2007年10月15日

開業一周年【べレスマラガ】存続の危機に?!

アンダルシア州(スペイン)マラガ市の東方にあるアシャルキア(Axarquía)
地方の中心ベレスマラガ(Vélez-Málaga)市に,路面電車が走り始めてから
先週で丸1年がたちました.
内陸にあるベレスマラガの中心部と,地中海に面したコスタ・デル・ソル
(Costa del Sol)のリゾート地,トレ・デル・マール(Torre del Mar)の
間を結ぶ約4.7キロの路線に,最新の100%低床車が導入されています.
しかし,この市電の存続が早くも危ぶまれているとも受け取れる記事が,
先週出ていました.

開業以来,ベレスマラガ市が穴埋めしている損失額は,既に39万ユーロに
達しました.市の行政側ではこれ以上の負担を拒否する構えを示し,路面
電車導入に積極的に動いた市長は,前回紹介の通り,アンダルシア州政府
(Junta de Andalucía)に救いを求めています.しかし,もしも州がこれを
受け入れない場合には,運行停止もありえる様相です.
前の市長(PSOE=スペイン社会労働党)が,現市長(PP=国民党)を市電の件で
非難していますし,市議会は元々市電に懐疑的だったようで,現市長は
今や四面楚歌の状態です.

市の負担は,本来なら1.42ユーロとしたい運賃を,1.30ユーロに抑えると
ともに,運行会社Travelsa(Tranvías Vélez)が経営リスクを負わないよう
運営費の一定額を補償していることから生じ,2008年に現在工事中の延長
区間が開通すると,その金額は更に大きくなっていくことになります.
1.42ユーロという金額も,最低でも年間112万2千人が運賃を支払って利用
すると想定して出されたものでしたが,これを12で割ったひと月平均を
達成できたのは,これまで7月と8月だけでした.達成しなかった人数分の
運賃の埋め合わせも,市の負担になります.

利用が低迷しているのは,べレス・マラガとトレ・デル・マルの間には,
今の時点では交通機関の需要がそれほどないのではないかということと,
車両1本のみの運用となる時間帯には,運転間隔が45分に広がることが,
原因とみられているようです.6月に訪れた時は,平日でも16時台には
40分間隔になっていました.

また,この一年で路面電車に関係する事故は30件あったとあります.
電車運行に直接関係するものが12件,残る18件は,撤去されることになる
軌道と車道の境界を示すサメのヒレ状の縁石や,信号機,架線に関係する
ものとか.さらに,電車車庫への出入口で何度か発生した脱線を防止する
ために,180万ユーロ(150万とも)を投じて改修が行われたようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
12.10.07 Delgado no descarta quitar el tranvía si la Junta se
niega a participar en el mantenimiento del servicio

11.10.07 El tranvía cumple hoy su primer año de funcionamiento
con 30 siniestros

(Diario SUR ニュースへのリンク)
11 de octubre de 2007 El primer tranvía de Andalucía cumple un
año de polémica

(La Opinión de Málaga ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ベレス=マラガ関連 過去ログ:
2007/9/03 【ベレスマラガ】赤字 【ハエン】2009年にも
2006/10/04 10/11営業運行開始予定
2006/9/23 県からの資金なしの路面電車
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | スペイン語圏 このエントリーを含むはてなブックマーク
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