2007年08月08日

【フィラデルフィア】乗継券廃止問題のゆくえ

先日,別の話題の冒頭で紹介していたSEPTAの乗継券に関して,継続を
求めるフィラデルフィア市と,運賃改訂を機に廃止したいSEPTAとの間の
対立は,市側の申立てにより舞台を民事裁判所に移していますが,判事は
結論を月曜(8/06)には出さず,金曜(8/10)以降に持ち越されました.
正式な決定が下されるまでの間,従来通り60セント追加の乗換え制度は
継続されています.
SEPTA : Southeastern Pennsylvania Transportation Authority

裁判所で両者が主張した概要が報じられていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Aug. 07, 2007 U.S. agency steps into fray over transfers
(Philadelphia Inquirer ニュースへのリンク)
08/07/2007 City Vs. SEPTA Battle Drags On
(The Bulletin ニュースへのリンク)

記事によれば,市は連邦運輸局(FTA)に事態を報告しており,その反応と
してFTAは,連邦政府からの補助金を受けているからには,運賃値上げや
乗継券廃止などに際し,それらが適正な範囲内で度を越していないか,
低所得者などに与える影響はどうかなどを,事前に分析しなければなら
ないと,SEPTAに書簡で示していたことが明らかにされました.
FTA : Federal Transit Administration

市は,低所得者やアフリカ系アメリカ人の市民らは,日常の移動において
SEPTAの運営する路線バスやトロリー(路面電車/ライトレール),近郊電車
などに依存する割合が高く,とりわけトークンを使っても37%の値上げ,
現金では54%の値上げに相当する今回SEPTAが実施しようとする乗継割引の
廃止は,彼らの負担を増加させるとしています.

SEPTA側は,すでに低所得者らへの影響は調査済みで,これまで乗継券を
利用してきたのは利用者全体の8%だけであり,多くのケースで週間パス
(Weekly TransPass)を購入することで,負担を軽減できるとしています.
ただし,SEPTAはこの分析内容の詳細を明らかにしていません.また,
市側の証人が,この8%(もう一つの記事では11%)という数字は,実際より
少なくされていると証言しています.言葉の意味に端を発する数え方の
違いで,実際に乗継券の利用者は全体の19%近くいるとしています.
判事の判断はいかに.

運賃に関する情報がアップデートされています : Fare Information
運賃種別の一覧 : Fares
(SEPTA 公式サイトへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

前回のフィラデルフィア関連の話題 :
2007/8/02 PATCO 廃駅を復活か
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国北東部 このエントリーを含むはてなブックマーク
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