSamTransとの間の,
計画浮上から17年に及ぶ提携関係が,終焉を迎えることになりそうです.
BART : Bay Area Rapid Transit
SamTrans : San Mateo County Transit District
両者は共同で,BARTのサンフランシスコ国際空港(SFO)への乗入れを,
2003年に果たしました.空港からサンフランシスコのダウンタウンのみ
ならず,対岸のオークランドまで,鉄道で直結する効果は大きかったはず
ですが,折りしもドットコム不況と2001年のテロの影響で,利用者数は,
予想を大きく下回っていました.
開業前には一日6万人の利用があるとも想定され,運賃収入だけで収支が
あうのではないかとされていましたが,フタを開けてみると3万人程度の
利用に留まり,SamTransは,利益を得るどころか,予想もしていなかった
損失負担を強いられていくことになります.
その後,SamTransは経費節減のため,BARTの運転本数を開業当初の半分に
まで減らし,需要に応じて編成長を加減できるBARTの機動性を利用して,
SFOまで行く,Colma駅以南への電車の編成を,短くしていきました.
一時期は,土日に途中駅の閉鎖まで検討していたほどです.
そして,損失の負担に上限額を設けようとするに至って,パートナーの
BARTの我慢も,限界に達したようです.
最終的にはMTCの承認が必要ですが,これが通れば,今後はColma駅以南の
路線もBARTが単独で運営していくことになり,不便になる一方だったこの
区間(Colma-Millbrae間)が,利用者を増やしていくことを目標にして,
改善される可能性が出てきました.まずは,BARTでは利用者の声に耳を
傾けていくことになるそうです.
MTC : Metropolitan Transportation Commission
BARTは,2003年に開通したColma-Millbrae間の営業損失を,今後は単独で
負担していくことになりますが,新しい合意により,カルフォルニア州が
公共交通事業者に近代化のために拠出するProposition 1B基金?のうち,
SamTransが受け取る分のなかから3200万ドルや,サン・マテオ郡の売上税
から,資金を得ていくことになります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Friday Feb 23 BART agrees to end pact with SamTrans
(San Mateo Daily News へのリンク) 記事はContra Costa Times配信
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年02月26日
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