2007年05月29日

【タコマ】路面電車網復活計画を市が支持へ

運賃無料のTacoma Linkが走るワシントン州タコマには,ヴィンテージ
トロリー(レトロ調の路面電車)を走らせて,現在の路線を拡大する構想が
あることを,以前ご紹介していました.ちょうど一年前に掛かる費用の
金額が紹介されていたと書いて以来,大きな進展はありませんでしたが,
先日,タコマ市の委員会が実現が可能かどうかなどの調査結果を聞き,
その計画に賛成することにしたとの報道がありました.

草の根運動に端を発したこの計画は,懐古趣味や観光客誘致だけのために
レトロな路面電車を走らせるのではなく,他の米国諸都市の例にならい,
建設費を大幅に上回る投資が沿線に投じられることが期待されています.
予算がなく新車購入が困難で,保存車両の中から選ぶしかないということ
のようです.

かつてタコマ市内を走っていた路面電車網を彷彿とさせるかのように,
そして2003年から走っているタコマリンク(Tacoma Link)とも接続する
ように,3つの路線が考えられています.ルートは決定ではなく,また,
3線同時ではなく,予算の都合から優先順位をつけて順に開通させていく
ことになりそうです.

Sound Transitが運営するタコマリンク(Tacoma Link)は,一応はライト
レールと名前に冠せられているものの,実質的にはストリートカーの扱い
です.この無料のストリートカー(streetcar)は,予想を超える利用客を
集め,一日2835人という数字が挙がっています.これは路面電車以前に
同じ区間を無料で結んでいたシャトルバスの3倍に及ぶということが,
シアトルタイムス紙などではよく言われています.

また,シアトル圏公共交通整備計画の第二弾,Sound Transit 2が最終
的に役員会で承認され,今年11/06の米国総選挙の際に住民投票にかけ
られることが,正式に決定しました.
これにより,タコマとシアトル・タコマ空港の間にライトレールが建設
されるかどうかは,他の計画と合わせて11月に決まることとなりました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
タコマ路面電車計画の進展や,タコマ市電の歴史をひも解き,さらに米国
での他の街の例を挙げて計画の必要性を説く記事 :
May 24 2007 City Council committee onboard with streetcar
feasibility results
(Tacoma Daily News ニュースへのリンク)
記事には3つの予想路線網などへのリンクも張られています.

この手の記事に必ずと言っていいほど登場するのはポートランドですが,
ここではウィスコンシン州ケノーシャ,アーカンソー州リトルロック,
フロリダ州タンパの例も数字を挙げて紹介しています.建設費より大幅に
上回る投資があったことの例として取り上げられました.
ケノーシャ(Kenosha)
建設費600万ドル,沿線への投資1億5千万ドル,利用者数年間6万7千500
リトルロック(Little Rock) 2.5マイル
建設費1960万ドル,沿線への投資2億ドル,利用者数年間19万
タンパ(Tampa) 2.3マイル
建設費4830万ドル,沿線への投資10億ドル,利用者数年間43万5千

現在走っているタコマリンクの路線図など : Tacoma Link Schedule
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

タコマで計画中の路面電車関連 過去ログ :
2006/5/27 建設費1マイル1000万ドル
2006/4/17 路面電車復活話が実現味を?
タコマとシアトルの間がライトレールで結ばれる話題 :
2007/4/02 セントラルリンクとの接続早まるか
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国北西部 I このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/43268873
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック