2007年10月29日

【グラナダ】架線も線路もないトラム検討?!

アンダルシア州(スペイン)の州都セビリアでは,10/28に市内中心部を
走る路面電車,メトロセントロ(Metro_Centro)が漸く開業しました.その
セビリアから,RENFEの車体傾斜(振り子)機能を持つディーゼルカーの
R-598か,直通の高速バスに揺られること3時間前後,アルハンブラ宮殿で
名高いグラナダ(Granada)に到着します.人口24万近いこの街では2011年
開業を目指したメトロ(Metro de Granada)の計画が進行中です.

グラナダ市と南北の周辺地区を結び,一部は地下を走るライトレール的な
メトロとは別に,その駅に接続して市内中心部を走る路面電車(tranvía)
構想もあります.架線がなくても電車を走らせることが可能とボルドーで
実証され,刺激を受けたのかもしれません.グラナダでは,架線を張ら
ないのはもちろんのこと,レールもなしにしようとする研究が行われる
模様です.
架線レスは景観を保つためとしても,線路まで無くしてしまう理由は,
建設費を抑えるためや,線路敷設工事中に遺跡に遭遇して予定が遅れる
ことを避けたり,レールがオートバイ事故の原因になるからとの説明が
なされていました.

架線も軌道もなしでは,一体どんなトラムになるのだろうと考えてしまい
ますが,案として,ゴムタイヤで走り地表から集電する方法が挙げられて
います.ゴムタイヤを操舵するため案内軌条などを路面に設置するのか
とか,地表からの集電方法などの具体的な方法は不明です.
そのほかにも,磁気浮上列車(tren magnético de levitación)のような
発想も排除していないとのことで,関係する技術的な検討は,シーメンス
(Siemens)が担当するそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
市長からの発表が先週あり,各メディアが一斉に報じていました.
25 Oct. La empresa Siemens estudia la construcción del tranvía sin
catenarias y sin raíles que propone el alcalde

(EUROPA PRESS ニュースへのリンク)
25.10.2007 Harán un tranvía a la carta para la capital
(20 minutos ニュースへのリンク)
26 de octubre de 2007 Granada estudia un tranvía sin catenarias
ni raíles para evitar la polémica de Sevilla

(ABC Sevilla ニュースへのリンク)
26 de Octubre de 2007 Siemens, primera empresa interesada en
construir el tranvía por el Centro

(Granada Hoy ニュースへのリンク)

磁気浮上式鉄道の例として,上海の名前が挙がっているのは当然として,
複数の記事が上海のトラム(tranvía en Shangai)という言葉を使っている
ところをみると,発表の中でそう表現されていたのでしょう.

ABCの記事タイトルは,セビリャのような論争を避けるためとあります.
セビリャでは大聖堂の前の区間では架線を張らないという話だったのに,
開業を急がせたためバッテリーで走る車両の開発が間に合わず,暫定的に
架線を張り,セビリャで来秋開通する予定のメトロに投入するはずだった
車両を前倒ししてトラムに使うという,急場をしのぐ形で10/28営業開始
となりました.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | スペイン語圏 このエントリーを含むはてなブックマーク
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