2007年07月21日

【ウィーン】空転防止用の砂が問題に

環境にやさしい交通機関であるはずの鉄道が,ある分野では汚染の元凶に
加わっていたという話です.
ウィーンの街中を縦横に走る市電が使っているブレーキ砂(Sandbremse)
は,大気中の浮遊微粒子(Feinstaub),粉塵の原因になっていて,大気
汚染をもたらしているという調査結果が発表されました.

ドイツ語でQuarzsand,直訳すると石英砂ですがセラミックなどを原料と
する乾燥した微粒の砂は,一般には冬場の滑り止め散布剤としての使用は
禁じられているものの,路面電車や地下鉄では空転を防止してブレーキを
補助する砂として使用が続けられていました.

鉄道車両ではブレーキ性能を確実に維持するために,砂を散布する装置の
装着が例外なく法で義務付けられているそうです.砂にはQuarzsandと
呼ばれるキメの細かいものが用いられますが,踏面の乾燥状態を保ち,
高い粘着力を発揮するものが他にないからで,これを他の素材に変える
ことは,ブレーキ特性が変わることから現状では困難と言われています.
このため,従来は鉄道のブレーキ砂でのQuarzsand使用が認められてきま
したが,自動車と同じ程度に公害の原因となっているという結果が出た
以上,そうも言っていられなくなりました.運行事業者のWiener Linien
では,ブレーキ製造メーカに協力を仰ぎ,既に別の方法を模索していると
説明しています.

もっとも,ウィーン自慢の100%低床車ULFは,電動で砂を散布する装置を
備えていて,砂を効率よく撒く仕掛けになっています.これで従来の装置
と比べると砂の消費量を40%から50%にまで減らせることや,2014年までに
ULFはウィーン市電用車両全体の三分の二を占めることになることから,
この装置の効果も期待されているようです.
ULF : Ultra Low Floor

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
19. Juli 2007 Wiener Straßenbahn als Feinstaub-Verursacher:
Kritik von ÖVP
(derStandard.at ニュースへのリンク)
19.07.2007 Bim und U-Bahn als Feinstaub-Sünder
(wienweb.at ニュースへのリンク)
19.07.2007 Feinstaub: Wiener Linien schnüren Paket gegen Feinstaub
(Die Presse ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | オーストリア このエントリーを含むはてなブックマーク
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