フロリダ州タンパ(Tampa)の市議会が,同市内を走る路面電車TECO Line
Streetcarの延長計画を承認したと,先週末に報道がありました.
現終点のSouthern Transportation Plazaからコンベンションセンター横
からFranklin Streetを北上し,Whiting Streetまで4ブロックほど,距離
にして0.3マイル強(約536m)の区間です.
建設費は単線の場合は370万ドル,複線の場合は560万ドルとのことで,
両方記されているところをみると,まだ決まっていないようです.現在
路面電車を運行する事業所のHARTでは,430万ドルの連邦補助金が期待
できると考えていますが,そのためにはHARTの理事と,当然FTAの承認も
必要です.順調に運べば2010年までに開通できるとしています.
HART : Hillsborough Area Regional Transit
TECO Lineは,昨年一年間の利用者が40万人近くでした.乗客は観光客が
65%を占めています.観光施設のそばを走るので目論見どおりですが,
昨年の運賃収入は54万ドルほどで,年間240万ドルとされる運行経費を
賄うには遠く及びません.この数字だけ見れば,規模は全く異なりますが
サンフランシスコMuniと同じくらい全米平均を大きく下回っています.
これを少しでも改善していくため,今後は通勤需要を取り込むことが考え
られています.幸い沿線にはコンドミニアムなどが建設され始め,沿線
人口は今後増加する見込みです.しかし,自動車なら6分のところを,
路面電車では22分(+運行間隔15分)も掛かってしまうため,今後沿線の
人口が増えたからといって,黙っていても利用者が増えるという状況では
ありません.
延長に伴う運行経費の増加は微々たるもので,延長による運賃収入増に
より相殺できると考えられていますが,延長される区間には観光施設は
なく,地元の利用を促進していかなければなりません.しかし,電停には
駐車場を設ける場所もなく,また,現在は午前11時からの運転ですが,
これを通勤に使える時間に変更するのかどうか,問題は山積みです.
延長は,将来タンパ市内をぐるりと回る路面電車網を構築する構想の一環
となっている模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
延長をタンパ市議会が承認する前後に出た記事 :
4/19/2007 Street Car wants to expand and serve commuters
(Tampa Bay's 10 ニュースへのリンク)
Apr 20, 2007 City Finishes Paying Housing Scandal Cost
(The Tampa Tribune ニュースへのリンク)(前半は違う話題の記事です)
April 20, 2007 City okays extension of streetcar line
(St. Petersburg Times ニュースへのリンク)
下記ブログには延伸予定地の画像のほか,将来タンパ市内を循環する市電
計画図などへのリンクがあります.
4/20/2007 City Council Approves Streetcar Extension
(Tampa Rail へのリンク)
Streetcar Map (公式サイトの路線図)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
テコライン ストリートカー 延長関連 過去ログ :
2007/2/23 乗客減が延長案に暗雲もたらす?
2006/8/11 ストリートカー延長へ動き出す
2007年04月23日
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